ステイヤーズステークス
テンプレート:出典の明記 テンプレート:競馬の競走 ステイヤーズステークスは、日本中央競馬会(JRA)が中山競馬場芝3600mで毎年12月に施行している中央競馬の重賞競走(GII)である。正賞はスポーツニッポン新聞社賞で、1994年度からスポーツニッポン新聞東京本社が優勝トロフィーを提供しており、正式名称は「スポーツニッポン賞 ステイヤーズステークス」と表記している。
概要
1967年にハンデキャップの重賞競走として創設されたのが始まり。1984年のグレード制導入時にGIIIに格付けされた。
1997年にはGIIに格上げされ、それまでのレース体系では活路を見出せないステイヤーの目標となる。同時に、ハンデキャップ競走から別定戦に改められた。
中山競馬場でかつて行われていた日本最長距離ステークス(芝4000m、芝内回り1周→外回り1周)[注 1]が廃止されて以降、現在はこの競走が日本の平地競走における最長距離の競走である[注 2]。
3600mの距離は、芝内回りコースを2周。最長距離なので、スピードやスタミナ配分に注意しなくてはならず、特に競走中盤のスピードの出しすぎは禁物といわれており、騎手の手綱捌きの比重が高い競走である。
有馬記念のステップレースとなりうることも意識し、中山開幕週の土曜日のメインレースに設定されることが多い。しかし、有馬記念には天皇賞(秋)やジャパンカップ出走組が大挙出走することもあり、ステイヤーズステークス優勝馬が好走することは少ない。
なお、本競走は2005年から国際競走に指定されたが、レースレーティングがGIIの基準を満たしていないため、2007年に日本がパートI国昇格の際に、グレード表記を国内限定グレードのJpnIIに変更していた。2009年に国際グレードを取得したため、表記をGIIに戻している。
出走資格はサラブレッド系3歳(旧4歳)以上のJRA所属の競走馬、JRAに認定された地方所属の競走馬(2頭まで)及び外国調教馬(8頭まで)。
負担重量は3歳54kg、4歳以上56kg、牝馬2kg減を基本とし、
- 施行日当日から1年前の開催週以降のGI競走(牝馬限定競走を除く)1着馬は2kg増
- 施行日当日から1年前の開催週以降の牝馬限定GI競走またはGII競走(牝馬限定競走を除く)1着馬は1kg増
- 施行日当日から1年前の開催週より過去のGI競走(牝馬限定競走を除く)1着馬は1kg増
以上の条件で斤量が課せられる。ただし2歳時の成績を除く。
歴史
- 1967年 - 中山競馬場の芝3600mの4歳(現3歳)以上のハンデキャップ競走の重賞競走、前年まで準オープン特別として行われていた同名の競走を重賞に昇格させる形で創設。
- 1968年 - この年のみ、「5歳以上」の出走条件で春に開催。
- 1971年 - この年から12月に開催となる。但し、この年は馬インフルエンザの影響により、開催中止。
- 1972年 - 前年末に発生した流行性の馬インフルエンザの影響で12月29日に順延開催。
- 1978年 - 柴田政人が騎手として史上初の連覇。
- 1982年
- ピュアーシンボリが史上初の連覇。
- 小島太が騎手として史上2人目の連覇。
- 1983年 - 野平祐二が調教師として史上初の3連覇。
- 1984年 - グレード制施行によりGIIIに格付け。
- 1989年
- 1992年 - 岡部幸雄が騎手として史上3人目で2度目の連覇。
- 1993年
- 1994年
- スポーツニッポン新聞東京本社より優勝杯の寄贈を受ける。
- エアダブリンがコースレコード3:41.6で優勝。
- 1997年
- GIIに格上げ。
- 特別指定交流競走に指定され、地方馬は2頭まで出走可能となる。
- 2000年 - ホットシークレットが騸馬では初めての優勝馬となる。
- 2001年 - 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走条件が「4歳以上」から「3歳以上」に変更。
- 2002年 - ホットシークレットが2度目の優勝。連覇ではない複数回の勝利は史上初。
- 2005年 - 混合競走から国際競走に変更され、外国調教馬は4頭まで出走可能となる。
- 2006年
- 牝馬限定競走優勝馬の負担重量を軽減。
- O.ペリエが騎手として史上4人目の連覇。
- 2007年 - 国際セリ名簿基準委員会(ICSC)の勧告により、重賞格付け表記をJpnIIに変更。
- 2008年 - 30年ぶりにフルゲート(16頭)でレースが行われる。
- 2009年 - 重賞格付け表記をGIIに戻す。
- 2012年
- トウカイトリックが中央競馬最高齢タイとなる10歳で優勝。
- 基本負担重量を3歳55kg、4歳以上57kg(牝馬は2kg減)から3歳54kg、4歳以上56kg(牝馬は2kg減)に変更。
歴代優勝馬
国際競走となった2005年以降は優勝馬の国旗を表記する。
回数 | 施行日 | 優勝馬 | 性齢 | 勝時計 | 優勝騎手 | 管理調教師 | 馬主テンプレート:要出典 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
第1回 | 1967年[[10月8日|10月テンプレート:08日]] | リコウ | 牡5 | 3:53.8 | 横山富雄 | 小西喜蔵 | 鈴木富喜子 |
第2回 | 1968年[[5月5日|テンプレート:05月テンプレート:05日]] | ニウオンワード | 牡4 | 3:54.5 | 森安重勝 | 尾形藤吉 | 樫山純三 |
第3回 | 1969年10月10日 | アタックブルー | 牡4 | 3:51.2 | 藤本勝彦 | 藤本冨良 | 白井新平 |
第4回 | 1970年[[9月27日|テンプレート:09月27日]] | コンチネンタル | 牡4 | 4:02.6 | 津田昭 | 野平富久 | アサヒ牧場 |
第5回 | 1971年12月26日 | 開催中止 | |||||
第6回 | 1972年12月29日 | ジーガー | 牡4 | 4:02.0 | 大和田稔 | 二本柳俊夫 | 佐伯一郎次 |
第7回 | 1973年12月23日 | トーヨーアサヒ | 牡4 | 3:49.4 | 増沢末夫 | 古山良司 | (有)トーヨークラブ |
第8回 | 1974年12月22日 | エクセルラナー | 牡3 | 3:50.6 | 嶋田潤 | 藤本冨良 | 福嶋正好 |
第9回 | 1975年12月20日 | トウショウロック | 牡4 | 3:51.9 | 加賀武見 | 阿部正太郎 | トウショウ産業(株) |
第10回 | 1976年12月25日 | ホッカイノーブル | 牡3 | 4:01.7 | 田中清隆 | 野平祐二 | 石田允泉 |
第11回 | 1977年12月24日 | ランスロット | 牡4 | 3:56.4 | 柴田政人 | 高松三太 | 伊達秀和 |
第12回 | 1978年12月23日 | フジノハイハット | 牡3 | 3:49.2 | 柴田政人 | 久恒久夫 | 小畑安雄 |
第13回 | 1979年12月22日 | サクラエイリュウ | 牡3 | 3:51.4 | 森安重勝 | 尾形盛次 | (株)さくらコマース |
第14回 | 1980年12月14日 | フジノハイハット | 牡5 | 3:47.7 | 柴田政人 | 久恒久夫 | 小畑安雄 |
第15回 | 1981年12月13日 | ピュアーシンボリ | 牡5 | 3:52.7 | 小島太 | 野平祐二 | 和田共弘 |
第16回 | 1982年12月19日 | ピュアーシンボリ | 牡6 | 3:50.4 | 小島太 | 野平祐二 | 和田共弘 |
第17回 | 1983年12月18日 | ブライトシンボリ | 牡3 | 3:46.8 | 郷原洋行 | 野平祐二 | 和田共弘 |
第18回 | 1984年[[12月9日|12月テンプレート:09日]] | カネクロシオ | 牡3 | 3:50.2 | 蛯沢誠治 | 成宮明光 | 畠山伊公子 |
第19回 | 1985年[[12月8日|12月テンプレート:08日]] | ホッカイペガサス | 牡4 | 3:53.3 | 柴田政人 | 野平祐二 | 石田允泉 |
第20回 | 1986年[[12月7日|12月テンプレート:07日]] | シーナンレディー | 牝6 | 3:52.7 | 蛯沢誠治 | 清水美波 | 樋口和弘 |
第21回 | 1987年12月19日 | マウントニゾン | 牡4 | 3:47.9 | 嶋田功 | 森安弘昭 | (有)エヌ・エフホース |
第22回 | 1988年12月11日 | スルーオダイナ | 牡4 | 3:46.3 | 岡部幸雄 | 矢野進 | (有)社台レースホース |
第23回 | 1989年12月10日 | スルーオダイナ | 牡5 | 3:47.3 | 岡部幸雄 | 矢野進 | (有)社台レースホース |
第24回 | 1990年12月テンプレート:08日 | ドクタースパート | 牡4 | 3:45.6 | 的場均 | 柄崎孝 | 松岡悟 |
第25回 | 1991年12月テンプレート:07日 | メイショウビトリア | 牡4 | 3:44.1 | 岡部幸雄 | 伊藤雄二 | 松本好雄 |
第26回 | 1992年12月12日 | アイルトンシンボリ | 牡3 | 3:47.8 | 岡部幸雄 | 畠山重則 | 和田共弘 |
第27回 | 1993年12月11日 | アイルトンシンボリ | 牡4 | 3:51.4 | 柴田政人 | 畠山重則 | 和田共弘 |
第28回 | 1994年12月10日 | エアダブリン | 牡3 | 3:41.6 | 岡部幸雄 | 伊藤雄二 | 吉原貞敏 |
第29回 | 1995年12月テンプレート:09日 | ステージチャンプ | 牡5 | 3:47.1 | 蛯名正義 | 矢野進 | 吉田和子 |
第30回 | 1996年12月テンプレート:07日 | サージュウェルズ | 牡5 | 3:50.5 | 和田竜二 | 岩元市三 | 林進 |
第31回 | 1997年11月29日 | メジロブライト | 牡3 | 3:48.7 | 河内洋 | 浅見秀一 | (有)メジロ牧場 |
第32回 | 1998年[[12月5日|12月テンプレート:05日]] | インターフラッグ | 牡5 | 3:58.8 | 岡部幸雄 | 工藤嘉見 | 松岡正雄 |
第33回 | 1999年[[12月4日|12月テンプレート:04日]] | ペインテドブラック | 牡3 | 3:46.2 | 横山典弘 | 鈴木康弘 | 池谷誠一 |
第34回 | 2000年[[12月2日|12月テンプレート:02日]] | ホットシークレット | 騸4 | 3:45.6 | 柴田善臣 | 後藤由之 | 金子真人 |
第35回 | 2001年[[12月1日|12月テンプレート:01日]] | エリモブライアン | 牡4 | 3:43.3 | 横山典弘 | 清水出美 | 山本慎一 |
第36回 | 2002年11月30日 | ホットシークレット | 騸6 | 3:45.6 | 岡部幸雄 | 後藤由之 | 金子真人 |
第37回 | 2003年[[12月6日|12月テンプレート:06日]] | チャクラ | 牡3 | 3:48.2 | 後藤浩輝 | 安達昭夫 | 田所英子 |
第38回 | 2004年12月テンプレート:04日 | ダイタクバートラム | 牡6 | 3:44.8 | M.デムーロ | 橋口弘次郎 | (有)太陽ファーム |
第39回 | 2005年[[12月3日|12月テンプレート:03日]] | テンプレート:Flagicon デルタブルース | 牡4 | 3:47.7 | O.ペリエ | 角居勝彦 | (有)サンデーレーシング |
第40回 | 2006年12月テンプレート:02日 | テンプレート:Flagicon アイポッパー | 牡6 | 3:43.4 | O.ペリエ | 清水出美 | (有)サンデーレーシング |
第41回 | 2007年12月テンプレート:01日 | テンプレート:Flagicon マキハタサイボーグ | 騸5 | 3:44.9 | 吉田豊 | 新川恵 | (有)槇本牧場 |
第42回 | 2008年12月テンプレート:06日 | テンプレート:Flagicon エアジパング | 騸5 | 3:48.1 | 横山典弘 | 藤原英昭 | (株)ラッキーフィールド |
第43回 | 2009年12月テンプレート:05日 | テンプレート:Flagicon フォゲッタブル | 牡3 | 3:51.3 | C.スミヨン | 池江泰郎 | 金子真人ホールディングス(株) |
第44回 | 2010年12月テンプレート:04日 | テンプレート:Flagicon コスモヘレノス | 牡3 | 3:43.4 | 松岡正海 | 菊川正達 | (有)ビッグレッドファーム |
第45回 | 2011年12月テンプレート:03日 | テンプレート:Flagicon マイネルキッツ | 牡8 | 3:50.8 | 三浦皇成 | 国枝栄 | (株)サラブレッドクラブ・ラフィアン |
第46回 | 2012年12月テンプレート:01日 | テンプレート:Flagicon トウカイトリック | 牡10 | 3:46.5 | 北村宏司 | 野中賢二 | 内村正則 |
第47回 | 2013年11月30日 | テンプレート:Flagicon デスペラード | 牡5 | 3:45.2 | 横山典弘 | 安達昭夫 | 市川義美 |
注釈
関連項目
外部リンク
- 今週の注目レース-ステイヤーズステークス - JRAホームページ
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