和田竜二

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

テンプレート:BLP unsourced テンプレート:騎手 和田 竜二(わだ りゅうじ、1977年6月23日 - )は日本中央競馬会 (JRA) 栗東トレーニングセンター所属の騎手競馬学校花の12期生のひとり。

来歴

父・和田守は厩務員で、かつては松永善晴厩舎でトーヨーシアトルを担当し、現在は河内洋厩舎でヤマニンキングリーなどを担当していた[1]。兄・和田裕一も厩務員(坂口正大厩舎→牧田和弥厩舎所属)で、デュランダルなどを担当[2][3]。甥(姉の子)に、同じくJRA騎手の岩崎翼がいる[3]

1996年栗東・岩元市三厩舎所属騎手としてデビュー、同年12月にステイヤーズステークスをサージュウェルズで制し、花の12期生の中では最初に重賞を制覇する[4]などデビュー年は33勝を挙げ、関西の新人騎手賞にあたる中央競馬関西放送記者クラブ賞を獲得している。

1999年皐月賞テイエムオペラオーで制しGI初制覇、翌2000年にはテイエムオペラオーとのコンビで京都記念阪神大賞典天皇賞(春)宝塚記念京都大賞典→天皇賞(秋)→ジャパンカップ有馬記念、と重賞を8連勝して前人未到の古馬GIグランドスラムを達成するなど活躍。この時期の勝利騎手インタビューでは、大声で「シャー」などと声を発するなどのパフォーマンスで一躍有名となった。有馬記念を勝ったときにはアントニオ猪木の決め台詞である「1、2、3、ダー!!」で締めた。引退式では「オペラオーにはたくさんの物を貰ったが、あの馬には何も返せなかった。これからは一流の騎手になって、オペラオーに認められるようになりたい。」と誓った。

テイエムオペラオー引退後は毎年30勝以上をコンスタントに稼ぎ、2005年には自身初の年間50勝超えも達成した。以後も関西リーディングの上位に名を連ねるほどの成績を挙げている。なお、初の50勝超えを達成した2005年以降は、44勝に終わった2008年をのぞいて毎年50勝超えを達成している。

2012年11月4日京都競馬場8レース、ラディアーレで通算勝ち星800勝を達成[5]。翌日に川崎競馬場で行われたJBCクラシックでは、ワンダーアキュートで2001年の天皇賞(春)以来11年ぶりとなるGI勝利をおさめた[6]

エピソード

  • 競馬雑誌・週刊Gallopの騎手デジカメ日記のコーナーの担当のひとりとして、エッセイ記事を執筆していたことがある。
  • コスプレが好きで、イベントで女性もののかつらを付けて登場したり、着ぐるみを着て登場したり何かと笑いを取ろうとすることが多い。とくに京都競馬場で年2回行われる「騎手とファンとの集い」での必ず何かのコスプレをした姿で登場する光景はこのイベントの風物詩となっている。

おもな騎乗馬

騎乗成績

日付 競馬場・開催 競走名 馬名 頭数 人気 着順
初騎乗 1996年3月2日 1回阪神3日2R 4歳未勝利 テイエムカミカゼ 12頭 6 7着
初勝利 1996年3月16日 1回阪神7日1R 4歳未勝利 エスティートップ 10頭 6 1着
重賞初騎乗 1996年9月15日 5回中山4日11R オールカマー サージュウェルズ 9頭 8 6着
重賞初勝利 1996年12月7日 6回中山3日11R ステイヤーズS サージュウェルズ 12頭 8 1着
GI初騎乗 1997年4月13日 3回中山8日10R 皐月賞 テイエムトップダン 18頭 6 12着
GI初勝利 1999年4月18日 3回中山8日11R 皐月賞 テイエムオペラオー 17頭 5 1着
年度 1着 2着 3着 騎乗数 勝率 連対率 複勝率 表彰
1996年 33 31 35 468 .071 .137 .212 中央競馬関西放送記者クラブ賞
1997年 21 26 30 366 .057 .128 .210
1998年 31 36 29 411 .075 .163 .234 フェアプレー賞(関西)
1999年 36 30 38 417 .086 .158 .249
2000年 41 37 47 487 .084 .160 .257
2001年 39 40 29 513 .076 .154 .211
2002年 40 43 40 528 .076 .157 .233
2003年 32 40 40 569 .056 .127 .197
2004年 35 39 47 591 .059 .125 .205 フェアプレー賞(関西)
2005年 50 62 62 725 .069 .154 .240
2006年 68 62 60 843 .081 .154 .225 小倉ターフ賞
2007年 55 61 67 829 .066 .140 .221
2008年 44 82 59 787 .056 .160 .235
2009年 70 73 68 894 .078 .160 .236
2010年 67 93 85 954 .070 .168 .257
2011年 70 68 76 892 .078 .155 .240
2012年 80 88 81 960 .083 .175 .259
2013年 48 81 55 832 .058 .155 .221
中央 860 992 948 12066 .071 .153 .232
地方 63 58 50 351 .179 .345 .487

脚注

テンプレート:Reflist

関連項目

外部リンク

  • キングリー和田父 打倒竜二/JCダート - nikkansports.com 2011年11月30日(2014年8月18日閲覧)
  • 和田も出演した2007年放送の武豊TV!ジョッキー新年会で、司会進行の見栄晴が発言。共演していたデュランダル主戦の池添謙一から「ありがとうございました」と言われた。
  • 3.0 3.1 サラブレッドルーキー岩崎翼が羽ばたく - nikkansports.com 2013年7月30日(2014年8月18日閲覧)
  • 和田騎手&岩元師の師弟コンビでメモリアル達成!! - 競馬ラボ 2010年1月30日(2014年8月18日閲覧)
  • 和田竜二騎手 JRA通算800勝達成 - ラジオNIKKEI 2012年11月4日(2014年8月18日閲覧)
  • JBCクラシック】ワンダーアキュート 5馬身ちぎった初G1 - スポニチAnnex 2012年11月6日(2014年8月18日閲覧)