日本オリンピック委員会
テンプレート:基礎情報 非営利団体 公益財団法人日本オリンピック委員会(にほんオリンピックいいんかい、英:Japanese Olympic Committee, JOC)は、国際オリンピック委員会(IOC)に承認された日本の国内オリンピック委員会(National Olympic Committee, NOC)である。
概要
JOCはIOCの日本での窓口として、また、日本におけるオリンピック・ムーブメントを推進する組織として、オリンピック競技大会やアジア大会などの国際総合競技大会への選手派遣事業を行う。1911年の大日本体育協会の設立と共に、長く日本体育協会の一委員会であったが、1989年、特定公益増進法人・日本オリンピック委員会として、独立した法人となった。2011年4月1日には公益財団法人へと移行した[1]。
オリンピックのメダリストに報奨金を出すなど、選手強化に努めてきた。例えば、事業の一環として「がんばれ!ニッポン!」キャンペーンなどが挙げられる。また、オリンピック・デーランやオリンピックコンサートなども行っている。オリンピック日本選手団への報奨金総額は2004年のアテネ五輪の1億5,600万円が最高であり、次いで2012年のロンドン五輪の1億4,200万円であった(2012年現在)[2]。
また、加盟団体の若手指導者を指導技術研鑽のために国外に派遣するスポーツ指導者海外研修事業を行っている[3]。
理事
歴代会長
- 嘉納治五郎(1911年 - 1921年)
- 岸清一(1921年 - 1933年)
- 大島又彦(1936年 - 1937年)
- 下村宏(1937年 - 1942年)
- 平沼亮三(1945年 - 1946年)
- 東龍太郎(1947年 - 1958年)
- 津島寿一(1959年 - 1962年)
- 竹田恒徳(1962年 - 1969年)
- 青木半治(1969年 - 1973年)
- 田畑政治(1973年 - 1977年)
- 柴田勝治(1977年 - 1989年)
- 堤義明(1989年 - 1990年)
- 古橋廣之進(1990年 - 1999年)
- 八木祐四郎(1999年 - 2001年)
- 竹田恆和(2001年 - )
加盟競技団体
※印は日本体育協会非加盟。野球は日本野球連盟が加盟。 ☆印はオリンピック非正式競技。 ★印はアジア競技大会非正式競技。
正加盟団体
- 日本陸上競技連盟
- 日本水泳連盟
- 日本サッカー協会
- 全日本スキー連盟
- 日本テニス協会
- 日本ボート協会
- 日本ホッケー協会
- 日本ボクシング連盟
- 日本バレーボール協会
- 日本体操協会
- 日本バスケットボール協会
- 日本スケート連盟
- 日本レスリング協会
- 日本セーリング連盟
- 日本ウエイトリフティング協会
- 日本ハンドボール協会
- 日本自転車競技連盟
- 日本ソフトテニス連盟☆★
- 日本卓球協会
- 全日本軟式野球連盟☆★
- 日本相撲連盟☆★
- 日本馬術連盟
- 日本フェンシング協会
- 全日本柔道連盟
- 日本ソフトボール協会
- 日本バドミントン協会
- 全日本弓道連盟☆★
- 日本ライフル射撃協会
- 全日本剣道連盟☆★
- 日本近代五種・バイアスロン連合(近代五種は★)
- 日本ラグビーフットボール協会☆
- 日本山岳協会☆★
- 日本カヌー連盟
- 全日本アーチェリー連盟
- 全日本空手道連盟☆
- 日本アイスホッケー連盟
- 全日本銃剣道連盟☆★
- 日本クレー射撃協会
- 全日本なぎなた連盟☆★
- 全日本ボウリング協会☆
- 日本ボブスレー・リュージュ・スケルトン連盟★
- 全日本野球協会※
- 日本スポーツ芸術協会※☆★
- 日本武術太極拳連盟☆
- 日本カーリング協会
- 日本トライアスロン連合
- 日本ゴルフ協会☆
- 日本スカッシュ協会※☆
- 日本ビリヤード協会※☆
- 日本ボディビル・フィットネス連盟※☆
- 全日本テコンドー協会※
- 日本ダンススポーツ連盟☆
準加盟団体
- 日本セパタクロー協会※☆
- 日本カバディ協会※☆
- 日本チェス協会※☆
- 日本クリケット協会※☆
- 日本チアリーディング協会☆★
- 日本アメリカンフットボール協会☆★
承認団体
アスナビ
JOCの仲介による就職支援ナビゲーションシステムで、2010年秋にスタート。オリンピックや世界選手権などを目指すトップアスリートの生活環境を安定させ、競技を安心して続けることができる環境を作るため、企業側のサポートを呼びかけるのが目的。2012年10月時点で、以下の11人が仲介に成功している。
選手名 | 採用企業 | 入社月 |
---|---|---|
古賀淳也 | 第一三共 | 2011年1月 |
上田春佳 | キッコーマン | 2011年4月 |
竹下百合子 | キッコーマン | 2011年4月 |
下大川綾華 | テクマトリックス | 2011年4月 |
朝日健太郎 | フォーバル | 2011年7月 |
家根谷依里 | 大林組 | 2012年2月 |
小西ゆかり | 飛鳥交通 | 2012年4月 |
黒須成美 | 東海東京証券 | 2012年6月 |
坂本鷹志 | ゼウス・エンタープライズ | 2012年8月 |
中村奨太 | ロジネットジャパン | 2012年10月 |
柏原理子 | 中日本ハイウェイ・エンジニアリング名古屋 | 2013年4月 |
批判
2010年バンクーバーオリンピックにおける日本勢の不振に関して、長野オリンピック金メダリストの清水宏保は、コーチやトレーナーではなくJOCの役員に金が使われている現状を「お金の使い方が逆だろう」と批判している[4]。フジテレビ「とくダネ!」では、派遣された選手の数より役員の数が多い点や[5]、選手をエコノミークラスで移動させている点を指摘、司会の小倉智昭は「お金の使い方が変」と述べている[6][7]。
関連項目
- 国立スポーツ科学センター
- 日本頭脳スポーツ協会
- JOCスポーツ賞
- 日本オリンピアンズ協会
- 北京オリンピックを支援する議員の会
- ジュニアオリンピック
- 日本障がい者スポーツ協会(日本パラリンピック委員会)
- JCO(ジェー・シー・オー)臨界事故で混同された。
脚注
- ↑ 【お知らせ】『公益財団法人 日本オリンピック委員会』への移行について 日本オリンピック委員会、2011年4月1日
- ↑ テンプレート:Cite news
- ↑ テンプレート:Cite news
- ↑ スポーツ後進国 日本「朝日新聞」2010年2月23日、同日閲覧
- ↑ 日本は選手団94人に対し役員は111人。韓国は選手団が45人で役員は37人。日本は金0、銀3、銅2なのに対し、韓国は金6、銀6、銅2、合計14個のメダルを獲得した。
- ↑ 「とくダネ!」2010年3月3日放送分
- ↑ 五輪同行役員数とメダル 「日本111人 韓国37人」の意味「J castニュース」2010年3月3日