FNS番組対抗!春秋の祭典スペシャル
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『FNS番組対抗!春秋の祭典スペシャル』(エフエヌエスばんぐみたいこう はる あきのさいてんスペシャル)は、1997年から2000年までフジテレビ系列で毎年春と秋の改編期に放送されたフジテレビ製作の番組対抗形式のクイズ番組の総称。このタイトルは1998年春までであるが、『笑っていいとも!春の祭典★スペシャル』(2001年)が始まる前まで、2000年秋まで一括して本項で扱う。
かつて放送されていた『FNS番組対抗!なるほど!ザ・春秋の祭典スペシャル』、『FNS超テレビの祭典』の流れを汲み制作された。しかし、両番組および現在の『笑っていいとも!春・秋の祭典スペシャル』が、1つの番組をメインに据えて放送されているのに対し(それぞれ、『なるほど!ザ・ワールド』、『平成教育委員会』、『森田一義アワー 笑っていいとも!』)、この番組は特にメインに据える番組が無く展開されていた。
番組タイトルと司会者
- FNS番組対抗!春秋の祭典スペシャル(1997年春 - 1998年春)
- 新装!FNS秋の祭典 歓迎・中居旅館 秋の新番組御一行様、FNS春の祭典 ようこそ中居旅館へ!話題のドラマ&新番組大宴会(1998年秋 - 1999年春)
- 司会・中居正広、草彅剛(1998年秋のみ)、香取慎吾
- FNS30周年'99秋の祭典、FNS春秋の祭典2000(1999年秋 - 2000年秋)
過去の出場チーム
1997年
- 春の祭典(FNS番組対抗!春の祭典スペシャル)
- 放送日 - 1997年3月26日(水曜日)
- 放送時間 - 20:00 - 23:03
- 出場チーム - 月曜ドラマ『ひとつ屋根の下2』、火曜ドラマ『総理と呼ばないで』、いいひと。、水曜ドラマ『ギフト』、木曜の怪談'97、木曜劇場『ミセスシンデレラ』、チチパパ親父!娘をたのむで!、金曜エンタテイメント、加トちゃんマチャミのお台場CHA・CHA!!、平成教育委員会、めちゃ2イケてるッ!、キャスターチーム(めざましテレビ・FNNニュース555 ザ・ヒューマン)、ものまね王座決定戦
- オープニングでは、『ポンキッキーズ』のガチャピンとムックが登場、全員参加の「ジャカジャカジャンケン」(モニターのコニーちゃんとやる生き残りジャンケン)を行なった。優勝者は所属チームに点数、さらにホテル日航東京のスイートルームペア宿泊券がプレゼントされた。
- 前身の『FNS超テレビの祭典』から続いてきた『料理の鉄人』は、この回で終了(鹿賀丈史が不参加だったため、実況の福井謙二が主宰代行を兼任)。今回は、服部幸應と三鉄人(中村孝明・陳建一・坂井宏行)が協力して作った「春バーグ」という料理を、3チームの代表者が絵に描いて伝言しながら作る方式だったが、出来た料理は、全て元となった料理とは似ても似つかぬ、とんでもない料理だった。
- この年の4月1日に開局したさくらんぼテレビと高知さんさんテレビは試験放送として放送されたが、実質「祭典」の放送はこの年の秋からである。
- 視聴率は18.1%
- 本放送前に本来「ジャカジャカジャンケン」の後に流れる予定だったCMが本放送の前の番組に流れていた。
- 秋の祭典(FNS番組対抗!秋の祭典スペシャル)
- 放送日 - 1997年10月1日(水曜日)
- 放送時間 - 20:00 - 23:24
- 出場チーム - 月曜ドラマ『ラブジェネレーション』、黄金 ボキャブラ天国、火曜ドラマ『ナースのお仕事2』、シングルス、水曜ドラマ『成田離婚』、木曜劇場『イヴ』、奇跡体験!アンビリバボー、めちゃ2イケてるッ!、LOVE LOVEあいしてる、スーパーナイト・めざましテレビ、ラヂオの時間
- この回から香取慎吾も司会に加わり、1999年春までは、各ラウンドで敗れたチームは即退場というルールになった。そして退場する時には、合唱団が歌を歌って送るようになった。
- 視聴率は16.3%
1998年
- 春の祭典(FNS番組対抗!春の祭典スペシャル)
- 放送日 - 1998年4月1日(水曜日)
- 放送時間 - 20:00 - 23:24
- 出場チーム - 月曜ドラマ『ブラザーズ』、火曜ドラマ『WITH LOVE』、ドンウォリー!、水曜ドラマ『恋はあせらず』、木曜劇場『お仕事です!』、ショムニ、奇跡体験!アンビリバボー、ハッピーバースデー!、ごきげんよう・郁恵・井森のお料理BAN!BAN!、ナイスデイ・FNNスーパーニュース・プロ野球ニュース、OH!トロトロで行こう、痛快!知らぬはオトコばかりなり
- 出題での参加番組 - 森田一義アワー 笑っていいとも!、中居正広のボクらはみんな生きている、とんねるずのみなさんのおかげでした、めちゃ2イケてるッ!、LOVE LOVEあいしてる
- ビートたけしとタモリに笑福亭鶴瓶・関根勤との共演が見られた。そのたけしは『アンビリバボー』チームに1名で参加するも、「ドミノ倒しコーナー」にまで勝ち進んでしまったため、司会者の一人がたけしに慎吾・剛が協力してドミノコースを作った。
- 『ごきげんよう・BAN!BAN!』チームの小堺一機は遅れて参加したが、既にチームは負けて脱落していたので、仕方なくクイズの進行を手伝って退場した。
- 視聴率は13.8%
- 秋の祭典(新装!FNS秋の祭典 歓迎・中居旅館 秋の新番組御一行様)
- 放送日 - 1998年9月30日(水曜日)
- 放送時間 - 21:00 - 23:14
- 出場番組 - ソムリエ、殴る女、コレって変ですか!?、タブロイド、じんべえ、男女8人恋愛ツアー!TOKIOのな・り・ゆ・き!!、木曜劇場『眠れる森』、板橋マダムス、奇跡体験!アンビリバボー、走れ公務員!、剣客商売、パパアミーゴ、おとこのこおんなのこ
- 司会陣が進行アナが居なくなり、中居・草彅・香取の3人が担当。
- この回から大幅に内容を変更し、「中居旅館」という旅館に新番組・人気番組の出演者が訪れ、「スリッパ卓球」や「チキンレース」等の簡単なゲームに挑戦するという内容になり、番組対抗形式が一旦消滅した。
- 『春秋の祭典なるほど!ザ・ワールドスペシャル』時代から毎回出演していたタモリとフジテレビアナウンサーが唯一欠席した回(ちなみに、タモリは現在の『笑っていいとも!春・秋の祭典スペシャル』『笑っていいとも!新春祭』の司会も務めている)。
- 視聴率は14.9%
1999年
- 春の祭典(FNS春の祭典 ようこそ中居旅館へ! 話題のドラマ&新番組大宴会)
- 秋の祭典(FNS30周年'99秋の祭典)
- 放送日 - 1999年9月29日(水曜日)
- 放送時間 - 19:00 - 21:24
- 出場チーム - キャスターチーム(めざましテレビ・とくダネ!)、氷の世界、恋愛地球旅行あいのり、火・曜・特・番!!『第31回オールスターものまね王座決定戦!!スペシャル』、OUT〜妻たちの犯罪〜、力の限りゴーゴゴー!!、TEAM、バツ、奇跡体験!アンビリバボー、木曜劇場・危険な関係、V6の素、メントレ、プロ野球ニュース&ワールドカップバレー99、これがキャイ〜ンだろ!?
- 出題での参加番組 - 笑っていいとも!(水曜メンバーと共に参加)、砂の上の恋人たち、明石家マンション物語、すけスケシルバ、うっひゃ〜!!はなさかロンドンブーツ、笑う犬の冒険
- この回から2000年秋までは、主体番組を『とんねるずのみなさんのおかげでした』として、参加番組による対抗戦形式も復活。
- 主なコーナーとしては、『みなさんのおかげでした』でよく行われていたダイビングクイズやシュークリームのロシアンルーレット、トイレットペーパーの早巻き取りをルーレット(といっても、司会者とスタッフが組んでいて、司会者の思い通りの人を指名できた)で指名された3名が行い、優勝者を予想する「ベッティングゲーム」、石橋が解答者となって出場番組と、テレビ番組や芸能に関する早押しクイズで対決する「タカvsカルトQ」(BGMと出題者は本家『カルトQ』と同じ)、木梨が収録スタジオの周りから中継を行い、そこからクイズを出題する「中継クイズ」、終盤の「イントロクイズ」等があった。
- また、司会者のアドリブで加減点が行われるのもこの時期の特徴であった。
- 「耳打ちクイズ」2問目で「このセットを使われている番組は何でしょう?」(正解:SMAP×SMAPの「ビストロスマップ」)で第1ヒントで「ものまね」「V6」「ゴーゴゴー!!」以外の11チームが正解・200点加算し、そのため次のヒントでは石橋が「こんな簡単な問題なので次当てたら4点です!」となり、今度は「ものまね」「V6」が正解・4点加算となった。しかしネプチューンの原田泰造は「夜のヒットスタジオDELUXE」と回答し、石橋に「だってこんな番組やってないだろ!」とツッコまれ不正解となった。泰造は「もう1回チャンスください」と発言し、石橋は「当たったら1点です!」と決めたが、4点獲得したチームの不満があり「バツ」チームのガダルカナル・タカ(しかも彼は当時「ものまね王座決定戦」の司会も務めていた)は「残った人は減点しよう」と要望し、その結果「(不正解だと)200点減点です!」と決定。第3ヒント終了後「ミスったらマイナス200点だぞ!」と言い、しかし「こんな番組見たこと無い!」と声を大きくし、「カメラに向かって番組名を言いなさい」と言われた泰造は「ごきげんよう」と発言し不正解。200点減点となった。
- 視聴率は17.2%
2000年
- 春の祭典(FNS春の祭典2000)
- 放送日 - 2000年4月5日(水曜日)
- 放送時間 - 19:00 - 21:24
- 出場チーム - 天気予報の恋人、ナースのお仕事3、ショカツ、100%キャイ〜ン!、力の限りゴーゴゴー!!、ショムニ、奇跡体験!アンビリバボー、木曜劇場『太陽は沈まない』、マッハブイロク、第25回爆笑!スターものまね王座決定戦!!スペシャル、世界ゴッタ煮偉人伝、メントレG、めざましテレビ・とくダネ!、FNNスーパーニュース・プロ野球ニュース
- 出題での参加番組 - ジャンクSPORTS、明石家マンション物語、クイズ$ミリオネア
- この回のタカvsカルトQでは石橋は10問全問正解と宣言したが、8問正解に終始。残り2問は、「世界ゴッタ煮偉人伝」チームの爆笑問題に答えられ、全問正解を阻止された。
- この年の中継クイズでは、腕っぷしの強そうなスタッフに瓦を割らせたら何枚割れるかというクイズを行なったところ、スタッフが意に反して10枚もの瓦を割ったため、多くても4~6枚と予想していた全チームが不正解になった。また、当時人気だった野猿のメンバーに偽者を2人加え誰が偽者かを当てるクイズも行われたが、予想外に全チームが正解してしまったため、急遽木梨の野球選手のモノマネクイズになってしまった。
- イントロクイズ・最終問題前までは『マッハブイロク』がトップで「イントロクイズ・最終問題」および未放送だった「単勝単式クイズ」でもトップだったために優勝し、エンディングでは木梨は「決してやらせではありません」と発言した。
- 視聴率は18.1%
- 秋の祭典(FNS秋の祭典2000)
- 放送日 - 2000年10月4日(水曜日)
- 放送時間 - 19:00 - 21:24
- 出場チーム - 木曜劇場・ラブコンプレックス、世界超密着TV!ワレワレハ地球人ダ!!、編集王、力の限りゴーゴゴー!!、やまとなでしこ、涙をふいて、志村けんのバカ殿様、スポーツの秋!チーム(K-1・F1・プロ野球ニュース)、神様のいたずら、奇跡体験!アンビリバボー、キャスターチーム(めざましテレビ・とくダネ!)
- 出題での参加番組 - 笑っていいとも!、めちゃ2イケてる、ジャンクSPORTS、明石家マンション物語、笑う犬の冒険
- 放送当日の2000年10月4日に『志村けんのバカ殿様』チームの出演者だった田代まさしの不祥事が発覚したため、事件が起こる前の収録である旨のテロップを出して放送された。また、当初は再放送が予定されたがこの件で放送中止となり、10月3日(火曜日)の『火曜ワイドスペシャル』で放送された『第32回オールスターものまね王座決定戦!!スペシャル』の再放送に差し替えられた。
- この回のタカvsカルトQでは石橋は絶不調。いきなり第1問で誤答し、さらに前回散々だった番組チームが奮起。前回とは違って石橋2問正解・番組チーム8問正解となった。
- 中継クイズで、前回瓦を10枚割ったスタッフが今回は氷を割ることに挑戦した。しかし、クイズ開始直前に木梨が「頭で割る」という条件を付け加えたため、スポーツの秋!チームの角田信朗が「頭で氷を割るのは危ないですよ」と直前に意見した。しかし木梨は「じゃ、1回だけにします」と強行した。すると田代まさしが、「頭が割れるのはアリですか?」と質問し、スタジオは爆笑と悲鳴に包まれた。結局スタッフは厚さ10cmほどの氷を1枚頭で割ることに成功。角田はスタッフに感服しきっていた。
- この回は「イントロクイズ」が終わった時点でトップのチームを予想して、的中すれば獲得ポイントが倍になる「単勝当てクイズ」が行われた。「イントロクイズ」終了時にトップだったのは「やまとなでしこ」チームだったのが、その番組を予想したチームは「キャスターチーム(めざましテレビ・とくダネ!)」「涙をふいて」「ワレワレハ地球人ダ!!」の3チーム。つまり、「やまとなでしこ」チームはせっかくイントロクイズでトップになっても「単勝当てクイズ」に正解したチームに得点で抜かされてしまった。
- 視聴率は13.9%
優勝チーム
FNS番組対抗!春秋の祭典スペシャル
新装!FNS秋の祭典 歓迎・中居旅館 秋の新番組御一行様
- 1998年秋 - 眠れる森(TVドラマ)
FNS春の祭典 ようこそ中居旅館へ!話題のドラマ&新番組大宴会
FNS30周年'99秋の祭典
- 1999年秋 - プロ野球ニュース&ワールドカップバレー99
FNS春秋の祭典2000
- 2000年春 - マッハブイロク
- 2000年秋 - 世界超密着TV!ワレワレハ地球人ダ!!
関連項目
- FNS番組対抗!なるほど!ザ・春秋の祭典スペシャル(1983年春 - 1995年秋、フジテレビ系列)
- FNS人気番組対抗!オールスタークイズ(2009年冬 - 現在、フジテレビ系列)
- クイズまるごと大集合(1987年春 - 1991年春、TBS系列)テンプレート:なぜ
- オールスター感謝祭(1991年秋 - 現在、TBS系列)テンプレート:なぜ
- スーパークイズスペシャル(1990年春 - 1999年秋、日本テレビ系列)テンプレート:なぜ
- 超豪華オールスター大集合!!番組対抗 炎の熱血バトル(1997年春 - 1999年春、テレビ朝日系列)テンプレート:なぜ
- 新タイムショック (2007年春 - 、テレビ朝日系列)テンプレート:なぜ
- 番組ナンバーワン決定戦(2006年・2008年、朝日放送、2006年には開局55周年の、2008年には新社屋移転の特番として放送され、島田紳助が司会を務めた)テンプレート:なぜ
外部リンク
- 主水“必殺”の笑顔忘れられない【月刊ニュース大賞】(芸能) - スポニチ Sponichi Annex 芸能 今田耕司特別編集局長選定ニュース大賞(2010年3月17日。今田が藤田まことの思い出を綴っているが、文中に「10年近く前のフジテレビの特番で初対面した」と記しており、それは同番組の1998年秋の大会のことである。藤田は『剣客商売』チームで、今田は『おとこのこおんなのこ』チームで出場した)