熊本県道28号熊本高森線
テンプレート:Infobox road 熊本県道28号熊本高森線(くまもとけんどう28ごう くまもとたかもりせん)は、熊本市西区小島下町と阿蘇郡高森町を結ぶ主要地方道。道路状況は阿蘇郡西原村以西と以東で大きく異なる。また、熊本市内でも幹線道路、裏通りなどを通ることのある極めて珍しい県道である。熊本市内の中央区辛島町から東区健軍町の区間は熊本市電が走る熊本市有数の大通りであり、電車通りと呼ばれる。
概要
沿革
- 1960年 高森熊本線として県道認定(一般県道)。当初の整理番号は63。
- 1971年 建設省告示により熊本高森線として主要地方道に指定。
- 1972年 起点と終点を入れ替える路線認定告示の内容変更が行われ、県道熊本高森線となる。
- 1994年 道路区域の変更が行われ、従来熊本県道1号熊本玉名線であった熊本市小島下町から熊本市水道町までの区間が熊本高森線に加えられる。
- ※国道501号の路線指定に伴い熊本玉名線の経路が変更されたことに伴うもの。
通過する自治体
接続する道路
- 国道501号(熊本市西区)
- 熊本県道22号熊本停車場線(熊本市西区)
- 国道3号(※国道3号重複=国道208号)(熊本市中央区)
- 国道57号(熊本市中央区、東区)
- 熊本県道57号益城矢部線(上益城郡益城町)
- 国道443号(上益城郡益城町)
- 熊本県道39号矢部阿蘇公園線(阿蘇郡南阿蘇村)
- 国道265号(※国道265号重複=国道325号)(阿蘇郡高森町)
バイパス
- 俵山バイパス - 俵山中腹のカーブの多い区間を迂回するバイパス道路で、1993年度(平成5年度)から建設をすすめ、2本のトンネルを建設、2003年(平成15年)10月10日に開通した。
- 俵山トンネル - 同バイパス内で俵山を貫く長大トンネル。
沿線
熊本市西区小島町から熊本市中央区花畑町の区間は、熊本の中央市場である田崎市場や熊本駅が沿線にある一方で、かつて城下町の中心街であった唐人町・細工町界隈を通り、特に唐人町界隈では主要地方道とは思えない静けさと趣を感じることができる。なお、この沿線には「あんたがたどこさ」で知られる船場橋がある。
熊本市中央区花畑町から熊本市東区健軍町の区間は、熊本市の東西の大動脈とも呼べるほど交通量が多く、路面電車(熊本市電)が併走している。この区間には日本三名城の一つである熊本城や、細川氏の庭園であった水前寺成趣園(水前寺公園)がある。なお起点から水道町交差点まではもともと県道熊本玉名線だったが、県道大牟田熊本宇土線の国道昇格を機に熊本高森線に組み込まれた。
熊本市東区健軍町から阿蘇郡西原村の区間は、都心と郊外を結ぶ路線である。
阿蘇郡西原村から阿蘇郡南阿蘇村の区間は、南阿蘇観光の1ルートであるが交通量は国道経由より少なく、阿蘇観光の抜け道として利用されることも多い。最近は村境を越える俵山トンネルが開通したこともあり、交通量は多くなっている。俵山中腹の沿線には、電源開発の風力発電所「阿蘇にしはらウィンドファーム」がある。
阿蘇郡南阿蘇村から阿蘇郡高森町の区間は、南阿蘇観光の観光地が沿線にあり、観光・生活路線となっているが、車が離合できないほどの狭い区間も存在する。
主な橋梁
- 田崎陸橋 - JR鹿児島本線やJR豊肥本線を跨ぐ橋である。九州新幹線の工事に伴い2008年(平成20年)6月1日午前6時には橋が通行止めになるとともに迂回通行になった[1]。
- 明十橋 - 坪井川に架かる石橋である。
- 船場橋 - 坪井川に架かる橋である。
脚注
参考資料
- 熊本県土木部道路保全課『道路施設現況調書』(平成20年4月1日現在)