サムットプラーカーン県
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サムットプラーカーン県(サムットプラーカーンけん、タイ語: จังหวัดสมุทรปราการ )はタイ王国・中部の県(チャンワット)の一つ。バンコク首都府とチャチューンサオ県に接する。
地理
サムットプラーカーンはチャオプラヤー川がタイランド湾に流れ出る河口に位置するため、県庁所在地付近をパークナム(ปากน้ำ 、河口の意)と呼ぶことがある。県はチャオプラヤー川にまたがっているが、西岸部は田園地帯やマングローブ林、エビ養殖場などと言った農作地帯であるのに対し、東岸部はバンコクの続きである市街地や工場地帯が広がっており、対照的である。アジア最大となるスワンナプーム国際空港が県内にある。歴史
県の設立はアユタヤ王朝時代にまで遡り、プラプラデーンが海港(ただし、チャオプラヤー川の中にあった)として建設されたことに始まる。その後ラーマ2世は1819年はタークシン王が放棄していた海港の建設に再び着手した。最終的には、チャオプラヤー川の両岸に合計6箇所の港が建設された。そして河口付近の島には、宗教的な意味合いからプラ・サムットチェーディーが建設された。このため、県名がサムット・プラーカーン(海辺の城壁)と呼ばれるようになった。なお、現在でもこのとき建設された港が2箇所残っており、それぞれピースアサムット、プラ・チュラチョームクラオという。1893年のパークナム事件(シャム危機)ではタイ海軍とフランス海軍が軍事衝突した場所である。
県章
県章には前項で挙げたプラ・サムットチェーディーが描かれている。
県木はサキシマハマボウ(Thespesia populnea)である。 |
行政区
サムットプラーカーン県は6つの郡(アムプー)にわかれ、その下に50の町(タムボン)と、405の村(ムーバーン)がある。