小林製薬

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テンプレート:Infobox 小林製薬株式会社(こばやしせいやく)は、大阪市中央区道修町四丁目に本社を置く、医薬品と衛生雑貨(トイレタリー)の企画・製造・販売をおこなう日本企業である。

コーポレート・スローガンは「"あったらいいな"をカタチにする」。

概要

創業者の小林忠兵衛1886年(明治19年)に名古屋市で「小林盛大堂」を開き、雑貨化粧品洋酒の販売を始める。2年後には薬品卸部門を設立し、タムシチンキなどの薬品の販売を開始。1919年(大正8年)には、大阪に進出し、本社を設置。その後1956年(昭和31年)に改組し、のちに「アンメルツ」「ブルーレット」「サワデー」「トイレその後に」「サラサーティ」「熱さまシート」「フェミニーナ」「アイボン」「消臭元」「ケシミン」「ナイシトール」などの製品を開発、テレビCMの放映も相まって、ヒット商品となる。

製品開発において、非常に小回りの効く企業の一つとしてその名を知られると共に、ユニークなネーミングが冠された商品を多数持つ。


武田薬品工業塩野義製薬等、医薬品製造企業の本社が集まることで有名な、大阪・道修町に本社を置いているが、在阪医薬品メーカーでは珍しく、事業としては医薬品よりも、衛生雑貨関係の印象が強い。

2001年平成13年)に使い捨てカイロメーカーである桐灰化学を子会社化したのを皮切りに、2006年(平成18年)には「間宮アロエ軟膏a」をはじめとするアロエを使用した製品の製造を行っているアロエ製薬を子会社化。さらに、2013年(平成25年)には六陽製薬とジュジュ化粧品を順次当社の傘下とした。

また、2000年代に入ると他社が発売していたブランドを取得し「キムコ」「イージーファイバー」「アクアフィルター」「プリティ」「小林製薬の杜仲茶」「命の母」「間宮アロエ軟膏a」「ビスラットゴールドa」「オードムーゲ」が順次自社製品となり、販路の拡大や知名度の向上に貢献している製品もある。

株式の上場は1999年大証2部)と比較的最近であり、現在は東証1部に上場している。

沿革

  • 1886年(明治19年) - 小林忠兵衛により名古屋市で雑貨屋として設立。
  • 1894年(明治27年) - 製薬業に進出。
  • 1919年(大正8年) - 大阪市西区に株式会社小林大薬房を創立。
  • 1940年(昭和15年) - 株式会社小林大薬房の製剤部門を分離し、小林製薬株式会社を設立。
  • 1956年(昭和31年) - 小林大薬房と小林製薬を合併し、社名を小林製薬に改称。
  • 1967年(昭和42年) - 肩こり治療薬「アンメルツ」を発売。
  • 1969年(昭和44年) - トイレタリー製品の第1号「ブルーレット」を発売。
  • 1975年(昭和50年) - 芳香剤のパイオニア「サワデー」を発売。
  • 1985年(昭和60年) - 倒産した小林脳行の営業権を譲受(それまでは社名は類似するが関係は無かった企業である)。同社の防虫剤など(モスノー・モスボックス・サニボンなど)の販売を引き継いだ。
  • 1987年(昭和62年) - 現在のCIを導入。
  • 1999年(平成11年) - 大阪証券取引所第二部上場。
  • 2000年(平成12年) - 東京証券取引所ならびに大阪証券取引所市場一部上場。
  • 2001年(平成13年) -
  • 米国系傘下にあったパナマ国籍の企業ホワイトホール ジャパン コーポレーション(旧・アメリカン・ドラッグ・コーポレーション)を買収、チバ コバヤシ インクに商号変更した同社の製品(キムコ、イージーファイバー、プリティ、アクアフィルター(ホワイトホール時代に頭痛薬「アドヴィル」も発売されていたが、継承前に製造発売中止))の販売権を承継(会社は2004年に清算)。
  • 使い捨てカイロ大手の桐灰化学の全株を取得し完全子会社化。
  • 2002年(平成14年) - 日立造船から健康食品事業(杜仲茶)を譲り受ける。翌2003年に当社の製品として発売開始.
  • 2005年(平成17年)1月 - 笹岡薬品が製造する女性用の更年期障害保健薬「命の母」ブランドの独占販売権を取得。同年6月に「女性保健薬 命の母A」を当社から発売する。
  • 2005年(平成17年)3月 - アメリカ・コーム社との合弁会社であった小林コーム株式を取得して完全子会社化すると共に、コーム社から日本における「ラナケイン」・「フェミニーナ」の商標権を譲り受ける。同年12月に簡易合併による吸収合併を行ったため、2006年から「ラナケイン」・「フェミニーナ」を自社生産に切り替える。
  • 2005年(平成17年)7月 - 井藤漢方製薬と資本・業務提携を結ぶ。
  • 2006年(平成18年)6月 - 大衆薬製造販売のアロエ製薬静岡市)の全株を取得し完全子会社化。同年9月より「アロエ製薬」製品の発売開始。
  • 2007年(平成19年)3月 - ブランドスローガン「"あったらいいな"をカタチにする」をテレビCMに挿入開始[1]
  • 2008年(平成20年)1月 - 卸売子会社のコバショウが、株式交換によってメディセオ・パルタックホールディングス(現・メディパルホールディングス)の完全子会社となる(コバショウは同年4月にパルタックと統合し、パルタックKS(現・Paltac)となる)。
  • 2008年2月 配合の消臭剤除菌用品について、CMなどで謳った効果が過大だったとして、販売停止することを発表[2]
その後、以下の商品は順次販売を再開した。
  • 銀のブルーレットおくだけ - 2008年2月に商品名を「ブルーレットおくだけ黒ズミ対策」に変更した上で、販売再開。
  • トイレその後に - 2008年2月よりパッケージを変更し販売再開。
  • 銀の消臭元(タバコ用、ペット用、くつ・下駄箱用) - 2008年3月より商品名を「タバコ消臭元」、「ペット消臭元」、「くつ・下駄箱消臭元」に変更した上で販売再開。
  • 銀の消臭元スプレー - 2008年3月より商品名を「トイレの消臭元スプレー(イオンシトラス)」に変更した上で販売再開。
  • 銀のゴミサワデー - 2008年3月より商品名を「ゴミサワデーEX」に変更した上で販売再開(なお、本製品は「ゴミサワデー」のリニューアルに伴い、2011年3月で製造終了)。
  • 銀の消臭元 トイレ用 - 2008年3月より商品名を「トイレの消臭元(イオンシトラス)」に変更した上で販売再開。
  • エアコン徹底洗浄スプレー - 2008年4月よりパッケージを変更し販売再開(本製品は2010年3月より桐灰化学へ移管)。
  • 2008年(平成20年)6月 - 「銀の消臭元 トイレ用」、「銀のブルーレットおくだけ」について、優良誤認にあたるとして公正取引委員会から排除命令を受ける。[3]
  • 2008年(平成20年)7月 - 洗眼薬「アイボン」と映画「ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌」の一風変わったコラボレーションを実施。映画では目玉おやじが「アイボン[4]」を使用する場面が登場したり、「アイボン」・「アイボンWビタミン」のCMでは2008年7月1日から公開期間中まで、冒頭の「あっ!小林製薬」を使用しない代わりに目玉おやじが登場した。
  • 2008年(平成20年)9月 - ロングセラーブランド「サワデー」を刷新した「香り薫るサワデー」発売。
  • 2008年(平成20年)12月 - 石原薬品工業並びに石原道郎より肥満症対策の医薬品「ビスラットゴールド」の商標権を取得[5]2009年(平成21年)3月に「ビスラットゴールドa」として当社から発売。
  • 2009年(平成21年)4月 - 井藤漢方製薬との資本業務提携を解消。
  • 2009年(平成21年)5月 - 運営するウェブサイトの一部が不正に改ざんされる。改ざんされたウェブサイトは一旦閉鎖。復旧作業を行い同月28日に復旧完了。
  • 2009年(平成21年)8月 - 本社をKDX小林道修町ビルに移転(住所が道修町4丁目4番10号になる)。
  • 2010年(平成22年)4月 - 医療機器事業部門を分社化し、小林メディカル株式会社を設立。
  • 2010年(平成22年)9月 - 当社初の【第1類医薬品】となる膣カンジダの再発治療薬「フェミニーナ 膣カンジダ錠」を発売(本製品は同日に田辺三菱製薬から発売された「オキナゾールL100」のOEM品に当たる)。
  • 2012年(平成24年)5月 - 当社子会社の小林メディカル株式会社の株式の80%を三菱商事へ譲渡[6]。同年6月より連結子会社(完全子会社)から持分法適用関連会社となる(同年11月に日本メディカルネクスト株式会社へ商号変更。2013年5月に残りの20%の株式も三菱商事へ譲渡し、持分法適用関連会社からも除外)。
  • 2013年(平成25年)3月 - 薬用ローション「オードムーゲ」の製造元である六陽製薬株式会社の株式93.9%を取得し、子会社化[7]
  • 2013年(平成25年)9月 - 旧法人の化粧品事業と商号を引き継いだジュジュ化粧品株式会社の全株式を取得し、完全子会社化[8]
  • 2014年(平成26年)2月 - 六陽製薬が製造する「オードムーゲ」・「オードムーゲスキンミルク」・「オードムーゲスキンクリーム」の販売を日邦薬品工業から継承し、当社製品として発売開始。

主な商品

テンプレート:宣伝 2014年(平成25年)7月現在

アイボン(洗眼薬・目薬)【第3類医薬品】
1996年に発売し、洗眼薬市場を開拓したパイオニアブランド。2012年9月に9種類の有効成分を配合した高機能タイプの「アイボンメディカル」を追加し、現在は6種類をラインナップしており、「アイボン」と「アイボンWビタミン」には携帯用やトライアルに最適なミニサイズ(100ml)もラインナップされている。また、目薬の「アイボントローリ目薬ドライアイ(製造販売元:東亜薬品)」もラインナップする。なお、「アイボンメディカル」の発売に合わせ、洗眼薬の既存品全アイテム(アイボン、アイボンAL、アイボンクール、アイボンマイルド、アイボンWビタミン)のパッケージデザインをリニューアルした。
アンメルシン(外用鎮痛消炎薬)
インドメタシン配合の外用鎮痛消炎薬がメインで、ゲルタイプの「アンメルシン1%ゲル【第2類医薬品】」、液タイプの「アンメルシン1%ヨコヨコ【第2類医薬品】」がある。かつてはビタミンB1主薬製剤の「アンメルシンコンドロパワー錠【第3類医薬品】」やイブプロフェンを配合した鎮痛薬「アンメルシン鎮痛錠【指定第2類医薬品】(製造販売元:明治薬品、2012年9月にリスク区分を変更)」も発売されていたが、「アンメルシンコンドロパワー錠」は2012年3月で、「アンメルシン鎮痛錠」は2013年3月でそれぞれ生産を終了した。
アンメルツ(外用鎮痛消炎薬・衛生雑貨品)
無臭性の肩こり薬「ニューアンメルツヨコヨコA【第3類医薬品】」が有名だが、このほかに女性向けにオレンジシトラスの香りとした「アンメルツレディーナ【第3類医薬品】」、フェルビナク+血行促進成分NVA(ノナン酸バニリルアミド)を配合した「アンメルツゴールドEX【第2類医薬品】(本製品は以前、中国・四国地区で先行リニューアルによるテスト販売をしていた「アンメルツヨコヨコ フェルビナエースZ【第2類医薬品】」の処方をそのままに、2010年4月に商品名を変更して全国展開したものである)」等がある。なお、「ニューアンメルシンヨコヨコA」のテレビCMでは必ず使用上の注意のテロップが入っていたが、薬事法の改正で【第3類医薬品】に分類されることになった為、2009年6月からはテレビCMで使用上の注意のテロップが表示されなくなった[9]。2012年3月に「アンメルツゴールドEX」の派生製品として、ヘッドをスポンジからステンレス製の鉄球に変更し、マッサージ効果をプラスした「アンメルツゴールドEX グリグリ【第2類医薬品】」を追加発売。同時に、「ニューアンメルツヨコヨコA」・「アンメルツゴールドEX」・「アンメルツレディーナ」・「アンメルツ温キューパッチ【第3類医薬品】(製造販売元:祐徳薬品工業)」の4アイテムのパッケージデザインを統一した。2013年3月には肩こりで悩む女性に真摯に向き合い、これまでの外用鎮痛鎮痛剤のイメージを覆すリラックスハーブの香りの乳液タイプ「アンメルツほぐタイム マッサージ乳液【第3類医薬品】」を発売。2014年4月には患部に長くとどまって効果が持続するゲルタイプ「ニューアンメルツゲル【第3類医薬品】」を発売した。
また、衛生雑貨品も扱っており、足冷却シート「アンメルツ足爽快シート」や医療用サポーター「アンメルツ医学サポーター」が発売されている。
コムレケア(漢方製剤)【第2類医薬品】
2010年(平成22年)3月発売。つらい足の"つり"(筋肉痙攣)やこむらがえりを治す内服薬。満量処方(1日分の満量に相当する生薬抽出エキスを100%配合)の芍薬甘草湯を配合。錠剤タイプ。2012年(平成24年)9月に添加物の変更と錠剤の小粒化を行い、「コムレケアa」としてリニューアルした。
コリホグス【指定第2類医薬品】
筋弛緩成分のクロルゾキサゾンが神経に働きかけて筋肉をほぐし、鎮痛成分エテンザミドが肩こりによる肩の痛みを緩和する内服薬。気づいたときにすぐに服用でき、即効性もある。当初は2002年9月に「アンメルツ コリホグス」として愛知県三重県岐阜県でテスト販売を開始。その後2007年3月に現在の商品名に変更、パッケージデザインをリニューアルし、販売エリアを北海道に変更。2009年3月には再度パッケージデザインを変更し、販売エリアを中・四国地区に変更。そして、2010年4月に全国に拡大発売された(TVCMでは改正薬事法に基づく使用上の注意のテロップが付いている。製造販売元:富山薬品)。
シジラック【第2類医薬品】
体力中等度またはやや虚弱な方の四十肩、五十肩、肩こり、寝ちがえに。独活葛根湯が主成分の漢方薬で、四十肩や五十肩に伴う肩関節の炎症を体の中から鎮める。成人(15歳以上)1回分の服用量(4錠)毎の個包装になっており、携帯にも便利である。2013年3月から広島県限定で発売されていたが、2014年4月にパッケージをリニューアルして全国発売された。
タムシチンキ(水虫薬)【第2類医薬品】
ハケで塗るタイプの水虫薬で、ロングセラーの製品である。ミコナゾール硝酸塩配合の「小林タムシチンキb」と1日1回で効果を発揮する「NEWタムシチンキゴールド」がある。
タムチンキ(水虫薬)
パウダーを配合した水虫薬で主にジュクジュクした患部に最適。リドカインを基準量最大量配合した「タムチンキパウダースプレーc【第2類医薬品】」と、殺真菌成分ブテナフィン塩酸塩を配合した「タムチンキパウダースプレーz【指定第2類医薬品】」がある。2014年3月にはl-メントールの冷感で塗った直後から爽快感が持続するジェルタイプ「タムチンキパウダーinジェル【第2類医薬品】」を発売した(「タムチンキパウダースプレー」は原則使用上の注意のテロップを付けていないが、以前発売されていた「タムチンキ」ブランドの他の剤形(シャーベットスプレー、ティッシュ、クリームP)については使用上の注意を付けていた。「タムチンキパウダースプレーz」については発売当初使用上の注意のテロップを付けていなかったが、薬事法改正に伴い、2010年5月より使用上の注意のテロップを追加)。
アットノン【第2類医薬品】
2011年(平成23年)3月発売。水分保持作用、抗炎症作用、血行促進作用のあるヘパリン類似物質皮下組織血流循環を良くし、皮膚新陳代謝を促進することにより、傷跡の奥にある皮膚組織の再生を促し、目立って気になる跡・やけど跡を目立たなくする外皮用薬。2010年5月より中四国地区でテスト販売されていたが、夏場を中心に順調な売り上げを見せたため、全国発売に踏み切った。なお、テスト販売時は大正薬品工業に製造を委託していたが、全国発売時に自社製造に切り替えた。2013年(平成25年)3月にしっとりとした使い心地のクリームタイプ「アットノンクリーム」を追加発売した。
アピトベール【第2類医薬品】
2013年3月発売。ひざの裏、手首、首筋など、掻きむしって症状が悪化する前に治療する漢方油膜軟膏(紫雲膏)。患部のうるおいを保ちながら炎症を鎮める。2012年9月より近畿地区でテスト販売されていたが、肌がカサつく冬場に向けて順調に売上を伸ばしたため、全国発売に踏み切った(製造販売元:ジェーピーエス製薬)。
サカムケア(液体絆創膏)【第3類医薬品】
さかむけ・ひびわれをぴたっと固める医薬品の液体絆創膏。ピンポイントに塗れるハケ付。発売当初は大木製薬に製造を委託していたが、2013年秋に「サカムケアa」としてリニューアルし、自社製造に切り替えた。
ズッキノン(経皮吸収鎮痛薬・漢方製剤)
元々は2008年3月に九州地区限定で発売された漢方薬「ズッキノン」が原点である。釣藤散が主成分で肩や首の筋肉の緊張を和らげ、血流を整えながら痛みを鎮める。この時はエリア販売のみで一旦製造を終了した。次いで、2010年10月に同じく九州地区限定で経皮吸収鎮痛薬「塗るズッキノンa軟膏【第3類医薬品】」を発売。こちらは、肩こりやストレスなどが原因によって起こる頭痛(緊張性頭痛)に塗るタイプで、肩や首筋に塗ることで、サリチル酸メチルが血行を促進して筋肉の緊張を和らげ、頭痛も治す。手が汚れないドーム型チューブを採用。その後、TVCMとの連動で順調に売上を伸ばしたため、2011年3月に全国発売された。そして、2012年3月に一旦製造を終了していた漢方薬「ズッキノン」のパッケージデザインを変更して「漢方ズッキノン【第2類医薬品】」に改名し、販売地区を北海道・中四国地区に変更して再発売(同時に「塗るズッキノンa軟膏」のパッケージデザインもリニューアル)。「漢方ズッキノン」も順調に売上を伸ばしたことから、同年9月に全国発売された(九州地区では事実上の再発売となる)。
ビフナイト/びふナイト(にきびケア)
ニキビ対策ブランド。2013年3月にラインナップの刷新を行い、新たに皮脂吸収成分のクレイパウダーを配合した薬用洗顔料「あぶらとり洗顔【医薬部外品】」と薬用化粧水「あぶらおさえローション【医薬部外品】」を発売し、イオウフェノールを配合し、日焼けによるシミ・そばかすにも効果がある薬用クリーム「薬用ビフナイト【医薬部外品】」はパッケージデザインをリニューアル。これまで、同名ながら、治療薬はすべてカタカナ表記、予防アイテムは"びふ"がひらがな表記と違いがあったが、新たに発売した2製品とリニューアルに伴って商品名を変更した「薬用ビフナイト」はすべてカタカナ表記の「ビフナイト」に統一されている。併せて、ニキビ治療薬はグリチルリチン酸ジカリウムをグリチルリチン酸に差し替えるなどの処方改良を行い、「ビフナイトsニキビ治療薬【第3類医薬品】」に改名した(リニューアルに伴って自社製造に切り替え)。その他のアイテムとして、お出かけ先でもさっとケアができる透明タイプ「びふナイトちょこぬり【医薬部外品】」、おやすみ前に貼るパッチタイプ「びふナイトパッチ【医薬部外品】」もある。
フェミニーナ(鎮痒消炎薬・膣カンジダの再発治療薬・潤滑ゼリー)
鎮痒消炎薬として、クリームタイプの「フェミニーナ軟膏S【第2類医薬品】」のほか、手が汚れないミストタイプの「フェミニーナミスト【第2類医薬品】[10]」も販売されており、刺激のある化学成分やホルモン剤を使っていない潤滑ゼリー「フェミニーナなめらかゼリー」もある。2010年9月には膣カンジダの再発治療薬として「フェミニーナ 膣カンジダ錠【第1類医薬品】(製造販売元:田辺三菱製薬)」を発売。尚、当製品は当社初の【第1類医薬品】に分類される為、従来からの購入方法に加え、購入カード(セルフチェックシート)に記載のQRコードから携帯サイトへアクセスして症状を自分で確認し、店頭の薬剤師に携帯電話を提示するだけでスムーズに購入できるシステムを導入する。2013年3月には「フェミニーナミスト」にスリムサイズの携帯用(15ml)を追加発売し、「フェミニーナ軟膏s」のパッケージデザインをリニューアルした。2014年4月にはさらさらパウダー(二酸化ケイ素)を配合したジェルタイプ「フェミニーナジェル【第2類医薬品】」を発売した。
ラナケイン(鎮痒消炎薬)
"1秒でも早く"がキャッチコピーのかゆみどめ。局所麻酔剤(アミノ安息香酸エチル)を5%配合したクリームタイプの「ラナケインS【第3類医薬品】」、冷感刺激成分(l-メントール)も配合したジェルタイプの「ラナケイン冷感ジェル【第2類医薬品】」、乾燥肌の方に最適な「ラナケインクリーム【第2類医薬品】」がある。
オシリア【指定第2類医薬品】
肛門のぶり返すかゆみや痛みを元から鎮める外用痔疾用薬。かゆみの原因である肛門の炎症をヒドロコルチゾン酢酸エステル(抗炎症剤)が抑え、ジフェンヒドラミン塩酸塩(抗ヒスタミン剤)とリドカイン(局所麻酔剤)がかゆみをすばやく鎮める。また、しばらく使用することでかゆみのぶり返しが起きにくくなる。2013年10月に静岡県で発売を開始したが、順調に売上を伸ばしたため、2014年4月に全国発売された。
のどぬ~る(のどケア)
のどに関連する治療薬やマスクのブランド。綿棒で直接つけるタイプの「のどぬ~る【第3類医薬品】(製造販売元:福地製薬[10]」やロングノズルを採用したのどスプレー「のどぬ~るスプレー【第3類医薬品】」、扁桃炎に効果のある漢方製剤で、うがいをしてから飲み込んで服用する「のどぬ~るガラゴック【第2類医薬品】」、乾燥したのどをウェットフィルターで潤すマスク「のどぬ~るぬれマスク」などがある。この「ぬれマスク」はウイルス飛沫をブロックする製品があり、2009年8月に「立体(2012年9月にパッケージをリニューアルし、「加湿・ウイルス対策」から改称)」、3~9歳のこども向けに設計し、香りつきウェットフィルターを採用した「こどもマスク」を追加(なお、「こどもマスク」については、2010年8月に「高学年用 ソーダの香り」を追加発売)。また、医薬品を扱えない店舗にも対応する指定医薬部外品の商品としてセチルピリジニウム塩化物水和物を配合した「のどぬ~るスプレー クリアミント」を発売している。
イントウェル(解熱鎮痛薬)【指定第2類医薬品】
2009年(平成21年)9月発売。のどぬ~るシリーズの派生製品。つらいのどの痛み(咽頭痛)や発熱時の解熱に効果を発揮する内服カプセル。解熱鎮痛成分のイブプロフェンと抗炎症成分のトラネキサム酸を配合。2012年9月にリスク区分を変更した。
ハレナース(口腔咽喉用薬)【第3類医薬品】
つらい扁桃腺のはれや痛みに効果を発揮する口腔・咽喉用薬。水なしでもさっと飲める顆粒タイプで、患部に気持ちいい冷感を与えるとともに、トラネキサム酸とカンゾウエキスの2種類の抗炎症成分がはれや痛みを鎮める。2012年9月に広島県限定で発売を開始し、順調に売上を伸ばしたため、2013年9月に全国発売された。
間宮アロエ軟膏a(外皮用薬)【第3類医薬品】
アロエ製薬を参照。
命の母(女性保健薬)【第2類医薬品】
元々は笹岡薬品が製造販売していたブランドで、2005年(平成17年)6月に販売権を取得。現在は自社で製造を行っている。更年期障害の症状を改善する13種類の生薬・ビタミン・ミネラルを配合した「女性保健薬 命の母A」と生理不順による症状を治す11種類の生薬を配合した「命の母ホワイト」がある。この「命の母ホワイト」は笹岡薬品時代にも発売されていたが、現在の製品とはコンセプトが異なるものであった。なお、「命の母ホワイト」はホルモンバランスの乱れからくる生理前後の様々な不快症状を改善する「生理諸症状改善薬」にコンセプトを変え、2011年9月に中四国地区限定で「女性保健薬 命の母A」とデザインベースを統一したブルー基調のパッケージに変更し、新たに84錠入りパウチを追加。2012年3月にリニューアル品及びパウチの販売エリアを全国に拡大した。
ナイシトール(漢方製剤)【第2類医薬品】
体力充実して腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちな方に。防風通聖散が主成分の漢方製剤。「ナイシトール85」と女性向けの「ナイシトールL」の2種類があるが、成分は同一である。2010年4月に84錠入りパウチを追加(「ナイシトールL」は84錠瓶入りからのリニューアル発売)。また、「ナイシトールL」は2012年春にパッケージデザインをリニューアル。同年9月には「ナイシトール85」のパッケージデザインをリニューアルするとともに、瓶入りは内容量と価格を見直した(本体価格 180錠・2,800円、360錠・5,200円→168錠・2,300円、336錠・4,500円)。同時に、有効成分を1.24倍高配合した「ナイシトールG」を追加発売した。
ビスラットゴールドa(漢方製剤)【第2類医薬品】
元々は石原薬品工業が発売していた製品だったが、2008年12月に商標権を取得し、2009年3月に自社製品として発売した。体力が充実して、脇腹からみぞおちあたりにかけて苦しく、便秘の傾向があるものの諸症状(肥満症、慢性便秘など)に。大柴胡湯が主成分で、脂質の代謝を高めて"しぶとい脂肪"を落とす。2010年4月にパッケージデザインをリニューアル時に84錠入りは九州地区で先行採用されていたパウチタイプに変更。2013年4月に再度パッケージデザインが変更され、瓶入りは「ナイシトール85」同様、内容量と価格が見直され(本体価格 180錠・2,780円→168錠・2,380円)、新たに大容量サイズの瓶入り336錠を追加設定した。
チクナイン(漢方製剤)【第2類医薬品】
9種類の生薬からなる漢方辛夷清肺湯」の働きでの奥の炎症を鎮めながら、を抑えて呼吸を楽にしながら、つらい蓄膿症・慢性鼻炎を改善する内服薬。2008年秋の発売当初は顆粒タイプ(当初は14包のみだったが、2009年9月に28包を追加発売)で展開していたが、2010年9月に錠剤タイプの「チクナイン錠」を追加発売した(「チクナイン錠」は2012年9月にパッケージデザインをリニューアルし、大容量サイズの140錠を追加発売、「チクナイン」もパッケージデザインをリニューアルした)。
ユリナール(漢方製剤)【第2類医薬品】
2003年に発売された当社初の漢方薬。これまで、排尿に関するトラブルは女性特有のものと考えられていたが、当社の独自調査で50代・60代の男性に頻尿の悩みがある事実が判明。このような背景から、男性をターゲットにした製品として開発された。9種類の生薬からなる清心蓮子飲が頻尿や残尿感といった排尿トラブルを改善する。また、この漢方処方は胃腸が弱く、地黄配合剤が服用できない方にも適している。当初は顆粒タイプのみだったが、2008年に錠剤タイプの「ユリナールJ」を追加しており、それぞれの剤型には継続服用に属した大容量サイズを設定している(製造販売元:パナケイア製薬)。
ボーコレン(漢方製剤)【第2類医薬品】
2011年3月発売。体力中等度の方の排尿痛、残尿感などに。利尿作用、抗菌・抗炎症作用、傷修復・血流改善作用のある11種類の生薬で構成された五淋散を服用しやすい錠剤タイプにした漢方薬。女性が手を取りやすいピンクのパッケージで、携帯にも便利なチャック付パウチ包装としている。2012年秋にパッケージリニューアルを行って外箱入りとなり、2013年3月に大容量サイズの96錠入りを追加発売した。
クレンジル(整腸薬)【第2類医薬品】
腸にたまった老廃物(腐敗物質を含む滞留便や腸内ガス)を排出させる新発想の整腸薬。薬用が滞留便などを吸着させ、4種類の生薬が薬用炭と便をいっぺんに排出させることで腸内をきれいにして、腸内環境を正常化させる。2011年9月から九州地区で限定販売されていたが、当社が発売している他の整腸薬である「ガスピタンa(18錠)【第3類医薬品】」よりも顕著な売り上げを見せたことから、2012年3月に全国発売された。2013年3月に大容量サイズの60カプセルを追加発売した。
ハッキリエースa(解熱鎮痛薬)【指定第2類医薬品】
当社が発売していた頭痛薬「ハッキリ」の現代版。生薬シャクヤクエキスと胃粘膜保護成分を配合(以前放映されていたTVCMでは使用上の注意のテロップが付いていたが、改正薬事法施行に伴うテロップ内容の変更には施行後も対応していなかった)。
小林製薬の杜仲茶(飲料)
日立造船から譲り受けた製品。そのまま飲めるペットボトル・缶入りや煮出して飲むティー・バッグタイプがある。また、杜仲葉に含まれるゲニポシド酸を高濃度抽出したティー・バッグタイプの「濃い杜仲茶 煮出し用(2011年9月に「濃い杜仲茶」を改名)」もある。2014年春にペットボトル入り、煮出し用ティーバッグのパッケージを順次リニューアルした。
イージーファイバー(食品)
飲み物や食べ物に混ぜて手軽に食物繊維を補える食物繊維粉末食品のパイオニア(1998年発売)。素早く溶けるうえ、ほとんど無味・無臭なので飲み物や料理の味・香りは変わらない。基幹製品である「イージーファイバー」はお通じの改善に役立つ食品として、2008年9月に特定保健用食品の認可を取得している。携帯できるスティックタイプ(30パック)と自宅や職場での据え置きに便利な260gの缶入りを設定している。また、健康食品の扱いでBCAAとL-カルニチンをプラスした「イージーファイバー ダイエット」もラインナップしている。2013年3月には同じく健康食品の扱いで、たっぷり約50回分(280g)入ったかさばらないパウチ入り「毎日たっぷりとれるイージーファイバー」を、2014年4月には健康食品の扱いで1億個の乳酸菌と1000mgのフラクトオリゴ糖をプラスした「イージーファイバー 乳酸菌プラス」をそれぞれ追加発売した。本品の発売に合わせ、「イージーファイバー」の30パック入りと「イージーファイバーダイエット」もパッケージリニューアルした。
小林製薬の栄養補助食品
サプリメントシリーズ。医薬品と同等の管理基準を設け、パッケージへは全成分を表示、着色料・香料・保存料を全て無添加にしており、高い品質を保持している。店頭販売と通信販売で行っている。2014年に店頭販売向け製品のパッケージデザインをリニューアルした。
ブレスケア(息リフレッシュ製品)
息をリフレッシュする清涼食品のブランド。水と一緒に飲む「ブレスケア」やグミタイプの「噛むブレスケア」、液体ミントを封入した「スピードブレスケア」、サッと溶けるフィルムタイプの「ブレスケアフィルム」がある。
糸ようじ(歯間清掃具)
詳細記事を参照。
Dental Dr.(歯間清掃具)
ハンドルをカーブ形状にした「カーブ歯間ブラシ」と歯ぐきへの負担が少ない「やさしく入る歯間ブラシ」の2タイプが発売されている。「糸ようじ」の歯間ブラシが独立ブランド化したともいえる。
やわらか歯間ブラシ(歯間清掃具)
ブラシ部分にワイヤーを使わないゴムタイプ。歯や歯ぐきに優しく、今までの歯間清掃具では抵抗感がある方でも無理なく挿入できる。1本で複数のサイズに対応しており、SS~Mサイズ、M~Lサイズ、L字型(SS~Mサイズ)がある(SS~Mサイズには徳用の40本入りも設定)。なお、発売当初は「糸ようじ」のシリーズ品として発売していたが、後に「Dental Dr.」のシリーズに移行。2011年からパッケージに「糸ようじ」の表記があるものの、事実上、独立したブランドとなった。2012年3月には歯間の狭い方に向けたSSS~Sサイズを追加発売。2013年3月にL字型を除く全アイテムのパッケージをリニューアルした。
マイクロ歯間ブラシ(歯間清掃具)
ワイヤー径0.2mmの超極細(SSSS)サイズで、今までの歯間ブラシでは入らなかった狭い歯間にも入り、清掃できる歯間ブラシ。発売当初は「Dental Dr.」ブランドで発売していたが、2014年4月に奥歯の歯間にも届きやすいL字型を追加発売。併せてI字型のパッケージをリニューアルし、商品名を変更したことで「Dental Dr.」から独立したブランドとなった。
生葉(オーラルケア)
2002年に立ち上げた歯槽膿漏のトータルケアブランド。「生葉【医薬部外品】」と「ひきしめ生葉【医薬部外品】(製造販売元:日本ゼトック)」の2つの薬用ハミガキと薬用デンタルリンス「生葉液【医薬部外品】」、綿棒につけて治療する「生葉液薬【第3類医薬品】」と指で直接塗って治療する「生葉口内塗薬【第3類医薬品】」がある。なお、2012年(平成24年)春に全アイテムのパッケージをリニューアル。同年10月には硝酸カリウム乳酸アルミニウムを配合し、歯槽膿漏と同時に歯がしみる症状も防ぐ「生葉 知覚過敏症状予防タイプ【医薬部外品】」を追加発売。2013年(平成25年)3月には「生葉」にお試しサイズの40gを追加発売、さらに、これまでのデンタルリンスにはなかった「ひきしめ実感」をメインコンセプトとした「ひきしめ生葉液【医薬部外品】」を追加発売し、翌月には「生葉液」がリニューアルし、「ひきしめ生葉液」に合わせて外箱を省いたボトルパッケージになった。同年9月には超極細2段植毛と極小ヘッドですき間や奥歯までしっかり磨ける「生葉歯ブラシ」と6種類の生薬で構成される排膿散及湯を配合し、歯ぐきのハレや痛みを伴う歯肉炎に体の内側から効く錠剤タイプの内服薬「生葉漢方錠【第2類医薬品】」を追加した。
トマリナ(薬用ハミガキ)【医薬部外品】
2011年9月発売。加齢などによって歯ぐきが痩せて下がってくることでが長くなったように感じたり、歯の間に食べかすが詰まりやすくなる状態である「歯ぐき下がり」に着目した薬用ハミガキ。4つの薬用成分が歯ぐきに働きかけて血行を促進し、弱った歯ぐきの組織を修復することで歯ぐきの健康を保つ。2つの引きしめ成分と2つの抗酸化剤(基剤)も配合している。2013年8月に清涼感タイプの「トマリナクール」を追加発売した。
タフデント(入れ歯洗浄関連)
1996年7月より発売。ポリデント(後述)に替わる入れ歯洗浄剤。殺菌成分CPC(塩化セチルピリジニウム)で99.9%徹底除菌する入れ歯洗浄剤「小林製薬のタフデント」、クールミント香料と冷感剤を配合し爽快感を高めた「小林製薬のタフデント 強力ミントタイプ(2011年7月発売、発売開始当初は「除菌ができるタフデント 強力ミントタイプ」であった)」の2種類をラインナップするほか、入れ歯洗浄専用カップ「タフデントカップ」、入れ歯専用の歯みがき/歯ブラシ「タフデント入れ歯のはみがき」・「タフデント入れ歯の歯ブラシ」もある。
パーシャルデント(部分入れ歯洗浄関連)
洗浄剤の「パーシャルデント」やフォームタイプの「パーシャルデント洗浄フォーム」がある。2013年3月にはミント香料を増量し、冷感剤を配合した爽快タイプ「パーシャルデント 爽快ミントタイプ」を発売した。かつてはポリデントのブランド商品だった。
タフグリップ(入れ歯安定剤)【管理医療機器】
食事中でも溶けず、2~3日効果が持続する「タフグリップ」や食べ物の味を変えない香料・着色料無添加設計の「タフグリップクリーム」、「タフグリップ」の効果はそのままに、塗り易さを高めた「やわらかタフグリップ」がある。2012年春に「タフグリップ」・「タフグリップクリーム」がパッケージリニューアルを行い、同時に「タフグリップ」は「タフグリップクッション」に商品名を変更した。
サラサーティ(おり物専用シート)
高品質の天然コットン100%を使用した「コットン100」にはいくつかのバリエーションがあり、通常品は無香料とナチュラルコットンの香りの2種類、汚れたらシートをめくるだけの「2枚重ねのめくれるシート(2010年3月に「2枚重ね」の製品名・パッケージデザインを変更)」やTバックショーツに合わせたフォルムの「Tバックショーツ用」がある。また、斬新なパッケージを採用した「SARA・LI・E(さらりえ)」や「SoLaLa♪(そらら)」などがある。さらに、2010年4月には尿もニオイもしっかり吸収する尿モレ用シート&ショーツ「尿モレサラサーティ」を発売した。ランジェリー用の専用洗剤も発売している。なお、「SARA・LI・E」は2013年3月におりものシートと生理用ナプキンの中間サイズで、高吸収性ポリマーの配合により吸収力を「コットン100」の約1.6倍に高め、おりものや経血が多くなる生理前後に対応した製品「SALA・LI・E 生理前後の専用シート」を追加発売した。
熱さま(冷却ジェルシート・アイス枕)
冷却ジェルシートの礎を作った「熱さまシート」が有名で、現在は通常品のほか、女性向けにピンクのシートを採用した「ピンクの熱さまシート」や防腐剤・香料・着色料無添加の「無添加熱さまシート」、「無添加熱さまシート」と同じ設計で、狭い箇所にも貼れる手のひらサイズとした「カラダに貼る熱さまシート」がある。
また、凍らせても固くならないアイス枕「熱さまやわらかアイス枕」や首に巻くタイプの「熱さま首もとひんやりベルト」がある。2012年3月にはスリムで軽い冷却ジェルを採用した首用冷却スカーフ「熱さまひんやりお出かけスカーフ」を発売。
あせワキパッドRiff(リフ)/あせワキRiff(汗ジミ防止シート・制汗デオドラント剤)
衣服に貼って汗ジミを防ぐシート。従来から発売していたが、新規ユーザーの獲得のため、2008年3月に「Riff」のサブネームを付け、手に取りやすいお洒落なパッケージにリニューアルされた。モカベージュ、ホワイト、ブラックのほか、ノースリーブや袖の短い服に最適な「ノースリーブ用」、通常品よりコンパクトに収めた「小さくて目立たない」がある。2012年2月にはシースルーや薄手の服にも対応し、あまり汗をかかない場合に向けた防水性の透明フィルムを採用した「透明フィルムのあせワキパッドRiff」を発売。併せて、既存製品はパッケージデザインの小変更と希望小売価格の値下げ(10組:682円→546円、モカベージュ・ホワイトに設定の20組:1,102円→945円)を行った。2013年2月にパッケージデザインを小変更するとともに、フレグランスソープの香りを付けた「香るあせワキパットRiff」と汗ジミ防止シート初の男性用「MEN'SあせワキパッドRiff」を発売した。同年3月には派生製品として、既存の制汗デオドラント剤とは異なる「汗ジミ防止」をコンセプトとした直塗りジェルタイプ「あせワキRiff 汗ジミ防止ジェル【医薬部外品】」を発売した。
サワデー(芳香消臭剤)
トイレタリー製品第1号のトイレ用芳香消臭剤。2008年9月に大幅なリニューアルを行った際、「香り薫るサワデー」に改名していたが、2011年から再び「サワデー」に戻されている。
また、派生ブランドとして、生ゴミ用の「ゴミサワデー」があり、ごみ箱に貼って使用するタイプの「生ゴミ用ごみサワデー」、スプレータイプの「ゴミサワデー消臭スプレー」がある。また、2012年3月には、コバエに働くプロフルトリンを配合したフィルター付きの「コバエゴミサワデー」を、2013年3月にはおむつゴミ特有の便や尿が混ざったニオイを消臭する香料を配合した「おむつゴミサワデー」を追加発売している。
2012年4月には今までにない新しい香りを楽しめ、海外らしさを演出したパッケージデザインを採用したお部屋用消臭芳香剤「Sawaday Happy(サワデー ハッピー)」を発売。2014年4月には若い女性をターゲットに読者モデルとの共同開発で生まれた、4種類の香りすべてのパッケージをピンク系のカラーリングとしたお部屋用消臭芳香剤「Sawaday PINKPINK(サワデー ピンクピンク)」を発売した。
トイレその後に(トイレ用消臭剤)
排便後の気になるニオイを瞬時に消臭するスプレー。携帯用もある。2012年3月には、肉・ニンニク料理を食べた後のくさい排便臭を良い香りに変身させる「トイレその後に 香りに変身」を発売した。
消臭元(芳香消臭剤)
強力・長持ちタイプの製品を中心に、幅広いラインナップを揃える消臭芳香剤のブランド。
トイレ用は2013年3月に4年ぶりの全面改良を行い、ろ紙部分を覆うオーバーキャップがついた「トイレの消臭元」とイオン系消臭成分を配合し、ワイド噴射スプレーを採用した「イオンパワー消臭元スプレー」、そして、2013年9月には、女性ユーザーが多い隠れた人気商品である「トイレその後に 強力1滴消臭(2002年発売)」を女性にも手を取りやすいようにパッケージリニューアルを行うと同時に「1滴消臭元」に商品名を変更して「消臭元」ブランドに統合し、「スウィートローズの香り」を追加した。2014年7月には、「トイレの消臭元」にアロマをイメージした香りの「AromaSelect」2種類を追加発売した。
お部屋用は「お部屋の消臭元」をはじめ、「お部屋の消臭元」と同一形状で用途別に特化した「タバコ消臭元」・「ペット消臭元」や「寝室の消臭元(2012年2月発売、2013年4月にパッケージリニューアル)」、花瓶風のガラス製容器に木製スティックを入れて使う「消臭元 香るStick(2011年9月に「消臭元 スティックフラン(2010年9月発売)」を日比谷花壇とのコラボレーションにより全面刷新し、希望小売価格を値下げ)に加え、2013年は3月には東日本大震災の影響で販売終了となった「洗い立て消臭シャボン」の再発売を求めるニーズに応えるべく、せっけんの香りを専門とする「お部屋の消臭元せっけん」を、同年4月には天然素材のソラフラワーが香りオイルを吸い上げて上質に香る「消臭元 香るFlower」と人工的な香りを嫌う方に向けて天然のヒノキヒバから抽出したフィトンチッドオイルを使用し、スギの間伐材を使用した木質プラスチックを使用した「消臭元 木のある生活」、同年8月にはベネッセコーポレーションが発行する雑誌いぬのきもち」編集部、ドッグハーブセラピストとの3者共同開発により生まれた犬のことをとことん考えた新コンセプトの芳香消臭剤「消臭元いぬのきもち」を発売した。なお、「消臭元いぬのきもち」以降に発売する製品(リニューアル品・仕様変更品を含む)には、当社のコーポレートスローガンである「"あったらいいな"をカタチにする」のロゴマークが入る。2014年4月には2013年9月で製造を終了した「世界香路」を強力・長持ちの「お部屋の消臭元」仕様に刷新した「お部屋の消臭元 世界香路」を発売。同年7月には、「トイレの消臭元」同様、アロマをイメージした香りの「お部屋の消臭元 AromaSelect」2種類を追加発売した。
車用は2012年3月に「クリエアー 車用(2007年3月発売)」を「車の消臭元」にリニューアルしたことから開始し、同年9月にはエアコンの送風口に取り付けるタイプの「クルマの消臭元クリップ」を追加。なお、当社の車用芳香消臭剤(「車の消臭元」を含む)はこれまで、カー用品店やホームセンターのカー用品売場に限定していたが、より購入しやすいようにドラッグストアスーパーマーケットなどでの扱いとなっている。2013年4月にはサイドポケットやシートバックにも取付できる専用ハンガー付の「クルマの消臭元」をリニューアル(併せて商品名を「車の消臭元」から「クルマの消臭元」に改名)し、販路をドラッグストアやスーパーマーケットにも拡大した。2014年4月にはキュートな花のデザインとしたコンパクトタイプ「クルマの消臭元 フラワークリップ」を発売した。
無香空間(お部屋用消臭剤)
香りを使わない無香タイプの消臭剤。2012年3月に置き型(「車の無香空間」を除く)をリニューアル。パッケージデザインを変更するとともに、消臭ビーズを大粒に改良。2010年4月に発売した「スリムな無香空間(のちに「無香空間 薄型」に改名)」はより手軽に購入しやすいように2個パックから1個に変更した。同年4月には空間や布製品のニオイを素早く消臭し、除菌もできるミストタイプ「空気と布の消臭ミスト」を追加発売した。2013年夏に置き型をリニューアルし、内容量を従来品比10%減らした新容量となった(本体:350g→315g、つめ替用:300g→270g、特大本体・車の無香空間 本体:700g→630g、特大つめ替用:720g→648g、薄型:140g→126g、車の無香空間 つめ替用:650g→585g)。2014年4月には消臭剤では最大級の消臭ビーズと内容量(本体:1,800g、つめ替用:1,500g)で既存の「無香空間」よりも消臭パワーをアップした業務用超特大サイズ「ドでか無効空間」を発売した。
ブルーレット(水洗トイレ用芳香洗浄剤)
詳細記事を参照。
キムコ(冷蔵庫用脱臭剤)
炭のパワーで冷蔵庫内の気になるニオイを脱臭。2012年4月にパッケージをリニューアルし、デザインを統一。冷蔵庫用は備長炭の8倍パワーを持つ活性炭で強力脱臭するレギュラー(450Lまでの冷蔵庫用)とジャイアント(600Lまでの大型冷蔵庫用)、薄型設計で邪魔にならない「スリムタイプ(パッケージリニューアルに伴い、「スリムキムコ」から改名)」の3種類。冷凍庫用はスリムタイプのみである。
かんたん洗浄丸(排水口用洗浄剤)
排水口に投げ入れるだけの錠剤タイプの洗浄剤。レギュラー3錠分の「強力タイプ」があるほか、2008年9月には狭い排水口や洗面所に十字タイプの仕切りが付いた排水口にも楽に投入できる「小粒タイプ」を追加(小粒タイプは6錠で1回分となる)。2012年3月にはレギュラー・強力タイプ・小粒タイプのパッケージリニューアルを行うとともに、レギュラータイプは徳用の20錠を追加。同年4月には洗い上がりを実感できるように業界初の香りつきとした「香るかんたん洗浄丸」を追加発売した。
サニボン泡パワー(排水口用洗浄剤)
現行製品では唯一、小林脳行時代のブランドが残る製品。髪の毛やヌメリを溶かす液体タイプ。2014年4月に泡立ちを改良し、黒を基調としたパッケージに一新してリニューアルした。
トイレ洗浄中(トイレ用洗浄剤)
水洗トイレの便器の水たまり部分に一錠投入するだけで発泡パワーがブラシでは届かない便器の底や奥の黒ズミ・黄バミ・水アカ汚れを落とす。2009年3月に水際部分にできる黒ズミ汚れ(さぼったリング)を落とす塩素系の「トイレ洗浄中 さぼったリング」を発売。2012年9月にはタンクに置くだけで流すたびに漂白成分を含んだ水が黒ずみ汚れの発生を抑える水洗トイレ用漂白剤「トイレ洗浄中 さぼったリング おくだけ」を発売した。
ケシミン(スキンケア)【医薬部外品】
薬用のしみ・そばかすケアブランド。ビタミンC誘導体ビタミンEを配合した薬用クリーム「ケシミンクリーム」、顔全体のしみケアに最適な化粧水「ケシミン液」がある(「ケシミン液」は2012年春にデザインリニューアル、「ケシミンクリーム」は2013年4月に「ケシミンクリームd」としてリニューアルした)。2014年2月にはしみ対策だけでなく、美容液・保湿クリーム・化粧下地・日焼け止め・ファンデーションの機能を1つにした「ケシミンBBクリーム」を発売するとと同時に、「ケシミンクリームd」・「ケシミン液」の男性向け仕様である「メンズケシミンクリーム」・「メンズケシミン化粧水」を発売した。なお、かつては「ケシミンEX」や「ケシミンLC錠」といった医薬品のビタミン剤を発売していた。
オードムーゲ(スキンケア)【医薬部外品】
イソプロピルメチルフェノールとグリチルリチン酸二カリウムを配合し、肌荒れやニキビなどの肌トラブルをケアする薬用ローションを中心としたスキンケアブランド。元々は六陽製薬が製造し、日邦薬品工業を通じて全国の薬局を中心に販売されていたが、2013年3月に六陽製薬が当社の傘下となり、同年12月に同社が日邦薬品工業に供給していた全製品の製造を終了。2014年2月に当社に販売権が移管されて新たに発売を開始し、ドラッグストアにも販売されるようになる。
当社が発売する「オードムーゲ」は160ml入りと大容量500ml入りの2サイズ展開である。このほか、抗炎症成分グリチルレチン酸ステアリルを配合した薬用乳液「オードムーゲスキンミルク」と薬用クリーム「オードムーゲスキンクリーム」もラインナップする。(製造販売元:六陽製薬)
ヒガサンヌ
メイクの上から何度でもつけ直しができる日焼け止め。2011年3月に関西地区限定でスプレータイプの「メイクの上から使えるUVカットスプレー(SPF33/PA+++)」を発売。順調に売上を伸ばしていることから、2012年2月に全国発売された。2013年3月にはスプレーを直接顔にすることに抵抗がある方や使用後のサラサラ感を重視する方などに向けたパウダータイプ「メイクの上から使えるUVパウダー(SPF50+/PA++++、PA値は新基準対応)」を追加発売した。
オドイーター(靴用中敷・消臭スプレー)
コーム社中央物産から事業譲り受けした製品。詳細記事を参照。
チンしてこんがり魚焼きパック
電子レンジのレンジ機能で調理できる切り魚専用パック。2時間以内であれば1パックで2回使用でき、使用後は冷ましてからパックを捨てるだけなので後処理も容易である。発売開始3ヶ月で100万個を超える大ヒット製品となった。これを受け、2010年3月には1パックで同時に2切れの切り魚の調理や開き魚にも使える大判サイズを追加した。

地域限定販売品

商品の中にはテスト販売形式で地域限定販売されているものがある。「コリホグス」や「スリムキムコ」のように地域限定発売を経て全国発売された製品も多々ある。

命の母生薬内服液【第2類医薬品】
販売地域:九州・沖縄地区
更年期障害や血の道症等による諸症状の緩和に。9種類の生薬を配合した液体タイプ。2005年に発売し、一旦は製造・販売を終了したが、2013年3月に地域限定商品としてパッケージデザインをリニューアルし再発売された。
活歩源(かっぽげん)【第2類医薬品】
販売地域:近畿地区
2013年9月発売。体力虚弱で、血色がすぐれない方の下肢の筋力低下、神経痛、関節の腫れや痛みに。加味四物湯が主成分の漢方薬で、加齢によって弱ってきた脚の筋力を高め、同時にひざの痛みをやわらげることで楽に歩けるようにしていく。
ギャクリア【第2類医薬品】
販売地域:広島県
2014年7月発売。体力中等度以下で、胃腸が弱く、食欲がなく、みぞおちがつかえ、疲れやすく、貧血症で手足が冷えやすい方の胃痛や嘔吐に。8種類の生薬からなる六君子湯が胃の痛みや嘔吐の原因となる胃液の排出機能の低下を改善する。(製造販売元:ジェーピーエス製薬
ダスモック【第2類医薬品】
販売地域:広島県
2013年9月発売。体力中等度でせきが続き、たんが多くて切れにくい方のたんの多く出るせきや気管支炎に。16種類の生薬からなる清肺湯が主成分の漢方薬で、気管支粘膜から出る気道液の分泌を高めてたんを切れやすくし、線毛運動を高めることでたんを排出。さらに、炎症で狭くなっていた気管支が広くなり、呼吸が楽に感じられるなど辛い症状を緩和する。
ラクミナ【第2類医薬品】
販売地域:九州・沖縄地区
2012年10月発売。加齢や目の酷使によって、目の衰え(かすみ目、つかれ目、視力低下)を感じはじめた方の漢方薬。8種類の生薬が衰えた視機能を改善し、目にかかる負担を軽減する。15日分の瓶入り(225錠)と7日分のパウチ包装(105錠)の2サイズをラインナップする。
小林製薬のタフデント 除菌EX
販売地域:九州・沖縄地区
2014年4月発売。バイオ酵素と除菌活性化成分を配合し、頑固なニオイや汚れをしっかり分解して除菌効果を高めると同時に、錠剤を小型化して耐吸湿性を付加し、個包装から「らくらくボトル」に変更したことで錠剤を直接取り出せるようにしたボトルタイプの入れ歯洗浄剤。
タフグリップクリームミント【管理医療機器】
販売地域:中四国地区
2011年5月発売。既存の「タフグリップクリーム」にメントールを配合したことで、口の中のべたつきを緩和し、さわやかな使用感が得られるクリームタイプの入れ歯安定剤。2012年9月にパッケージデザインをリニューアルし「爽快タフグリップクリーム」から商品名を変更。

その他

  • オーラルケア分野はかつてポリデント、ポリグリップ、シュミテクトなどがあったが、1996年7月に小林製薬がブロックドラッグ(現・グラクソ・スミスクライン)との合弁を解消し、小林ブロック→ブロックドラッグジャパンに社名変更を機に販売権をアース製薬に譲渡した。その後、小林製薬はタフデントとタフグリップでオーラルケア分野に再参入している。
  • イージーファイバー、キムコはかつてホワイトホールジャパン(元々はアメリカン・ドラッグ)が販売していた製品で当社が事業譲受した製品である。なお、アクアフィルターやプリティも同じ経緯で事業譲り受けしている。
  • 小林脳行のブランドが残る商品として防虫剤「モスノー」・衣装ケース「モスボックス」があるが、これらについては、アイリスオーヤマニッセンの商品となり、当初は通販限定で小売されていなかった。2009年1月現在「モスボックス」は一部地域のホームセンターでアイリスオーヤマの商品が販売された例がある。
  • 日用雑貨品の一部はグループ会社の桐灰化学へ移管しており、従来からの「ムシガード(虫よけウェットティッシュ)」に続き、2010年3月からは「エアコン徹底洗浄スプレー」、「エアコンのホコリ集めてポイ」、「お弁当の衛生対策シート」が当社から桐灰化学へ移管された。
  • また、人工股関節電気メス酸素療法関連機器も販売しており、米国C.R.Bard社との合弁会社である株式会社メディコンにより主に泌尿器科消化器科分野の医療機器を取り扱っている。

以上に列挙した以外にも、まだまだ多数の商品を扱っている。

社長の方針

下記の記述は全て、「がっちりマンデー!!」(TBS系列・2006年12月17日放送回)に出演した小林製薬社長、小林豊の発言によるものである。

小林製薬では社長の目が平社員にまで行き届いており、社長はできるだけ社員とのコミュニケーションを心がけている。普段社長自ら社員に声を掛けることも多々ある。『全社員提案制度』により、社内全社員で新製品や、社内の改善の提案を出し合い、月に10件以上ものアイデアを出す社員もいる。優れた案には何十万という金一封が賞与されることもあるそうである。尚且つポイント制度を採用しており、いい案を出した社員にポイントが与えられ、一年に一度集計され、200ポイント溜まった社員には、社長との豪華ホテルディナーが与えられる。また、『社長ホメホメメール』という、良案を出した社員個人に社長から直々に送信される称賛メールにより、社員の向上心を伸ばし、よりいい製品案が生まれるように絶えず努力している。また、社内は非常に和気藹々とした雰囲気になっているらしく、役職では呼び合わず、社長、社員は皆「さん」付けで呼ばれている。社長に至っては社長のイニシャル(小林豊)から、「Yさん」(豊の兄で会長の小林一雅は「Kさん」)と呼ばれていたりする。

社長は現在推し進めている『ドロドロ開発』というプロジェクトがあり、技術開発、マーケティング、製造、それぞれの人間が喧々諤々議論しあい、意見を混ぜあうことで初めていい物ができると考え、それを「ドロドロ」という擬音で表現で『ドロドロ開発』と呼んでいる。また、小林製薬では、「今までになかったもの」を作ることをモットーとしており、その為に何に使う商品かを消費者に分かりやすく伝えるため、商品名は覚えやすさに徹底的にこだわり、「覚えやすく リズム感があり 1秒でわかる」を基本に、如何に分かりやすいネーミングにするかを重役会議で議論し、ひとつの商品名を決めるのに、多い時には100個以上のネームが検討されることもあるそうである。年間30種類も生み出される新製品の名前を最終的に決定するのは、社長自身である。

その他

同名または近似の会社名を持つ企業がいくつか存在する。バスタニックやモスノーで知られた小林脳行は元々無関係な会社だったが、倒産後同社が引き継いだ[11]。ただし、医療用医薬品会社でアイロム日清オイリオグループ傘下の「小林製薬工業」(小林薬工、現・アイロム製薬)とは無関係で、人的な資本は一切無い。また、風邪薬「ヒストミン」で知られる「小林薬品工業」とも無関係である。

同社が1993年(平成5年)に発売したキズドライは当初、傷口を洗浄した後に使用する旨の周知が不十分であったために、傷口を洗わずに使用して化膿などの副作用を生じたとの苦情が国民生活センターに複数寄せられた。さらに1997年(平成9年)夏には横浜市の開業医グループから学校医へ、キズドライの使用を止めるよう要請が行われている。これらの状況から、1997年冬に厚生省医薬安全局は当社から事情説明をうけた後に、使用者が傷口を十分に洗浄してから利用するよう表記を改善することを指導した。これを受けて同社は水洗いを促すパッケージへの変更と、CMでの周知を行った[12]

ライオンと同様、外国人への配慮として、パッケージには商品カテゴリーの英語表記がなされている(例えば、「のどぬ~る ぬれマスク」の場合は、Mask with wet filter(ウエットフィルター付マスク)と表記される)。

同社が大阪市内の複数の病院に依頼し実施した肥満薬の臨床試験について、実施した病院が被験者の身長を偽り肥満度を上げるなどの改竄工作を行っていたことが発覚。治療の条件を満たすために行われた可能性があり、同社ではこれらの病院に対し、法的手段を含めた対応を取りたいとしている[13][14]。治験の業務を委託したサイトサポート・インスティテュートはデータ改竄を認めた[15]

広報活動

2011年(平成23年)7月24日地上デジタルテレビ放送への完全移行後もCMについてはHD制作のCMは1本もなかったが、同年8月から放映されている「女性保健薬 命の母A」・「アイボンWビタミン」の最新版CMからHD制作に切替、以降に新規或いは最新版として放映されているCMもHD制作となる。

また、2014年(平成24年)からは当社のスポンサー番組において子会社のジュジュ化粧品のCMも放映されるようになった(現在は「ジュジュ バランシーナ」と「アクアモイスト」を放映)。

主なスポンサー番組

CM出演者

関連企業

  • 富山小林製薬株式会社
  • 仙台小林製薬株式会社
  • 愛媛小林製薬株式会社
  • 桐灰化学株式会社
  • 桐灰小林製薬株式会社
  • アロエ製薬株式会社
  • 六陽製薬株式会社
  • ジュジュ化粧品株式会社
  • 小林製薬プラックス株式会社
  • 小林製薬物流株式会社
  • 株式会社アーチャー新社
  • エスピー・プランニング株式会社
  • すえひろ産業株式会社
  • 小林製薬ライフサービス株式会社
  • 小林製薬セールスプロモーション株式会社
  • 株式会社メディコン

脚注

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関連項目

外部リンク

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  1. News Letter No.6「“あったらいいな”をカタチにする」小林製薬の取り組みについて
  2. 小林製薬株式会社 - 「銀」配合製品についてのお詫びとお知らせ
  3. 小林製薬株式会社 - 「銀の消臭元トイレ用」「銀のブルーレットおくだけ(本体・つめ替用)」に対する公正取引委員会からの排除命令について
  4. 登場するのは携帯用(100ml)
  5. 商標権「ビスラットゴールド」取得によるヘルスケア分野強化に関するお知らせ
  6. テンプレート:PDFlink - 2012年4月24日(2013年5月9日閲覧)
  7. 株式譲渡契約締結に関するお知らせ - 小林製薬株式会社 ニュースリリース 2013年2月26日(2014年3月15日閲覧)
  8. 株式譲渡契約締結に関するお知らせ - 小林製薬株式会社 ニュースリリース 2013年6月24日(2014年3月15日閲覧)
  9. 同様に、「ラナケインS」や「フェミニーナ軟膏S」でも2009年6月以降、使用上の注意のテロップが表示されなくなった
  10. 10.0 10.1 フェミニーナミスト、のどぬ~るはイオン系列のハピコム向けに「Hapycom」ロゴ入りの別パッケージ品が発売されている
  11. かつて小林製薬の東京支社があった東京都中央区日本橋本町にある建物は、小林脳行の本社社屋を一度解体し、新築した建物である。
  12. 読売新聞 1998年4月18日 東京朝刊 社会 35頁 「消毒薬「キズドライ」「マキロンドライ」 水で洗浄しないと傷が化膿する恐れ」
  13. 肥満薬の治験でデータ改ざんか 身長偽り肥満度上げる 朝日新聞 2013年6月30日
  14. 肥満度上昇「これ僕じゃない」 治験データ改ざん疑惑 朝日新聞 2013年6月30日
  15. テンプレート:Cite web