南阿蘇村
南阿蘇村(みなみあそむら)は熊本県北東部、阿蘇カルデラの南部の南阿蘇地域(南郷谷)に位置する村。
目次
地理
阿蘇カルデラの南部、阿蘇五岳と外輪山に挟まれた南郷谷に位置する。
中央を東から西へと流れる白川の両側には、住宅地、商業地、耕地の大部分が広がり、展望性のある田園風景となっている。標高600m以上は、その大部分を山林、原野で占めており、北は阿蘇山上、草千里、火口原を結ぶ線上で区切られている。西の立野火口瀬近くが阿蘇外輪山の切れ目でカルデラの入口となっており、ここで白川が阿蘇谷を北から流れてくる黒川と合流し、熊本平野へと下っていく。南は南外輪山分水嶺の北の傾斜地で西部俵山一帯の高原地域までおよび、低地は東の水源地域から西へと約300mの標高差がある。
隣接する市町村
地名
- 旧白水村
- 一関
- 白川
- 中松
- 吉田
- 両併
- 旧久木野村
- 河陰
- 久石
- 旧長陽村
- 河陽
- 下野
- 長野
- 立野(1956年、瀬田村より編入)
歴史
- 1878年 - 郡区町村編制法により現在の村域が10の行政区に分かれる。
- 1889年4月1日 - 町村制により阿蘇郡長陽村・白水村・久木野村が発足。
- 1956年8月1日 - 長陽村が、菊池郡瀬田村(現在の大津町)から立野地区を分村編入。
- 2005年2月13日 - 阿蘇郡長陽村・白水村・久木野村が合併し発足。
市町村合併
2002年10月10日に上述の長陽村・白水村・久木野村3村で任意協議会の「南阿蘇3村合併推進協議会」を設立し、2003年4月1日に法定協議会の「南阿蘇3村合併協議会」を設立した。2004年6月11日に3村の合併協定を調印。同年7月2日に合併申請書を熊本県知事に提出し、2005年2月13日に合併した。
平成の大合併で「村」の新設は、この南阿蘇村が初めて(後に福岡県東峰村、長野県筑北村が続く)。総人口は隣接する高森町(約7,000人、平成17年国勢調査)よりも5,000人ほど多い。ちなみに、村を選択した理由として、自然の中にあるというイメージを大切にするためという話がある。
行政
- 村長: 長野敏也
- 村役場は当面は分庁方式としている。久木野庁舎(条例上の村役場)以外の所在地は以下の通り。
- 長陽庁舎: 熊本県阿蘇郡南阿蘇村河陽3574番地
- 白水庁舎: 熊本県阿蘇郡南阿蘇村吉田1495番地
地域
人口
教育
- 大学
- 東海大学農学部
- 高等学校
- くまもと清陵高等学校(株式会社立)
南阿蘇村内には公立の高校はなし。村内の学生は高森町の高森高校や阿蘇市の阿蘇高校、及び大津町の大津高校や熊本市内の高校に進学するのが一般的。
- 中学校
- 南阿蘇村立長陽中学校
- 南阿蘇村立白水中学校
- 南阿蘇村立久木野中学校
- 小学校
- 南阿蘇村立南阿蘇西小学校
- 南阿蘇村立中松小学校
- 南阿蘇村立白水小学校
- 南阿蘇村立両併小学校
- 南阿蘇村立久木野小学校
交通
鉄道
路線バス
都市間バス
道路
- 主要地方道
- 熊本県道28号熊本高森線 - 外輪山麓を横断する県道で熊本市周辺から旧久木野村域へのアクセス道路。四季の森温泉(県道39号交差点から東に約100m)以西は2車線道路。国道57号渋滞時の抜け道としても有効。2003年に俵山バイパス開通がしたことにより利便性が向上した。
- 熊本県道39号矢部阿蘇公園線
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
- 阿蘇山の登山道吉田線(県道111号)
- 白川吉見神社
- 白川水源(名水百選)
- 保木下井手(疏水百選)
- 地獄温泉
- 垂玉温泉
- 阿蘇白水温泉 瑠璃
- 南阿蘇ルナ天文台(82cm: 九州最大)
- 南阿蘇鉄道トロッコ列車
- アスペクタ(ホテルグリーンピア南阿蘇内)・カントリーゴールド
- 旧年金福祉事業団としての「グリーンピア南阿蘇」は2003年5月をもって閉鎖。2006年7月より「ホテルグリーンピア南阿蘇」として運営を再開。
- 宝来宝来神社 - 宝くじなどの開運が当たると噂されている神社だが、最近立てられた神社で元々はヘリポート建設だったが神社になった。これはテレビ朝日のバラエティー番組の「ナニコレ珍百景」に「珍百景」に登録されている。
- 一心行の大桜(樹齢400余年)
- 阿蘇猿まわし劇場
- 阿蘇ファームランド
百選
その他
ゆかりのある人物
- 笠浩二(元C-C-B) - 両親の郷里であり、本人も1990年代より在住。
- 阿蘇マン 非公認ヒーロー
- 藤岡佑将 (ふじおかゆうすけ)南阿蘇村出身の福岡吉本の芸人、コンビ「空中ズボン」として活動中 福岡吉本
放送
地上波放送は南阿蘇中継局を受信する(立野地区などでは親局のある金峰山送信所を受信)。NHKラジオ第2放送のみは大津町からの電波を受信する。