リー・ストラスバーグ
テンプレート:ActorActress リー・ストラスバーグ(Lee Strasberg, 本名:Israel Lee Strassberg,1901年11月17日[1] - 1982年2月17日)は、オーストリア=ハンガリー帝国ガリツィア地方ブザヌフ(現在のウクライナ・ブダノフBudanov、ブダニウBudaniv)出身のアメリカの俳優、演出家、演技指導者。メソッド演技法を確立。娘のスーザン・ストラスバーグも女優。
人物
ストラスバーグは、ブチャチやチョルトクフから近い、ガリツィアのシュテットル・ブダノフでユダヤ系のイーダ・シュトラースベルクおよびバルーフ・マイアー・シュトラースベルク夫妻の息子として生まれた。
9歳で渡米。アメリカン・ラボラトリー・シアターで演技を学び、25歳の時シアター・ギルドで本格的に舞台活動を始める。1930年にニューヨークでグループ・シアター(Group Theatre)の設立に参加し、演出家として多くの作品を手がけた。
1949年にニューヨークのアクターズ・スタジオの芸術監督に就任。数年後彼は演技指導者として評判になり、たちまちスタジオは有名になった。彼の下で学んだ俳優は錚々たるメンバーで、マーロン・ブランドをはじめジェラルディン・ペイジ、ポール・ニューマン、アル・パチーノ、キム・スタンリー、マリリン・モンロー、ジェーン・フォンダ、ジェームズ・ディーン、ダスティン・ホフマン、イーライ・ウォラック、エヴァ・マリー・セイント、ロバート・デ・ニーロ、ジル・クレイバーグ、ジャック・ニコルソン、スティーブ・マックイーン、マーティン・ランドーなどがいる。
1966年には、ロサンゼルスにアクターズ・スタジオ・ウェストを設立した。1969年にはニューヨークとロサンゼルスにリー・ストラスバーグ劇場研究所 (The Lee Strasberg Theatre and Film Institute) を設立した。
彼自身がカメラの前に立つことは少なく、出演作は8本だけだった。なかでも『ゴッドファーザーPARTII』でのハイマン・ロス役が有名である。この演技で彼はアカデミー賞のノミネートを受けた。監督のフランシス・フォード・コッポラは「この人に演技指導するのだけはためらった」と後に語っている。
邦訳著書
- 『リー・ストラスバーグとアクターズ・スタジオの俳優たち その実践の記録』ロバート・H.ヘスマン編 高山図南雄,さきえつや共訳 劇書房 1980-81
- 『メソードへの道』米村晢訳 劇書房 1989