岩代太郎
テンプレート:Portal 岩代 太郎 (いわしろ たろう、1965年5月1日 - )は、日本の作曲家、ピアニスト、音楽プロデューサー。血液型 は B型。
目次
来歴
東京都出身。教育者岩代吉親を祖父に、作曲家の岩代浩一を父に持つ。
東京都立芸術高等学校を卒業して1浪ののち、東京藝術大学(東京芸大)音楽学部作曲科に入学する。1989年に東京芸大音楽学部作曲科を首席で卒業、1991年に同大学院修士課程を首席で修了する。南弘明、近藤譲、松下功、黛敏郎に師事した。大学院在学中、サクソフォーン奏者雲井雅人の演奏からサクソフォーンのための作曲を思いつき[1]、寺山修司の詩「世界のいちばん遠い土地へ」(『寺山修司少女詩集』角川文庫所収)からの霊感を受けて、寺山の詩をタイトルとするサクソフォーン協奏曲を書き始める。完成した「TO THE FARTHEST LAND OF THE WORLD(世界のいちばん遠い土地へ)〜ソプラノ・サックスとオーケストラの為のコンチェルト〜」は、1990年から1991年にかけて行われたシルクロード国際管弦楽作曲コンクール(主催:朝日新聞社、ユネスコなど)に応募され、團伊玖磨、黛敏郎、松村禎三ら同コンクール審査委員から高い評価を得て最優秀賞を受賞、1991年2月17日にサントリーホールにて演奏された。また同曲は、大学院修了作品中の最優秀作品として東京芸大に買い上げられ、同大学資料館に永久保存されている。以後、多彩なジャンルで活動しており、特にテレビドラマの音楽を数多く手掛けている。
2003年6月9日、当時日本テレビのアナウンサーだった松本志のぶと結婚した。
2006年より東京都交響楽団の理事に就任し、同楽団と共に活動の幅を広げている。
2008年に開催された北京オリンピックではシンクロナイズドスイミング日本代表(通称:マーメイド・ジャパン)の音楽を手掛け、話題となった。同年にはアジア各国や欧米で劇場公開されたジョン・ウー監督作品『レッドクリフ』の音楽を担当するなど、近年では映画音楽を数多く手がけている。
2009年「天皇陛下御即位二十年をお祝いする国民祭典」の奉祝曲を委嘱され、同祭典において『奉祝曲 組曲「太陽の国」』を発表した。
『ニューズウィーク』日本版では、「世界が尊敬する日本人100人」の特集記事において、北野武、田村響、隈研吾らと共に紹介されている。
受賞歴
- 第28回日本アカデミー賞 優秀音楽賞(2004年、『血と骨』)
- 第29回日本アカデミー賞 優秀音楽賞(2005年、『蝉しぐれ』)
- 第29回日本アカデミー賞 優秀音楽賞(2005年、『春の雪』)
- 第1回 韓国 ソウル・ドラマアワーズ 2006年 短編ドラマ部門『海峡を渡るバイオリン』「音楽監督賞」受賞
- 第28回香港電影金像奨 最優秀音楽賞(2008年、『レッドクリフ』)[2]
- 第37回日本アカデミー賞 優秀音楽賞(2013年、『利休にたずねよ』)[3]
主な作品
純音楽
- TO THE FARTHEST LAND OF THE WORLD(世界のいちばん遠い土地へ)〜ソプラノ・サックスとオーケストラの為のコンチェルト〜 (1991年)
- INTO THE SILENCE 〜オカリナとオーケストラの為のコンチェルト〜 (1995年)
- 交響詩「潮騒のうた」 (1998年)
- 交響歌集「36億年のいのち」 (1998年)
映画音楽
- 課長島耕作 (1992年)
- あした (1995年)
- フランダースの犬 劇場版 (1997年)
- 卓球温泉 (1998年)
- るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 維新志士への鎮魂歌 (1998年)
- あつもの (1999年)
- MARCO 母をたずねて三千里 (1999年)
- アナザヘヴン (2000年)
- しあわせ家族計画 (2000年)
- すずらん 少女萌の物語 (2000年)
- 11'09"01 (2002年)
- あずみ (2003年)
- さよなら、クロ (2003年)
- 釣りバカ日誌14 (2003年)
- 殺人の追憶 (2003年)
- 血と骨 (2004年)
- 蝉しぐれ(2005年)
- SHINOBI-HEART UNDER BLADE-(2005年)
- ヒナゴン(2005年)
- 6月の日記(2005年)
- 春の雪(2005年)
- 愛してよ(2005年)
- 日本沈没(2006年)
- 風のダドゥ(2006年)
- テニスの王子様(2006年)
- あおげば尊し(2006年)
- 花田少年史(2006年)
- 蒼き狼 〜地果て海尽きるまで〜(2007年)
- あかね空(2007年)
- 舞妓Haaaan!!!(2007年)
- 未来予想図 〜ア・イ・シ・テ・ルのサイン〜(2007年)
- リアル鬼ごっこ(2008年)
- 歓喜の歌(2008年)
- 闇の子供たち(2008年)
- レッドクリフ パート1(2008年)
- 252 生存者あり(2008年)
- レッドクリフ パート2 -未来への最終決戦-(2009年)
- 真夏のオリオン(2009年)
- 火天の城(2009年)
- カムイ外伝(2009年)
- なくもんか(2009年)
- 書道ガールズ!! わたしたちの甲子園(2010年)
- 鋼の錬金術師 嘆きの丘の聖なる星(2011年)
- 聯合艦隊司令長官 山本五十六(2011年)
- かぞくのくに(2012年)
- 綱引いちゃった!(2012年)
- 許されざる者(2013年)
- 利休にたずねよ(2013年)
- 武士の献立(2013年)
- 魔女の宅急便(2014年)
放送音楽
テレビドラマ
- 君といた夏 (1994年)
- 東京 SEX(1995年)
- 恋も2度目なら (1995年)
- 沙粧妙子-最後の事件- (1995年)
- 白線流し (1996年)
- 炎の消防隊 (1996年
- 翼をください! (1996年)
- 真夏の薔薇 (1996年)
- 恋のバカンス (1997年)
- NHK連続テレビ小説『あぐり』 (1997年)
- 理想の上司 (1997年)
- 金のたまご (1997年)
- WITH LOVE (1998年)
- お熱いのがお好き? (1998年)
- なにさまっ! (1998年)
- 必要のない人 (1998年)
- 鬼の棲家 (1999年)
- 氷の世界 (1999年)
- 独身生活 (1999年)
- 葵 徳川三代 (2000年)
- アナザヘヴン (2000年)
- 甘い生活。 (2000年)
- 怪談百物語 (2002年)
- サイコドクター (2002年)
- 川、いつか海へ_6つの愛の物語 (2003年)
- ぼくの魔法使い (2003年)
- 緋色の記憶 (2003年)
- 海峡を渡るバイオリン(2004年)
- 人間の証明 (2004年)
- 恋する京都 (2004年)
- 義経 (2005年)
- わたしたちの教科書 (2007年)
- 風の果て (2007年)
- 黒部の太陽 (2009年)
ドキュメンタリー番組
- NHKスペシャル『FASHION DREAM』 (1991年)
- NHK-BSスペシャル 『悠久の長江〜三峡ダム』 (1996年)
- TBS 生命38億年スペシャル『人間とは何だ』 (1997年)
- NHKスペシャル『海〜知られざる世界〜』 (1998年)
- NHKスペシャル『日本新生』 (2011年)
- NHKスペシャル『知られざる大英博物館』 (2012年)
報道番組
テレビアニメ
- H2 (1995年)
- みどりのマキバオー (1996年)
- 翠星のガルガンティア (2013年)
- ブレイドアンドソウル(2014年)
ゲーム音楽
- 青山ラブストーリーズ (2002年) ※ゲームは未発売
- 鬼武者2 (2002年)
- ブレイドアンドソウル(2012年)※日本国内では2014年
ゲーム音楽のアレンジアルバム
- ロマンシング サ・ガ アレンジバージョン『Windy Tale』 (1995年)
- ときめきメモリアル piano collection (1996年)
- 藤崎詩織 piano collection (1998年)
その他
- スターフライヤー
- 奉祝曲 組曲「太陽の国」(秋元康:作詞、EXILE:歌踊り) - 天皇即位20年式典
- 中央競馬本馬場入場曲「Glory」、「Victory Road」、「A Winner」、「Get A Chance」、「To The Top」
- 『金曜ロードショー』オープニング「スタンリーの週末」
- 魂の輝き、それはFと共に(東日本大震災復興支援・音楽プロジェクト「魂の歌 Spiritual Songs」収録)
楽曲提供
脚注
- ↑ 1991年2月17日にサントリーホールで開催されたシルクロード国際管弦楽作曲コンクール入賞記念演奏会で配布されたパンフレットに詳述。
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