一戸町
テンプレート:Infobox 一戸町(いちのへまち)は、岩手県の北に位置する町である。
目次
地理
人口
気象観測
当町内の奥中山地区には、盛岡地方気象台のアメダスが設置されている。
歴史
沿革
- 1889年(明治22年)4月1日 - 町村制施行にともない、一戸村[1]と高善寺村が合併し、一戸町が発足。
- 1957年(昭和32年)11月1日 - 姉帯村・小鳥谷村・鳥海村・浪打村と合併し、新制の一戸町が発足。
行政
- 町長:稲葉暉(いなば あきら) - 前岩手県町村会長
- 歴代町長
- 昭和の合併以前
代 | 氏名 | 就任 | 退任 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | 高村喜代助 | 明治22年(1889年)5月 | 明治32年(1899年)12月 | |
2 | 平井徳太郎 | 明治33年(1900年)1月 | 明治34年(1901年)10月 | |
3 | 久慈善次郎 | 明治34年(1901年)11月 | 明治37年(1904年)2月 | |
4 | 高村喜代助 | 明治37年(1904年)3月 | 明治40年(1907年)8月 | 再任 |
5 | 平井徳太郎 | 明治40年(1907年)11月 | 明治42年(1909年)12月 | 再任 |
6 | 金子太右衛門 | 明治43年(1910年)2月 | 明治44年(1911年)12月 | |
7 | 高村喜代助 | 明治45年(1912年)1月 | 大正4年(1915年)12月 | 三任 |
8 | 金子茂太郎 | 大正5年(1916年)1月 | 大正7年(1918年)1月 | |
9 | 平井徳太郎 | 大正7年(1918年)1月 | 大正7年(1918年)3月 | 三任 |
10 | 林源八郎 | 大正9年(1920年)4月 | 大正13年(1924年)4月 | |
11 | 田頭嘉二郎 | 大正13年(1924年)11月 | 昭和10年(1935年)9月 | |
12 | 堀口常吉 | 昭和11年(1936年)8月 | 昭和14年(1939年)2月 | |
13 | 熊谷平太右門 | 昭和14年(1939年)3月 | 昭和21年(1946年)11月 | |
14 | 野里秀夫 | 昭和22年(1942年)4月 | 昭和26年(1951年)9月 | |
15 | 日影舘喜助 | 昭和26年(1951年)10月 | 昭和32年(1957年)10月31日 |
- 昭和の合併以後
代 | 氏名 | 就任 | 退任 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | 日影舘喜助 | 昭和32年(1957年)12月7日 | 昭和36年(1961年)12月6日 | |
2 | 稲葉佐吉 | 昭和36年(1961年)12月7日 | 昭和48年(1973年)10月30日 | 元・浪打村長 |
3 | 中野清見 | 昭和48年(1973年)11月18日 | 昭和60年(1985年)11月17日 | 元・江刈村長 |
4 | 稲葉暉 | 昭和60年(1985年)11月18日 | 現職(7期目) |
町の施設
- 町立コミュニティセンター「わわわのどぉ〜も」(一戸字砂森・イコオショッピングセンター向かい。町立図書館併設)
- 町営運動公園(西法寺字稲荷)
- 町民体育館(高善寺字大川鉢・町役場隣)
- 町総合福祉センター(一戸字砂森・一戸病院隣)
- 町営火葬場(岩舘字舘)
- 町浄水場(一戸字砂森)
- 町下水処理場(楢山字平船向)
警察
消防
- 二戸地区消防本部
- 二戸消防署一戸分署(西法寺字関屋)
県の施設
- 岩手県立中山の園(中山字稲荷林)
国の施設
産業
郵便
- 一戸郵便局(集配局) (83013)
- 奥中山郵便局(集配局) (83083)
- 小鳥谷郵便局 (83062、かつては集配特定局だったが郵便事業改革により無集配特定局に降格され、かつて当局が受け持っていた〒028-52xx地区の集配は一戸局へ移管)
- 鳥海郵便局 (83236)
- 鳥越簡易郵便局 (83759)
- 小繋簡易郵便局 (83760)
金融機関
医療機関
- 岩手県立一戸病院(かつては一戸字向町地区にあったが、建物が老朽化し手狭になっていたため一戸字砂森地区の再開発区域へ移転)。
姉妹都市・友好都市
- 姉妹都市提携等を結んでいる市町村は存在しない。
教育
高校
- 岩手県立一戸高等学校(奥中山地区に実習農場あり)
中学校
- 一戸町立一戸中学校
- 一戸町立一戸中学校養護分校
- 一戸町立小鳥谷中学校
- 一戸町立奥中山中学校
小学校
- 一戸町立一戸小学校
- 一戸町立一戸小学校養護分校
- 一戸町立一戸南小学校
- 一戸町立鳥海小学校
- 一戸町立鳥越小学校
- 一戸町立小鳥谷小学校
- 一戸町立奥中山小学校
特別支援学校
- 岩手県立盛岡みたけ支援学校奥中山校
- 三愛学舎養護学校
交通
主要な幹線交通が一通り接続しており、インターチェンジなどは二戸市への玄関口の役割を果たす。鉄道路線のいわて銀河鉄道線は、東北新幹線の八戸延伸を機に、東北本線が第三セクターによる運営に移行したものである。
鉄道
JR東日本の東北新幹線も当町を通っているが、当町内は陸上を通る鉄道トンネルとしては世界で3番目(日本国内では2番目)に長い岩手一戸トンネルにより貫かれているため当町内に新幹線駅は無く、最寄の新幹線駅は北部(町中心部)が二戸駅、奥中山・宇別地区はいわて沼宮内駅となる(停車本数は二戸駅が多い。「はやて」・「はやぶさ」は「二戸には停まるがいわて沼宮内は通過する便」・「二戸・いわて沼宮内両駅に停まる便」・「二戸・いわて沼宮内両駅いずれも通過する便」の3通り設定)。なお国道4号及びIGR線と交差する小繋地区には、車両トラブルや停電等により新幹線電車がトンネル内で立ち往生した場合に備え、斜坑を利用して地上へ出られる避難路が設けられている(新幹線工事期間中はここに工事事務所が置かれていた)。
当町中心部から二戸駅まではIGR線一戸駅より一駅5分だが、路線バス・タクシー・自家用車を利用する人も多い(二戸駅西口にはパーク&ライド用無料駐車場がある)。
バス
一般路線
- 一般路線バスはかつてはほとんどが一戸駅前発着だったが、「イコオショッピングセンター」オープン後は多くの便がイコオ前発着もしくは経由するルートとなっている。さらに後述の「いくべ号」設定に伴い、一部路線は重複しない朝夕のみの運行となっている。
- 岩手県北バスはバスカード利用可(県北バス以外の他社発行カードは利用不可。さらに県北バス発行カードの他社路線利用も不可)。JRバスはバスカード非対応で支払いは現金・回数券・定期券のみで可。
- 岩手県北自動車
- 一戸営業所(一戸町内路線の中には入出庫を兼ねて一戸営業所発着となる便もあり)
- 出ル町線(出ル町行き。運動公園経由と茂谷山経由の2系統運行)
- 二戸線(二戸駅東口行き)
- 根反線
- 楢山・九戸線(九戸行き、来田温泉止まりの便もあり。九戸行きは伊保内支所との共同運行)
- 女鹿線(女鹿新田経由上小友行き)
- 姉帯・面岸線(上面岸行き)
- 奥中山線(奥中山高原駅前・奥中山高原温泉経由いわて子どもの森行き)
- 八幡平営業所沼宮内支所(旧・沼宮内営業所)
- 吉ヶ沢線(宇別経由葛巻町吉ヶ沢行き)
- 一戸営業所(一戸町内路線の中には入出庫を兼ねて一戸営業所発着となる便もあり)
- 一戸町民バス(丸由タクシーに委託し運行)
- 小鳥谷・平糠線
- 後述の「いくべ号」設定に伴い、重複しない朝夕のみの運行となっている。
- 運行開始から2006年(平成18年)の法改正までは貸切代替バスとしての運行であった。
以前は南部バス(一戸線)も乗り入れてきたが、利用客が減少したため2008年(平成20年)3月31日をもって廃止され、撤退した。
デマンド交通
- 一戸町デマンド交通「いくべ号」
- 2009年(平成21年)4月より運行開始、地元のバス・タクシー事業者が分担して町より受託している。
- 日中時間帯のみの設定で、県北バス路線の一部および町民バスは同時間帯の運行を行わない。
タクシー
道路
高速自動車国道
一般国道
県道
主要地方道
- 岩手県道5号一戸山形線(九戸村との境にある小倉トンネルは幅員狭小のため大型車とのすれ違い困難)
- 岩手県道6号二戸五日市線(旧・二戸安代線。市町村合併による「八幡平市」誕生に伴い路線名変更。のちに東北新幹線延伸関連のルート改良に伴い、起点が二戸市内から当町内に移動)
- 岩手県道15号一戸葛巻線
- 岩手県道30号葛巻日影線(旧・葛巻安代線。市町村合併による「八幡平市」誕生に伴い路線名変更。葛巻町内の黒森峠は行き止まりで車両通り抜け不可なので、当線経由で葛巻町中心部へ行く場合は周辺の町道へ迂回。当線を通る路線バスは葛巻町中心部へ行かず吉ヶ沢で折り返し)
一般県道
- 岩手県道101号小鳥谷停車場線
- 岩手県道203号奥中山停車場線(鉄道駅はIGR移管に際し「奥中山高原」に改称したが当路線名の変更は無し)
- 岩手県道210号一戸浄法寺線
- 岩手県道271号姉帯戸田線(九戸村との境にある峠は幅員狭小で急勾配・急カーブが連続するため車両通行困難。当線を通る路線バスは上面岸で折り返し)
- 岩手県道274号二戸一戸線(旧国道4号)
自動車教習所
当町内に自動車教習所は無いものの、岩手県北自動車学校と三八五オートスクール三戸校が当町北部(町中心部・小鳥谷地区)へ、岩手中央自動車学校が当町南部(奥中山・宇別地区)へ各々送迎バスを運行している。
乗用車のナンバープレート
乗用車ナンバー地名表記は「岩手」となる(運輸支局は紫波郡矢巾町に1カ所置かれているのみのため、乗用車ナンバー地名表記は岩手県全域で「岩手」)。
空港
当町民は花巻空港か三沢空港を利用している。大館能代空港も比較的近いが、発着便数が少ない事から利用する当町民は少ない。
出身有名人
名所・旧跡・祭事等
名所・旧跡
観光スポット
温泉
建造物
祭事
- 一戸まつり(8月末。岩手県北部で最初に行われる秋祭り。)
TVチャンネル及びラジオ周波数
- 当町内のTVチャンネルとFMラジオ周波数は(IGR線を跨ぐ)西田子跨線橋を境に異なっており、北部(町中心部)地区の世帯は折爪岳(二戸局)に、南部(奥中山・宇別地区)の世帯は紫波新山(盛岡親局)に各々TVアンテナを向けている。近年は折爪岳からの電波が届きにくい小鳥谷地区や(町中心部の)高善寺・向町地区をカバーするギャップフィラー方式の地デジ中継局が当町内に2局開局した(一戸野田デジタルテレビ中継局と一戸姉帯テレビ中継局。物理チャンネルは折爪岳と同じ)。アナログTV時代は折爪岳からの電波が届きにくい町内の一部地区(向町・本町・小繋地区など)が共同受信組合を設立して共同アンテナにより視聴していた。
- AMラジオは盛岡親局(IBC岩手放送矢巾ラジオ送信所及びNHK矢巾ラジオ放送所)を受信するが、当町内は山間部が多いため場所により聞こえにくくなる(加えて夜間は遠方他地域局との混信がひどくなるため、特にアナログ選局式ラジオでは夜間に地元在盛AM局の音声を見つけ出すのが困難。盛岡親局の出力増力や二戸地区へのAM中継局設置予定は今のところ無し)。こうした難聴取を解消すべく、IBCラジオについては2006年1月23日より二戸市のコミュニティFM局「カシオペアFM77.9MHz」においてIBC自社制作番組の一部を再送信する措置が採られている(ただし奥中山・宇別地区にはカシオペアFMの電波が届いていない)。さらに2011年5月16日からは「radiko」でもIBCラジオを聴取可能。一方NHKはFM放送を二戸局84.9MHz(奥中山・宇別地区は盛岡親局83.1MHz)経由で受信可能である事から、AM(ラジオ第1、第2)の中継局設置や盛岡親局の出力増力予定は無い。
- 当町内を通っている幹線道路トンネルのうち国道4号は笹目子トンネル内で、八戸自動車道は一戸トンネルと折爪トンネル内で在盛AM盛岡親局(IBC:684kHz、NHK盛岡第1:531kHz、NHK盛岡第2:1386kHz)が各々再送信されている。
- 当町北部では隣県のRABラジオも八戸局1485kHz経由で受信可能。