ウルトラマンG
『ウルトラマンG』(ウルトラマングレート、英題:テンプレート:En )は、円谷プロダクションが、オーストラリアで製作した特撮作品。全13話。
目次
概要
『アンドロメロス』を除けば実写のウルトラマンは『ウルトラマン80』以来10年ぶりで平成になってから最初に製作されたウルトラ作品である。京本政樹が日本語版主演、命名、番組のPRなど深く関わっている。
企画当初は「新ウルトラマン」という仮題で日本国内制作によるTVシリーズで進められていたがペンディングとなる。一方円谷プロではオーストラリアを舞台とした別企画がペンディングとなっていたが、当時のVシネマブームを踏まえ両企画を統合しオーストラリアで6話完結のビデオオリジナルのウルトラマンを制作することとなる。その後海外での販売を考慮し7話追加の1クール構成となるテンプレート:Sfn。初期のウルトラシリーズを支えたデザイナーの成田亨に新たなウルトラマンと怪獣のデザイン依頼を打診し、成田は直ちに「ウルトラマン神変」という新ウルトラマンのデザイン画を描き上げた。しかし成田がデザイン料として著作権(商品化による収入)の30%を要求したため、円谷プロと折り合いが付かず、結局成田の登板は実現しなかった[1]。
ウルトラマンや怪獣の巨大感を表す為、日本のウルトラマンと比較してグレートや怪獣の大きさがビルの高さより低くされている他、戦い終わったグレートが飛び去る場面を真下から映す等、今までとは少し違った切り口の特撮場面が見られる。
それまでのウルトラ兄弟の存在は主題歌の2番に示されているのみで本編中では語られておらず、UMAがウルトラマンを当初仲間と認めず攻撃するなど、本編中では他のシリーズ作品との繋がりは描写されない[2]が、8話でナレーションで語られたが設定上はグレートもM78星雲・光の国のウルトラ戦士であり、宇宙警備隊の隊員とされている[3]。映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』では宇宙警備隊の隊員としての姿が描かれた[4]。
第1話から第6話まで、グレートはゴーデス細胞が生み出した怪獣と闘っていた。第7話以降は、宇宙からの来訪者や環境破壊が原因で出現した怪獣などと戦っており、過去のウルトラシリーズのオマージュと言える描写が増えた。ゴーデス細胞に操られているだけのものや人間の破壊活動に怒り出現しただけで元々は無害のものもおり、そのような場合は怪獣を倒さずに終わることもあった。グレートが本編で倒した怪獣の数は小学館の書籍『ウルトラマンひみつ大百科』のカウントでは「9体」で、他のウルトラ戦士に比べ少なめになっている[5]。
日本側文芸スタッフには『ウルトラマンティガ』以降に関わる事になる人々が多数参加している。故に後年の平成ウルトラシリーズでよく見られる要素が、本作で初めて試されている。なお、アーサー・グラント隊長の吹き替えには『ウルトラマン』のムラマツキャップ役の小林昭二、ナレーター(第6話まで)には藤岡弘、と、過去の特撮ヒーローにゆかりのある俳優が起用されている。
ストーリー
宇宙飛行士のジャック・シンドーとスタンレー・ハガードは、火星探検中に宇宙生命体ゴーデスと遭遇する。その時、突如2人の前に銀色の巨人・ウルトラマングレートが現れ、ゴーデスと戦闘を始める。その戦闘中にジャックは負傷し、スタンレーのみが探査船に避難することに。油断したグレートが気を失ったその隙に、ゴーデスはスタンレーの乗っていた探査船を破壊してしまう。再び気を取り戻したグレートはゴーデスを倒し、ジャックと一体化する。
ジャックはグレートに救われ、地球に帰ってきた。しかし、火星で倒したはずのゴーデスの細胞に感染[6]した生物が怪獣化し、地底からブローズとなって現れた。ジャックはグレートに変身し、これを倒した。
その後、ジャックはUMA南太平洋支部に入隊。ゴーデスの細胞に感染した怪獣たちと戦っていく。一方、スタンレーもゴーデスの使いとして蘇り、地球に帰還していた。
登場人物
UMAメンバー
- ジャック・シンドー隊員
- 26歳。元オーストラリア宇宙開発公団の惑星調査員で、火星探査中に遭遇したゴーデスに宇宙船を破壊されるが、グレートと同化して地球に帰還し、グレートの反対を押し切ってUMAに入隊する。
- 怪獣対策においては、人命を第一に考えその為ならば怪獣の排除も止むなしと判断する他の隊員に対し、科学者の立場から安易に倒す事を嫌い反対する。割と筋肉質で、行動も伴うアクティブな科学者。
- 前述の通り、一体化したグレートとは会話できるが、グレートとの会話を他人の前でしたり(他人にはグレートの声は聞こえないので劇中で「独り言」と言われていた)、グレートを介して得た知識に関して「なぜそんなことがわかるのか」と問われても曖昧にはぐらかす事が多い。飄々とした性格で神出鬼没であり、、変人扱いをされる事も多々あった。
- アーサー・グラント隊長
- UMA南太平洋支部の隊長で54歳。アーサー基金という大資本のオーナーでもある。
- 有事の際には柔軟な指揮をとり、UMA隊員たちのことを心から信頼しているため、同様に隊員たちからも信頼されている。
- 一方で、自分が正しいと思った事は無理にでも通そうとする頑迷な所があり、自分が発案したオゾン層修復計画をジャック達の反対も聞かずに強行しようとしたため、結果的にコダラーとシラリーの復活を促してしまった。
- 第8話では自らハマーに乗り操縦もしている。
- ロイド・ワイルダー副隊長
- UMA南太平洋支部の副隊長で31歳。専門的な軍事訓練の経験者で、軍人らしく忠実に職務をこなすが、その頃の習慣が抜け切っておらず少々頑固なところがある。昔はボクシングジムに通っていた。
- テンプレート:要出典範囲
- 現場での活躍は多いが、副隊長として第9話で現場へ出向いたアーサーの代理で指揮を執ったときには決断力に欠けた指示を出すなど、指揮職は苦手な様子。他の人間と調子を合わせる事が苦手で、行く先々で相手と衝突する事が多い。
- ジーン・エコー隊員
- 23歳。元宇宙開発公団のエンジニアで、ジャックの高校時代の後輩でもある。ジャックとスタンレーが火星へ行くのに、使用した宇宙船を設計したのも彼女である。
- 科学者としてジャックに近い立場をとる事が多く、ジャックのことを想っている。第5話ではゴーデス細胞に侵されるが、第6話で復活したゴーデスが倒された際に奇跡的に生還した。
- 第12・13話ではグレートがコダラーに敗れた後、ジャックが使っていたアイクのサングラスが落ちているのを発見、言葉には出さなかったが何かを感じ取った様子からジャックがウルトラマングレートだと確信する描写が見られた[7]。
- チャールズ・モーガン隊員
- 考古学と生物学の博士号を持つ26歳の天才で、分析などが主な仕事。
- 大食漢でジョークが多く、調子に乗りすぎることがあるなど一見能天気に見えるが根は真面目でやる時はやる。ナンパが趣味であり、フィアンセがコロコロ変わっている。その性格から宇宙人(ヴェロニカ)相手に恋をしてしまったことも。
- 最終話の前後編では衛星の修理の為に宇宙へ上がる。
- キム・シャオミン隊員
- メインパイロットとして養成されたエリート隊員で25歳。操縦・格闘共にずば抜けた才能と実力の持ち主で、アーサー隊長曰くUMA最強のパイロット。
- 活発でさばさばとした姐御肌な性格。孤児院出身で子どもに優しい。
- チャールズやロイドと一緒に出撃する機会が多い。
ARMY
オーストラリア軍。UMAとは縄張り争いなどで色々と対立する事が多い。
- ブリューワー
- ARMYの将軍。軍人気質の塊で強引な部分が目立ち、アーサー隊長と対立する事が多い。
- ウルトラマンに頼らない姿勢や自分も死ぬのを承知でゴーデスをオーストラリア大陸ごと核攻撃で殲滅させようとするなど、使命感は強く誠実な人物ともいえるが、力押しの作戦が多く、作品中においては結果的に成功した作戦はない。
- アイク・ユベロス
- ARMY情報部所属。2話でのギガザウルスの事件以来、主に侵略者がらみの案件を担当しているらしく、UMAに対して度々嫌味な態度で接する。
- 上の命令を絶対としていたが、第6話でゴーデスへの核攻撃が決まった際には命令に逆らった。また12話では職務怠慢で警備員に降格され、被災者の貧窮に時計と引き換えに貴重な食料を与えたり、難民となった市民の味方につき、最終的に彼らを救う為に古代のディスクを取り戻し事態収拾に貢献した。
- 元々は2話目で絶命する予定のゲストキャラだったが、最終的にはセミレギュラーに昇格したという経緯がある。
ウルトラマングレート
邪悪生命体ゴーデスを追って太陽系にやってきたM78星雲・光の国の戦士。劇中では本名を名乗ることなく、「ウルトラマン」とのみ呼ばれる。アーサー隊長によると、これはジャックが火星からの通信の際に使っていた呼称である。ゴーデスの本体(肉体)は火星で殲滅したものの、その細胞が地球に逃れたため、宇宙船を破壊されて地球に帰還する方法を失った宇宙飛行士ジャック・シンドーと同化(一体化)して地球にやってきた。
第1話でのブローズとの戦いでは、UMAから「(怪獣が)もう一匹現れた」と攻撃されるが、ブローズを倒したことで味方と認識されるようになる。戦闘能力は非常に高く、一度に3体の怪獣を相手に戦えるだけの戦力・体力を持ち、怪獣との戦いでは序盤は苦戦するが最終的には逆転して勝つというパターンが多い。活動限界は三分、初代ウルトラマンと変わらないがその理由は地球の大気汚染の為という独特のものになっている[8]。
ジャックとは別々の人格を持っており、会話もできる。両者の目的が必ずしも一致しないような描写も見られたが、ジャックのUMA入隊にグレートが反対してもジャックが押し切って入隊したり、ジャックが怪獣に同情し倒すのを望んでいない時もグレートが怪獣を倒すなど、最終的には(それぞれの姿における)本人の意思が尊重されている。また、グレートはジャックの危機を救い、ゴーデスIIとの戦いではジャックがグレートを救った事もあり、ジャックとグレートは強い絆で結ばれている。
終盤に深海から出現したコダラーとの初戦で激闘の末に完敗し、コダラーの攻撃のダメージによりエネルギーを使い果たしたため、あと1度しか変身できなくなる。その最後の変身でコダラーとシラリーの二大怪獣と対決し、UMAがコダラーを倒した後シラリーを倒す。その後、正体がばれないようにジャックと分離、核爆発の核エネルギーを吸収して危険な状態のシラリーの亡骸と共に、人類に再びやり直すチャンスを与えて宇宙へと帰還した。
- デザイン・造型
- グレートのデザインはカラータイマーが三角形、体色は赤色以外の部分がシルバーホワイト色[9]という、他作品のウルトラマンと比べて独特のデザインとなっている。
- スーツはプロデューサーの鈴木清のこだわりにより、従来のゴム製のウェットスーツではなく、皺の出にくい繊維製のスーツが採用されたテンプレート:Sfn。またマスクにはウルトラマン80のスーツ同様、後頭部にもFRPのパーツが付く。テンプレート:要出典範囲目やカラータイマーの電飾の電源は、従来のようにスーツの中に仕込まずに、バッテリーをタイツ地と同じ赤い生地で包み足首付近に巻いて留めている[10]。日本の雑誌媒体では開米プロが制作した布製スーツがー登場時の特写を除きー多用されている(オリジナルの白色近い生地に対して日本製の銀色生地を使用。肩の部分のライン・縫合の違いでも判別可)。NG版ではレザー製もあり、デルタプラズマーがデザイン通りの球をはめ込んだ三角錐の形状をしている。アトラクション用には従来同様のウエットスーツ製も存在しており、後頭部のFRPパーツが省略されている。
- 本作においては当初着ぐるみではなく、海外のSFX映画のクリーチャー操作でポピュラーなパペット(メカニックを内蔵した人形)で1話目の火星でのグレートとゴーデスの戦闘を描いたシーンが撮影されたが、結局パペット特有の動きではウルトラマンの力強さとスピード感を表現出来ずNGとなった。ただし、ゴーデスはパペット使用のカットが何箇所か使用されており、他にも怪獣の都市破壊シーンに関してはパペットが多く使われ、ゲルカドンの様にパペットのみで表現されたものもある(逆にデガンジャの様にパペットが製作されたものの未使用のものもある)。
デルタ・プラズマー
火星でジャックがグレートと一体化した際に、グレートから与えられた変身ペンダント。グレートのカラータイマーを模しており、ジャックはこれを常に身に着けている。ペンダント内部にはグレートの生命エネルギー・『プラズマスパーク』が宿っている。
また、変身機能だけでなく、両手で覆い目を閉じると超周波によるテレパシーも可能で、第9話でこの機能を使ってバイオスと直接話した。
第5話では、ジャックがアーサーに独房入りを命じられた際に、護身用の武器と思われて取り上げられた後、ゴーデスに操られているスタンレーに奪われたが、ジーンの捨て身の活躍で取り戻した。
変身方法
ジャックがデルタ・プラズマーを左掌に乗せると、発光部が緑色に点滅し、プラズマスパークが解放される。同時にジャックが精神を統一することで、ジャックの身体がグレートへ徐々に変わっていき変身が完了する。
また、第12話では海の中に飛び込んで変身するという変身スタイルをとった。
ウルトラマングレートの能力
特殊技術を担当したポール・ニコラは、ウルトラマンの各種光線技はすべて同一の技で必要に応じて形を変えて発動していると解釈して演出していたが、それでは子供は面白くないということで日本側のスタッフはそれぞれに名前や設定を追加しているテンプレート:Sfn。
- バーニングプラズマ
- 空間の一点にエネルギーを集中させてウルトラの国のプラズマスパークと同じエネルギーを生み出し、高熱火球ウルトラストゥリングを発生させて敵にぶつける。一度の戦いで3発まで連射が可能。公式設定ではどんな敵も敵わないグレートの最強技[11][12]とされているが、本編での使用は第1話でゴーデスとブローズに対して使ったのみで続けて一発目で動きを止め、2発目で止めを刺しているなど最強技という描写はない。[13][14]
- 島本和彦の漫画版では最終決戦においてコダラーとシラリーの2体を倒すため使用し、グレートに勝利をもたらした。
- ゲーム版では怪獣を倒すのに必要な最強技に指定され、本編とは違い一発で敵を倒すことができる。
- 日本版の初期設定では「バーニング・マスアクション」という敵を亜空間に追放する技だった。(後述の裏話参照)
- マグナムシュート
- 敵の放つ炎、冷気、光線等を受け止め、凝縮して撃ち返す。必殺技の中で最も使用頻度が高く、ギガザウルス、ゲルカドン、デガンジャを倒した。第12話ではコダラーに撃ち返されたスタービームをさらに撃ち返したが、コダラーがそれを増幅して更に撃ち返し、グレートはそれを受け切れずに敗北する事になった。
- ナックルシューター
- 精神波を光線に変えて拳から放つ。両手から同時に発射する事も、連射する事も可能。主に牽制に使う。
- グレートスライサー
- 腕から刃状のエネルギーを発生させて敵を切り裂く。マジャバ(雌)の腕を切り落とした。左右どちらの腕からでも発射可能。
- ディゾルバー
- 両拳を縦に突き出して放つ原子破壊光線。ギガザウルスの死体を分解して土に還した。第1話では倒したゴーデスを分解するために使ったが、ゴーデスは細胞単位で地球に逃走してしまった。第6話ではゴーデス(第2形態)に拳を密着させて放ったが、無効化された。
- トライアングルシールド
- 三角形のバリヤーを張る。対ギガザウルス戦で使用。
- グレートガード
- 第3話において、ゲルカドンの放つ破壊光線を両腕で弾き飛ばした防御技。以降もゴーデス(第2形態)、UF-O、シラリーの光線技を跳ね返している。
- アロービーム
- 弓を引くようなポーズから放つ光の矢。バランガスを倒した。
- フィンガービーム(ダブルフィンガービーム)
- 揃えた人差し指と中指の先から連射するナイフの刃状の光線。両手から同時発射する事もできる。ゴーデス(第2形態)やガゼボに使った他、マジャバの卵を焼くために使った。また、両手撃ちを5連発、計10発当てる事でバイオスを倒している。
- ディスクビーム
- エネルギーを円盤状に凝縮して投げつける。連射も可能。バランガスにダメージを与え、マジャバ(雌)を倒した。
- ナックルボルト
- 右拳から電流を放つ。ブローズに使用(映画版のみ)。
- パームシューター
- 掌から放つナックルシューターの強化技。左右交互に出せる。デガンジャやUF-0に使った他、最終回ではダブルグレートスライサーで致命傷を負ったシラリーに密着状態で発射して止めを刺した。
- スタービーム
- 両掌を交差させて星の形を作り、そこに星型光弾を発生させて投げつける。ガゼボ、コダラーに使用。
- ダブルグレートスライサー
- グレートスライサーを両腕に発生させる二刀流。シラリーに4連続で斬り付けて致命傷を負わせた。島本和彦の漫画版ではそのままシラリーの首を切り落としている。光の剣を武器にする構想は未制作劇場映画『ウルトラマン ジャイアント作戦』のウルトラマンの新必殺技として使用する予定だった「ウルトラマンソード」からあった。[15]
- 透視光線
- 両目から放つ光線で、隠れた敵を探し出す。バランガスとの戦いで使用。
- グレートパンチ
- 拳にエネルギーを込めて叩き込む、強烈なパンチ。敵を正面から打ちのめすストレートパンチの他、肘を曲げて横から殴りつけるフックパンチなどのバリエーションがあり、緒戦となるゴーデス以来、数々の敵に使用した。
- グレートチョップ
- 右手にエネルギーを集めて、銅鉄の柱も真っ二つに切り裂く技。
- グレートキック
- 右足に体内の全エネルギーを集め、ジャンプして敵に打ち込む強烈なキック。ゴーデスの側頭部を狙って放ったタイプや、マジャバに繰り出した足払いタイプなどがある。
- グレートシュート
- 敵の首を掴んだだまま抱え上げ、柔道の一本背負いのように投げつける大技。
- グレートクロス
- 交差した腕で相手の攻撃を受け止めて、そのまま締め上げる攻防一体の技。
- グレートパワー
- 重量級の敵を持ち上げる超パワー。シラリーに対して使用した。
- スピンガード
- 身体を青く発光させ、回転する。映画版でゲルカドンに使用。
UMA
UMA(ユーマ)は、Universal Multipurpose Agencyの略で、異常気象や超常現象などの調査・対応のために国家枠を超えて結成された国際的軍事組織。科学の平和利用が使命であり、ノーベル賞級の科学者が大勢メンバーとして参加している。
アメリカに本部があり、シベリア、日本海、インド、南太平洋(オーストラリア)、南アフリカ、イギリス、など、世界各地に12の支部が置かれている。アーサー基金を擁する南太平洋支部が最大であるが、その維持のために寄付金集めのパーティーも行なわれる。
UMA憲章により、どこかのUMA支部が一部の国家や軍人に占拠された場合は自動的に発電システムが破壊されて基地の装備は使用不可能になる。復旧させるには全世界の12人の各UMA支部長の命令が必要である。
南太平洋支部基地
オーストラリア大陸近郊の孤島を改造した基地で、最新の耐震・耐火構造が施されている。基地内部には50名前後の隊員・職員が勤務し、巨大モニターや超高性能コンピューターを備えるメインルーム、隊員達の私室や医療室、独房などが置かれハマーの格納庫や滑走路、サルトップの駐車場も存在する。また。基地の外壁には敵からの直接攻撃に備えて防衛砲台も複数設置されている。
第5話ではバランガス、第11話ではUF-0に乗り込んだノルバーグと彼の信奉者たちの襲撃を受け、後者は特に大きな被害を受けている。
装備
隊員服
基地内では隊員達は、UMAのロゴがプリントされたインナーなど、アーサーは専用の制服でいることが多いが、出動時にはロゴワッペンがついたつなぎを着用する。ARMYの物の流用ともいわれているこのつなぎは共通のものではなく、各隊員ごとにカラーが異なり、左胸に名前が英字で書かれている。第5話でチャールズのつなぎは、スタンレーが逃走の際に奪い取って着用していた。
銃器類・特殊装備
- 通信機
- 手持ち式のボード型通信機。
- UMAヘルメット
- ハマー搭乗時に被るパイロット用のメットで、特殊樹脂製。高性能通信機も備える。
- UMAガン
- 隊員が装備する小型レーザーガン。怪獣との戦闘時などに使うが、威力は弱い。UMAに入隊する前のジャックも所持し、火星でゴーデスに対して使用した。
- ブラックランチャー
- UMAガンの数倍の威力がある全長84.5cmのレーザーライフル。白兵戦で効果を発揮する。
- パルスキャノン(タルサー砲)
- 破壊力が強く、連射も可能な大型パルスレーザー砲。サルトップ2号に搭載されることもある。
- 発信機
- 第4話でジーンがジャックに渡した腕輪型発信機。
- 地球外生命体探知機
- 第10話でジーンがベロニカの自宅を捜索した際に使用した探知機。その際に同行していたジャックに一体化しているグレートを探知しかけていた描写が見られた。
- 無人深海探査機(ロボット)
- ロボットは劇中の呼称で、マジックハンドとカメラを装備したUMA唯一の水中メカ。深海でコダラーを発見し、古代の金属プレートを回収した。活動場面は全てカメラの主観なので、ジャック達の後ろに少しだけ本体が写るのみで全形は確認できない。
航空機・車両
- ハマー
- 全長:14.5m 全幅:10.5m 重量:7.1t 最高速度:マッハ5.5 乗員:2名
- ホバータイプの多目的超高性能小型ジェット戦闘機。朱色の機体で、南太平洋支部基地には10機ほど配備されている。分析機器やエキシマレーザー砲、ミサイルを搭載し、完全空中停止も可能。主に機体番号「1011」と「1012」の2機で出撃することが多く、基地内から遠隔操縦して無人飛行することもある。ラジカセ搭載。
- サルトップ、サルトップス(“ス”は英語の複数形である“S”が付くため。)
- 3タイプ存在する超高速特殊自動車で、パトロールや戦闘、調査など目的に応じて使い分ける。各車共にマイクロコンピューターと高性能通信機を搭載しており、1号のみ車の上に警光灯が付いている。
- サルトップ1号
- 全長:5.3m 重量:1.5t
- パトロールや追跡などに使う非武装の高速車両(三菱・ギャランがベース)。舗装された市街地などで主に使用され、隊員によるプライベートでの使用も許可されている。
- サルトップス2号・3号
- 全長:3.955m 重量:2.01t 最高時速:280km 乗員:2名
- 荒地も走行可能な、山間部の調査などに使う爆撃に強い車体を誇る戦闘車両(2・3号共に三菱・パジェロがベース)。2号は車両後部にパルスキャノンを搭載しているが、3号は非武装。
- 着陸船
- 宇宙飛行士時代のジャックが同僚スタンレー・ハガードと共に搭乗していた有人火星探査船。MSRAなる組織が運用しており、厳密にはUMAのメカではない。鉱物資源の調査の為に火星に着陸した際、ゴーデスの襲撃を受けたために火星からの離陸を図るも、船内にいたスタンレーともどもゴーデスの触手によって破壊された。
- 火星軌道ステーション
- 火星周回軌道上を周回しているMSRAの小型宇宙ステーション。
登場怪獣
- テンプレート:Anchor
- 第1話「銀色の巨人」に登場。
- 体長:83メートル
- 体重:12万7千トン
- 大脳丸出しのタコとナメクジのような下半身を持つ形態で、生命体や惑星に憑依して融合する性質を持つ。知性を持ったレトロウイルスの集合体とも言われている。
- 火星にてグレートとの戦闘中にジャック達が乗って来た着陸船をムチ状の両腕で破壊した。最終的にはグレートのバーニングプラズマで倒されディゾルバーで分解されるも、その細胞は無数の粒子(ゴーデス細胞)となり地球上に降り注ぎブローズからバランガスを生み出すこととなる。
- 最初はグレートと共にパペット用人形で撮影されたがNGとなる。この映像はPV用映像に使用されているが、作品中でも一瞬だけ見られる。
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- 邪悪生命体 ゴーデス(第二形態)
- 第6話「悪夢との決着」に登場。
- 体長:107メートル
- 体重:34万6千トン
- 地球上で地熱を吸収して復活した形態で、以前の蛸のような顔面から凶悪な面構えに変わっている。地熱やミサイルの攻撃や戦闘機の爆発を吸収し、更に巨大に頑強になり、全てを融合して一つになろうと企む。
- 目から強力なビームを発射し、グレートの光線技を一切受け付けず体内に捕獲し、グレートに倒された怪獣の幻影でグレートを苦しめ、大気を汚して人間全てを吸収し新しい世界を造り出すと豪語するが、ジャックの意識に宇宙全てと融合した時ゴーデスが孤独になる事実を指摘され、動揺した所をグレートに体内から破壊された。
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- その他の作品に登場したゴーデス
- 漫画『ウルトラマン超闘士激伝』にはGとパワードが追っていた宇宙の悪魔と呼ばれる存在で登場、Gの身体を乗っ取り銀河武闘会に出場した。配下にゴーデス細胞の怪獣をモチーフにした鎧とウルトラ戦士に勝ちたいと言う欲望を持つ怪獣を合体させた「ゴーデス五人衆」や移動用の乗り物としてUF-0(ユーエフ.ゼロ)を従えている。
- 漫画『ウルトラ忍法帖』では侵略組織「虓魔衆」の「虓魔王」が倒されると、割れた仮面からゴーデス(第二形態)の姿をした「真の虓魔王」が誕生。ウル忍と死闘を繰り広げた。
- 『大怪獣バトル』のNEO6弾に技カードとして登場。スキルはグレート前半の怪獣の源となった「憑依融合」。
- 『ウルトラマンフェスティバル2004ライブステージ』
- 第1部では光の国に保管されていたゴーデス細胞を巡る戦いが繰り広げられた。ゴーデス細胞で復活を企むヤプールは、細胞を活性化させると言うピグモンを吸収してゴーデス細胞と一体化し、超巨大なゴーデスの姿となってウルトラ戦士を苦しめた。
- 第2部ではダークザギに呼び出されて登場。ウルトラマンノアと自身を呼び出したダークザギを飲み込んだ後、ウルトラ戦士を苦しめた。だが、突如ウルトラマンネクサスが出現し、形勢は逆転。ウルトラ戦士達の合体光線によって倒される。
- その他の作品に登場したゴーデス
- テンプレート:Anchor
- 第1話「銀色の巨人」に登場。
- 体長:72メートル
- 体重:9万4千トン
- ゴーデス細胞が地球の生物と同化しようと試み、両生類と合体して誕生した。グレートの地球上での最初の対戦相手になった。1体に頭が2つあり、上が行動、下が思考を司る。イボからのガスと頭部の触手が武器で、触手から念力波を発射して敵をカプセル状の空間に閉じ込める。
- 触手でグレートを捉え、ガスを浴びせて苦しめたが、最期はバーニングプラズマを受けて倒された。
- 初期案の仮称は「イビルモンスター」。
- 下に顔があるフォルムは『帰ってきたウルトラマン』のツインテールを参考にしている。
- テンプレート:Anchor
- 第2話「凍てついた龍」に登場。
- 体長:120メートル
- 体重:14万9千トン
- 南極の氷山で凍結したまま眠りつつ、白亜紀以降も成長を続けていた古代恐竜ブロントザウルスが、ゴーデスの僕となったスタンレーの暗躍で復活させられた。
- 長い間氷山の氷の中に閉じ込められていた為に太陽の光を嫌い、日陰を求めてアイスガスを吐いて暴れる。ゴーデス細胞をも寄せ付けない強い生命力を持ち、最期はマグナムシュートでアイスガスを跳ね返されて凍らせられ、ディゾルバーで消滅させられた。
- 名前の由来はギリシャ語で「巨人」を意味する「gigas」と恐竜を意味する「ザウルス」。
- 映画『ゴーデスの逆襲』ではゲルガドンの事件と同時進行で話が進められており、本編と違いマグナムシュートで冷凍された後は、再び冬眠について終わっている。
- テンプレート:Anchor
- 第3話「魅入られた少年」に登場。
- 体長:67メートル
- 体重:6万5千トン
- ペットのガス(トカゲ)を失ったジミー少年の怨念と、アクミタワー建設現場から発見された爬虫類ゲルカドンの化石の残留思念にゴーデス細胞が憑依して誕生した。
- 空を飛びながら高熱火炎を吐いて暴れ、実体化と消滅を繰り返してUMAを翻弄した。ゴーデスが生み出したジミー少年のクローンに、緑色に光る石でコントロールさせていたが、ジミーの意思にジャックがグレートを中継して説得し、クローンは消滅してゲルカドンはジミーと共にゴーデスの支配を逃れる。その直後、ジミーを乗せて何処かへと飛び去った。
- 映画『ゴーデスの逆襲』ではギガザウルスの事件と同時進行で話が進められており、本編と違い精神世界でのジャックとジミーの会話が無く、キムの応援を受けたジミーが自力でゴーデスに打ち克ったと言う展開になっている。
- テンプレート:Anchor
- 第4話「デガンジャの風」に登場。
- 体長:89メートル
- 体重:7万4千トン
- アボリジニーの伝説にある「地の怒りを伝える風の神」が、ゴーデス細胞の力でストーンサークル様の祭壇と共に風魔神として実体化した。黒い竜巻となって暴走し(伝承ではあくまで竜巻はデガンジャの使者でしかないらしい)、祭壇を射撃したハンターの一人を車ごと叩き付け殺害した。その姿はハイウェーで轢死したタスマニアデビルなどの動物の姿だとも言われている。
- かなりの怪力の持ち主で、グレートをはね飛ばすほど強力な雷電光を放ってグレートと格闘した。最後はマグナムシュートで雷電光を跳ね返されて敗北、ゴーデスの支配を逃れ、砂漠に雨をもたらした。
- デザインモチーフはタスマニアデビル。
- 映画『怪獣撃滅作戦』(ビデオでの完全版)では時系列的には、ゴーデスが倒された後に登場した事になっている。
- 映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』ではベリュドラの胴体を構成する怪獣の一体として姿が確認できる。『グレート』出典の怪獣では唯一の選出となっている。
- テンプレート:Anchor
- 第5話「悪夢からの使い」に登場。
- 体長:79メートル
- 体重:12万9千トン
- ゴーデスの使者となってUMAに侵入して暗躍していたジャックの友人のスタンレー・ハガードが操っていた怪獣で、正体を見破られた後で同化した。別名の通り、翼状の器官から毒ガスを撒く。物語冒頭に出現してスタンレーに倒されたように見せかけ、その後UMA南太平洋支部基地を襲撃した。スタンレー自身は火星でゴーデスに蘇生され、ゴーデスの僕として暗躍していた。
- 神出鬼没で気体に変化して移動し、様々な場所に出現しては消えていた。最後はスタンレーと一体化しグレートと戦うがアロービームによって倒された。
- テンプレート:Anchor
- 第7話「森の守護神」に登場。
- 体長:63メートル
- 体重:8万トンテンプレート:Refnest
- 古代の有袋類であったプロコプトドンの原型が怪獣化し、森の奥深くで生息していたが、人間の土地開発に伴う森林破壊に怒って現れた。巨大な爪と、象のような長い鼻を持ち、金属に敏感で、森に生えている毒キノコ(ある種の金属を溶解する胞子を出す)の胞子が苦手。また、体が硬い殻で覆われていて、外部からの攻撃を寄せ付けない。
- グレートとの戦いの末、最後は地中に戻されて再び眠りについた。
- SFC版『ウルトラマンG』では口から火を吐き、最期は原作と異なりバーニングプラズマで倒される。
- テンプレート:Anchor
- 第8話「姿なき復讐 -昆虫の叫び-」に登場。
- 体長:78メートル
- 体重:7万5千トン
- オルガノPCBという農薬で怪獣化したイナゴ群の中でも特に巨大な個体で、オスとメスの2体いた。オルガノPCBが大好物で密造所を襲った。外見的にはカマキリに似た姿。両腕の鎌が武器で、鎌は雌雄で左右対称。口から黄色いガス(おそらく吸収した農薬あるいは化学物質)を吐く。オス、メス共にマッハ6で飛行する。メスは皮膚が硬くレーザーも効かない。
- オスはハマーのエキシマレーザーで倒された。メスはグレートと戦いガスや鎌でグレートを苦しめるがグレートスライサーで鎌を切られ、巣の卵はオルガノPCBの中和剤を浴びて倒された後、グレートのディスクビームですべて消滅させられた。
- 『大怪獣バトル』のNEO第5弾のウルトラバトルカードでCPUが使用する技カードとして登場。スキルは「農薬の副産物」で効果は「3ラウンドの間、スピードが200上がり「どく」攻撃につよくなる」。
- ウルトラマンフェスティバル'95ライブステージでは、ザム星人の怪獣軍団の一体として登場。グレートのバーニング・プラズマで倒された。
- テンプレート:Anchor
- 第9話「バイオス計画 -植物都市-」に登場。
- 体長:80メートル
- 体重:9万9千トン
- 宇宙から来た植物が、サザン大学の超高性能コンピューターと融合して誕生した。クランクスタイン博士のバイオ空間計画に目をつけ、大学構内のバイオ空間(人工環境)を支配していた。
- 汚染された地球の大気を浄化する為に全人類の処理を企て、「ベゴイド」という自分の作り出した酸素でしか生きられない様に改造した学生と蔦を手足の様に使っていたが、UMAに正体を知られロボットのような姿になって大学の施設を破壊し巨大化した。音楽を好み、戦闘中、チャールズがバイオスを落ち着かせようとバッハの「ブランデンブルク協奏曲5番 第3楽章」を聞かせてたところ、おとなしくなったものの、チャールズが搭乗しているハマーを捕まえてしまう。目から強力な電撃ビームを出し、胸部には高圧電流が流れている。
- 計算速度に長ける為、グレートに早撃ち勝負で挑んだが、フィンガービームを受けて敗れた。
- フィギュア化の際の商品名は「プラントバイオス」。
- テンプレート:Anchor
- 第10話「異星人狂奏曲(エイリアンラプソディー)」に登場。
- 体長:120メートル(巨大化時)
- 体重:13万2千トン(巨大化時)
- 自分の星を追われ、妻のベロニカ・アレイと共に流星となって地球に飛来した。一定の形を持たない異星人の旅人で、地球人女性の姿になって地球人と積極的に関わろうとする妻に対し、リュグローは地球人を嫌って車に変身していた。
- かなり、嫉妬深い性格でハンバーガー店を開いて働く妻のベロニカと親しくするチャールズ隊員を快く思っておらず、妻とデート中に駐車した車を光線で燃やしたり、絡んできたチンピラ二人を追い返すなど妨害する。ベロニカの正体が軍にばれて包囲されたため巨大化。赤い後鰓類に似た姿で、三日月状の角と鎌状の爪を持つ。角からのビームと瞬間移動を駆使してグレートと戦うが最後は和解し、以後はチャールズ隊員そっくりの姿(ロイド・モーリス)に変身して妻と共に暮らした。
- 頭部・脚部・尾部の鎌は、日本側シナリオで鎌状のビームを出す設定にちなんだデザイン。
- テンプレート:Anchor
- 第10話「異星人狂奏曲(エイリアンラプソディー)」に登場。
- 体長・体重:不明
- 夫のリュグローと共に地球に飛来した異星人。
- 地球文明が破滅に向かう事に懸念しつつも、地球人を愛しており、破滅に向かう地球人を劣った存在と看做す感情的な夫リュグローに対しては、フォローに回る描写が目立つ。当初、若い女性の姿であったが、正体がばれた後は老女の姿で隠れていたものの、胸元のチャールズから貰ったバッジから足がつき、軍へ通報された。UMAに保護されそうになったが、それも牢獄も同然と断った。事件の後は夫と地球でひっそりと暮らしている。
- テンプレート:Anchor
- 第11話「第47格納庫」に登場。
- 体長:15〜180メートル
- 体重:1万2千〜18万4千トン
- 軍が第47格納庫に異星人の宇宙船として保管していたが、自らの野望実現の為に地球環境保護を訴えるテロリストの学者ノルバーグ(円盤の量産を考えていた)が強奪し、グラント隊長への恨みからUMA基地を攻撃させる。ノルバーグを吸収して巨大化し、円盤生物の正体を現す。
- 小さな宇宙船から巨大な蟹のような姿に変貌し、グレートに彼より遥かに巨大な威容で迫って金縛り光線で捕縛するが、最後はグレートの反撃を受けて宇宙へ逃走した。
- 本編における別名は「円盤生命体」。
- テンプレート:Anchor
- 第12話「その名は"滅亡(ほろび)" -伝説2大怪獣登場-」、第13話「永遠(とわ)なる勇者 -伝説2大怪獣登場-」に登場。
- 体長:62メートル
- 体重:9万4千トン
- 深海で眠っていたが、人間の環境破壊が原因で謎の藻と共に復活した「深海に閉ざされし者」。滅びの伝説が記された古代のディスク状プレートを持つ者を狙う。謎の藻はコダラーの鰓で共生しており、オーストラリア近海を死の海に変えた。
- 背中の甲羅を水上に出して海を猛スピードで泳ぐ。海洋哺乳類(特にネズミイルカの仲間-Porpoiseに似る)のような容姿をしている為か、海での戦いは得意だが陸上では動きが鈍い。怪力で、パンチ攻撃が得意。両目や手から電撃球を放ち、光線や装甲貫通弾を含めたあらゆる攻撃を吸収する。また、吸収した光線を2倍に増幅して跳ね返すことも可能でグレートのマグナムシュートと似た攻撃能力である。海にいる時と地上に出現した時では容姿が微妙に異なる。
- 第12話
- 海から復活しUMAの総攻撃を受け付けず、地上に上陸しグレートと交戦、打撃攻撃を受け付けず鉄塔の振り回し攻撃にたじろくも大きなダメージにはならず、逆に鉄塔を奪い殴りつけた。グレートのスタービームを跳ね返し、それを跳ね返したマグナムシュートの打ち合いの末にグレートを倒す。この戦いでグレートは力を使い果たし空間の裂け目に落ち残り一回しか変身できない状態となった。これはバーニングプラズマの初期設定の敵を亜空間に追放する「バーニング.マスアクション」を元々の脚本でコダラーに撃ち返されるくだりの名残である。
- 第13話
- オーストラリアの町に現れてから山岳地帯に向かい、宇宙から飛来したシラリーと合流。再びグレートと闘い、パンチ攻撃に押されるもシラリーとの共同攻撃でグレートを苦しめた。最後はUMAがタルサー砲に装備した古代のディスク状プレートに自らの光線を2度跳ね返され、エネルギー過剰になって爆散した。
- 名前の由来は百済からで、元々の名前はクダラーだったが国内映画公開直前に変更された。上映当初は「クダラー」と呼ばれていたが途中から「コダラー」に音声が差し替えられた。なお、原語版の音声は変更されていない。
-
- その他の作品に登場したコダラー
- 漫画『ウルトラ忍法帖』には悪の組織「朧党」の忍獣「琥陀羅亜」として登場。かなりの強豪忍獣として描かれており、タロウ、レオ、ゾフィー、エースといったウル忍達は手も足も出ず重傷を負わされた他、背中の甲羅でマンのスペシウム光線を跳ね返し、逆に鋭い爪で貫く程の実力を見せた。最後はマンとセブンの同時攻撃でようやく倒した。
- 漫画『ウルトラマン超闘士激伝』には宇宙全てを滅ぼす破壊神の一体である海の魔神としてゴーデスが超闘士タロウのエネルギーを利用して復活させた。
- 1995年にテレビマガジンに連載された『ウルトラマンネオス』の雑誌記事ではネオスと戦っている。
- その他の作品に登場したコダラー
- テンプレート:Anchor
- 第12話「その名は"滅亡(ほろび)" -伝説2大怪獣登場-」、第13話「永遠(とわ)なる勇者 -伝説2大怪獣登場-」に登場。
- 体長:120メートル(四足歩行形態時85メートル)
- 体重:8万2千トン
- コダラーの仲間で、甲虫の様な表皮に覆われたドラゴンの様な怪獣。環境破壊を行う人類の滅亡を望む地球の意思に呼ばれ、宇宙の彼方からやってきた「天空に追放された者」。両腕と目からレーザー光線を放ち、口から高熱火炎を放射する。
- コダラーがグレートを倒してからまもなくして、第12話のラストで宇宙から地球に向かう。第13話では1週間かけて地球に向かっている途中、大陸間弾道ミサイルで成層圏に入る前に総攻撃されるが、核爆発のエネルギーを全て吸収してしまった。地球に飛来し、各地を蹂躙したのちにコダラーと合流してグレートと闘い、グレートがコダラーと戦っている後ろから両腕からレーザーを放ち援護している。コダラーがUMAに倒された後は単体でグレートに挑み、レーザー光線と火炎放射でグレートを追いつめるが、止めの長い嘴での攻撃を外した一瞬の隙をつかれ、ダブルグレートスライサーで首を切り裂かれ、怯んだ所にパームシューターを至近距離で当てられて倒された。しかし核爆発のエネルギーを吸収している為そのまま地球に放置しておくことは危険だった為、グレートはジャックと分離して遺体を宇宙に運んだ。
- 名前の由来は新羅からで、元々の名前はシイラギだったが国内映画公開直前に変更された。そのため映画公開数日間はパンフレットが(修正版の印刷が間に合わなかったため)販売されていなかった。
- その他の作品に登場したシラリー
- 漫画『ウルトラマン超闘士激伝』には破壊神の一体である天の魔神として海魔神コダラーに呼応して海魔星に飛来した。コダラーと合体して「究極魔神シーダ」にもなった。
- 『大怪獣バトル』では拡張NEO第2弾に技カードとして登場。スキルは「彼方に追放された滅亡」で、高熱攻撃に対する耐性付加と、攻撃を受けるたびにアタックを200ずつ上昇させる効果を持つ。また、雑誌『ハイパーホビー』で行われた怪獣カード化希望の投票では7位を獲得している。
作品リスト
- 放送日はTBSで地上波放送された日付。
- 視聴率はビデオリサーチ調べ(関東地区)。
話数 | サブタイトル (日・英) | 登場怪獣・宇宙人 | 放送日 | 視聴率 |
---|---|---|---|---|
1 | 銀色の巨人 "Signs of life" |
|
1995年 7月8日 |
2.8% |
2 | 凍てついた龍 "The hibernator" |
|
7月15日 | 3.8% |
3 | 魅入られた少年 "The child's dream" |
|
7月22日 | 4.0% |
4 | デガンジャの風 "The storm hunter" |
|
7月29日 | 2.9% |
5 | 悪夢からの使い "Blast from the past" |
|
8月5日 | 3.9% |
6 | 悪夢との決着 "The showdown" |
|
8月12日 | 4.8% |
7 | 森の守護神 "The forest guardian" |
|
8月19日 | 4.5% |
8 | 姿なき復讐 -昆虫の叫び- "Bitter harvest" |
|
8月26日 | 4.2% |
9 | バイオス計画 -植物都市- "The biospherians" |
|
9月2日 | 3.1% |
10 | 異星人狂奏曲 (エイリアンラプソディー) "Tourists from the stars" |
|
9月9日 | 4.8% |
11 | 第47格納庫 "The survivalists" |
|
9月16日 | 3.2% |
12 | その名は"滅亡(ほろび)" -伝説2大怪獣登場- "The age of plagues" |
|
9月23日 | 5.0% |
13 | 永遠(とわ)なる勇者 -伝説2大怪獣登場- "Nemesis" |
|
9月30日 | 3.5% |
劇場版
1990年12月15日に日本語吹き替え版を二本立てで公開。
本作は1990年10月にロンドンとミラノで試写が行われた。6話以降の話は後に発売されるビデオ版に先駆けての公開となった。本編でビデオ合成処理されていた光線技が新たにオプチカル処理されているほか、グレートの巨大化場面などが日本で新規に作り直された。また、第1話のハマー墜落場面やグレートの技など、ビデオでは未使用の映像を使った部分もあり、ナレーションやゴーデスの精神世界での声なども変更されている。戦闘中の掛け声とカラータイマー音は初代ウルトラマン(中曽根雅夫)のものを海外版と同時に使用。テンプレート:要出典範囲
- ウルトラマンG ゴーデスの逆襲(英題:テンプレート:En )
- 第1・5・6話を中心に一部第2話の場面を交えて再編集した劇場版。
- ビデオの完全版は、第1〜3・5・6話を再編集。
- ウルトラマンG 怪獣撃滅作戦(英題:テンプレート:En )
- 第7・10・12・13話を再編集した劇場版。
- ビデオの完全版は、第4・7・10・12・13話を再編集。
- 怪獣コダラーとシラリーはこの映画ではじめて名前がお披露目された。
- ビデオ完全版(海外公開版)
映像ソフトは海外公開版を日本語吹き替えでビデオ発売。日本上映版はソフト化されていない。
劇場公開時とビデオでの完全版(海外公開版)はOPなども異なる他、タイトルが『ウルトラマン』で“G”がつかない。コロムビアから当時発売された交響楽集のビデオにそのタイトルがNG映像と共に収録されている。
- 『ゴーデスの逆襲』では、第2話の戦闘シーン、第3話も追加されており、これらのストーリーはほぼ同時に出来事が起こったように編集されてある。
- 『怪獣撃滅作戦』では、第4話も追加されており、時系列的にはゴーデス本体が倒された後に登場する設定にもかかわらず、デガンジャはビデオ版と同じくゴーデス細胞によって目覚め、ゴーデスの残党のようになっており、矛盾とする向きもある。
映像ソフト
ビデオ(VHS、セル・レンタル共通)とLD(セルのみ)が全話リリースされた。字幕版と日本語吹き替え版がある。
日本では2013年現在、本作のDVD化の情報は無い。海外においては英語音声のみのDVDが生産・発売されている。
日本におけるテレビ放送
主題歌
- OPの映像には後半に登場する怪獣も先行して登場している。また本編とは異なりGがコダラーを倒すような映像がある。
- オープニング
- 「ぼくらのグレート」
- エンディング
- 「地球は君を待っていた」
- 作詞:山川啓介、作曲・編曲:風戸慎介、歌:京本政樹、森の木児童合唱団
- オリジナル原語版オープニング
- 「メインテーマ曲」
または
- 「ULTRAMAN」
- 作詞:奈良橋陽子、作曲、編曲:風戸慎介、歌:JAY HACKETT
- エンディング
- メインテーマのバリエーションBGMを使用
キャスト
レギュラー・準レギュラー
※ 括弧内は日本語吹替俳優。
- ジャック・シンドー - ドーレ・クラウス(京本政樹)
- アーサー・グラント - ラルフ・コトリール(小林昭二)
- ロイド・ワイルダー - リック・アダムス(山寺宏一)
- チャールズ・モルガン - ロイド・モーリス(柳沢慎吾)
- キム・シャオミン - グレース・パー(平野文)
- ジーン・エコー - ジーヤ・カリディス(榊原良子)
ゲスト
- スタンレー・ハガード - ジェイ・ハケット(津田英三)
- アイク - デヴィッド・グリボウスキー(岸野一彦)
- ジミー・マーチン - ハミッシュ・フレッシャー(浪川大輔)
- ムジャリ - アーニー・ディンゴ(中尾隆聖)
- ブリューワー将軍 - ピーター・レイモンド・ロウェル(飯塚昭三)
- サンドマン - ピーター・タン(神山卓三)
- ジョンソン - ドン・バーガー(今西正男)
- レオニー・クランクスタイン博士 - リン・シェイクスピア(此島愛子)
- リュグロー - (中田和宏)
- ベロニカ - オリアーナ・パノッツオ(潘恵子)
- 若者 - (梅津秀行)
- チンピラ - (広瀬正志)
- ノルバーグ - パトリック・フロスト(永井一郎)
声の出演
スーツアクター
- ウルトラマングレート - スティーブ・アップス、ロバート・シンパー
- 怪獣 - マイク・リード、ジョニー・ハーリディ
スタッフ
- 製作:ウルトラマン制作委員会(バンダイ、講談社、タキコーポレーション、ケイエスエス、丸紅)、円谷プロダクション
- 制作プロダクション:The South Australlian Film Corporation
- エグゼクティブプロデューサー:円谷皐、リチャード・ワトソン
- スーパーバイジングプロデューサー:鈴木清、ガス・ハワード
- プロデューサー:鈴木清、スー・ワイルド
- 音楽プロデューサー:玉川静
- 音楽:風戸慎介
- 演奏:アデレード・シンフォニー・オーケストラ
- SFXコンサルタント:高野宏一
- 原案:会川昇、宮沢秀則、小中千昭、遠藤明範、鈴木智
- 監督:アンドリュー・プラウズ
- シリーズ構成:テリー・ラーセン
- 撮影監督:ポール・ダルウィッツ
- 特殊技術:ポール・ニコラ
- 美術監督:アンドリュー・ブラックスランド
- アクションシークエンス監督:ケン・アーリッジ
- スタント・コレオグラファー:グレン・ボズウェル
- 制作協力:三菱自動車、オーストラリア空軍
日本語版スタッフ
- プロデューサー:島田十九八
- 音響監督:山崎宏
- 製作:プロダクションゆーりか
ウルトラシリーズでの客演
- 『新世紀ウルトラマン伝説』
- 他のウルトラ戦士と共に天空魔と戦った。ブローズとゲルカドンとの戦いのシーンは本作からの流用。
- 『新世紀2003ウルトラマン伝説 THE KING'S JUBILEE』
- ウルトラマンキングの誕生日を他のウルトラ戦士と共に祝福する。
- 『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』
- 宇宙警備隊の隊員としてグレートが登場。主に同じ海外作品の『ウルトラマンパワード』、『ウルトラマンUSA』のウルトラチームと一緒にいる場面が多い。
- ウルトラマンベリアルとの戦いにも参加したが、他のウルトラ戦士と共に負けてしまい、凍結に巻込まれてしまった。その後、ウルトラマンゼロがベリアルからプラズマスパークのエネルギーコアを取り戻したことにより復活する。ラストシーンでは、ウルトラマンキングの演説を聞いていた。
- 『ウルトラマン列伝』
- 第100話『ベリアル陛下降臨!百体怪獣総進撃!?』(2013年5月29日放送)にて、名前のみ登場。放送100回を迎えた祝いにナビゲーター役のウルトラマンゼロが紹介する予定だったが[16]、ベリアルがビーコンを使って番組ジャックしたため登場しなくなる。ちなみにゼロは「グレート先輩」と呼んでいたが、自分からのメッセージについて紹介されないまま放送は終了した。
漫画
いずれもコミカライズ作品。
- 講談社 テレビマガジン版
- 作者は島本和彦。『テレビマガジン』1990年10月号から1991年11月号まで連載された。作中での呼称は「グレート」ではなく、一貫して「ウルトラマン」となっている。
- 展開は本編とほぼ同じだが最終エピソードの第13話、第14話では以下の点が異なる。
- グレートがコダラーとの戦いで死亡し、その肉体にジャック・シンドーの魂が宿り復活している。
- コダラーが初戦で跳ね返したのは「スタービーム」ではなく「バーニングプラズマ」でこれをテレビ版同様、倍にして跳ね返している。二戦目では再びバーニングプラズマの撃ち合いの末、耐えきれず爆死している。
- シラリーはダブルグレートスライサーで首を切り落とされてもなおグレートに襲いかかり、最後はバーニングプラズマでトドメをさされている。
- 島本和彦の漫画版に昭和のウルトラシリーズの怪獣が登場しているとの情報がネット上で流布した事があるが、事実とは異なる。
- 単行本は徳間書店から全1巻が発売。初版発行日:1993年3月20日。ISBN 4198330328
- 月刊ヒーローマガジン 付録版
- 森藤よしひろによるコミカライズ作品。
- Ultracomics
- 93年に発行されたアメコミ。ArtistはErnie Colón、WriterはDwayne McDuffie。全3巻。
- Nemesis Comics
- 94年に発行されたアメコミ。ArtistはErnie Colón、WriterはLarry Yakata。ゴーデスが生み出したオリジナルの悪の青いウルトラマン「Blue ULTRAMAN」も登場する。全4巻。
続編企画
平成最初のウルトラマンとして製作された本作には続編企画が複数存在したが、いずれも実現に至らなかった。
- 日本編劇場版
- 日本を舞台にした劇場用新作。1991年暮れ公開予定とされていた。
- 第2シーズン(第14話以降、日本サイド案)
- 新シリーズ案として、シノプシス集が会川昇によりまとめられている。第14〜17話は「バルタン星人編」として、地球へ来襲したバルタン星人に合体巨大化して立ち向かうリュグローとヴェロニカ夫妻の危機に、グレートが帰還するという展開で、ウルトラ兄弟の客演も検討されていた。
- バルタン星人のデザインも吉田穣によって描かれており、通常の個体の他にトライポッドのような3本足のバルタン星人も描かれている。
- 第2シーズン(第14〜27話、オーストラリアサイド案)
- テリーラーセンによる第2シリーズ案。詳細不明。
その他
裏話
- 「グレート」の日本名は京本政樹の命名による。オーストラリアのグレートバリアリーフから命名したとの事。本作はウルトラマンのマニアとしての京本が円谷プロと親交が深くなった時期に国内リリース準備が進んだため、日本語版では声の配役・SE等プロデュース部分に京本の意見を取り入れた部分が多い。
- 脚本を担当した会川昇は、第1話冒頭の火星でのグレートとゴーデスの戦いについて、「内山まもるの漫画で描かれた人類が知らない宇宙でのウルトラマンの戦いの描写に影響された」とコメントしている。
- グレートの必殺技は「バーニングプラズマ」だが、日本側脚本段階では「バーニング・マスアクション」というマイクロブラックホールをぶつける技であり、初期の媒体[17]ではその初期設定が記されている。最終話でも脚本ではバーニング・マスアクションが使われ、コダラーに跳ね返されて、ジャックがブラックホールから異次元へという展開であった(コダラーがバーニングプラズマを跳ね返したという表記も、初期設定の名残である)。
- 特撮場面の多くは、オーストラリアの地の利を生かしてオープンセットで自然光下で撮影で巨大感を表現していた。ミニチュアワークの細かさやコダラー出現時の波の表現など、以後の作品では見られないような迫力ある場面が多かった。そんな中でも、円谷プロが旧来の作品で用いた「木や建物越しのアングル」はこの作品でも多用されている。これはSFXコンサルタントにあたった高野宏一の影響が大きい。だが撮影当初、現地スタッフからは「手前に物があったらぼやけてしまうではないか」と高野の意図がなかなか理解されず、完成した映像を観てようやく納得してくれたという。
- ビデオ合成処理された部分は切り貼りしたような印象のある不自然なカットが目立ち、劇場版ではオプチカル合成に直されている。ただし、劇場版の対ゴーデス、バランガス、シラリー&コダラー戦(シラリー、コダラーのみビデオ版にも使われた)で敵を殴る度にスパークが走る場面のように、簡便に合成できる点を生かした意欲的な部分もあった。
- スーパーファミコン版の『ウルトラマン』をベースとしてSuper Nintendo Entertainment System(海外版スーパーファミコン)用のゲームソフトが発売されている。登場する怪獣はGudis(ゴーデス)、Bogun(ブローズ)、Degola(デガンジャ)、Barrangas(バランガス)、Gudis II(ゴーデス第2形態)、Zebokon(ガゼボ)、Majaba(マジャバ)、Kodalar(コダラー)、Killazee(シラリー)の9体。使用できるのはUltraman(グレート)のみ。日本では未発売。
- 1992年に本作はアメリカのケーブル系でリピートを含む一年間の放映が行われ、かつて『ウルトラマン』を放映した時よりも高い視聴率を記録した。
以降のシリーズとの関連
- 本作以後の円谷プロ作品とオーストラリアの関わりとしては、『ウルトラマンゼアス』のコッテンポッペとベンゼン星人のスーツがオーストラリアで造型された事例がある(最終的に開米プロで改修されて撮影に使われている)。
- バンクフィルムの一部が『ウルトラマンティガ』最終章で流用されている。
- アトラクション用のグレートのスーツが『ウルトラマンティガ』のイルドに改造されている。
- 『ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY』に登場した朽ち果てた巨人の中にグレートそっくりな石像も存在する[18]。
参考資料
- 最新ウルトラマン図鑑 1991年 バンダイ
- 新・ウルトラマン大全集 1994年 講談社
- テンプレート:Cite book
脚注
- ↑ 『眞実 ある芸術家の希望と絶望』(成田亨遺稿集製作委員会)より。
- ↑ 『マン』〜『80』の世界観を扱った『ウルトラマンメビウス』でもグレートの存在について触れられていない。
- ↑ 円谷プロダクションが監修した講談社まんが百科7「ウルトラマンひみつ大百科」その他の当時の関連書籍では『ウルトラマンパワード』と共に旧シリーズと設定上の世界観が繋がっていることが明確にされていた。
- ↑ 同映画パンフレット坂本浩一監督のインタビュー参照、なお当初は登場予定はなかったが「設定上さしさわりないなら出したい」というスタッフの意向で他のパワードやUSAチームらと共に登場することとなった。
- ↑ 怪獣との和解は『ウルトラマンガイア』(後半以降)や『ウルトラマンコスモス』にも受け継がれている。
- ↑ 当初のUMAの分析では「細菌」と判断されていたため、「細胞」であることをジャックが知らせた後も、劇中では「感染」の表現が使われた。
- ↑ 映像では曖昧になっているが脚本では明確に「ジャックがグレートだと気付いた」と記述されている。
- ↑ ゴーデスⅡに縮小され捕縛された際に汚染の為に力を出し切れない点を指摘されている。
- ↑ 当時のオーストラリアで入手した布地で銀というより白色生地である。現在はイベントでマネキンに着せて展示している事もある。マスクもタイツ地の色に合わせて銀白色寄りの塗装がされているが、硬質のFRPへの塗装色とタイツの布地色との上手いマッチングには至っていない。
- ↑ 足元が映る場合は、そのカットで映らない死角となる別の場所に付けたり、外部へコードを伸ばして対処した。
- ↑ テレビマガジンデラックス.全ウルトラマンパーフェクト超百科(講談社)
- ↑ 1995年発売の『ウルトラマングレート大研究』のビデオでは光線技の中では威力が高いウルトラマンタロウのストリウム光線に引けを取らないと言う説明が第1話のアストロモンスを倒す映像と共に紹介された。
- ↑ このことから一発目と二発目が別の光線で二発1セットという説がある。
- ↑ 過去には初代ウルトラマンがブルトンやアボラスにスぺシウム光線を二~三発、ウルトラマン80が宇宙植物を倒すのにサクシウム光線を二発使っている。
- ↑ 竹書房「ウルトラマンベストブック」
- ↑ 『ウルトラマン列伝』放送開始から、ほとんど本作に関する紹介や放送はされなかった。
- ↑ 講談社 テレビマガジン 1990年2月号~4月号
- ↑ 『テレビマガジン特別編集 平成ウルトラ映画全集』。