バッファロー吾郎A

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テンプレート:Infobox お笑い芸人 A(エー、1970年11月24日 - )は、日本お笑い芸人。本名、木村 明浩(きむら あきひろ)。

兵庫県神戸市垂水区出身。吉本興業大阪本部所属。NSC8期生。

プロフィール

出身高校:兵庫県立須磨東高等学校1989年10月に「リンカーン」というコンビを組んでいたが解散後、「四面楚歌」の竹若元博とお笑いコンビ「バッファロー吾郎」を結成し、ツッコミを担当している。2001年に結婚するが、2009年に離婚している。

概要

お笑いイベント「ダイナマイト関西 〜全日本大喜利王決定トーナメント〜」のインタレスティング・プロデューサーを務め、イベントを成功させている。ただ木村は毎回出場しているにも関わらず、準決勝以上へ進出したことが一度もないため、このことをネタにして頻繁にいじられている。

相方の竹若やケンドーコバヤシなどの後輩からいじられ、つっこみ返す事で笑いを生む、「いじられ芸」、「つっこみ芸」を確立。一方で自ら貪欲にボケを狙い、後述のような新ギャグやモノマネネタ(基本的にあまり似ていないが、稀にヒットもある)の開拓にも余念がない。

傾向としては、相方とは異なるもって回ったようなベタな笑いを好む。わざとベタなことをするため、ウケる人にはウケる。また、スベった後にそれを笑いに変えていくのが大好き。しかし、素ですべることも多い。「すべり芸」も一級品である。そんな木村の才能を認め評価する先輩の1人が東野幸治。「はよ東京来い!」と発破をかけている。後輩の岡村隆史もラジオ番組にてバッファロー吾郎の全国区進出を望む発言をしている。

2006年以降は「絶好調!」の叫びギャグを一押し中。すべりそうな臭いがすると、「絶好調! ナカハタキヨシです!」と付け加える。叫びギャグ第二弾は、「高橋開発 松崎しげるです!」と「ヨーロピアーン」。叫びギャグ第三弾は「キター」(織田裕二の目薬のコマーシャル風に)。叫びギャグ第四弾は「マッスルスパーク」(キン肉マン風に)。2008年では「おいしゅうございます! 岸朝子です!」「恐縮です! 梨元勝です!」「説法です! 瀬戸内寂聴です!」「ありがとう! 浜村淳です!」など。現在はギャグ前に「今日は『オモシロクナール』を飲んで来ていますから大丈夫です」、ギャグがスベると「もしかして『ヨクスベール』を飲んじゃったかも」といった薬を飲んでいるというネタを披露。更にグッズとして「オモシロクナール」「ヨクスベール」が発売されている。実際は薬に似せたラムネ菓子で、吉本グッズとして販売されている。

スッごい!おとなの時間で2006年の抱負は「すべらないこと」となった。

お笑いはもちろん、漫画やアニメ、プロレスのどうでもよい知識や、雑学に詳しい。芸人の中では比較的早い段階からネットに進出し、自身の企画するイベント「ホームラン寄席」の公式ホームページや自身の個人ページを立ち上げていた。中でも「木村のTシャツダービー」などのファン参加型の企画は好評である。かつての「デラべっぴん」の連載から派生した、ライターのせきしろとのコラボによる「ダダボヨ」というサイトも運営中である。ちなみに、現在のところ個人のページには「爆笑王.COM」というタイトルが付いているが、「ホームラン寄席」公式ページの傘下にあり、URLは全く異なる。

デビュー当時にコンビ名「Wメガネ:ミキ&アイガン」を名乗っていただけに、それ以来ビジュアルイメージとして眼鏡キャラを保っているバッファロー吾郎だが、実は二人ともレーシックを施しており、視力が回復している。視力が回復しているにも関わらず、イメージを守って眼鏡の着用にこだわっていることをケンドーコバヤシによく突っ込まれている。伊達眼鏡であることが判明したため、「アメトーーク」の「メガネ芸人(第2回)」メンバーから外された。 また、初期のバッファロー吾郎のコントでは、ドロップキックやヒップアタックであったりと、息を切らしながら暴れツッコミをしていた。

お笑いに対するその硬派なスタンスは、若手からも「尊敬する芸人」として明石家さんま、ダウンタウンらと並び名前が挙げられるほどである。普段はいじられつつも、後輩の面倒見もよく、そして権威には媚びない、然るべき時には物申す、漢気のある人物である。

上記のことから尊敬もされているが天然の部分も多く、かわいらしい性格をしているため、後輩によくいじられてしまう(特にケンドーコバヤシ)。年の離れた後輩からも番組でいじられたり、家に呼んで鍋をしたりと一緒に遊んだりしているようである。

ナインティナイン岡村隆史に会った時は、何故か必ず相方の矢部浩之の体調を尋ねてくるらしい(岡村談)。

コンパの日はピンクストライプの開襟シャツを愛用(セブン-イレブンの制服風)。普段はTシャツマニアであり、私生活や舞台、TV番組等で数々のおもしろTシャツを収集し着こなす。特にCOSPA製のガンダム関連Tシャツを好んで着ている。「木村のTシャツダービー」で企画制作したオリジナルも多数。だが、その所有総数は20着ほどをローテーションで着ているため、実はそれほど多いわけでもないらしい。赤いTシャツを特に好む。一方、TV出演時は竹若と共にタキシード姿で出演する事も多い。

ある時期からヘアスタイルを坊主頭とし、髭を生やす。これを本人は松本人志コスプレであると公言している。だが、周囲からは「汁男優」、「杉作J太郎」、「あだち充が絵にすると久保田(とろサーモン)と同じデザインのキャラ」との評判を受けている。

PlayStation 2用ソフト『桃太郎電鉄16 北海道大移動の巻!』のTVコマーシャルに「なにわ怪獣タコヤキング」役で出演。これはディレクターのさくまあきらとのかねてからの親交から発展したものだが、CM中タコヤキングのセリフは一切無く、画面には木村の名もバッファロー吾郎の名も全く表示されない為、マニアでなければ一見して誰だかわからないような仕上がりになっている。

木村祐一に「(自分のことを)下の名前で呼ぶのは木村拓哉とお前だけ」と言われ、なぜか嬉しかったらしい。

ボケやネタの発想力が幼稚で、周りの芸人から「頭の中は少年ジャンプで出来ている」「小学校4年生の2学期」等様々なものに例えられている。

2011年11月24日から、自身が尊敬する漫画家の藤子不二雄にあやかり、芸名を「バッファロー吾郎A」に改名して活動していく[1]

エピソード

  • タレント揃いの吉本印天然素材において、正攻法でいっても目立てないと感じたため、自身が選んだジャンルが『ダジャレとおもんないこと』だったという。
  • TV番組やりすぎコージーにて、ディラン&キャサリンのディラン(なだぎ武(ザ・プラン9))の友人ピーター役として出演(なお、この際キャサリン(友近)は出演していない)。この時、「ジャイロボールのようにね」というギャグを使いまわし過ぎ、番組の前半こそ笑いをとっていたものの、後半はすべるようになった。これについて、「ディランはすべったあと、本当に怖いんだ… (楽屋で)2時間くらいチクチクやられるんだ」「あれでスベった時のコイツの目を見たか」(実際に、すべったその瞬間のVTRが番組で再び流され、その時のディラン(なだぎ武)の苦々しい表情が生々しく観察された)などと怯えた様子でコメントした。これにより再びウケを勝ち取り、「スベった後にそれを笑いに変えていく」スタイルを見事体現した。
  • 2008年10月22日放送の「爆笑レッドカーペット」のコラボカーペットで、ディラン&キャサリンと一緒にピーター役で出演。やはり会場は微妙な空気になり、今田耕司には「(たむらけんじに続く、第2の)小笑い候補」と言われてしまう。
  • すべるだけでなく、運がないことも相方の竹若や芸人仲間にいじられてしまう所以である。店の昼休み時に訪れてしまい入店できないことはしょっちゅうで、訪ねた焼肉屋が、その日一年に一度の休暇を取っていたり、とても安いエクササイズグッズを見つけたため翌日訪ねてその商品を購入しようと思った店が翌日もぬけの殻になっていたりするなどの数々の自身の不運ぶりを嘆いている(ヨシモト∞より)。
  • 胸に『魂斗』と書かれたTシャツを製作。漫才主流の昨今のお笑いシーンに反抗し、コントスタイルの啓蒙を意図して自分でもTVや舞台上で着用したり、後輩に配ったりしていたが、実際はよくみるとプリントの字が間違っていた。
  • ある営業において、舞台上で「夏といえば何?」というフリに「夏といえば帽子とスキンガード!」と渾身のボケをかましたが、会場は凍りつき、その後のイベント続行に支障を来たすほどスベってしまった。
  • 後輩と自宅で鍋パーティーをした際、酔った木村がお笑い論を展開していた。段々熱くなり、机を叩いて「俺が、今のお笑い界を変えてやる!」と言って立ち上がったと同時にギックリ腰になった。相方の竹若曰く、「『~変えてやる!』と言った瞬間に、神様に『お前じゃないぞ』と押し付けられて腰に負担がかかった」。
    • 2009年4月に「腰椎すべり症」と診断された。
  • AV監督のカンパニー松尾作品を心から愛する。渋谷に吉本の劇場ができ、渋谷を徘徊しているときに、カンパニー松尾の作品内で事務所の近くにあるカレー屋として紹介されているお店(ムルギーカレーの卵のせが有名なお店)を見つけ、店に飛び込んだエピソードがある。また、森下くるみの大ファンでもあるが、ラジオのサプライズゲストとして森下が登場し対面した際は、嬉しさと緊張でパニック状態になってしまった。
  • 岡村隆史ナインティナイン)が語る所によると、志村けんのギャグ「アイーン」の元ネタは木村であるとのことである。ギャグの身振りや型そのものは『8時だョ!全員集合』時代から存在していたが、ポーズだけのものであり、過去に木村がそこにオリジナルで「アイーン」と音を付けて披露していたのを覚えていた岡村が、志村との競演時に木村同様に音をつけて「アイーン」を行い、志村が逆にそれ取り入れ現在のものになった。
  • 「絶好調! ナカハタキヨシです!」等の叫びギャグは、爆発的な威力を誇る一方、体力の消耗が著しい事から、全力で繰り出したあとは息が続かなくなるため、最高でも9割のパワーにセーブしなければいけないという。稀に勢いがつくと「絶好調! 絶好調! 絶好調! ナカハタキヨシです!」と「絶好調」を繰り返す「ハイパー絶好調」となることもある。ただし、これら叫びギャグを披露する場合はマイクから少し離れてから大声を出すなど音効さんへの気遣いも忘れない。
  • 学生時代に『さすがの猿飛』のファンクラブに入っていた。しかし、加入して間もなくファンクラブは解散してしまったという。
  • あらびき団』(TBSテレビ)のオーディションを何度か受けているが放送に出演した事はなく、司会の東野幸治に出てみないかと誘われた所、逆に「どうすれば出られるんですか?」と相談した事を番組内で暴露された。
  • 近年の一番のヒットギャグ「Oh! ポカホンタス!」に関して、後輩から「あれ何でポカホンタスなんですか?」と尋ねられた木村は「ポカって殴られるやろ、そっからイマジネーション広げてん」と答えたという。ちなみに肩を殴ると「Oh! カタホンタス!」と言う
  • 漫画『銀魂』が好きである。
  • 風俗店通いを趣味にしている。結婚時にも妻に内緒で通い続けていたため、これが妻から離婚を持ちだされるキッカケになった[2]
  • 2008年12月に放送された『アメトーーク アメトーーク大賞2008』の中で、有吉弘行から「からっぽ1号」というあだ名を付けられた。これは有吉が「最近、何の中身もない空っぽの奴らから『あだ名を付けて欲しい』と言われることが多く困っている。今度からそういう奴らには『からっぽ1号』、『からっぽ2号』という具合にシステマティックに命名していこうかと思っている」とコメントした直後に、バッファロー吾郎Aのあだ名を付けることになり、見事その第1号になったもの。

主な出演(テレビ・舞台ほか)

書籍

  • 「ラブボール」(2010年8月25日発売、ワニブックス)-本名の木村明浩名義。
  • 「煩悩短編小説」(2011年11月23日発売、幻冬舎)-せきしろとの共作。

脚注

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外部リンク

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  1. テンプレート:Cite newsテンプレート:リンク切れ
  2. ケンドーコバヤシのテメオコ』2009年4月23日放送分