ドミノ倒し
まず、ドミノ牌を立てて並べ列を作る。そして、この列の端にある牌を倒す。倒されたドミノ牌は隣の牌を倒し、そうやって倒された牌はさらに隣の牌を倒す。この連鎖で全てのドミノ牌が倒されることになる。途中で倒れないようにドミノ牌を並べ上げる達成感や牌が倒れる様の美しさなどを楽しむ遊びである。
16世紀にヨーロッパで生まれたが、最初は倒すのでは無く、並ぶ形で宮廷の人達に楽しまれていた。
1980年代より多数の牌を使い複雑なパターンを作り、シーソーや滑り台などの特異な仕掛けを組み込んだものが、テレビなどでショーとして取り上げられるようになった。
なお、将棋倒しは同じような遊びであり、ドミノ牌ではなく将棋の駒をもちいる。
目次
ルール
ギネス・ワールド・レコーズに載っているドミノ倒しの国際ルールは、次の通り。
- スタート地点でのたった1回のドミノタッチでどれだけのドミノを1度に倒せるのか。
- 途中でドミノが止まってしまうと、そこまでの倒れた総数で決定する。
- 途中に仕掛けや、色つきドミノを使ってモザイク画として並べ、一気に個数を稼いでも構わない。
世界記録(複数)
世界記録(個人)
ドミノ倒しが題名及び歌詞に出てくる楽曲
ドミノ倒しを放送したテレビ番組
テンプレート:節stub 番組により、世界記録を目指すような真剣なものから、バラエティ色の強いものまでレベルはさまざまである。
- 日曜ビッグスペシャル(テレビ東京) - 毎回世界記録への挑戦を目的として何度か放送された。また「スター(秘)どっきりテレビ」では、ドミノコースを作成中にレポーターがコースを壊すと言う、ドッキリが仕掛けられた事が有った。
- 24時間テレビ 「愛は地球を救う」(日本テレビ) - 2000年から8回に渡り、中部地方日本福祉大学の学生がドミノコースを作り倒す「巨大ドミノ倒し」として放送された。
- 木曜スペシャル(日本テレビ) - こちらも世界記録への挑戦として何度か放送された。
- ギミア・ぶれいく(TBS) - こちらも世界記録への挑戦として何度か放送された。
- 4・10月だョ!全員集合(TBS) - 最末期の1984年春より行われており、最初にドミノを倒すのはいかりや長介(ザ・ドリフターズ)が担当していた。なお初回の1984年春では、レポートに来た松宮一彦(当時:TBSアナウンサー)がうっかり完成間近のドミノコースを壊してしまい、大騒ぎとなった。
- 春秋のスペシャル決定版・テレビまるごと大集合(TBS) - 『全員集合』を引き継ぐ形で行っていた。
- FNS番組対抗!春秋の祭典スペシャル(フジテレビ) - 1997年秋と1998年春の2回に渡って、勝ち進んだチームがドミノコースを作り、倒した個数の多かったチームが次のコーナーに駒を進めるルールだった。なお1998年春はビートたけし1名で参加した『奇跡体験!アンビリバボー』チームがここまで勝ち進んでしまったため、司会の草なぎ剛と香取慎吾がたけしに協力してドミノコースを作った。
- 27時間テレビ(フジテレビ) - 1998年~2000年にフィナーレで行われたが、車ドミノでは必ずと言っていいほど失敗し、他でも途中で止まって手で倒すことが多く、毎回グダグダに終わってしまう。
- SMAP×SMAP(関西テレビ・フジテレビ) - 1998年1月1日未明・2010年1月4日・2013年1月7日放送の3回、特番で行われた。いずれの回もある程度は成功しているが、ドミノが止まってしまい人の手で倒すことがあったり、2013年1月7日放送ではドミノの途中でCMが入ってしまうなど、こちらも一部グダグダ感がある。
- ロケみつ〜ロケ×ロケ×ロケ〜(毎日放送) - お供の3匹の動物を世話しながらドミノを並べ、ドミノ倒しを成功させたらクリアとなる旅ロケ企画「桃太郎ドミノブログ旅 feat.イヌ・サル・キジ」を放送していた。
- アメリカズ・ゴット・タレント(アメリカ合衆国NBC系列) - 2011年放送の第6シーズンに、The Kinetic Kingと名乗るコンテスタントがドミノ倒し仕立てのキネティック・アートで参加した[2][3]。
- ドミノ・デー(オランダ・エンデモル) - 1998年から2009年まで年1回放送された特別番組。世界記録を樹立・更新し続けていた。
ただし、2007年は並べた数のみ世界記録で、倒れた数は更新しなかった。また、2004年では、最初の仕掛けで止まってしまい、ギネスの公式記録は約2000枚だった。
ドミノ計算
ドミノを使って論理回路を実装、4bitの算術加法を実行した記録がある。
ドミノ計算においてはORが最も自然な演算であり、 ORにどの論理計算を加えることで機能的完備、すなわち任意の論理計算を実現できるようにするかが問題となる。 ドミノ計算では入力のないところから出力を生み出すことは出来ないため、 NOTは表現できず、従って「ならば」も書くことができないが、 外部電源にあたるドミノ列を用意することでNOTを構成すれば、ORとNOTにより機能的完備となる。
しかしながら外部電源を各回路に適切なタイミングで引き入れることは現実的でないため、これはないものと仮定する。 ドミノ計算において、入力1から出力0をもたらすには本質的には経路破壊を要する。 入力Pによるドミノ列を入力Qに続く列で予め破壊することで、 P$Q iff P AND (NOT Q) を構成することができる。ORと$により「ほぼ」機能的完全を得る。 「ほぼ」の意味は、全入力0から出力1を産む結合子は表現できないということである。 ただしP$QはQが先に入力されないと意図されたように機能しない。
また、PとQの互いの経路を逆向きに共有させることで互いの回路を破壊し、XORを実現する回路も知られているが、 この回路は入力のタイミングが同時でなければならない。
煩雑であるが、P AND QをP$(P$Q) OR Q$(Q$P)として表現すれば対称性があり入力の時間差は問題でなくなる。
その他
脚注
- ↑ (YouTube Domino Day 2009 のTV番組より)テンプレート:Full
- ↑ America's Got Talent Wiki - The Kinetic King
- ↑ metacafe - America's Got Talent - The Kinetic King Performs Season: 6(2011年8月31日放送分のビデオ)
関連項目
- ルーブ・ゴールドバーグ・マシン、ピタゴラ装置 - 仕掛けの一部にドミノ倒しが使われているものがある。
- スティックボム - 板状の棒を組み合わせて反発力を作り、ドミノ倒し状に浮き上がらせる遊び。