港区 (大阪市)
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港区(みなとく)は、大阪市を構成する24区のうちのひとつ。
目次
隣接している区
歴史
かつては淀川河口の三角州であり無数の小島からなっていたが、江戸時代に下記の11新田が開発された(人名は開発者)。
- 市岡新田 - 1698年(元禄11年)、市岡与左衛門。
- 木屋新田 - 享保年間、木屋弥兵衛。
- 湊屋新田 - 1754年(宝暦4年)、湊屋吉左衛門。
- 前田屋新田 - 1757年(宝暦7年)、前田屋兵助。
- 池山新田 - 1758年(宝暦8年)、池山新兵衛。
- 石田新田 - 1764年(明和元年)、石田三右衛門。
- 田中新田 - 1776年(安永5年)、田中又兵衛。
- 八幡屋新田 - 1829年(文政12年)、八幡屋忠兵衛。
- 福崎新田 - 1829年(文政12年)、福崎孫四郎。1853年(嘉永6年)、北福崎新田に改称。
- 池田新田 - 1829年(文政12年)、池田正七。
- 柴屋新田 - 1844年(弘化元年)、柴屋弥四郎。1853年(嘉永6年)、南福崎新田に改称。
上記の他、安治川南岸の市街地である安治川南(のち安治川通南、南安治川通に改称)の西部も当区域に含まれていた。安治川南の所属は江戸時代には大坂天満組、1869年(明治2年)から大阪北大組となり、以降は北区だったが、1925年(大正14年)から港区となった。
1871年(明治4年)には天保山付近に西成郡天保町が成立。1889年(明治22年)の町村制施行においては天保町は単独施行、11新田は現在の大正区・西成区域に含まれている1町12新田と合併して西成郡川南村となったが、役場は天保町・川南村合同のもので、市岡新田に置かれた。
1897年(明治30年)の大阪市第一次市域拡張によって区域は全域大阪市へ編入され、同年天保山周辺において大阪港の本格的な修築(近代化)も始まった。大阪港は紆余曲折の末昭和初期に完成、港の周辺や港へ伸びる市電沿線は新興市街地・工業地帯として栄え、遊園地や運動場など多くのレジャー施設も誕生した。
港区は戦前は大阪市でも最も多い人口を抱えていたが、大阪大空襲でもっとも被害の大きな地域にもなった。戦後は地下鉄中央線や国鉄大阪環状線が通り便利になった。大阪港はその中枢機能を天保山から南港(咲洲)などに移したが、天保山周辺はウォーターフロント開発で海遊館などが誕生しレジャー地区に変貌しつつある。
町名
マスメディア
- ラジオ大阪(弁天一丁目)
交通
鉄道
バス
- 一般路線バス
- 空港リムジンバス
- 高速バス
道路
- 都市高速
- 有料道路
- 一般国道
- 主要地方道
- 一般府道
公営渡船
教育
高等学校
中学校
小学校
幼稚園
名所・旧跡・観光スポット・施設
- 天保山 - 日本一低い山とされる。
- 天保山ハーバービレッジ
- 海遊館
- 天保山マーケットプレース
- 天保山大観覧車
- サントリーミュージアム[天保山]
- サンタマリア(遊覧船)
- 天保山船客ターミナル
- 大阪港中央突堤臨港緑地
- 築港赤レンガ倉庫
- 天満屋ビル
- 海遊館ギャラリーCASO
- 朝潮橋エリア
- 弁天町エリア
- ORC200
- ホテル大阪ベイタワー
- 関西フィルハーモニー管弦楽団事務局・オークホール
- ラジオ大阪
- オークプリオタワーレジデンス
- 大阪市立弁天町市民学習センター
- 安治川水門
- 尻無川水門
- 磯路中央公園
- 大阪市立港区民センター
- 大阪市立港図書館
- 世界館
出身有名人
- 坂田利夫(お笑い芸人)
- 安藤忠雄(設計デザイナー)
- 野茂英雄(元近鉄バファローズ投手)
- 西川きよし(出生地は高知県高知市)
- 河本栄得(お笑い芸人。ベイブルース)
- 香西かおり(演歌歌手)
- 桐田勝治
- 駒錦信樹(元力士)
ゆかりの人物
脚注
関連項目
- 港区 (曖昧さ回避) - 全国の港区の一覧