戸田恵子

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テンプレート:Mboxテンプレート:存命人物の出典明記 テンプレート:特殊文字 テンプレート:ActorActress 戸田 恵子(とだ けいこ、1957年9月12日 - )は、日本女優声優ナレーター歌手タレント。旧芸名、あゆ 朱美(あゆ あけみ)。

愛知県出身[1]青二プロダクショングランパパプロダクションを経てルックアップ所属。駒澤学園女子高等学校卒業[2]。特技はダンス茶道

経歴

母親の勧めで小学校5年生からNHK名古屋放送児童劇団に在籍し、『中学生日記』で子役出演。歌が好きでフジテレビ日清ちびっこのどじまん』の東海地区チャンピオンになったこともある。

1974年に上京し、16歳の時にあゆ朱美の芸名でアイドル演歌歌手としてデビュー。しかし歌手としては成功せず、リポーターなどをしていた所、ある番組で一緒になった野沢那智から声を掛けられた。2005年のインタビューでは「(当時は)バラドルみたいな状態。仕事はありましたが結果は伴っておらず将来は不安だった」という趣旨の発言をしている。当時は気球からのリポート撮影で墜落事故にあった事もある。さだまさしの『ひとり占い』(グレープ時代の作品)をレコードで発売したが、全く売れなかった。

その後、所属プロダクションが解散した事もあり、1977年、19歳の時に野沢主宰の「劇団薔薇座」へ研究生として入団。本格的に演技の勉強を始め、ミュージカル『ミュージックマン』で葦原英了賞、主演した『スイートチャリティ』で文化庁芸術祭賞(演劇部門)を受賞し、劇団の看板女優として活躍した。退団後の1989年には舞台『渾・身・愛』で第24回紀伊國屋演劇賞個人賞を受賞。薔薇座時代の愛称は「グリコ」で、現在も声優仲間からこう呼ばれることが多い。この「グリコ」の由来は、薔薇座入団当初の彼女の「イガグリ頭」から付けられたもので、菓子のグリコとは関係はない。

1979年に実写版『眠れる森の美女』のオーロラ姫役で声優デビュー。アニメ作品は、『無敵鋼人ダイターン3』がデビュー作である。続けて出演した『機動戦士ガンダム』のキャラクター・マチルダ・アジャン役で名を知られるようになった[3]。当初は『伝説巨神イデオン』『子鹿物語』など歌手としての色彩が強い出演作品が多かったが、次第に本格的な声優業にも進出。『ゲゲゲの鬼太郎(3作目)』の鬼太郎役、『キャッツ♥アイ』の瞳役、『きかんしゃトーマス』(フジテレビ放送版)のトーマス役、そして『それいけ!アンパンマン』のアンパンマン役として子供たちから絶大な人気を受け、キャリアは30年を越える。洋画吹替えも多く担当し、ジュリア・ロバーツジョディ・フォスターや『Xファイル』のスカリー捜査官等も務める。現在は女優としての活動が中心でありアンパンマン以外での声優としての活動は少ないが、散発的に吹替えにも出演している。 弥永和子と並び、ジェイミー・リー・カーティスシガニー・ウィーバー両者の吹替えを経験した数少ない人物。

『機動戦士ガンダム』での共演をきっかけに22歳の時に池田秀一と結婚するが、短期間で離婚。1990年に俳優井上純一と再婚したが、2006年12月に離婚。これは世間にはほとんど知られず、2007年7月頃に女性週刊誌にて初めて発覚した。井上とは離婚後も仲が良いとのこと。

1994年に金子修介監督の『毎日が夏休み』で初の本格的な映画出演を果たす。1997年には三谷幸喜脚本の『総理と呼ばないで』で連続ドラマデビューも果たした。以後も『ラヂオの時間』(日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞)『HR』等の三谷作品や、『ちゅらさん』『ショムニ』『天才柳沢教授の生活』等のドラマにも多数出演。舞台では『オケピ!』、『なにわバタフライ』、薔薇座時代の同僚・岸野幸正率いる「劇団岸野組」の公演等に主演している。2006年『歌わせたい男たち』で第13回読売演劇大賞最優秀女優賞を受賞した。

2007年、50歳を記念し歌手として再デビュー。ビクターエンタテインメントより9月5日にアルバム『アクトレス』をリリースし、12月19日には中村中が楽曲提供した「強がり」をシングルカットしてリリース。因みに中村からは恵さんという愛称で呼ばれている。2008年にNHKみんなのうた「昆虫ニンジャ」が4月23日にリリースされた。

2012年、第六回声優アワード「高橋和枝賞」を受賞[4]

2013年4月13日には出身地である愛知県より「LOVEあいちサポーターズ あいち広報大使」の委嘱を受けた[5]

人物

トイ・ストーリー』『トイ・ストーリー2』で共演した三ツ矢雄二は、名古屋の児童劇団時代からの腐れ縁だと語っている。山寺宏一もアニメ・人形劇・テレビドラマ等を通じ共演が多い。深浦加奈子とは古くからの友人で彼女が亡くなる2日前に見舞いに訪れ、逝去後には悲しみから一時ブログを休業した。

趣味は演劇鑑賞で、主にブロードウェイのミュージカルを(多い時は毎月数回)鑑賞している。愛車の黒いポルシェで気晴らしのドライブをするのも好きだが、安全運転で高速道路の合流地点に入っても中々本線に入れず、車が前にいるだけで高速道路が自然渋滞するという。東名高速の海老名SAまで行き、適度に休憩したらそのまま帰宅する[6]

脚本家の三谷幸喜は駆け出しの頃から戸田のファンで、度々舞台の楽屋へ花束を届ける程だった。初の連続テレビドラマ『総理と呼ばないで』を直接オファーしたのも三谷だが、当初の戸田は当時39歳という年齢から固辞した。しかし諦めない三谷は「あなたをよく知っている自分が脚本を書くから、何も心配しないでくれ」と言い、熱意を受け出演を承諾した。それ以降、三谷作品のみならず様々なドラマで重要な役柄で出演し続けている[7]

多彩な役柄をこなすため若手女優が目標とする女優に選ばれる事も多く、三谷とはテレビドラマ『サザエさん』で伊佐坂夫婦としても共演した。また2000年代後半以降は司会業もこなし、歌手活動も再開した。

声優として

アイドルから声優に転向し成功した先駆けと称され、小山茉美潘恵子と並ぶ人気で多く共演した(なお当時アテレコ時は、眼鏡姿が多かった)。声優としてキャラクターの声をあてる際は、アンパンマンだと丸い顔からある程度優しい声という様に、第一印象を大事にしている[8]

声優でのデビュー作は1979年の『眠れる森の美女』(オーロラ姫役)だが、本人は「セリフが殆どなく、だから新人でも大丈夫だと判断されたのでは?」という主旨の発言をしている。ほぼ同時期に、『ベルサイユのばら』にも役名なしで何話か出演した(師・野沢那智がフェルゼン役で主演)。

スーパーロボット大戦シリーズには、マチルダをはじめ戸田が担当したキャラクターが出演しているが、シリーズの傾向として戦闘シーンに直接関与しないキャラクターには基本的に声が入らない[9]。ただし、いくつかのガンダムシリーズのゲーム作品では新たに録音された戸田本人によるマチルダの声を聞く事ができる。

富野由悠季監督の『機動戦士ガンダム』では挿入歌「いまはおやすみ」を、『伝説巨神イデオン』ではエンディング曲「コスモスに君と」を歌い、後者はアルバム『アクトレス』(2007年発売)にもボーナストラックとして収録された。またカララ・アジバのデザインは戸田本人がモデルである。

俳優としてテレビドラマ『電車男』に主人公・剛司の母役で出演した際は劇中最後まで姿を現さず、最終回で主人公の所有するマチルダのフィギュアと共に登場。「そこの剛司、早く座りなさい」「生意気ね」といったセリフを言った。

1985年10月12日から1988年2月6日まで放送されたゲゲゲの鬼太郎 第3期では主役である鬼太郎役を演じた。また、2008年12月20日に公開された映画『劇場版 ゲゲゲの鬼太郎 日本爆裂!!』の同時公開の「ゲゲゲまつりだ!!五大鬼太郎」で第3期終映後20年ぶりに第3期の鬼太郎を演じた。

出演作品(女優)

テレビドラマ

映画

舞台

出演作品(声優)

太字は主役・メインキャラクター

テレビアニメ

1978年

1979年

1980年

1981年

1982年

1983年

1984年

1985年

1986年

1987年

1988年

1990年

1991年

1996年

  • シティーハンター ザ・シークレット・サービス(ローザ・マルチネス)

1999年

2004年

2010年

OVA

1975年

1984年

1985年

1987年

1988年

1989年

1990年

1991年

1992年

1993年

2002年

劇場アニメ

1981年

1982年

1983年

1985年

1986年

1987年

1989年

1990年

1991年

1992年

1993年

1994年

1995年

1996年

1997年

1998年

1999年

2000年

2001年

2002年

2003年

2004年

2005年

2006年

2007年

2008年

2009年

2010年

2011年

2012年

2013年

2014年

ゲーム

1994年

1995年

1997年

  • だいすき(ミョソディス・B・コジェドゥープ)

1998年

2000年

  • SDガンダム GGENERATION-F(マチルダ・アジャン、エルフリーデ・シュルツ)
  • キッズステーション それいけ!アンパンマン(アンパンマン

2001年

  • SDガンダム GGENERATION-F.I.F(マチルダ・アジャン、エルフリーデ・シュルツ)
  • キッズステーション それいけ!アンパンマン2 アンパンマンとだいぼうけん!(アンパンマン)

2002年

  • キッズステーション おしゃべりおえかき それいけ!アンパンマン(アンパンマン)
  • キッズステーション それいけ!アンパンマン3 すごろくアンパンマン(アンパンマン)
  • サンリオタイニーパーク(キキ)

2006年

  • SDガンダム GGENERATION PORTABLE(マチルダ・アジャン)

2007年

  • SDガンダム GGENERATION SPIRITS(マチルダ・アジャン)
  • みんなのGOLF 5(ティアナ)

2008年

吹き替え

女優

映画・海外ドラマ

海外アニメ

情報・バラエティ ほか

ラジオ

ラジオドラマ

  • パチャカマに落ちる陽 1982年3月7日 水島裕と共演 (NHK-FM
  • アートドラマ・美女と巨匠〜ヒッチコックを愛した女〜(2014年8月17日、NHKラジオ第1)

その他

リリース作品

あゆ朱美時代

タイトル(A面) タイトル(B面) レコード会社 レコード番号 発売日 備考
ギターをひいてよ 花は知らない ビクター SV-1174 1974.02.25 オリコン最高位85位、売上0.5万枚
街あかり 涙の季節 ビクター SV-1195 1974.09
十七のえれじい この一年 ビクター SV-1221 1975.04
ひとり占い 19才 ビクター SV-6109 1976.11 元はグレープの楽曲。作詞・作曲:さだまさし

戸田恵子(改名後)

タイトル(A面) タイトル(B面) レコード会社 レコード番号 発売日 備考
シャアが来る(歌:堀光一路) きらめきのララァ キング TV(H)65 1979.12.05 機動戦士ガンダム』挿入歌
復活のイデオン(歌:たいらいさお) コスモスに君と キング GK-7503 1980.05.21 伝説巨神イデオン』エンディングテーマ
いまはおやすみ 永遠にアムロ キング K06S-3012 1980.12.21 機動戦士ガンダム』挿入歌
あしたになれば 風と唄おう(歌:古谷徹) キャニオン CX-67 1981.08.25 家族ロビンソン漂流記 ふしぎな島のフローネ』挿入歌
思い出ブルー・ドリーム 女いのち歌 キング K07S-255 1981.12.05 劇場版『宇宙戦士バルディオス』挿入歌
ハロー・トゥモロー 空から星が降りてくる(歌:高梨雅樹) キャニオン 6G0034 1983.09.21 子鹿物語』主題歌
鬼太郎音頭 オ・ト・メ・チックな恋(歌:色川京子) 徳間ジャパン 7AGS-8 1986.06.25 劇場版『ゲゲゲの鬼太郎 最強妖怪軍団!日本上陸!!』挿入歌
ゴハンをいっぱい食べたなら フシギな計算の唄 PART.II(歌:遠藤賢司) 日本クラウン CRDN-40 1990.11.10 「アンパンマンふりかけ」CMソング
強がり CAT'S EYE, V.I.P ビクター VICL-36385 2007.12.19
昆虫ニンジャ ビクター VICL-36410 2008.04.23 NHK「みんなのうた
泣き唄 Again ~and Again~ ビクター VICL-36462 2008.10.15

アルバム

タイトル レコード会社 レコード番号 発売日 備考
Soft Drinks キング K25A-218 1981年 「SHAKE!」「甘い罠」「恋はパンドラ」「1プラス1で」「レッド・アイ」「回転とびら」「ハイヌーンはハイボール」「カフェ・ド・ラ・ペ」「ミス パンプキンパイ」「24才 迷いびと」
Lookin' for Love キング K25A-362 1982年 「LOVE ME AGAIN」「TWENTY-FIVE」「FALL IN LOVE TONIGHT」「LOVELY NIGHT」「SEXY WIND」「Johnny Angel」「I will follow him」「Where the boys are」「Happy biryhday, Sweet Sixteen」「Un Buco Nella Sabbia」
Naturally キング K25A-438 1983年 「OVERTURE〜序曲〜」「FADE IN〜溶明〜」「RUN THROUGH〜通し稽古〜」「STAND IN〜代役〜」「AD-LIB〜即興の台詞〜」「さよならだけは嫌い」「黄昏はシネマのように」「雨のように泣いて」「それはそれ」「5分だけのとまどい」
Tenderly キング K28A-643 1984年 「STAY」「Femme dans ma vie」「あの日のままの微笑で」「Pay Some Attention To Me」「別れのセレクション」「ガラスのエレベーター」「PRETENDER」「キャロライン」「HELLO」「We Could Have It All」
Actress ビクター VICL-62477 2007.09.05 「V.I.P」「ひとり占い」(あゆ朱美)「のっこのわがままブギ」「女友達」(高橋真梨子)「ささやかなジュゲーム」「声のおまもりください」(BEGIN)「強がり」「里の秋」(童謡)「V.I.P the Tribal Mix」「コスモスに君と」
Perfect Best キング KICS-1654 2011.06.08 「恋はパンドラ」「1プラス1で」「回転とびら」「ハイヌーンはハイボール」「LOVE ME AGAIN」「TWENTY-FIVE」「LOVELY NIGHT」「SEXY WIND」「RUN THROUGH〜通し稽古〜」「STAND IN〜代役〜」「さよならだけは嫌い」「それはそれ」「別れのセレクション」「男なんていい気なもの」「思い出ブルー・ドリーム」「きらめきのララァ」「いまはおやすみ」(セリフ入り)「コスモスに君と」
Route 55 キング KICS-1823 2012.09.12 「家へおいでよ」(江利チエミ)「OVER THE SEA」「眠れない夜の窓辺で 」「Dancin' on the earth」「世界一のママ」「Go! Go! Rock'n'Roll」
  • 声優バンド スラップ・スティックのアルバム「Take me to boathouse /ボートハウスへ連れてって」にゲストとして出演し、2曲でボーカルを披露している。
  • 勇気のルンダ - 『それいけ!アンパンマン』 ベストヒット、それいけ!アンパンマン キャラクターソングコレクション
  • アンパンマン絵かき歌 - それいけ!アンパンマンより
  • なんのために飛ぶ - それいけ!アンパンマンより
  • 希望のハンカチ - それいけ!アンパンマンより
  • 渡りに舟 - 千本のっこ名義、ラヂオの時間より
  • 夢幻恋唄〜夢幻紳士のテーマ〜 - 夢幻紳士より
  • 明日の明星 - 新竹取物語1000年女王より
  • 星空のイリュージョン - 特装機兵ドルバックより
  • ROLLING DEVIL - 戦え!!イクサー1 ACT-II イクサーΣの挑戦より

CM

その他

著書

  • 私のコーヒータイム(1982年4月、アニメ文庫:朝日ソノラマ
  • ちゃきちゃき/ChakiChaki(1999年4月、学陽書房)、回想・エッセー
  • アンパンマンになりたい私 笑顔の達人になる(1994年9月、法風雅書房)
  • アンパンマンVSアンパンマン(2000年9月、フレーベル館)原作者やなせたかしとの共著

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ

  1. 戸田恵子 (KEIKO TODA) マコンズ公式サイト 2011.12.18 07:42 (UTC) 閲覧
  2. マイタウン21.多摩山手版、第63号 より
  3. 第41話「光る宇宙」にてララァが散るシーンでは、「いまはおやすみ」が挿入歌として使用された。
  4. テンプレート:Cite web
  5. 戸田恵子様への「LOVEあいちサポーターズ」委嘱について | 愛知県
  6. 2007年6月16日放送『メントレG』における高橋克実のインタビュー証言。
  7. 2007年6月16日放送『メントレG』の1コーナー「Gのポイント」、『笑っていいとも!』の1コーナー「予想屋に聞け! ゲストご自慢ダービー」(2007年12月19日)より。
  8. 1990年代には声優として、関西地方の深夜ローカル番組に出てアテレコ法について話した事もある。
  9. 『Z』の『宇宙戦士バルディオス』は劇場版準拠のキャスティングが行われているが、ローザ・アフロディアは永田亮子が代役を担当している。また『第3次Z』では『太陽の使者 鉄人28号』のグーラが登場するが、こちらも斎賀みつきが代役となっている。
  10. 番組にアンパンマンのぬいぐるみが出演した際、声がある場合

外部リンク