尾鷲市
テンプレート:Infobox 尾鷲市(おわせし)は、三重県南部の熊野灘に面する市。全国的に見て降雨量が非常に多い都市の一つである。
目次
地理
面積の90%は山林であり、海岸はリアス式海岸である。黒潮の流れる熊野灘に面し、背後を山に囲まれていることから、南からの暖かく湿った空気が流れ込みやすい春から秋にかけて、雨雲が発達しやすく、日本国内で見ても非常に雨が多い。年間降水量は3,848.8mmである。降水量は多いが、晴天時も多い。天文台もあり、星空が綺麗。
市東部の須賀利町は、長年陸路が通じず、昭和の大合併の際に、海路交通しかない尾鷲市への編入を選択し、飛地の状態となっている。
尾鷲市の人口のうち8割以上が旧尾鷲町に集中している。尾鷲市全体の人口は市制時よりも3分の2程に減少しているものの、旧尾鷲町の区域の人口は尾鷲市誕生時から殆ど変化していない。
気候
南東の季節風の影響で降水量が非常に多い。その降水量は、4000mm近くに達する。日照時間は降水量の割に多い。年平均気温は16.1℃。 テンプレート:Weather box
隣接している自治体
歴史
- 縄文時代より畿内や関東の文化の影響を受ける。
- 志摩国英虞郡
- 紀伊国牟婁郡奥熊野尾鷲組
- 1624年 (元和10年 - 寛永元年)人工植林始まる。(土井新助)
- 1944年(昭和19年) 東南海地震で壊滅的な被害を受ける。
- 1954年(昭和29年)6月20日に 北牟婁郡尾鷲町、須賀利村、九鬼村、南牟婁郡北輪内村、南輪内村が合併し、尾鷲市となる。
- 2010年(平成22年)4月1日に 過疎地域自立促進特別措置法の適用を受け、過疎地域となる[1]。
テンプレート:要出典範囲「おわせ」を市名に制定した(1954年6月20日制定)。なお、1942年に撮影された尾鷲駅の写真では「をわし」と駅名標に書かれている。
人口
行政・議会
市政
市長:岩田昭人 任期:(平成25年)2013年7月26日から(平成29年)2017年7月25日
- 歴代市長
- 畦地衷市(1954年7月23日 - )
- 岩城梯(1961年 - )
- 長野勝明(1972年 - )
- 杉田晴良(1988年 - )
- 伊藤允久(2000年4月17日 - 2008年4月16日)
- 奥田尚佳(2008年4月17日 - 2009年6月19日)
- 岩田昭人(2009年7月26日 -2期目 )
議会・選挙
- 市議会
任期:(平成25年)2013年6月9日から(平成29年)2017年6月8日
- 議員定数:13名
- 議長:髙村 泰德 就任:平成25年6月21日
- 副議長:田中 勲 就任:平成25年6月21日
- 監査委員:三鬼 和昭 就任:平成25年6月21日
市役所・支所
- 尾鷲市役所(中央町)
- 須賀利出張所(須賀利町)
- 九鬼出張所(九鬼町)
- 北輪内出張所(三木里町)
- 南輪内出張所(曽根町)
市の施設
- 尾鷲市民文化会館(せぎやまホール、瀬木山町)
- 尾鷲市立天文科学館(中央町)
- 夢古道おわせ(向井)
- アクアステーション(古江町) : 海洋深層水取水総合交流施設
- 尾鷲総合病院(上野町)
- 聖光園(大曽根) : 養護老人ホーム
- 尾鷲市斎場(坂場西町)
- 尾鷲市クリンクルセンター(古戸町)
- 尾鷲市クリーンセンター(矢浜真砂)
- 尾鷲市清掃工場(南浦)
- 公民館 : 市内14箇所
- 尾鷲市立中央公民館(中央町)のほか13箇所(矢浜・向井・大曽根・行野・須賀利・九鬼・早田・三木浦・三木里・古江・賀田・曽根・梶賀)の公民館がそれぞれ置かれている[4]。また、中央公民館には尾鷲市図書館が併設されている。
尾鷲市管理の体育施設
- 尾鷲市体育文化会館(中央町)
- 尾鷲市武道場(中央町)
- 尾鷲市営野球場(ナイター設備なし、矢浜真砂)
- 尾鷲市立運動場(中川)
- 尾鷲市立テニスコート(ハードコート4面、クレイコート1面、中川)
- 大曽根公園テニスコート(オムニコート2面、大曽根)
広報活動
市が東海地方初の地上一般放送局の免許を受け、市内の20箇所でワンセグによるエリア放送を実施している [5]。
広域行政
国の機関
- 裁判所
- 津家庭裁判所 尾鷲出張所・尾鷲簡易裁判所(中央町)
- 財務省
- 農林水産省(林野庁 三重森林管理署)
- 尾鷲森林事務所(上級森林事務所、中央町)
- 尾鷲治山事業所(中央町)
- 南大杉森林事務所(中央町)
- 厚生労働省など
- 法務省
- 国土交通省・海上保安庁・気象庁
- 国土交通省 中部地方整備局 紀勢国道事務所 尾鷲維持出張所・熊野尾鷲道路出張所(矢浜岡崎町)
- 海上保安庁 第四管区海上保安本部 尾鷲海上保安部(林町)
- 気象庁 東京管区気象台 尾鷲測候所(2007年6月に機械化され無人化、南陽町)
三重県の主な機関
- 三重県尾鷲庁舎(坂場西町)
- 三重県水産研究所 尾鷲水産研究室(古里)
- 三重県尾鷲栽培漁業センター(古江町)
- 三重県児童相談センター 紀州児童相談所(尾鷲庁舎内、坂場西町)
警察・医療
経済
産業
- 江戸時代から林業の町として栄え、尾鷲ヒノキは全国的に知られる。
- 天然の良港を基盤とした水産業が発達し、近海及び遠洋漁業など多岐にわたる。
- 1950年代より、臨海石油化学コンビナート、発電所の立地で工業化を図る。
- 2000年代より、みえ尾鷲海洋深層水を開発し、産業振興に努めている。
特産品
- 伝統産業
- 木材
- 尾鷲ヒノキ
- 魚介類(鮮魚)
- 魚介類(加工品)
- 野菜・果物
- その他
メディア
- 新聞
- ミニコミ誌
- owasebon(尾鷲本) - owasebon制作委員会が発行する無料のミニコミ誌。
- 放送・ケーブルテレビ
日本郵政グループ
尾鷲市内の集配担当局は、須賀利町を除き尾鷲郵便局が担当しており、郵便番号は519-36xx、519-37xx、519-38xx、519-39xxである。なお、須賀利町のみ海山郵便局(北牟婁郡紀北町)が集配担当局となっており、郵便番号は519-3421である。 (2012年12月現在)
姉妹都市・提携都市
日本国外
文教・保育施設
小学校
- 尾鷲市立尾鷲小学校(中村町、耐震あり)
- 尾鷲市立賀田小学校(賀田町、耐震あり)
- 尾鷲市立三木里小学校(三木里町、耐震未調査)
- 尾鷲市立三木小学校(三木浦町、耐震未調査)
- 尾鷲市立宮之上小学校(宮ノ上町、耐震予定)
- 尾鷲市立向井小学校(向井、耐震あり)
- 尾鷲市立矢浜小学校(矢浜、耐震あり)
中学校
- 尾鷲市立尾鷲中学校(矢浜、耐震あり)
- 尾鷲市立輪内中学校(賀田町、耐震あり)
高等学校
- 三重県立尾鷲高等学校(古戸野町、耐震あり)
特別支援学校
- 三重県立特別支援学校東紀州くろしお学園おわせ分校(光ヶ丘、耐震あり)
幼稚園
- 尾鷲市立尾鷲幼稚園(中村町、耐震あり)
- 尾鷲市立三木幼稚園(三木浦町、耐震未調査)
保育所
運営は全て、尾鷲民生事業協会に委託している[8]。
- 尾鷲第一保育園(小川西町、耐震あり)
- 尾鷲乳児保育園
- 尾鷲第二保育園(宮ノ上町、耐震あり)
- ちびっこひろば(子育て支援センター)
- 尾鷲第三保育園(瀬木山町、耐震未実施[8])
- 尾鷲第四保育園(古戸町、耐震未実施[8])
- 南輪内保育園(賀田町、耐震あり)
- 矢浜保育園(矢浜、耐震未実施[8])
放課後児童クラブ
- わんぱくクラブ(尾鷲幼稚園内、中央町)
- くれよん(宮之上小学校内、宮ノ上町)
交通
鉄道
路線バス
- 高速バス
- 一般路線バス
主な道路
港湾
観光
世界遺産
景勝地
- 山岳
- 自然公園
- 健康とゆとりの森(八鬼山峠の近く)
- 茜の森(九鬼町と早田町の境)
- 信仰地
- 岩屋堂(馬越町)
体験・交流施設
- 地域振興ゾーン「夢古道おわせ」(向井)
- お母さんのランチバイキング
- 古民家カフェ
- 夢古道の湯
- 三重県立熊野古道センター(向井)
- 交流棟
- 展示棟
- 研究収蔵棟
- コミュニティスペース
- 東紀州市民活動支援センター「キタガワノホトリ」(北浦町)
- コミュニティカフェレスト「CReAM(クリーム)」
- レンタルアトリエ「アトリエウミノハタ」
- レンタルボルダリングスタジオ「ヤキヤマロック」
- レンタル石窯「二瓶窯」
- レンタルスペース「スギノハコ」
- レンタルギャラリー「CO-DO」
- 馬越屋(中井町)
- 特産品市場
- のーじへいこらい(野地町)
- 特産品市場
- 熊野古道停(野地町)
- 特産品市場
- 天満荘(天満浦町)
- カフェ天満荘
- 東紀州市民活動支援センター「キタガワノホトリ」(北浦町)
- モクモクしお学舎(古江町)
- みえ尾鷲海洋深層水取水総合交流施設「アクアステーション」(古江町)
- 銭湯
- 新生湯(港町)
- 五月湯(坂場町)
イベント
- 尾鷲イタダキ市(毎月第1土曜日、尾鷲漁協特設会場)
- 尾鷲磯釣大会(1月 - 2月)
- 紀伊半島みる観る探検隊(1月 - 5月)
- 尾鷲おひなさままつり(2月 - 3月)
- つつじ祭り(4月、曽根町城山公園周辺)
- 世界遺産記念イベント(7月)
- おわせ港祭り(8月)
- グリーン火力フェア(10月、三田火力発電所内)
- おわドラ祭(10月、光ヶ丘)
- 深層水フェスタ(10月、古江町)
- 熊野古道まつり(10月、県立熊野古道センター芝生広場)
- 全国尾鷲節コンクール(11月、尾鷲市民文化会館)
- おわせ海・山ツーデーウォーク(11月)
祭事
- 尾鷲神社歳旦祭(1月1日、北浦町)
- 鰤まつり(1月2日宵宮・3日本祭り、九鬼町)
- ギッチョ祭り(1月1日海の祭り・2日山の祭り・3日奉納祭り、古江町)
- 大注連縄張替え神事(1月8日、大曽根浦)
- ハラソ祭り(1月第2月曜日、梶賀町)
- 尾鷲神社どんど焼き(1月15日、北浦町)
- 石経(いしぎょう)(1月17日、須賀利町)
- 尾鷲神社尾鷲ヤーヤ祭り(1月31日扉開き・2月1日在周り・2日 - 4日練り・5日道中手踊り、旧町内)
- 篝堂(かがりどう)山の神(2月7日、矢浜岡崎町)
- 高宮神社えびす祭り(2月11日、須賀利町)
- 氏神祭り(2月11日早田神社の神事、12日稲荷神社の神事、早田町)
- 九木神社延喜祭(2月25日、九鬼町)
- 向井弁財天神社大祭(旧暦の3月3日、向井)
- 尾鷲神社お宮の日(3月8日、北浦町)
- 岬神社例祭(4月第1日曜日、九鬼町)
- 尾鷲神社茅輪神事(6月30日、北浦町)
- 御山まつり(6月28日~7月1日、三木里町)
- 九木神社例大祭(7月25日、九鬼町)
- 八柱神社祭礼(9月9日、向井)
- 若宮八幡宮例大祭(9月13日、新田町)
- 八幡神社祭礼祭(9月15日神事・16日道中手踊り、北浦町)
- 九木神社神送り神事(9月24日、九鬼町)
- 九木神社神迎え神事(10月24日、九鬼町)
- 三木浦稲荷神社例大祭(11月1日、三木浦町)
- 古江神社例大祭(11月1日、古江町)
- 山王神社例祭(11月7日、賀田町)
- 飛鳥神社例祭(11月14日宵宮・15日本祭り、曽根町)
- にらくら祭り ひょうけんぎょう(12月31日 - 1月1日、九鬼町)
神社
- 尾鷲神社(建速須佐之男命・櫛御気野命、北浦町)
- 八幡神社(応神天皇・大綿津見神、北浦町)
- 稲荷神社(北浦町)
- 浅間神社(北浦町)
- 天下大水神社(倉ノ谷町)
- 国市神社(矢浜町)
- 弁財天(向井地区)
- 八幡神社(応神天皇、行野浦)
- 稲荷神社(行野浦)
- 弁財天(行野浦)
- 高宮神社(伊吹戸主命・天照大御神・天兒屋根命、須賀利町)
- 九木神社(菅原道真・大巳貴命・玉少彦命・事代主命、九鬼町)
- 岬神社(九鬼町)
- 早田神社(譽田別命・倉稲魂命・大山祇命、早田町)
- 三木神社(大山咋命・市杵島姫命・天照皇大神、三木浦町)
- 八幡神社(譽田別命、名柄町)
- 三木里神社(譽田別命・高龍神、三木里町)
- 山王神社(大山祇命・倉稲魂命、賀田町)
- 飛鳥神社(速玉男命・事解男命・譽田別命、曽根町)
- 梶賀神社(倉稲魂命・不詳一座、梶賀町)
寺院
- 安定寺(曽根町)
- 永昌寺(曹洞宗、矢浜)
- 観音寺(向井)
- 光円寺(中央町)
- 光明寺(古江町)
- 金剛寺(曹洞宗、北浦町)
- 地蔵寺(梶賀町)
- 常聲寺(曹洞宗、林町)
- 真巌寺(九鬼町)
- 長楽院(南浦)
- 東禅寺(曹洞宗、賀田町)
- 念佛寺(浄土宗、朝日町)
- 普済寺(須賀利町)
- 法慶寺(正信会、桂ヶ丘)
- 宝盛寺(大曽根浦)
- 法念寺(三木里町)
- 妙長寺(日蓮宗、北浦町)
- 祐専寺(南陽町)
- 龍泉寺(三木浦町)
- 蓮昌院(日蓮正宗、矢浜)
- 北水山 観音寺(曹洞宗、早田町)
城・砦
出身有名人
- 長野泰一(インターフェロン発見者、東京大学名誉教授、1998年2月9日死去)
- 土井治(英文学者、1999年4月30日死去)
- 三鬼陽之助(経済評論家、2002年10月5日死去)
- 宮崎道生(新井白石研究家、国士舘大学教授・岡山大学名誉教授、2005年4月1日死去)
脚注
関連項目
外部リンク
- 尾鷲市(公式サイト)
- ↑ 中日新聞社"尾鷲市・鳥羽市が来月過疎指定 市財政にメリット、観光には悪影響 (三重県尾鷲市・鳥羽市)"2010年3月20日(2011年1月17日閲覧。)
- ↑ テンプレート:PDFlink 三重県選挙管理委員会
- ↑ 県議会議員の選挙区と定数 三重県選挙管理委員会
- ↑ 尾鷲市立公民館条例 - 尾鷲市(2000年3月17日改正、2014年3月8日閲覧)
- ↑ 尾鷲市エリアワンセグ放送局の詳細(エリア放送) - 総務省東海総合通信局(2014年3月8日閲覧)
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ 8.0 8.1 8.2 8.3 テンプレート:PDFlink p.106 - 尾鷲市議会(2012年6月12日実施、2013年4月16日閲覧)
- ↑ さらば須賀利巡航船 97年余りの歴史に幕 - 中日新聞(2012年9月30日付)