メロンブックス
テンプレート:Infobox メロンブックスは、三大都市圏や政令指定都市を中心に展開している同人ショップ。運営は株式会社メロンブックスが行なっており、直営店舗数は同人業界では最大級である。
目次
概要
アニメーション、コンピューターゲーム、各種漫画およびそれらを題材にした同人誌・同人ソフトと音楽CD、関連キャラクターグッズを販売する専門店舗である。成人向け同人誌を積極的に販売委託しているとらのあなに対し、こちらは一般向け同人誌の委託や宣伝にも積極的である。過去には女性向けの商品に特化した「リブレット(livret)」という姉妹店舗を展開していたが、2012年(平成24年)年2月に事業不振のため全店閉店した。
2005年(平成17年)にメロンブックス.comを開設、同人作品のダウンロード販売(デジ同人)を開始した。メロンブックス.comは2010年(平成22年)にメロンブックスDLに改名、同時にpixivとの連携も始まった。
また、「めろんちゃん」をあしらった痛車で全日本ラリー選手権に参加しており、レーシングチームとしての活動も行なっている(後述)。
会社沿革
1998年(平成10年)に北海道札幌市で創業。同年7月11日に1号店である札幌店がアルシュ6階フロアの一角にオープン(隣はアニメイト札幌店、現在は両方とも移転)した。当初は10坪ほどの非常に狭い店内であった。店名は北海道の名産品の一つ、夕張メロンに由来する。同年11月には仙台市に仙台店をオープンしたのを皮切りに、以後政令指定都市などへ店舗網を広げている。2012年(平成24年)現在では23店舗を展開しており、同人ショップの直営店舗数としては最多となっている[1]。アニメショップ最大手のアニメイトや中古同人ショップのらしんばんの店舗に隣接する形で出店している店舗も少なくない[2]。
本部は、2000年(平成12年)頃に東京都池袋、2002年(平成14年)12月には神奈川県横浜市へ移した[3]。その後秋葉原に事務所も移転[4]し、本社所在地も置かれることになった。2010年4月、事務所及び本社所在地を台東区御徒町に移す。
現在のロゴは3代目(2003年(平成15年)9月 - )であり、初代は創業時から2001年(平成13年)9月頃まで[5]、2代目は2001年(平成13年)10月頃より2003年(平成15年)8月まで[6]使用された。
ポイントカード
メロンブックス全店で使用可能な「メロンブックスカード[7]」を発行している。
カードは当初紙製のスタンプ帳式であった[8]が、2009年(平成21年)2月より成人向け商品の購入時に必要な年齢確認のスムーズ化・強化を目的に樹脂製カードによるオンライン方式(バーコード読取式)に変更された。緑地に「Melonbooks」のロゴが入ったカードを使用している他、リブレットが存在していた時に発行された紫地に「livret」のロゴが入っているカードも使用可能である。
ポイントは、メロンブックス独自のグッズ(キーホルダー、ぬいぐるみ、ハンドタオル、ブックカバーなど)との交換、商品の支払い(1,000pで1,000円分)などに使用出来る。
マスコットキャラクター
メインマスコットキャラクターはめろんちゃん。
歴代担当イラストレーター
- 初代(1998年(平成10年)):カワサキテツヤ
- めろんちゃんのイラスト2枚のみ[9]
- 2代目(1999年(平成11年)1月 - 2003年(平成15年)3月):あかざわRED
- めろんちゃん以外のキャラクターのほとんどはあかざわRED担当時に生み出されており、現在でも原案/キャラクターデザインとしてクレジットされている。多忙を理由に2003年(平成15年)3月をもってメインイラストレーターを降板。
- 3代目(2003年(平成15年)5月 - 現在):風上旬
- 2003年(平成15年)5月以降、現在までメインイラストレーターを担当。まろんちゃんなど新キャラクターも誕生している。
他にも、多数の同人作家がアニメ・ゲーム・雑誌の全面広告の背景イラストを手がけている。
キャスト
メロンブックスオリジナルドラマCDのキャスト
ご当地めろんちゃん
2009年(平成21年)10月1日よりポイント交換グッズとして登場した、めろんちゃんがメロンブックス各店が立地する地域にちなんだコスプレをしたキーホルダーである。2011年(平成23年)9月10日より第2弾が交換開始となった。また、通販及びイベント会場限定のキーホルダーもある(下表参照)。
ご当地めろん(左から、第1弾・第2弾) | 備考 | ||
---|---|---|---|
通信販売 | ドット絵 → コミケ | ドット絵 | 第1弾と第2弾のドット絵は別柄 |
イベント会場 | ラリードライバー | レースクイーン | コミケ、ラリー会場などで販売される。現金で唯一入手可能。 |
無料配布誌
とらのあなが無料配布誌を休刊したことにより、2012年10月現在、同人ショップでは唯一の同人情報無料誌となっている。両誌とも、表紙担当のイラストレーターは3ヶ月毎に交代する。
- 月刊めろり
- 月刊めろメロ
- 2012年8月創刊、毎月25日頃配布開始。成年向けの同人誌・同人ソフト・商業誌・コミックス・PCソフトに特化した情報誌である。2012年10月号よりメロンブックスDLにてPDF形式での配布も開始されている。
店舗
都道府県 | 所在地 | 店舗名 | ご当地めろん(左から、第1弾・第2弾) | 開店日 | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|---|
北海道 | 札幌市中央区 | メロンブックス札幌店 | 夕張メロン | クマー | 1998年7月11日 | メロンブックス1号店 |
宮城県 | 仙台市青葉区 | メロンブックス仙台店 | 伊達政宗 | 牛タン | 1998年11月21日 | 2号店[10] |
栃木県 | 宇都宮市 | メロンブックス宇都宮店 | 九尾の狐 | ロードレーサー | 2001年12月22日 | |
群馬県 | 高崎市 | メロンブックス高崎店 | だるま | 交響楽団 | 2002年5月18日 | [11] |
埼玉県 | さいたま市大宮区 | メロンブックス大宮店 | 駅長 | スサノオ | 2007年2月24日 | |
千葉県 | 柏市 | メロンブックス柏店 | - | 小カブ | 2012年12月1日 | |
東京都 | 千代田区(秋葉原) | メロンブックス秋葉原1号店 | おたく | メイド | 2002年8月31日 | 2013年3月21日までは秋葉原店 |
メロンブックス秋葉原2号店 | 2013年3月22日 | 成年向け特化店舗 | ||||
大田区(蒲田) | メロンブックス蒲田店 | 作業工 | キャビンアテンダント | 2010年11月27日 | [12] | |
八王子市 | メロンブックス八王子店 | 天狗 | 機織り | 2010年2月27日 | [13] | |
神奈川県 | 横浜市西区 | メロンブックス横浜店 | チャイナドレス | 赤い靴 | 1999年8月7日 | 関東1号店 |
新潟県 | 新潟市中央区 | メロンブックス新潟店 | 米どころ・愛、兼続[14] | ほろ酔い | 2008年11月22日 | [15] |
静岡県 | 静岡市葵区 | メロンブックス静岡店 | 茶娘 | 富士山 | 2000年6月17日 | [16] |
愛知県 | 名古屋市中村区 | メロンブックス名古屋店 | しゃちほこ | 味噌カツ | 1999年2月13日 | [17] |
豊橋市 | メロンブックス豊橋店 | - | 手筒花火 | 2012年6月22日 | [18] | |
京都府 | 京都市中京区 | メロンブックス京都店 | 舞妓 | 誠 | 2000年12月23日 | |
大阪府 | 大阪市浪速区 | メロンブックス大阪日本橋店 | たこ焼き | 太閤 | 1999年12月18日 | 西日本1号店[19] |
兵庫県 | 神戸市中央区 | メロンブックス神戸店 | 水兵 | 男装の婦人 | 2000年7月20日 | [20] |
岡山県 | 岡山市北区 | メロンブックス岡山店 | 桃太郎 | スッポン | 2003年8月9日 | |
広島県 | 広島市中区 | メロンブックス広島店 | 巫女 | 艦長 | 2000年9月15日 | [21] |
愛媛県 | 松山市 | メロンブックス松山店 | みかん | 坊ちゃん | 2007年3月24日 | [22] |
福岡県 | 北九州市小倉北区 | メロンブックス小倉店 | 焼きうどん | 武蔵 | 2002年3月16日 | |
福岡市中央区 | メロンブックス福岡店 | めんたいこ | 炭鉱夫 | 2001年9月15日 | 九州1号店[23] | |
熊本県 | 熊本市中央区 | メロンブックス熊本店 | 車えび | スイカ | 2009年12月5日 | [24] |
ギャラリー
- Marudai-Bldg.Sapporo01.JPG
札幌店
(丸大ビル地下1階) - Melon-TAKASAKI.JPG
高崎店(移転前)
- Ohchu-Yokohama-Bldg01.JPG
横浜店
(オーチュー横浜ビル5・6階) - Meron-NIGATA.JPG
新潟店(左手)
- Melonsizuoka.jpg
静岡店
- Melonbooks Osaka Nipponbashi 2009.JPG
大阪日本橋店(改装前)
- Melon-MATSUYAMA.jpg
松山店
- Melon-FUKUOKA.JPG
福岡店
- Melonbooks Kumamoto.jpg
熊本店
閉店した店舗
- リブレット札幌店 - 2012年(平成24年)2月29日閉店。
- リブレット名古屋店 - 2009年(平成21年)5月31日開店、2012年(平成24年)2月29日閉店。
- リブレットなんば店 - 2012年(平成24年)2月29日閉店。
いずれも18時をもって営業を終了した。この他、メロンブックス大宮店およびメロンブックス静岡店に「リブレットコーナー」を併設していた。
ラリーチャレンジ
2008年(平成20年)よりメロンブックスがスポンサーとなりラリーチームを立ち上げ、全日本ラリー選手権(JRC)に参戦している。チームプロデューサーは中村信博、チームイラストレーターはたむ。
2008年(平成20年)はJN-1クラスにGA2シティで挑戦、初参加にして年度クラスチャンピオンを奪取した。なおキャラクターマシン(いわゆる痛車)による国内最高峰モータースポーツイベントでのクラス優勝およびシリーズチャンピオンの獲得は、これが日本モータースポーツ史上初である。
2009年(平成21年)は全日本ダートトライアル選手権に2戦参戦後JN-4クラスでの参戦だったが、クラスチャンピオンを逃している。
2010年(平成22年)、中村信博がプロデュース業に専念する事になり、新たにドライバーとコ・ドライバーを迎えてのJN-3クラス参戦となった。全日本ラリー選手権6戦に出場し、ターマックイベント全勝、クラス年間最多勝利を獲得。しかしグラベルイベントでの未勝利が響き、最終的にシリーズではクラス2位となっている。
2011年(平成23年)も前年と同様のスタッフで、JN-3クラスに参戦。グラベルイベントで初めて完走したが、ターマックイベントでの勝利記録が途絶えるなどリタイアが多く、最終結果はクラス4位に終わった。第6回JRCAアワードをチームとして受賞している。
2012年(平成24年)はこれまでとスタッフは同様であるが、コ・ドライバー田中直哉が都合により欠場を予定しているイベントがあった為、その間は漆戸あゆみが担当した。また、公式サイトが開設されたり、雑誌AUTO SPORTS2012年2月2日号で眞貝が特集されるなど、メディアでの露出が一層多くなっている。序盤からリタイアなどで躓き、ドライバーズポイントが一時はTOPと30ポイント近く離れるも、後半は上位入賞を続け最終戦新城ラリーで逆転、2008年以来のドライバーズチャンピオン獲得となった。
2013年(平成25年)2月24日、メロンブックスとチームを運営するゴンドワナレーシングプロジェクトが協議した結果、メロンブックスラリーチャレンジとしてのレース参戦を当面休止することとなった。今後は2014年以降の適切な時期に第2期として再参戦したいとしている[25]。なお、ゴンドワナレーシングプロジェクト自体は模型メーカーのピーエムオフィスエーがスポンサードする「プラムレーシング」として2013年の全日本ラリー選手権に参戦することになっている[26]。
年度 | 参加クラス | 車種 | ドライバー | コ・ドライバー | チームプロデューサー |
---|---|---|---|---|---|
2008年 | JN-1 | ホンダ・GA2シティ | 廣瀬康宏 | 中村信博(兼任) | |
2009年 | JN-4 | 三菱・ランエボVII | 浜孝佳 | 中村信博(兼任) | |
2010年 | JN-3 | ホンダ・インテグラタイプR DC2 | 眞貝知志 | 田中直哉 | 中村信博 |
2011年 | |||||
2012年 | 田中直哉/漆戸あゆみ |
関連項目
脚注
- ↑ フランチャイズを含めるとホワイトキャンバスが最多。ただし、フランチャイズ店舗は(直営店と比して)商品のラインナップに劣るケースがあることと、県庁所在地以外の市にはほとんど出店していない。
- ↑ 2号店である仙台店、3号店である名古屋店も当初はアニメイトの隣に出店していた。
- ↑ 現在も通信販売部と流通部は横浜市内に置かれている
- ↑ 東京都千代田区神田佐久間町、「メロンブックス秋葉原店」の店舗とは別住所。
- ↑ 公式サイトなどでは2003年(平成15年)頃まで使用されていた。現在でも一部店舗などで見ることが出来る。
- ↑ 2000年(平成12年)頃からこのデザインのロゴはあったが、メインで使用されていたのはこの期間である。
- ↑ 2012年(平成24年)2月に「メロンブックスリブレットカード」より名称変更。
- ↑ 2003年(平成15年)9月にデザインが変更されている。
- ↑ 「あかざわRED2代目めろんちゃん公式ファンブック」より
- ↑ 2004年8月7日、現在の場所に移転リニューアル。
- ↑ 2010年9月18日、アニメイト旧高崎店跡地に移転リニューアル。
- ↑ 蒲田駅前のユザワヤ11号館跡地、同日らしんばんも同ビル内にオープン。また、11月20日にアニメイト蒲田店が同ビルに移転。
- ↑ コミックマーケット77で発表された。同ビル内にらしんばんもオープン。
- ↑ 開店1周年記念として2009年11月28日より限定配布された。[1]
- ↑ 石丸電気本館跡。同時に、アニメイト新潟店(移転)・らしんばん・ ACOSが同一ビル内にオープンしている。
- ↑ 2007年10月27日、現在の場所に移転。店舗面積を約6倍の90坪に拡大。
- ↑ 2003年10月25日、現在の場所(アニメイト名古屋店移転跡)に移転。
- ↑ らしんばんが同じビルに移転、カードラボと同時出店。
- ↑ 2006年12月10日、現在の場所に移転。店舗面積は約5倍となる170坪で、メロンブックス最大規模である。
- ↑ 2007年12月22日、現在の場所に移転。
- ↑ 2013年3月16日移転。アニメイト(移転)、らしんばん(新規開店)と同一ビルに出店。
- ↑ 同ビル内にらしんばんも同時出店。
- ↑ 入居しているビル側の都合によって、全店舗で唯一、毎年1月1日 - 1月3日の3日間に店休日を取っている。
- ↑ タワーレコード(熊本PARCOに移転)跡。同日、同ビル内にアニメイト熊本店が移転オープンしている。2010年7月にらしんばんが隣接ビルにオープン(2011年11月19日にらしんばんが店舗の横へ移転)。
- ↑ MRC2013参戦休止のご報告,ゴンドワナレーシング公式ブログ,2013年2月24日
- ↑ 新生 プラムレーシングが全日本ラリーに参戦,RALLY PLUS.NET,2013年3月14日
外部サイト
- メロンブックス公式サイト
- メロンブックスDL公式サイト
- メロンブックス・ラリーチャレンジ公式サイト
- リブレット公式サイト(女性向け部門撤退につき閉鎖)