田村英里子
テンプレート:ActorActress 田村 英里子(たむら えりこ、1973年1月16日 - )は女優、歌手。茨城県出身。 血液型はB型。T164 B82 W56 H85。 SAGのメンバー。E, Inc.代表取締役。アメリカでの代理人は「CAA」。ニコール・キッドマンと同じ弁護士を雇っている。
目次
来歴
父親の仕事の都合で8歳から13歳までを旧西ドイツ、デュッセルドルフ市で過ごし、現地では日本人学校へ通っていた。14歳で日本に帰国し、受けたオーディション「決定!全日本歌謡選抜・スターは君だ」でグランプリを受賞。大手プロダクション各社からスカウトされ、サンミュージックプロダクションに所属することを決める。中学3年の終わりに上京、東映映画『花の降る午後』(大森一樹監督)に古手川祐子と数シーンだが共演しスクリーンデビューを果たす。
3枚目のシングル「真剣(ほんき)」(東芝EMI)では、1989年度の新人賞を総なめにした。特に同期デビューのマルシアとは新人賞レースで、凄まじい激戦が繰り広げられた。
女優としての活動では、NHKに多く出演している。NHK総合テレビ『私が愛したウルトラセブン』(市川森一作)では、ウルトラセブンを作った人々の舞台裏を描いた作品で主人公のヒロインを、NHK大河ドラマ『秀吉』では、細川ガラシャ役を演じた。民放では、日本テレビ『愛さずにいられない』、読売テレビ朝の連続ドラマ『のんの結婚』(主演)などに出演した。
東映映画『首領を殺った男』(中島貞夫監督)では、松方弘樹の相手役でヒロインのブルースシンガー「ジェーン」を演じ、劇中でもその主題歌「悲しみでは終らない」(松井五郎作詞・玉置浩二作曲)を歌っている。
マイク・タイソンが試合の為日本滞在中多数のテレビ番組に出演した折、同じスタジオ内で見かけた田村に夢中になり、その頃タイソンが受けた新聞や雑誌のインタビューで堂々と「日本に好きな女の子ができてしまったんだ」と語っていた。
アイドル伝説えり子と愛称「えりりん」
愛称の「えりりん」は田村英里子の宣伝を目的としてタイアップ制作されたアニメ『アイドル伝説えり子』の主人公「田村えり子」(声は矢島晶子)のあだ名が「えりりん」だったことから、田村のコンサートでそのまま愛称としてファンや子供達から呼ばれるようになったのがきっかけと言われている。
同アニメはテレビ放送終了後も、漫画単行本やビデオが多数出版されている。ストーリーは完全なフィクションだが、主人公の名前が本人の名前と同名であることや、「えり子」がアニメ本編内で歌う曲が田村のデビュー曲やシングル曲であることから、アニメにおける主人公「田村えり子」のプロフィールである「父親は事務所の社長で、亡くなっている」という項目が、キャラクターのモデルとなった田村英里子本人のプロフィールだと勘違いされたことがある。
日本でのオンエアが終了した後も、スペイン、イタリア、フランス、また中近東でもオンエアが続いている。
日本のテレビ番組への出演
- 2000年より、かねてからの夢であったアメリカへ単身留学をし(著書・ハリウッド・ドリーム / 文芸春秋参照)、日本の芸能界からは一時姿を消した。(著書『ハリウッド・ドリーム』文芸春秋参照)この間、ロサンゼルスでは現地の日本人・日系人向けニュース番組『JATV News』のアンカーも務めていた。
- 2005年6月には、日本のテレビ番組には5年ぶりとなる、NHK総合テレビ『英語でしゃべらナイト』にゲスト出演し、ハリウッドでの経験を語った。その後同番組企画のセレブ・インタビューにも出演している。
- 2006年10月には、10月7日公開の主演映画『だからワタシを座らせて。通勤電車で座る技術!』の公開に向けての宣伝と試写会出演のため日本に一時帰国し、テレビや雑誌などのマスメディアに積極的に出演した。
海外ドラマへの出演
- 2007年9月よりアメリカ全土でオンエアが始まったNBCのドラマ『HEROES』セカンド・シーズンに、主人公のひとりであるヒロ・ナカムラの姉役として抜擢される。(著書『ハリウッド・ドリーム』 / 文芸春秋参照)
- 2008年7月、アメリカ・ロサンゼルスより『HEROES』宣伝の為、日本へ凱旋帰国し、六本木グランド・ハイアットにて記者会見を行った。
- 2009年に公開されたハリウッド映画『DRAGONBALL EVOLUTION(20世紀フォックス)』にマイ役で出演した。
- 2009年4月よりアメリカ全土でオンエアが始まった連続ドラマ『REAPER(リーパー)』のシーズン2の第1話で、主人公のひとりSockのヒロインで義理の妹Kristineとして登場、巨漢でさえないSockに狙われる日本人の女の子として、シャワーシーンや水着姿などセクシーなシーンを披露。6話に再び登場しSockと結ばれるが、7話で日本へ帰国。
- 自身の著書『ハリウッド・ドリーム』(文芸春秋)では、今日に至るまでのハリウッドにおいての様々な経験や、海外生活での苦労を赤裸々に語っている。
訴訟
2007年3月に、本名と生年月日をweb上に公開されたことはプライバシーの侵害に当たるとして、映画情報サイトIMDBを訴えた。理由は行き過ぎたファンによる自宅襲撃などを恐れてのことであったが、5月には訴状を取り下げた[1]。実際、日本でのアイドル時代に部屋にファンが侵入するという事件に遭い、被害を受けている。
受賞歴
- 歌謡ゴールデン大賞新人グランプリ・シルバー賞、グランプリ受賞(1989年)
- 第8回メガロポリス歌謡祭・優秀新人賞(1989年)
- 第15回日本テレビ音楽祭・新人賞受賞(1989年)
- 第15回全日本歌謡音楽祭・銀賞受賞(1989年)
- 第16回横浜音楽祭・新人賞受賞(1989年)
- 第19回銀座音楽祭・最優秀新人賞受賞(1989年)
- 第20回日本歌謡大賞・優秀放送音楽新人賞受賞(1989年)
- 第22回新宿音楽祭・金賞受賞(1989年)
- 第31回日本レコード大賞・新人賞受賞(1989年)
- 第27回ゴールデン・アロー賞・音楽新人賞受賞(1989年)
- 第16回日本テレビ音楽祭・金の鳩賞受賞(1990年)
- 第16回全日本歌謡音楽祭・金賞受賞(1990年)
- 第21回日本歌謡大賞・放送音楽賞受賞(1990年)
- 第10回メガロポリス歌謡祭・ポップスメガロポリス賞受賞(1991年)
- 第22回日本歌謡大賞・放送音楽賞受賞(1991年)
出演作品
連続ドラマ
日本
- ワイルドで行こう! BORN TO BE WILD(1988年、フジテレビ)
- 水戸黄門(TBS / C.A.L)
- 愛さずにいられない(1991年、日本テレビ) - 大野渚 役
- 君だけに愛を(1991年、日本テレビ) - 吉村真弓 役
- ナースステーション(1991年、TBS) - 高木京子 役
- 朝の連続ドラマ・のんの結婚(1993年、YTV)
- ネオドラマ・ジョニーの夏(1993年、テレビ朝日)
- 私が愛したウルトラセブン(1993年、NHK) - アンヌ(ひし美ゆり子)役
- ドラマ新銀河
- 妊娠ですよ(1994年、KTV)
- NHK大河ドラマ・秀吉(1996年、NHK) - たま(細川ガラシャ)役
- 水曜ドラマ(NHK)
- くれなゐ(1998年、YTV) - 里村真紀 役
- 青い鳥症候群(1999年、テレビ朝日) - 金井由香 役
- 私を旅館に連れてって(2001年、フジテレビ) - 早川藍子 役
アメリカ
単発ドラマ
- CAT'S EYE-キャッツ・アイ-ミッドナイトは恋のアバンチュール(1988年、日本テレビ)
- 桃太郎侍スペシャル(1992年、テレビ朝日) - おしの
- ドラマシティ'92・ベイビー&ベイビー〜結婚狂想曲(1992年、YTV)
- 年末時代劇スペシャル・風林火山- 於琴姫(1992年、日本テレビ)
- 赤かぶ検事の逆転法廷 第3話「殺人現場はナマ録音」(1992年、ABC)
- ゴールデンボーイズ(1993年、日本テレビ)
- 愛と疑惑のサスペンス・偽りのイヤリング(1994年、KTV)
- JTドラマBOX・恋するシティボーイ〜東京純愛症候群(1994年、TBS)
- 赤井英和ダイナミック時代劇スペシャル・鬼麿斬新剣(1995年、テレビ朝日)
- 大型時代劇スペシャル ・忍者がえし水の城 -宇都宮釣り天井の謎-(1996年、ABC)
- 金曜時代劇・天晴れ夜十朗 第14話「傷だらけの宗俊」(1996年、NHK) - おりん
- 金曜時代劇・寺子屋ゆめ指南 第12話「女剣士と女盗賊」(1997年、NHK) - お順
- 土曜ワイド劇場・森村誠一・終着駅シリーズ11「二組の新婚夫婦」(1999年、テレビ朝日) - 家形鮎子
- 月曜ドラマスペシャル・弁護士迫まり子の遺言作成ファイル〜約束(1999年、TBS) - 迫りえ子
- 月曜ドラマスペシャル・弁護士迫まり子の遺言作成ファイル2〜時効(2000年、TBS)
- 月曜ドラマスペシャル・弁護士迫まり子の遺言作成ファイル3〜秘密(2000年、TBS)
映画
日本
- 花の降る午後(1989年、東宝) - 沼田美加
- 首領を殺った男(1994年、東映)
- 1・2の三四郎(1995年、東宝) - 北条志乃
- 陽炎2(1996年、松竹)
- いのちの海 Closed Ward(2000年、イーハーフィルムズ)
- だからワタシを座らせて。通勤電車で座る技術!(2006年、sazanami)
アメリカ
- サーフ・アカデミー 恋のマヒマヒ・ダンシング(2006年)
- Storm Effect(2008年)
- DRAGONBALL EVOLUTION(2009年、20世紀フォックス)
バラエティ・教養
- 東京イエローページ(1990年4月 - 9月、TBS)
- 英語でしゃべらナイト(NHK)
- ダニエル・クレイグ・インタビュー(2006年5月19日放送)
- ブルース・ウィリス・インタビュー(2006年6月16日放送)
- スティーブ・カレル・インタビュー(2006年6月16日放送)
- ブルック・シールズ・インタビュー(2006年6月16日放送)
- KISS・インタビュー(2006年7月7日放送)
- デンゼル・ワシントン・インタビュー(2007年1月19日放送)
- ニコラス・ケイジ・インタビュー(2007年3月9日放送)
- キャメロン・ディアス・インタビュー(2007年6月4日放送)
- アントニオ・バンデラス・インタビュー(2007年6月4日放送)
- マイク・マイヤーズ・インタビュー(2007年6月4日放送)
- ジュリー・アンドリュース・インタビュー(2007年6月4日放送)
- なるほど!ザ・ワールド(フジテレビ)- 不定期出演。主にそのまんま東とペアを組んでいた。
- 所さんのただものではない!(フジテレビ)- 不定期出演。
CM
日本
- カネボウ・サラ、朝シャン他
- TOSHIBA・クルクルドライヤー 他
- 日清食品・チキンラーメンどんぶり
- コスモ石油・ママガール、ホタル姫
- アラクス・ノーシン、ノーシンホワイト
- ブリヂストン・コクピット
- 旺文社・ハイトップ
海外
ラジオ
- きらきらサンデーアイドルおちゃめランド(1988年、文化放送)
- 英里子のおしゃべりカプセル(1989年、ABCラジオ)
- スーパーFMマガジン・NORU SORU(1989年、TOKYO FM)
- 田村英里子のマシュマロワンダーランド(1989年、文化放送)
- 田村英里子のそれゆけエリコール(1989年、文化放送)
- 英里子の大木戸通信(1989年、東海ラジオ放送)
音楽
発売元は全て東芝EMI(現・ユニバーサル ミュージック EMI R/EMI RECORDS)。
シングル
No. | タイトル | 発売日 | 最高位 | c/w | 型番 | タイアップ |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | ロコモーション・ドリーム | 1989.3.15 | 9位 | 涙の半分 | XT10-2322 | カネボウ「SALA」CMソング、テレビ東京系列『アイドル伝説えり子』挿入歌 / 同OPテーマ |
2 | 好きよ | 1989.6.21 | 10位 | 私はそよ風 | XT10-2390 | 同挿入歌 |
3 | 真剣(ほんき) | 1989.9.6 | 9位 | NEXT | XT10-2415 | 同挿入歌 |
4 | プロセス | 1990.1.31 | 7位 | ガーネット伝説 | TODT-2464 | 同挿入歌 |
5 | Domino | 1990.4.25 | 10位 | 希望のメロディ | TODT-2502 | |
6 | リバーシブル | 1990.7.18 | 10位 | 虹の島から | TODT-2546 | |
7 | 虹色の涙 | 1990.12.5 | 12位 | イノセンス | TODT-2628 | |
8 | リトル・ダーリン | 1991.5.17 | 12位 | 愛のナイチンゲール | TODT-2668 | TBS系列『少年アシベ』OPテーマ / EDテーマ |
9 | まかせて! チン・トン・シャン | 1991.6.28 | 39位 | - | TODT-2690 | TBS系列『少年アシベ』OPテーマ |
10 | 誘惑のチャチャ | 1991.10.9 | 18位 | 東京ビーナス | TODT-2723 | |
11 | 最後に教えて | 1992.5.1 | 49位 | I Love Me | TODT-2792 | |
12 | すてきな雨 | 1992.10.22 | 90位 | Just All My Love | TODT-2926 | |
13 | 人魚のTシャツ | 1993.8.4 | 94位 | Kara Kara 天気 | TODT-3083 | |
14 | 明日(あす)の行方 | 1993.12.8 | 123位 | Kara Kara 天気 | TODT-3163 | 読売テレビ「のんの結婚」主題歌 |
15 | 悲しみでは終わらない | 1994.4.27 | 107位 | まぼろしの愛でも | TODT-3212 | |
16 | 寂しさに壊されても | 1995.7.19 | 198位 | 終わらない終わらせない | TODT-3541 |
オリジナル・アルバム
- May be Dream(1989年7月19日、CT32-5521)
- Myself(1990年2月28日、TOCT-5639)
- Behind the Heart(1990年9月5日、TOTC-5828)
- Der Traum(1991年2月14日、TOCT-6004)
- 太陽のバカンス(1991年6月28日、TOCT-6175)
- 少女でいられたら(1992年6月24日、TOCT-6520)
- 今の私で…(1992年12月2日、TOCT-6906)
- Sure(1993年9月22日、TOCT-8157)
ベスト・アルバム
- Discovery(1991年12月4日、TOCT-6356)
- BALLAD(1994年8月24日、TOCT-8488)
- TWIN BEST/田村英里子(1998年3月28日、TOCT-10248/9)
- ゴールデン☆ベスト 田村英里子(2003年6月25日、TOCT-10914)
- NEW BEST 1500(2005年8月24日、TOCT-11041)
映像作品
- Today(1990年)
- Dream Pilot(1990年)
- My Fair Girl(1991年)
- 誘惑のシンフォニー(1991年)
- Taste of VACANCE LIVE 1991(1991年)
- Sweet Farewell LIVE 1992(1992年)
写真集
- 田村英里子 ET MAGAZINE PHOTO & HISTORY(1989年、近代映画社)
- 田村英里子 CDダンク(1990年、集英社)
- IMPRESSION(1990年、音楽専科社)
- IMPRESSION・改訂版(1991年、音楽専科社)
- WHITE HEAVEN(1992年、ワニブックス)
- UNBALANCE(1993年、ワニブックス)
- E(1995年、竹書房)
書籍
- ハリウッド・ドリーム(2009年3月、文藝春秋)
脚注
関連項目
- 茨城県出身の人物一覧
- 中島忠幸(カンニング) - 素人時代に田村の親衛隊長をしていた。
- サンミュージックプロダクション - 過去に所属していたプロダクション