ウルトラ忍法帖
テンプレート:Sidebar with collapsible lists 『ウルトラ忍法帖』(ウルトラにんぽうちょう)は、御童カズヒコによる日本の漫画作品。『コミックボンボン』(講談社)にて、1992年7月号から2001年3月号、2002年7月号から2005年12月号まで連載。平成16年度講談社漫画賞受賞。略称は『ウル忍』。
目次
概要
ウルトラシリーズの怪獣やヒーローが忍者になるギャグ漫画。1992年から連載されて以来題名を変えつつ長期にわたって連載され、2001年3月号で一端連載は終了したが、2002年7月号からファンの希望で復活し、2005年12月号まで連載した。第99話は、100話直前記念で、刑事物の番外編が作られた。
タイトルは『疾風ウルトラ忍法帖』『ウルトラ忍法帖寿』『ウルトラ忍法帖超(ウルトラ)』『ウルトラ忍法帖輝(フラッシュ)』と変遷。基本的にはギャグ漫画だが、シリアスなエピソードもあり、寿の荒神流編や超の虓魔王編などギャグ要素が殆ど廃された長編も存在する(一方、これら長編直後はそれまでの雰囲気をぶち壊しにするような荒唐無稽なギャグが展開される)。
コミックスは疾風、寿が全5巻、超が全4巻、輝が2巻。疾風の本当の最終話は寿の第3巻に収録されている『いらっしゃいませ! 「ゾフィール」へようこそ!』である。これは寿が始まったときまだ発売されなかった疾風の収録話を寿として統一したためのズレである。コミックス版では疾風の最終話が5巻の『ねずみ小僧レオ吉登場!』になっている。また超の102話と最終話はコミックスには未収録である(101話と103話は輝に特別編として収録された)。コミックス版では超の最終話が4巻の『さがせ! ウル忍埋蔵金』になっている。
あらすじ
平和な鶴亀の国を脅かす朧党の忍獣達と、正義の忍者ウルトラ忍者(ウル忍)が対決する。
登場人物
ウル忍
- マン
- ウル忍の実質的リーダーでバカ忍者。それでも投げた手裏剣を全て一発で敵の急所に当てるなど、忍者としての実力は高い。第1話から最終話までほぼ全話出演。かつては捨て子だったが、任務実行中のゾフィーに拾われ忍者へと成長する。年齢は30歳位で、つるかめ7年12月17日生まれのギョウ座(?)。干支はかものはし(?)。給料は月給2万5000円。
- ふざけてばかりでセブンやゾフィーに叱られてばかりだが、シリアス編では生真面目な面が描かれることもある。
- 体術、火炎忍法、馬鹿忍法などが得意で、スペシウム光線で敵を倒すこともある。頭は閉開式になっており脳が異常に小さく計算ができない。一度脳が耳から流れ出たり、脳が爆破されてしまった事があったが、脳が無くなっても本人に異常は無いどころか、逆に無い方が頭が良くなる。短気で喧嘩っ早い上に強い。いつも拾い食いをしているが、何を食べても腹はなんともない。特に腐った饅頭が好きらしい。一時的に朧党の首領になって大暴れしてウル忍にも迷惑をかけ、クビになりかけたこともある。だが友や恩人に対する情は誰よりも深く、仲間を傷つけたり裏切ったりした相手に対しては、激しい怒りをぶつける。
- 「ウル忍かわら版」という記事ページにおいて、「本名はハヤタ=マン。年齢不詳」と紹介されていたが、作品本編内では一度もその名で呼ばれた事はない。また忍者免許試験の際には「ウルトラマン」と呼ばれていた。
- 2度忍小の先生になった。1度目は廊下で立ち小便をしてクビになった。また、冥府羅州が異空間に取り残された時はネオ朧党の首領となり、悪行と贅沢の限りを尽くした事もある。
- セブン
- マンの尻拭い的存在。修行時代はマンのライバル的存在で仲は悪かったが、ある事件によって深い友情が芽生えた。技術に秀でる。第1話からほぼ出ていたが、レオが登場して以降長らく登場しなかった。寿の3巻で再登場して今に至る。
- 冷静沈着でマンのバカさには困り果てているが、やや天然じみたところもあり、たまにマンに突っ込まれたりもする。基本的にクールで大人びているが、血の気の多い一面も持つ。時にはワイドショットやアイスラッガーで敵をやっつける。
- 長年を重ねたケガの影響で、ときどき右腕が痺れてくる。それが原因でウル忍を辞したがシリアス編ではウル忍と共闘することもあり、超では右腕の痺れもリハビリを行い回復しつつあるようだ。今は「やきとりの鳥七」の店主。家族は妻のくノ一アミアと息子の21(ツーワン)。年齢はマンと同じ位で、アミアから「30歳にもなって」と言われたことがある。
- 商売に関してはシビアで、金がないからと、マンの来店を門前払いしてしうこともある。
- マン同様「ウル忍かわら版」にて「本名はダン=セブン。年齢不詳」と紹介されていたが、やはり本編中では一度も呼ばれたことはない。原作同様カプセル怪獣も所有しているが、使用したのは連載初期のみ。なお忍者免許は毎年マンが更新しているため免許自体は失効していない。
- ゾフィー
- ウル忍の頭領。左目に眼帯をかけているが、その下の目は実は健在。ウル忍メンバーからは「お頭」と呼ばれている。捨て子だったマンを任務中に保護し、忍者へ育てた。
- 常識的な人物で、血の気の多いマンやセブンを宥めたりマンのバカにはほとほと困り果てているが、実際は自分も同等に短気でバカ。忍者としては一流だが戦闘は苦手。レストラン「ゾフィール」も経営していたが、後に経営状態が悪化。「鶴亀城のピンチ」と誤魔化してメンバーの給料を勝手にピンハネして経営を維持しようと企んだが、将軍の証言によりピンハネがバレてしまいウル忍たちから袋叩きに遭って結局店も潰れた。巨乳大好き。因みに、眼帯を外し髭を剃った素顔はマンにそっくりである。前述のウル忍かわら版によれば、本名は「ゾ=フィー」。
- タロウ
- マンの弟分。忍者小学校に通っており、学園の生徒会長を務める。疾風の2巻で初登場。
- 本人曰く「忍者より医者のほうが儲かるから」という理由で「傷治療」「麻酔注射」などの医術が得意。年齢は10歳。幼い頃は泣き虫だったが、次第にウル忍唯一の常識人となり、作中で欠かせないツッコミ役に落ち着いた。将軍の隠し子の疑惑もある。疾風シリーズではマンたちには敬語で話していたが、今は普通にため口で話している。素顔は角と背丈以外はセブンそっくりであり、挫流鈍に角を食べられてしまった時はマンにセブンに間違われた。虓魔王との戦いの際、炎鬼キリエロイドによって殺されてしまったが、21の力で甦った。
- レオと共に小学校ではモテモテらしい。給料は月給2万円。
- エース
- 貧乏な渡世人で、長屋に住む。疾風の4巻で初登場。最初は敵として登場。得意技は剣術の「無宿殺法」。一人称は「あっし」。
- タクワン、梅干が大好物。貧乏でも働くのは嫌い。マンと同様計算が出来ない。じゃんけんのライバルにエースキラーがいる。27歳。マン曰く「普段はただのアホな貧乏人」だが、本気を出せばマンに匹敵する実力者。
- 正確にはウル忍ではなく、アルバイト料(タクワン10本と梅干30個の現物支給)を貰っている協力者という立場。また忍者ではないため光線技は使えるが忍術の心得が無く、メンバー総出で将軍に化けた際には、一人「あっしは忍法使えないでやんす」と嘆いていた。
- 梅干を「梅子」と名付けて娘として可愛がっており、タロウの頼みで新入生のいない忍小に入学させた。しかし、その日の夜に誤って食べてしまった。しかも、食べてしまったことにも気付かず、翌朝、うんこと一緒に種だけが出てきて初めて気付く始末。
- かなりの偏食家で、ごはんや味噌汁、漬物に砂糖を山盛りかけて食べたり(歯磨きでも歯磨き粉と一緒にまぶすしまつ)、ふすまを破いてしゃぶしゃぶにして食べたり、ゴミを集めて食べたりしている。また、マンがネオ朧党の首領に就いた時は焼肉であっさり寝返り、ネオ朧党の大幹部に就任。その後は地位を利用して各地の美味しいものを食べ歩いたが、タクワンと梅干しが無いと食事をした気がしないらしく、何を食べる時も常にタクワンと梅干しを添えていた(本人曰く「根っからの貧乏人」)。
- レオ
- マンのもう一人の弟分。初期はレオ吉と呼ばれていた。疾風の5巻のコミックス最終話で初登場。
- ウル忍で一番すばやい。ウル忍になる前は義賊の「ねずみ小僧」だった。アストラという弟がいる。アストラが病気になったが貧乏で医者に見せられないで死んでしまい、この世から貧乏をなくすために義賊になったと言っていたが、真っ赤なでたらめであった。本当は好きで泥棒をしている大泥棒であり大嘘つきでもある。他人の技を盗んで使える盗術が得意。
- タロウとは同期でクラスメートでもある。タロウ同様炎鬼キリエロイドによって殺されてしまったが、21の力で甦った。10歳。給料は月給2万円。
- 下着はブリーフ派。嫌太売須との泥棒勝負で下着を抜き取られ晒されてしまう。しかしレオは嫌太売須の脳味噌を抜き取って勝利した。
- ティガ
- マンを慕う8歳の少年忍者。寿の第2巻に初登場。マンのことを「先生」と呼んで慕う。
- マジックが得意で、当初はティガマジックを駆使して活躍したり迷惑を掛ける事が多々あった。後にダイナの道場に入門してからは空手で戦う事が多くなる。登場初期は「ズッコケが下手」という理由でなかなかマンに認めてもらえなかった。
- 気配読みがあまり得意でなく、超が付くほど泣き虫。気が小さいが考え込みまくることで「よーし、へっちゃら」と逆境を乗り越える。輝以降は特技を余り発揮せず、忍獣に倒されてしまったり人質にされたりと、未熟な面が強調されるようになってしまった。
- 本誌掲載時、初登場回の扉ページに「主役交代」というコピーが付いていたが、実際は主役はマンのままだった。
- 原作のようなタイプチェンジ設定はない。
- つるかめ25年11月17日生まれの射手座。好物はチョコレート。干支はハムスター?。給料は月給1万5000円。
- ダイナ
- ティガの空手の師範。寿の3巻で初登場。「荒神流」の六代目。初期は「ダイナ流」を名乗っていたが、後に「真・荒神流」と改める。マンに「隙が1つも無い」と言わしめる程(逆にダイナから見ればマンは隙だらけ)だが、一方で「正々堂々過ぎる」とも言われる。
- セブンには昔、世話になったことがある。シャドーという、共に修行したことのあるライバルがいた。
- 当初は門下生がティガしか居ない所為で貧乏だったが、荒神流との戦いの後は門下生が増え、生活も改善された模様。
- 本作における真面目キャラであるが、効く訳が無いのに花粉に突きや蹴りで対抗した所為で鼻水を流したり、美女の巨乳を必死に見ないようにしていた所を倒されると言った情けない一面も。マン曰く「真面目過ぎるのが弱点」。
- ティガ同様タイプチェンジ設定はないが、単行本の表紙などを見る限りストロングタイプのようである。気功のような技を会得しているが、ソルジェント光線やフラッシュサイクラーなどの光線技は使用できない(しない?)。しかし第100話で他のメンバーと共に光線を出している描写が1コマだけある。
- ガイア[1]
- 異世界のウル忍。仲間や両親が虓魔王と言う闇の存在に殺され、その魔王を追ってウル忍の世界に来た。
- 虓魔王編からの登場という事もあり、かなり真面目。虓魔王編直後はそれまでのシリアスな作風との落差に付いて行けず、「僕はギャグ漫画に向いていない…」と嘆いていた。それ故に作者のみどーに存在を忘れられることも多く、轟さんのラーメン屋の手伝いにも呼ばれず、土壇場でラーメン屋の窮地に訪れるだけなど、扱いがぞんざいであった。ダイナ同様、真面目過ぎるのが弱点とされる。
- ダイナの道場で居候している。荒神流剛武館で指導員をしているらしい(輝の最終回)。
- 21
- セブンとアミアの息子。1歳ぐらい(?)。いろんな超能力を持っており、赤ちゃんだがかなり強い。寝起きが悪い。
ウル忍2軍
- ウルトラマンナイスをリーダーとする軍団。親切を売りにしているが、その為ニセセブン以外は戦闘はあまり強くない。将軍に気に入られマン達の代わりにウル忍となったが、ウル忍の座を賭けてマン達と勝負するも負け、将軍が惜しがって2軍として雇った。2軍の割りに待遇は1軍のマン達より遥かに良い。ニセセブン以外は2回しか登場しないが、怨霊党との戦いの際は参戦していたらしい。最終回にも登場しない。
鶴亀の国の住人
- ウルトラの父
- 寿城に住む鶴亀の国の将軍。寝小便たれ、バカ、わがままで将軍とは思えない発言もする。不死身。
- エレク
- 寿城の家老。いつも将軍のわがままに付き合わされている。弱い。
- アミア
- 元くの一。男女差別に敏感で、禁句は「女のくせに」。一時はレギュラーだったが、なぜかエースが登場するのと同時に一度消えた(ウル忍としての最後の登場はザラガス戦)。忍法はお色気的なものを使っていた。現在はセブンと結婚し、2人で焼き鳥屋を営んでいる。
- ウルトラの母
- タロウの母。物凄くスパルタ。少し欲張り。
- コスモス
- まじめな8歳の少年。暴力反対なのにキレると大暴れする癖があるので、それを直すためにあちこちで修行している。ハッタリでタクワン大会に優勝し、町外れの古寺を購入し、即身仏の墨海上人と住んでいるらしい。天才的な知恵を持ち、子供ながら教員免許を持っている。陰陽術、中国武術などの知識を持つらしい。風のようにあちこちに修行の旅をしているので、「風士」と呼ばれることもある。血を見るのが苦手。移動にはキン斗雲を使用する。
- 墨海上人(ぼっかいしょうにん)
- 即身仏。しゃべることができて表情も変えられる(最初は変えられなかったが、マンが笑わせようとしたのがリハビリになったらしい)。結構物知り。超能力を持っている。
- マックス
- 元はパワードの後輩だったが、訳あって日本へ逃げ込んだ。アメリカ生まれでも日本語は凄く上手らしい。アメリカに親類のおばさんがいる。
- キヨシ
- ダイナの道場の門下生。ティガより年上だが、後輩でティガをティガ先輩と呼ぶ。努力家で家でも足がボロボロになるまで練習しており、ダイナにも一目置かれている。みんなから「キヨシちゃん」と呼ばれている。
- マメ
- ダイナの道場の門下生。ティガより年上だが、後輩でティガをティガ先輩と呼ぶ。坊主頭。みんなから「マメちゃん」と呼ばれている。
鶴亀国立忍者小学校
鶴亀国にある小学校。教師は80先生だけ。近年少子化と学歴社会の影響で生徒が減り、新入生が1人も居ない入学式を行なったことがある。最後はタロウ達全校生徒合わせて10人1クラスだけになり、生徒を増やそうと努力したものの騒動を起こして廃校になってしまった。跡地は忍者幼稚園となった。
- 禁愚和尚(きんぐおしょう)
- 鶴亀寺の和尚でウルトラ族一の物知りだがボケをかます。忍者小学校の校長でもある。
- 80先生
- 忍者小学校の教師。1年生から6年生まで担当しているため疲労が激しい。勉強だけで忍者になったため、忍者の知識はあるのだが実際の忍者としての経験が無く、技術は全く無い(12クラス教えるために、分身の術などを使用しており、ある程度の忍術はできる模様)。怒るととても怖い。「超」で久しぶりに1コマだけ登場。
- カネゴン
- 忍小の生徒。泣き虫。朧党首領の息子キミヒロに恐喝された。
- カロリン
- 忍小の生徒の女の子。
- コロちゃん
- 忍小の生徒。おとなしい性格。
- シャドー
- 忍小の生徒。偶然、ダイナの修業時代の仲間と名前が同じ。
- 冥府羅州キミヒロ
- 5年生。冥府羅州の息子。校内不良グループのリーダー。素行が悪く、80先生に停学を言い渡された際、朧忍小を開校したのを理由に、部下共々退学していった。
- 罵流丹Jr(ばるたんじゅにあ)
- キミヒロの子分。4年生。朧党少年忍者隊のメンバーでもある。
- 屁゜喝嵯Jr(ぺがっさじゅにあ)
- キミヒロの子分。4年生。朧党少年忍者隊のメンバーでもある。
- M1号(えむいちごう)
- キミヒロの子分。6年生。口癖は「フンガー」。
朧党
忍獣を使って鶴亀征服を狙う悪の組織。目的が低レベルで陰湿的な事(饅頭やテレビゲームを盗んだりする)が多いが、本気になるとウル忍が全滅の危機に陥るほど強い。冥府羅州が若い頃にあちこちの悪の組織を潰して吸収して大きくなった。連載初期の頃は、貧乏だった。一度、冥府羅州が過去に潰した組織「怨霊党」により沢山の裏切り者が出た事がある。冥府羅州が行方不明になった際はマンを首領とするネオ朧党を立ち上げたが、マンのやり方に反発した忍獣達が元祖朧党、本家朧党、怪夢瑠党と言った派閥を組んで離反した事もあった。虓魔王編で共闘した所為もあり、虓魔衆打倒後は悪の組織でありながらウル忍と仲良くなってしまったが、冥府羅州が山ごもりの修行で悪の心を思い出させて元に戻った。
- 冥府羅州烈風斎(めふぃらすれっぷうさい)
- 朧党首領。疾風の第1巻の2話で初登場。
- 知能はマンより少し上ぐらいで賢いとは言えないが、ずる賢さは天下一。鶴亀の国の征服を狙い様々な悪事を企てるが、要領が悪くまたツメが甘いためにいつもマン達に阻止され、ひどい時は自滅してしまうこともあるほどのバカ。共通の敵が現れたときにはウル忍と共同戦線を張ることもあり、完全な悪に徹することは少ない。キミヒロという不良息子がいる。年齢は60代。日本酒が好き。
- 失敗した部下や裏切り者には容赦が無いが、それ以外の時は基本的に部下思いで信頼も厚い。死亡した部下はきちんと弔っているらしい。虓魔衆との戦いの後、一人だけ鶴亀町に戻ることが出来ず延々と時空を彷徨い、万蔵さんのラーメン屋で次元が開いたが、体がつっかえて動けず仕舞いであった。その間にマンに朧党首領の座を奪われていたが、その事実を知ることはなかった。休日に部下を強制的に呼び出すことがあるが、その際はしっかりと休日手当てを渡す一面もある。
- 子供が大好きで、マンとレオが悪巧みで赤ん坊になった時、攻撃できず可愛がってしまった。特に21にはメロメロで、生まれたと知った時はお祝いを持って挨拶に来た。21と動物園に行ったり、一緒に風呂に入ったりと仲良くしていて、アルバムを5冊分も撮り貯めしていたが、後に部下への示しのためと全て燃やしてしまった。
- 田舎に90歳ほどの年老いた母親がいる。年賀状は毎年元日に届くように出しているが、一度出し忘れて正月自体を無くそうとした。本人曰く日本人らしい。若者に介抱してもらうのを嫌がっており、一度女性に電車の席を譲ってもらって(本当は別人に譲っていた)そのショックで朧党解散を宣言したことがある。
- 沸苦(ふっく)
- 朧党の科学者。疾風の2巻に初登場したが、レギュラーキャラとなったのは再登場した「寿」の第1巻から。
- 科学者ながら戦闘の実力は高い。いつも変な物を発明する(ダンボールで作ったニセセブンや石化光線銃、粘土化光線銃、日焼けライトなど)ため、冥府羅州に怒られることも多い。
- 一度「長いこと書いてないから、みどーが顔を忘れた」という設定で、滅茶苦茶な顔を書かれたことがある。11月生まれ。
- 笹比羅(ささひらー)
- 忍獣の中では幹部級。冥府羅州の世話係でもある。
- 「ゾフィール」に来た客として初登場したが、その後、家族が居る事が判明したり、虓魔衆との戦いに成行きで参加した事で、忍獣の中では最も高い登場頻度(ページの都合であっさりやられる忍獣のなかでは異例)を誇り、何時の間にかレギュラーキャラとなった。朧忍法鎌鼬が得意技。結構いい奴な為、虓魔王編以降は特にウル忍と仲良くなってしまい、冥府羅州が山ごもりの修行を決行する原因になった。妻の春子(はるこ)と息子の守(まもる)の家族を持つ。炎鬼キリエロイドと刺し違えて死亡するが、後に21の力で復活した。
- 実力はゾフィーをして「ああ見えても強い」と言わしめるほど。沸苦と同じく11月生まれ。
- 怪夢瑠十人衆(けむーるじゅうにんしゅう)
- 冥府羅州の子分たち。あまり役に立たないが忠誠心は強い(金に目がくらんで裏切ったことは有る)。朧党が貧乏だった頃はアルバイトに出ていた。
- 元々は何十人もいる戦闘員的なものだったが、2巻で十人兄弟という設定になる(しかし後に八郎は女性で、四郎と夫婦である事が判明したため、直接の血の繋がりはない義兄弟と思われる)。
- 上から一郎、二郎、三郎、四郎、五郎、六郎、七郎、八郎、九郎、十郎となっているが、外見では見分けがつかない(冥府羅州は見分けられるらしい)。
- それぞれの名前の数字と同じ月に誕生日がある。七郎は7月18日生まれ。
- 十郎は一度怨霊党の策略で命を落としたが復活した。
忍獣
朧党の党員で冥府羅州の部下。その名の通り、忍者の怪獣である。ほとんどバカな者ばかりだが、中にはものすごく強い者も居る。超の4巻によると全部で76種類いるらしい。冥府羅州の台詞から、動物などを改造されて作られる場合もある模様。
- 罵流丹(ばるたん)
- 人間達から大事な物を奪う○○○○作戦にて初登場。原作同様に分身を得意とするが、分身するのは影だけ(後に再登場した時は下半身だけではあるが、実体も分身できるようになった)。ウル忍との戦いで倒されることなく生存した最初の忍獣でもあり、その後も何回か登場している。マンが首領となった時は「マンの下で働けるか」と元祖朧党を組織した。
- Z屯(ぜっとん)
- マンを倒す為に雇われた殺し屋忍獣。Hなビデオでマンを誘い出して暗殺しようとした。計画がバレた後はマンと忍術合戦を繰り広げた末に倒される。
- 最終回にも1コマだけ登場。この時は朧党に雇われた訳ではなく、流れ者の忍獣としての登場で、デザインはウルトラマンパワード登場時のものになっている。ティガを人質にしていたが、マンの八つ裂き光輪乱れ撃ちに破れる。
- 餅崙(もちろん)
- 正月用の忍獣。母と息子がいる。正月関連の話によく登場する。一度「毎年正月は餅崙ばかりで芸が無い」「最近の子供は餅なんか好きじゃない」と言われた為、体中にご飯をくっつけて「寿司なら子供達も好きだろう」と「寿司崙(すしろん)」になって戦ったが、マンに騙されてワサビの付いた手で目をこすってしまい自滅。その後冥府羅州の手でカレーまみれにされ「カレーロン」にされたが、「これでどうやって戦うんですか」と泣いており、結局敗北。一度青汁ジューサーになった事がある。
- ニセウルトラセブン
- ウル忍2軍のニセセブンとは別人。沸苦が悪事を働かせようと目論んで作った偽物のセブンだが、出来上がったのは怪夢瑠が段ボール製の被り物を被っているだけで、その出来は冥府羅州が気絶するほど。後に沸苦本人が被って出撃した。原作のニセセブンは2人の想像の中に数コマだけ出てくる。
- 犯゜鈍(ぱんどん)
- 体が赤い。御童のお気に入りで、何回か登場している。初登場時には「原作でセブンをも倒した強敵」と紹介されたが、これは誤り。同話は最初カラーページだったのだが登場前に白黒に戻った為、赤い身体を読者に見てもらえなかったことを落ち込んだが、それに同情した冥府羅州に自分の塗り絵を出してもらった。その後、実際に読者から塗ってもらった作品を送られている。
- 手路理巣斗(てろりすと)
- 朧党がウル忍を仕留めるために呼び寄せた忍獣。頭に巻き糞を乗せているように見えたため御堂のオリジナル怪獣ではないかと疑われ、わざわざ出典解説までされた珍しいキャラ。
- その後、朧党を裏切った忍獣の一人として登場したが、怪夢瑠の攻撃で倒されている。
- 暴愚(ぼうぐ)
- まじめに働いていた朧党が、暇だから事件を起こせとマンに脅迫されて呼び寄せた忍獣。文房具を凶器にした攻撃でマンを苦しめたが、ついに倒された。その後、地獄を経て産浄界で転生を待っており、来世では真面目になると言っている。
- 阿簿羅巣(あぼらす)
- 暴愚と同じ理由で急遽招集された忍獣。マンとの戦いではまったく相手にならなかったが、その後再登場した際には同じ貧乏人仲間として、エースの友達になっていた。
- 琥陀羅亜(こだらー)
- 一度はウルトラマンGも倒した正真正銘ものすごく強い忍獣。タロウ、レオ、ゾフィー、エースが手も足も出ず重傷を負わされ、背中でマンのスペシウム光線を跳ね返し逆に鋭い爪を持ちマンを貫いた実力を見せた。マンを処刑しようとしたが、駆けつけたセブンに阻止され、最後はマンとセブンの合体技で倒された。
- 嵬牙巣(ぎがす)
- 冷凍忍獣。万蔵さんの店の妨害や、他の冷凍忍獣を集めての作戦などで登場していた。忍小の生徒として子供の嵬牙巣が出たこともある。墨海上人を処分するため犯鈍と出動させられた際にマン達に阻止され、墨海上人の優しさに改心し朧党を辞めた。現在はコスモスと共に墨海上人の元で修行している。
- 鬼出毘流(おにでびる)
- 鬼の忍獣だが、毎年年に1度の2月3日の節分の日の鬼の役の仕事しかない。朧党に入ってから約40年間ずっとである。それで嫌になって朧党を止め、山中で豆で追い払われた鬼たちを手下にして、食料品店を襲ったりと数々の悪事を働いたが、マン達と桃太郎にハマった21に懲らしめられて改心した。その後、おにぎりのチェーン店を始めてそれが繁盛し、今は幸せに暮らしている。輝ではウシの面倒を見てもらえる場所を探していたマンの頼みを一度は受け入れたが、店の手伝いで役に立たなかったのでくびにした。
- 禁具叭羅題(きんぐぱらだい)
- 連載93回目で初登場を果たせたことに喜び、町で暴れていたが、ゾフィーに騙され給料を減らされて節約していたマン達にまともに戦ってもらえなかった不運な忍獣。その回のラストで再度登場するが、減給の真相を知って逆上していたマン達に瞬殺されるというまたしても不運なことになっていた。再々登場では怪夢瑠が化けた偽パソコンを売り込もうとしていたが、ある理由で幼稚園児になっていたマンの幼稚園忍法を受け倒された
- 嫌太売須(けんたうるす)
- 忍盗。レオが配った盗品を盗み、どっちの盗術が上か勝負するも惨敗しレオを殺そうとするも、駆けつけたアストラに阻止され、2人がマンから盗んだスペシウム光線で倒された。後に怨霊党におこぼれを期待して朧党を裏切り、もずく谷に向かう冥府羅州達を他の裏切り者達と襲ったが、「朧党なんて木っ端当然、怨霊党に着いた方が得」と言った直後に冥府羅州に瞬殺される。
- 護喪羅(ごもら)
- 超強力忍獣として登場。スイカを半分に切ったような頭をしている。腕力も強く砂を岩石のように大きくさせる事も出来る強敵だったが、朧党の企みで全身真っ黒に日焼けしたマン達に電気を消され暗闇で何処に居るのか判らなくされ、その隙に袋叩きにされて、最後はタロウにバラバラにされた。
- 蘇膿諢(すのーごん)
- 雪山忍獣。冥府羅州の正月を無くそうとする作戦の時に登場。舞台が宇宙で宇宙忍獣「蔑無須多亜」と間違えて連れて来られてしまい、仕方なく戦うが宇宙なので雪が降る訳もなく、何も出来ずに倒された。その後、嫌太売須同様朧党を裏切った。
- 蔑無須多亜(べむすたー)
- 宇宙忍獣。上記どおり蘇膿諢と間違えられてしまったその後、遅れながらやって来たものの、既に戦いが終わった後だった。2話後でレンタルビデオを返し忘れ、高額の延滞金を請求され、遠く離れたギラノン星のビデオ屋に行くマン達を妨害した。フォークダンスやカルタをマン達とやって時間を潰すが最後は八つ裂き光輪で倒された。
- 挫羅武(ざらぶ)
- 星型の口をしていて、口から星型手裏剣を出せる。分身の術も使えるが、影は本体にしかないため、それに気づかれると本体の位置がばれてしまう。タロウのバラバラの術でバラバラにされても元通りくっ付いてしまうが、マンにパーツをいくつか奪われ戦えなくなり、最後はタロウのストリウム光線で倒された。
- 零岌乱(れぎゅらん)
- 曙町の八百屋から茄子をダンボール3箱分盗んだ忍獣。茄子が好物の群馬県出身。妄想癖がある。おいしい漬物を作り支部長になりレギュラーになろうという浅い考えを持っていたが、ティガの忍者試験の題材にされ倒された。マンが首領となった時は罵流丹と共に元祖朧党を組織した。本作では初の平成ウルトラシリーズから登場した忍獣でもある。
- 辺無羅亜(べむらー)
- 朧党の新入社員。朧党の社員旅行で温泉に行くが、そこで起きた連続殺人事件の被害者となり死亡した。
- 武留屯(ぶるとん)
- 四次元怪獣。四次元能力を使い幻を見せたり、物を消したり移動させたりする事が出来る。罵流丹と共に○○○○作戦にて初登場し、寿城を四次元世界に消し去った。現在は夏に南極の冷たい風を取り寄せたり、ゴミをエースの家に大量に送ったりと日用品として活用されている。妻の武留代と息子の武留太郎がおり、息子が母が病気で自分に帰ってきてほしい為にマン達にイタズラをして騒ぎを起こしていたことを知ると、息子と共に家に帰った。
- なお、初登場時は「口が無いため喋れない」という設定だったが、再登場時には普通に言葉を話していた。
- 華難(かなん)
- チャンピオン忍者。忍者世界チャンピォンであるが、実態は悪の忍者で冥府羅州の作った朧党忍者小学校の教師として雇われ、催眠術で忍小の生徒を操り朧党にしようと企む。催眠術や火炎の術などが使えるなど、作品内で登場する敵の中では強い方である。タロウを操りレオと戦わせるなど話をストーリー物にしたが、最後はレオの「閃光クナイ爆裂弾」で倒された。
- 恐竜戦車
- その名の通り、恐竜が乗った戦車。将軍主催のレースに出場。口から炎を吐いて相手を攻撃する。レース終盤でマンとエースの車を燃やしマンを引き潰した(実際は、変り身でエースが潰された)後、マンと冥府羅州が激闘する中、呑気に居眠りをしていた。コミックの紹介では偉いのは「乗せた人」と「動かしている人」で恐竜自体は偉くないと言われている。
- 屁゜戯羅(ぺぎら)
- 冷凍忍獣。35歳。青森県出身。初登場時は箱に入れられ冷凍波を弱めに出させクーラー代わりにされていたが、調査でやってきたマン達と戦う。当時弱虫だったタロウにはとても恐ろしく見えた。タロウに整形手術され、目をかわいくされ、バラバラの術で倒される。後に再登場するが、ティガのマジックで首を分離され倒された。
- 血武流(ちぶる)
- 連載第1話に登場した忍獣。杉田卵白に変装していたが、頭でっかちなのですぐ見破られた。正体はタコのような姿をしている。
- 挫流鈍(ざるどん)
- 刑期を終えて刑務所から出所してきた忍獣で、かつては幹部格の重鎮であり、党員からは「おじき」と呼ばれていた。その力は物凄く強く、若かった頃のゾフィー、マン、セブンの三人は一度も勝てなかったようで彼らにとってはトラウマ的存在になっている。非常に乱暴かつ大食いで部下や仲間を平気で食ってしまい、以前も朧党の党員の半分を食い尽くしてしまった事から党内でもかなり恐れられていた。復帰後も圧倒的な力でウル忍を追い詰めたが、ひょんな事から自分が仲間に嫌われていたと知り潔く去っていった。
- 蛮悟(ばんご)
- 鶴亀美少女マップを作る為に夜な夜な鶴亀の街を巡っては表札に謎のマークを書いていた忍獣。大きな鼻を持ち、その鼻で周りの空気を吸い込み、敵を酸欠にする「真空魔洞」が必殺技だったが、マンの手で鼻を石でふさがれた挙句、腐った饅頭を食わされ、同じく腹を壊していたマンともども激しい下痢に見舞われた。次の回ではエースの貧乏長屋に引っ越しており、マンが投げつけた石が夜泣き石という石だったため、またしてもトラブルを起こす事になった。ちなみに人間に化けるのはとてつもなく下手。
- 特大堕痢(びっくだりー)
- 原点では小さかったが、本作では大きい身体で登場。
海底支部
鶴亀湾の海底にある支部。恐ろしいと噂されている。毎日海の底で海藻、貝等の魚介類を採取して朧党の資金源にしている。何一つ楽しいことがなく、毎日同じ事を繰り返すばかりで、そんな所に行きたくないと恐れられている。
- 羅諢(らごん)
- 海底支部支部長。初期は海産資源を独占し、 朧党御用達の寿司店を開いていた。その後、海底支部に左遷され、昆布や鮑を取るだけの生活を送っていた。機械化されたマン達を直す特効薬を作るため鰭を全部抜かれた。この事で回りから笑われ悔しい思いをしたとのことで、後日、復讐の為ゾフィーやA、町の人の魂を吸い取り誰の言う事でも聞く生きる屍にしてしまった。
- 海怪夢瑠(うみケムール)
- 海底支部所属の怪夢瑠。魚の様にエラが有り鰓呼吸をしている。それぞれ、「たくや」「のぶお」「ひとし」等の名前がある。陸のと同じく、弱い。
- 巨大イソギンチャク
- 文字通り、巨大なイソギンチャク。触角はロボットになったマン達を治す薬の材料で、材料探しをしているマン達を遅いマンを捕食しようとするが、体内でマンのスペシウム光線を発射され、飛び散った。実は海底支部の羅諢の部下で、マン達に苦戦していた為呼ばれるも、既に死んでいた為無駄に終わった。
朧党以外の敵
血祭党
磨紅魔乱童が、自身の財力と落ちぶれ貧乏になった朧党を乗取って作り上げた組織。党員は朧党を裏切った怪夢瑠十人衆・愚鈍と純金のキング・ジョー。
- 磨紅魔乱童(まぐまらんどう)
- 血祭党党首の大金持ちの忍者。朧党を乗っ取り、怪夢瑠を高給で手懐け、配下にしていた。最初は高待遇で怪夢瑠を雇っていたが、すぐに実態を表し、怪夢瑠達を奴隷同然に死ぬほど扱き使った挙句、給料は僅か100円しか出さなかった。挙句に怪夢瑠を処刑しようと目論むも、マン達に阻止された。経済力だけで本人はあまり強くないが、純金製の手裏剣や、札を撒いて逃げる手法がマン達には割と効き目があった。挙句にウル忍を組織ごと二千万円で買おうとした。最後はマンの八つ裂き光輪で倒された。
- キング・ジョー
- 純金製の怪物。タロウの巨大な麻酔注射で倒され、最終的に冥府羅洲と怪夢瑠が持ち逃げし朧党再興の資金になった。
荒神流
かつてダイナが所属していた格闘技の流派。シャドーが総帥となったことで邪悪な空手集団となり、ダイナが持つ流派の極意書を狙う。くずみの国を支配していたが、ウル忍とダイナの活躍で壊滅した。本殿は碎を持った手の形をしており、力の象徴・拳の塔「シャドーの塔」である。
- シャドー
- 荒神流の総帥。かつてのダイナの修業時代の仲間であり、ライバル。その実力はダイナをも凌ぐといわれる。しかし、力に取り付かれていたために5代目である師匠から「兇拳」と言われ、ダイナに後継者の座を奪われる。これを不服としたシャドーはその直後に5代目を殺害し、極意書を巡ってダイナと敵対する。ダイナとの激しい死闘の末、最後はライバルであり友でもあったダイナの手で討たれることを選んだ。
- 斧裂紗亜(プレッシャー)三兄弟
- シャドーの部下。棒術を得意としている。3人がかりでダイナを襲撃し追い込むが割って入ってきたマンとティガに阻止され、3人とも倒された。棒には鉄芯が入っており、ヌンテイ(卍型のサイ)を付け攻撃する。
- バルキー
- 荒神流の一人。かつてはダイナの教え子だったが、シャドーに5代目を殺害したのはダイナだと騙され、ダイナに戦いを挑んだ。勝負は敗れたが、戦いでダイナは昔のままで変わっていことに気付く。その時新手の攻撃を受けて負傷。その後、ダイナから真実を聞かされ、ダイナの教えを受けたいと願うも叶わず、そのまま力尽きた。
- 罵無(バム)
- シャドーの側近。トンファーの使い手、タロウを捕らえマン達をシャドーの塔におびき出すも、マンの怒りに触れスペシウム光線で倒される。
- ジャダン
- 荒神流の一人。仲間と共にくずみの国しのはた村から米を強奪していたがタロウに倒される。
虓魔衆
虓魔王が率いる異世界の侵略者集団で、ガイアの故郷を破壊しつくした後、時空を超えてウル忍たちの住む世界へ襲来、その際に鶴亀の国の国土をまるごと時空の狭間に放り込んでしまう。前線には幹部格の四鬼やその配下の虓魔忍獣、戦闘員フォーガスを送り込む。
- 虓魔王
- 虓魔衆を支配する闇の存在で、21に秘められた超パワーを恐れている。第一形態のモチーフはデスフェイサーと思われる。最終決戦では仮面を破壊され一度は倒れるが、その直後「ウルトラマンG」に登場するゴーデスの姿をした「真の虓魔王」が誕生、ウル忍と死闘を繰り広げた。最終的には21とゾフィーに動きを封じられ、その隙にウル忍に結界をはられ消滅した。
- 氷鬼ザム
- 氷を操る四鬼の一人で、襲った村の人々を氷柱に閉じ込めていた。
- 実は分身格のデモスとの2人で一人の氷鬼であり、力を合わせた連続攻撃でマンたちを苦しめたが、笹比羅にデモスを倒され自身もガイアとの一騎打ちに敗れる。
- 炎鬼キリエロイド
- 炎を操る2人目の四鬼で、巨大な城を拠点としている。ウル忍に敗れた配下のゴブニュオグマを見限り処刑するなど冷徹非情な性格。ウル忍に挑戦しタロウとレオを倒すが、笹比羅と相打ちとなり、酸素の無い真空状態にされ火炎が使用不能になった直後にマンたちの光線攻撃を受け、あっけなく最期を遂げる。それでもマン達と戦う前に大勢の人の住む村を回りの野山、ペテロ族の村共に焼き払い大量虐殺を行なっており、作中で1・2位を争う凶悪な怪人として描かれている。
- 因みに荒神流にもキリエロイドをモデルにした敵が登場していたが単なる雑魚キャラであり、他の怪獣共々エースのバーチカルギロチンで倒されている。
- 雷鬼ジャミラ
- 雷を操る3人目の四鬼。虓魔王の命を受け、21を殺すために時空の狭間の鶴亀の国に出現し、冥府羅州やダイナすら戦慄するほどのパワーを見せるが、21にパワーを吸い取られてしまう。最期はダイナに仮面を破壊され21のストリウム光線で倒された。デザインはウルトラマンパワードの物。四鬼の中では唯一ウル忍と戦っていない。
- 呪鬼アブドラールス
- 四鬼最後の刺客。ウル忍を始末するべく鶴亀の国に現れる。人間を思いのままに操る能力を持ち、その能力によってガイアの父はガイアの母を殺害してしまい、ガイアは父をやむなく倒すこととなってしまった。洗脳以外にも人間を腐敗した肉に閉じ込める能力を持つ。エースを操り、ウル忍を追い詰めるが21の活躍で失敗。ガイアにあっけなく倒された。
怨霊党
かつて、冥府羅州が潰してして吸収した組織。朧党を乗っ取り、闇の陰陽五行邪法の力で世界を支配することをもくろむ悪の集団。怪夢瑠十郎を利用して金邪符を復活させた。
- 戀鬼
- 怨霊党の党首。配下からは「若様」と呼ばれる。闇の陰陽五行邪法の力でパワーアップするが、禁愚和尚と墨海仙人に弱点を突かれその隙に十郎が金邪符の中から助け出されたためにパワーが半減し、冥府羅州の裂空波で葬り去られた。
- 愚羅我巣
- 戀鬼の配下。高い能力を持つが、最期は油断から隙を突かれ、笹比羅の真空鎌鼬で死亡。
その他
- パワード
- 「ウルトラFBI(フラワー・バード・愛護協会)」の刑事で、初のウルトラ族の外国人。二度登場。
- 指名手配犯を追って鶴亀の国までやってきた。職業の立場の割にかなりバカ。最初は英語しか話せなかったが、マンの手で脳に直接日本語を吹き込まれ、日本語を話せるようになった。体格は良いが頭が悪い。下着はブリーフ(鶴亀人は世界観に合わせてふんどし)。
- マンのスペシウム光線を見るまで、ウルトラ族(自分含む)が光線を撃てるという事を知らなかった。
- ネオス
- 天才空手少年で、小一から小五まで連続優勝している、ティガと戦って優勝した。
- 杉田卵白
- ウルトラの父の御典医。町で診療所をやっている。マンたちが病気になったり、敵の策略で体質が変化してしまった際に診察をしている。チョイ役ではあるが、役柄上第1回と最終回の両方に登場した。モデルは杉田玄白。
- 轟万蔵
- 本作のオリジナルキャラクター。好評なラーメン屋を経営している。
- 一時クビになっていたマンの代役として名前をもじり「マン」になっていた。本作でも一、二を争うほどの忍者としての才能を持つが、本業優先な性格ゆえに出前の電話が来たら任務もほっぽリ出してしまう。
- みどー
- 本作の作者。
- 事あることに現れたりするが、そのほとんどは女湯を覗いたり、くだらないことばかりで登場するため、度々マンたちに追い払われる。
- よくガイアの存在を忘れるため、ガイアが遅れた時はコマの隅で謝ることも。
- 一度殺人事件に巻き込まれて死亡したはずだったが、その後何事もなかったかのように再登場していた(この際、ティガが作者が死んだら誰がこの漫画を書くのか質問し、マンは「『へろへろくん』のかみや先生が書いてくれる」と返していた)。
- タロウが脳の構造を透視した結果、睾丸のような形状の「下品脳」が脳の大半を占有しているというとんでもない事実が明らかになった。
- ペテロ族
- 植物怪獣。おとなしく人間に迷惑をかけないように山奥のペテロ村に住んでおり、トロン・ヘロン・ピロン等名前があるが外見では区別できない。朧党が毎日仲間を10人ずつ連れ去って、ジューサーにかけて青汁にしていた。そして絞りカスになって帰ってくる。その後、マン達のおかげで平和が戻った。しかし、その後やって来た虓魔衆の炎鬼によって村を焼き払われてしまい、トロン・ヘロン・ピロンの3人だけ生き残ったが、最終的には3人とも焼き殺され全滅してしまった。
- 深海千人
- 鶴亀の国の海の底に住む仙人。墨海上人の弟で即身仏になるのを拒んで仙人になった。墨海上人と違ってかなりスケベで金に汚い。しかし、なんでも直せる薬をあみ出している。マン達が朧党のせいでロボットになった際、元に戻れる薬を作ってもらいに訪ねた。
- その後、夏に浜辺で海の家を開業しており、マン達を日給500円で朝から晩まで休みなく、明らかに労働法違反で働かせようとしたが朧党が騒ぎを起したのでダメになった。
- ウシ
- マンがニセセブンの故郷で意気投合し、連れ帰ってきた。二本足で立ち、知能も人間並みに高いが人語は話せない。何故か並の怪獣を圧倒する程に腕っぷしが強くウル忍の戦力に数えられている他、マンが合体(と言ってもウシの口から体内に入るだけ)する事でウシトラマンとなる(外見上の変化は胸にカラータイマーがつく位)。毛色は白黒ではない。オスであり、一度朧党にその点(要はスケベ心)を利用されてしまった事がある。かなりの怪力。牛肉を食べることを嫌い、すき焼きを食べようとしたマックスに本気で怒ったことも。
用語・アイテム
技・術
- スペシウム光線
- マンの光線技。敵忍獣へのとどめとして使われる。
- 八つ裂き光輪
- 手裏剣の様に相手めがけて放つ。ギザギザの付いた円盤。
- ウルトラ医術
- タロウの得意技。医術を学んでいたタロウが医療技術を忍術に応用したもの。
- 解剖バラバラの術
- メスを使い相手をバラバラに分解する。バラバラにされても、相手は何故か生きている事がある。止めとして多様された。
- 盗術
- レオの得意技。盗みの腕をいかんなく発揮し、相手から物を奪う。
- 技盗み
- 相手の技を奪い、使える術。主に、マンからスペシウム光線を奪って使用する。
- ティガマジック
- ティガが得意のマジックを戦闘の忍術に応用したもの。忍者試験でマンがティガに独自の技を求めた際、咄嗟に生まれたもの。
武器
- 手裏剣
- 忍者が使う基本的武器。投げて攻撃する。敵味方問わず、様々なキャラが使用。
- 刀
- エースの得意武器。他のキャラクターも使用する。
- クナイ
- 手裏剣同様、忍者の基本武器。手裏剣の様に投げたり、手に持って戦う。
- 焼き鳥のクシ
- セブンが使用。本来は焼き鳥用のクシだが、手裏剣の様に投げて攻撃にも使う。
沸苦の発明品
- 日焼けライト
- 沸苦の発明品。一見懐中電灯のようだが、光に当たると、全身真っ黒に日焼けしてしまう。朧党が国中の人たちを日焼けさせ、日焼けを落とせるクリームを販売し、ぼろ儲けしようとした。ちなみ、エースを日焼けするときは、途中で電池が切れたため、体の半分だけ日焼けした状態になってしまった。
- 日焼け落としクリーム
- 日焼けライトによる日焼けを落とせるクリーム。ライトとセットの、沸苦の発明品。因みに、1個2万円(期間限定でもう1個付いてくる)。
- 赤ちゃん薬
- 飲むと赤ん坊になってしまう薬。ジュースに混ぜてマン達に飲まされた。飲まなくても、体にかかるだけで赤ん坊化してしまう。
- 石化ライト
- 日焼けライト同様、懐中電灯の様だが、光を当てると当てたものを石にしてしまう。まともな発明だが冥府羅州に、「石になるのは在り来たり」・「ギャグ漫画らしいユーモアが無い」と却下されてしまった。
- 石化ライトⅡ
- 石化ライトの別バージョン。使うと使った本人が石になってしまうという代物。面白いが、冥府羅州に「自分が石になっては、征服出来ない」とやはり却下された。
- 恐竜戦車
- レースの為に作られた。
- 偽セブン
- セブンの偽物。セブンに汚名を着せウル忍から追われるように全国から科学者を集め、数日かけて作ったが、ダンボールで出来た子供の工作以下の頭を冠るだけの、何処に時間と手間をかけたのか不明な品。
店・施設
- 鳥七
- セブンがアミアと切盛りしている焼き鳥屋。
- ゾフィール
- ゾフィーが経営する、ファミリーレストラン。副業としてオープンするも、開店以来一人も客がなく、潰れかかっていた。人通りが多い場所で立地条件も、外見もいい店だが、実は、店のどこにも入口が無く、入ろうにも従業員すら入れない欠陥物件だった。それに気づき、入口を作り客が押し寄せたが、実は料理人を雇うことすら忘れていた為、成り行きで働かされたマン達が変なものばかり出すため、客足は遠のいた。その後は、再び倒産の危機に直面しマン達の給料を騙してネコババし、経営に投資するも嘘がばれ、結局潰れた。しかしゾフィーは再建を諦めていない模様。
- ラーメン優優
- 轟万蔵の経営するラーメン屋。毎日行列が出来るほど大繁盛している。人気の秘訣は秘伝のスープ。
- 朧党ダーメン
- 優優に対抗して朧党が開いた。しかしまともにラーメンを作れる者がいなかった為、ひどくまずく、全く駄目な品ばかりが出来た。そこで冥府羅州は開き直り、ダメなラーメン「ダーメン」と名付け、一本しか麺が無い「一本ダーメン」、豚骨ならぬ「豚足ダーメン」チョコレートをとぐろ状にして麺に乗せた味噌ラーメンならぬ「うそダーメン(決して「くそダーメン」ではない)」などと種類を増やして売り出した。…が、当然ながら全くウケなかった。
- 鶴亀国立忍者小学校
- タロウ達が通っていた小学校。現在は廃校になり、幼稚園になっている。
- 幼稚園
- 忍者小学校の跡地に作られた幼稚園。
- 朧忍者小学校
- 冥府羅州が作った学校。生徒には悪いことばかりを教えており、悪事をしても怒られない自由な校風。実態は生徒を洗脳して党員にするための施設だった。周りは刑務所の様に高い塀で囲まれている。
- オンボロ長屋
- エースが住んでいる長屋。その名の通り、オンボロでくたびれている。
重要アイテム
- のんまるとの鐘
- 手に入れると神の力を手に入れられる「のんまるとのパンティ」の在り処に導いてくれる3つの鐘。
その他
- 天神岩
- もずく谷にあるしめ縄を施され祀られた岩。
備考
- 一度登場した忍獣が、再登場するということは多いが、体を切断されたり、生贄にされるなどの手段で死亡したといえる忍獣が再登場するという事も多い。
- ウル忍の詰所はかつては山奥にあった「ウルトラの里」だったが、いつのまにか、ゾフィーのお屋敷になっている
- にせウルトラマンレオ(実は寝返った本物)が出た際や、饅頭忍獣マンジュロン(タッコングに着ぐるみを被せたもの)が登場した際の、「そんなキャラいたっけ」発言から、元ネタにないキャラを使うのは禁じ手らしい。事実、ガイアの両親についての回想シーンにて「ガイアの父と母は、テレビの『ウルトラマンガイア』には出てきません。」という注釈もある。
- バルタン星人など、名前に星人がついている忍獣がいても別の惑星出身という描写は無い。
- 「ウルトラマンダイナ」第13話「怪獣工場」にて、本作の単行本が劇中の小道具として登場している。
- 『超』の単行本は4巻で廃刊になっており、続編の『輝』の単行本に一部未収録回が収録された(後に『輝』も廃刊となった)。