出渕裕
テンプレート:Sidebar with collapsible lists 出渕 裕(いづぶち ゆたかまたはいずぶち ゆたか、男性、1958年12月8日 - )は、日本の漫画家、イラストレーター、メカニックデザイナー、クリエイター。東京都生まれ。
目次
人物
略歴
1974年放送の『宇宙戦艦ヤマト』のファンになり、アニメ業界に興味を持つようになる。「ヤマト・アソシエイション」と言うファンクラブの会員だった。
1979年に『闘将ダイモス』の敵ロボットデザイン担当でデビュー。同作でスタジオぬえのメンバーや東映のプロデューサー鈴木武幸とも知り合い、活動の場を拡げていった。
1980年代には、SF作家の豊田有恒が主宰した創作集団パラレル・クリエーションに所属[1]。以後、漫画執筆、小説の挿絵など漫画家兼イラストレーターとしての活動も始める。その後、ガンダムシリーズや『機動警察パトレイバー』、スーパー戦隊シリーズなどの多くの作品でメカニックデザインを手がけ、2002年、テレビアニメ『ラーゼフォン』で初監督を務める。
アニメや特撮などの空想世界のみならず、川田工業株式会社の二足歩行ロボット、HRP-2の外形デザイン・イメージも担当した。
テンプレート:要出典範囲である。
特撮作品への初参加は『科学戦隊ダイナマン』だが鈴木武幸プロデューサーによると『大戦隊ゴーグルファイブ』の頃から声を掛けてはいたが、この時は出渕がスケジュールの都合で断ったとの事である。『ダイナマン』から『超新星フラッシュマン』まで4年連続でキャラクターデザインを歴任(特に『フラッシュマン』では単独ですべてのデザインを担当)、シリーズの降板は出渕自ら申し出たが、2012年『特命戦隊ゴーバスターズ』で25年ぶりにシリーズに復帰した。
2012年、自身のファン作品である『宇宙戦艦ヤマト』のリメイク版、『宇宙戦艦ヤマト2199』の総監督を担当(他にもメカニックデザインや脚本なども兼任)している。
また、長年に渡って東放学園映画専門学校でアニメーション映像科の講師を務めており、「キャラクター表現ゼミ」を開催している。
交友関係
- 親しい友人らには「ブッちゃん」との愛称で呼ばれる。
- 学生時代は一アニメファンとして『宇宙戦艦ヤマト』のファンクラブなどに所属し、自主アニメ企画を立てたりもしていた。当時ヤマトファンクラブの会長だった氷川竜介によれば、お互い住んでいるところが近かったため会報の手伝いなどをよくしてもらっているなど交友があり、出渕がデビューするきっかけについても以下のように回想している。
- 氷川は当時、ヤマト以外のアニメの情報も扱う総合的な会報も作っており、出渕も協力していた。『超電磁ロボ コン・バトラーV』の特集および新番組『闘将ダイモス』の情報が掲載されていた号で、両作品[2]の監督である長浜忠夫と出渕には、ファンレターをきっかけに交流があることが話題になり、サンライズで面会する機会が設けられた。
- その際に出渕が先の自主アニメ企画をまとめた同人誌を長浜に見せたところ、出渕のデザインを気に入った長浜からの依頼でダイモスの敵メカデザインを作成することになり、実際に作成したデザインもそのまま採用され、デビューすることとなった。
- 東映のプロデューサー鈴木武幸ともここで知り合い、後の特撮デザイン進出へとつながっていく事となる。
- 氷川の著作である『20年目のザンボット3』に収録された1979年の富野由悠季へのインタビュー(長浜が富野と氷川の間を取り持った)の際、著者の氷川に同行した「友人」が登場するが、これは出渕のことである。
- 漫画家ではゆうきまさみやとり・みきらと親交があり、彼らの漫画の登場人物として出演した事がある。
- ゆうきに『機動警察パトレイバー』のプロットを見せられた出渕はこれを気に入り、火浦功に協力を求めたり、伊藤和典に企画を紹介するなどTV化に向けて奔走した。なお、伊藤は『テクノポリス21C』を連想したことや「ブッちゃんのプレゼンテーションが下手だった」ことであまり良い印象を受けなかった。
- 一方、同じ『機動警察パトレイバー』作品群でヘッドギアの一員として監督・脚本を務めた押井守との関係は、一時期非常に悪かった。これは機動警察パトレイバー 2 the Movie制作中に起きた喧嘩がきっかけである。それ以来、押井は出渕のメカデザインを公然と酷評するようになった。出渕によると「(押井は)話のネタが尽きると必ず僕の悪口を言う」とのこと。仕事の上での両者の関係は充分には修復されておらず、押井は「(出渕は)仕事のパートナーとしてはありえない」と述べていた。
好み・趣味
- 「アニメディア」誌上での美樹本晴彦との対談でショタコンである事を告白(冗談で)。また友人のゆうきまさみが1987年に渋谷で行われた出渕の個展に寄せた漫画では、出渕は「僕は嫁さんよりも娘がほしい」と冗談めかして言っていた事があるという。
- 「アニメージュ」1980年10月号の座談会で自分は「しずかちゃんのヌードに感じるタイプだなァ」と語っている。また『ドラえもん』は「しずかちゃんのヌードシーンがあるからみなくっちゃイケナイナァとおもうもン」と語っている。この座談会で実写も悪くないとする周囲に「アニメのほうが、ゼッタイいいよ。ナマナマしいのはキライッ」と力説した。
- ゆうきやとりと同様、原田知世の熱烈なファンだった。原田知世の主演映画『天国にいちばん近い島』にも出演している。「ファンロード」誌において、レポートマンガを描く条件で原田知世にインタビュー。この時、握手した手を3日洗わなかったという。
- ジム・ヘンソン監督の映画『ダーククリスタル』に傾倒し、デザイン面でも同映画のデザイナー、ブライアン・フロードの影響を受けている。また来日したジム・ヘンソンが、雑誌「B-CLUB」のインタビューを受けた際に、インタビュアーを務めている[3]。
- 雑誌『宇宙船』vol.16に寄稿したイラストエッセイで、影響を受けた特撮作品として『人造人間キカイダー』、『イナズマンF』、『スーパーロボット レッドバロン』の3作を挙げている。
- 大のドイツ軍フリークとしても知られ、ナチス軍装についての造詣も深い。また『新機動戦記ガンダムW』の衣装デザインなどでも見せたように、西洋の装飾的な礼服についてもかなりの知識を持っている。フリッツヘルメットやパンツァーファウストなどをモビルスーツのデザインに採用し、「ジオン軍=ドイツ風」のイメージを確立した。本人も「業界ナチ担当」(mixiの自己紹介文より)と自嘲しており、中学時代には学生服の上からベルトを巻いてナチ将校のコスプレごっこをしていたという逸話もある。
- フジテレビのテレビ番組『ウゴウゴルーガ』の一コーナー「おしえて!えらいひと」に登場したことがある。
- 兵藤まこに恋心があったらしく、彼女が手伝う親族の経営する喫茶店や、出演している演劇の場に出渕の姿を多々見ることができた。
- 自身がデザインを担当した『電撃戦隊チェンジマン』に登場する敵幹部ブーバは、放送直後にハリウッドでプレデターのデザインとして翻案されている。
- 人形作家辻村寿三郎のデザインに傾倒していた時期があり、特に『超新星フラッシュマン』などの悪役デザインにその影響が顕著である。
デザインの特徴
- デザイナー活動の初期にはロボットアニメの敵側メカ(いわゆる「やられメカ」)を担当。
- 特徴的なデザインの意匠として、複数の並んだ穴(基本は上段3個、下段2個の5つ穴)が描かれることが多い。
- ケンプファーやサザビー、ズワァース、イングラムなど、メカのボディが三次曲面で構成されたものが多いのが大きな特徴である。またガルディーン、イングラム、ジェガン等では頭部またはその周辺を左右非対称に描いており、左右対称の頭部が殆どであるロボットデザインに於いて異色とも言える(頭部に限らず、デザインをまとめたとされるνガンダムのフィン・ファンネル装備状態にもその傾向が見られる)。
- メカとして物理的・構造的に無理があるものや、劇中の設定・考証を無視したものが多く、押井守は「メカ音痴」と評している[4]。
作品リスト
漫画
- トラブル専科(いづぶちゆたか名義)(ザ・モーションコミック 1983年5月30日号)(読み切り)
- はっぴいえんどなんてくるわけない(いづぶちゆたか名義)(ザ・モーションコミック 1984年1月20日号、1984年6月1日号)
- ぬいぐるみ殺人事件 第9回(いづぶちゆたか名義)
- この世で一人の…(いづぶちゆたか名義)(ハイパー☆ゾーンIII)(読み切り)
- 秘密兵器D・A・K・K・O(いづぶちゆたか名義)(ザ・モーションコミック)(読み切り)
- 幻灯機(いづぶちゆたか名義)(ハイパー☆ゾーン)(読み切り)
- 機神幻想ルーンマスカー(月刊ドラゴンマガジン連載、未完)コミックス1巻 総集編(ムック)1
- 『ルーンマスカー』第1巻は、当時気鋭のデザイナー兼イラストレーターとして人気のあった出渕の初マンガ単行本という事もあって初版が(それまで出版で実績のない作家としては)異例の大部数となり、出渕の元には高額の印税が舞い込む事になった。しかしこれまで手にした事もない額をどう使えばいいのか分からない出渕は友人に使い道を相談して回り、相談された友人の間では「別荘を買わせよう」という企みが冗談半分で画策されていたという。
- これはその友人の面々が「どうせブッちゃんは忙しくて使う暇がないんから、彼に別荘を買わせて俺らが使わせてもらえば(出渕的には税金対策になるし、自分たちはタダ同然で使えるから)お互いに幸せじゃないか」とバカ話を交わした事から出た。そんな冗談も通じるほど付き合いの深い仲ならではのエピソードである。
- 2009年3月19日にRYU COMICSより新装版を発売。『月刊COMICリュウ』2009年8月号より第二部として連載を再開した。
- 月刊COMICリュウ2009年5月号特別付録『出渕裕コミック短編集』
- 初期の読み切り作品を集めたもので、出渕の希望により、今後コミックス化されることは絶対ないとされている。
- 新書版、全112ページ。
挿絵・イラスト
- ロードス島戦記
- 機甲界ガリアン
- 未来放浪ガルディーン
- オーラバトラー戦記(カドカワノベルス版)
- ソルジャー・クイーンシリーズ
メカニックデザイン
- 闘将ダイモス(1979年)- 出渕の公式デビュー作品。各話ごとの敵メカを担当
- 宇宙戦艦ヤマトIII(1980年)
- 戦闘メカ ザブングル(1982年)
- シリーズ当初より参加。前半の主役メカ・ザブングルと主人公達の「家」となるランドシップ・アイアンギアー、後半の主役メカ・ウォーカー・ギャリア以外のウォーカーマシン等のサブメカや小物デザインを担当し、メカニカルな見地での世界観統一に貢献した。また高荷義之が児童誌に連載したイラストのラフ原画も手掛けた。
- 宇宙戦艦ヤマト 完結編(1983年)- ディンギル帝国のメカニックを辻忠直と共に担当。
- 聖戦士ダンバイン(1983年)
- シリーズ序盤以降のメカデザインを担当。本作は企画スタート時よりスタジオぬえの宮武一貴が監督の富野由悠季と共にビジュアル的な世界観を構築し、主役メカのダンバインやその僚機となるダーナ・オシー、前半の敵主力機ドラムロといったオーラバトラーや主人公達が乗り組むオーラシップ・ゼラーナ等のデザインを手がけていたが、宮武がスタジオぬえの業務的事情(詳細は『超時空世紀オーガス』を参照)から同作を降板する事となったため、出渕はその後の作業を引き継ぐ形で参加する事となった。
- 宮武と出渕は直接の引継ぎを行っておらず、当初宮武が富野の意向に沿って確立しようとした「甲虫の様な意匠を、極めて工業的・産業的な観点から作り上げたロボットのデザイン」というコンセプトは必ずしも受け継がれていない。むしろ生物や中世の甲冑のイメージが強くなっている。ビランビーは当初「マサラグ」の名称が与えられ宮武の手でラフデザインまで進んでいたので、そのラフを元に出渕がクリンナップを行った[5]。
- 超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか(1984年)
- 機甲界ガリアン(1984年)
- 機甲界ガリアン 鉄の紋章(1986年)
- 本編に登場するすべての機甲兵のデザインを担当。鉄巨神はテレビシリーズ版でのガリアンだが、そのシルエットと最低限のディテールは残しつつもロボット然とした印象を極力取り除き、テレビシリーズ以上にハードなヒロイックファンタジー(見方によってはダークファンタジーともいえる)となった物語に最適といえるデザインに仕立て上げた。邪神兵は本作用の完全オリジナルデザインで、ヒロイックでマッシヴな鉄巨神とは対を成す禍々しさを持ったものとなっている。
- 機動戦士ガンダムΖΖ(1986年)
- ケルベロス・サーガ(1987年-)
- 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア(1988年)
- 機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争(1989年)
- MSだけでなく世界観構築のためのデザインワークスを担当しており、特に「ハイゴッグ」や「ケンプファー」は評価が高い。
- 機動警察パトレイバー(1988年-2002年)
- ごく一部を除き、漫画からアニメに至るまでほとんどのレイバーやその他メカニックデザインを担当した。
- 元々この作品はゆうきまさみと共に作り始めた企画が元であるため、他作品に比べて関与の度合いは深く、劇場版第3作となる『WXIII 機動警察パトレイバー』ではスーパーバイザー、アニメでは一部のエピソードにおいて「いづぶちゆたか」名義で脚本(TVシリーズ・後期OVAシリーズ)、絵コンテ(後期OVAシリーズ)を担当している。なお初期OVAシリーズ6話までと「劇場版第2作」の監督である押井守は、出渕の従来のヒーローメカ然としたレイバーデザインに不満を持っていたと述べ、「メカ音痴のメカデザイナー」などと酷評している[4]。
- ガサラキ(1998年)
キャラクターデザイン
特撮
- ロボット8ちゃん(1981年)- エバポリスをデザイン[11]
- 科学戦隊ダイナマン(1983年)- 初の特撮デザイン作品。敵キャラクターの担当。アニメーションのセンスを取り入れたシャープなデザインを多数輩出。
- 超電子バイオマン(1984年)- 新帝国ギアやバイオハンター・シルバのデザイン[12]
- マイティレディ(1984年・特撮オリジナルビデオ)- 初代マイティレディのコンセプトデザイン
- 電撃戦隊チェンジマン(1985年)- 電撃戦隊・大星団双方のメインデザイン
- 超新星フラッシュマン(1986年)- 全てのデザインを一手に手掛けた
- 仮面ライダーアギト(2001年)- 怪人であるアンノウン、および4人目の仮面ライダーであるアナザーアギトのデザイン
- キューティーハニー(2004年・映画)
- 劇場版 仮面ライダー響鬼と7人の戦鬼(2005年)
- 劇場版 仮面ライダーカブト GOD SPEED LOVE(2006年)
- キューティーハニー THE LIVE(2007年)
- 仮面ライダーディケイド(2009年)- アギト編「バッファローロード」を担当
- 劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー(2009年)- キングダークを担当
- 仮面ライダーオーズ/OOO(2010年)- 篠原保との連名[13]
- オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー(2011年) - ショッカーイマジンを担当
- 特命戦隊ゴーバスターズ(2012年)- 篠原保、原田吉朗、森木靖泰、K-SuKeとの連名。25年ぶりのスーパー戦隊シリーズへの復帰。
アニメ
- デルパワーX 爆発みらくる元気!!(1986年)
- 鉄腕バーディー(漫画・ゆうきまさみ 1996年)
漫画
ゲーム
- ベルデセルバ戦記(テンキー 1997年)
- ソウルキャリバーIV(バンダイナムコゲームス 2008年)- ボーナスキャラクターの一人、シェラザードを担当
キャラクターリファインデザイン
- エイトマン(1994年)- 月刊マンガボーイズ連載、末松正博版
- 仮面ライダー THE FIRST(2005年)- 仮面ライダー1号、2号及びショッカー怪人を担当[14]
- スカルマン(2007年)- スカルマン・GRO等デザインの他、シリーズ構成・脚本等、全面に携わる
- 仮面ライダー THE NEXT(2007年)
- 平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊(2014年)- ヤマアラシロイドを担当
服飾デザイン
- 新機動戦記ガンダムW(1996年)- OZの華麗な制服を中心とした衣装デザインの協力。他にも『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』の拳銃がそのまま流用されている。
- JUNK -RECORD OF THE LAST HERO-(漫画・麻宮騎亜 2004年-2007年)- JUNKスーツデザイン[15]
- ローレライ(2005年)- パウラ水密服デザイン
- 劇場版 仮面ライダーカブト GOD SPEED LOVE(2006年)- 衣装デザイン
デザインワークス
- 機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争(1989年)- デザインワークスとして、MSや戦艦・軍服・銃器などのデザインにも関わった
- 装甲騎兵ボトムズ 赫奕たる異端(1994年)- 設定原案
- 機動戦士ガンダム MS IGLOO(2004年-2006年)- スーパーバイザーを兼務
- 交響詩篇エウレカセブン(2005年)
- ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序(2007年)- ゼーレのシンボルマークをリファイン
コンセプトデザイン
- 地球へ…(2007年)
デザイン(その他)
- 未来ロボ ダルタニアス(1979年)- 「デザイン協力」としてクレジット
- 無限のリヴァイアス (1999年-2000年)- 「デザイン協力」としてクレジット
クリエイティブプロデューサー
- 鉄腕バーディー DECODE(2008年)
- 鉄腕バーディー DECODE:02(2009年)
監督作品
- ラーゼフォン(TV版:2002年 劇場版:2003年)
- 宇宙戦艦ヤマト2199(2012年、総監督)
脚本
- シャングリ・ラ(2009年)
画集
- Neos―出渕裕デザインアート集(朝日ソノラマ刊、1985年) ISBN 4-257-03200-6
- イルジオン―幻影(角川書店、1996年) ISBN 978-4044175016
- Anam―魂(角川書店、1999年) ISBN 978-4048530651
- 出渕裕画業30周年記念画集 IIIX(徳間書店、2008年) ISBN 978-4198624002
連載記事
その他
- 1998年の航空自衛隊戦技競技会の特別塗装として、第204飛行隊のF-15J戦闘機に、出渕がデザインしたワルキューレとグリフォンが描かれた
- HRP-2(川田工業株式会社) - 外形デザイン・イメージを担当。愛称名「Promet(プロメテ)」を考案
- ビデオマガジン「BANDAI ANIRAMA PRESS 電影帝国」Vol.1~5(1988-1989年発売) - 声優の川村万梨阿と2人でメインキャスターを担当した
脚注
テンプレート:Sister- ↑ 小黒祐一郎「この人に話を聞きたい 出渕裕」『アニメージュ』2008年7月号、p.116。
- ↑ 『超電磁マシーン ボルテスV』を併せ、後に長浜ロマンロボシリーズと言われる。
- ↑ B-CLUB No.32 バンダイメディア事業部出版課刊 1988年 ISBN 4-89189-412-1
- ↑ 4.0 4.1 押井守『映像機械論メカフィリア』大日本絵画、2004年、p.49.
- ↑ なお後半の主役メカ・ビルバインについては湖川やスポンサーのバンダイ他のスタッフによるアイデアを最終的に湖川が纏めたもので、出渕は大きく関わっていない。
- ↑ 基本的にはテレビシリーズで宮武一貴がデザインした同名メカのリファインだが、顔に当たる部分にゼントラーディのワンマン戦闘ポッド・リガードやグラージと同様のモノアイカメラを配する等、より統一感のあるデザインへとシフトさせている。
- ↑ 人馬兵、飛甲兵については酷似したデザインが先行していたことが指摘されている。 http://blog.zige.jp/ecm-xr00/kiji/238553.html
- ↑ 中盤以降のデザインはバンダイ主導のデザインコンペ(その趣旨は展開が遅れていたプラモデルのラインナップを強化するため、既に発売されているプラモデルにパーツを追加する事で作品に新メカとして登場させるというものだった)で採用されたモデルグラフィックス(小田雅弘、かときすなお(カトキハジメ)、あさのまさひこ他)の原案を、明貴美加や佐山善則がクリンナップし、後に明貴がメインでデザインを担当した。
- ↑ バウはフィニッシュまで出渕が担当。それ以外のクリンナップは伸童舎(岡本英郎、明貴美加)が担当した。また、ゲゼについては出淵は関与せず永野護の案を伸童舎がまとめた。
- ↑ デザイン作業はコンペ形式で行われ、監督の富野の意向を出渕やヴィシャルデザイン、鈴木雅久、大畑晃一といったデザイナーがそれぞれラフデザインとして提出し、それを富野が取捨した上で最終的に出渕が纏めるという形だった。なおリ・ガズィについては佐山善則がクリンナップし、フィニッシュまで持っていっており、艦船等のデザインはガイナックスの担当となる。
- ↑ 警察ロボットである点に出渕曰く、パトレイバーとの因縁を感じるとの事。
- ↑ バイオハンター・シルバのシルエットを見て分かるように「人造人間キカイダー」のハカイダーを念頭において制作したと語っている。また、巨大戦の敵は(巨大化した怪人ではなく)巨大ロボットであり、その点に於いても本領発揮といえる。
- ↑ メズール、カザリに関しては何故か方眼紙のみのラフ画しか描かれておらずデザイン画が存在しない。
- ↑ 特に怪人面では「人間が変化した怪物」を思わせるデザインではなく「超越した人間が着るスーツ」を思わせるデザインとなっている。その為かショッカーのマークにはナチスを思わせるデザインになったり怪人の服装はドイツ軍装を思わせるデザインとなっている。
- ↑ 出渕設定ではモノアイは2つであったが、作者の取り違いにより、作中では1つになっている。