ひとつ屋根の下

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テンプレート:基礎情報 テレビ番組 テンプレート:Sidebar with collapsible lists 『ひとつ屋根の下』（ひとつやねのした）は、フジテレビ系列で放送された日本のテレビドラマ。主演は江口洋介。

パート1は、1993年4月12日より6月28日まで毎週月曜日21:00 - 21:54に、「月9」枠で放送。

パート2は、1997年4月14日より6月30日まで毎週月曜日21:00 - 21:54に、「月9」枠で放送。

概要

パート1
この年最もヒットしたドラマで、フジテレビの連続ドラマ史上最高の視聴率を記録。主人公のセリフ「そこに愛はあるのかい?」は流行語ともなった。また、トレンディドラマの象徴的枠であった月9でホームドラマが記録的ヒットとなったことはドラマ界全体にも影響を与え、ホームドラマブームが一時復活するきっかけとなった。第11話で記録した視聴率37.8%は現在もフジテレビドラマの歴代最高記録である。
1993年にパイオニアLDCからVHSでソフト化された。DVD化は2014年現在、実現していない。
パート2
1997年にフジテレビからVHSでソフト化された。DVD化は2014年現在、実現していない。
2009年8月7日、出演者の酒井法子に逮捕状が出され、当時再放送を行っていた北海道文化放送・テレビ新広島は放送を途中で打ち切り、別作品の再放送に切り替えた。

ストーリー

パート1
かつて実業団のマラソン選手だったが、膝の故障で引退した主人公・柏木達也（江口洋介）は、自身の婚約（のちに解消）を報告するために、7年前の両親の交通事故以来生き別れになった兄弟達を訪ね歩く。妹の小雪以外最初は達也を拒絶していた兄弟達も徐々に理解を示し、話が進むにつれてやがて達也の下で兄弟皆が暮らすようになる。毎日ケンカばかりしながら少しずつ絆を深めていくが、やがて家族を崩壊の危機に晒す出来事が何度も訪れる。

キャスト

柏木家

柏木家の年齢は「パート1」時点でのもの。

柏木 達也〈26〉
演 - 江口洋介
柏木家の長男。高校卒業後、企業の実業団マラソンランナーとして世界選手権に入賞するなど活躍。妹弟達と暮らす為、退社後にクリーニング店を経営する。愛称は「あんちゃん」。ちょっと気が短いところがあり、直情家でお調子者。好物はプリン。
パート2
「1」と変わらず、平凡な毎日を送っている。小雪にお見合いを勧める。
柏木（木内） 雅也〈25〉
演 - 福山雅治
柏木家の次男でクールで沈着冷静な性格。文京大学医学部の研修医。愛称は「チイ兄ちゃん」。両親の死後、父の友人である木内家の養子となる。後継ぎになることが約束されていたが、達也の下で暮らすことを決意。血の繋がらない妹・小雪に恋心を抱いている。
パート2
冒頭で海外に赴任。終盤付近で帰国し、小雪にプロポーズをする。
小雪〈22〉
演 - 酒井法子
柏木家の長女でおっとりした性格。高校生の頃に親戚の家に引き取られるが、短大在学中、養父母の離婚を機に自立。卒業後は大手企業OLをしていたが、退社して達也の家に引っ越す。その後はクリーニング店を手伝いながら、母親代わりをつとめるしっかり者。他の兄弟と血の繋がりはないが、それが下の弟妹達に知られ、距離を置かれた時は悩んで家出した事もある。
パート2
達也への想い、雅也からの想い、前園からのアタックに心揺れる。終盤付近で白血病を発症。
柏木 和也〈20〉
演 - いしだ壱成
柏木家の三男。性格は達也と同じく怒りっぽいところがある。引き取られていた親戚の息子を庇い、傷害事件を起こし少年鑑別所に収容され、高校を中退後は、不良じみた言動も見られるが、工場で地道に働いたり、兄を手伝ったりするなど勤勉な面もある。
パート2
マラソンランナーを目指す。実希と真澄が家に来た事から、庭のテントで寝起きする羽目になる。
柏木 小梅〈16 → 17〉
演 - 大路恵美
柏木家の次女。意地っ張りな性格だが、真面目で成績がよく、大学への進学資金のためにキャバクラのアルバイトを試みるなど、努力家である。ただ料理は苦手。17歳の誕生日にレイプに遭い、心に傷を負ってしまうが、達也がマラソンを走っている所を見て、告訴することに。高校2年生。
パート2
二浪の末に横浜学芸大学に進学。テニスサークルで知り合った大学生と交際する。
柏木 文也〈15〉
演 - 山本耕史
柏木家の四男。両親との死別後は、母の実家へ跡取りとして引き取られていたが、養父母に息子が生まれ、疎まれ出した頃、バイクとの衝突事故で両膝関節を損傷。施設へ入居する事になる。車椅子で生活。引っ込み思案な性格だが、兄弟との同居生活で、次第に明るさをとりもどす。施設にいた頃から日常的に絵を描いており、画家を目指すようになる。通学はしていないが、書類上は中学3年生となる。
パート2
絵を習う傍ら、寺田奈美と文通を開始するが、コンプレックスから和也に代理を依頼した事もある。

中川家

中川 恵
演 - 安達祐実
京子の娘で小学生。小雪とは異父姉妹となる。
パート2
小雪の異父妹。両親と新潟で暮らす。
中川 京子
演 - 風吹ジュン
小雪の実の母。高校生の時に小雪を出産するが、育てられず柏木家に引き取ってもらう。のちに結婚し、新潟で小料理屋を経営するが、資金繰りに困窮し、柏木家に無心に現れる。家出し、会いに来た小雪を、娘と分からず…。
中川 誠次
演 - 加藤善博（パート2）
京子の夫で恵の父。京子の過去にショックを受けるも、小雪を救う様に恵に話して聞かせる。

その他

兵頭 五郎
演 - 小木茂光
文也の絵の先生。美大の講師として生計を立てていたが、画家に専念して文也を教えるようになる。
木内 裕蔵
演 - 清水紘治
柏木兄妹の亡き父の友人で、母への想いを断ち切れずに雅也を養子にしていた事もある。当初は守銭奴的な面が見られたが、本心からの悪人ではなく、達也達に理解を示し、協力をする事も多い。
パート2
雅也の元養父。小雪を救う為、広瀬と共に執刀。弱気になった雅也を叱りつける。

パート1

舞台関係者

日吉 利奈
演 - 内田有紀
雅也の勤務する病院に入院する舞台女優。プライドが高いが、次第に雅也に心惹かれてゆく。心臓病を理由に、医師から止められていた舞台に命がけで立つ。
三船 愛子
演 - 中谷美紀
利奈のライバル女優。一旦は主役を得るが、利奈の復帰で失脚する。

達也の関係者

榊 千鶴
演 - 鈴木ほのか
達也と婚約する予定だったが、婚約解消。訪れた小雪に対しては、達也の強引な性格についてゆけなくなった、と話す。職業は通訳。
榊 隆雄
演 - 川津祐介
千鶴の父。婚約解消について、娘が苦労することを分かっていて、結婚させる気にはなれないと話した。

和也の関係者

桑名 詩織
演 - 千葉麗子
芸能事務所からのスカウトも多い美人女子高生。自分に好意を持つ和也を利用し、同級生で友人だった小梅からも、距離を置かれる様になる。
社長
演‐河原さぶ
和也の勤め先の社長で和也には優しくしてくれたが180万円盗難があり和也が疑われるが、金の工面に困っていて無いものを盗まれたと狂言したのだっだ。
刑事
演 - 大杉漣
鑑別所に入っていた和也に対し、悪意に近い感情を抱き、何かと注視。証拠もないのに勤務先の工場へ押し掛け、犯人呼ばわりの末、暴力を振るった事もある。誤解から連行された和也への、度の過ぎた取り調べを注意した上司にも悪態をついていた。

小梅の関係者

倉橋 登志子
演 - 村上里佳子
小梅がバイトをした店のキャバクラ嬢で、小梅を心配していた。斉藤に結婚を申し込まれた時、達也を当て馬に利用する。通称ジャスミンさん。
高橋 由佳里
演 - 神崎恵
小梅が引き取られていた家の娘で、小梅と同じ高校に在学（それぞれの母が、いとこ同士である為、血縁的には又従姉妹となる）成績が良い方でなく、小学4年生からの同級生でもある小梅との比較、相部屋などを不満に感じ、嫌がらせをしてしまう。のちに、家を出る事になった小梅に礼を要求し、ビンタを喰らう。兄の名は治。

その他（パート1）

日下部 哲雄
演 - 辰巳琢郎
小雪の同僚。小雪が短大生だった頃から、不倫関係にあり、採用に関して暗躍をした様子。小雪の退社、兄弟達からの脅しで関係を清算。学生時代にボクシングをやっていた。テンプレート:要出典範囲
松前 ルミ子
演 - 河合美智子
美大生。自宅で文也に絵の指導をしていたが、文也の絵を盗作した上、姉へのコンプレックスから、言葉の暴力で、彼を自殺未遂にまで追い込む。兵頭五郎の義妹に当たる。
広瀬 幸夫
演 - 山本圭
柏木兄妹の亡き父の友人で、一家の後見人。通称「ゆきおじさん」　普段はノーテンキな言動が見られるが、大事な場面ではバシっと決める。大学病院からの誘いもあるが、権威主義が嫌いなことと、自分を信頼する患者（多くは貧しい）のために診療所を続けている。柏木兄妹の母に想いを寄せていたが、振られたという過去を持つ。小梅がレイプされた日、自宅まで送っていかなかったことに責任を感じている。
斉藤 博幸
演 - 寺脇康文
大手繊維メーカー勤務のエリートサラリーマン。少々、おとなしめの性格。キャバクラで登志子を指名している内に、恋心を抱く様になるが、なかなか言い出せずにいた。
熊沢 慎二
演 - 中丸新将
弁護士。
大橋 里枝子
演 - 萩尾みどり
弁護士。

パート2

柏木家の関係者

望月 実希
演 - 松たか子
柏木家に居候する娘。粗野な言動が見られるが、本心は心優しい。和也と良いムードになる。意識不明の母のために治療費を稼いでいたが手術の結果、死亡を確認。いずれお墓を作りたいと思う様になる。
早川 真澄
演 - 黒田勇樹
柏木家に居候する事になった東京大学を目指す浪人生。風貌と態度からオカマ呼ばわりをされる。
小雪は当初女の子だと勘違いし、「真澄ちゃん」と呼んでいた。

その他（パート2）

倉橋 美保
演 - 伊藤裕子
腹黒い面を持った女子大生。小梅に嫉妬し、嫌がらせをする。
望月 章吾
演 - 森田剛
実希の弟。グレていたが、和也の協力で姉と再会を果たす。
早川 百合江
演 - 藤田弓子
真澄の母。素朴な雰囲気を持つ。
前園 俊雄
演 - 宇梶剛士
前川の紹介で、小雪と見合いをする。一旦断られたが、その後も存在しない双子の兄に成りすましたりなどして付いて回る。通称「ピカリン」
前川
演 - 冨士眞奈美
柏木家の近所の住人。小雪に見合いを持ち込んだ。通称「角の前川さん」
飼い犬にロースハムをおやつに出している。パート1でも名前だけ度々出てくる。
川村 泉
演 - 渡辺由紀
和也のトレーニングコーチ。達也に想われていたが・・
根本 裕司
演 - 堀真樹
井上 友史
演 - 北村総一朗
寺田 奈美
演 - 浅井江理名
文也の文通相手。視力に障害を持つ。
南雲 俊平
演 - 村田泰則
南雲 真理子
演 - 山村美智子
寺田 良美
演 - 中村久美
寺田 繁
演 - 山路和弘
津山 新一
演 - 古川九一
橋田 篤
演 - 山下徹大
小沢
演 - 山本顔ノ介
和也の不良仲間。
ヨシカワ ミチコ
演 - 藤原紀香
クリーニング屋にバイトの面接に来た。22歳。
広瀬 幸夫
演 - 山本圭

スタッフ

放送日程

パート1（1993年）

各話 放送日 サブタイトル 演出 視聴率
第1話 1993年4月12日 苦い再会 永山耕三 テンプレート:Color
第2話 4月19日 弟を捨てるのか! 20.6%
第3話 4月26日 兄チャンと妹の涙 23.1%
第4話 5月テンプレート:03日 チィ兄ちゃん帰る 中江功 22.0%
第5話 5月10日 車椅子の弟へ 29.3%
第6話 5月17日 結婚宣言 永山耕三 26.8%
第7話 5月24日 裏切られた純情 29.6%
第8話 5月31日 長女の悲しい家出 中江功 26.5%
第9話 6月テンプレート:07日 そこには愛がある 33.5%
第10話 6月14日 弟よ、夢を抱け! 永山耕三 33.2%
第11話 6月21日 引き裂かれた絆 中江功 テンプレート:Color
最終回 6月28日 上を向いて歩こう 永山耕三 35.9%
平均視聴率 28.4%（視聴率は関東地区・ビデオリサーチ社調べ）

パート2（1997年）

  • 初回は30分拡大（21:00 - 22:24）
  • 第11回は15分拡大（21:00 - 22:09）
  • 最終回は26分拡大（21:04 - 22:24）。
各話 放送日 サブタイトル 演出 視聴率
第1話 1997年4月14日 さよならチィ兄ちゃん 永山耕三 26.3%
第2話 4月21日 下宿人は美少女? 23.0%
第3話 4月28日 心の貧しき者へ 武内英樹 27.0%
第4話 5月テンプレート:05日 腐った時代の青春 26.3%
第5話 5月12日 車椅子の悲しき恋 永山耕三 24.4%
第6話 5月19日 車椅子の弟へ テンプレート:Color
第7話 5月26日 心にはダムがある 武内英樹 23.8%
第8話 6月テンプレート:02日 雅也よ、帰れ! 高丸雅隆 26.3%
第9話 6月テンプレート:09日 愛する兄の帰国 武内英樹 28.3%
第10話 6月16日 小雪の命、雅也の愛、達也の叫び 永山耕三 30.0%
第11話 6月23日 地球より重き愛情-兄弟の絆 武内英樹 28.1%
最終回 6月30日 さよなら柏木兄弟-6月の花嫁 永山耕三 テンプレート:Color
平均視聴率 27.0%（視聴率は関東地区・ビデオリサーチ社調べ）

その他

  • 福山雅治が演じた柏木雅也の「あんちゃん」や「小雪ぃ…」というセリフは、現在でも高い確率でモノマネされている。福山本人は「あんな言い方してない」と言いつつも、「ドラマを見返してみると、結構（モノマネ風に）言ってるんですよね」と発言したり、自虐的にそのフレーズを自身のモノマネ風に披露したりすることがある。
  • テレビ朝日系列のアニメ『クレヨンしんちゃん』では、ふたつ屋根の上がパロディ化された。
  • 南木佳士作の小説『ウサギ』に、本作が登場しており、作中に重要な役割を占めている。
  • 「ひとつ屋根の下2」の最終話は30%超えの高視聴率を記録したが、その結末には賛否の声が上がっている。その要因は、話の前後で辻褄があっていない超展開で、視聴者に解釈を委ねすぎたこと。後に再放送で最終話を見たケンドーコバヤシが「にけつッ!!」にて、千原ジュニアと、納得のいくように解釈を試みたが、結局答えが出なかった。
  • 兄妹コンビだった福山と大路は後に「めぐり逢い」で再共演をしており話題になるも、「驚いた」という声があれば「違和感がある」といった声もあった。

脚注

テンプレート:Reflist

外部リンク

テンプレート:前後番組 テンプレート:フジテレビ系月9ドラマ テンプレート:ザテレビジョンドラマアカデミー賞 テンプレート:福山雅治テンプレート:Asbox

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