MJ -MUSIC JOURNAL-
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『MJ -MUSIC JOURNAL-』(エムジェイ ミュージック・ジャーナル)は、1992年10月14日から1994年3月23日まで毎週水曜日22:00 - 22:54(JST)にフジテレビ系列局で生放送されたフジテレビ製作の音楽情報番組である。
番組概要
司会は古舘伊知郎、加山雄三、田中律子が務めた。司会の3人が使っていたテーブルにはLED式フリーパターンが設置され、音楽業界情報や出演者の裏情報(例:田中律子が打ち合わせの時にいも虫入りのキャンディを舐めていた)などを流していた。これまでの音楽がメインだった番組とは一線を画し、「音楽」をキーワードに、音楽をあらゆる観点から検証する企画を中心に構成された。
1993年以降は遠距離恋愛企画など、音楽番組らしからぬ特集中心の構成に偏り、歌手の歌部分を減らしてしまった(中には1曲だけの回もあった)。
1994年3月23日、番組は1年半で打ち切られた。
MJスペシャル
MJでは通常放送以外にも、特集比重の通常版よりアーティストが多数出演して歌を披露する割合の多いスペシャルも改編期を中心に放送された。
- 1993年1月13日(22:00 - 23:24)
- 1993年4月7日(21:30 - 23:24)
- 1993年10月13日(22:00 - 23:18)
- 1994年3月23日(22:00 - 23:24):最終回
エピソード
- 奇抜な検証コーナーでCHAGE&ASKAを検証した際は、「チャゲアスは演歌だ」と結論付けたことで、CHAGE&ASKAが激怒し、一時彼らとフジテレビが険悪な関係に陥った。しかし、この件に関して、後に日本テレビ系列『おしゃれカンケイ』(古舘が司会)に、2人がゲストの際に、ASKAは「演歌だと言われて怒ったということになっているが、そうではない。それでは演歌を真剣にやってらっしゃる方に失礼だ。番組側と番組に関しての打ち合わせをした際、こちらが要求した事とは全く正反対のことをやられ、打ち合わせとは全く違う内容の番組をやられたため、これは明らかに悪意があると思い怒った。これをされたら誰だって怒る。」と述べた。
- 放送中、視聴者からのFAXを随時紹介する形式を取っていた。実際、1993年3月24日放送において、山形テレビがテレビ朝日系列へネットチェンジするために放送が打ち切られることに対して、その苦情や嘆きの声が番組中で紹介されるなど大問題となった。
- CM時にMC陣の後ろのFAXガールがアップになり、脚を組み替えるという演出もあった。
- 一度、出演する歌手が歌を歌い終えれば、EDには出演しなかった。これは、番組構成上、生放送故に放送時間に制約があったため。
- 1992年10月28日には後にメディア露出が極端に少なくなるZARDが出演し、『IN MY ARMS TONIGHT』を披露した。なお、この映像は2009年12月2日放送の『2009 FNS歌謡祭』にて坂井泉水が2007年5月に逝去した後に初めて放送された。その他、同放送回においてはB'zがZEROを、T-BOLANがじれったい愛を披露し、ビーイング系のアーティストがヒット曲を連続して演奏するという放送回であった。
- 番組では毎週「MJ RANKING」と題して、オリコンなどを元にしたシングルランキングTOP10を毎週発表していた。1994年最初の放送では、1993年度年間シングルランキングTOP100(MJ RANKING)を発表した(データは、オリコン1993年間TOP100を使用)。100位→71位、70位→41位、40位→11位、10位→1位。ランキングの合間に、ゲストとのトーク・ライブがあった。なお、2007年からNHK総合テレビで放送されている『MUSIC JAPAN』にも同名のコーナー「MJランキング」があるが、それとは無関係。
- 1993年ごろからは遠距離恋愛などをテーマに特集を構成。番組で女性ボーカリストを公募し「遠恋ソング」なるものを作ったり、山根康広の『Get Along Together-愛を贈りたいから-』を番組で勝手に遠恋ソングに推薦したりし、さらには遠距離恋愛をテーマにしたMJ番組オリジナルCMを制作して放送したりもした。
- 番組内で大プッシュしたTHE BOOMの「島唄」、橘いずみの「失格」は、放送後に、それぞれヒットし、他局での歌番組出演など頻繁にメディア露出が増え、この番組で紹介したアーティストはヒットすると確信したコメントがあったが、それ以降ヒットしたミュージシャンは出なかった。
- 最終回のオープニングで、古舘は「番組タイトルの『J』は『ニュースJAPAN』の『J』に使われると思う」とコメントした。
- 1993年8月2日には、NTT浦添ネットワークセンターのトラブルで、2分程度、沖縄テレビに加えTBS系の琉球放送で同番組が映るという放送事故があった。映画を楽しみにしていた視聴者からは琉球放送などに苦情があった。
スタッフ
- 構成:玉井貴代志/沢口義明、佐々木勝俊、井辺清、金澤亜季子/秋元康
- 企画協力:吉見佑子
- リサーチ:マンダラハウス、オンリーユー
- 音楽コーディネイト:ハーフトーンミュージック&システムズ
- タイトル:山形憲一
- ロケ技術:ダブルビジョン、D-taiL、ビデオワークス沖縄、TV SYSTEM、インパクト、オクナック
- 取材スタッフ
- ディレクター:ヒロ村石、田辺昌邦、小林壮太、徳元和寛、滝田朋之
- プロデューサー:奥村浩、川崎邦治、阿部恒久、菊地恵一
- アシスタントプロデューサー:菊地伸
- ディレクター:遠藤達也、長部聡介
- 演出:石本幸一、大前一彦
- プロデューサー:笠井一二、井上信吾
- 協力:オリコン、エアー・ミュージック・モニター、日本レコード協会ヒットチャートデータ
- 技術協力:ダブルビジョン、FLT
- 制作協力:オン・エアー、SCENE、4/8、ビデオサンモール、D3 Company
- 制作著作:フジテレビ
ネット局
- 系列は放送当時のもの。
放送対象地域 | 放送局 | 系列 | 備考 |
---|---|---|---|
関東広域圏 | フジテレビ | フジテレビ系列 | 制作局 |
北海道 | 北海道文化放送 | ||
岩手県 | 岩手めんこいテレビ | ||
宮城県 | 仙台放送 | ||
秋田県 | 秋田テレビ | ||
山形県 | 山形テレビ | 1993年3月24日をもって打ち切り[1] | |
福島県 | 福島テレビ | ||
新潟県 | 新潟総合テレビ | ||
長野県 | 長野放送 | ||
静岡県 | テレビ静岡 | ||
富山県 | 富山テレビ | ||
石川県 | 石川テレビ | ||
福井県 | 福井テレビ | ||
中京広域圏 | 東海テレビ | ||
近畿広域圏 | 関西テレビ | ||
島根県・鳥取県 | 山陰中央テレビ | ||
広島県 | テレビ新広島 | ||
岡山県・香川県 | 岡山放送 | ||
愛媛県 | テレビ愛媛 | ||
福岡県 | テレビ西日本 | ||
佐賀県 | サガテレビ | ||
長崎県 | テレビ長崎 | ||
熊本県 | テレビ熊本 | ||
宮崎県 | テレビ宮崎 | フジテレビ系列 日本テレビ系列 テレビ朝日系列 |
|
沖縄県 | 沖縄テレビ | フジテレビ系列 |
関連項目
- 夜のヒットスタジオ
- SOUND ARENA - 番組スポンサー上の前枠番組。
- FNS歌謡祭
- HEY!HEY!HEY!MUSIC CHAMP - 当番組の終了直後に放送開始した音楽番組。この番組より、生放送から収録放送に変更されている。
脚注
- ↑ テレビ朝日系列へのネットチェンジにより打ち切り。