正力松太郎賞

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正力松太郎賞(しょうりきまつたろうしょう)は、現代日本プロ野球(大日本東京野球倶楽部、現在の読売ジャイアンツ)の生みの親として知られる正力松太郎(元読売新聞社社主)の業績を称え、1977年から表彰が始まった賞。

概要

創設された1977年より毎年表彰。プロ野球の発展に大きく貢献した人物(監督コーチ選手審判)に贈られる。読売新聞は「日本球界最高の賞」としている[1]

表彰者には、金メダルと賞金500万円が与えられ、賞金は読売新聞・日本テレビ両者から提供される。なお受賞者のパターンとしては、日本プロ野球の所属球団で日本一に導いた人物がほとんどで、その大多数が監督となっている。2010年に特例として、球団(千葉ロッテマリーンズ)やファン(マリーンズサポーター)を対象にしようとした動きがあった。

コミッショナーから委託された「正力松太郎賞選考委員会」によって審議され選出される。2012年度の選考委員は王貞治(委員長)、杉下茂中西太山本浩二(2010年~)、田口雅雄(野球ジャーナリスト)の5人。山本の前任者は稲尾和久(2007年まで)→大沢啓二(2008年~09年)が務めていた。2008年までは川上哲治が委員長を務めていたが、高齢を理由に選考委員を退き、代わって王貞治が就任、同時に委員長職も引き継いだ。

最多受賞は王貞治の4回(1977年に現役選手として、1999年2003年2006年に監督として受賞)。それに続くのはイチロー原辰徳の3回である。

歴代受賞者一覧

年度 名前 所属 位置 備考
1977 王貞治 巨人 内野手 通算本塁打世界記録更新
1978 広岡達朗 ヤクルト 監督 日本シリーズ優勝監督
1979 西本幸雄 近鉄 監督 パ・リーグ優勝監督
1980 古葉竹識 広島 監督 日本シリーズ優勝監督
1981 藤田元司 巨人 監督 日本シリーズ優勝監督
1982 広岡達朗 西武 監督 日本シリーズ優勝監督
1983 田淵幸一 西武 内野手 日本シリーズ優秀選手
1984 衣笠祥雄 広島 内野手 セ・リーグMVP
1985 吉田義男 阪神 監督 日本シリーズ優勝監督
1986 森祇晶 西武 監督 日本シリーズ優勝監督
1987 工藤公康 西武 投手 日本シリーズMVP
1988 門田博光 南海 指名打者 パ・リーグMVP
1989 藤田元司 巨人 監督 日本シリーズ優勝監督
1990 森祇晶 西武 監督 日本シリーズ優勝監督
1991 秋山幸二 西武 外野手 日本シリーズMVP
1992 石井丈裕 西武 投手 パ・リーグMVP・日本シリーズMVP
1993 野村克也 ヤクルト 監督 日本シリーズ優勝監督
1994 長嶋茂雄 巨人 監督 日本シリーズ優勝監督
イチロー オリックス 外野手 シーズン最多安打日本記録
1995 イチロー オリックス 外野手 パ・リーグMVP
1996 仰木彬 オリックス 監督 日本シリーズ優勝監督
1997 古田敦也 ヤクルト 捕手 セ・リーグMVP・日本シリーズMVP
1998 佐々木主浩 横浜 投手 シーズン最多セーブ日本記録
1999 王貞治 ダイエー 監督 日本シリーズ優勝監督
2000 松井秀喜 巨人 外野手 セ・リーグMVP・日本シリーズMVP
2001 若松勉 ヤクルト 監督 日本シリーズ優勝監督
2002 原辰徳 巨人 監督 日本シリーズ優勝監督
2003 王貞治 ダイエー 監督 日本シリーズ優勝監督
星野仙一 阪神 監督 セ・リーグ優勝監督
2004 伊東勤 西武 監督 日本シリーズ優勝監督
2005 ボビー・バレンタイン ロッテ 監督 日本シリーズ優勝監督
2006 王貞治 ソフトバンク 監督 WBC優勝監督
2007 落合博満 中日 監督 日本シリーズ優勝監督
2008 渡辺久信 西武 監督 日本シリーズ優勝監督
2009 原辰徳 巨人 監督 WBC優勝監督
日本シリーズ優勝監督
2010 西村徳文 ロッテ 監督 日本シリーズ優勝監督
2011 秋山幸二 ソフトバンク 監督 日本シリーズ優勝監督
2012 原辰徳 巨人 監督 日本シリーズ優勝監督
阿部慎之助 巨人 捕手 セ・リーグMVP
2013 星野仙一 楽天 監督 日本シリーズ優勝監督

特別賞

年度 名前 所属 位置 備考
2004 イチロー マリナーズ 外野手 シーズン最多安打MLB記録
2013 田中将大 楽天 投手 パ・リーグMVP

脚注

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テンプレート:正力松太郎賞
  1. 「全会一致で文句なしの受賞、正力賞に原監督」読売新聞 2009年11月13日