スターチャイルド

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テンプレート:Infobox record label スターチャイルドSTAR CHILD)は、主にアニメ声優実写映画ドラマ関連の商品や作品を取り扱うキングレコード内部レーベル。通称は「スタチャ」(すたちゃ)・「星の子」とも呼ばれる。レーベルを取り扱うキングレコードの部署である「スターチャイルドレコード」(本部)についても記す。

概要

アニメ関連の楽曲の専門レーベルとしては業界でも古参であり、アニメファンへの認知度・浸透度は高い。

1981年、キングレコード社員で主にサンライズ関連のアニメ楽曲を担当していた藤田純二(現:フューチャービジョンミュージック代表取締役)らによって設立。レーベル名は『2001年宇宙の旅』に登場する「スターチャイルド」(新人類)を意識してタイトルにした「スターチルドレン」(劇場版機動戦士ガンダム関連曲)の話を氷川竜介に聞いた藤田が採用を決定したものであり、ロゴも氷川から紹介されたデザイナーによるものである。スターチャイルドマークは正式発足前の1981年7月5日発売の哀戦士シングル盤にて初めて付けられるようになり、同年10月21日発売の交響曲イデオンよりスターチャイルドレーベルが正式発足した[1]

しかしその後、藤田ら担当社員たちは1985年にユーメックスを設立し[1]大量に独立したため、部門解消の危機に陥ったが、残った大月俊倫らによってスターチャイルドレーベルは再建された。大月はこの功績により現在キングレコードの専務取締役を務めている。このレーベルの担当役員兼エグゼクティブプロデューサーを務める前本部長の大月や、現本部長で[2]プロデューサーの森山敦らによって規模は拡大していき、現在ではキングレコードの中核事業となっている。

1990年代後半からは『新世紀エヴァンゲリオン』など数多くの人気アニメの制作に参加し、タイアップの形式を中心に林原めぐみ堀江由衣angelaなどの人気声優やアーティストの曲を多数輩出しており、『魔法先生ネギま!』の関連CDなどを含めてオリコンウィークリーランキングに初登場ベスト10入りを果たすなど、興業的にも堅調である。

2000年代に入ると、前述のユニットやスポンサーを務めるラジオ番組アニラジ)の連動企画などを発端として、作品関連の活動を超えて期間限定で独立した活動(単独のラジオ番組やオリジナル曲の発表、ライブなど)を展開するパターンも増えている。また、制作作品で出演者による音楽ユニットを結成させて、主題歌などを制作することも増えつつある[注 1]

前述のように、アニメ・声優関連専門レーベルとして知られているが、『ライオン丸G』などの特撮作品、TBS同系列MBS、およびABCが製作しているテレビドラマなどの一般向けの実写作品も担当した実績があり[注 2]、最近では常に1、2作品程度を手がけている状態である。また、近年はアーティストもスネオヘアーももいろクローバーZといった、一般アーティスト・アイドルを擁す様になって、アニメ専門色がより薄れつつあり、2012年10月からは、作品の特設サイト一覧ページが「アニメ[2]」と「実写[3]」、アーティストの特設サイト一覧ページが「声優系[4]」と「J-POP系[5]」に分離された[注 3]

過去には、声優業を行っていない歌手の場合、アニメ関連以外の楽曲が多くなった際にメインレーベル(キングレコード)に移行させた例がある(森口博子など)。

なお、キングレコードにはスターチャイルドレーベルを扱う「スターチャイルドレコード本部」の他にも「第三クリエイティブ本部」という同様の事業(アニメ及び関連作品の制作・宣伝販促)を展開している部署があるが、こちらの作品はメインレーベル(キングレコード)名義で活動している。近年では『DOG DAYS(製作主体はアニプレックス)』などのようにスターチャイルドレコード・第三クリエイティブ本部が共同でアニメ製作に関与する事例も出ている。また、スターチャイルドレコード・現第三クリエイティブ本部ではなく演歌・歌謡曲部門(三橋美智也[3]など)・民謡部門(大塚文雄など)の歌手がアニメ主題歌を担当した例がある。

以前は同社が製作したアニメ作品において、同業社のランティスが音楽を担当し、キング側へCDの販売を委託しているものもあった[注 4]。なお、映像・音楽を共に担う企業が映像を担当し、音楽は音楽の企業が担当するということ自体は特段珍しいことではない(例:アニプレックスとランティス)。

なお、「スターチャイルド」は、商標登録されている。

スターチャイルドレコードの体制

2013年2月1日付けのキングレコード大幅組織改定の際にスターチャイルドレコード本部も現行体制に改められた。 [4][5]
スターチャイルドレコード本部 - 担当役員・エグゼクティブプロデューサー委託:大月俊倫(専務取締役、前本部長)[6]、本部長:森山敦(執行役員)
├制作宣伝部 - 部長:中西豪
│├第一グループ - グループ長:中西豪(兼任)
│└第二グループ - グループ長:宿利剛
├BCC(Breeding Counterculture)グループ - グループ長:森山敦(兼任)
└販促グループ - グループ長:森山敦(兼任)

主な所属者

プロデューサー

  • 森山敦
  • 中西豪
  • 宿利剛
  • 宮本純乃介 - 2014年4月、キングレコード内の新レーベルであるEVIL LINE RECORDSの代表に着任
  • 林玄規
  • 須藤孝太郎
  • 金子美里
  • 山中隆弘
  • 島居理恵
  • 森永美智子
  • 永田陽子

過去の所属者

  • 藤田純二 - スターチャイルド創立メンバー
  • 徳原貴之 - 現キングレコード第二営業本部配信営業部長兼知財本部デジタルビジネス部長
  • 浅野幸治 - 現キングレコード開発営業部長兼企画営業部長
  • 柏田圭一 - 現キングレコードストラテジックマーケティング本部 制作部 主事
  • 澤畠康二 - 現キングレコード第三クリエイティブ本部所属
  • 池田慎一 - 現キングレコード第三クリエイティブ本部所属

主なアーティスト

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※2014年4月、キングレコード内の新レーベルであるEVIL LINE RECORDSへ移籍

製作に参加した作品

五十音順に列挙した。

テレビアニメ

前述の通り、音楽の製作をランティスが担当している作品があり、それらには「※」印を付した。

OVA

映画

ドラマ

特撮

その他

ラジオ番組

以下のアニラジのスポンサーとして名を連ねている。ほとんどはラジオ局(主にAM局)が制作しているが、『Heartful Station』や『Tokyo Boogie Night』については自社で番組を制作している。

現在放送中の番組

過去に放送していた番組

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スタチャインターネットラジオ

テンプレート:Infobox Website スタチャインターネットラジオは、スターチャイルドが運営していたインターネットラジオ配信ウェブサイトである。 すたちゃまにあ内の「すたちゃ鍋」でスターチャイルド作品のアニラジを無料で配信していたが、現在では「すたちゃ鍋」自体が消失し、各アニメ作品の公式サイトにある「ラジオ」のコーナーに番組紹介と配信終了を伝える文章のみが残されている。

配信終了した番組

脚注

注釈

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出典

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関連項目

外部リンク

テンプレート:キングレコード
  1. テンプレート:Cite book
  2. テンプレート:Cite journal
  3. フジテレビ系アニメ『おじゃまんが山田くん』主題歌『いいじゃありませんか』が該当。特例としてスターチャイルドレーベルで発売された。
  4. テンプレート:Cite web
  5. テンプレート:Cite web
  6. テンプレート:Cite web


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