グロイザーX

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テンプレート:Infobox animanga/Header テンプレート:Infobox animanga/TVAnime テンプレート:Infobox animanga/FooterグロイザーX』とは、桜多吾作原作の漫画、ナック(現:ICHI)制作のロボットアニメ1976年(昭和51年)7月1日から1977年(昭和52年)3月31日まで毎週木曜日19:30 - 20:00に東京12チャンネル(現:テレビ東京)で全39話[1]が放映された。第1話のサブタイトルから「大空の王者グロイザーX」や「空爆ロボ グロイザーX」とも呼ばれるが、公式には単に「グロイザーX」である。

2004年にDVDソフトが発売されている。

概要

東京12チャンネル初の巨大ロボットアニメで、ナックでは『アストロガンガー』(日本テレビ系列)に次ぐ巨大ロボット作品。

冒険王』(秋田書店)でコミカライズ版の『マジンガーZ』を手がけ、過酷で壮烈なストーリーを描いた桜多吾作の原作による。『マジンガーZ』の原作者である永井豪が監修名義でクレジットされている[2]

全体的にハードなストーリーが展開され、ガイラー帝国の侵略部隊の尖兵となったかつての親友と戦わねばならなくなったヒロイン・リタの悲哀や、主人公の仲間やその関わり深い人々が戦いの中で命を落とすなど、悲惨なエピソードも描かれた。また、敵勢力であるガイラー帝国は元来異星の宇宙調査団だったが、タカ派勢力のクーデターにより侵略部隊と化したものであり、ガイラー星人もヤン博士とリタ親子に代表される平和主義者や、帝国の隊長にも意に反してゲルドン帝王の下で地球侵略のため戦うことを強要されている者が存在するなど、従来の単純な悪の権化としての敵組織とは一線を画す描写がなされている。終盤は、地球人とガイラー星人の平和主義者たちが、ともにガイラー帝国に立ち向かう連続したストーリーが展開された。最終回でも戦いが終わった後の後日談に多くの時間が割かれており、地球とガイラー星の未来への希望と、母星に帰還するリタと譲の別れが描かれ、物語が締めくくられた。

また戦闘シーンにおいては、人型に変形することはできるが飛行形態が基本という主人公機、同じく飛行形態が基本の敵ロボット、主人公機と敵の空戦が多く格闘戦はあまりないなど、変則的な要素が盛り込まれた。

1980年代までは、『全怪獣怪人大百科』[3]ケイブンシャ)に掲載される程度だったが、[4]1990年代になって各メディアで取り上げられ、その重厚な内容が知られるようになった。

ナック社長の西野聖市によれば、当時永井豪が『マジンガーZ』をめぐって東映を相手に裁判を始め、東映が「一切永井豪の作品をやらない」という姿勢を見せたため、ナックに持ちこまれた企画だったという[5]

ストーリー

事故によって地球に不時着したガイラー星の探検隊は、ゲルドン帝王の支配の下に「ガイラー帝国」を名乗って地球侵略に乗り出す。 ゲルドン帝王に対抗する平和主義の科学者ヤン博士は、ロボットに変形できる爆撃機「グロイザーX」を娘リタに託して日本へ脱出させた。

リタは飛島パイロットチームの海阪譲と知り合い、彼とともにグロイザーを駆ってガイラー星の空爆ロボと対決する。

登場人物

飛島パイロットチーム

飛島パイロットチーム(以降「TPC」と表記)は、東京湾の孤島・茜島(あかねじま)に基地を置く、飛島秀樹博士をオーナーとした民間航空会社である。リタとグロイザーXの亡命により、吉田局長率いる国防軍国家保安局の管理下に置かれることとなり、地球を守る砦となった。

海阪 譲(かいさか じょう)
声 - 古谷徹
TPCのエースパイロット。通称「ジョー」。飛行機の中で生まれるも、やがて両親を亡くし、飛島博士に引き取られる。学生時代は一番の不良だったが、飛行機との出会いが彼を変える。リタと出会ってからは、グロイザーXのパイロットとして、ガイラー帝国との戦いに身を投じることになる。
リタ
声 - 野崎貴美子
ガイラー星人。ゲルドン帝王の地球侵略に反対する父・ヤン博士からグロイザーXを託されて、帝国を脱出。茜島に不時着し、TPCに助けられる。以後グロイザーXとともにTPCに身を預け、副パイロットとしてグロイザーXに乗り、同胞との対決という過酷な運命に立ち向かっていく。
か細い外見のわりに芯は強く、ゲルドン帝王を始めとするガイラー帝国に裏切者と罵られても、自分の信念を曲げない強い心の持ち主。しかし、ケントやビッキーといったかつての仲間が参戦し戦死した際には、悲しみを素直に表していた。
飛島 秀樹(とびしま ひでき)
声 - 勝田久
TPCのオーナーにして、宇宙工学の世界的権威である科学者。11月25日生まれ。通称「先生」。譲とリタの司令官を務める。譲の育ての親でもあり、不良行為に走った譲に飛行機乗りへの道を示し更生させた。自身も筋金入りのヒコーキ野郎であり、操縦士としての魂に誇りを持っている。
バク
声 - 竜田直樹
TPCの長老で、徳島生まれの元ゼロ戦パイロット。ギャグメーカー的なポジションだが、かつての戦友が皆戦死した中、自分だけが大した手柄も立てずに生き延びたことに負い目を感じてもいる。33話で、TPCが所有する複葉機赤とんぼ」でゴルゴ隊長によって強奪され離陸しようとするグロイザーの前輪に体当たりし、死に花を咲かせるという本懐を遂げた。操縦桿を握ったまま事切れていたその死に顔は、満足げな笑顔だった。
サブ
声 - 沢田和子
TPCの最年少メンバーでマスコット的存在。6話ではGタンクを操縦して負傷した譲の救出に向かった。18話ではグロイザーに密航するも、空爆ロボ・ギロチンの攻撃で倒れたリタの代わりになって活躍した(同話ではバクと千円を賭けて、飛行場見学の女子学生たちの前に全裸で飛び出したことで、激怒した飛島からクビを言い渡された)。
一平(いっぺい)
声 - 沢木郁也
TPCのメカニックマン。グロイザーXの修理も担当している。Gタンクのコピーを作れるほどに技術力は高い。

協力者

吉田(よしだ)局長
声 - 岡田道郎
国防軍国家保安局の局長にして、飛島博士の上官。グロイザーは彼の命令でのみ出動できる。
四村 大吉(しむら だいきち)
声 - 岡田道郎
茜島唯一の診療所「四村診療所」を経営している医師。戦闘で負傷した譲やリタの治療を担当。飛島博士の親友でもある。
四村 みどり(しむら みどり)
声 - 高木早苗
大吉の次女で、父の助手を務める。TPCとも親しく、リタにも優しい。第3話でガイラーの気象兵器の犠牲となった姉夫婦の息子・マサトを引き取って育てる事となる。
リタと並ぶもう一人のヒロイン。ウェーブヘアでミニスカート姿であるリタに対し、ストレートヘアでジーンズ姿と、リタとは対照的な出で立ちである。
ゲン
声 - 山下望
茜島の網元の息子である、バンカラ少年。TPCに憧れているがメンバーからは邪魔者扱いされている。海でガイラー帝国に襲われることが多い。
マサト
北海道に嫁いだ大吉の長女夫婦の息子。つまり大吉の孫にして、みどりの甥である。
初登場は3話で、ガイラー帝国のゴーレン科学長官が作った気象兵器「サタン1号」が生み出した巨大により両親を失い、大吉に引き取られるが、リタがガイラー星人と知り「両親を殺したのはお前の仲間だ!!」と激しく非難し、リタにショックを与えた。しかし第5話でグロイザーの活躍を見て、ようやく明るい心を取り戻す。
その後27話で、サタン1号の光線を浴びた後遺症から余命3か月から半年の不治の病に蝕まれている事実が判明。譲はマサトをグロイザーに乗せ、彼の放ったフライング・トーべドーで空爆ロボ・ドカイザーを撃破した。しかし30話で容態が悪化して危篤状態となり、TPCメンバーが見守る中、「死ぬのは怖くないけど、もう一度大空を思いっ切り飛びたかった…」と言い残して短い生涯を閉じた。だがこの死は、空爆ロボ・ダイガー戦で死の恐怖に取りつかれた譲を勇気づけることとなる。

ガイラー帝国

300年前に地球の北極に不時着したガイラー星人の軍部によって設立された暗黒組織。北極海の海底に秘密基地を構え、地球を征服して移住する事を目論み、産業が発達し、島国であるため占領後の防衛も容易な日本を侵略の橋頭保とすべく激しい攻撃を行う。さらに、その日本に亡命したリタの抹殺や、グロイザーXの強奪もしくは破壊も目的の一つとなっている。ガイラー星人は地球人と比較して、病原菌を寄せ付けない強靭な免疫機構を持ち、老化の進行も遅く数倍の寿命を持つなどの特長があり、視力聴力等の感覚器官も地球人より優れている。

ゲルドン帝王
声 - 藪内英喜
ガイラー帝国の首領。元はガイラー星軍部のリーダーで、ガイラー星宇宙探査団ではキャプテン・ミハルタスの副官を務めていた。だがその頃からガイラー星人の実権を握ろうと画策、地球人の核実験によって300年の眠りから醒めるとミハルタスを暗殺して実権を握り、「母星に帰ることはできない」というプロパガンダをしいて日本占領・地球征服を決意した。
徹底した軍人主義で、平和主義者を毛嫌いし、その代表であるリタ・ヤン博士・グロイザーに激しい憎しみを抱いている。その一方で、ヤン博士に彼の最大の発明品であるタキオンエンジンを作らせ、帝国の空爆ロボを強化しようと企んでいる。
普段は玉座から指令を出し、北極基地から出ることはほとんどなかった。最終回でゴーレンとともに最強最後の空爆ロボ・ガイラーVに自ら搭乗、グロイザーを窮地に追い込むも、ヤン博士たちの起こしたクーデター鎮圧のため帰還。それを追ってきたグロイザーにガイラーVの腹を破られて、ゴーレンとともに爆死した。
ダガー元帥
声 - 岡田道郎
帝国の大幹部の一人で、地球攻撃軍の総司令官。飛行要塞ゲルモスに搭乗し、隊長や帝国戦闘員・ギラに命令を下す。力任せの作戦を得意とする。ゲルドン帝王には表向き忠誠を誓っているが、裏ではゲルドンを暗殺し、2代目帝王になろうと企んでいる。
度重なる作戦失敗のために、第13話で自ら強力空爆ロボ・デスダガーに搭乗、戦いの第1ラウンドでグロイザーの武器が使用不能になるほどの致命傷を与えるも、第2ラウンドでグロイザーロボに投げ飛ばされ戦死した。なお第26話に登場したダン・ジャン・ギルの3兄弟は、彼の息子。
ドゴス元帥
声 - 河西清
ダガー元帥の後任。顔面の右半分は鉄面で、左腕はゴーレン科学長官製の義手となっている。義手は鞭状にも変形可能で、義手の掌には眼球状の分解光線発射口が装着されている。ダガー以上に非情かつ卑劣だが、自分の姪であるビッキーに対しては立場上、厳格な態度を取らざるを得ず、その処刑には多少の逡巡があった。
ゲルモスや帝国司令室から命令を下していたが、前線基地Qが完成すると、基地の総司令官に就任。グロイザー基地であることが判明した茜島に激しい攻撃を仕掛けるも、第35話で空爆ロボ・デビルゴスもろとも爆死した。第15話では「司令」と呼ばれたり「隊長」と呼ばれたりしている。
ゴーレン科学長官
帝国の大幹部の一人である科学者。空爆ロボの設計製作や、気象兵器などの各種兵器の開発を担当している。基本的には2大元帥と同格だが、作戦に口出しすることが多いため、2大元帥からは煙たがれる存在となっている。
物語中盤では登場しないこともあったが、最終回ではガイラーVにゲルドン帝王とともに搭乗。グロイザーを苦しめながらも、最期はガイラーVや帝王とともに爆死した。

その他

ヤン博士
声 - 池田勝
リタの父にして、ガイラー星最高の頭脳を誇る科学者。ゲルドン帝王の地球侵略に反対したため、反逆罪で投獄されるも、「兵器を造りたい」という理由で出獄し、「最強兵器」と称してグロイザーXを造った。隙を見てリタとグロイザーで日本へ亡命を図るがギラの攻撃で失敗、リタをグロイザーに乗せて脱出させた。この攻撃で死亡したと思われていたが、29話の冒頭で、帝国の独房へ投獄されていたことが判明、リタやTPCのメンバーは35話で知ることとなる。
2話の回想シーンで帝王たちがグロイザーの設計図を見ているシーンがあったが、タキオンエンジンを再現することはできなかったらしく、2度の反逆行為にもかかわらず処刑されなかったのは、帝国の空爆ロボ強化のためにタキオンエンジンを作らせるためだった。しかし、それを頑なまでに拒み、最後は平和主義のリーダーとなって、ガイラー星人を軍部の手から救うことに成功した。

ゲストキャラクター

キャプテン・ミハルタス(2話)
リタの回想シーンにのみ登場。300年前に地球に飛来したゲルモスの艦長で平和主義者。一足早く冷凍睡眠から覚めたゲルドンによって、睡眠中に抹殺された。これによりガイラー星人はゲルドンによって勢力を握られることとなる。
堂山博士(6話)
声 - 池田勝
夢のジェット旅客機「マッハ3.5DNJ」を開発した科学者。ガイラー帝国のドン隊長によってマッハ3.5ごと拉致される。だが吉田局長の破壊命令と自分の正義感で操縦を拒否したため、逆上したドン隊長に殺害された。
堂山 カオリ(6話)
堂山博士の一人娘。幼い頃母を失い、父と2人きりで暮らしていた。ガイラー帝国のマッハ3.5強奪作戦の一環として、ドン隊長に拉致されるも、サブの操縦するGタンクで救出された。
星川博士(8話)
声 - 滝雅也
V7ロケットエンジンを開発した科学者。
星川 コウジ(8話)
声 - 高坂真琴
星川博士の一人息子。前に茜島で溺れた時に譲に助けられ、譲を慕っている。V7ロケットエンジン強奪を企むガロン隊長に催眠銃で洗脳され、設計図を強奪、さらに銃で譲を射殺しようとしたが、譲の「勇気を出せ」の一言で洗脳が解けた。
木島 大太(10話)
茜島の富豪。かつて台風の日に6人の漁師を助けず見殺しにしたことから、ゲンを始めとする島民に「鬼」と呼ばれていた。やがて娘のゆかりがダラス隊長に拉致されてもTPCを非難し、ダラス隊長の要求する身代金も出さなかった。だがグロイザーの必死の活躍でゆかりは救出され、大太も改心した。
木島 ゆかり(10話)
声 - 横沢啓子
大太の一人娘。父が「鬼」呼ばわりされているため、肩身の狭い思いをしている。ダラス隊長に拉致され、人質にされた。
岡本 勇(11話)
声 - 金沢寿一
飛島博士の教え子で、譲の親友。現在は網走でさまざまな仕事についている。TPCを久しぶりに訪れた後、帰途ガイラー帝国に拉致され、洗脳されてガイラーイッサム隊長となった(後述)。
エンペラー皇太子(12話)
南米の国・エンパイヤ国の皇太子。国が日本に贈ったビーナス像を見物しようと来日するが、すでに像は空爆ロボ・ビーナスにすり替えられ、彼は捕まってしまい、グロイザーとリタの人質交換の駒にされる。だが交換寸前Gタンクに救出された。
防衛軍隊長(12話)
声 - 滝雅也
エンペラー皇太子を救うべく、自らGタンクに搭乗し、見事皇太子を救出した。名前は語られていない。
田吾作(17話)
バクの親友。空爆ロボ・ベーゴマの死の煙で、子供たちとともに殺された。
岡田 アキラ(22話)
奥山湖に堕ちた隕石(実はガイラー帝国のカプセル)を見た少年。だがその隕石に捕まり、変装したバラン隊長とすり替わられる。のちに本物は救出された。ミドリ(声 - 高坂真琴)という妹がいる。
カオリ(29話)
声 - 横沢啓子
ガイラー帝国の空爆で両親を失い、自分も足が不自由になった少女。譲に両親の敵を討ってほしいと頼むが、その後ウルフ隊長の乗る偽グロイザーXによる孤児院「武蔵野修道院」の空爆に巻き込まれ命を落とす。
シスター(29話)
武蔵野修道院のシスターで、カオリを始め、ガイラー帝国の攻撃で両親を失った子供たちを引き取っており、茜島にカオリを連れて来た。名前は語られていない。
さくら(第33話)
声 - 沢田和子
前線基地Q建設のため、第28話で空爆ロボ・クジラに拉致されたタンカー「黒潮丸」の乗員の娘。譲たちに助けを求めていた。
カント(35話)
声 - 三橋洋一
ガイラー星人の科学者で、ヤン博士の助手。リタにヤン博士が生きていることを知らせるべく、ゲルドンやドゴス元帥を欺きギラの1人となってミニ空爆ロボに搭乗、デビルゴスが一時撤退したのを見計らって、リタとコンタクトを取ろうとするが、それをドゴスに見抜かれデビルゴスの攻撃を受ける。間一髪で脱出し救出されるも深手を負っており、その後四村診療所内でリタにヤン博士の件と、基地Qの所在地を教えて絶命した。その亡骸は、マサトとバクの墓の隣に埋葬された。

グロイザーXとグロイザーロボ

この作品の特徴として、人型ではなく飛行形態が基本であることがあげられる。タイトルにもなっている「グロイザーX」とは爆撃機形態の名で、「ファイト・アップ!」の掛け声とともに人型である「グロイザーロボ」へ変形する。本編でロボ形態に変形したのは12回ほどと少なく、OPでは全く登場せず、EDでラストに登場するのみである。飛行形態へ戻る際は「リターン・エックス!」とコールする。メディアによってはOP曲の歌詞から「超爆ロボ」、敵と同じく「空爆ロボ」とも呼ばれる。

タキオンエネルギーを動力源とし、機体はミラクルシリコンニウムという特殊合金製で破損した際にもスイッチひとつで自己修復できる(自動消火装置も搭載)。メカ内部には「Gジェット(グロイザー・ジェットとも、空中用)」「Gタンク(グロイザー・タンクとも、地上・地中用)」「Gシャーク(グロイザー・シャークとも、海中用)」という3機の小型メカを収容しているが、搭乗はグロイザーのコクピットから直接各メカへシートごと移送される。飛行形態は装備が前面に集中しているため、前面以外からの攻撃に対応できないという致命的な弱点がある。コクピットは頭部で、目の部分から直接外を見る有視界型。右目部分に譲、左目部分にリタがそれぞれ搭乗する。劇中では明らかにされていないが、設定資料によれば全長100m、総重量1200tと当時のロボットアニメとして見てもかなり巨大な部類である[6]が、機動性は高い。第23話では風防ガラスを突き破るWA銃によって一度は敗北するが、第24話では強力な防弾ガラスに変更しWA銃を無力化させた。

なお原案とアニメではカラーリングが異なり、やまとから発売された「群雄」の鋼シリーズ第1弾として発売された際には、アニメに準拠した「通常版」と、数量限定で原案と同じカラーの「原作版」が用意された。

主な武装

  • タキオン光弾 - 頭部のアンテナ部から発射される光線。飛行形態・ロボ形態ともに使用可能で、最も使用頻度の高い武器。コロナエネルギーでパワーアップした際にはそのエネルギーも加えた「タキオン・コロナ光弾」としても使用可能。
  • フライング・トーペドー - 空中魚雷。グロイザーXの数多いミサイル兵器の中でも最大級の大きさと破壊力を持つ、飛行形態の必殺武器。胸部に内蔵し、発射口が開くと発射台を兼ねる運搬用トレーラーで運ばれて発射される。貫通力が非常に高く大半の空爆ロボは貫通しただけで破壊されてしまうため、ミサイルのように弾自体が爆発する場面は少ない。大抵は一撃で敵を撃破するが、デスダーガン戦(22話)では2発、ゲルモス戦(26話)に至っては10発も発射して、それぞれ撃破しているが、ガイラーVには通じず、ロボット形態での最終対決となった。X形態限定ではなく、ロボ時にも一応は使用可能で、34話ではロボット状態でタートルガーに突っ込んで中破しながらも急所にぶち込み、35話では、前線基地Qを破壊するための「時限式フライング・トーペドー」を胸部から取り出して使用している。
  • タキオン・ソニック - 額から発射されるレーザー光線。
  • タキオン・レインボー - レインボー光弾とも呼称される。口部から発射する七色の光線。
  • フラッシュ・ボンバー - ロボ形態のみ使用。拳を高温発光させ、打撃と同時にその超高熱で敵メカを溶かすことができる。このため必殺武器としても使われたことがある。なお腕部は「グロイザー・パンチ」として発射も可能。
  • タキオン・バリア - タキオンエネルギーでを機体全体を包み、敵の攻撃を防ぐ。
  • Gワインダー - 頭部に装備された2枚のトサカ状プレートを発射して、敵を切り裂く。
  • 稲妻電銃 - 翼部の根元から発射される高圧電流光線。
  • ブルー・アロー - 翼部の根元から発射される矢型の兵器。
  • ネック・ミサイル - 首部から発射されるミサイル。左右から発射されたものが合体して敵に向かう。
  • フライング・ソーサー・ミサイル - 腹部から発射される円盤状のミサイル。鋭利な突起物で切り裂くこともできる。
  • タキオン万能ミサイル - 単に「タキオン・ミサイル」とも。翼部の発射口から発射される。この発射口は下腕部に変形するので、ロボ形態時には手の指から発射される。
  • エンダー・ミサイル - 翼端から発射されるミサイル。スプリットミサイル(脚部に搭載)とともに、グロイザーXの数少ない対後方攻撃用武装である。
  • タキオン・ハリケーン - 単に「ハリケーン」とも。翼前部からタキオンエネルギーを伴った強風を発生させ、敵の攻撃を撥ね返す。
  • 誘導ミサイル - 空爆ロボ・ベーゴマの高速自転を無効化するため、国防軍と共同開発した新武装。背中部に格納されている。弾頭に生ゴムが入っており、敵機体に粘着させる。
  • Gカッター - 翼部に内蔵されているカッターを露出させ、体当たり攻撃で敵を切り裂く。
  • グロイザーシールド - 掌部に内蔵された電磁シールド。ロボット時でのみ使用。
  • Gマシンガン - 両肩部に装備される2連装機関砲。ロボ形態でも使用可能。この他にも機体側部に4連装機関砲を備える。

その他

茜島からの出撃時は、海底に隠された滑走路を持ち上げることで既存の滑走路を延長し、普通の飛行機と同様に離陸していた。これは敵にグロイザーのような大型機が発着していることを悟られないためである。番組後半では基地の存在そのものを隠匿するため、海底通路から直接発進するようになった。

ガイラー帝国のメカニック

北極基地
ガイラー帝国の本拠地。北極海の海底に設けられている。設備は「ゲルドン帝王の大広間」、「司令室」、「空爆ロボ製造工場」、「ゲルモス・空爆ロボの格納庫」、「平和主義者を投獄する牢獄」の5つから成り立っている。また、ゴーレン科学長官の研究室や、隊長やギラの部屋なども存在する。なおゲルドンやゴーレンの死後は、北極の開発センターとして再利用されることとなる。
秘密基地Q
32 - 35話に登場した、ガイラー帝国の前線基地。ギラや、28話で拉致したタンカー「黒潮丸」の乗組員を使い、ゴルゴ隊長の指揮の下、茜島の近くの人工火山島の地下に建造され、ドゴス元帥が総司令官として就任、直後、グロイザーの基地と判明した茜島に攻撃を加えるが、最後はグロイザーの時限式フライング・トーペドーで爆破され、黒潮丸の乗員は全員救助された。
なお21話では、バッカス隊長の指揮の下、別の島に「デッド」という前線基地を建造しようとしたが、バクを拉致したために譲に見つかり、グロイザーによって爆破されてしまう。
ゲルモス
ガイラー帝国の空中要塞。三角形の本体に、爬虫類状の頭を付けたフォルムが特徴。元はガイラー星人宇宙探査団の母船で、ヤン博士が製作した物だが、帝国建造後は空中要塞として使われるようになる。主な目的は、隊長・ギラ・(ミニ)空爆ロボを目的地まで輸送することである。頭の下部から(ミニ)空爆ロボを出撃させる。武器は、口から出すゲルモスミサイル。
その後26話で、タキオンエンジンほどではないもののエンジンを強化した空爆ロボの製作が可能となり、温存する必要はないと判断され、グロイザーに倒された。以後の(ミニ)空爆ロボは、北極基地から直接出撃するようになる。
ミニ空爆ロボ
ゲルモスから発射する小型メカ(後期は北極基地から直接)。ギラが操縦する。「空爆ロボ」といっても変形することはなく、爆撃機に近い。空爆ロボの支援や地球人の誘拐が主な目的。武器は正面両脇のドリルと、ドリルからの光線。
空爆ロボ
ガイラー帝国最大の戦力兵器。ゴーレン科学長官によって製作され、ゲルモスによって(これも後期は北極基地から直接)目的地に運ばれ、破壊活動を行う。「隊長」と呼ばれる帝国コマンダー(または大幹部)が操縦する。
ネーミングは、15話のハイビッキーまでは搭乗する隊長の名をそのまま、あるいはアレンジしたものが主流だったが、16話のカイジュウからは、ベーゴマ(17話)やコロシヤ(23、24話)といった、ユーモラスな名前の空爆ロボが主流となる。
空爆ロボは変形の有無によって、次の4つに分類される。
  1. 設定でも劇中でも、飛行モードとバトルモードがあったもの(ダイガン、デスダガー、デビルゴス、ガイラーVなど)
  2. 設定ではバトルモードがあるが、劇中では出なかったもの(アタッキンガー、ガロンガー、バギラス、デスダーガン、にせグロイザーXなど)
  3. 設定でも劇中でもバトルモードがなかったもの(ゴードン、ハリケント、バイキング、ハイビッキー、コロシヤなど)
  4. 設定では飛行モードがあったが未登場のもの(21話のダイバッカス)
気象兵器サタン
3話に登場。日本に異常気象を起こし食糧不足を起こすべく、ゴーレン科学長官が作った兵器。気圧を自在に操り、巨大な雹を降らせる威力がある。さらに怪光線の発射が可能。地球人に怪しまれないように、隕石に偽装している。
手始めに、北海道のある牧場に1号をゲルモスから投下。その結果、農作物はおろか、牛馬をはじめとした動物は全滅。さらに住宅なども瓦礫と化し、マサトの両親(四村医師の長女夫婦)も瓦礫の下敷きになって死亡した。その後函館に2号を発射しようとしたが、グロイザーの活躍で阻まれた。27話では、マサトがサタンの怪光線を浴びた影響で、不治の病に蝕まれた事実が判明する。
マシンWA銃
23・24話に登場。ゴーレン科学長官が作り出した銃で、グロイザーXの両目の風防窓を破壊する威力をもつ。一度はこの銃でグロイザーXを敗北させたが、二度目はガラスが強化されたため破壊できなかった。

ガイラー帝国の隊長

ガイラー帝国では、空爆ロボの操縦やギラへの指揮などを担当する、「隊長」というコマンダーが存在する。その大半は侵略者や殺戮者から成り立っているが、リタが日本に亡命している関係上、リタの知人を投入することも多い。兵士であるギラと異なり統一された士官服がなく、各自で独自の制服を着用している。

ダイガン隊長(1話)
声 - 河西清
空爆ロボ第1号・ダイガンの操縦者に任命され、防衛軍基地を次々と壊滅させる。現れたリタに対し「グロイザーを明け渡せ」と迫るが、タキオン光弾で撃破された。
デビル隊長(2話)
空爆ロボ・デビルを操縦。原子力研究所を攻撃するも、フライング・トーペドーで倒された。
デーモン隊長(3話)
声 - 河西清
函館に気象兵器を投下させようとするゲルモスを護衛すべく、空爆ロボ・デーモンに搭乗。
キンガー隊長(4話)
声 - 河西清
空爆ロボ・アタッキンガーに搭乗し、偽のSOS電波を流して、リタを生け捕りにしようとした。
パイダー隊長(5話)
声 - 河西清
妨害電波を出す偵察空爆ロボ・スパイダーに搭乗し、グロイザーの基地を探索するが、茜島自体も妨害電波を出してグロイザーを出撃したため失敗。
ドン隊長(6話)
堂山博士が開発したジェット旅客機「マッハ3.5DNJ」を奪うべく、空爆ロボ・ゴードンに搭乗。博士の娘・堂山カオリと譲を人質に取り、マッハ3.5を奪ったがゴードンはGタンクに撃破される。そこから脱出して再びマッハ3.5を奪うも、操縦を拒否する堂山博士を射殺したためマッハ3.5は墜落、あえない最期を遂げる。オカマのような口調で喋る。
ケント隊長(7話)
声 - 三橋洋一
リタのガイラー星時代の恋人。ゴーレン科学長官の「リタへの心理攻撃」への一環として、空爆ロボ・ハリケントの操縦者に任命される。テレビ局を通じて、リタに帝国に帰還するよう勧めた。作戦は図に当たり、リタは地球の被害を考え帰還しようとするが、日本が無防備になるのを恐れた吉田局長や飛島博士の調査で、ケントがテレビ局員を抹殺してジャックしていたことが判明。リタもケント自身の口からそれが真実だと知り、さらに「譲がリタの心を変えた」という理由で譲の赤トンボを攻撃したため、リタは帰還を撤回、戦いとなるが、彼もリタを撃墜するまでは踏み切れず、最後はリタの放ったトーペドーを受けて散った。
ガロン隊長(8話)
声 - 河西清
星川博士が開発したV7ロケットエンジンを奪うべく、空爆ロボ・ガロンガーで出撃、博士の息子・星川コウジを洗脳し、設計図を盗ませ、さらに捕らえた譲を抹殺させようとするが、譲の一言で洗脳が解け失敗。最後はトーペドーで倒された。
ハーロック隊長(9話)
声 - 河西清
ヤン博士の親友で、リタとも顔馴染みだった。石油タンカーを襲うべく、潜水艦型空爆ロボ・バイキングに搭乗。譲を捕まえるが、譲がリタの恩人だったことを知ると譲を殺したように見せかけて脱出させ、リタに「譲を殺した」と嘘をつき、自らリタの攻撃を受けて散った。祖国に妻と娘がいる。
ダラス隊長(10話)
空爆ロボ・ダイダラスで出撃し、島の富豪・木島大太の娘、ゆかりを拉致し、ダイダラス上部のフードに閉じ込めて、大太に身代金を要求。だがゆかりは取り返され、ダイダラスも撃破された。
ガイラーイッサム隊長(11話)
声 - 金沢寿一
飛島の教え子で譲の親友・岡本勇が帰宅途中、帝国に拉致され洗脳された姿。円盤型空爆ロボ・ダイッサムで出撃し譲に降伏を迫るが、戦いの最中に洗脳が解け、最後は譲を庇ってギラに撃たれ、自分の分まで生きるよう言い残し絶命した。なお劇中で、帝国の隊長となった地球人は彼だけである。
ハスラー隊長(12話)
声 - 河西清
空爆ロボ・ビーナスに搭乗。南アメリカのエンパイヤ国から日本に送られたビーナス像を空爆ロボとすり替え、見学に訪れたエンペラー皇太子を拉致し、リタ、およびグロイザーXとの交換を要求。だが寸前で、国防軍隊長の乗ったGタンクで皇太子は救出され、さらにタキオン光弾で像が空爆ロボであることが暴かれ、最後はトーペドーで倒された。
ドラー隊長(14話)
搭乗している空爆ロボ・ドラキュラスを巡視船に偽装させ、漁船を襲い魚を強奪、乗組員を射殺した。だが命からがら逃げ出したゲンによって譲たちに知られる。
ビッキー隊長(15話)
ドゴス元帥の姪で、リタの親友。「空爆ロボの隊長になり手柄を立てれば、母星に帰れる」とドゴスに騙され、訓練を受けて隊長となり、空爆ロボ・ハイビッキーで「贈り物」を投下。だが迎撃に現れたリタによってそれがICB凍結爆弾で東京都民7000人の命を奪ったことを知らされ、ショックを受ける。自分が騙されたことを知り、せめてもの贖罪としてハイビッキーでゲルモスに立ち向かうもあえなく返り討ちにされてしまった。
ダーティ隊長(16話)
帝国の資源不足を補うべく、巨大化機能を持つ怪獣型空爆ロボ・カイジュウで出撃し、石油や米を奪った。
ズルカス隊長(17話)
声 - 岡田道郎
独楽型空爆ロボ・ベーゴマで出撃しバクの故郷の攻撃、子供たちをはじめ、バクの親友の田吾作たちを殺した。ベーゴマの回転攻撃でグロイザーを苦しめるが、ガムにヒントを得たゴムミサイルで封じられ倒された。
デスモン隊長(18話)
声 - 池田勝
空爆ロボ・ギロチンに搭乗し、風船爆弾で大量虐殺を決行。グロイザーとの戦闘ではリタを気絶させるが、密航していたサブの助けで倒された。
ルパン隊長(19話)
声 - 飯塚昭三
保護色で姿を消せる空爆ロボ・バギラスに搭乗し、橋梁を攻撃。さらにグロイザーの戦闘中、Gタンクに密航していたゲンを人質に取るが、譲がGシャークで助け、撃破される。
パンサー隊長(20話)
声 - 三橋洋一
譲を抹殺すべく、フリーパイロット「クロード・パンサー」と称して茜島に現れ、隙を見て譲を殺そうとするも血の色が自分と同じ赤だと知って、小さい時教えられた「赤い血を持つ者はみな兄弟」という言葉を思い出して思い留まり、「平和な時に会いたかった」と言い残して撤収。その後グロイザーと戦うも、無抵抗のまま倒された。
バッカス隊長(21話)
前線基地・秘密基地デッドを造るべく出撃。たまたま近くを飛んでいたバクを捕まえて拷問するが、譲に見つかってしまい助けられ、空爆ロボ・ダイバッカスで戦うが倒され、デッドも爆破された。
ダーガン隊長(22話)
片腕のバランと協力して、グロイザー奪還作戦を敢行。バランをアキラ少年に変装させ、隙を見てグロイザーを乗っ取らせ、自分の乗る空爆ロボ・デスダーガンとともに東京を攻撃しようとするが、バランは空中から放り出され、デスダーガンも撃破された。
ガストン隊長(23話・24話)
帝国一の射撃の名手。シャチ型空爆ロボ・コロシヤに乗り、愛用のWA銃で譲とリタを狙撃。ガストン自身は2人を倒したと思っていたが2人は助かっており、第2ラウンドでは強化されたグロイザーのフロントガラスに銃撃を阻まれ、倒された。
アポロ隊長(25話)
声 - 岡田道郎
戦車型空爆ロボ・アポロンに搭乗し、千葉の臨海国際空港から東京まで進撃、グロイザーを砲塔の攻撃で撃墜した。だが、搭載3メカや国防軍の活躍で進撃できず、修理を終えたグロイザーに倒された。
ダン隊長・ジャン隊長・ギル隊長(26話)
声 - 滝雅也(ダン)、岡田道郎(ジャン)
ダガー元帥の遺児である3兄弟。長身である長兄がダン。スキンヘッドで巨漢の次兄がジャン。小柄なギルが末弟。空中要塞型空爆ロボ・ザンバラーに搭乗(本体がダン。搭載された小型空爆ロボがジャンとギル)し、グロイザー相手に3体分離攻撃を仕掛けるが、ジャンとギルは戦死、ダンは父と弟の仇を討とうとするが、ドゴスの帰還命令を受け志半ばで帰還した。その後ダンとザンバラーは登場しなかった。
ダン隊長(27話)
空爆ロボ・ドカイザーに搭乗し、オゾン層を破壊して日本を焼き尽くそうとした。だがそこへ譲とマサトの搭乗したグロイザーが現れ、マサトが放ったトーペドーで撃破された。なお前回に登場したダン隊長とは名前が同じだが別人である。
デプリン隊長(28話)
コウモリ形の翼のついたマッコウクジラのような姿の空爆ロボ・クジラに搭乗し、前線基地Q建設のためタンカー「黒潮丸」を捕らえて乗員ごとさらった。甘い物が好きで、その後は町を襲いスーパーマーケットから食料品を強奪していた。
ウルフ隊長(29話)
タキオンエンジン以外は本物と互角の性能を持つ偽グロイザーXの操縦者となり、市民を虐殺した。グロイザーのタキオン光弾システムを故障させるまでに追い込むも、最後はGシャーク型弾道ミサイルで撃破された。
ダイマ隊長(30話)
声 - 滝雅也
落雷攻撃を得意とする空爆ロボ・ダイガーを操縦し、初戦では譲を恐怖に陥れたが、マサトの死を通じて勇気づけられた譲によって倒された。
ヒルダ隊長(31話)
元リタの教育長。リタの亡命で立場を脅かされ、汚名返上とばかりにアザラシ型(見た目はセイウチに近いが)空爆ロボ・アザラシダーの操縦者となり、冷凍攻撃でグロイザーを凍らせ、リタに帰還を要求。しかし拒絶され、最後は太陽熱を吸収して復活したグロイザーで倒される。
ゴルゴ隊長(32話・33話)
「鬼のゴルゴ」の異名を持つ事実上最後の隊長で、ドゴスが息子のように可愛がっていた。前線基地Qの建造を任せられ、骸骨型空爆ロボ・ドクロで出撃。基地を完成させた後、偵察に来たGシャークに発信機を密かに取り付け、グロイザーの基地が茜島だということを知り総攻撃を仕掛け、グロイザーを奪おうとするも、バクの「赤トンボ」での体当たりで失敗。国防軍の捕虜となったが、その後の去就は不明。

スタッフ

  • 監修:永井豪
  • 原作:桜多吾作
  • プロデューサー:西野清市(現・〜聖市、ナック)、中野庄司(大広)、近藤伯雄(東京12チャンネル)
  • シリーズ構成:安藤豊弘[7]
  • 脚本:安藤豊弘、吉田進、伊東恒久桜井正明
  • チーフディレクター:秦泉寺博
  • 演出:秦泉寺博、神田隆、新田健二、高垣幸蔵、佐山一志、磯良一
  • キャラクターデザイン:鈴木孝夫
  • 作画監督:長谷川憲生、田中英二
  • 原動画:スタジオマンモス
  • 美術監督:加藤清
  • 美術:中野一郎
  • 音響担当:グループ映像
  • 現像:東洋現像所
  • 制作協力:大広
  • 制作:東京12チャンネルナック

主題歌

レーベルはキングレコード

オープニングテーマ - 「飛べ! グロイザーX」
作詞 - 永井豪、高円寺博 / 作曲 - クニ河内 / 編曲 - クニ河内 / 歌 - 池田鴻
エンディングテーマ - 「ゴーゴー・グロイザーX」
作詞 - 永井豪、高円寺博 / 作曲 - クニ河内 / 編曲 - クニ河内 / 歌 - 池田鴻

※ 劇伴音楽はクニ河内が担当。第12話以降、作曲者の異なる『アストロガンガー』や『チャージマン研!』の音楽が多用されるようになった。

放送リスト

カッコ内は登場した空爆ロボ

  1. 大空の王者グロイザーX(ダイガン)
  2. 宇宙人美少女の秘密(デビル)
  3. 恐怖の気象兵器(デーモン)
  4. 熱血!ヒコーキ野郎の涙が燃える(アタッキンガー)
  5. 悲しみは大空の彼方に(スパイダー)
  6. 悲劇のマッハ3.5大作戦(ゴードン)
  7. リタの心を取り戻せ(ハリケント)
  8. 消えた空爆ロボ(ガロンガー)
  9. 傷だらけの友情(バイキング)
  10. この命果てるとも(ダイダラス)
  11. 人間ロボット大作戦(ダイッサム)
  12. 女神像を破壊せよ!(ビーナス)
  13. 恐怖の大飛行船(デスダガー)
  14. 皆殺しの巡視船(ドラキュラス)
  15. 悲劇の空爆ロボ・ビッキー(ハイビッキー)
  16. 日本全土を攻撃せよ(カイジュウ)
  17. 謎の飛行物体(ベーゴマ)
  18. 果てしなき大空の戦い(ギロチン)
  19. ゲンの命を救え(バギラス)
  20. さらば宇宙の友よ(ブラックパンサー)
  21. 秘密基地大爆破(ダイバッカス)
  22. 奪われたグロイザーX(デスダーガン)
  23. ジョーとリタの命を狙え!(コロシヤ)
  24. マシーンW.A銃を防げ(コロシヤ)
  25. 恐怖の巨大戦車 (アポロン)
  26. 嵐を呼ぶ大空中戦(ザンバラー)
  27. 大空に怒りをぶつけた涙の一撃(ドカイザー)
  28. 恐怖!空飛ぶ鯨(クジラ)
  29. 生きていたヤン博士(にせグロイザーX)
  30. 死をよぶ電撃作戦(ダイガー)
  31. 冷たく白い東京(アザラシダー)
  32. 秘密前線基地をさぐれ(ドクロ)
  33. 茜基地に突入せよ!(ドクロ)
  34. リタよ!ジョーを撃て!(タートルガー)
  35. 総攻撃ガイラー帝国(デビルゴス、デーモン、サターン)
  36. 大空に平和の鐘が鳴る(ガイラーV、レッド、ブラック)


1976年12月30日は年忘れ民謡大特番!・あゝ涙の故郷(1930-2054)のため休止

放送局

出典

脚注

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関連項目

テンプレート:前後番組

  1. 1977年1月20日の第5話、1月27日の第10話、2月17日の第13話の再放送を含む。
  2. 永井本人は「ノータッチだった」と証言(『アニメージュ』1984年5月号より)
  3. 1981年まではアニメ作品の敵キャラクターも掲載していた。
  4. 掲載されたのは空爆ロボのみで、各話の隊長に関する記述は一切ない。
  5. 『バトルホーク大図鑑』 (WILD GEEKS) p.76
  6. 永井豪の代表作マジンガーZ(1972年放送)は全長18m、総重量20t。同等の大きさのロボットとしては伝説巨神イデオン(105m)があげられる。
  7. OPの表記は「安藤豊広」。のちに訂正されている。