福山市立女子短期大学
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テンプレート:大学 (廃止)2011年の福山市立大学設置に伴い学生募集を停止し、2012年3月に閉学した。
目次
概観
大学全体
- 福山市立女子短期大学は、広島県福山市内にかつて存在した日本の公立短期大学。当初は、学校法人増川学園による私立福山女子短期大学として1963年(昭和38年)に設置された。1974年(昭和49年)より経営母体を福山市に移管される。2005年(平成17年)に福山市立大学への移行が決定し、2012年(平成24年)に閉学。生活学科と保育科の2学科から成り立っていた。
建学の精神(校訓・理念・学是)
- 福山市立女子短期大学は、人間の「くらし」や「生き方」にかかわる学問を身につけ,「人間力」「社会力」「実践力」をもつ社会に有為な人材を育てることを教育目標としていた。
教育および研究
- 福山市立女子短期大学における教育
- 生活学科
- 生活学専攻:衣食住に関する科目や教職を目指すための科目が含まれている「家庭生活」、主に食に関する科目を学ぶ「食環境」の各コースからなっていた。
- 社会生活専攻:社会および経済生活に関する科目を主に学んでいた。
- 生活福祉専攻:介護のスペシャリストを目指すためのカリキュラムが組まれていた。
- 生活保健専攻:主に学校保健や養護に関する科目を学ぶ課程となっていた。
- 生活創造専攻:「音楽」、「美術」、「環境デザイン」の各コースからなっていた。
- 保育科:附属幼稚園での「教育実習」も行なわれていた。
学風および特色
- 福山市立女子短期大学では、放送大学との単位互換制度が行われていた。
- 科目等履修生や留学生の受入れも行っていた。
沿革
- 1896年 私塾翠栄社を創設。
- 1954年 学校法人増川学園が創設される。
- 1963年 学校法人増川学園が私立福山女子短期大学(ふくやまじょしたんきだいが))を開学。
- 1974年 福山市に運営を移管し、福山市立女子短期大学に改称。
- 当時は福山大学も設立前であり、福山市内にあった広島大学水畜産学部・教育学部福山分校も統合移転が予定されており、市内から高等教育機関が消滅することが懸念されたことから、経営難に陥った本学の運営を福山市が引き受けることとなった。
- 私立短期大学の公立移管は1959年(昭和34年)の東京都立立川短期大学に次いで本学が全国で2例目であった。
- 併設校であった増川学園増川高等学校(現在の広島県立福山明王台高等学校)も1975年(昭和50年)に広島県に運営を移管し、学校法人増川学園も同年に解散した。
- 1990年 家政科を生活学科に名称を変更。専攻課程を設置する。
- 生活学専攻
- 生活文化専攻→後に社会生活専攻と改称。
- 生活芸術専攻→後に生活創造専攻と改称。
- 生活福祉専攻
- 2000年 生活福祉専攻を生活保健専攻と改称。介護福祉士の資格課程を生活福祉専攻として新設。
- 2002年 生活学科の各専攻課程を改組する。
- 生活文化専攻→社会生活専攻
- 生活教養専攻→生活創造専攻
- 2010年 新入生の募集を終了。
- 2011年4月 福山市立大学開学。
- 2012年3月11日 閉学記念式を実施。
基礎データ
所在地
- 広島県福山市北本庄4-5-2
交通アクセス
教育および研究
組織
学科
- 生活学科
- 生活学専攻
- 社会生活専攻
- 生活福祉専攻
- 生活保健専攻
- 生活創造専攻
- 保育科
専攻科
- なし
別科
- なし
取得資格について
受験資格
- フードスペシャリスト資格認定証:生活学専攻
- 二級建築士:生活創造専攻
附属機関
- 研究教育公開センター
- サテライト会場
教育
- 現代的教育ニーズ取組支援プログラム
学生生活
部活動・クラブ活動・サークル活動
- 福山市立女子短期大学のクラブ活動
学園祭
- 福山市立女子短期大学の学園祭は「芦水祭」と呼ばれ、前日祭には球技大会も行なわれていた。
大学関係者と組織
大学関係者一覧
大学関係者
施設
キャンパス
- 1号館・2号館・3号館・4号館・5号館・6号館・体育館・図書館・グラウンドほか駐車場が存在した。
寮
- 福山市立女子短期大学には「芦水寮」と称した学生寮が、キャンパスの東側に存在した。そこでは、「七夕会」・「クリスマス会」・「歓送会」などの寮イベントが行われていた。
対外関係
他大学との協定
- 放送大学:単位互換制度が行われていた。
社会との関わり
- 地域文化を紹介する劇・遊びなどの出前講演による子育て支援と地域理解促進事業を行っていた。
4年制大学移行をめぐって
- 福山市は2005年(平成17年)2月、「市立女子短大の在り方検討委員会」を庁内に発足させた。公立短大を取り巻く環境が厳しさを増す中で、四年制移行、現状維持、廃止の選択肢について検討。この日の福山市議会総務委員会で、結果を報告した。短大は、18歳以下の人口減少や女子の4年制への進学志向の高まりを踏まえ、保育士など免許や資格が取得できる一部の学科、専攻を除いて定員確保が困難になると予想。今のまま短大を維持すれば福山市の財政負担も膨らみ、「将来的には廃校の可能性もある」と極めて厳しい見方を示し、早期の4年制大学への改編の検討を開始。
- 2006年(平成18年)4月、前述の検討会の中間答申を受けて「大学設置準備室」を設置。2007年(平成19年)には「大学設置基本構想検討委員会」を設置し「福山市大学設置基本構想」を策定。 2008年(平成20年)には「大学設置準備委員会」を設置し、設立準備を本格的に開始。
- 2011年(平成23年)4月、福山市立大学が開学。
卒業後の進路について
就職について
- 生活学科全専攻を含めると、アスコン・アート印刷・朝日スチール工業・池田糖化工業・エフピコ・大村産業・オムロン・キングパーツ・クロダルマ・ジーベック・自重堂・シャープタカヤ電子工業・スグル食品・総社工業・大和技研工業・長州産業・めいらくグループ・ハタダ・広島化成・ヒロボー・福伸電機・福山重機・ブルーウェイ・三井農林・アオイ福原・アンフィニ広島・三菱重工業・リョービ・青山商事・イトキン・大賀商会・岡山ダイハツ販売・河合楽器製作所・啓文社・神戸トヨペット・山陽工業・サンエー・インターナショナル・ニチエー・ファイブフォックス・マックスファクター・山善・伊予銀行・香川銀行・鹿児島銀行・山陰合同銀行・中国銀行・もみじ銀行・山口銀行・愛媛信用金庫・呉信用金庫・しまなみ信用金庫・東予信用金庫・広島信用金庫・新光証券・住友生命保険・第一生命保険・日本生命保険・全日空ホテルズ・ジェイアール東海パッセンジャーズ・サカイ引越センター・ジョーコーポレーション・積水ハウス・西日本旅客鉄道・広島東洋カープ・ヤマハなど一般企業が多いものとなっている。ほか、生活保健専攻では小学校の養護教諭、生活福祉専攻では在学中に取得した資格を活かして特別養護老人ホームほか各種老人関連施設に就職している人が多い。
- 保育科:在学中に取得した資格を活かして、保育所や幼稚園・各種児童福祉施設への就職者が多いものとなっている。
編入学・進学実績
- 生活学科
- 保育科:佛教大学ほか
附属学校
- 福山市立女子短期大学附属幼稚園:市道を隔てた隣接地に設置されていた。(2011年4月より「福山市立大学附属幼稚園」へ名称変更)
参考文献
- 『全国学校総覧』
- 『全国公立短期大学協会三十年誌』(全国公立短期大学協会。1980年)
- 『全国短期大学高等専門学校一覧』(文部省高等教育局技術教育課監修)
- 『短大蛍雪』(全国短大&専修・各種学校受験年鑑シリーズ。旺文社)
- 『全国短期大学受験要覧』(廣潤社)
- 『全国短期大学案内』(教学社)
- 『全国短期大学受験案内』(晶文社)
- 『全国短期大学案内』(梧桐書院)
- 『短大蛍雪』(2000年5月臨時増刊。旺文社)
- 『福山市立女子短期大学』大学案内小冊子ほか