アンドロメロス
『アンドロメロス』は、雑誌グラビア連載、漫画、特撮テレビ番組などからなるメディアミックス作品、および、その主役のヒーローの名前。
目次
概要
アンドロ警備隊のアンドロメロス、アンドロウルフ、アンドロマルス、アンドロフロルの4人の戦士と、グア軍団の戦いを描いた作品。
『ウルトラマン80』の放映が終了した1981年に、小学館の児童雑誌「てれびくん」5月号で「ウルトラマンメロス」と紹介され、6月号から『ウルトラ兄弟物語アンドロメロス』として居村眞二の漫画『ウルトラ超伝説』とグラビアによる展開で連載された。漫画は2年目は『ウルトラ超伝説アンドロ超戦士』に改題されている。一方で、ウルトラシリーズの外伝的な作品からか、ウルトラ怪獣百科等の関連雑誌には掲載されないことも多い。
当初は、ウルトラ兄弟の長兄ゾフィーがアンドロ族の戦士から譲り受けたコスモテクターを装着、その正体を隠す形で登場した。やがて宿敵ジュダとの一応の決着がついた時点でコスモテクターをウルフの手に委ね、ゾフィーとしての生活に戻った。その後は、アンドロ族の戦士ブノワが2代目アンドロメロスとしてアンドロ警備隊々長に就任し、引き続き宇宙の平和のために戦った。その際、初代メロスであるゾフィーから光の勲章ウルトラクロスと呼ばれる勲章を授かっている。
同様にウルトラセブンがコスモテクターを装着してアンドロウルフとなり、ウルトラマンがアンドロマルスとなったと当時の児童雑誌で紹介された。鎧を着たウルトラマンという設定は、漫画『ザ・ウルトラマン』に登場したメロスが原形となっているテンプレート:Sfn。
本作に登場するグアは宇宙全体をも支配しうる巨大な存在で、モルド、ジュダ、ギナの3兄弟の親(実際は分身体)である。このうちジュダは、ウルトラマンタロウの成長を描く劇場用作品『ウルトラマン物語』にも登場。宇宙全体のひずみが生み出す悪の根源とされている。
『ウルトラマン物語』の次回作としてアンドロメロスとウルトラマンのクロスオーバー映画が予定されていたテンプレート:Sfn。
- グラビア連載「ウルトラ兄弟物語(ウルトラ超伝説アンドロ超戦士)」(1981年 - 1983年)
- 漫画『ウルトラ超伝説』(1981年 - 1986年てれびくん連載)作画:居村眞二
- 漫画『ウルトラ戦士銀河大戦争』(1981年6月号 - 1982年3月号小学三年生連載)作画:内山まもる
- 漫画『アンドロメロス』(1982年4月号 - 1983年3月号小学一年生連載)作画:かたおか徹治
- 漫画『アンドロメロス』(1982年4月号 - 1983年3月号小学二年生連載)作画:山田ゴロ
このうち、居村眞二の『ウルトラ超伝説』は大都社より刊行された全2巻の単行本に纏められ、かたおか徹治の漫画も『ウルトラ兄弟物語』単行本(双葉社)第5巻に二作が収録された。いずれも現在は絶版となっている。
テレビシリーズ
1983年(昭和58年)2月28日から4月29日まで毎週月曜日 - 金曜日17:45 - 17:55にTBSで放送された。全45話。
雑誌展開の好評を受けて1983年に日本初のVTR方式での製作となる特撮テレビ番組として制作された。雑誌連載時の『ウルトラ兄弟物語アンドロメロス』および『ウルトラ超伝説アンドロ超戦士』をベースにした物語だが、登場人物以外は物語の展開は全くの別物で結末も異なっている。ウルトラシリーズの外伝として、シリーズとの直接のつながりのある設定は描かれなかったテンプレート:Sfn。メロスなどのスーツは雑誌版のものを改修して使用しているテンプレート:Sfn。
サブタイトルはなく第○話といった形で放送された。また本編の戦闘シーン中、いきなり明るいスタジオ内に場面転換し「ここでテレビのまえのキミだけに、アンドロ○○○のひみつをおしえちゃおう!」と、アンドロ警備隊たちのプロフィールを紹介するコーナーが挿入された。紹介が終わるとまた戦闘シーンに戻る。
VTR方式は画面の合成など特殊効果を行使する点や撮影段階での映像確認が出来る点で有利だった反面、従来から主流だったフィルム方式での製作と比べて描写がはっきりと出過ぎる画像が欠点であり、1980〜90年代はVTR方式の特撮テレビ番組はあまり製作されずフィルム方式での撮影で行われ、技術的な部分が確立する2000年以降にVTR方式での撮影・制作が普及するようになった。[1]
TBSネットで放映されたが、関西地区、東海3県等、放映されなかった地域も多く、これらの地域では雑誌での展開に相反する「幻の番組」でもあった。
2011年11月から2012年1月まで、チャンネルNECOの「円谷特撮アワー」枠にて放送が行われた。
アンドロ超戦士
アンドロメロス
アンドロ警備隊の隊長。コスモテクターの色は緑。目の形は楕円形。
- 身長:55メートル
- 体重:5万5000トン
- 飛行速度:マッハ15
- キック力:5万トン以上
- ダブルサーベル
- 腰のアンドロスポットから出現する宇宙ブーメラン。ウルトラセブンのアイスラッガーを2つ合体させたような形をしている。取っ手の部分を伸ばせば槍のダブルランサーになる。
- 強力ダブルサーベル
- グランテクターのエネルギーで強化された宇宙ブーメランで、手で持って、大型のナイフのように使用する。モルドとの戦いにおいて振るわれた斧を受け止めた。通常は、グランテクター内部の「アンドロポット」に収納されている。
- ダブルランサー
- 「ダブルサーベル」の柄を伸ばして槍状にした、アンドロメロス最強の武器。剣のように使うことも可能で、マグマ星人三人衆の部下2体を連続で切り裂いて倒した。また、頑丈な柄を利用して敵の攻撃を防いだり、設定では高速で回転させて竜巻を起こしたりも可能。
- 強力ダブルランサー
- 「強力ダブルサーベル」を槍状に伸ばした形態。ジュダとの戦いで剣のように使用したほか、グアとの最終決戦では、腹部に向かって勢いよく投げつけ、グアの体を貫いて倒した。
- アンドロビーム
- 額のアンドロスポットから放つ光線。熱線と磁力線に使い分けられる。アンドロ超戦士4人共通の技。4人で同時に発射し、凍りついたジュダを粉砕した。
- コスモクロス
- 手の甲に装備されている十字手裏剣。フロル以外の3人の共通の武器。本編ではナレーションによる説明があっただけで、3人とも使用しなかった。
- メロスワイパー
- 敵の攻撃を無力化する防御技。バゼリアの目くらまし技・バゼリア風を無効化した。
- コスモキック
- 脚部の「コスモバーニア」の噴射によって加速させて放つストレートキックで、破壊力5万t以上。マグマ星人三人衆を、まとめて跳ね飛ばしたほか、シズルンにも繰り出した。
- アンドロニーパット
- 破壊力2万tのひざ蹴りで、コスモバーニアの噴射を利用して勢いをつけ、全体重を込めて敵の弱点に放つ。シズルンを弱体化させた。
- コスモパンチ
- スペースチタニウム製の手甲の頑丈さを生かして放つ、強力なパンチ。1万5000tの威力を誇り、シズルンらにダメージを与えた。
- アンドロエルボースマッシュ
- 強烈なひじ打ち。腕のコスモバーニアの噴射を利用してスピードを上げ、敵の弱点めがけて的確に放つ投げ技を仕掛けてきたシズルンの頭部に向けて放ち、大きなダメージを与えている。
- アンドロ回転投げ
- 敵を肩に担ぎ上げから、全身をプロペラのように高速で回転させ、その遠心力を利用して、そのまま遠くまで投げ飛ばし地面に叩きつける技。デルーマ星でグア兵に繰り出して、ダメージを与えた。
- グランテクター
- 大昔、アンドロ族の科学者が開発し、地球の北極に隠した伝説の最終兵器。宇宙最強のコスモテクターであり、装着者を何十倍にもパワーアップさせる。40話でメロスが手に入れ、装備した。最終話でグアを倒した際、グアと共に燃え尽きた。
- グラビア版ではマルスが使用、装着したまま超巨大化して、背中にアンドロ艇を合体させグランテクターマルスとなった。但し、コミカライズ「超伝説」ではこれらの事実は設定も含め覆されている。
- グレートスパークレイ
- グランテクターを装備することにより、右腕から発射できるようになった、2本の光線。連続発射により、怪獣戦艦を破壊した。
- ランサースパーク
- グランテクターの力でパワーアップしたダブルランサーから放つ電撃光線。モルドにとどめをさした。
- ハイパーグランビーム
- 額の「アンドロスポット」から放つ破壊光線。グランテクターのエネルギーが加わることで、通常時のアンドロメロスが放つ「アンドロビーム」よりも、威力が向上している。仲間たちとの合体光線「レーザーショット・グランファイナル」を放つ際に使用した。
- グランフリーズ
- グランテクターを装備することにより、右手先から噴射できるようになった冷凍液。ジュダを凍らせた。
- グランスパーク
- あらゆる攻撃を跳ね返す、グランテクターから発するエネルギー波。グアとの最終決戦で、グアの攻撃を弾いた。
- グランテクトキック
- グランテクターのエネルギーによって威力を増した、ストレートキック。ジュダを吹き飛ばしたほか、グアに大きなダメージを与えた。なお、敵の急所を的確に狙って放つ、強烈なひざ蹴りは、「グランテクターニーパット」と呼ばれる。
- グランテクタースロー
- グランテクターで強化された腕力から繰り出す、強力な投げ技。グアを頭上に持ち上げてから、両足をつかんで何度も振り回したのち、回転の遠心力を利用し、そのまま遠くまで投げ飛ばして地面に激突させることで、弱体化させた。
- メロスバリヤー(劇中未使用)
- 強力なバリヤーを展開して、敵の攻撃防ぐことができる。
- メロスオーラ(劇中未使用)
- コスモオーラのメロス版、全身から放つ炎で周囲を焼き尽くす。
- コスモギロチン(劇中未使用)
- 手から生み出す光の刃。
- フラッシュクロス(劇中未使用)
- 体を爆発させて複数の敵を倒す。
- アンドロタイフーン(劇中未使用)
- 腕をL字に組んで放つ渦巻状の光線。
- メロススペシャル(劇中未使用)
- 腕から放つエネルギー波。
- キングサーベル(劇中未使用)
- 「ダブルサーベル」の刀身を大型化させた武器。
アンドロウルフ
コスモテクターの色は銀と赤。目の形は六角形。グラビアではアンドロ人、漫画ではウルフ星人という設定で、ウルフがいるところにセブンが登場し周囲を驚かせるというエピソードがある。初登場時は敵の奇襲を受けて治療室送りという損な展開だった。
- 身長:50メートル
- 体重:4万8000トン
- 飛行速度:マッハ15
- キック力:5万トン以上。ウルフとマルスが同時に膝蹴りを決めると、10万トンの威力がある。
- 肘打ちの威力:2万トン
- スオードU
- 両肩に装着されている専用の宇宙ブーメランで、肩から外して手で持つことで、大型のナイフのように使用することができる。グア兵を次々と切り倒したほか、モルドの振るった斧を防いだ。
- Uブーメラン
- 「スォードU」を投げつけ、敵を切り裂く技。グア兵を一撃で倒したほか、シズルンにダメージを与えた。また、デルーマ星におけるモルドとの戦いでは、相手の斧に当てて地面に叩き落すことで、戦闘を有利に進めている。
- ダブルU
- アンドロウルフ最強の必殺技。スォードUを2本同時に持った両手を、左右に大きく広げたのち、敵に向かって勢いよく投げつける。シズルンを倒したほか、キングジョーグのひざに向けて放ち、よろめかせた。
- アンドロビーム
- 額のアンドロスポットから放つ光線。熱線と磁力線に使い分けられる。アンドロ超戦士4人共通の技。
- コスモクロス
- 手の甲に装備されている十字手裏剣。フロル以外の3人の共通の武器。
- コスモパンチ
- 敵の弱点に向けて的確に繰り出すストレートパンチ。エドラスに浴びせて、大きなダメージを与えた。
- コスモキック
- アンドロメロスと同等の威力を誇る、強力なストレートキック。シズルンやグア兵に向けて連続で放ち、弱体化させた。
- アンドロエルボースマッシュ
- 敵の頭部めがけて放つ強烈なひじ打ちで、その衝撃力は2万t。腕のコスモバーニアの逆噴射を利用してスピードを上げ、威力をアップさせることもできる。シズルンに対して放ち、大きなダメージを与えた。
- アンドロニーパット
- 脚部の「コスモバーニア」の噴射を利用して、猛スピードでひざを蹴り込む技。アンドロマルスと同時にジュダへと繰り出し、大きなダメージを与えた。
- 回転投げ
- 敵の体を両手でつかんだ後、強靭な腕力で円を描くように回転させ、その遠心力を利用して遠くまで投げ飛ばすことで、ダメージを与える技。グア兵に対して繰り出した。
- ビームハリケーン(劇中未使用)
- 初代メロスと共に、腕から放つ強力な合体光線。
- アンドロストリーム(劇中未使用)
- 初代メロスと共に、全身を炎に包み、ふたり同時に飛び蹴りを放って対象を焼き尽くす。
- ビームチャージ(劇中未使用)
- 初代メロスとの合体技。互いのエネルギーを通常の数倍にまで上昇させる技。
- アンドロタイフーン(劇中未使用)
- 腕をL字に組んで放つ渦巻状の光線。
- ウルフスペシャル(劇中未使用)
- 腕から放つエネルギー波。
- ウルフオーラ(劇中未使用)
- ウルフ版のコスモオーラ。
アンドロマルス
コスモテクターの色は橙。他のコスモテクターよりも顔面部分のスモークが濃いためか、目の形は見えていなかった。
- 身長:54メートル
- 体重:5万4000トン
- 飛行速度:マッハ15
- キック力:5万トン以上
- 腕力:他のアンドロ超戦士を相手に、1対3で綱引きをしても勝てるほどの怪力。
- コスモバズーカ
- 拳を突き出して放つ必殺光線。左腕に組み込まれたエネルギーコントロールメカ・マルスSPでパワーを制御している。ダクミランとメカバルタンを倒した。強化版のスペシャルコスモバズーカもある。
- アンドロビーム
- 額のアンドロスポットから放つ光線。熱線と磁力線に使い分けられる。アンドロ超戦士4人共通の技。
- コスモクロス
- 手の甲に装備されている十字手裏剣。フロル以外の3人の共通の武器。
- コスモオーラ
- 別名マルスオーラ、全身のコスモパネルから熱エネルギーを噴出、敵を一瞬で焼き尽くす。ザビデンを倒した。
- コスモパンチ
- 超高速で繰り出す、ストレートやアッパーカットなどのパンチ攻撃。ダクミランに連続で浴びせた。
- コスモキック
- 5万t以上の威力を誇る、強力なキック。エドラスに向けて放ち、大きなダメージを与えた。
- コスモチョップ
- 豊富なバリエーションを持ち、水平チョップや袈裟切りのようにして放つほか、敵の体に手刀が当たった際の摩擦熱で燃やし尽くす技などがある。
- 羽交い締め
- アンドロ警備隊随一の腕力で、背後から敵の腕を締めつけ、相手の体の自由を奪う技。エドラスやグア兵に対して使用した。
- 回転投げ
- 敵の体をつかんだのち、腕をひねって回転させ、そのまま地面に叩きつける、強烈な投げ技。グア兵を頭上に持ち上げてから放ったほか、エドラスに対しては、相手の腕をつかんだうえで自分の体を回転させながら投げ飛ばした。
- 超巨大可能力(劇中未使用)
- グラビア版で使用された能力。怪獣戦艦と格闘できるほどの大きさに巨大化する。
- 反重力ネット(劇中未使用)
- グラビア版で使用された武器。コスモノズルから放つ蜘蛛の糸に似た形状の白い特殊網を放ち、搦め取った敵に「反重力エネルギー」を浴びせることで体の自由を奪う。
- マルスパルサー(劇中未使用)
- マッハ15の速度で飛行しながらの体当たりチョップ。
- 亜空間切り(劇中未使用)
- 光に限りなく近い速度で手刀振るい、周囲の空間ごと敵を切り裂く技。
- 反重力切り(劇中未使用)
- 反重力ネットに捕らえられて動けなくなった相手に向かって、超高速で左手の手刀を振るうチョップ技。
- アンドロタイフーン(劇中未使用)
- 腕をL字に組んで放つ渦巻状の光線。
- マルススペシャル(劇中未使用)
- 腕から放つエネルギー波。
アンドロフロル
アンドロ戦士の紅一点。コスモテクターの色は白。目の形は楕円形。
- 身長:47メートル
- 体重:4万3000トン
- フロルスパーク
- 体から放つ閃光で敵を倒す。ギナを倒した。
- アンドロビーム
- 額のアンドロスポットから放つ光線。熱線と磁力線に使い分けられる。アンドロ超戦士4人共通の技。
- レーザーショット・グランファイナル
- アンドロメロス(グランテクター)、アンドロウルフ、アンドロマルスとともに放つ、アンドロ超戦士の合体光線。4人で円陣を組んでから一斉にジャンプし、全員で「アンドロビーム」を一点に集中させて発射することで、すさまじい威力を持った破壊光線へと変化する。メロス(グランテクター)の「グランフリーズ」によって冷凍されたジュダに浴びせ、木っ端微塵に吹き飛ばした。
- スーパーバリヤー
- アンドロ族の王家の子孫であり、本来なら王女になる存在であるフロルだけが使える、強力なバリヤー。第27話でアンドロ超戦士達が敵に追い詰められた時、フロルの体に凄まじいエネルギーが流れて発動した。怪獣戦艦ギエロニアの光弾を跳ね返した。
- コスモパンチ
- アンドロ超戦士たちの基本技である、スペースチタニウム製の手甲の頑丈さを生かした強力なパンチ。メロスたちと同様、5000t以上という威力を誇る一撃で、グア兵に大いなるダメージを与える。
- コスモキック
- 脚部のコスモバーニアの噴射を利用してスピードを上げ、威力を増幅させたストレートキック。軽々とグア兵を弾き飛ばしたほか、バゼリアに大きなダメージを与えた。
- コスモチョップ
- スペースチタニウム製の手甲の頑丈さを生かした、鋭いチョップ。腕の「コスモバーニア」の噴射を利用し、全身にひねりを加えてから放つ技で、バゼリアの触手や、ギナの電子ムチを両断した。
- フロルウィング
- フロルの背中に装着されている、白鳥のような翼。特殊な力が秘められているらしい。ギナに捕らえられてグア星に連れて行かれた際、助けを求めるフロルのテレパシーをフロルウィングがアンドロ艇に届け、デルーマ星に着陸していたアンドロ艇を自動的に出航させて、乗っているメロス達をグア星に導いた。
- フロル殺法(劇中未使用)
- 劇中未使用のフロル専用武器「フロルカッター」を駆使した戦法。
エルパ
類人猿惑星エープ星の住人。ウルフの親友。かつて友人をグア軍団の罠で失ったらしい。ウルフをかばってジュダに殺された。
- 身長:50メートル
- 体重:3万3000トン
グア軍団
全宇宙の支配を企む悪の侵略異星人による混成軍団にして宇宙の悪魔。「グア帝国侵略軍団」とも呼ばれる。グア星を本拠地とし、帝王グアを頂点に、侵略軍団長の3兄弟が下記の戦力・構成員を使役してアンドロ超戦士達(漫画やグラビア版ではウルトラ兄弟ら宇宙警備隊とも)と死闘を繰り広げる。
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- 身長:62メートル~無限大
- 体重:4万6500トン~無限大
- グア軍団を支配する帝王であり、全ての悪の元凶。アメーバの集合体で、通常攻撃や光線技で死ぬことはない。その正体はジュダ、ギナ、モルドの3幹部が合体した姿であるが、メロスは「元々は一つの存在でそれがジュダ、ギナ、モルドの姿に分かれていた」と推測している。
- * 『円谷プロ全怪獣図鑑』では、別名を「合身大魔帝」と記載しているテンプレート:Sfn。
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- 身長:60メートル
- 体重:3万2000トン
- グア軍団侵略軍団長の一人で、グア3兄弟の次男坊。アンドロ超戦士たちの宿敵。長剣バット・キャリバーを武器とし、怪獣軍団の指揮を執る。モルドやギナの弟と扱われているが、実際は軍団長中、戦陣ではアンドロ超戦士と最も多く死闘を繰り広げた実績を持つ。洒落を言うなど、お茶目さもある。
- 後の映画『ウルトラマン物語』にも敵として登場するが、設定が宇宙の帝王と扱われており、メロス版と異なりシリアスさも伴い同一人物の感はない。しかし、本作の漫画版の一つ『すすめタロウ』では、グランドキングを操るなど関係があるような描写も見られる。
- 2006年の『ウルトラマンフェスティバル』のライブステージ(第1部)でも登場している。こちらも映画『ウルトラマン物語』の設定に踏襲されているが、バット・キャリバーを武器として使うなど本作の設定も意識されている。
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- 身長:57メートル
- 体重:2万8000トン
- グア軍団侵略軍団長の一人で、グア3兄弟の長女。ジュダから「姉上」と呼ばれる。電磁ムチの使い手。怒るとヒステリーを起こす。
- 最終兵器である「グランテクター」を探しに地球に向かったアンドロフロルを追い「グランテクター」横取りしようとしたが、アンドロフロルに逆襲に遭い仕留められてしまう。
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- 身長:58メートル
- 体重:3万3000トン
- グア軍団侵略軍団長の一人で、グア3兄弟の長男。ジュダやギナから「兄上」と呼ばれる。戦斧の使い手。部下や弟と妹への思いやりは深いが、姉弟喧嘩を起こしかけた二人を一喝して鎮めるなど、長男としての威厳も併せ持つ(コミカライズでもこの面が幾つか強調されている)。
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- 身長:53メートル
- 体重:4万トン
- グア軍団の最下級戦闘員。身軽な動きで戦う。武器は刃物や小型爆弾。掛け声は「グアー」。
- マグマ星人三人衆
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- ファイティング・ベム
- グア軍団の侵略活動を行う一般構成員。人型で言葉を話すなど、怪獣というより怪人に近い。軍団長それぞれがタイプの異なる直属のファイティング・ベムを従えている。
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- 身長:56メートル
- 体重:6万1千トン
- ジュダ配下の甲殻類に似たファイティングベム。ナッツ星βでマルスと戦った。意外と冷静でジュダに意見することもある。両手の鍵爪や怪力でマルスを追い詰めるがコスモバズーカで倒された。
- 名前は脚本家の藤森匠に由来する。
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- 身長:59メートル
- 体重:5万9千トン
- ギナ配下の植物型ファイティングベム。魔力でグルータス星の花をサタンビューティーに変えていた。ちょこまかとポーズをつける。両手の蔦や頭から発する目潰し攻撃でメロスやフロルを追い詰めるが弱点である頭をダブルサーベルで攻撃されて消滅した。
- 名前の由来は「パセリ」から。
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- 身長:59メートル
- 体重:4万1千トン
- モルド配下のファイティングベム。「蟻地獄ファイティングベム」の別名を持つ。一人称は「僕」で、子供のような口調とは:裏腹に残虐な性格。砂を使った攻撃が得意でデルーマ星でマルスを蟻地獄に落とし、メロスも追い詰めるがウルフの登場で形勢逆転。ダブルサーベルとスオードUの同時攻撃で倒された。
- 名前の由来は、脚本の打ち合わせが行われた飲み屋の女性、シズエから。
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- 身長:61メートル
- 体重:3万9千トン
- ジュダの新たなファイティングベム。両手の銀色の鉤爪が武器。メカバルタンとのコンビで行動する。「ザビデン~」とやたらと自分の名前を連呼する。一度はマルスオーラに倒されるがジュダの超能力で復活した。コスモバズーカにも耐えられるようになるが、フロルのバリアーにはね返された陽電子流撃砲を受けてメカバルタンやグア兵達共々絶命。遺体はアンドロ超戦士達によって丁重に葬られ、墓が作られた。
- 名前の由来は脚本家の福島征英から。
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- ファイティング・ベム メカバルタン
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- 身長:61メートル
- 体重:5万9千トン
- ジュダの新たなファイティングベム。エルパを捕えてニセエルパに変身し、ウルフを1人誘き出して倒そうとするが失敗する。投げると爆発するブーメラン・カッターでウルフとマルスを追い詰めるが、エルパを倒された怒りで逆転される。マルスに羽交い絞めにされたところをスオードUを受け、コスモバズーカで止めを刺される。
- 名前の由来は脚本家の江藤直行から。
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- 改造怪獣
- 漫画版とグラビア版に登場。過去にウルトラ兄弟を苦しめた怪獣や宇宙人に強化改造を施したもの。以前よりパワーアップしており、体の一部にメカパーツが付いている。
- 怪獣戦艦
- 過去に現れた怪獣をベースにして作られた戦艦。
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- 全長:1313メートル
- 重量:820万トン
- ギエロン星獣をベースにした怪獣戦艦。ギナが座乗する。口にブラックホール砲を内蔵する。
- 漫画版や雑誌連載版では形状が異なり黒い全身の1号機も登場している。
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- 全長:990メートル
- 重量:1130万トン
- ベムスターをベースにした怪獣戦艦。ジュダが座乗する。腹部から陽電子流撃砲を撃つ。
- 雑誌連載版では腹部の色や形状が異なり、陽電子流撃砲の威力も試作段階の、「1号機」と呼ばれるプロトタイプも登場している。
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- 全長:960メートル
- 重量:1480万トン
- キングジョーをベースにした怪獣戦艦。モルドが座乗する。手の甲から陽電子流撃砲を撃つ。怪獣戦艦の中ではギエロニアやベムズンより後に製造された最新型。
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特撮版
スタッフ
- 企画:円谷皐
- プロデューサー:濱田知彦
- ディレクター:高橋良和、古田辰郎
- 音楽:玉川静
- 美術:山口修 及川一
- 設定:きむらはじめ、安井尚志
- キャラクター原案:居村眞二、山口修
- 殺陣:岡田勝、大野剣友会
- 脚本:アンドロ耕房 満田かずほ 福島征英 藤森匠 江藤直行
- SFXスーパーバイザー:高野宏一
- 協力:東通
- 制作:円谷プロ
主題歌
- OP『アンドロメロス』(作詞:谷のぼる/作曲:菊池俊輔/編曲:吉村浩二/歌:水木一郎、コロムビアゆりかご会)
- 雑誌連載時に製作された曲であるため、「謎のヒーロー」や「ブラックホール」などテレビ版では登場しない要素が歌詞に盛り込まれているテンプレート:Sfn。
- ED『帰って来いよアンドロメロス』(作詞:谷のぼる/作曲:菊池俊輔/編曲:吉村浩二/歌:水木一郎)
スーツアクター
声の出演
- アンドロメロス:安宅誠
- アンドロウルフ:堀内賢雄
- アンドロマルス:小滝進
- アンドロフロル:水倉久美子
- エープ星人・エルパ、エドラス:千葉繁
- ジュダ:木原正二郎
- モルド:兼本新吾
- ギナ:小熊恭子
- マグマ星人三人衆リーダー、シズルン、ザビデン:水鳥鉄夫
- マグマ星人三人衆、ダクミラン:伊海田弘
- マグマ星人三人衆、バゼリア:根本好章
- 怪獣戦艦発信アナウンス:上恭ノ介
- ナレーター:津田喬
- キャスティング協力:劇団河
放映リスト
話数と登場怪獣を以下に記す。前述のとおり、各話にタイトルは付いていない。期間中、月曜から金曜まで休止なしで放送された。
- マグマ星人三人衆(1983年2月28日放映)
- マグマ星人三人衆、ダクミラン(1983年3月1日放映)
- マグマ星人三人衆、ダクミラン(1983年3月2日放映)
- マグマ星人三人衆、ダクミラン(1983年3月3日放映)
- マグマ星人三人衆、ダクミラン(1983年3月4日放映)
- マグマ星人三人衆、ダクミラン(1983年3月7日放映)
- マグマ星人三人衆、ダクミラン(1983年3月8日放映)
- ダクミラン(1983年3月9日放映)
- バゼリア(1983年3月10日放映)
- バゼリア(1983年3月11日放映)
- バゼリア(1983年3月14日放映)
- バゼリア(1983年3月15日放映)
- バゼリア(1983年3月16日放映)
- バゼリア(1983年3月17日放映)
- シズルン(1983年3月18日放映)
- シズルン(1983年3月21日放映)
- シズルン(1983年3月22日放映)
- シズルン(1983年3月23日放映)
- シズルン(1983年3月24日放映)
- なし(1983年3月25日放映)
- なし(1983年3月28日放映)
- ギエロニア、ベムズン、キングジョーグ(1983年3月29日放映)
- ギエロニア、ベムズン、キングジョーグ(1983年3月30日放映)
- ギエロニア、ベムズン、キングジョーグ(1983年3月31日放映)
- ギエロニア、ベムズン、キングジョーグ、ザビデン(1983年4月1日放映)
- ギエロニア、ベムズン、キングジョーグ、ザビデン、メカバルタン(1983年4月4日放映)
- ギエロニア、ベムズン、キングジョーグ、ザビデン(1983年4月5日放映)
- ギエロニア、ベムズン、キングジョーグ(1983年4月6日放映)
- ギエロニア、ベムズン、キングジョーグ(1983年4月7日放映)
- エルパ(1983年4月8日放映)
- エルパ(1983年4月11日放映)
- エルパ(1983年4月12日放映)
- エルパ(1983年4月13日放映)
- エルパ(1983年4月14日放映)
- エルパ(1983年4月15日放映)
- エルパ(1983年4月18日放映)
- エルパ、エドラス(1983年4月19日放映)
- エルパ、エドラス(1983年4月20日放映)
- エルパ、エドラス(1983年4月21日放映)
- ギエロニア、ベムズン、キングジョーグ(1983年4月22日放映)
- ギエロニア、ベムズン、キングジョーグ(1983年4月25日放映)
- ギエロニア、ベムズン(1983年4月26日放映)
- なし(1983年4月27日放映)
- グア(1983年4月28日放映)
- グア(1983年4月29日放映)
提供
ウルトラマンボーイのウルころ
テレビ東京系で放映された番組『ウルトラマンボーイのウルころ』でもTV版『アンドロメロス』が紹介されている。以下の回でアンドロ戦士、敵キャラ、必殺技の紹介をウルトラマンボーイが詳しく解説した。
- 第95回「アンドロ警備隊出動! の巻」(2004年2月13日)
- 第100回「グア帝国侵略軍団あらわる! の巻」(2004年2月20日)
- 第105回「アンドロ警備隊の得意技の巻」(2004年2月27日)
映像ソフト化
2004年4月23日にバンダイビジュアルから「アンドロメロス コレクターズディスク 」としてDVDが発売された。さらに2013年2月22日から3月22日にかけ、単品DVDがリリース。全4巻で毎月2巻リリース。
脚注
参考文献
関連項目
テンプレート:Asbox- ↑ 円谷プロではその後、90年代に電光超人グリッドマンやウルトラマンティガなどでVTR方式での特撮ヒーロー作品の製作を進めている