カーンチャナブリー県
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カーンチャナブリー県(カーンチャナブリーけん、タイ語: จังหวัดกาญจนบุรี )はタイ・中部の県(チャンワット)の一つ。ターク県、ウタイターニー県、スパンブリー県、ナコーンパトム県、ラーチャブリー県と接し、西部にはミャンマーとの国境が広がる。
地理
クウェーヤイ川(大クウェー川)とクウェーノーイ川(小クウェー川)を中心に県が展開している。県北部には自然が大きく残り、数カ所に公式・非公式の国立公園が展開し、そのほとんどの領域が国立公園あるいは野生動物保護区となっている。特にトゥンヤイ・ナレースワン野生生物保護区はユネスコの世界遺産(自然遺産)に登録されている。
またボープローイ郡近辺はスルーサファイアの産出地でもあり、県の主要な産物となっている。またタイで珍味とされるヘット・コーン(Termitomyces sp.)と呼ばれるキノコの採集地でもある。
歴史
アユタヤ王朝時代、ビルマ軍がタイに進入してくる際は、ビルマ軍の通過点であった。クウェー川に架かる橋は映画『戦場にかける橋』で有名である。旧日本軍が多数の犠牲者を出しとんでもない早さで作られた泰緬鉄道の一部は現在でも使われており、サイヨーク郡のサイヨークノーイ(地名)まで走っている。
県章
ミャンマーとの国境、サンクラブリー郡にある、スリー・パゴダ・パスにある三つの仏塔をデザインしている。
県花はインドヤコウボク(Nyctanthes arbortristis)、県木はネーンの木(Homalium tomentosum)。
行政区
カーンチャナブリー県は13の郡(アムプー)に分かれ、その下に98の町(タムボン)と、887の村(ムーバーン)がある。
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