国際数学者会議

国際数学者会議（こくさいすうがくしゃかいぎ、International Congress of Mathematicians、ICM）は数学界最大の会合であり、4年に一度、国際数学連合の主催により行われる。

第1回会議は1897年にスイスのチューリッヒで行われた。1900年の会議では、ヒルベルトが興味のある問題として23の未解決問題を発表したことが20世紀の数学界に影響を与えた。今日では、それらの問題はヒルベルトの23の問題と呼ばれる。

開会式では、フィールズ賞、ネヴァンリンナ賞、ガウス賞、陳省身賞 (Chern Medal) が授与される。会議ごとに、招待講演に基づく学術的な論文を含む議事録（プロシーディングス）が刊行される。

1998年の会議には3,346人が参加した。会議中には、会議の主催者により選ばれた著名な数学者による21の1時間の全体講演と、169の45分間の招待講演が行われた。さらに、参加者による各15分間の発表が行われた。アメリカ数学会は、2006年の会議の参加者は4,500人を超えたと発表した。2014年の会議は韓国のソウルで開かれた。

会議一覧

開催年	都市	国
1897年	チューリッヒ	テンプレート:SUI
1900年	パリ	テンプレート:Flagicon フランス
1904年	ハイデルベルク	テンプレート:DEU1871
1908年	ローマ	テンプレート:Flagicon イタリア
1912年	ケンブリッジ	テンプレート:UK
1920年	ストラスブール	テンプレート:Flagicon フランス
1924年	トロント	テンプレート:Flagicon カナダ
1928年	ボローニャ	テンプレート:Flagicon イタリア
1932年	チューリッヒ	テンプレート:SUI
1936年	オスロ	テンプレート:Flagicon ノルウェー
1950年	ケンブリッジ	テンプレート:Flagicon アメリカ合衆国
1954年	アムステルダム	テンプレート:NED
1958年	エディンバラ	テンプレート:UK
1962年	ストックホルム	テンプレート:Flagicon スウェーデン
1966年	モスクワ	テンプレート:Flagicon ソビエト連邦
1970年	ニース	テンプレート:Flagicon フランス
1974年	バンクーバー	テンプレート:Flagicon カナダ
1978年	ヘルシンキ	テンプレート:Flagicon フィンランド
1982年（実際は1983年開催）	ワルシャワ	テンプレート:Flagicon ポーランド
1986年	バークレー	テンプレート:Flagicon アメリカ合衆国
1990年	京都	テンプレート:Flagicon 日本
1994年	チューリッヒ	テンプレート:SUI
1998年	ベルリン	テンプレート:GER
2002年	北京	テンプレート:Flagicon 中国
2006年	マドリード	テンプレート:Flagicon スペイン
2010年	ハイデラバード	テンプレート:Flagicon インド
2014年	ソウル	テンプレート:Flagicon 韓国
2018年（予定）	リオデジャネイロ	テンプレート:Flagicon ブラジル

日本人の全体講演者・招待講演者

1897年に国際数学者会議が始まって以来、日本人の全体講演者は、伊原康隆、角谷静夫、柏原正樹、加藤和也、佐藤幹夫、中島啓、深谷賢治、三輪哲二、望月拓郎^[1]、森重文の10人のみである。全体講演者ではないが、志村五郎は招待講演者として4度、広中平祐、岩澤健吉、荒木不二洋は招待講演者としてそれぞれ2度、小平邦彦は招待講演者として1度招聘されている^[2]。一方、アメリカの大学の研究者で2014年の国際数学者会議に招聘された全体講演者は10人である^[3]。プリンストン大学の現・数学科教授28人中26人（約93%）^[4]、東京大学大学院数理科学研究科理学部数学科の現・教授28人中9人（約35%）^[5]が国際数学者会議の全体講演者または招待講演者であり、国際数学者会議の全体講演または招待講演は一流数学者の証と言える。

親子で講演者として招聘されているのは、1962年のストックホルムでの招待講演者の井草準一、その息子で1990年の京都での招待講演者の井草清（ブランダイス大学教授）がいる。

2014年（ソウル）
- 全体講演（1人）^[6] - 望月拓郎
- 招待講演（5人）^[7] - 熊谷隆、辻井正人、平地健吾、小木曽啓示、戸田幸伸
2010年（ハイデラバード）
- 全体講演（0人）^[8]
- 招待講演（5人）^[9] - 斎藤毅、斎藤秀司、山口孝男、泉正己、岩田覚
2006年（マドリード）
- 全体講演（2人）^[10] - 深谷賢治、加藤和也
- 招待講演（6人）^[11] - 藤原一宏、寺杣友秀、満渕俊樹、小野薫、小沢登高、石井仁司
2002年（北京）
- 全体講演（1人）^[12] - 中島啓
- 招待講演（6人）^[13] - 加藤和也、古田幹雄、向井茂、小林俊行、野海正俊、堀健太朗
1998年（ベルリン）
- 全体講演（0人）^[14]
- 招待講演（6人）^[15] - 望月新一、辻雄、大槻知忠、脇本実、林修平、岡本久
1994年（チューリッヒ）
- 全体講演（0人）^[16]
- 招待講演（2人）^[17] - 宮岡洋一、田中洋
1990年（京都）
- 全体講演（2人）^[18] - 森重文、伊原康隆
- 招待講演（22人）^[19] - 深谷賢治、井草清、井川満、神保道夫、柏原正樹、加藤和也、川又雄二郎、小谷眞一、楠岡成雄, 松木敏彦、三村昌泰、森正武、森田茂之、村井隆文、大沢健夫、斎藤盛彦、齋藤恭司、塩田徹治、砂田利一、高崎金久、土屋昭博、村上温夫
1986年（バークレー）
- 全体講演（0人）^[20]
- 招待講演（3人）^[21] - 肥田晴三、国田寛、三輪哲二
1983年（ワルシャワ）
- 全体講演（1人）^[22] - 佐藤幹夫
- 招待講演（4人）^[23] - 飯高茂、森重文、西田孝明、大島利雄

出典

外部リンク

[1] ttp://www.nikkei.com/article/DGXNZO72178150T00C14A6TJM000/

[2] ttp://www.mathunion.org/db/ICM/Speakers/SortedByLastname.php

[3] ttp://www.icm2014.org/en/program/scientific/plenary

[4] ttp://www.math.princeton.edu/directory/faculty

[5] ttp://www.ms.u-tokyo.ac.jp/teacher/ichiran_gojyuon.html#ka

[6] ttp://www.icm2014.org/en/program/scientific/plenary

[7] ttp://www.icm2014.org/en/program/scientific/section

[8] ttp://www.icm2010.in/scientific-program/invited-speakers

[9] ttp://www.icm2010.in/scientific-program/invited-speakers

[10] ttp://www.icm2006.org/scientificprogram/plenarylectures/

[11] ttp://icm2006.org/v_f/web_fr.php?PagIni=2il

[12] ttp://159.226.47.99:8080/B/Plenary.htm

[13] ttp://159.226.47.99:8080/B/Invited_Speakers.htm#1

[14] ttp://elib.zib.de/ICM98/B/2/

[15] ttp://elib.zib.de/ICM98/B/3/

[16] ttp://www.mathunion.org/db/ICM/Speakers/SortedByCongress.php

[17] ttp://www.mathunion.org/db/ICM/Speakers/SortedByCongress.php

[18] ttp://www.mathunion.org/db/ICM/Speakers/SortedByCongress.php

[19] ttp://www.mathunion.org/db/ICM/Speakers/SortedByCongress.php

[20] ttp://www.mathunion.org/db/ICM/Speakers/SortedByCongress.php

[21] ttp://www.mathunion.org/db/ICM/Speakers/SortedByCongress.php

[22] ttp://www.mathunion.org/db/ICM/Speakers/SortedByCongress.php

[23] ttp://www.mathunion.org/db/ICM/Speakers/SortedByCongress.php

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