花さか天使テンテンくん
テンプレート:Infobox animanga/Header テンプレート:Infobox animanga/Manga テンプレート:Infobox animanga/TVAnime テンプレート:Infobox animanga/Footer テンプレート:Sidebar with collapsible lists 『花さか天使テンテンくん』(はなさかてんしテンテンくん)は、週刊少年ジャンプ(集英社)で1997年11号から2000年30号まで連載されていた小栗かずまたの漫画作品、および同作を原作としたアニメ作品である。通称「テンテンくん」。作者にとっては初の連載作であり、代表作でもある。
目次
作品概要
- 天使のテンテンと小学生の桜ヒデユキとの交流と人の才能をテーマにした、一話完結形式のギャグ漫画。時々長編ストーリーもある。単行本は全17巻。読切版は単行本第3巻に収録されている。
- 幼年漫画らしい子供向けの絵柄とギャグだが、「森田童子」など、子供には分かりにくいネタが入ることもある。また、当時の芸人の名前や過去のジャンプ作品のパロディ(主に「キン肉マン」)などがある。
- 作中に出てくる天の国や地獄は西洋と東洋の概念が混ざり合ったものになっており、エンマ大王の部下は悪魔が中心であるため、鬼もいるがほとんど出てこない。ちなみにエンマ大王自身も元々は悪魔である。
- メディアでは1998年にアニメ化、1999年にゲーム化などがある。
- 2012年6月より全17巻ある単行本から感動的なエピソードをセレクトし、タイトルを「花さか天使テンテンくん 感動セレクション」として、文庫版が全4巻で刊行された[1]。4巻では描き下ろしの読み切り「12年後の花さか天使テンテンくん」を21ページで収録[2]。最終回では明かされなかった桜くんの“本当の才能”についても描かれている[1][2]。
登場人物
天使
- テンテン
- 声 - ゆきじ
- 「サイダネ」と「天翼じょうろ」を使って人間の才能を開花させる役目をする「才」の天使の卵。そのため、たまにサイダネを間違えたり、道具を無くすこともある。頭はまん丸で、髪の毛は1本。落ちこぼれのため、額の文字は一人前になっていない天使を意味する「天」になっている。天の国小学校は、おまけで卒業。
- 食欲旺盛で金に汚く、超ワガママ。嫌いなものは鳥。嫌いになったきっかけは、鳥に引っ張られた髪の毛がパーマ状になってしまい、キューピに不良扱いされて嫌われたことである。ただし、鶏肉は嫌いでない。ちなみに彼だけが作中に登場する天使で唯一全裸なのは、“食べこぼしで汚れた服を洗うのが面倒だから”。
- 桜ヒデユキにサイダネの代わりに誤って梅干の種を入れてしまい、神の命令でヒデユキの本当の才能を探すために地上に降りることとなる。ヒデユキを何の才能もない身にしてしまったことに対して、罪悪感を抱いており、本来だったら許されない立場にある自分を受け入れてくれたヒデユキに感謝の念を持っている節もある。
- ジャンプを愛読しているが、何故か一番のお気に入りは「OK!!JUMP GUY!!」(巻末にある編集者のコメント欄)で、いつもここで笑っている。
- 一人称は基本的に「オイラ」だが、読み切り版では「オレ」になっている。
- キューピちゃん
- 声 - 石橋千恵
- 人間の男女を結ばせる役目をする「愛」の天使のひとり。一見すれば可愛らしい少女だが、実は暴力ツッコミキャラ。テンテンくんの昔の彼女。別れたきっかけは、テンテンくんの髪の毛がパーマに見えたから。その後は、本当に付き合っていたのか疑うほどテンテンくんに冷たく接している。
- ベンテン
- 声 - 浅川悠
- 人間に知識を与える「知」の天使のひとり。天使アイテム「天辞苑」の使い手。影が薄く、よく無視される。テンテンくんに関わると碌な目に遭わない。天の国小学校時代は体育以外オール5であった。天辞苑は全ての人間のプロフィールが事細かに記載されており、初めてヒデユキの下に遣わされたのもヒデユキが本来貰うべきだったサイダネを天辞苑と持ち前の頭脳を基に割り出そうとやってきたのだが、導かれたサイダネはすでに試してハズレだったものばかりで、自信を無くして去っていった。
- ジャック
- 声 - 高橋広樹
- 天使の体調不良や怪我を治療する天使。天使アイテム「天薬箱」を使う。「奇跡の医者」と呼ばれているが、顔が青白いほど病弱で、しょっちゅう吐血する(そのためヒデユキには「生きてることが奇跡なんじゃ?」と思われた)。以前は運動能力が絶大に優れていたが、ある日、いくつかの難病にかかってしまう。
- フクジン
- 声 - 松尾銀三
- 笑顔を絶やさない「運」の天使。「天翼コヅチ」で人々に人生で最も幸運になれる一日「福来日」に願いを3回だけ叶えてあげるのが仕事。前述の通り福の神のような顔と豊かな福耳をしており常に笑顔だが、激しい暴行や馬鹿にされるなどしてキレると大魔神のような形相になり、コヅチで敵を殴るなどして暴走する。
- オニタロー
- 鬼のような顔をしているが気弱な天使。天使アイテム「楽天棒」で人間のストレスを抜くのが仕事。昔、テンテンと同じ小学校だった。
- ユキノスケ
- 雪ダルマに似た天使。天使に手紙を届けるのが仕事。見かけによらず熱い性格。
- 神
- 声 - 永井寛孝
- 名前の通り神様。天使達の長でテンテンにサイダネ探しを命じた。能力は高く、天使達からの信頼も厚いが、性格はエロく、精神年齢は小学生並み。300年以上生きており、かつては「才」の天使だった。
- 大臣
- 声 - 松本吉朗
- 神のサポートをする天使。神の奇行に対する突っ込み役。
- ティレンツ
- テンテンの兄であり、「才」の天使長。外見は美形で威厳に満ち溢れているが、昔はテンテンそっくりだった。テンテンくんを手玉に取れるため、唯一テンテンくんが心から恐れている人物。
- ブルタス
- 「力」の天使長。年齢は100歳を超えていて、最年長だが、そうとは思えぬほど立派な筋肉の持ち主。見た目とは裏腹に笑い上戸。
- スフィクス
- 「知」の天使長。最年少でまだ5歳。天の国一の意地悪な性格の持ち主。スフィンクスの如く謎かけをして周囲の者を困らせる。実はまだおねしょが治っていない。
- クロノス
- 「運」の天使長。超ナマケモノで数年に1度しか起きない。だが時空移動といった凄まじい力を持つため天使長の座につける。時空移動は他の者も一緒に連れていく事も可能だが、位の低い天使や人間にはキツイ負荷がかかる為、死ぬ可能性もあるとのこと。
- マリリン
- 「愛」の天使長。天使長の紅一点。本編には一度も出てきていないが第17巻のオマケコーナーにてその姿が確認できる。
- 「知」の副天使長
- スフィクスのせいで知の神殿には他の天使がいなくなってしまい、いつもスフィクスに振り回されている苦労人。しかし、スフィクスは「知の神殿に馬鹿はいらん」と言ってる中で残っている事から、能力的に認められているようである。
- 「知」の天使部長
- ベンテンの先輩で、外見は大臣に似ている。
- テンパパ
- テンテンの父。テンテンそっくりの外見で、テンテンに非常に甘い。引退する前は「才」の天使だったらしい。
- テンママ
- テンテンの母。美人だが天然ボケで、あり得ないような間違いをする。夫同様テンテンに非常に甘い。
- ピーノ
- 「知」の天使。堕天使になった兄を改心させるべく、堕天使になりすましていた。堕天使になりすます前は天使課長補佐をしていたらしい。キューピーに好意を抱かれている。爬虫類が大の苦手。
- ルキーノ
- ピーノの兄で、堕天使のリーダー。大の人間嫌い。かつては「力」の天使部長で正義感に溢れていたが、人間が起こした事故がきっかけで仲間を亡くし、人間に失望し堕天使になった。ヒデユキは様々な格闘技のサイダネを駆使して戦おうとしたが、地力が違いすぎるのか全く通用しなかった。堕天使になった後もブルタスを尊敬していたようで、ブルタスの説得に応じてやり直す事を誓い、天の国刑務所に入った。
- 門番兄弟
- 天の国の門番をしている兄弟。「力」の天使。兄弟なので息もぴったりな為、大運動会では二人三脚に出場する予定であったが、デビーが変装して渡したどくろマークが貼られた紫色の液体を飲んで腹を壊し棄権。
- ザウエル
- 仙住島に住む老天使。かつては「才」の天使長をしていたが、自分からその立場を棄て天使の輪もはずし、天獣ポポンと共に地上で暮らすようになったはぐれ天使。500年間天使長をしていた。かつてはテンテンのような性格だったティレンツが真面目になるきっかけを作った人物だが、前述のようにかなりの変わり者で、テンテンと意気投合してしまう。その後は仙住島を離れ旅に出る。
悪魔
- デモモ
- 声 - 神代知衣
- 「デビルカッター」を使って人間(悪人)の才能を刈り取る悪魔。普通の言葉は話せず、デモモ特有の言葉で喋る。テンテンくんには理解でき、後半では不完全ながらもヒデユキも解るようになった(デモモの表情を見ながらなら大体分かるという話だったが、その後は表情を見なくても理解できるようになったようである)。アニメでは普通の言葉で喋るためヒデユキにも理解できる。テンテンの方が若干食い意地が張っており、デモモは若干金に汚いという違いがあるが、ほとんどテンテンとキャラが被っているためテンテンとよく喧嘩する。だがいつの間にか仲良くなっていた。阪神ファンらしく、ジャイガンツの清川の才能花を個人的な理由で刈り取ったが、後にその事がエンマ様にバレておしおきをされた。5匹の小さい兄弟たちがいる。
- エンマ大王
- 声 - 西松和彦
- 悪魔たちの長。神とは立場上対立しているが、性格はいたって真面目で厳格。怖い顔だが既婚者。デモモが恐れている人物。
- ミザリィ
- 愛の天使の対極のような存在で、恋仲にある人たちを別れされる魔女。巨大なカラス「ブライ」に乗っている。幼い頃の誤解が元でデモモに好意を持ち、結婚するべく付きまとうが、デモモには嫌がられている。愛の天使であるキューピとは不仲である。
- イ―ビル
- 年に1度、天の国と地獄の住人の間で開催される大運動会に出てきた悪魔。悪魔の中でも最上級のクラスで、天候を操るなど強力な能力を持っている。デモモを含め、他の悪魔からは「イ―ビル様」と呼ばれている。天使と悪魔が仲良くしている事を快く思っておらず、どうにかして争わせようとしている。勝利への執着心が強く、1%でも負ける可能性があれば、その1%を潰しておく必要があると考えるなど非常に用心深い。
- デビー
- イ―ビルと共に登場した悪魔。イ―ビルと並び、地獄でも1,2を争うスピードの持ち主。本来であればイ―ビルと共に二人三脚に出場するはずだったが、テンテンの恨みを買いトイレに入った所を閉じ込められてしまった。出てこられたのは閉会式。再登場した時は、ミザリィに求婚したが存在自体を全否定される振られ方をする。
- ギリョウ
- 黄泉の国最高裁判長。黄泉の裁きの最高責任者。友情についてなど、人間のことになると真剣に悩む。
- ドンデ
- 黄泉の国の死神見習い。よく仕事をさぼって食料庫でつまみ食いしている。語尾に「シニ」がつく。
人間
人間キャラクターの苗字は植物の名前から取ったものがほとんどである。
- 桜ヒデユキ
- 声 - 摩味
- 主人公。11月18日生まれ、さそり座。血液型はAB型。身長137センチ、体重32キロ、座高71センチ。好物は梅干(梅干の種が入っているため)とチョコレート。嫌いな食べ物は納豆、セロリ、アボカド。好きな色はブルー。(単行本一巻より)
- 桜家の一人息子でとても優しい少年だが、何の才能も持たない小学生。おまけに授業中は寝ることが多い。テンテンによっていくつものサイダネを試されるが、なかなか本当の才能は見つからない。
- 読み切り版、連載版と同じく酷い目に合いやすい不幸体質である。連載終了までに彼の才能は明らかにならなかったが、後に文庫版4巻に描き下ろされた読み切り「12年後の花さか天使テンテンくん」で“本当の才能”についても描かれている。
- 桜ミサキ(ママ)
- 声 - 萩森侚子
- ヒデユキの母。料理の才能を持つため料理上手。2年前に夫(桜カズヨシ)を交通事故で亡くしてからは、料理研究家として生計を立て、女手ひとつでヒデユキを育てている。さっぱりした性格であっさりとテンテンくんを受け入れた。だが大の犬嫌いのため、テンケンを飼うことをあっさり否定した。
- 菊崎トラキチ
- 声 - 野島健児
- ヒデユキの親友。良い奴だが鈍感なところも。サッカーの才能を持つ。家は寿司屋。原作ではテンテンを「まるいの」、アニメでは「テンテンくん」と呼んでいる。原作では一度テンテンくんの秘密を知ったが催眠の才能を開いたヒデユキの催眠術によって記憶を消されている。
- 優しくて男らしい性格だが、読みきり版ではあべこべに嫌な奴でヒデユキを馬鹿にしていた。
- 百合川サチコ
- 声 - 中川亜紀子
- ヒデユキの好きな人。頭がとてもよい。初期の頃はヒデユキの不運から生まれた誤解により彼のことを嫌っていたが、ヒデユキの持つ優しさを理解してからは仲が良くなった。読み切り版にも登場している。
- 茜田イズミ
- 声 - 天神有海
- ヒデユキのクラスメイト。菊崎が好き。男勝りな性格だが女の子らしい一面を持っている。
- 蘭林リョウイチ
- 声 - 石川大介
- ヒデユキのクラスメイト。さほど嫌な性格ではないが、ナルシストで目立ちたがり屋でかなりぶっとんでいるので周囲から引かれている。
- 杜若先生
- 声 - 徳永悦子
- ヒデユキの担任。経験が浅く思い込みが強いが美人で熱心。アニメ版では女子プロレスのサイダネを持っている。
- 松沢先生
- 声 - 杉野博臣
- 体育教師。常に筋肉とダジャレを鍛えている。杜若先生が好き。アニメでは、よく裸になっていた。男子からは人気があるが女子からは不人気。
- 橘ソウイチロウ
- ヒデユキのクラスメート。趣味は俳句で着物を着ており、顔は無表情(しかし俳句に対して熱い想いを持っており、無感情と言うわけではない)。降輪老人会主催の俳句友の会の会員で、学校でも俳句部だが先輩達が卒業してしまい部員は1人だけになっていた。家族(犬を含めて)は皆同じ顔である。
- 蕺リュウゾウ
- 声 - 志賀克也
- ヒデユキのクラスメート。小3の頃に大阪から転校してきた。仲間からは「組長」と呼ばれている。パンチパーマで小学生とは思えない風貌をしており、喧嘩も強い(中高生相手でも勝てるくらいだが、ヤクザには負けた)。野球の才能の持ち主で、小さいながらも既に才能花を咲かせている。意外にも動物好きで、子犬が轢かれそうになった時は命懸けで救ったりした。2歳の時に金魚すくいの水槽で溺れたのをきっかけに水恐怖症になり泳げない。昔はいじめられっこだったらしく、額の傷はその当時石をぶつけられたのが原因。
- 蕺ハジメ
- 声 - 土谷百合香
- リュウゾウの弟。顔は兄と似ているが性格は大人しく空を飛ぶ事が夢。アニメでは逆で兄と同じような性格をしている。
その他のキャラクター
- テンケン
- 連載末期に登場したテンテンそっくりの犬。テンテンに会いに天からやってきた。
- 天上王
- 天国・地獄の両方を統括する全知全能の王。神やエンマよりも上。
- ジョロザエモン
- 300年前、「才」の天使だった神様の天翼じょうろだった。神様が用を足しに行った時に地震が起こり、300年もの間地中に埋まっていたが、ビルの工事中に偶然発見され珍しい陶磁器として博物館に展示されていた。人間の言葉を話す事ができるが、昔を思い出すと眠くなる癖がある。
- クロ
- かつて桜家で飼われていたメスの黒猫。当時でもかなり高齢の猫で、その後失踪した。現在は猫の寿命を考えると亡くなっていると思われるが、ヒデユキの思い出の中では今も生き続けており、その思い出を忘れない為にヒデユキの服にはクロの絵が描かれている。
- レンポ
- ジャックの相棒の犬に似た天獣。耳から出す光は透視する効果があり、患者の悪い部分を簡単に発見できる。
用語
- 天使
- 天の国の住人。役割によって5種類の天使がおり、人間を影から助ける仕事をしている。その天使の役割は額の天印を見れば分かるが、テンテンなど半人前の天使は「天」という間に合わせの文字が書かれている。
- 能力によって階級分けされており、天使部長や平天使など一般企業の役職と同じようになっている。また天使は天力によって暑さや寒さから守られており、服を着ていなくても問題ないが、実際に服を着ていない天使はテンテンだけである。天使としての仕事を引退した天使は天印が無くなり、天使の里で暮らしている。
- 階級の高い天使ほど寿命が長い傾向にあるらしく、神様は300年以上生きており、ザウエルは500年間天使長をしていた。平均的な天使の寿命は不明だが、ジョロザエモンによると普通の天使は300年も生きられないとのこと。尚、ヒデユキが生まれ、成人しても、テンテンが全く歳を取っていない事から歳を取るペースがかなり遅い(テンテンもこの事について人間とは歳を取る早さが違うと言っている)。
- 悪魔
- 地獄の住人。外見は悪魔によって多少異なるが、大抵は下半身が獣のようになっている。デモモなど悪人の才能花を刈る悪魔がいるが、他の悪魔の役割については恋仲にある人間を別れさせる魔女を除くと詳しくは分かっていない。悪魔の中でも特に優れたものは上級悪魔になれる。天使とは異なり、暑さや寒さから守られてはいない。人間の才能花は天使でも道具を使わないと見えないが、才能花を刈る悪魔は道具無しでも見えるようである。
- 堕天使
- 天使としての仕事を放棄し、自堕落な生活に身を委ねてしまった天使(ユキノスケ曰く「天使の不良」)。目の下に隈があり、天印は無くなり翼は邪心で黒くなっているのが特徴。集団で行動し、天使の里を襲って金品などを奪っていく。
- サイダネ
- 人間が生まれる時に神様から貰う才能の種。種類は非常に多く、中には非常にくだらない内容のものもある(ピーナッツを鼻にいれて飛ばす才能など)。逆に、珠玉のサイダネは10万人に1人いるかどうかの希少なサイダネで、あらゆる分野で常人よりも優れた才能を発揮する(過去にこのサイダネを持った人間は、歴史に名を残す偉人になった者が多い)。
- サイダネが成長すると才能花が開花するが、立派な才能花を咲かせる事が出来る人間は100人に1人いるかどうか。中には一定以上の年齢になっても芽すら出ていない人間もおり、そのような人間には自分の才能に気付けるよう天使が手助けをする。逆に本人にやる気が無いのにも関わらず才能が開花する事もあるが、その才能花は全く輝いておらず(通常は輝いている)、この状態が続くと花はある程度成長した時点でストップし枯れてしまう。既にサイダネを持つ人間がサイダネを飲むと、体が拒絶反応を起こし下痢になって体外に排出される。
- 自身が持つ才能は必ずしも得意分野であるとは限らず、苦手と感じていたものが実は才能であったという事も珍しく無い。
- 天翼じょうろ
- 「才」の天使が人間の才能花を一時的に咲かせる天聖水を出すじょうろ。生き物で天聖山に住み、パートナーとなるじょうろは天使が自分の手で捕まえる。天使のパートナーとなった天翼じょうろは、持ち主の声が無いと動けない。悪魔によって刈り取られた才能花を元に戻すこともできる。ジョロザエモンのように、長く生きると人間の言葉を喋れるようになるらしい。通常、才能花は後述の望才鏡を使わないと天使でも見えないが、天聖水で咲かせた才能花は普通に見えるらしく、作中ではヒデユキが頭に花を咲かせてる事を周囲の人間に突っ込まれるシーンが多々みられる。
- 望才鏡
- 人間の才能をのぞく道具。サイダネの育ち具合が分かる。サイダネの種類も分かるが、天使にしか分からない。天の国でもっとも堅い物質「天鉱石」で出来ている。
- 天の国
- 天使たちが暮らす世界。地の国(ヒデユキたち人間が暮らす世界)の10倍もの広さがあるが、大部分は未開の地で天使たちは一部の地域を開拓して暮らしているにすぎない。
- 地獄
- 悪魔など地獄の住人が暮らす世界。死んだ人間は地獄の中でも最果てにある黄泉の国に行き「黄泉の裁判」を受けるが、悪魔達でさえ近づこうとしない分厚い壁に閉ざされた未知の世界。
- 地獄の住人は悪魔が主のようだが、黄泉の国は鬼が門番をしており、死神が多くいる。
刊行情報
テレビアニメ
1998年10月10日から1999年9月25日まで、フジテレビ系列の一部の局で毎週土曜日18時30分から19時00分に放送された(全43話)。この時間帯はローカルセールス枠だったため、自社制作のローカル番組や系列内外の遅れネット番組を放送した関係で、週末早朝や平日午後などでの遅れネットまたは未放送となった地域もあった。
原作より下ネタ(主にテンテンの生殖器に関する下ネタ)が多い。原作で登場した人物で一部は性格などの変更や、「デモモが普通の言葉で喋れる」「テンテンの嫌いなものが鳥だがアニメでは鴉(正確には鳥というよりもアニメでは鴉がよく登場する)」などの変更も見られる。最終回も原作とは異なっている。
放送終了後にVHSビデオ版が全11巻で発売されたが、DVD版は東映ビデオより発売された「日本アニメ主題歌大全集3」にオープニング・エンディング映像が収録されたのみで、本編のDVD版は未発売。
スタッフ
- 監督 - 宮下新平
- キャラクターデザイン - 宮崎なぎさ
- 美術監督 - 川井憲
- 美術設定 - 工藤剛一
- 色彩設計 - 宮下眞理
- 撮影監督 - 吉坂研一
- 音響監督 - 藤野貞義
- 音楽 - 丸山和範
- プロデューサー - 鈴木吉弘、小竿俊一
- アニメーション制作 - 日本アニメーション
- 製作 - フジテレビ、日本アニメーション、アサツー ディ・ケイ
主題歌
- オープニングテーマ「クラスで一番スゴイやつ」
- 作詞・歌 - ブラブラブラボーズ / 作曲・編曲 - 山崎利明(パイオニアLDC)
- 第1話(1998年10月10日)から第13話(1999年1月16日)と第16話(1999年2月6日)から第43話(1999年9月25日)では1番の歌詞、第14話(1999年1月23日)と第15話(1999年1月30日)では2番の歌詞を使用。
- 作詞、歌唱のブラブラブラボーズは「謎の覆面歌手」という扱いで正体不明。テレビ番組『快進撃TVうたえモン』(1999年2月9日放送)に登場したことはある。
- 第1話(1998年10月10日)から第13話(1999年1月16日)と第16話(1999年2月6日)から第43話(1999年9月25日)では1番の歌詞、第14話(1999年1月23日)と第15話(1999年1月30日)では2番の歌詞を使用。
- エンディングテーマ1「TU-LA-LA」(第1話(1998年10月10日) - 第32話(1999年6月26日))
- 作詞・作曲・歌 - 泉川そら / 編曲 - 上杉洋史(パイオニアLDC)
- エンディングテーマ2 「ドタバタギャグの日曜日」(第33話(1999年7月10日) - 第43話(1999年9月25日))
- 作詞・作曲 - ROLLY / 編曲 - 亀田誠治 / 歌 - チェキッ娘(ポニーキャニオン)
各話リスト
話数 | サブタイトル | 放送日 | 収録VHS |
---|---|---|---|
1 | ダメ天使テンテン乱入! | 1998年 10月10日 |
VOL.1 |
2 | 巨大スーパー捕物大作戦! | 10月17日 | |
3 | 学芸会で君こそスターだ! | 10月24日 | |
4 | お化けで大騒ぎ! ハロウィンの怪談話 | 10月31日 | |
5 | 幼稚園大騒動! 恋する少女は危険な女 | 11月7日 | VOL.2 |
6 | 走れ名探偵! 子犬探しはサイダネで! | 11月14日 | |
7 | 豪華な食べ放題! 誕生会で大冒険 | 11月21日 | |
8 | マグロは江戸前! 愛と友情の寿司ネタ | 11月28日 | |
9 | 努力そして告白! 男松沢、運命の一日 | 12月5日 | VOL.3 |
10 | いとこは小悪魔! モモちゃん、登場! | 12月12日 | |
11 | 雪降る夜の奇跡! 花開けサンタの才能 | 12月19日 | |
12 | 雪男の森を救え! 汚いオトナに天罰を | 1999年 1月9日 | |
13 | 特ダネを探せ! 学級新聞抗争勃発! | 1月16日 | VOL.4 |
14 | 跳べ! ヒデユキ! ホントの才能を探せ | 1月23日 | |
15 | LOVE×2! 愛天使キューピ登場 | 1月30日 | |
16 | インチキ博士! テンテンくん危機一髪 | 2月6日 | |
17 | 恋せよ小学生! 謎のバレンタイン仮面 | 2月13日 | VOL.5 |
18 | ライバル現る! 最強の敵デモモ | 2月20日 | |
19 | ヒデユキが二人? 遠い国からきた友人 | 2月27日 | |
20 | じょうろの秘密! 天使アイテム物語 | 3月6日 | |
21 | 開け才能花! テンテンくんの初仕事 | 3月13日 | VOL.6 |
22 | エリート天使? ベンテン登場! | 3月20日 | |
23 | 進めテンテン団! 三輪車は正義の印 | 3月27日 | |
24 | 天力が切れた? 医(ドクター)天使ジャック登場 | 4月17日 | |
25 | 行くぞ黄泉の国! 恐怖の地獄めぐり | 4月24日 | VOL.7 |
26 | きまじめ委員長! 最悪の決断 | 5月1日 | |
27 | 学校で大変身! ジャックの保健室 | 5月15日 | |
28 | 巨大テンテンくん! 世界一危険な胃袋 | 5月22日 | |
29 | 必殺ラブレター! 恋の炎がてんこ盛り | 5月29日 | VOL.8 |
30 | 記憶が消えた! 壮絶! 集団物忘れ | 6月12日 | |
31 | フクジン降臨! 大メーワクな福の神 | 6月19日 | |
32 | これは怖い! 良い子のテンテンくん | 6月26日 | |
33 | 町内鉄人レース! 天使も悪魔も大激走 | 7月10日 | VOL.9 |
34 | 降輪町大捜査網! 逃亡影を捕まえろ | 7月24日 | |
35 | 宇宙人はどこだ! 裏山大パニック | 7月31日 | |
36 | 天の国が大騒ぎ! 逃げ出した神様 | 8月7日 | |
37 | 海でロマンス! 男松沢、根性の一日 | 8月14日 | VOL.10 |
38 | 食い意地勝負! 真夏のガマン大会 | 8月21日 | |
39 | 夏休み最後の日! 地獄の森で昆虫採集 | 8月28日 | |
40 | お化け騒動再び! 恐怖の学校キャンプ | 9月4日 | |
41 | 目覚めよ筋肉! 最強の男ヒデユキ | 9月11日 | VOL.11 |
42 | ミクロ三人衆! 頼むから踏まないで | 9月18日 | |
43 | 涙、涙の最終回! さよならテンテンくん | 9月25日 |
放送局
- フジテレビと同時ネット
- 本放送終了後に放送
- 未放送となった局
- CS放送局での放送
結果的に、北陸地方(狭義)・四国地方・福岡県以外の九州地方・沖縄県では全く放送されなかったほか、フジテレビ系列局のない青森県・山梨県・山口県・徳島県において、番組販売の形で、系列外局で放送されることもなかった。
関連商品
CD
- 『花さか天使テンテンくん オリジナル・サウンドトラック』(パイオニアから1998年12月16日発売)
- OP&EDとBGMが収録。
VHS
VHSはポニーキャニオンより、1999年10月20日から2000年8月19日にかけて発売された。
巻数 | 発売日 | 収録話 |
---|---|---|
VOL.1 | 1999年10月20日 | 第1話 - 第4話 |
VOL.2 | 1999年11月17日 | 第5話 - 第8話 |
VOL.3 | 1999年12月17日 | 第9話 - 第12話 |
VOL.4 | 2000年1月19日 | 第13話 - 第16話 |
VOL.5 | 2000年2月17日 | 第17話 - 第20話 |
VOL.6 | 2000年3月17日 | 第21話 - 第24話 |
VOL.7 | 2000年4月19日 | 第25話 - 第28話 |
VOL.8 | 2000年5月17日 | 第29話 - 第32話 |
VOL.9 | 2000年6月21日 | 第33話 - 第36話 |
VOL.10 | 2000年7月19日 | 第37話 - 第40話 |
VOL.11 | 2000年8月19日 | 第41話 - 第43話 |
ゲーム
関連項目
- ハッピーにおまかせ! - 当作品と同じく、天使が主人公となっている。
- こてんこてんこ