新世紀エヴァンゲリオンの登場人物
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(加持リョウジから転送)
テンプレート:物語世界内の観点 新世紀エヴァンゲリオンの登場人物(しんせいきエヴァンゲリオンのとうじょうじんぶつ)では、アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』およびそれを原作とした漫画版やゲーム、アニメ映画に登場する人物について記述する。
- 使徒については使徒 (新世紀エヴァンゲリオン)を参照。
- 汎用人型決戦兵器についてはエヴァンゲリオン (架空の兵器)を参照。
登場人物の誕生日は、カヲル・ケンスケ・トウジなどの例外を除き、担当声優の誕生日と同じである。年齢は特記なき場合、テレビ版、旧劇場版、『新劇場版:序』、『新劇場版:破』におけるものであり、『新劇場版:Q』ではシンジ、アスカ、マリ、レイ、カヲルを除きそれぞれ14歳加齢している。
登場人物の名前は大日本帝国海軍の軍艦名からとられたものが多い。クラスメートの名前は村上龍の小説『愛と幻想のファシズム』からとられた。また海に関する用語からも取られている。
主要EVAパイロット
- 碇シンジ(いかり シンジ)
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- 声 - 緒方恵美
- 本作の主人公。EVA初号機パイロット(サードチルドレン・第3の少年)。14歳。
- 綾波レイ(あやなみ レイ)
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- 声 - 林原めぐみ
- 本作のヒロインの1人。EVA零号機パイロット(ファーストチルドレン・第1の少女)。データ上は14歳。
- 惣流・アスカ・ラングレー(そうりゅう・アスカ・ラングレー)
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- 声 - 宮村優子
- 本作のヒロインの1人。EVA弐号機(2号機)パイロット(セカンドチルドレン・第2の少女)。14歳。
- 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』では、式波・アスカ・ラングレー(しきなみ・アスカ・ラングレー)として登場する。
- 真希波・マリ・イラストリアス(まきなみ・マリ・イラストリアス)
- 声 - 坂本真綾
- EVA仮設5号機パイロット。『破』より登場する新キャラクター。
- 登場までの経緯
- 『破』の予告ではシンジらの通う第壱中学校とは異なるえんじ色のブレザー型制服を着ていたが、『破』のティザーポスターではパフスリーブのブラウスを着用した夏服仕様になった。『破』の予告絵コンテには、「ゲンドウと同じ仕草で眼鏡を直す少女のUP」との記述がある。
- 2007年公開の『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』当時は名前が明かされておらず、2008年発売のゲーム『ぷちえう゛ぁ』で「マリ」という名前とともに紹介された。2009年3月14日の『破』初回前売券発売時には「×××・マリ・×××××××」と「マリ」以外の名前を隠した状態で紹介され、同年4月18日の第2弾前売券発売時にはフルネームと担当声優が公開された。
- 人物
- イギリス出身でユーロ支部所属[1]。日本語と英語を話せるが、最初の戦闘時には思考言語に日本語を指定している。
- EVAでの出撃時に「三百六十五歩のマーチ」(『破』)や「ひとりじゃないの」(『Q』)といった日本の1970年前後の歌謡曲をアカペラで歌ったり、興奮時には「にゃっ!」という掛け声や語尾を時折発する癖がある。
- 自身がEVAに乗ることについては全く疑問を持っておらず、戦闘中に痛みを堪えながらも「面白いから、いい!」と楽しんでいる。そのため、EVAに乗りたくないと悩むシンジの心理を珍しがっていた。
- 仮設5号機搭乗時は暗緑色の旧型プラグスーツとヘッドギアを着用していたが、2号機搭乗時にはピンク色の新型プラグスーツへ着替えている。各プラグスーツを着用する際には自身のバストサイズとのフィッティングを気にする台詞があったり(『破』)、新型プラグスーツでEVAに搭乗した際には身体が激しく揺さぶられるとそれに合わせて胸部も同様に揺れる描写があったり(『破』『Q』)と、バストサイズが大きい描写がなされている。
- 眼鏡を掛けたままEVAに搭乗しており、眼鏡がないとほとんど目が見えないなど、裸眼の視力が低い描写がなされている。
- 新劇場版:破
- 冒頭で仮設5号機に搭乗して第3使徒を殲滅するが、機体の自爆プログラム作動とともに脱出した直後の台詞で、NERVとは異なる理由でEVAに搭乗していることをほのめかす。その後、何者かの命令によって日本国内へ密入国するが、パラシュートが風に煽られたために第壱中学校の屋上へ不時着。この時に邂逅したシンジの体臭を嗅ぎ、「L.C.L.の香りがする」と言ってEVAパイロットであることを看破し、彼を「NERVのわんこ君」と呼ぶようになった。 第10使徒襲来時には封印されていた2号機を起動して出撃し、パイロットに強い負担を強いる裏コード「ザ・ビースト」を発動させる。
- 監督の摩砂雪が描いた準備稿の絵コンテ(第8使徒戦前の作戦会議)では、「第4の少女」としてシンジたちに紹介される描写があった(「初期の庵野のシナリオどおりに描いたやつ」と全記録全集インタビューで語っているため、完成本編と設定が同様かは不明)。
- 新劇場版:Q
- 『破』から14年後、ヴィレ所属の正規実用型(ヴィレカスタム)8号機のパイロットとして登場。アスカたちと同じく、「エヴァの呪縛」によって外見年齢は変わっていないが、眼鏡がアンダーリムへと替わっている。マイペースな性格は相変わらずで、多くの人物が殺伐とした雰囲気を漂わせる中、数少ない明るさを見せる立場となっている。戦闘においてはアスカとパートナーを組んでいるが、積極的に接近戦に持ち込んでいた前作とは違い、今作ではあくまで援護射撃だけにとどまっている。また、アスカの許可なしにAA弾を使用できないなど、立場はアスカより下だと思われる。第13号機がフォースインパクトを起こしかけた際にはシンジの入ったエントリープラグを摘出し、脱出させた。Mark.09が「アダムスの器」であることを見抜いたり、アヤナミレイ(仮称)に対して「オリジナルはもう少し愛想があった」と言ったり、ゲンドウを親しそうに「ゲンドウ君」と呼んだり、冬月からシンジへ見せられた写真の中に自身似の女性が写っていたりと謎が多い。ちなみに『Q』劇中、8号機のエントリープラグから出た描写は一切ない。
- イメージ
- 本来の予定では出番は少ない予定であったが、総監督の庵野の意向で出番が増えた旨が明かされている。制作初期の段階では、「マリコ」という名であった[2]。
- 英語版での発音
- 英語版製作時、「マリ」 (Mari) の発音をほぼ日本語のままにするか、英語的なもの(第一音節が強調され、「r」がやや巻き舌)にするかが検討された。最終的には坂本真綾が日本語版の英語台詞部分で用いた後者が採用されたが、その指示は徹底しておらず、キャラクターによっては名を日本語風に発音している[3]。
特務機関NERV(ネルフ)
- 葛城ミサト(かつらぎ ミサト)
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- 声 - 三石琴乃
- 特務機関NERV戦術作戦部作戦局第一課所属。EVAの戦闘指揮官。シンジの保護者兼直属の上司。29歳。『Q』より、反NERV組織ヴィレの艦艇「AAA ヴンダー」の艦長。43歳。
- 赤木リツコ(あかぎ リツコ)
- 声 - 山口由里子
- 特務機関NERV技術開発部技術局第一課所属。「E計画」担当・エヴァンゲリオン開発総責任者。スーパーコンピューターシステム「MAGI」の管理・運営担当者。30歳。『Q』より、反NERV組織ヴィレの艦隊「AAA ヴンダー」の副長。44歳。
- 加持・ミサトとは大学時代からの友人[4]。ヘビースモーカーでコーヒーを愛飲している。趣味で猫の小物を集めている。プライベートではラフな格好をするミサトに対し、フォーマルなファッションを好む傾向があった。猫を飼っていたが、祖母に預けている(後に死んだ様子)。異性愛者ではあるが、後述の伊吹マヤと同性愛関係にあることを匂わせる描写が劇中にある。
- MAGI開発者・赤木ナオコの娘である(父親に関しては劇中に一切登場せず不明)。コンピューター技術者としては母譲りの優秀な技能を持ち、仕事に関しては時に冷徹とさえ思える姿勢でこなすが、一方で碇ゲンドウと愛人関係にあった。ゲンドウを愛していながらも、最終的には彼に捨てられる。母がゲンドウの愛人であることも知っており、母には愛憎が交じり合う複雑な感情を抱えており、「科学者」としては尊敬していたが、「女(=愛人)」としては憎んでさえいた。母の人格を移植したMAGIを、どこかで母と同一視している。大学時代から頭髪を金髪に染めている。左目の下に印象的な泣きぼくろがあり、劇中では加持と再会して後ろから抱きつかれた際には「涙の通り道にほくろのある人は一生泣き続ける運命にある」と評された。
- NERVの持つ数々の秘密を知る者の1人であり、冬月と共にゲンドウを支え彼の計画を推進することを己の役割としている。NERV内で、レイの次にゲンドウに近く、彼の愛人であった。ゼーレに召喚された尋問も、実はレイの代わりだった。その後、ターミナルドグマにある大量の「綾波レイの容れ物」を全て「破壊」した。その罪により、第24話ではNERVのある一室に拘禁されていた。最終的には愛したゲンドウのためにMAGIに対するクラッキングを防御した後、ゲンドウをセントラルドグマで待ちうけ復讐と愛を貫こうとするも、逆に射殺された。その際、ゲンドウから言葉[5]を掛けられるが、小さな笑みを浮かべて「嘘つき…」と呟いている。
- 漫画版では葛藤が強調されており、「女としての自分なんていらない」「母さんのようには絶対ならない」と、女としての自分を捨てようとしていた反面、シンジと親密になったレイに対して「父親と息子を一度に手玉に取ろうとするなんて」と嫌味をいった挙句、反論したレイを感情的になって絞殺しかけた。その後、シンジとミサトに「綾波レイの容れ物」を見せ、それらを壊した直後に泣き崩れた。人類補完計画の発動に際してゲンドウと対峙した際には、劇場版と同じように拳銃で撃たれるも即死してはおらず、レイに見捨てられたゲンドウのスキを突いて彼の喉を撃ち抜き、母と自分の復讐を果たして事切れた。
- 新劇場版『序』及び『破』では、ゲンドウとの愛人関係を臭わす描写がない。NERVやゲンドウの秘密や計画に深く通じ、それを支えているような様子も、冬月に比べて薄くなっている。漫画版を含めた旧作でゲンドウをめぐって露骨に嫉妬を見せていたレイとの関係も悪くないようであり、指の傷の手当やアスカへの電話の取り次ぎなど色々と世話を焼いている。新劇場版でもテレビ版にあった加持に後ろから抱きつかれるシーンと同様のものがあるが、こちらでは加持に「少し痩せたんじゃないか?」と訊かれるというものになっている。14年後の『Q』においては髪型をベリーショートにしており、反NERV組織「ヴィレ」の戦艦「AAA ヴンダー」の副長を務める。
- 『新世紀エヴァンゲリオン2 造られしセカイ -another cases-』では、ゲンドウとの密会(と見られるシーン)の後、シンジをはじめ全NERV関係者である男性を手玉に取っていく。最終的には、ゲンドウに対して優位的立場を獲得するシナリオがある。
- 名前の由来は、大日本帝国海軍航空母艦「赤城(あかぎ)」と、庵野秀明の中学校時代の友人から[6]。
- 碇ゲンドウ(いかり ゲンドウ)
- 声 - 立木文彦
- 特務機関NERV最高司令官。碇ユイの夫で、シンジの実父。妻の姓である碇姓を使用しており、旧姓は六分儀(ろくぶんぎ)[7]。48歳。席に座る際、顔の前で手を組むシーンが特徴。目的のためには手段を選ばず、実際に陰謀や裏切りなど非情ともいえる手段を厭わずに実行している。
- 1999年時には京都で生活していたが、職業や生活面といった詳しい素性は不明で、悪い噂が絶えない人物だった[8]。当時、傷害事件を起こし警察に留置された際、京都の大学で教授をしていた冬月を身元引受人に指定し初対面を果たす。この頃に赤木ナオコやユイと知り合う。当時の冬月の第一印象は「嫌な男」であったため、冬月は「ゲンドウとユイとの関係を快く思わない」とユイに告げるが、ユイはゲンドウを「とても可愛い人」と評していた。
- 2000年にユイと結婚(婿入り)し碇姓となり、息子のシンジが誕生、その名付け親となる。「ユイの背後(ゼーレ)に近づく手段として、彼女に近づいた」と噂されていたが、ユイを本当に愛し、相思相愛の仲でいた。セカンドインパクト発生直前まで葛城調査隊と共に南極にいたが、直前にデータを引き上げ、南極を脱出していた。2年後の国連調査団派遣の折にも、冬月とともに参加。ユイの死後、人類補完計画をゼーレに提案し推進者となり、「死んだユイにもう一度逢うこと」を究極的な目標とする。
- ユイ消失後は赤木ナオコ、彼女の死後はその娘リツコをそれぞれ愛人とし、共に自らの計画のために利用した。シンジを呼び寄せた後も同居はせず、ほとんど接触しようとしなかったため、荒んだ親子関係となっていた。また、シンジが犠牲となる可能性が高い作戦についても承認している。アスカとは作中で直接会話をした描写は無く(漫画版では一度会話シーンがあるが)、単なる手駒として扱っていた[9]。一方で、レイには優しい表情を見せ、彼女の起動実験失敗の際は、自身の負傷を省みず彼女を助けたこともある。
- 旧劇場版の描写によれば、右手には加持リョウジによって運ばれたアダムが移植(融合)されており、ゲンドウはそのアダムとリリスの魂を持つレイとの融合を経て、地下のリリス(肉体)との「融合」を果たし、自らの目指す補完を成し遂げようとした。しかし直前にシンジの存在を感じ取ったレイが、アダムだけを右手ごと持ち去り、ゲンドウを置き去りにリリスに還ることを選択したため、補完計画の発動直前でゲンドウの手中から離れることとなった。他の人物がA.T.フィールドの消失によるL.C.L.への還元という形で補完される中、彼のみがEVA初号機に上半身を食いちぎられるというイメージで補完されており、その際、シンジが本当は親子の触れ合いを望んでいた事を認識して「すまなかったな、シンジ」と謝罪している。
- 漫画版では完全に冷酷な性格の人物で、シンジに対し「私を理解しようなどと思うな」と言い放ったり、戦略自衛隊のNERV本部襲撃の際は「親としての愛情を覚えたことはなく、むしろユイの愛情を奪った存在として憎悪の念すら抱いていた」と吐露している。また、レイに対して温和な態度を向けるのは、彼女をユイに重ねているためであることが明かされている。アダムについては、経口で摂取した結果、起動実験失敗の事故からレイを助けた時の火傷の痕が残った「最も醜い場所」である左手に宿ったとしており、自らの意思でA.T.フィールドを発する場面もある。ターミナルドグマにおいてリツコと対峙して拳銃で撃つくだりは劇場版と変わらないが、漫画版ではリツコが即死しておらず、レイに見捨てられた直後にリツコから喉を銃で撃たれ致命傷を負う。念願だったユイとの再会を果たした際、原作同様シンジに親子の触れ合いを行わなかったことを後悔すると同時に、心の底では彼を我が子として想っていた事実を再確認し、シンジが生きてくれることを強く望みながら息絶えた。なお、アニメ版と漫画版におけるゲンドウ本人の性格の違いについては、貞本曰く「(ある意味で)悲しい人間」として描いている所為でもあるという[10]。
- 『新世紀エヴァンゲリオン 鋼鉄のガールフレンド2nd』では、シンジとの親子関係はさほど荒んではいない模様。ユイとは中学生時代に出会い、カヲルの導きで彼女と結ばれている。
- 『碇シンジ育成計画』では、原作とも全く違う教育熱心且つユニークな性格で、冷徹な様子もなく、シンジの良き父となっている。普段から恐妻家でユイには頭が上がらず、家では常に新聞を読んでいる。
- 新劇場版『破』では、ダミーシステムの使用を巡って決裂しNERVを去るシンジを「人は自分の力で己の願望を叶えていくものだ、大人になれ」という趣旨の言葉で叱咤している。また、シンジとの和解を願って食事会を行おうとするレイの提案を一度は断ろうとするものの、ユイの面影を思い出して受け入れるなど、これまでの孤独なイメージとは別の反応を示しており、食事会へ向かう途上で知った暴走事故に対しはっきり動揺している。また、シンジの使っていたS-DAT携帯型カセットテーププレイヤーはかつてゲンドウが使っていたもので、ユイの消失直後に別離したシンジに残していったものという描写が追加されている。14年後の『Q』では、眼鏡をゴーグル状のサングラス[11]に変えている。人類補完計画の実行理由も「亡きユイに会う」という目的であることは共通しているようだが、アダムの代わりに加持が入手した「ネブカドネザルの鍵」を使って何を為そうとしているか不明。今のところ、新劇場版シリーズのゲンドウの過去は明かされていないが、冬月は「ゲンドウの生き様を息子のシンジに見せることは、シンジのためになる」と考えている。
- 『新世紀エヴァンゲリオン2』の結末の一つに、シンジとの和解・親子関係の修復があり、休日に釣りに誘い、たどたどしいながらも親子らしい会話と今までの自分を改めて生きていく決意を抱き、物語の幕を下ろす(唯一、NERV襲撃・サードインパクトが起きない幕引きである)。
- 『ふしぎの海のナディア〜Inherit the Bluewater〜(プレイステーション2版)』に登場するアンドリュー.ロックヘルドは片眼鏡をかけている点を除けばゲンドウによく似ている。
- 旧姓は天体や物標の高度、水平方向の角度を測るための道具、六分儀から由来[6]。名前は『エヴァ』以前に形にならなかった別の企画から[6]。モデルは『謎の円盤UFO』のストレイカー司令官[12]。
- 冬月コウゾウ(ふゆつき コウゾウ)
- 声 - 清川元夢
- 特務機関NERV副司令官。60歳。誕生日は4月9日[13]。一人称は「俺」。趣味は将棋。数少ないゲンドウの理解者でもあり、彼の本当の目的を知るただ1人の人物。
- 元は京都のある大学の教授[14]で、形而上生物学を研究していた。この当時学生だったユイやゲンドウと知り合う。セカンドインパクト後は一時期豊橋でモグリの医者をしており、その時に招集された国連調査団でゲンドウと再会、彼とユイが結婚したことを知らされた。実はユイに好意を抱いていたが、想いを打ち明けた事は一度もなかった模様(厳密な話をすれば彼女への想いが恋愛から来るかは不明)。旧劇場版ではユイの消失前[15]、ゲンドウも知らない彼女のエヴァンゲリオンに対する真意を告げられていたことが判明する。
- 潔癖な人物で、碇ゲンドウやゲヒルンを毛嫌いし、セカンドインパクトの真実を公表しようとしたが、ジオフロントで開発中のEVAを見せられた結果、ゲンドウの誘いに応じ行動を共にする。主にNERVの実務面を担当しているが、ゲンドウの不在時には代わって作戦指揮を執ることも多い。チルドレン(EVAパイロット)に対して特別関心はなかったが、ゲンドウ不在の時にシンジとアスカにパイロットとしての本分を直接諭したことはある[16]。その中でユイの面影を残すレイだけには、ゲンドウとは別の心情を持っていた事が明かされている[17]。物語後半にてゼーレに拉致されるが、加持の助けでNERVに無事帰還している。
- NERV内での立場はゲンドウより下だが、かつての師と教え子の関係やゲンドウの計画への賛同(および彼への信頼)もあり、司令である碇を「碇」と呼び捨てにしている。ゲヒルンに加わって以降は、一回り年下のゲンドウに「冬月」と呼び捨てにされていたが、劇場版でゲンドウは最後にセントラルドグマに向かう際に「冬月先生」と呼んだ。最後はユイの幻影を迎え入れて補完される。最期の言葉は、「碇、お前もユイ君に会えたのか?」というゲンドウへの問いかけの言葉だった。
- 新劇場版においての立場は旧世紀版とほぼ変わらないが、パイロット達との接触はほとんどなくなっている。しかしながら『Q』においては、シンジを将棋に誘い、その席で綾波レイとシンジの母ユイとの関係、EVAの開発初期における秘密を語るなど、物語の場面を動かすキーマンとしての役割が与えられている。
- 『新世紀エヴァンゲリオン2 造られしセカイ -another cases-』における彼のシナリオでは、ユイへの想いがより強く描かれており、大学時代に読んだユイの論文(人類補完計画の雛形とも言える理論)を元に「精神と肉体の分離」を自らを実験台に試みる。この実験によって自らの意思でヒトの精神世界にアクセスする術を身につけ、そこでユイとの再会を果たす。最終的に現世を捨てて精神世界にとどまり、ユイと共に人類の行く末を見届けることを決意する。残された肉体はL.C.Lへと還元された。
- 名前の由来は、大日本帝国海軍秋月型駆逐艦「冬月」から[6]。名のコウゾウについては、語呂の良さからついたもので由来はない[6]。外見・容姿は声を演じた清川本人がモチーフとなっている[18]他、同じガイナックス制作で清川が声を当てた『ふしぎの海のナディア』DVD-BOX(2001年版)の箱絵で描かれたガーゴイル/ネメシス・ラ・アルゴールの素顔と酷似している。モデルは『謎の円盤UFO』のフリーマン副官[19]。
- 伊吹マヤ(いぶき マヤ)
- 声 - 長沢美樹
- 特務機関NERV本部オペレーターで、階級は二尉。NERV本部技術開発部技術局一課所属。24歳。
- リツコの部下で、彼女に強い憧れを抱いており、普段はリツコを「センパイ」と呼んでいる。テレビ版ではリツコに技術指導を受けていたことが明かされており、コンピューターオペレーターとしての技能は優秀。使徒イロウルがMAGIに侵入した際にはリツコとともにノートパソコンで進化促進プログラムを送り込むことに成功し、NERV本部の自爆を防いだ。
- 真面目かつ潔癖性で、エレベーター内で加持とミサトが倒れこんでいた所を見て「不潔…」と言い捨てたり、ダミープラグ計画に異を唱えたり、暴走した初号機の残虐さに耐えられず嘔吐することもあった。また、劇場版『Air』では戦略自衛隊の容赦ない猛攻でNERVが壊滅寸前の危機に怯えパニック状態になり、机の下にしゃがみこみ「私、銃なんて撃てません」などと精神面の脆さを露呈した。L.C.L還元時はリツコの幻影に抱きしめられながらその時を迎えた。この時、リツコの幻影が自分の背後から抱きしめながら、所持していたノートパソコンにメッセージをタイプし、リツコの幻影に「先輩、先輩!」と喜びを露わにしながら補完された。その際、リツコ(の幻影)が伊吹に見せたメッセージは「I need you.」であった。
- 作中では完全な脇役であるが、エヴァブームの頃にはアニメ雑誌「アニメージュ」の人気投票では頻繁に上位にランキング入りするなど人気を博し、VHS版07巻のジャケットにも登場している。またパチンコ・パチスロの液晶演出においてはほぼ一人でオペレート部分を担当している(他オペレーターも画面には登場するが、ほとんど活躍していない)。
- PSP用ゲームソフト『新世紀エヴァンゲリオン2 造られしセカイ -another cases-』のマヤシナリオ「若草の頃」においては、摂食障害を患い、日常的に過食嘔吐を繰り返しているという設定がなされている。また、アニメ版と同じくリツコとの同性愛関係を匂わせるシーンがある。
- 新劇場版では、『破』まではオペレーターとしての役割に変化はなかったが、『Q』ではヴィレの一員となり、ヴンダーの整備長を務める。それまでの温厚さは影を潜め、厳しい口調で部下たちを率いている。
- 名前の由来は、大日本帝国海軍航空母艦「伊吹」、大日本帝国海軍高雄型重巡洋艦三番艦「摩耶(まや)」、および、『帰ってきたウルトラマン』のMAT隊長伊吹竜から[6]。
- 日向マコト(ひゅうが マコト)
- 声 - 結城比呂(現:優希比呂)
- 特務機関NERV本部オペレーターで、階級は二尉。NERV本部中央作戦司令部作戦局第一課所属。年齢不詳。メガネをかけている。やや軽口な所があり、しばしば上司であるミサトに咎められている。
- ミサトに好意を持っており、NERV本部の度重なる危機に対しても彼女と共に決死の覚悟で臨んでいた。終盤では、危険を冒してまでNERVに関する情報収集を行っている。第拾弐話ではほぼ全ての電力を断たれたNERV本部に使徒マトリエルの出現を知らせるべく、選挙カーを乗っ取って車ごと本部内に突入した。また第弐拾四話では本部爆破になるかならないかの危機の中、さりげなくミサトに「いいですよ、あなたと一緒なら」と自らの好意を伝えている。劇場版においては、ミサトの幻影によって補完された。
- 『新世紀エヴァンゲリオン 鋼鉄のガールフレンド特別編』の追加エンディングでは、自分がミサトに好意を抱いていることと「ミサトさんと二人だけの秘密を持った」と恋人関係になったことをシンジに明かしている。
- 新劇場版でも一貫してオペレーターを務めているが、『Q』ではヴィレの一員となり、旧NERV時代からの先任として部下を率いる立場となっている。
- 苗字の由来は大日本帝国海軍伊勢型戦艦二番艦「日向」から[6]。名前の由来は不明[6]。
- 青葉シゲル(あおば シゲル)
- 声 - 子安武人
- 特務機関NERV本部オペレーターで、階級は二尉。新劇場版:序ではNERV本部中央作戦司令部情報局第二課、新劇場版:破ではNERV調査部情報局第1課所属と部署が変わっている。年齢不詳だが20代。誕生日は5月5日。趣味はエレキベース。
- 外見中の特徴は肩につく程度に伸びている長髪。伊吹や日向と異なり、テレビ版では本来の所属は明らかにされていなかったが、『序』で情報局第二課と設定された。本編で唯一名前を呼ばれることのなかった主要キャラクターで、『序』DVDの付属リーフレットでも登場した主要NERV職員中唯一記載がなかった。性格や個性の描写も劇中ではほとんどないが、同僚のオペレーター仲間の伊吹や日向とはよく絡む。作戦指揮をNERV本部の外で行った第六話・第拾話などでは作戦指揮所に随行しないのも、他のオペレーターとの差になっている。『Air』ではパニック状態の伊吹を叱咤するシーンがあった。
- 劇場版26話「まごころを、君に」にて、人類補完計画が発動した際、伊吹・日向・冬月はそれぞれの想い人の姿をしたアンチA.T.フィールドによってL.C.Lに還元されたが、青葉だけは1人怯えながら綾波レイの姿をしたアンチA.T.フィールドの大群によって無理矢理L.C.L化された。この様子が印象的であったため、劇場版公開後に出版された『アニメージュ』1997年9月号ではこの場面をネタにした投稿が多数寄せられた。
- セガサターン用ゲーム『新世紀エヴァンゲリオン 2nd Impression』では、ミサトの依頼によってシンジたちが文化発表会のために再結成した地球防衛バンドの指導のために第一中学を訪れ、トウジにギターテクニックを伝授するという展開がある。
- 新劇場版においても日向同様の経緯をたどっているが、顎髭を生やすなど若干容姿が変更されている。
- 名前の由来は、大日本帝国海軍青葉型重巡洋艦一番艦「青葉」と、井上ひさし原作による岡本喜八の映画『青葉繁れる』から[6]。
- 加持リョウジ(かじ リョウジ)
- 声 - 山寺宏一
- 特務機関NERV特殊監査部所属のスパイ。以前はドイツ支部にてアスカの保護責任者を務めており、彼女に随伴し来日した。30歳。生年月日は1985年6月17日[20]。
- 葛城ミサトと赤木リツコとは大学時代からの友人であり、またミサトとは恋人関係だった。一度は関係を断つが、同じNERV極東本部における同僚となり、セカンドインパクトの真相を追い求める同志を経て再び恋仲となる。アスカからは何度か好意をアピールされているが、子供だからといって構うことすらない。普段の生活では、NERV施設(ジオフロント)内でスイカを育てている[21]。
- 一見飄々としていて陽気なプレイボーイであり、暇さえあればNERVの女性職員に見境なく声をかけている。表向きはNERV特殊監査部所属の一介の職員であるが、同時に日本政府のスパイであり、更にゼーレがゲンドウを監視するために送り込んだ「鈴」でもあった。セカンドインパクトの真実を知りたいと強く願っており、三重スパイとしての活動もそれ故である。その理由はテレビ版では語られなかったが、漫画版ではその経緯が語られている。第拾壱話のNERV本部停電事件の主犯だと思われるが、その一方で胎児状に復元されたアダムを碇ゲンドウに横流しする等、単なるスパイとしての情報収集だけでなく、実行部隊としての活動も請け負っていたようである。そしてゲンドウは彼がスパイであるということを知りながらもそれを咎めたりせず、むしろいいように泳がせて利用しており、当の加持もそのことを承知の上で好き放題にふるまっていた。 第弐拾壱話においてゼーレの命で冬月を拘束するも、思うところがあってゼーレを裏切り解放したために銃撃され、以降は消息を絶つ(実際は抹殺された[22])。彼の調べ上げた「真実」は恋人のミサトに託され、以後の彼女の行動に大きな示唆を与えた。
- 漫画版においては、加持自身の過去についてや、ミサトの恋人になったいきさつが詳しく語られている。また、特にシンジに対しては大きな助言・指導を行い、後の彼の行動に多大な影響を及ぼす。ダミーシステムによりトウジが死亡した後、ダミーシステムを発動したゲンドウがトウジを殺したとして逃げるシンジを加持が叱咤激励し、彼が再びエヴァに乗る決心をさせ、同時に嫌悪する父・ゲンドウと対峙する機会を作るきっかけを作った。しかし、アスカに対しては憧れの対象とされながらもあまり良い影響を与える事はなく[23]、彼の対応がアスカの感情を空回りさせる一端を担ってしまい、間接的にアスカの精神汚染の被害を助長する結果となってしまう。
- 新劇場版には第2部『破』から登場。NERV主席監察官の地位にある。物語開始時点で仮設5号機パイロットのマリと知り合いであり、仮設5号機が急造品であることを詫びている。しかし、その直後にはあっさりとベタニアベースを脱出。その後NERV本部に現れるくだりはテレビ版とさほど変わらないが、先の事件が5号機を葬るために彼が工作していたことが示され、持参した重要物品は胎児状のアダムではなく「ネブカドネザルの鍵」と呼ばれる物品に変更されている。また、EVAパイロットとその同級生達を海洋生物研究所の社会見学に招待し、セカンドインパクト前の海洋生物や海の水を見学させ、命について教えるなど、教師的な存在としても描かれている。他にもシンジに対してキスをしようとしてからかうなどお茶目な一面もある。ジオフロント内でスイカを育てているのも同様であり、シンジに缶コーヒー一本で畑仕事を手伝わせた。この時シンジを諭した後、「葛城を守ってくれ」と頼んでいる。テレビ版とは異なり、アスカとは面識がない。また、海洋生物研究所で一度顔を合わせてはいるものの、興味を抱かれてすらおらず、また本編を通して会話もしていない。当初の予定では、『破』で死亡することになっていたが没になった。『Q』では未登場だが、コウジがミサトに関して「加持から聞いていた通り」とこぼしている事から、ヴィレに所属していると見られる。
- 『新世紀エヴァンゲリオン2』の彼のシナリオでは、全ての真相を知った後、ゼーレに戦いを挑むため、ミサトに見送られ単身で旅立つ。後にミサトのシナリオで全てが終わった後、彼女の元へ帰ってきている。また、シンジへの恋愛指南の際、普段のイメージと違う「女装」をやってのけるお茶目な一面を見せるシナリオもある。
- 名前の由来は、船のパーツである舵と成田美名子の漫画の主人公から[6]。村上龍の小説『愛と幻想のファシズム』の登場人物、山岸良治からとする説明も多く見られるが、庵野秀明にその意図はなく、ミサトとの対になっているテンプレート:要出典。中国版での漢字表記は「良治」である。一人称は基本的に「俺」を使用する。漫画版での愛車は、初代ロータス・エランで、『新世紀エヴァンゲリオン 鋼鉄のガールフレンド』では、アルファロメオ1750GTVである。
SEELE(ゼーレ)
- キール・ローレンツ
- 声 - 麦人
- 秘密結社ゼーレの中心人物で、人類補完計画の最高指導者であり、NERVを陰で操る老人。年齢不詳だが、企画書では67歳。バイザーを常に装着している。半身が機械化している。
- セカンドインパクト発生前から既に碇ゲンドウとは関わりがあったようである。使徒殲滅の任、人類補完計画の推進という重要な案件をゲンドウに任せていたことからも、彼にある程度の信頼を置いていた。ゼーレにおいてモノリスナンバー01としてその中心的役割を担う。
- 物語が進むにつれ、次第にゲンドウの真の目論見との齟齬が目立つようになり、弐拾参話において完全に決裂。渚カヲルをNERV本部に送り込む。劇場版においては戦略自衛隊を裏から操りNERVに侵攻させ、途中からはEVA量産機をも投入させる。最終的には自らの思い描いていた補完へと向かい、満足のうちに補完され、バイザーと機械部分を残してL.C.Lと化した。
- 新劇場版には、当初から人類補完委員会議長ではなくゼーレのメンバーとして登場。人間としての姿は見せず、登場時はモノリスの立体映像を通じた音声のみである。また、その名前も新劇場版では明らかにしていない。14年後の『Q』では、ゼーレのメンバー全員が自分の存在そのものをモノリスを含む機械にデータを移植し、気の遠くなるような年月を生き延びて現人類に文明をもたらし導いていた事が判明。その時点でのゲンドウとの関係は良好なものであり、既にサードインパクトの発生で自分たちの目的は達成されたため、以降の人類補完計画はゲンドウに全て任せると言い残し、満足の中冬月に電源を落とされ消滅した。
- 『新世紀エヴァンゲリオン バトルオーケストラ』においては、キール自らがゼーレ所属のエヴァンゲリオンパイロットに通信で指示や命令を与えたりしている。
- 名前の由来は、シップの部品である竜骨(キール)と動物行動学者から[6]。
- 渚カヲル(なぎさ カヲル)
- テンプレート:Main
- 声 - 石田彰
- エヴァンゲリオン弐号機パイロット(フィフスチルドレン)。15歳。正体は第17の使徒タブリス。
WILLE(ヴィレ)
テンプレート:出典の明記 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』より登場する、反NERV組織。メンバーはイメージカラーである青い色の布を身につけている(主に左上腕部に巻いている)。 一般人も参加している急造組織のため、機械類の操作に慣れていない描写がある。
- 鈴原サクラ(すずはら サクラ)
- 声 - 沢城みゆき
- 鈴原トウジの妹。原作や漫画版においても声や姿は描かれていなかったが、新劇場版では完全に新キャラクターの一人として正式に登場している。
- 原作および新劇場版以外のメディアミックス作品の設定
- 小学2年の少女という設定で、旧世紀版ではトウジの台詞によって存在が示唆されていた。EVA初号機と第3使徒との戦いに巻き込まれて負傷した後に第3新東京市内の病院へ入院し、トウジが度々見舞いに訪れていた。トウジがEVA3号機へ搭乗することと引き換えに、設備の良い病院へと転院した模様。
- 新劇場版での設定
- 新劇場版『破』では姿が判明しており、旧世紀版と同様に負傷するも無事に完治し、退院した。新劇場版『Q』では名前が判明しており、ヴィレに所属しており、医官で階級は少尉である事が明かされる。
- 14年後に目覚めたシンジの監視を行っている。普段は標準語だが、意識的にそうしているらしく、興奮すると関西弁で話す。ヴンダーを去る際のシンジに「エヴァにだけは乗らんで下さいよ」と釘を刺した。
- 作中のヴィレの中では、上記の台詞の後に「ホンマにいい加減にして」と言っているように、シンジの複雑な立場上仕方がないとは言え、シンジに明るく接する唯一の人物である。
- 高雄コウジ(たかお コウジ)
- 声 - 大塚明夫
- ヴンダーの艦橋要員の一人。加持の知り合いで、ミサトのことを度々聞いていたが、ヴンダー起動の際にはその強引さに呆れながらも、主に動力関係の作業を担当していた。
- 名前の由来は、大日本帝国海軍巡洋艦「高雄(たかお)」。
- 長良スミレ(ながら スミレ)
- 声 - 大原さやか
- ヴンダーの艦橋要員の一人。主に操舵を担当。
- 名前の由来は、大日本帝国海軍巡洋艦「長良(ながら)」。
- 多摩ヒデキ(たま ヒデキ)
- 声 - 勝杏里
- ヴンダーの艦橋要員の一人。
- 名前の由来は、大日本帝国海軍巡洋艦「多摩(たま)」。
- 北上ミドリ(きたかみ ミドリ)
- 声 - 伊瀬茉莉也
- ヴンダーの艦橋要員の一人。
- 名前の由来は、大日本帝国海軍巡洋艦「北上(きたかみ)」。
第壱中学校の生徒
- 鈴原トウジ(すずはら トウジ)
- 声 - 関智一
- 第3新東京市立第壱中学校2年A組におけるシンジのクラスメートで、新劇場版では出席番号12番。エヴァンゲリオン3号機パイロット(フォースチルドレン)。住所は神奈川県第3新東京市仙石原5-22-24。関西弁を喋る熱血漢。一人称は基本的に「ワイ」もしくは「ワシ」。2001年12月26日生まれの14歳[24]。本籍地は大阪府堺市南野田298-2[24]。血液型B型[24]。父親や祖父もNERVの関係者である。
- いつも黒いウィンドブレーカー姿で登場している。EVA初号機の戦闘で妹が負傷した際は、シンジに辛く当たっていたが、後にシンジと和解し友人になる。シンジを「センセ」と呼ぶ。アスカやヒカリからは、シンジ・ケンスケ共々「3バカトリオ」と呼ばれる。アスカからは毛嫌いされていて、しばしば口喧嘩する。実はミサトに憧れている。学生生活においてもジャージ姿に運動靴を履いているが、実はかなり運動が苦手である。いつも強がっているが、第3新東京市で繰り広げられるエヴァンゲリオンや使徒の戦闘にいつも怯えている[25]。後にエヴァンゲリオン3号機のパイロット(フォースチルドレン)に選ばれ、妹を設備の良い病院に転院させる事を条件に承諾する。プラグスーツの色は緑色(CD「NEON GENESIS EVANGELION ADDITION」に収録されたミニドラマ『終局の続き』では、「関西弁の緑色」とされている[26])。起動実験の際、バルディエルの寄生により暴走したEVA3号機と共にダミープラグの攻撃を受け、左足を失う重傷を負ってしまった。なお、劇場版では脚本・絵コンテ段階までは、第弐拾四話の直後にドイツへの疎開が決定し、シンジに最後の挨拶を交わしにくるトウジとケンスケの姿が描かれる予定であった[27]が、最終的にカットされた。
- 漫画版では、本籍の欄に「M78」と表記されている[28]。起動実験前日に自らシンジに告白、エヴァに乗る事への恐怖を吐露する。その後ダミープラグの攻撃を直接受けてしまい、死亡が確認された。この事件が原因でシンジはゲンドウを拒絶するようになり戦線離脱した。
- 新劇場版では、『序』においてテレビ版と同じくシンジとの確執と和解が描かれる。『破』では3号機の搭乗者はアスカに変更されている。その為前述のような悲劇に遭う事は無く、妹の退院に立ち会い、妹を抱きしめて喜ぶなど元気な姿を見せている。同じく『破』でシンジやケンスケと学校帰りに寄り道し、食べたアイスの棒を見て「はずれかいな」とつぶやくシーンがある。第10の使徒襲来時にはクラスメイトとともに避難する様子が見られ、この際戦闘による爆風からヒカリを庇っている。14年後の『Q』では妹のサクラがヴィレのメンバーとして登場するが、トウジ本人の生死は不明。また、トウジの名前の刺繍が入った制服の半袖シャツがシンジに支給された。
- 『新世紀エヴァンゲリオン2』では3号機に愛着があるようで、自ら3号機の清掃を行っており、その際にバルディエルを発見するのだが、単なる赤いカビだと思い自分でキレイに除去した。なお、同作の最終決戦では時田シロウの熱意を高く評価している。また同作のシナリオの一つ「エンジェルバスター」のプロローグでは、シンジと共に渚カヲルを説得していた事になっている。PSP版での追加シナリオでは、妹に白血病とみられる病が発症していた事が発覚する。また、同作で3号機のコアに母親が使用されていることが発覚。幼少時に母親がインストールのため運ばれていくのを目撃している(自ら記憶は消去していた[29])。
- 『新世紀エヴァンゲリオン バトルオーケストラ』(PSP・PS2共に)では、”難病を持つ妹の病気を治すための取り引き”としてゼーレに呼び出されパイロットとなり、使徒に寄生されNERVを襲撃。エヴァと戦闘を繰り広げることになる。
- 名前の由来は、村上龍の小説から[6]。
- 相田ケンスケ(あいだ ケンスケ)
- 声 - 岩永哲哉
- 第3新東京市立第壱中学校2年A組におけるシンジのクラスメート(新劇場版では出席番号01番)。住所は神奈川県第3新東京市御殿場2-1398-2。軍事オタクでカメラマニア。常にビデオカメラを肌身離さず持ち歩いている。一人称は、「僕」もしくは「俺」。2001年9月12日生まれの14歳[24]。本籍地は神奈川県横浜市港北区新吉田2-1398-2[24]。血液型A型[24]。
- 箱根山中に1人でテントをはって泊りがけでサバイバルゲームをしたり、休み時間の教室内で戦闘機の模型を手に飛ばす真似をして遊んだり、アスカやクラスの女子を無断で撮影して写真をトウジと共に他の生徒に売り捌くなどの奇行にふける変わり者。一方で14歳とは思えぬ老成した一面や、鋭い人間観察眼を持つ。
- 戦闘への憧れからエヴァンゲリオンのパイロットになることを強く望んでおり、司令官であるミサトに異常に憧れている。フォースチルドレン選出の際にはミサトに直談判をしたが叶わず、チルドレンであることを快く思っていないシンジからは白眼視されている。自分もエヴァ搭乗者候補の1人であった事は最後まで知らなかった模様。NERV職員である父親の持つ情報を興味本位に盗み見しており、アメリカ第2支部消失はシンジよりも早く知っていた。アスカにビデオカメラのレンズとメガネを破壊されたため、アスカとは仲が悪く毛嫌いされており、彼女を「自意識過剰のヤツ」と敬遠している。
- 漫画版では本籍が「ヘキル星」となっている[30]。シンジがトウジを殺したことを知り、シンジを気にかけながらも半ば絶交に近いまま疎開した様子。アスカに反発しながらも密かに好意を寄せていた。最終回で自分同様受験の為に明城学院に来たシンジと再会、互いに健闘を称え合う。
- 新劇場版では住所は第3新東京市御殿場2-1398-2。『序』においてテレビ版と同じくシンジとの出会いと親交が描かれている。
- 『新世紀エヴァンゲリオン バトルオーケストラ』ではゼーレによって憧れのエヴァンゲリオン(4号機)のパイロットに選抜されており、念願のエヴァへの搭乗に喜びの意を見せている。
- 名前の由来は、村上龍の小説から[6]。
- 洞木ヒカリ(ほらき ヒカリ)
- 声 - 岩男潤子
- シンジのクラスメートで、2年A組の学級委員長。同級生から「委員長」と呼ばれている。14歳。
- 非常に真面目な性格で、そばかすがトレードマーク。アスカとは仲が良く、デートの斡旋をしたり、アスカが家出した際は自室に泊めていた。第3新東京市から疎開の際、ミサトからペンペンを預かる。
- トウジにはいつも口煩く説教ばかりしているが、実は淡い恋心を抱いている[31]。アスカから諭され、彼のために弁当を作った。テレビ版では生還したトウジを見舞っているが、漫画版では彼の死を知らずに学校に戻るのを待ち続けていた(薄々は勘づいたようで、後に「シンジにはあまり会いたくない」という旨を語っていた)。なお、『スーパーロボット大戦α』の一部シナリオでは彼女の念願が叶っている。
- 新劇場版においては、トウジに恋心を抱いているようなシーンが存在しないが、第10の使徒襲来時にクラスメイトとともに避難している際、トウジに爆風から庇われているシーンが追加されている。また、テレビ版では省略されたアスカとの友情のシーンが追加されている。
- 名前の由来は村上龍の小説と新幹線「ひかり」号から[6]。劇中では名前のみの紹介であるが、姉の「コダマ」と妹の「ノゾミ」がいる(こちらの名前も新幹線の「こだま」号と「のぞみ」号から[6])。
母親たち
- 碇ユイ(いかり ユイ)
- 声 - 林原めぐみ
- シンジの実母でゲンドウの妻。ゲンドウが人類補完計画に力を注ぐ原因の人物でもある。1977年 - 2004年、享年27。ゼーレを後ろ盾にした出自を持つ。公的には「EVA開発のための実験中の事故で死亡」とされているが、実際にはEVA初号機に肉体ごと取り込まれて同一化している。死後に誕生した綾波レイと容姿などが酷似している。
- 冬月とは京都の大学に在籍した時に知り合う。良くない噂の絶えなかったゲンドウと交際、後に結婚。セカンドインパクト後に息子を産み、人工進化研究所やゲヒルンといったゼーレ関連組織で優秀な研究者としてゲンドウと共に働いていた。サードインパクトを防ぐためのEVA建造に力を注ぎ、EVA初号機との接触実験の被験者も引き受けたが、その際の事故で肉体が消滅、その魂のみを初号機の中に残すこととなった。
- 明朗な性格の持ち主で、人間に対する思考は前向きそのもの。「人類の生きた証を永遠に残す」というのがEVAに取り込まれ無限に生きる存在になった彼女自身の願いである[32]。ゲンドウの人格にかなりの理解を持っているらしく、彼とは相思相愛の関係だった。
- 漫画版では何度か作中での描写がある他、既に家庭を築いている兄が一人いる設定を追加されている。L.C.L還元時にゲンドウと再会した際は彼の今までの行いを悲しんだが、最後までゲンドウへの理解を示した上で、シンジの存在を快く思っていなくても親としての情があることを言い聞かせた。
- 『新世紀エヴァンゲリオン 鋼鉄のガールフレンド2nd』では、ゲンドウとは中学生時代に出会い、カヲルの導きで彼と結ばれた過去が描かれている。
- 『碇シンジ育成計画』では生存しており、良妻賢母として夫と息子を支えている。
- 『Q』では旧姓は「綾波」となっている。
- 名前の由来はレイとの韻と、「唯」との掛詞[6]。
- 赤木ナオコ(あかぎ ナオコ)
- 声 - 土井美加
- リツコの母親。スーパーコンピューターシステム「MAGI」の開発者。MAGIの人格移植OSは彼女の人格がベースになっている。リツコの同級生達にもその名が知られ、冬月とも以前からの知り合いであった様子が描かれている。?年-2010年。
- 娘を彼女の祖母に預けて研究に没頭する生活を送り、娘とはもっぱら手紙での交流だった。セカンドインパクト後、ジオフロントに置かれた人工進化研究所においてゲンドウの元で働き、のちにMAGIを開発する。
- ゲンドウとは愛人関係であった。MAGIが完成したその日、1人目のレイから、ゲンドウがナオコについて「ばあさんはしつこい」「ばあさんは用済みだ」と話していたと聞かされ、彼女にユイの面影を見出し、逆上して殺した[33]。その直後にMAGIに向かって投身自殺した。彼女の人格を移植したMAGIのうち、「女としての部分」を移植したカスパーはテレビ版第拾参話においては使徒イロウルのクラッキングに最後まで抗し、劇場版でリツコがMAGIごと自爆しようとした際にもリツコの命令を拒絶した。
- MAGIの格納庫内部に多数の裏コードを付箋に書いて貼付けて残してあり、これが結果的に娘のイロウルとの戦いの手助けになった。そこには「碇のバカヤロー」と書かれた付箋がある。
- 名前の由来は庵野秀明の小学校時代の友人から[6]。
- 惣流・キョウコ・ツェッペリン(そうりゅう・キョウコ・ツェッペリン)
- 声 - 川村万梨阿
- アスカの母親で、ゲヒルンの科学者。ドイツ人と日本人の混血。劇中一度も顔は出ずシルエットのみ。1974年 - 2005年、享年31。
- ユイ同様、エヴァンゲリオンへの接触実験を行うが失敗し、「精神汚染により発狂」、後に廃人同然となる。じつは、その魂の大部分を後にEVA弐号機となるEVAの素体に残し、残余わずかの魂と肉体が弐号機からサルベージされた。入院中に女の子の人形を娘・アスカと思い込み、のちにそれを道連れに縊死する。
- 漫画版では何度か作中での描写があり、ロングヘア・毛先に少々パーマがかかっている髪型をした女性として登場。また、夫とはすでに離婚している。原作同様、大半の魂は弐号機に取り込まれており、戦略自衛隊のNERV侵攻の際アスカの精神と呼応し、アスカの復活を促した。
- 『碇シンジ育成計画』では、どこにでもいる母親の一人として登場しており、ユイ共々人工進化研究所の研究者としても登場。天然ボケな性格をしている。
- 名前の由来はドイツ海軍航空母艦「グラーフ・ツェッペリン」と、和田慎二の漫画のキャラクターから[6]。
その他
- ペンペン
- 声 - 林原めぐみ
- 新種の温泉ペンギン[34]。正式名称は「BX293A PEN2」。性別はオス。ミサトの家に住み、冷蔵庫の形をした居室を与えられている。
- 酒が飲めて、温泉や風呂が大好き。発声こそできないもの人間の言葉の意味を理解しているようで、自分で新聞を読んだりと(『序』では株式欄を読んでいる)、知能は相当高いようである。羽先に指のような鉤爪を持つ。企画書では2歳(CR新世紀エヴァンゲリオン・セカンドインパクトでは8歳)。後に、ミサトから第3新東京市から疎開する洞木家に預けられた。
- 『序』では、ペンギン自体がセカンドインパクトで絶滅し、シンジ達の世代にとっては未知の存在となっている描写がある。『破』では、シンジ達と共に海洋生物研究所の社会見学に同行。収容されている生き残った仲間のペンギン達と挨拶を交わしている。
- 名前の由来は、名前の繰り返しがかわいいだろうとの考えから[6]。また、温泉ペンギンとのアイデアは貞本義行による[6]。
- 時田シロウ(ときた シロウ)
- 声 - 大塚芳忠
- 日本重化学工業共同体代表で、エヴァンゲリオンに対抗して造られたロボット「JA(ジェット・アローン)」の開発責任者。JA完成披露宴ではNERVに対して敵意をむき出した演説をし、リツコとミサトを激怒させた。その後のJA暴走時には、上の人間の指示に歯向かえず柔軟な対応がとれなかった。最終的には自らの危険も顧みずJAを止めようとするミサトの姿に心打たれ、許可なく停止パスワードを伝える。
- 『新世紀エヴァンゲリオン2』では条件を満たすと、EVA量産機との戦いにJAの改修機である「ジェット・アローン改」をひっさげ、チルドレン達の援護に駆けつける。
- 名前の由来は村上龍の小説から[6]。
- 老教師
- 声 - 丸山詠二
- シンジたちの在籍する第3新東京市立第壱中学校2年A組の担任。授業中突如としてセカンドインパクトとその当時の経験談を始めるが、いつも同じ内容のため生徒は誰も聞いていない。
- 名前や年齢は不明であるが、テレビ版および新劇場版のスタッフクレジットでは「老教師」となっている。かつて小田原市根府川に住んでいたことから根府川先生という仮称を与えられ、漫画『鋼鉄のガールフレンド2nd』でもそのように名付けられた。ゲーム『名探偵エヴァンゲリオン』では、セカンドインパクトが発生した当時、中学生時代の葛城ミサトの担任教師だったという設定が追加されている。
- アスカの父
- 声 - 関俊彦
- 声のみの登場。廃人となった妻・キョウコを捨て、医師である現在の妻と再婚した。企画書では「2015年には既に死亡していた」とされているが、アニメでは言及はない。
- 漫画版では、キョウコが精子バンクで買った天才科学者となっている。
- アスカの義母
- 声 - 勝生真沙子
- 声のみの登場。キョウコの入院先の医師であり、その当時からアスカの父親と情を交わしている。表面上アスカと親しくしているが、自分を絶対的に拒絶するアスカが苦手。ドイツからミサトの家に国際電話をかけてきている。
- 漫画版では顔も出して登場している。親戚にあたる人物であり、アスカの他に自ら産んだ子供を持つ親である模様。
- シンジの伯父
- 漫画版に登場。ユイの兄でシンジの育ての親にあたる人物。ユイの死後、ゲンドウの頼みで一時期シンジを預けていたが、シンジは最後まで彼に心を開かなかった。また、シンジの現在の性格を作成する大きな要因の一つとなっている。
- シンジの伯母
- 漫画版に登場。ユイの兄(シンジの伯父)の妻。常にシンジを気にかけてはいたが、当初からシンジを厄介者扱いしていた。
- シンジのいとこ
- 漫画版に登場。シンジの伯父夫婦の息子。シンジが伯父一家に預けられて間もない頃、シンジにユイの死による噂をはやし立てたことで彼の怒りを買い喧嘩した。それが原因か母(シンジの伯母)同様、シンジには距離を置きつつ気にかけてはいたが、陰ながら厄介者扱いしていた模様。
ゲーム版の登場人物
- 山岸マユミ(やまぎし マユミ)
- 声 - 氷上恭子
- 『新世紀エヴァンゲリオン 2nd Impression』に登場。黒髪ストレートロングヘアーのメガネっ娘。14歳。
- 国連職員である養父の転勤に伴ってシンジたちの通う第壱中学校2年A組に転入してきた転校生。幼少時に実母は実父に殺害されている。本が好きで内向的な性格であり、同じく内向的なシンジに惹かれていく。口に出してこそ言わないがかなり毒舌。デザインや性格は意図してシンジに似せてある。ゲームでたどるルートによっては、学園祭でシンジ、トウジ、ケンスケに誘われ、彼らの組む「地球防衛バンド」にボーカルとして参加し、清楚かつ美しい歌声を披露する。
- 名前の由来は、小説『愛と幻想のファシズム』の登場人物、山岸良治。
- キャラクターとしての版権はガイナックスではなくセガにあるが、ガイナックス制作アニメ『これが私のご主人様』などにアスカ達と一緒にぬいぐるみとして登場したり、ガイナックス・角川文庫から刊行された鋼鉄のガールフレンド・ストーリーブックに登場したりしている。
- 霧島マナ(きりしま マナ)
- 声 - 林原めぐみ
- 生年月日は2001年4月11日。14歳。血液型O型。出身地は鹿児島県阿久根市。父親は水没した旧東京の干拓作業員、母親は雑誌編集者。『新世紀エヴァンゲリオン 鋼鉄のガールフレンド』『新世紀エヴァンゲリオン 碇シンジ育成計画』及びその漫画版に登場。
- 第壱中学校2年A組への転入生。明るく積極的な性格でシンジに想いを寄せていく。ゲームパッケージに書かれたマナの独白文章によると、かなりのナルシストである。また、『碇シンジ育成計画』では、進行次第でシンジと音楽部で活動するようになる。シンジに対する呼称は「シンジくん」であり、また彼からも「マナ」と呼ばれる。
- 外見は意図的にレイとアスカの中間になるようにデザインされている。
- ゲーム制作者とアニメ制作者との間で情報のやり取りがなかったため、彼女の転校の経緯や、NERV関係者のみが艦船名をもつはずなのに霧島という名字を持っている点など本編と矛盾している箇所がある。
- 名前の由来は、大日本帝国海軍戦艦「霧島」と、映画『王立宇宙軍 オネアミスの翼』に登場する少女マナ、及び、「愛」の読みの1つである「まな」から。声は綾波レイ・碇ユイを演じる林原が担当している。
- ムサシ・リー・ストラスバーグ
- 声 - 結城比呂
- 『鋼鉄のガールフレンド』に登場。戦略自衛隊の少年兵で陸上軽巡洋艦「トライデント級」のパイロット。マナ、浅利ケイタと過去を同じくする。14歳。
- 名前の由来は、大日本帝国海軍戦艦「武蔵」とアメリカの俳優・演出家リー・ストラスバーグから。
- 浅利ケイタ(あさり ケイタ)
- 声 - 岩永哲哉(特別編のみ)
- 『鋼鉄のガールフレンド』に登場。戦略自衛隊の少年兵で、陸上軽巡洋艦「トライデント級」のパイロット。14歳。マナ、ムサシと過去を同じくする。1997年に発売されたオリジナル版では台詞はなく、2006年に発売された特別編で初めて台詞がついた。
- 名前の由来は劇作家・演出家の浅利慶太から。
- マリイ・ビンセンス
- テーブルトークRPG『新世紀エヴァンゲリオンRPG NERV白書』のシナリオ「規格外の贈り物」「マリイ再び」に登場する少女。14歳。詳細は同ゲームの項目を参照。
- 名前の由来はアメリカ海軍ニューオーリンズ級重巡洋艦もしくはタイコンデロガ級ミサイル巡洋艦「ヴィンセンス」から。
- 三尉
- 声 - 鈴村健一(『新世紀エヴァンゲリオン 綾波育成計画』のみ)
- ゲーム『新世紀エヴァンゲリオン 綾波育成計画』および『綾波育成計画withアスカ補完計画』に登場するプレイヤーキャラクター。レイもしくはアスカの教育係として、彼女たちのさまざまな個性を演出する。
- 阿賀野カエデ(あがの カエデ)
- 声 - 清水愛
- ゲーム『新世紀エヴァンゲリオン 碇シンジ育成計画』と同ゲームのコミック版、及び『名探偵エヴァンゲリオン』に登場。MAGIバルタザール主任オペレーター。母としての人格を移植されたバルタザールの担当らしく、家庭的な性格で優しい。
- モデルはテレビ版第六話や第拾話で青葉の代わりに3人目のEVAオペレーターを勤めた、毛先のカールが特徴的な女性NERV職員だが、本作ではその外見的特徴は現れていない。
- 名前の由来は大日本帝国海軍阿賀野型軽巡洋艦「阿賀野」から。
- 大井サツキ(おおい サツキ)
- 声 - 山本麻里安
- ゲーム『新世紀エヴァンゲリオン 碇シンジ育成計画』と同ゲームのコミック版、及び『名探偵エヴァンゲリオン』に登場。MAGIカスパー主任オペレーター。ロシア系のハーフでウォトカが大好き。恋愛は一度好きになるととことん愛し抜くタイプ。
- 名前の由来は大日本帝国海軍球磨型軽巡洋艦「大井」から。
- 最上アオイ(もがみ アオイ)
- 声 - 堀江由衣
- ゲーム『新世紀エヴァンゲリオン 碇シンジ育成計画』と同ゲームのコミック版、及び『名探偵エヴァンゲリオン』に登場。MAGIメルキオール主任オペレーター。科学者としての人格を移植されたメルキオールの担当らしく、常に理知的で冷静。
- 名前の由来は大日本帝国海軍最上型重巡洋艦「最上」から。
- 松風ネネ(まつかぜ ネネ)
- iアプリゲーム『新世紀エヴァンゲリオン外伝2 〜人形達の宴〜』に登場。第壱中学校2年A組に転入してきた転校生。精霊「サンディさん」が宿ると信じるクマのぬいぐるみを常に肌身離さず持ち歩く。
- キャラクターデザインは公募した作品の最優秀作品による。
- 名前の由来は大日本帝国海軍神風型駆逐艦七番艦「松風」から。
- 剣崎キョウヤ(けんざき キョウヤ)
- ゲーム『シークレット オブ エヴァンゲリオン』のプレイヤーキャラクター。詳細は同ゲームの項目を参照。
- 名前の由来は大日本帝国海軍剣埼型潜水母艦「剣埼(つるぎざき)」。
- 加賀ヒトミ(かが ヒトミ)
- ゲーム『シークレット オブ エヴァンゲリオン』に登場するオリジナルキャラクター。詳細は同ゲームの項目を参照。
- 名前の由来は大日本帝国海軍加賀型航空母艦「加賀」。
- 香椎エリカ(かしい エリカ)
- ゲーム『名探偵エヴァンゲリオン』に登場。ネルフ鑑識課の職員だが、死徒によって殺害される[35]。
- 名前の由来は大日本帝国海軍香取型練習巡洋艦「香椎」。
- 薩摩ミミ(さつま ミミ)
- ゲーム『名探偵エヴァンゲリオン』に登場。第壱中学の音楽教師(ただしこのゲーム内ではネルフ職員が教員を兼任している)で、死徒によって殺害される[35]。
- 名前の由来は大日本帝国海軍薩摩型戦艦「薩摩」。
- 加古ナツコ(かこ ナツコ)
- ゲーム『名探偵エヴァンゲリオン』に登場。第壱中学の生徒で、校舎の廊下で死徒に殺害される[35]。
- 名前の由来は大日本帝国海軍古鷹型重巡洋艦「加古」。
- 葛城ヒデアキ(かつらぎ ヒデアキ)
- 声 - 小川真司
- ゲーム『名探偵エヴァンゲリオン』に登場する葛城ミサトの実父。通称・葛城博士。白衣に白髪の研究者然とした風貌である。セカンドインパクト時に死亡し、南極のLCLの海で生命のスープと化したが、ある人物が目的のためにとある方法でサルベージした。その後娘と再会し和解するが、後にサルベージの確率を上げるためにとられた措置により死徒化[35]。
- 『新世紀エヴァンゲリオン 碇シンジ育成計画(漫画版)』にも現時点で名前だけだが登場している。人口進化研究所の設立時のメンバーだったらしくその関係でミサトも研究所に出入りしていた。設立後、失踪し健在ながらも所在不明。
- 下の名前の由来は、本作品の監督である庵野秀明から。
脚注
- ↑ 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』DVD・Blu-ray版封入リーフレットより
- ↑ 新ヱヴァンゲリヲン・鶴巻監督独白「名前変えた理由は僕も知らない」、AERA 2009年7月6日号
- ↑ 北米盤DVD『Evangelion: 2.22 You Can (Not) Advance』のコメンタリーより。
- ↑ テレビ版では加持を「加持君」、新劇場版においては「リョウちゃん」と呼んでいる。
- ↑ 演出では無音で口パクのみ、漫画では「愛していたよ」となっている。
- ↑ 6.00 6.01 6.02 6.03 6.04 6.05 6.06 6.07 6.08 6.09 6.10 6.11 6.12 6.13 6.14 6.15 6.16 6.17 6.18 6.19 6.20 テンプレート:Cite web
- ↑ 新劇場版ではユイの旧姓は綾波とされており、ゲンドウの姓の詳細は不明。
- ↑ ユイや冬月と出会う以前の事は劇中で描写されていないが、漫画版では「愛する術も愛される術も知らず、暗く地を這うような人生を歩んできた」とシンジに語っている。
- ↑ アスカが危機に瀕した際、二度レイを救出に向かわせたが、「今、弐号機を失うのは得策ではない」と判断したためである。このことからシンジ以上にアスカを冷遇していたことを窺わせる。
- ↑ テンプレート:要出典
- ↑ 着用しているサングラスは旧版のキール・ローレンツが使用していたものに似ている。
- ↑ 月刊少年エース2002年12月号付録「お貞本」より
- ↑ 年齢と生年については公式のアナウンスが長い間なく、2007年になって『エヴァンゲリオン・クロニクル』で1956年生まれの60歳と記されたが、その総集編的な書籍『エッセンシャルエヴァンゲリオン・クロニクル』で再び不明とされた。年齢は企画段階では45歳だった。『Q』では前頭部が後退している。
- ↑ 冬月本人が京都のどの大学で教鞭をとっていたかは定かではないが、劇場版パンフレットでは京都大学で教鞭をとっていたとの設定記述がある。
- ↑ その時には乳幼児だったシンジもいた。漫画版ではシンジは見学に来ていた。
- ↑ 第九話より
- ↑ ビデオフォーマット版第弐拾参話より
- ↑ シト新生のパンフレットより。
- ↑ 月刊少年エース2002年12月号付録「お貞本」より
- ↑ 生年及び年齢については公式のアナウンスは長らくなかったが、『エヴァンゲリオン・クロニクル』において公表。誕生日は声優の山寺宏一と偶然にも同じ。
- ↑ テレビ版第拾九話より
- ↑ 庵野監督によれば、加持を殺したのはゼーレの手の者であるとフィルムブックに注釈がある。度々「加持を殺したのはミサトではないか」という疑問に対しては、以前ラジオできっぱり否定している。
- ↑ 漫画版において、アスカから一度好意をアピールされた際には「それは恋心ではない」と諭している。
- ↑ 24.0 24.1 24.2 24.3 24.4 24.5 テレビ版第参話にてモニターに映るトウジとケンスケの個人データより
- ↑ 漫画版やゲーム『ヱヴァンゲリヲン:序』ではエヴァに関する畏怖の感情をシンジに向けて語られている。
- ↑ このミニドラマは、当時制作中だった劇場版向けの新企画をメインキャラクターが考えて試すというセルフパロディで、トウジのプラグスーツに言及されるのは、アスカの発案でスーパー戦隊シリーズ風にアレンジされた「新戦隊エヴァンゲリオン」の場面である(アスカ役の宮村が戦隊シリーズファンであることに由来)。テンプレート:独自研究範囲。
- ↑ 『新世紀エヴァンゲリオン劇場版絵コンテ集』507ページ
- ↑ 2巻82ページのモニターより
- ↑ これはシンジの境遇と共通している(シンジは母・ユイが起動実験中の事故で消失した現場を目撃していた)。
- ↑ 2巻82P4コマ目より
- ↑ 第拾七話より。漫画版ではトウジへの想いが強調されている。
- ↑ 第26話 まごころを、君により。
- ↑ 第21話「ネルフ、誕生」より。漫画版では高校生時代のリツコはこの現場を目撃していた。
- ↑ 漫画版では実験動物であり、処分されそうになったところをミサトに引き取られた。
- ↑ 35.0 35.1 35.2 35.3 『名探偵エヴァンゲリオン』で登場する敵は「使徒」ではなく「死徒」である。