原由子
テンプレート:混同 テンプレート:Infobox Musician 原 由子(はら ゆうこ、1956年12月11日 - )は、日本のミュージシャン・キーボーディスト・歌手・シンガーソングライターであり、サザンオールスターズのメンバー。本名、桑田 由子(くわた ゆうこ)旧姓、原。愛称は、原坊(ハラボー)。夫はサザンオールスターズのリーダーである桑田佳祐で、桑田との間に2男あり。なお、桑田からは、お母さん、お母ちゃん、ゆうこりんと呼ばれることがある。
目次
来歴
神奈川県横浜市内の横浜市立本町小学校、吉田中学校を卒業後、高校入学と同時にフェリス女学院高等学校に編入、卒業。青山学院大学文学部英米文学科卒業。
フェリス在学中に、友人とフォークデュオ「ジェロニモ」を組んでボーカル・ギター担当で活動する。大学入学後もジェロニモは続けていた。ジェロニモの名前の由来は、「男らしくて力強い名前」であり、また原は「ジェロニモを結成してから、私の高校生活は明るいものになっていった」[1]と当時を述懐している。
大学入学後、桑田佳祐、関口和之らが所属していたサークル『BETTER DAYS』に入り、桑田らのバンドにもピアノの技術を買われて参加する。原が桑田に抱いた第一印象は「なんとなくいじめっ子ぽかった」「こんなにわかりやすい人と結婚するとは、夢にも思わなかった」[2]とのこと。しかし、桑田がクリームやディープパープルを歌うのに聞き惚れた[3]。一方、桑田は、原がピアノでエリック・クラプトンの「いとしのレイラ」を演奏する腕前に心底驚いた[4][5]。
1979年、桑田が原に「ずっと一緒にいよう!」と告白して、その数日後に原に電話口から聴かせた曲が「いとしのエリー」であった[6]。
在学中にサザンオールスターズとして「勝手にシンドバッド」でデビュー。キーボードの他、『私はピアノ』『そんなヒロシに騙されて』『鎌倉物語』などではリードボーカルも務めている。初期を除き、サザンのアルバムでは1曲ずつ原がボーカルを取るのが通例となっている。近年は、シングルのカップリング曲でもボーカルを担当。
ピアノは幼少時から習い、洋楽は兄の影響もありエルトン・ジョン、ビリー・ジョエル、レオン・ラッセル、エリック・クラプトン他、ブルースを特に好んで聴いていた。ピアノもブルースやサザン・ロックを意識した泥臭いプレイを信条としており、原自身「ピアノを弾く時は男のつもりで弾いている」と語っており、桑田も「時々オッサンがピアノ弾いてるように錯覚する」と語っている。
コブシを効かせた美空ひばりを彷彿とさせる昭和歌謡・グループ・サウンズ風の歌い回しから、ポップス調の曲での柔和な歌唱まで幅広く聴かせる。サザンでの活動がメインのため一歩引いた印象があるものの、その歌声は松任谷由実や竹内まりやなどと共にニューミュージック界を代表する女性ボーカリストの1人として挙げられる。
公で披露することは少ないが、アコースティック・ギターの演奏にも長けており、特にスリーフィンガー・ピッキング、アルペジオについては桑田が「俺より上手い」と語っている。 ギターを弾くことが少ない理由として、原は「指先の硬さが変わってしまうのでピアノとギターを両立させるのが難しい」と語っているが、サザンのライブ(1995年『Hotal California』の「チャコの海岸物語」など)や単独のイベント出演などで何度か演奏したこともある。2009年5月18日放送の「桑田佳祐の音楽寅さん」では、テレビでは珍しくギターを演奏し、そのテクニックを披露した。
ソロ作品も数年置きのペースでリリースしており、『恋は、御多忙申し上げます』『あじさいのうた』『花咲く旅路』など、多くのヒット曲を残している。ソロ作品のリリースに合わせ、単独でCMや音楽番組への出演もしている。1991年には、「第42回NHK紅白歌合戦」への単独出場を果たした。ソロでは、サザンではあまり見せない「女性らしさ」や「可愛らしさ」を前面に押し出した曲がメインである。
サザンのメンバーは皆そうであるが、コメディアン的な才能もあり、萩原健太は、「サザンの勝手にナイト」の原について評価し、桑田と「原由子コメディアン転向説」について語っていた[7]。
ソロ名義でのライブは、1981年の学園祭ツアーと1991年のホールツアーの2回のみと少ないものの、1997年のAAAでの谷村有美との共演、1998年と2003年のBEGINのライブへのゲスト出演、1999年に大阪城ホールで行われた、母親達へ送るイベント『MOTHER`S LOVE』への出演など、ゲストとしてイベントへ単独出演し、ソロ曲を披露している。
実家の家業として、横浜関内駅前の天ぷら屋「天吉(てんきち)」を営んでいることでも有名で、数多くのファンが訪れている。サザンの初期の楽曲「今宵あなたに」の中でこの店のことが歌われている。しかしながら原自身は、エビ天を食べるとじんま疹が出るらしい(桑田は、2008年のライブ『真夏の大感謝祭』のメンバー紹介の際に、『エビのたたり』と発言している)。
桑田のレギュラーラジオ番組『桑田佳祐のやさしい夜遊び』では年1回、新年1回目の放送にゲスト出演するのが恒例となっている。2人揃ったトークが公で聴くことが出来る数少ない機会で、放送ではおしどり夫婦ならではの飾らない、ほのぼのしたトークが魅力である。
2007年8月8日に発売の竹内まりやの新曲「チャンスの前髪」にゲストボーカルとして参加、さらに11月7日には風味堂とのスペシャルユニット「ハラフウミ(原由子×風味堂)」として新曲「夢を誓った木の下で」を共作した。同時に映画『リトル・レッド レシピ泥棒は誰だ!?』日本語主題歌として制作された「大好き!ハッピーエンド」も収録されている。原がコラボレートシングルを発売するのは「みんないい子」以来10年ぶりで、サザン系列以外のバンドとの共演は初となった。
2009年4月3日から朝日新聞夕刊にて隔週金曜日にコラム「あじわい夕日新聞」を連載しているが、2010年8月9日付けで桑田の食道がんの治療のサポートに専念するため一時休載。桑田の復帰後の2011年1月から再開し、2013年3月に最終回を迎えた。
ライブやレコーディングでの主な使用機材としては、コルグ社製のキーボードを使う事が多いが、特にエンドースメント契約をしている事もなく、他社製のキーボードを使用する事もある。
ディスコグラフィ
シングル
リリース日 | タイトル | 規格 | 規格品番 | |
---|---|---|---|---|
1st | 1981年4月21日 | I Love Youはひとりごと | EP | VIHX-1537 |
2nd | 1981年7月21日 | うさぎの唄 | EP | VIHX-1546 |
3rd | 1982年3月21日 | 誕生日の夜 | EP | VIHX-1567 |
4th | 1983年8月21日 | 恋は、ご多忙申し上げます | EP | VIHX-1614 |
5th | 1983年11月5日 | 横浜Lady Blues | EP | VIHX-1621 |
6th | 1987年8月21日 | あじさいのうた | EP | VIHX-1720 |
7th | 1988年4月21日 | ガール (GIRL) | EP | VIHX-1735 |
8cmCD | VDRS-1024 | |||
8th | 1989年4月26日 | かいじゅうのうた | EP | KV-3089 |
8cmCD | VDRS-1127 | |||
9th | 1989年5月21日 | ためいきのベルが鳴るとき | EP | VIHX-1772 |
8cmCD | VDRS-1142 | |||
10th | 1991年3月27日 | ハートせつなく | 8cmCD | VIDL-30145 |
11th | 1991年5月29日 | じんじん | 8cmCD | VIDL-30146 |
12th | 1991年11月1日 | 負けるな女の子! | 8cmCD | VIDL-30147 |
13th | 1997年11月27日 | 涙の天使に微笑みを | 8cmCD | VIDL-30163 |
14th | 2009年8月19日 | 夢をアリガトウ | 12cmCD | VIZL-360 (初回版) |
VICL-36550 (通常版) |
その他
タイトル | 規格 | 規格品番 | |
---|---|---|---|
1990年9月21日 | 愛して愛して愛しちゃったのよ[注 1] | 8cmCD | VIDL-33 |
1997年10月29日 | みんないい子[注 2] | EP | VIJL-60005 |
12cmCD | VICL-35020 | ||
2007年11月7日 | 夢を誓った木の下で[注 3] | 12cmCD | VICL-36370 |
再発盤
1993年7月21日 | 1st〜6th 8cmCD化再発 (VIDL-156〜161) |
1998年2月25日 | 1st〜12th・『愛して愛して愛しちゃったのよ』再発 (VIDL-30135〜30147) |
アルバム
オリジナルアルバム
リリース日 | タイトル | 規格 | 規格品番 | |
---|---|---|---|---|
1st | 1981年4月21日 | はらゆうこが語るひととき | LP | VIH-28034 |
2nd | 1983年11月21日 | Miss YOKOHAMADULT YUKO HARA 2nd. | LP | VIH-28149 |
CD | VDR-5 | |||
3rd | 1991年6月1日 | MOTHER | CD (2枚組) | VICL-40019〜40020 |
その他
リリース日 | タイトル | 規格 | 規格品番 | |
---|---|---|---|---|
ベストアルバム | 1998年2月25日 | Loving You | CD | VICL-60178 |
カヴァーアルバム | 2002年3月13日 | 東京タムレ | CD | VICL-60846 |
ベストアルバム | 2010年6月23日 | ハラッド | CD+冊子 CD |
VIZL-390/VICL-63570/1 VICL-63570/1 |
再発盤
1986年6月26日 | 1st CD化再発 (VDR-1229) |
1991年5月21日 | 1st、2nd再発 (VICL-5058、5059) |
1998年2月25日 | 1st〜3rd再発 (VICL-60164〜60167) |
その他の楽曲
楽曲提供
- 「青いエナジー」 作詞・作曲・プロデュース:原由子/編曲:斎藤誠
- 「Kiss Me Please」 作詞:原由子/作曲・編曲:奥慶一
- 「WORDS OF LOVE」 作詞・作曲:原由子/編曲:本山晴一郎
- 横浜市立横浜吉田中学校校歌
ライブ・コンサートツアー
年 | 形態 | タイトル | 公演規模・会場 |
---|---|---|---|
1981年 | 単発コンサート | テンプレート:Larger | 全1公演
3月3日 青山タワーホール |
1991年 | コンサートツアー | JR東海ぷらっとスペシャル テンプレート:Larger |
|
2010年 | 単発コンサート | テンプレート:Larger |
出演
原単独での出演のみ。グループでの出演はサザンオールスターズを参照のこと。
ラジオ
- ラジオドラマ『Dr.スランプ』(1981年) 則巻アラレ役
- 桑田佳祐のやさしい夜遊び(TOKYO FM)毎年1月第1週に行われる桑田との夫婦対談は恒例となっている。
- 爆笑問題の日曜サンデー(TBSラジオ、2010年6月27日) 「サンデー・カラオケベスト10」[注 4]ゲスト
CM
- ダイハツ工業「リーザ」(1987年)
- ミキハウス「マンスリーミキハウス」(1990年)
- カゴメ「ニュートマト」(1991年)
- カシオ計算機「Celviano」(1991年)
- 日本航空「JAL銀婚旅行」(2004年)
ドラマ
書籍
著書
- 眠れぬ夜の小さなお話(角川書店、1991年)
- てのなかのちきゅう(ONE WORLD)(佑学社、1992年)
- ともだちでいようね(小学館、1993年)
- 娘心にブルースを(ソニーマガジンズ、1998年)
- あじわい夕日新聞 〜夢をアリガトウ〜(朝日新聞出版、2013年)
脚注
注釈
出典
外部リンク
- sas-fan.net
- STANDOOH! AREEENA!! C'MOOOON!!!
- S@S応援団(ファンクラブ公式 尚、一部コーナーは会員限定)
- AMUSE(CD・出版物情報)
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- ↑ 「当たり呼び込めメディア最前線 アミューズビデオT――母親層取り込む」(『日経流通新聞』1992年7月14日付、5面)
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