チャレンジカップ (中央競馬)

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テンプレート:競馬の競走 チャレンジカップとは、日本中央競馬会 (JRA) が阪神競馬場の芝1800メートルで施行する中央競馬重賞 (GIII) 競走である。2013年まで優勝馬には朝日新聞社[1]テンプレート:要出典範囲)提供の優勝杯が贈られていた。

概要

1950年に「チャレンジカップ」として創設され、1953年から朝日新聞社から優勝杯の寄贈を受け、「朝日チャレンジカップ」の名称で施行された。1967年からは長らく秋季競馬の区分となる9月の開催で施行され、1984年以降は競走体系上天皇賞(秋)へ向かう路線に組みこまれていた[2]が、2012年より12月に移行し、2011年まで同時期に施行されていた鳴尾記念(2012年より6月に移行)および中日新聞杯(2012年より3月に移行)の要素を引き継いだ競走となった。2014年朝日杯フューチュリティステークスが、同じ阪神競馬場へ開催場が移設されることに伴い、同社は寄贈杯を撤退、創設時と同じ「チャレンジカップ」へ名称が変更されることが発表された[注 1]

競走名称の「チャレンジカップ」とは、3歳(旧表記4歳)馬が古馬(現4歳以上・旧5歳以上)に挑戦するという意味合い[3]で付けられたもので、過去には1963年から1968年にかけて3歳馬が6連勝[4]したり、当年の東京優駿勝ち馬(1968年タニノハローモア1970年タニノムーティエ)が参戦したこともあった。しかし後年は3歳馬の多くが菊花賞ビクトリアカップ1970年 - 1975年)、エリザベス女王杯1976年 - 1995年)、秋華賞1996年以降)の優先出走権が取れるトライアル競走に専念するようになり、1984年グレード制導入後に本競走を勝利した3歳馬はツルマルガール(ツルマルボーイの母)とスズカマンボの2頭のみとなっている(2013年12月現在)。

1984年のグレード制導入後はニホンピロウイナーマーベラスサンデータップダンスシチースズカマンボドリームジャーニーキャプテントゥーレといったGI優勝馬が名を連ねている。

現在の優勝レイは水色地に赤文字である。

出走資格サラブレッド系3歳以上で、施行日当日の1週前から過去1年前までの期間内に1回以上出走したJRA所属の競走馬外国産馬含む)およびJRAに認定された地方競馬所属の競走馬(2頭まで)、外国調教馬(8頭まで)。

負担重量ハンデキャップである(2012年より。2011年までは別定重量[注 2])。

歴史

  • 1950年 - 4歳(現3歳)以上の競走馬によるハンデキャップの重賞競走として「チャレンジカップ」(略称・CC、あるいはチャレンジC(杯)など)が創設され、阪神競馬場・芝2400mで施行された。
  • 1952年
    • 施行距離を芝2000mに変更。
    • 上田三千夫が騎手として史上初の連覇。
    • 上田武司が調教師として史上初の連覇。
  • 1953年 - 朝日新聞社より寄贈杯を受けて「朝日チャレンジカップ」に名称変更。
  • 1954年
    • 負担重量を別定に変更。
    • 清田十一が騎手として2人目の連覇。
    • 伊藤勝吉が調教師として2人目の連覇。
  • 1957年 - 負担重量をハンデキャップに戻す。
  • 1958年
    • 清田十一が騎手として2度目の連覇。
    • 伊藤勝吉が調教師として史上初の3連覇。
  • 1966年 - 阪神競馬場のスタンド増設工事により京都競馬場・芝2000mで施行。
  • 1971年
    • ケイサンタが史上初の連覇。
    • 浅見国一が調教師として3人目の連覇。
  • 1978年 - 混合競走に指定。
  • 1979年 - 京都競馬場のスタンド改修工事による振替開催により中京競馬場・芝2000mで施行。
  • 1981年 - 負担重量を別定に戻す。
  • 1984年
    • グレード制施行によりGIIIに格付け。
    • 混合競走から除外。
  • 1985年 - 1位入線のニシノライデンが進路妨害により失格。
  • 1990年 - 阪神競馬場の改修工事により中京競馬場・芝2000mで施行。
  • 1991年 - 阪神競馬場の改修工事により中京競馬場・芝2000mで施行。
  • 1993年 - 混合競走にふたたび指定。
  • 1994年
    • 京都競馬場の改修工事による振替開催により中京競馬場・芝2000mで施行。
    • 武豊が騎手として3人目の連覇。
  • 1995年 - 兵庫県南部地震阪神・淡路大震災)による阪神競馬場の開催中止に伴い、京都競馬場・芝内回り2000mで施行。
  • 1997年 - 特別指定交流競走に指定され、地方競馬所属馬は2頭まで出走可能となる。
  • 2000年 - 施行日が土曜日に変更される。
  • 2001年 - 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走条件を「4歳以上」から「3歳以上」に変更。
  • 2005年 - 混合競走から国際競走に指定され、外国調教馬は4頭まで出走可能となる。
  • 2006年 - 阪神競馬場の改修工事により中京競馬場・芝2000mで施行。
  • 2007年 - 日本のパートI国昇格に伴い、外国調教馬の出走枠が8頭に拡大。
  • 2008年
    • 関西主場においての最終競走の発走時刻を16時40分に設定したことに伴い、本競走の競走番号が第11競走から第10競走に変更。
    • この年に限り、敬老の日月曜日に施行。
  • 2010年
  • 2011年 - 東北地方太平洋沖地震東日本大震災)及び東京電力福島第一原発での事故による薄暮開催の中止に伴い、第11競走として施行。
  • 2012年
    • 施行時期を12月に変更[5]
    • 負担重量をハンデキャップに戻す。
    • 施行距離を芝外回り1800mに変更。
    • サマージョッキーズシリーズの対象競走から外れる。
  • 2014年 - 朝日新聞社による寄贈杯撤退を受けて、62年ぶりに創設時のレース名である「チャレンジカップ」に名称変更[6]

歴代優勝馬

馬齢は2001年以降の表記に統一する。

回数 施行日 優勝馬 性齢 勝時計 優勝騎手 管理調教師 馬主テンプレート:要出典
第1回 1950年11月26日 タカクラヤマ 牡3 2:32 2/5 橋田俊三 坂本勇次郎 平島五郎
第2回 1951年10月14日 サチホマレ 牡3 2:34 0/5 上田三千夫 上田武司 上田清次郎
第3回 1952年[[11月3日|11月テンプレート:03日]] ノーベル 牡3 2:06 0/5 上田三千夫 上田武司 上田清次郎
第4回 1953年[[11月1日|11月テンプレート:01日]] ダイニカツフジ 牡3 2:07 2/5 清田十一 伊藤勝吉 伊藤由五郎
第5回 1954年10月31日 ミスバンプトン 牝4 2:04 0/5 清田十一 伊藤勝吉 樋口正一
第6回 1955年[[11月6日|11月テンプレート:06日]] ヤサカ 牡3 2:04 0/5 栗田勝 武田文吾 熊谷新太郎
第7回 1956年10月21日 フアイナルスコア 牡6 2:03 3/5 近藤武夫 伊藤勝吉 仁木清七
第8回 1957年12月29日 サールス 牝5 2:07 0/5 清田十一 伊藤勝吉 松本英吉
第9回 1958年12月28日 エータイム 牡3 2:08 1/5 清田十一 伊藤勝吉 谷口俊二郎
第10回 1959年12月27日 ミスイエリユウ 牝4 2:06.4 高橋成忠 佐藤勇 石田一
第11回 1960年12月25日 シーザー 牡3 2:07.0 清田十一 伊藤勝吉 伊藤由五郎
第12回 1961年10月29日 ミスハツライ 牝3 2:09.9 田所秀雄 柴田不二男 大久保常吉
第13回 1962年[[11月4日|11月テンプレート:04日]] リユウライト 牡4 2:07.4 宮本悳 橋本正晴 三好諦三
第14回 1963年10月27日 パスポート 牝3 2:05.4 高橋成忠 清水茂次 吉田喜一
第15回 1964年10月25日 バリモスニセイ 牡3 2:05.7 諏訪真 諏訪佐市 小杉咲枝
第16回 1965年10月17日 ゴールデンパス 牡3 2:03.4 坂田正行 高橋直 木村喜一
第17回 1966年10月30日 ナスノコトブキ 牡3 2:04.1 森安弘明 稲葉秀男 那須野牧場
第18回 1967年[[10月1日|10月テンプレート:01日]] タフネス 牡3 2:03.3 高橋成忠 庄野穂積 北前米子
第19回 1968年[[10月6日|10月テンプレート:06日]] タニノハローモア 牡3 2:03.1 宮本悳 戸山為夫 谷水信夫
第20回 1969年[[9月28日|テンプレート:09月28日]] ダテホーライ 牡4 2:01.9 宇田明彦 星川泉士 (株)伊達牧場
第21回 1970年[[9月20日|テンプレート:09月20日]] ケイサンタ 牝3 2:05.1 池江泰郎 浅見国一 内田恵司
第22回 1971年[[9月26日|テンプレート:09月26日]] ケイサンタ 牝4 2:08.5 安田伊佐夫 浅見国一 内田恵司
第23回 1972年[[9月24日|テンプレート:09月24日]] シングン 牡4 2:02.2 吉岡八郎 坂口正二 奈村信重
第24回 1973年[[9月23日|テンプレート:09月23日]] タニノチカラ 牡4 2:06.6 田島日出雄 島崎宏 谷水雄三
第25回 1974年[[9月15日|テンプレート:09月15日]] スリーヨーク 牡3 2:00.6 稲部和久 諏訪佐市 永井商事(株)
第26回 1975年[[9月21日|テンプレート:09月21日]] ロングホーク 牡3 2:00.3 武邦彦 松田由太郎 中井長一
第27回 1976年テンプレート:09月26日 ケイシュウフオード 牡3 2:00.5 福永洋一 日迫清 松岡正雄
第28回 1977年[[9月25日|テンプレート:09月25日]] ホクトボーイ 牡4 2:00.9 久保敏文 久保道雄 森滋
第29回 1978年テンプレート:09月24日 ハシコトブキ 牡4 2:00.5 河内洋 内藤繁春 (株)シンザンクラブ
第30回 1979年テンプレート:09月23日 バンブトンコート 牡4 1:59.9 伊藤清章 伊藤修司 樋口正蔵
第31回 1980年テンプレート:09月21日 アグネスレディー 牝4 2:01.6 河内洋 長浜彦三郎 渡辺孝男
第32回 1981年[[9月13日|テンプレート:09月13日]] ラフオンテース 牝4 2:01.9 岩元市三 布施正 小柴タマヲ
第33回 1982年[[9月19日|テンプレート:09月19日]] ヒカリデユール 牡5 2:00.5 河内洋 須貝彦三 橋本善吉
第34回 1983年[[9月18日|テンプレート:09月18日]] ミスラディカル 牝4 2:00.6 音無秀孝 田中良平 小田切有一
第35回 1984年[[9月16日|テンプレート:09月16日]] ニホンピロウイナー 牡4 1:59.8 南井克巳 服部正利 小林百太郎
第36回 1985年テンプレート:09月15日 ワカオライデン 牡4 2:00.2 小谷内秀夫 戸山為夫 小塚美近
第37回 1986年テンプレート:09月14日 ドウカンヤシマ 牡6 1:59.7 清水英次 鹿戸明 新井興業(株)
第38回 1987年テンプレート:09月20日 プレジデントシチー 牡4 2:00.8 南井克巳 中尾謙太郎 (株)友駿ホースクラブ
第39回 1988年テンプレート:09月18日 タニノスイセイ 牡5 1:58.6 武豊 宮本悳 (有)カントリー牧場
第40回 1989年[[9月17日|テンプレート:09月17日]] ハツシバエース 騸6 2:00.0 岡冨俊一 中村覚之助 (有)大成牧場
第41回 1990年テンプレート:09月16日 ファンドリポポ 牝4 2:01.9 南井克巳 岩元市三 水戸富雄
第42回 1991年テンプレート:09月15日 ヌエボトウショウ 牝4 1:59.1 角田晃一 渡辺栄 トウショウ産業(株)
第43回 1992年テンプレート:09月20日 レットイットビー 牡4 2:03.7 佐藤哲三 吉岡八郎 マエコウファーム(有)
第44回 1993年テンプレート:09月19日 ウィッシュドリーム 牡4 2:04.3 武豊 坪憲章 (株)日本ダイナースクラブ
第45回 1994年[[9月11日|テンプレート:09月11日]] ツルマルガール 牝3 1:58.7 武豊 橋口弘次郎 鶴田任男
第46回 1995年[[9月10日|テンプレート:09月10日]] マイシンザン 牡5 1:58.0 熊沢重文 山本正司 菅原吾一
第47回 1996年[[9月8日|テンプレート:09月テンプレート:08日]] マーベラスサンデー 牡4 1:59.5 武豊 大沢真 笹原貞生
第48回 1997年[[9月7日|テンプレート:09月テンプレート:07日]] シンカイウン 牡5 1:59.3 南井克巳 二分久男 林哲夫
第49回 1998年テンプレート:09月13日 ランフォザドリーム 牝4 2:01.2 河内洋 田中耕太郎 高瀬牧場
第50回 1999年テンプレート:09月12日 ツルマルツヨシ 牡4 1:59.5 藤田伸二 二分久男 鶴田任男
第51回 2000年[[9月9日|テンプレート:09月テンプレート:09日]] ミッキーダンス 牡4 1:58.3 佐藤哲三 服部利之 三木久史
第52回 2001年テンプレート:09月テンプレート:08日 イブキガバメント 牡5 1:59.4 河内洋 橋口弘次郎 (有)伊吹
第53回 2002年テンプレート:09月テンプレート:07日 タップダンスシチー 牡5 1:58.1 佐藤哲三 佐々木晶三 (株)友駿ホースクラブ
第54回 2003年テンプレート:09月13日 カンファーベスト 牡4 1:58.3 安藤勝己 佐藤吉勝 奥村清晴
第55回 2004年テンプレート:09月11日 スズカマンボ 牡3 2:01.6 武豊 橋田満 永井啓弐
第56回 2005年テンプレート:09月10日 テンプレート:Flagicon ワンモアチャッター 牡5 1:59.4 福永祐一 友道康夫 松井一三
第57回 2006年テンプレート:09月テンプレート:09日 テンプレート:Flagicon トリリオンカット 牡6 1:57.4 和田竜二 音無秀孝 (有)キャロットファーム
第58回 2007年テンプレート:09月テンプレート:08日 テンプレート:Flagicon インティライミ 牡5 2:00.0 佐藤哲三 佐々木晶三 (有)サンデーレーシング
第59回 2008年テンプレート:09月15日 テンプレート:Flagicon ドリームジャーニー 牡4 1:58.5 池添謙一 池江泰寿 (有)サンデーレーシング
第60回 2009年テンプレート:09月12日 テンプレート:Flagicon キャプテントゥーレ 牡4 2:00.0 川田将雅 森秀行 (有)社台レースホース
第61回 2010年テンプレート:09月11日 テンプレート:Flagicon キャプテントゥーレ 牡5 1:59.2 小牧太 森秀行 (有)社台レースホース
第62回 2011年テンプレート:09月10日 テンプレート:Flagicon ミッキードリーム 牡4 1:59.6 和田竜二 音無秀孝 野田みづき
第63回 2012年[[12月8日|12月テンプレート:08日]] テンプレート:Flagicon ショウリュウムーン 牝5 1:46.6 秋山真一郎 佐々木晶三 上田亙
第64回 2013年[[12月7日|12月テンプレート:07日]] テンプレート:Flagicon アルキメデス 牡4 1:46.5 M.バルザローナ 藤原英昭 H.H.シェイク・モハメド

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist

出典

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関連項目

  • チャレンジカップ競走 - 本競走と名称が類似する競艇の競走。格付けは最上位のSGながら賞金王決定戦のトライアル的意味合いが強い。朝日チャレンジカップが2014年から「チャレンジカップ」となることから同年以降は全く同じ名称となる。
  • 中央競馬の冠競走一覧

外部リンク

テンプレート:中央競馬の重賞競走
  1. テンプレート:Cite web
  2. テンプレート:Cite journal
  3. テンプレート:Cite journal
  4. テンプレート:Cite journal
  5. テンプレート:Cite web
  6. テンプレート:Cite web


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