大阪城ホール

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テンプレート:ホール概要 大阪城ホール(おおさかじょうホール、Osaka Jo Hall)は、大阪府大阪市中央区にある多目的アリーナ

また、株式会社大阪城ホールは、大阪市が過半数を出資してこれを運営する第三セクター企業であり、財団法人大阪城ホールは、2011年3月31日までこれを運営していた大阪市の外郭団体である。

概要

1983年大坂城築城400年を記念して大坂城青屋口に建設された。国際級室内陸上競技会が開催可能な規模のアリーナを有する施設としては、日本で最初のものである。青屋門の真向かいの大阪砲兵工廠旧本館跡地にあり、両側に太陽の広場と軟式野球場が所在。建設に先立つ1981年には、砲兵工廠旧本館の取り壊しを大阪市が強行したことで話題になった。

正式名称は大阪城国際文化スポーツホール(おおさかじょうこくさいぶんかスポーツホール)であるが、一般的には大阪城ホールと呼ばれており、管理主体の名称も株式会社 大阪城ホールである。略して城ホール(じょうホール)もしくは、城ホ(じょうほ)とも呼ばれる。

構造は楕円形のドーム式。大阪城に近接していることもあり周囲の景観を損ねないよう、本体部分が地下に埋め込まれている、地上部分は周囲が石垣に囲まれているなど、設計には配慮が為されている。その為、大阪城や川向こうのホテルなどから見下ろすと、天井部分だけが見える。

最大収容人数は16,000人。内訳はアリーナ席:4,500人、客席:9,000人、立見席:2,500人。なお、これは中央にリングを置いた場合の数字であり、通常のコンサートでは1万人前後の収容となる。アリーナ面の座席にユニット化された座席はなく、平面に椅子を並べ、公演によっては仮設スタンドが作られる。

残響時間は1.45秒。これは多目的のアリーナ型大型施設としては画期的であり、理想に近い残響時間である。通常これだけの大きな空間を持つ施設であると、残響時間は大幅に長くなり更に不自然な反響がある為、コンサートはもちろんの事、講演会や式典時等でも観客が大変聞きづらくなる事がある。しかし大阪城ホールでは設計当初よりこの問題を解決する為に、天井内での充分な吸音材の使用やスタンド席(2階・3階)の約9,000の座席を全て布張りにし更に場内の階段の側面をカーペット地にした。またアリーナに張り出しているスタンド席の先端部も極力面積を小さくする事で、不必要な音の反響を防止している。その為ライブを収録したCD・DVD、テレビやFMラジオ番組も多く生まれている。

施設概要

  • 構造 - RC造、地下1階 地上3階
  • 建築面積 - 14,539m2(延床面積:31,064m2
  • 敷地面積 - 36,351m2
  • 竣工 - 1983年
  • 総工費 - 106億円
  • 設計 - 日建設計
  • 施工 - 大成建設松村組共同企業体
  • 施設
    • アリーナ - 面積3,500m2(83m×48m、高さ21m)
    • 城見ホール - 面積827m2
    • コンベンションホール - 面積159m2

所在地・アクセス

大阪府大阪市中央区大阪城3-1

経営主体

1982年11月に財団法人大阪城ホールが設立され、翌年10月1日にホール自体がオープンした。2011年3月31日に財団法人は解散され、翌4月1日に株式会社大阪城ホール(2010年10月1日設立)に事業移管された[1]

関連項目

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出典

  1. 大阪城ホール・会社概要(2012年6月12日閲覧)

外部リンク