ロック・フェスティバル
ロック・フェスティバル(Rock Festival)とは、ポピュラー音楽を扱う音楽祭の中でもロックに特化したものである。しかしながら日本のロック・フェスティバルでは、時代とともにロックに限らずポピュラー音楽全般へと対象ジャンル広げていった事例や、初めからロック以外のジャンルも扱っている場合も多く、ポピュラー音楽を扱う他の音楽祭との境目が曖昧になりつつある。
俗にロックフェス(Rock Fes.)と略され、さらに縮めてフェス(Fes.)と呼ばれることもある。また、開催される時期・季節よって春フェス、夏フェス、秋フェス、冬フェスと称される。
目次
歴史
1960年代後半のモントレー・ポップ・フェスティバルやウッドストック・フェスティバルが始まりである。1980年代にはハードロック・ヘヴィメタルの盛り上がりに伴ってモンスターズ・オブ・ロックが、1990年代初頭にはオルタナティブ・ロックの隆盛に伴ってアメリカ合衆国のロラパルーザやイギリスのグラストンベリー・フェスティバルなどの野外ロック・フェスティバルが盛況を見せた。
それに対し、日本ではあまり集客力が無かったロックであったが、1969年に第1回「日本ロック・フェスティバル」が厚生年金ホールで行われ、その後、日比谷野外音楽堂において「日比谷ロック・フェスティバル」が開催されるようになった。現在のような郊外の野外で大規模に毎年開催されるようになった例としては、1981年から始まったロックンロールオリンピックがある。
バブル景気期の1980年代末になると、大型スポンサーを後ろ盾に外国のジャズやロックの著名なアーティストを呼んだ大規模な野外コンサートが行われるようになったが、バブル崩壊でスポンサーを失うと下火になっていった。
しかし欧米での野外ロック・フェスティバルの隆盛を受け、1997年に開催されたFUJI ROCK FESTIVALを皮切りに、RISING SUN ROCK FESTIVAL、SUMMER SONIC、ROCK IN JAPAN FESTIVALが開催され、現在これらは日本4大ロックフェスと呼ばれている。4大ロックフェスを含む多くのロックフェスが夏に開催される一方、春フェスの代表としてARABAKI ROCK FEST.がある。
日本の野外フェスティバル
毎年開催型のフェスティバル
- その他のフェスティバル
- NANO-MUGEN FES.
- インディペンデンス・ディー
- ap bank fes
- Exciting Summer in WAJIKI - 徳島県・那賀町
- Augusta Camp
- OTODAMA 音泉魂 - 泉大津フェニックス(大阪府)
- 音楽と髭達 FESTIVAL
- Concert on the Rock(英語版)
- GOING KOBE - 無料ロック・フェスティバル
- SOUND CONIFER 229 - 富士急ハイランド(山梨県)
- SOUND MARINA - 広島県出島
- J-MELO 夏フェス
- JAPAN JAM
- 湘南音祭
- 情熱大陸SPECIAL LIVE SUMMER TIME BONANZA - 東京都・大阪府・北海道の3会場で開催。
- SYNCHRONICITY
- Sky Jamboree
- スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド
- SPRINGROOVE
- ソニックマニア
- TAICOCLUB
- Daisen Music Resort - 現在はフォーク色が強い
- トウキョウ・ビッグ・ランブル
- Dream Power ジョン・レノン スーパー・ライヴ
- Tororo Rock FESTIVAL
- PUNK SPRING
- ハンマー・オブ・ロック
- B BOY PARK - ヒップホップ。韓国でも同時開催
- British Anthems
- HEAVENS DOOR - エレクトロニック・ミュージック
- ベリテンライブ - 栃木県のFMラジオ局・RADiO BERRYが主催
- BOYZ OF SUMMER
- Mt.ENAロック・フェスティバル
- マグマ
- MIYAKO ISLAND ROCK FESTIVAL - 沖縄県・宮古島
- LOUD PARK
- RUSH BALL - 泉大津フェニックス(大阪府)
- ロック・オン・ザ・ロック
- ROCKS TOKYO
- ヤロチン・フェスティバル
- YOUNG FLAG
- 見放題 - 大阪市のアメリカ村界隈のライブハウスを中心に開催されている屋内型のロックフェス。
- Volunteer Festival Japan
- レイブ
- Mt.FUJI FESTIVAL - サイケ、ロック2012年から山中湖村
- Vision Quest - ゴアトランス
- Electraglide - テクノ。2000年から
- 春風 - ゴアトランス
- solstice - ゴアトランス
- METAMORPHOSE - テクノ
- WIRE - テクノの屋内レイブ
など多数
一度のみ開催のフェスティバル
- ワンステップフェスティバル - 福島県。1974年
- 国際青年年記念 ALL TOGETHER NOW - 東京都。1985年
- BEAT CHILD - 熊本県阿蘇郡久木野村(現・南阿蘇村)1987年8月22日、23日
- KOIWAI ROCK FESTIVAL - 2003年8月23、24日。岩手県・小岩井農場
- さんピンCAMP - ヒップホップ
- Oki Splash Wave - 2003年8月3日、島根県隠岐島
- 空志度 - 2004年8月20日 - 8月22日、香川県さぬき市鴨庄・野外音楽広場テアトロン
- hide memorial summit - 2008年5月3・4日、味の素スタジアム
- THE 夢人島 Fes.
- UDO MUSIC FESTIVAL
- THE ROCK ODYSSEY
- Rolling Thunder 2003 - 新潟県佐渡島
- Smatrart Music and Art Party - 群馬・桐の木平キャンプ場
- Summer Arcade 04 - 長野・穂高オリンピア
- Tri-bute - 幕張・茜浜緑地
- Experience Addiction Open Air -Shiva Space World Summer Tour '04 - 岐阜・大白川野営場
- Fusionix Open Air - 札幌国際スキー場
- S.U.N.S Summer Festival 2004 - 旭川・Kamui Ski Links
- MAGROCK FESTIVAL
不定期で行われるフェスティバル
過去に開催されたフェスティバル
- 全日本フォークジャンボリー - 岐阜県。1969~1971年
- 別府国際ジャズフェスティバル 城島ジャズイン(※ジャズ中心) - 大分県城島高原ほか。1972〜1997年
- YAMAHA Popular Contest - 岐阜県。1969~1986年
- 国際青年年記念 ALL TOGETHER NOW - 東京都。1985年
- Rock'n Roll Olympic - 宮城県・SUGO。1981~1994年
- POPHILL - 石川県。1984年~2002年
- ハマロック - 青森県八戸市。1994年~2003年
- RAINBOW2000(※テクノ、トランスのレイブ) - 1996~1999年
- AIR JAM - 東京都、千葉県、神奈川県、宮城県。1997年、1998年、2000年、2011年、2012年。
- SETSTOCK - 広島県。1999年~2012年。
- BEAST FEAST - 神奈川県、千葉県。2001年、2002年
- HIGHER GROUND - 福岡県。2003年~2012年。
- V-ROCK FESTIVAL - 千葉県。2009年、2011年、2012年。
- PUNK LIVES! FESTIVAL - 東京都、神奈川県。2009年、2011年、2013年。
- アルカディア(※ゴアトランスレイブ) - 湯沢パインリッジリゾート。2004年は長野・穂高オリンピア。2005年で消滅
- レゲエジャパンスプラッシュ/レゲエサンスプラッシュ(※ともに野外レゲエ系)
- 蒜山ロックフェスティバル - 岡山県蒜山
- SUPER ROCK IN JAPAN(英語版) - 埼玉県西武球場。1984~1985年
世界の野外フェスティバル
ロック以外のジャンルも含む
毎年開催型のフェスティバル
- イギリス
- アメリカ
- ヨーロッパ
- オーストラリア&アジア
トラベリング・フェスティバル
各地巡回型のフェスティバル
一度だけ行われたフェスティバル
不定期で行われるフェスティバル
- ウッドストック・フェスティバル - 1969年、1994年、1999年に開催
過去に行われたフェスティバル
脚注
注釈
出典
関連項目
テンプレート:Asbox- ↑ 「ライジングサンロックフェス」閉幕-50時間に渡る熱演、5万7000人動員(札幌経済新聞 2013年8月19日)
- ↑ 夏フェス「ジョインアライブ」閉幕-123組出演、3万2600人動員(札幌経済新聞 2013年7月29日)
- ↑ 春の野外ロックフェス「ARABAKI」閉幕-過去最多4万5千人動員(仙台経済新聞 2013年4月30日)
- ↑ 17万人超の音楽ファンが集結! 「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2013」会場で3キャリアの通信環境を分析(RBB TODAY 2013年8月7日)
- ↑ あの顔も新顔も 炎暑忘れる興奮 サマソニ満喫レビュー(朝日新聞 2013年8月12日)
- ↑ 過去最大16万人集結、幕張「CDJ」で172組が豪華競演(ナタリー 2014年1月2日)
- ↑ 7.0 7.1 「a-nation stadium fes.」22万人が真夏の祭典に熱狂(Musicman-NET 2013年9月3日)
- ↑ 「閃光ライオット2013」グランプリは、フィッシュライフに決定(Musicman-NET 2013年8月6日)
- ↑ 17回目のフジロック、雨にも負けず前夜祭含め11万人動員(ナタリー 2013年8月2日)
- ↑ 前夜祭含め48組!快晴「SWEET LOVE SHOWER」大成功(ナタリー 2013年9月1日)
- ↑ 朝霧Jam 1万2000人が熱狂(Fuji-News.net 2013年10月15日)
- ↑ 「TOKAI SUMMIT'13」開催、1万1千人のオーディエンスを魅了(Musicman-NET 2013年7月22日)
- ↑ 「イナズマロック フェス 2013」大成功、2日間で過去最高の5万人動員(Musicman-NET 2013年9月24日)
- ↑ 響くロック、2万人熱く 宇治でフェス「京都大作戦」(京都新聞 2013年7月8日)
- ↑ 『KOYABU SONIC 2013』1日目(吉本興業 2013年9月20日)
- ↑ lバンチフェス、2日間で3万3800人動員(宇部日報 2013年8月19日)
- ↑ MONSTER baSHドキュメント、反響受けNHKで全国放送(ナタリー 2013年10月21日)
- ↑ 【動画】<糸島へ行こう!> 夏のシメはやっぱりサンセットLIVE! 主催者に独占インタビュー!(ナタリー 2013年9月14日)