ビッグトゥデイ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
テンプレート:基礎情報 テレビ番組 『ビッグトゥデイ』（Big Today）は、1995年10月2日から1999年3月31日まで、フジテレビ（FNS）系ほかで放送されていたフジテレビ制作の平日午後のワイドショー番組である。
概要
1994年の9月に『タイムアングル』が終了して以降、フジテレビはニュースに重点を置かないバラエティー要素の強い情報番組『となりのパパイヤ』『3時ヨこい!』を同枠に送り出すが、その間にテレビ東京を除く民放各局の午後のワイドショー番組は阪神・淡路大震災やオウム真理教の一連の報道一色となり、『となりのパパイヤ』『3時ヨこい!』は本来の路線を修正せざるを得ない状況となった。
そこで、これまでの番組内容を改め、日本テレビ・読売テレビ『ザ・ワイド』や、TBS『スーパーワイド』などに対抗すべく、司会にはNHKを退職し、フリーアナウンサーになったばかりの佐藤充宏を抜擢した。NHKでは異例のアナウンサーの年度途中での退職については物議をかもした。
この番組の大きな特色は、それまでのワイドショーにはつきものであった、テレビの画面右下に表示される事件性、凶暴性をあおるような刺々しい白字の手書きのスーパーを一切排除し、ニュース番組のようなゴシック体でカラフルなスーパーを採用した。
コメンテーターとしてレギュラー出演していたピーコが担当していたコーナー「辛口ピーコのファッションチェック」は、後番組の『2時のホント』にも引き継がれた。
放送時間
- 1995年10月 - 1997年3月 ： 平日14:00 - 15:55（JST、115分）
- 1997年4月 - 1999年3月 ： 平日14:00 - 15:50（JST、110分）
歴代出演者
| 期間 | メイン | サブ | コーナー司会 | ニュースコーナー | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 男性 | 女性 | 月・火 | 水 | 木 | 金 | ||||
| 1995.10.2 | 1996.5.31 | 佐藤充宏 | 寺田理恵子1 | 境鶴丸1・2・3 | （不在） | 春風亭昇太 | 栗原はるみ | （不在） | 露木茂4 |
| 1996.6.3 | 1997.3.28 | ピーコ2 | |||||||
| 1997.3.31 | 1998.3.27 | 杉浦広子5 | |||||||
| 1998.3.30 | 1998.10.2 | 平野文 | |||||||
| 1998.10.5 | 1999.3.31 | 島田彩夏6 | |||||||
|
| |||||||||
- コメンテーター
ほか
- リポーター
ほか
主なコーナー
- 曜日コーナー（15時台）
- 主に水曜から金曜にかけて放送。
- 栗原はるみのすてきレシピ（木曜日）
- 料理研究家の栗原はるみによる料理コーナー。ただ調理するだけで無く、食材についての解説やライフスタイルに関した話題も放送。ちなみにスタジオセットの2階にキッチンがあった。1998年3月まで放送。
- 辛口ピーコのファッションチェック（金曜日）
- タレントで服飾評論家のピーコが、街行く女性のファッションを批評するコーナー。1996年6月のTBS『スーパーワイド』終了後から、本番組にコーナーごと移籍。
- 夕刊トゥデイ・夕刊早読み隊
- 番組初期は夕刊フジ編集局から中継で夕刊フジの内容を紹介する「夕刊トゥデイ」として放送。後に夕刊の一面、及び社会面の記事からいくつか取り上げる「夕刊早読み隊」にリニューアル。
エピソード
- 番組放送中に男がスタジオに乱入して奇声を上げ、それが電波に乗るという事件が発生した。
- 番組末期のエンディングでは、提供スポンサーの紹介の後に「21世紀まであと○日」との表示を実施していた。
- 1996年8月8日の河田町での最後のフジテレビの日の際には、本番組の起源となる番組『3時のあなた』の歴代司会者が特別出演して、『3時のあなた』を振り返る特別企画も放送された。森光子・寺島純子・木元教子・芳村真理・坪内ミキ子・うつみ宮土理らが生出演、扇千景はVTRで出演した。
- 1997年4月1日にはさくらんぼテレビジョンと高知さんさんテレビが開局したため、さくらんぼテレビとさんさんテレビと中継をつないでひまわりキャラバンの特別版が放送された。
- 新聞のラテ欄・テレビ情報誌の番組表には1997年3月28日まで「ビッグトゥデイ」と表記されていたが、同年3月31日からは、番組ロゴ「B:T」を施した「B・T」の表記に変わっている。
- 渥美清の没後、追悼企画としてフジテレビで制作・放送されたドラマ『男はつらいよ』を、同作で妹さくら役を演じた長山藍子を招いて番組内で放送した。フジテレビのアーカイブスには第1話と最終話のVTRが残されており、社員の一人が第1話の台本を保管していた。当初は、第1話のみの放送を予定していたが、最終話の一部のシーンも放送したところ、視聴者からの反響・要望が多く寄せられ、数日後に最終話も全部放送された。
- 本番組終了後、佐藤は『土曜一番!花やしき』の特集プレゼンターをしばらく務めた。
スタッフ
- 構成 : 山本喜浩、安達充ほか
- 技術 : 共同テレビ、八峯テレビ、FLT
- 編集技術 : テレモーションマックス
- 音響効果 : 第一音響
- 美術 : 夏野展實
- セットデザイン : 石森慎司
- タイトルCG : ケネックジャパン
- ディレクター : 内ヶ崎秀行
- プロデューサー : 牟田夏彦
- チーフプロデューサー : 今井一
- 制作協力 : 共同テレビ、イースト
- 制作 : フジテレビ第三制作部（現：情報制作センター）
ネット状況
ネット局
| 放送対象地域 | 放送局 | 系列 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 関東広域圏 | フジテレビジョン （CX） （基幹・制作局） |
フジテレビ系列 | |
| 北海道 | 北海道文化放送 （UHB） |
||
| 岩手県 | 岩手めんこいテレビ （mit） |
||
| 宮城県 | 仙台放送 （OX） |
||
| 秋田県 | 秋田テレビ （AKT） |
||
| 山形県 | さくらんぼテレビジョン （SAY） |
1997年4月開局から | |
| 福島県 | 福島テレビ （FTV） |
||
| 新潟県 | 新潟総合テレビ （NST） |
||
| 長野県 | 長野放送 （NBS） |
||
| 静岡県 | テレビ静岡 （SUT） |
||
| 富山県 | 富山テレビ放送 （BBT） |
||
| 石川県 | 石川テレビ放送 （ITC） |
||
| 福井県 | 福井テレビジョン放送 （FTB） |
||
| 中京広域圏 | 東海テレビ放送 （THK） |
||
| 近畿広域圏 | 関西テレビ放送 （KTV） |
||
| 島根県・鳥取県 | 山陰中央テレビジョン放送 （TSK） |
||
| 岡山県・香川県 | 岡山放送 （OHK） |
||
| 広島県 | テレビ新広島 （TSS） |
||
| 山口県 | テレビ山口 （tys） |
TBS系列 | 当初14:55に飛び降り。のちにフルネットへ移行 |
| 徳島県 | 四国放送 （JRT） |
日本テレビ系列 | 当初14:55に飛び降り。のちにフルネットへ移行 |
| 愛媛県 | 愛媛放送 （EBC） |
フジテレビ系列 | 現・テレビ愛媛 |
| 高知県 | 高知さんさんテレビ （KSS） |
1997年4月開局から | |
| 福岡県 | テレビ西日本 （TNC） |
||
| 佐賀県 | サガテレビ （STS） |
||
| 長崎県 | テレビ長崎 （KTN） |
||
| 熊本県 | テレビ熊本 （TKU） |
||
| 大分県 | テレビ大分 （TOS） |
フジテレビ系列 日本テレビ系列 |
|
| 宮崎県 | テレビ宮崎 （UMK） |
フジテレビ系列 日本テレビ系列 テレビ朝日系列 |
|
| 鹿児島県 | 鹿児島テレビ放送 （KTS） |
フジテレビ系列 | |
| 沖縄県 | 沖縄テレビ放送 （OTV） |
