マンピーのG★SPOT
テンプレート:Pathnav テンプレート:Infobox Single 『マンピーのG★SPOT』(マンピーのジー・スポット)は、サザンオールスターズの35枚目のシングル。1995年5月22日発売。発売元はビクターTAISHITAレーベル。
「勝手にシンドバッド」から前作「クリスマス・ラブ (涙のあとには白い雪が降る)」までは1998年に再発されたが、オリジナル盤発売から浅い本作以降は対象から外れている。2005年6月25日には、12cmCDで再発されている。
解説
1993年の「クリスマス・ラブ (涙のあとには白い雪が降る)」以来1年半振りに発売されたシングル。「マンピーのG☆SPOT」や「マンピーのG☆スポット」「マンピーのGスポット」などの表記も流通しているが、正確には「マンピーのG★SPOT」である。タイトルからいわゆる「エロ曲」と位置付けられており、桑田本人も「『シュラバ★ラ★バンバ』と『エロティカ・セブン』に続くエロス3部作みたいな感じで」とコメントしている。
このシングルのジャケットは原由子を除くサザンのメンバーの年をとった姿が描かれている。これはマンピーのG★SPOTの「G」と「爺」を掛けたものであると思われる。
ライブでは定番曲であり、桑田が額に「G」を象ったシールを貼ったハゲ頭の加藤茶風カツラ(通称:マンヅラ)を被るのも恒例となっている。毎回デザインを変更しており、その過激さは回を重ねるごとに段を増していったが、2004年に行われたカウントダウンライブ『暮れのサナカ』ではヅラを封印し、素のままで歌った。その後、ロック・フェスティバルとしては『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2005』と『THE 夢人島 Fes.2006』の2度演奏しており、後者についてはカツラを2年ぶりに新調させている。活動休止前最後のライブとなった2008年の『真夏の大感謝祭』では、計4日間のライブのうち前半2日間はレーザーレーサーと金メダルをあしらいつつも男性器を連想させる過激なものであったが、後半2日間はマンピーならぬピーマンを模したマンヅラを披露した(逆さまのピーマンで「マンピー」の意味)。また、9月24日に生放送された『CDTVスペシャル!15周年プレミアライブ』において、ライブ後半と同一のマンヅラをかぶり全4曲の最後の曲として披露した。また、2009年の『桑田佳祐の音楽寅さん 〜MUSIC TIGER〜』において「海の日記念スペシャルサマーライブ」(サザンとしてではなく桑田のソロライブ)の最後の曲として「Get Back」に続く形で披露された際は、ビートルズの髪形を意識したカツラから髪の毛の部分が落ち、ホタテガイをあしらったマンヅラにチェンジされた(最初は逆向きにかぶっていたので途中でマネージャーにより修正されたが、これがアクシデントなのかネタだったのかは不明)。2013年のスタジアムツアーでは、本編最終曲として披露され、『18禁のもの登場』と煽った下記の過激な演出もさることながら、カツラも当然のごとく健在で、きゃりーぱみゅぱみゅ風のボブカットを模り、天頂部の分け目真ん中部分にティッシュペーパーの取り出し口が付いているという凝った造りになっていた。毎回新調されるこのカツラについて桑田はテレビ朝日系列『ミュージックステーション』にて「毎回視聴者をビックリさせる試金石をこの番組でやっているが、この番組でやって好評だったので他のツアー等でも恒例化している」と発言している。
『ミュージックステーション』で初披露した際にタモリから曲名の由来を尋ねられたところ、桑田は「マンピーのマンは萬田久子のマン。ピーと言えば泉谷しげる」と発言したため、同じ回に出演していた泉谷からは「お前らこんな歌ばっか作ってっから売れなくなるんだよ!!」と賞賛とも批判とも取れないことを言われた。他にも桑田はこの曲名について「萬田久子とピーターの物語」という意味である(「ピーター」は池畑慎之介とピーター・ガブリエルの2つの説がある)と説明していたこともあったが、途中から面倒になったのか「田中角栄が『マンピーの~』[1]と言っていた」などと言うようになった。
日本テレビ系列『THE夜もヒッパレ』では軽いセクハラめいたギャグとして女性ゲストに歌わせるのが「お約束」となっており、オリコンチャートのトップ10から外れてもしばらく歌われることとなる。また、『HEY!HEY!HEY!MUSIC CHAMP』出演時に松本人志から「この曲で紅白出られるんですかね?」と聞かれ、それに対して「そこには触れないで欲しかった…」と苦笑している。前述の通りライブでは定番曲であるものの、リリースした年の5月24日放送の『TK MUSIC CLAMP』では表題曲のタイトルの事を「失敗だった」と述べており、2000年1月1日の『ミュージックステーションSPECIAL』では、「2000年に最も残したくない曲です」と語っている。
この曲はパロディ楽曲があり、当時TOKYOFMアナウンサーで現在はフリーアナウンサーの松本ともこが歌唱していた「DJ★mappie」名義で「マッピーのGスタ」という曲があり、そのタイトルやジャケットはサザンの「マンピーのG★SPOT」に類似しているが、曲そのものは全くの別物である。
なお、長期離脱していた関口は本作から復帰している。また女性の尿道海綿体に『Gスポット』という部分があるが、表題曲に関係があるかどうかの発言はされていない。
ライブや音楽番組で披露する時にしばしば、最後のサビの「マンピー」の部分で「マンコ!」と放送禁止用語を叫んでしまうことがある[2][3]。
2013年のスタジアムツアーのタイトルは、『灼熱のマンピー!! G★スポット解禁!!』である。このタイトルは、無論、表題曲に由来するもので、これについて桑田は「教育みたいなもの」[4]「下衆の極み」[5]と述べている。このライブツアーでは、マツタケとアワビに似立てた神輿が登場し、曲が終わるとステージ中央で鉢合わせて、性行為の真似をするという、サザン史上最も非常に過激な演出があった。
収録曲
- マンピーのG★SPOT
(作詞・作曲:桑田佳祐 編曲:サザンオールスターズ)
関口が復帰したこともあり、シングル曲としては久々にロック色が強い曲調である。歌詞は比喩表現が多く使われており、2番では芥川龍之介やスライが登場する。また、桑田は仮歌の段階からサビの歌詞を『マンピーの~』と歌っていたという逸話がある[6]。
PVは、メンバー全員が家族に扮した形で朝食のシーンが収められている。家族でテレビのチャンネルを変えるシーンでは一瞬だけ「匂艶 THE NIGHT CLUB」のPV、『ザ・ベストテン』の初登場時の映像が使われている。また、テレビ画面が映し出される場面で、西島三郎(北島三郎のそっくりさん)や、当時まだ無名であったバナナマン、長井秀和がほんの一瞬だけこのPVに出演している。本シングル共に限定盤ベスト・アルバム『HAPPY!』のCMソングでもあり、PVは未収録であるが、CMはDVD『ベストヒットUSAS (Ultra Southern All Stars)』に収録されている。なお、PVにはCMに使われたコント部分がフル収録になったバージョンと曲部分のみのバージョンがある。ライブでは本編のラスト曲になることが多く、サザンの活動休止前最後のパフォーマンスである2008年9月の『CDTV15周年スペシャル』で最後に披露された楽曲でもある。
事務所の後輩で桑田と親交の深い福山雅治は『ミュージックステーション』のサザン特集の際のインタビューでカラオケで必ずこの曲を1曲目として歌うことを公言している。また、ポルノグラフィティが2010年大晦日に桑田の病気療養による活動休止を受けて横浜アリーナで年越しライブを開催した際にこの曲をカバーし、その際は桑田が実際に使用していたマンヅラを箱に入れて吊り下げ、岡野昭仁は自分用のマンヅラを被り歌った。2012年にはaikoがサザンビーチちがさきで開催したフリーライブで桑田ソロ曲「波乗りジョニー」とともにこの曲をカバーした。
チームアミューズ!!名義で発表した「Let's try again」では福山と岡野、比嘉栄昇(BEGIN)がカバーしており、PVでは3人がマイクを奪い合いながら「マンピーのG★SPOT」を1フレーズずつ歌っているというものである。 - メリージェーンと琢磨仁
(作詞・作曲:桑田佳祐 英語補作詞:Tommy Snyder 編曲:サザンオールスターズ 管編曲:山本拓夫)
メリー・ジェーンはつのだ☆ひろの代表曲。琢磨仁はサザンとも関わりのあるベーシストで、KUWATA BANDにも参加している。
参加ミュージシャン
- 桑田佳祐:Vocal, Guitar(#1,2)
- 大森隆志:Guitar(#1,2)
- 原由子:Keyboards(#1,2)、Vocal(#1)
- 関口和之:Bass(#1,2)
- 松田弘:Drums(#1,2)
- 野沢秀行:Percussion(#1,2)
- マンピーのG★SPOT
- 山本拓夫:Sax
- 角谷仁宣:Computer Programming
- メリージェーンと琢磨仁
- 山本拓夫:Sax
- 角谷仁宣:Commputer Programming
- 荒木敏男:Trumpet
- 高安錬太郎:Computer Programming
収録アルバム
※斜字は廃盤作品。