機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORYの登場人物
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テンプレート:Pathnav 機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORYの登場人物(きどうせんしガンダムダブルオーエイティースリースターダストメモリーのとうじょうじんぶつ)では、OVA『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』及びこれに付随した作品に登場する、架空の人物を列挙する。
特に説明が必要な人物は各人の項目を参照。
地球連邦軍
以下の人物の詳細は各項目を参照。
アクラム・ハリダ
アロイス・モズリー
- Alloys Mozley
- 声 - 松尾銀三
- アルビオンの軍医で階級は大尉。シナプスからブランデーを預かり1日の分量を定めているなど、艦長の健康管理を行っている模様。もっとも、本人の恰幅は非常に良く、小説版においてはバニングから内心で医者の不養生を突っ込まれていた。
アリスタイド・ヒューズ
- Aristide Hughes
- 声 - 田中信夫、徳丸完(ゲーム『機動戦士ガンダム めぐりあい宇宙』)
- CDシネマ『ルンガ沖砲撃戦』に登場。地球連邦軍の士官で、アルビオンの砲術長。階級は大尉。叩き上げの砲兵であり、一年戦争初期の艦隊戦ルウム戦役にサラミス級巡洋艦の砲手として従軍。しかしジオン公国軍の新兵器モビルスーツの前に艦砲射撃は有効な攻撃手段とはならず、乗艦は撃沈。救助された後、新造のサラミス級でも砲手を務めたが、ア・バオア・クー戦では乗艦が後方に配備されたため、名誉挽回を果たせぬまま、不本意な終戦を迎えた経緯がある。
- かつての花形兵種であった砲兵としての矜持が強く、MSへ向ける敵愾心は強い。もっともこれは彼固有の気質ではなく、砲兵はMSパイロットとは仲が悪いらしい。作中ではロングビームライフルのテストを巡って、ニナ・パープルトンと悶着を起こした。
- 物語の終盤には退艦予定を示唆する台詞があるが、本人はこれを否定している。
イワン・パサロフ
ウィリアム・モーリス
- William Maurris
- 声 - 巻島直樹
- アルビオンの通信士で階級は少尉。外見通りの物静かな男。モンシアらが罠にはまり敵部隊に包囲されるという非常事態の中で「追伸。バニング大尉は非常に怒っている」などと通信を送るなど、大胆な一面もある。
カレント
- Kalent
- 声 - 田口昂
- トリントン基地に所属する防衛部隊の隊長で階級は大尉。バニングを敵視し、「スケベ野郎」と軽蔑していた。小説版では「テスト部隊長であるバニングが優遇される一方、実戦部隊長である自分が蔑ろにされているとやっかんだ、勝手な被害妄想」と語られている。ガトーに強奪されたガンダム試作2号機を追撃・奪還するためにジム改に搭乗して出撃したが、霧で視界が悪い中でガトーに背後から襲われ戦死し、部隊も全滅した。
グリーン・ワイアット
- Green Wyatt
- 声 - 田中秀幸
- 地球連邦宇宙軍所属で階級は大将。劇中で行われた観艦式の観閲官。イギリス出身者であるらしく、観艦式の演説にプランタジネット朝のエドワード3世の故事を引き、私生活の面では紅茶を必ず定時に愛飲するなど、ステレオタイプな英国紳士的振る舞いに固執していた。タカ派であるが、同じくタカ派の筆頭であるジャミトフらとは対立関係にあった。
- 乗艦はルナツー方面軍第二守備艦隊旗艦バーミンガム。腐敗した連邦軍人として描かれた人物ではあるが、星の屑作戦前夜にシーマからの求めに応じ、作戦の詳細を得るため取引を行おうとする策士的な一面もある。アルビオンの意図せぬ妨害により目論みは消え去るが、密会が露見しそうになれば機転を利かせて小芝居を打ち、モビルスーツの有効性を認めている発言もしていることから無能とは言い難い側面も持つ(アルビオンの横槍なくシーマ艦隊との取引が成立すれば、星の屑作戦を防げた可能性は高い)。その後、コンペイトウで観艦式を行うことでジオン残党を誘き寄せ一網打尽にしようと企むが、ガトーの核攻撃で死亡。
- コンペイ島司令部での観艦式前の訓示で「スペースノイド共」との発言が出ている事からスペースノイドに対して明確な差別意識を有していると思われる。
- 漫画『機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像』にも登場。ライラ・ミラ・ライラ、ベン・ウッダーの部隊を率いて、ジオン公国軍残存拠点「ヴァールシカ」を攻撃。その際、陥落直前に敵の要塞が自爆したのを自分の手柄としていた。
ジーン・コリニー
- Geen Coliny
- 声 - 岸野一彦、青森伸(5.1ch DVD-BOX版)
- 連邦宇宙軍所属で階級は大将。当時の連邦軍内主流派である保守派の1人でレビル亡き後の改革派を束ね、兵からの求心力もあるコーウェンの存在を快く感じていない。デラーズ紛争中、腹心のジャミトフと共謀してシーマとの裏取引に応じ、デラーズの身柄拘束と交換でシーマ艦隊の赦免と連邦への帰順を約束した。一方で連邦軍他派閥のデラーズ紛争最終局面への介入を排除するため、コーウェンをガンダム2号機奪取等の責任をもってガンダム開発計画責任者としての任を解き拘束。部下のナカトに命じ、アルビオンがガンダム試作3号機を受領しようとするのを妨害している。3号機がコウの手に渡ると知ると、「何故3号機はアルビオンに渡った」とつぶやいていた。ジャミトフ・ハイマンと共謀し、コーウェンを失脚させた。
- ジャミトフとの政略的つながりがあった模様だが、ティターンズ結成が彼の意図するものであったか否かは不明。ティターンズ結成後の行方は不明(自らの保身のため、地球連邦正規軍に戻ったという説もあるが、コーウェン同様の運命をたどり、ジャミトフに利用された末に失脚させられたという見方が通説である)。
- 役職は不明で、劇中や小説版での呼称とも二人称・三人称の区別無く「提督」である。
- 猫のヒマラヤンを飼っており、ジャブローに持ち込んで自分の膝の上に乗せていたこともあった。
- 漫画『機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像』では、ジャミトフとの密談の際に、提出されたジオン残党狩り特殊部隊の編成案を承認している。
ジャクリーヌ・シモン
- Jacqueline Simon
- 声 - 荒木香恵
- アルビオンのブリッジ・オペレーターで階級は軍曹。任務中は一貫して冷静沈着、ビジネスウーマン的な雰囲気を漂わせるが、モンシアがモーラの部下にちょっかいを出した際は呆れた様子でパイロットへの不満を漏らしたり、フォン・ブラウン市のバーでは酔ってスコットに絡むなど、根はフランクなようだ。
ジョン・コーウェン
- John Kowen
- 声 - 渡部猛
- 地球連邦宇宙軍第3地球軌道艦隊司令で階級は中将。黒人系の将校である。連邦軍再建計画の一環であるガンダム開発計画の責任者。当時の連邦軍内部においては少数派である改革派に属しており、星の屑作戦への対応に腰の重い軍の中で自身の権限の及ぶ限りの善処を行うも、逆に保守派の政略により騒動の全責任を被せられ少将に降格、失脚した。
- ストーリー中では数少ない主人公たちの理解者であったが、南極条約を無視して核兵器搭載型のガンダム試作2号機の開発を推し進めた中心人物でもあり、単純に穏健派とは言い難い(一年戦争中ジオン軍が抑止力として核を使用したのでその対抗心からとも)。彼の失脚により連邦軍のタカ派が勢いづき、ティターンズの台頭につながってしまう。
- ゲーム『機動戦士ガンダム戦記 Lost War Chronicles』では、技術少将として登場。地上モビルスーツ部隊を指揮下に置いていた技術少将が、宇宙軍の艦隊司令になった経緯は不明。
ステファン・ヘボン
- Stephan Hepbum
- 声 - 藤城裕士、岸野一彦(第13話)
- 地球連邦宇宙軍コンペイトウ鎮守府司令で階級は少将。黒い丸縁眼鏡を愛用している男。ガンダム試作2号機によってコンペイトウ(旧ソロモン)での観艦式に参加していた艦隊が核攻撃を受けた際、自らマゼラン改級戦艦に搭乗しデラーズ・フリート艦隊と、彼らに強奪され月への落下軌道をとったコロニーの追撃に向かった。先の核攻撃により艦隊の3分の2が戦闘不能となっていたものの、それでもなお、連邦の保有戦力がデラーズ・フリートを圧倒していたためである。しかし、艦隊の発進を急ぐあまり予備の推進剤を搭載しなかったので、コロニーが地球へ軌道変更を行った際、配下の艦隊は推進剤不足によってコロニーの動きに追従できなくなり、自らの読みの甘さを晒すことになった。騙されたと知った彼はその時思わず「謀られた」と漏らしている。その後補給を済ませた彼は追撃を再開しようとするが、コリニーから連邦艦隊とシーマ艦隊との密約を知らされ驚愕する。
- エンドロールでは名前が載せられておらず、名前は後付け設定である(小説版では彼の名前が登場している)。
チャック・キース
- Chack Keith
- 声 - 山田義暒
- 地球連邦軍トリントン基地所属のテストパイロットで階級は少尉。20歳。コウとは士官学校時代からの親友でコウと同時にアルビオンに乗艦する。
- 主な乗機はザクII(連邦鹵獲機)、ジム・キャノンII、ゲルググ・マリーネ。
- トリントン基地所属時はコウ共々ヒヨッ子軍人だったが、モンシアらが課す厳しい訓練、上官バニングの死、そしてデラーズ・フリートとの数々の戦闘を経て成長していく。
- デラーズ・フリートによる一連の事件の記録抹消後は罪状が消滅し釈放。OVA版では北米オークリー基地に赴任することになったコウを、鹵獲機のゲルググ・マリーネのピースサインで出迎えた。
- 初めのうちはニナにアプローチしていたが、コウとニナの関係が親密になると煮え切らないコウの背中を押し、彼自身はいつの間にかモーラと仲を深めていた。
- 劇中では、同じ新米ながらもガンダムに搭乗し活躍するコウと比べて一見頼りなさげな印象を残すものの、精鋭デラーズ・フリートのガンダム強奪部隊との戦いにも勝利し、また、その後のデラーズ紛争も最前線のアルビオンに所属しながら最後まで戦い生き抜いた。
ディック・アレン
- Dick Allen
- 声 - 秋元羊介(第1話、劇場版、5.1ch DVD-BOX版)、筈見純(第2話)
- 地球連邦軍トリントン基地所属のテストパイロットで階級は中尉。ガンダム試作1号機用のバックパックの試作型を搭載したパワード・ジムをテストしていた。トリントン基地所属のパイロットの中ではバニングに次ぐNo.2の腕前と自負しており、事実、模擬戦でコウ、キース、カークスらが3人がかりで挑んでも歯が立たなかった(もっともこれはパワード・ジムの性能と、3人の搭乗機が旧式のザクであったというのも要因と思われる)。
- デラーズ・フリートによってガンダム2号機を強奪された際は、バニングの指揮の下、追撃戦に参加。そして2号機回収に降下したコムサイを発見しこれを狙撃しようとするも、不意をついて現れたアダムスキーのドム・トローペンの奇襲を受け戦死。コウがアレンの部屋で遺品の整理にあたった際にはアメリカンフットボールに関連したものが多くあり、彼がジョックとして学生時代を過し、テストパイロットとしても最新機を任せられるエリートコースへ進んでいたことがうかがえる。
ナカッハ・ナカト
- Nakohha Nakato
- 声 - 大滝進矢
- 地球連邦宇宙軍所属の第401警戒中隊長で階級は少佐。連邦軍ではコリニーの軍閥に属している。コリニーの命令に従いラビアンローズIVに急行しガンダム試作3号機のトライアルを凍結し封印した。コーウェンの内諾を得ていたアルビオン乗組員達はラビアンローズ到着後、彼の口からガンダム開発計画が軍本部の管理に移行したことを知り、ガンダム試作3号機受領を阻まれる。その後アイランド・イーズにまつわる事態が急変し、ガンダム試作3号機奪取を強行するアルビオン乗組員との争いの中で、ナカトはコウをかばったルセットを誤って殺害してしまう。その責任をコウに転嫁し、独自判断で処刑しようとするが、アルビオンクルーによって逆に拘束されてしまう。
Y・ビコック
- Y. Bicok
- 声 - 橋本晃一
- 地球連邦軍トリントン基地所属で階級は技術大尉。パワード・ジムを使用した模擬戦において、データ収集を行っていた。
ピーター・スコット
- Peatar Scott
- 声 - 菊池正美
- アルビオンのブリッジ・オペレーターで階級は軍曹。年齢や身長などから周囲から子供扱いされることが多いのか、その反面で至るところで航路計算に電卓を叩く姿が見られる。
ホーキンズ・マーネリ
モーラ・バシット
- Maula Bashit
- 声 - 伊倉一寿
- アルビオン所属のモビルスーツ整備中隊長で階級は中尉。26歳。姉御肌の大柄な女性。強奪されたガンダム試作2号機の追撃任務に着くに当たり、アルビオンに補充されたモビルスーツの整備も合わせて担当することになる。
- 仕事の関係と同じ女性と言う立場からか、ニナは登場時から親密な関係を築いていた。また、追撃作戦中にキースと交際するようになるが、どのような経緯でそこに至ったのかは不明。
ラバン・カークス
- Raban Karcs
- 声 - 森川智之
- 地球連邦軍トリントン基地所属のテストパイロットで階級は少尉。バンダナがトレードーマーク。旧型機種のザクに搭乗させられることに不満を持っており、新型機に乗り込むことを熱望している。小説版によれば、一年戦争で肉親のほとんどを失ったらしい。模擬戦ではコウやキース共々、アレンのパワード・ジムにいいようにあしらわれていた。デラーズ・フリートによるガンダム2号機強奪の際、迎撃のためにザクIIF2型で出撃するが、格納庫を出た瞬間にゲイリーのドム・トローペンに機体を両断され戦死。
デラーズ・フリート(旧ジオン公国、アクシズを含む)
以下の人物の詳細は各項目を参照。
アダムスキー
- Adamski
- 声 - 田原アルノ
- 元ジオン公国軍のMSパイロットで階級は少尉。ガトーによるガンダム試作2号機強奪の支援要員としてドム・トローペンに搭乗、トリントン基地を襲撃してガトーを援護した。その後、トリントン基地からの追撃部隊を払いのけアレンが駆るパワード・ジムを撃破するなどの戦果を挙げながら、ガトーと2号機の脱出をサポート、そしてU-801(ユーコン級潜水艦)から派遣された回収艇との会合ポイント付近の海岸においてキースの乗るザクIIの頭部ユニットを破壊しとどめを刺そうするも、ヒートホークによる反撃を受け戦死。
ヴィリィ・グラードル
- Vily Glardle
- 声 - 稲葉実
- デラーズ・フリート所属のガトー艦隊旗艦「ペール・ギュント」艦長で階級は少佐。
- 軌道上に脱出したガトーのガンダム試作2号機の回収し(このとき彼の艦隊は連邦のサラミス級巡洋艦を2隻撃破した)、帰還途中にシーマ艦隊によって故意にニアミスを起こさせられるが、無事茨の園に帰還する。
- その後、コンペイトウの観艦式襲撃に際しガトーに出撃の信号弾を打ち上げるように要請され、作戦の成否は奇襲にかかっていると主張するも結局ガトーの意を汲み信号弾を打ち上げガトーやモビルスーツ隊の兵士たちを見送った。
- 月での推進剤点火後ガトーの部隊と共に出撃し、防衛線突破を狙うコウのガンダム試作3号機をメガ粒子砲と対空機銃で果敢にも正面から迎撃するが、奮戦むなしく大型ビームサーベルの攻撃により艦橋を切り裂かれ他の乗員と共に戦死する。
- なお、名前は設定画ではビリィであった。
ウォルフガング・ヴァール
- Wolfgang Wall
- 声 - 岸野一彦
- 階級は大尉。ビッター出撃後のキンバライド基地を任される。「HLVを無事打ち上げることができMSを失えば基地としての役割が終わる」とするビッターの命令を受け連邦軍に白旗を掲げて基地ごと降伏する。
- 名前のモデルはドイツ軍の戦車将校ヴォルフガング・ヴァール。名前は設定画ではヴォルフガングであった。
カリウス・オットー
- Karius Otto
- 声 - 飛田展男
- ジオン公国軍パイロットで宇宙攻撃軍第302哨戒中隊所属。穏やかな性格の青年。デラーズ紛争時の階級は軍曹、一年戦争時の階級は、軍曹と伍長の2説ある。ガトーに率いられ、ア・バオア・クー防衛戦に参加。被弾したガトー機と共にグワデンに着艦後、デラーズの撤退命令に従って戦場を後にする。
- カラマ・ポイントでの協議後地球圏残留を望み、その後サイド6に潜伏。デラーズ紛争では観艦式襲撃から参戦、最終局面では月面の地球連邦軍が地球軌道上に接近していたため、ガトーにアクシズ先遣艦隊への合流を促すが、ガトーはコウとの決着をつけようとしていたためにニナを乗せた脱出ポッドをガトーから受け取り、アクシズ先遣艦隊と合流しアクシズへの脱出を果たす。
- コンペイ島湾内に侵入する2号機を追撃しようとするジム部隊を、リック・ドムII単機で抑えるなど、彼自身もかなりの腕前のパイロットである。また、ガトーからの信頼も厚い。ガトーの部下の中で唯一生き残った人物。
- ゲーム『SDガンダム GGENERATION-F-IF』には「星の屑」から数年後、少佐になった彼がアクシズの核兵器装備モビルスーツ・ギガンティックに搭乗し、ジャブローへ核攻撃を仕掛ける架空戦記のシナリオが存在する。
- モデルは旧ドイツ陸軍戦車乗りのエースだったオットー・カリウス。
クルト
- Kurt
- 声 - 稲葉実
- シーマの部下。ケリィの代わりにヴァル・ヴァロのパイロットになる予定だった。初めはシーマと共にケリィの元を訪れ、その後引渡しの費用の金塊を持参し単身赴く。その際に、ケリィに対し自分がヴァル・ヴァロのパイロットになると発言し、シーマの本心を明かしてしまう。ケリィはその裏切りに憤慨しヴァル・ヴァロを単独で発進させてしまった。
- その後シーマから責任を取らされる形でザク1機でヴァル・ヴァロと戦うことになる。マシンガンで応戦するも全く相手にならず、ヴァル・ヴァロに体当たりによって機体を真っ二つにされ戦死。小説版では「俺の乗っていたMA-05―」という発言があり、1年戦争の時期にモビルアーマーのパイロットとして活躍していた時期もあったような描かれ方をしている。1話しか登場しないが、ゲーム『ギレンの野望』、『カードビルダー』にも登場しており、演じた稲葉も「いやらしい役どころが好き、残念なのは1話限りで死んでしまったこと」とクルトに対して感想を述べている。
ゲイリー
- Gaily
- 声 - 田口昂
- 元ジオン公国軍のモビルスーツパイロットで階級は少尉。ガンダム試作2号機強奪を支援すべくドム・トローペンに搭乗、ボブ、アダムスキーらとトリントン基地を強襲した。ジオンの魂とも言えるザクが連邦軍に鹵獲使用されていることを嘆き、カークスのザクを一刀両断し撃破している。襲撃の翌朝、彼のものらしいドム・トローペンの残骸がトリントン基地にて確認されているため、戦死したと思われる。アダムスキー機とゲイリー機は武装が若干違い、90mmマシンガンとシュツルムファウストで武装してあるのがゲイリー機である。
デトローフ・コッセル
- Detlof Kossel
- 声 - 掛川裕彦
- 元ジオン公国軍突撃機動軍所属の兵士で、シーマ艦隊旗艦「リリー・マルレーン」艦長兼シーマの副官。階級は大尉。サイド3の3バンチコロニー「マハル」出身。海賊同然の格好及び表情をしている。シーマに「シーマ様」の呼称を最初に使った人物。シーマは当初「シーマ中佐」と呼ぶようたしなめていたが、一年戦争が終結する頃にはシーマ艦隊全体に定着してしまっていた。シーマからの信頼も厚い。
- デラーズ紛争最終局面において、シーマと共にグワデン艦橋制圧を敢行。しかしガトーの駆るノイエ・ジールの一撃で艦橋は破壊され、コッセルは部下共々真空の宇宙に放り出された。
- 名前のモデルはドイツ軍戦車将校ハンス・デトローフ・コッセル。
ドライゼ
- Dreise
- 声 - 仲木隆司
- ガトーの要請に応えガンダム2号機奪取作戦に参加したユーコン潜水艦U-801の艦長で階級は中佐。奪取が成功した後も、ガトーの計画を予測しコムサイが撃破された際に備えて回収艇を用意するなど、卓越した作戦立案能力のある人物。
ノイエン・ビッター
- Neuen Bitter
- 声 - 池田勝
- 元ジオン公国軍東アフリカ方面軍第3突撃機動師団司令。階級は少将でMSパイロットでもある。一年戦争終結後も通信用ダイヤモンド採掘鉱山跡を利用したキンバライド基地を建設しアフリカで抵抗戦を続けていた。小説版によれば一年戦争中、デラーズに何か恩義があったらしい。
- デラーズ紛争では、宇宙から下りてきたガトーにボブ、ゲイリー、アダムスキーら3人のパイロットを支援要員として派遣。また宇宙への帰還手段を失ったガトーを部下達の歓声とシャンパンで温かく迎え入れ、大気圏離脱の二次手段にHLV(大型輸送カプセル)を提供している。アルビオン隊の存在を察知した際はHLVの発射時間を稼ぐべく、基地保有の残存モビルスーツ全てをもってアルビオン隊を攻撃、自身もブースター付き後期量産型ザクII(小説版では指揮官型ザクIIをさらに追加ブースターで強化したカスタム機)に搭乗し、アルビオン隊所属のモビルスーツ部隊と互角以上の戦闘を行った。
- ろくな補給も見込めない潜伏生活で3年間基地を維持し、基地内の人員を掌握していたこと、またそもそもザビ家の関係者でもないのに少将という高い階級(純軍事的にはザビ家の長女キシリアと同格)にあったことから、彼の指揮官としての実力の高さ及び人望の厚さがうかがえる。さらにアルビオンの戦力を分断し、時間を稼ぎつつ旗艦の撃墜も狙うなど、戦術家としても、また1人のMSパイロットとしても高い能力を持つものと思われる。それら優秀な軍人ぶりは、ガトーをして「武人の鑑」と称えさせている。
- 出撃直前、ガトーに基地で採掘されたブルーダイヤモンドとキンバライド基地の志を託す。その一方、副官のヴァール大尉を通じて部下達に、HLV射出成功後は連邦軍へ投降するよう命令。自身はアルビオンのMS部隊と戦い、これを追い詰めアルビオンに肉薄するもコウの手によって撃墜される。
- OVA『機動戦士ガンダム MS IGLOO2』第2話では、名前のみが登場している。一年戦争時、大佐として地球に降下した彼はフランスの制圧を目前にしてバスク地方に橋頭堡を確保した連邦軍(ドーバー海峡の欧州側を固める時間を稼ぐために連邦軍が企図した陽動作戦だった)の掃討の任を課せられて転進し、決定的な勝機を逃している。
ボブ
- Bob
- 声 - 佐藤正治
- 元ジオン公国軍のモビルスーツパイロットで階級は中尉。ザメルに搭乗しトリントン基地襲撃に参加。アダムスキー、ゲイリーの両名が基地に突入する一方で、後方からU-801への攻撃座標指示と680mmカノン砲による火力支援を行いマーネリ准将が指揮を執っていた基地司令部への直接砲撃を成功させ、トリントン基地の機能を麻痺させた。トリントン基地脱出後もガトーを支援し続けるが、バニングのジム改に撃破された。
ユーリー・ハスラー
- Urey Hustler
- 声 - 青森伸
- アクシズ先遣艦隊司令で階級は少将。星の屑作戦の支援を了承した新摂政ハマーン・カーンの意向を受け、アステロイド・ベルトより艦隊を率いて地球圏へ帰還した。当時のアクシズ上層部は、拡張途上の軍備で連邦軍と本格的に事を構えるのは時期尚早と考えており、その麾下艦隊は一切の交戦を禁じられていた。この為ハスラー達が担う支援は、星の屑作戦終了後、すなわちデラーズ・フリート消滅後の兵の回収にほぼ限られていた。
- 乗機であるガンダム試作2号機を失ったガトーは、この先遣隊でノイエ・ジールを受領している。これを含め、観艦式襲撃後のガトー艦隊の補給が、先遣隊のもう一つの任務だったと思われる。なお、デラーズとは旧知の仲であったことをうかがわせる発言をしている。
- デラーズ紛争後の消息は不明だが、漫画『機動戦士ガンダムΖΖ外伝 ジオンの幻陽』ではその姿が確認されており、アクシズに帰還後、グリプス戦役や第一次ネオ・ジオン抗争に参加していたものと思われる。ゲーム『機動戦士ガンダム ギレンの野望 アクシズの脅威』ではシャア率いるネオ・ジオンにも参加している。
民間人(アナハイム・エレクトロニクス含む)
以下の人物の詳細は各項目を参照。
オサリバン
- アナハイム・エレクトロニクス社の常務でニナの上司。裏ではシーマともつながっており、モビルスーツの横流しやコロニーへのレーザー供給を行うようフォン・ブラウン市の上層部に働きかけを行っていた。デラーズ紛争の沈静後自殺したが、何者かによって殺害された可能性もある。
クレナ・ハクセル
ニック・オービル
- Nick Aubil
- 声 - 塩屋翼
- アナハイム・エレクトロニクス社の社員。しかし実際はデラーズ・フリートのスパイでコードネームはブラウエンジェル(「嘆きの天使」の意)。
- 整備員としてアルビオンに乗艦し、ガトーを基地内に紛れ込ませ2号機奪取を支援した。その後も機密資料をデラーズ・フリートへ流していたが、これが元でスパイであることが判明。コア・ファイターIIでアルビオンより脱出するも、これは敵基地の位置を把握するためのシナプスの策であった。キンバライド基地に逃亡しようとするも、基地所在の発覚を恐れたビッターの命を受けたザクに撃墜される。脱出には成功したものの、その後どうなったかは不明。
ピーター・パープルトン
- Peter Purpleton
- 声 - 岸野一彦
- ニナの父。月面都市ニューアントワープに妻とともに住んでおり、戦艦に乗り込んでいるニナの安否を心配している。
ポーラ・ギリッシュ
ラトーラ・チャプラ
- Latuera Chapra
- 声 - 小林優子
- 月面都市フォン・ブラウン市の最下層工業区画に住む女性。ジャンク屋を営んでいたケリィの身の回りの世話をしていたが、恋人というわけではないらしい。ケリィの過去と心情を良く理解しており、同時に彼が再び戦場に戻ろうとすることに強く反発していた。ゆえにそれを誘発する行動をとる(と見えた)コウの言動に反感を抱いていた。
ルセット・オデビー
- Lucette Audevie
- 声 - 勝生真沙子
- アナハイム・エレクトロニクス社社員。ガンダム開発計画の中で製造されたガンダム試作3号機担当のシステムエンジニア。ラビアンローズで3号機の実動試験に当たっていたが、連邦軍上層部の政略によってトライアルは中止された。
- 3号機の完成及び実戦投入に強い意欲を抱いており、軍規を無視して封印中の3号機奪取をコウに唆すなど、ニナとは別の意味で傍若無人な性格をしている。その結果、ナカトの銃弾からコウをかばい死亡。
- 3DCGアニメ『GUNDAM EVOLVE 4』では、ラビアンローズにてパイロットのデブラ・カーと共に3号機の実働実験に携わった様子が描かれている。テスト中に襲来したジオン残党軍を迎撃し、圧倒的火力をもってほぼ敵機を殲滅するが、制御を失ってオーキスと分離・漂流しているところを生き残っていた残党に狙撃され、機体およびパイロットのデブラを失っている。