タイ中部
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
タイ中部 (ภาคกลาง) はタイ王国の地方の一つ。日本で言う中国地方とか関東地方などの区分と同様に地方行政体としての法人格は有していない。中央部で一つの場合もあるが、場合によっては東部・西部に分けられる。西部はミャンマーと、東部はカンボジアと国境を接する。
経済・文化の中心は首都であるバンコク。チャオプラヤー川を中央に有し平地で稲作に適しているため、古くからアユタヤ王朝・トンブリー王朝・チャクリー王朝をはぐくんできた。チャクリー王朝時代には運河が発達し、中央部を中心に国内で消費される以上の米が生産され、タイを世界有数の米輸出国にした。タイの文化の中心でもあり、普通「タイの文化」と言うときはここの文化を指す。華人が一番多く住む地域でもある。