東京都電車
テンプレート:混同 東京都電車(とうきょうとでんしゃ)は、東京都電車条例[1]に基き東京都が経営する軌道(路面電車)である。略称および愛称は都電(とでん)。1972年以降は、荒川線のみとなっている。
歴史
東京都が経営する路面電車は、最盛期には41系統が存在し、総延長は213kmに及んだが、自動車の増加による運行の困難と交通局の経営悪化によって1967年から1972年にかけて181kmの区間が廃止され、都営バスや都営地下鉄、営団地下鉄(現・東京メトロ)に転換された。
沿革
前史
- 1903年(明治36年)8月22日:馬車鉄道の東京馬車鉄道が動力を馬から電気に改めることで誕生した東京電車鉄道(電鉄[2])が、品川 - 新橋間を開業。
- 1903年(明治36年)9月15日:東京市街鉄道(街鉄)が数寄屋橋 - 神田橋間を開業。
- 1904年(明治37年)12月8日:東京電気鉄道(外濠線)が土橋(新橋駅北口) - 御茶の水間を開業。
- 1905年(明治38年)10月:東京の地理教育を目的に、3社による当時の路線をうたった歌として「東京地理教育電車唱歌」(全52番)が発表される。
- 1906年(明治39年)9月11日:電鉄・街鉄・外濠線の3社が合併し、東京鉄道(東鉄)成立。
- 1911年(明治44年)8月1日:東京市が東京鉄道を買収。東京市電気局を開設し、東京市電となる。
- 1911年(明治44年)8月22日:王子電気軌道(王電)が大塚 - 飛鳥山上間を開業。
- 1911年(明治44年)12月31日:東京市電で日本の交通事業史上初のストライキが行われる。
- 1917年(大正6年)12月30日:城東電気軌道、錦糸町 - 小松川間を開業。
- 1921年(大正10年)8月26日:西武軌道、淀橋 - 荻窪(現・荻窪駅南口)間を開業(10月1日、武蔵水電に合併。さらに1922年(大正11年)6月1日帝国電燈に合併)。
- 1922年(大正11年)6月11日:玉川電気鉄道(玉電・1907年(明治40年)開業)渋谷 - 渋谷橋間を開通。
- 1922年(大正11年)10月1日:帝国電燈、西武鉄道(旧社)に鉄軌道事業を譲渡。
- 1924年(大正13年)3月29日:京浜電気鉄道品川駅(現・北品川駅)と接続、直通運転を開始。
- 1933年(昭和8年)4月1日:京浜電気鉄道との直通運転を取り止める。
- 1935年(昭和10年)12月27日:西武鉄道(旧社)、東京乗合自動車(青バス)に新宿軌道線の経営を委託。
- 1937年(昭和12年)3月25日:城東電気軌道、青バスに吸収合併される。
- 1938年(昭和13年)4月15日:玉電、東京横浜電鉄に合併。
- 1938年(昭和13年)4月25日:青バス、東京地下鉄道に吸収合併される。同社は城東軌道線を引き続き経営し、西武鉄道(旧社)から新宿軌道線の経営を受託する。
- 1938年(昭和13年)10月14日:東京横浜電鉄、旧玉電路線の渋谷以東部分(下記)の経営を東京市へ委託する。
- 1942年(昭和17年)2月1日:東京市が王電と東京地下鉄道の城東軌道線(下記)を買収し、東京地下鉄道から新宿軌道線の運営管理を引き継ぐ。
都制施行後 - 財政再建団体指定
- 1943年(昭和18年)7月1日:東京都制施行。市電気局を東京都交通局に改組。東京都電となる(実際には、しばらく「市電」のままで呼ばれた)。
- 1944年(昭和19年)5月4日:下記9線区、戦時下に伴う不要不急路線として廃止。
- 天現寺橋 - 恵比寿長者丸間
- 矢来下 - 江戸川橋間
- 汐留 - 三原橋間
- 東京駅(丸ノ内口)南口 - (丸の内パークビルディング向かい) - 都庁前(現・三菱東京UFJ銀行本店前)
- 人形町 - 両国(日本橋両国)間
- 東京港口 - 芝浦二丁目(船路橋前)間(撤去せず、1969年の第四次都電撤去時まで車両工場引込線として存続)
- 数寄屋橋 - 土橋間
- 御茶の水 - 錦町河岸間
- 水天宮前 - 土洲橋(現・東京シティエアターミナル前)間
- 1948年(昭和23年)3月10日:東京急行電鉄より正式に同社玉川線の受託区間を買収。
- 1951年(昭和26年)4月5日:西武鉄道(西武鉄道(旧社)を合併)より正式に同社新宿軌道線、新宿駅前(上記角筈一丁目) - 荻窪駅前間を買収。杉並線とする(角筈一丁目(西武新宿駅前) - 新宿駅前(ルミネエスト北端付近)間は休止中のまま西武鉄道の免許路線として存置)。
- 1952年(昭和27年)5月20日:今井線 東荒川 - 今井橋間(城東電軌継承路線)、トロリーバスに置き換えのため廃止。
- 1953年(昭和28年)5月31日:角筈終点付近(靖国通り新宿ピカデリー脇 - 新宿通り三峰館脇間)、整理撤去。新宿駅前停留所を歌舞伎町交差点に一本化。
- 1963年(昭和38年)10月1日:北青山一丁目 - 三宅坂間及び半蔵門 - 九段上間、1964年東京オリンピック開催に伴う道路整備のため廃止。
- 1963年(昭和38年)12月1日:杉並線 新宿駅前 - 荻窪駅前間、営団地下鉄荻窪線と競合のため廃止。
- 1966年(昭和41年)5月29日:志村線 巣鴨車庫前 - 志村橋間、都営地下鉄6号線建設工事のため廃止。
- 1967年(昭和42年)1月1日:交通局、財政再建団体の指定を受ける。
路線撤去
- 1967年(昭和42年)12月10日:財政再建に伴う都電撤去計画に基づき、第一次都電撤去(品川駅前 - 東京港口間他12線区・都電銀座線など8系統線廃止)
- 1968年(昭和43年)2月25日・3月31日:第二次都電撤去(2月:千住四丁目 - 三ノ輪橋間他3線区、3月:数寄屋橋 - 文京区役所前間他2線区)
- 1968年(昭和43年)9月29日:第三次都電撤去(渋谷駅前 - 北青山一丁目間他6線区)
- 1969年(昭和44年)10月25日:第四次都電撤去(泉岳寺前 - 四谷三丁目間他11線区)
- 1970年(昭和45年)3月27日:第五次都電撤去(新宿駅前 - 外神田二丁目他2線区)
- 1971年(昭和46年)3月18日:第六次都電撤去(大塚駅前 - 本所一丁目他7線区)。この廃止で、「日本最大の路面電車」は京都市電になる。
- 1972年(昭和47年)11月12日:第七次都電撤去(錦糸町駅前 - 日本橋間他6線区)。早稲田 - 王子駅前 - 三ノ輪橋間(王電継承路線)のみとなる。
1路線1系統化後
- 1974年(昭和49年)10月1日:残存区間の撤去計画撤回。恒久化が決定され、運転系統を単一に改める。「荒川線」の呼称を採用。
- 1978年(昭和53年)10月1日:ワンマン化。
- 1990年(平成2年)4月:28年振りの新型車両8500形運行開始。
- 1993年(平成5年)11月11日:プリペイドカード(Tカード)導入。
- 1994年(平成6年)10月1日:バス共通カード使用開始。
- 2000年(平成12年)11月11日:荒川一中前停留場が開設される。
- 2007年(平成19年)3月18日:PASMO使用開始(同時にSuicaでの乗車も可能になる)。
- 2007年(平成19年)5月27日:9000形運行開始。同時に荒川電車営業所内に旧型車輌(5500形・7500形)の展示施設が設置される。
- 2009年(平成21年)4月26日:8800形運行開始。
路線
運行路線
旧路線
区間ごとの正式な線路名称を基準に記し、当該区間または複数の区間をまとめた通称がある場合は付記する。
運転系統は1962年を基準とする(26系統を除く)。
電停の名称は、最終運行時のものである。
東京電車鉄道(電鉄)が一部または全部を敷設した路線
- 品川線(1・3・7系統)
- 北品川 - 品川八ツ山 - 品川駅前 - 泉岳寺 - 札ノ辻 - 三田
- 1903年8月22日:品川八ツ山 - 三田間開業
- 1924年:京浜電気鉄道北品川駅に接続
- 1933年4月1日:北品川 - 品川駅前間廃止
- 1967年12月10日:廃止
- 金杉線(1・4系統)
- 三田 - 東京港口 - 金杉橋 - 浜松町一丁目 - 新橋
- 1903年8月22日:開業
- 1967年12月10日:廃止(東京港口 - 金杉橋は非営業線化)
- 1969年10月26日:非営業区間廃止
- 本通線(1・4・19・22・40系統)
- 新橋 - 銀座七丁目 - 銀座四丁目 - 京橋 - 通三丁目 - 日本橋 - 室町三丁目 - 神田駅前 - 須田町
- 1903年11月25日:開業
- 1967年12月10日:新橋 - 通三丁目廃止
- 1971年3月18日:廃止
- 上野線(1・19・20・24・30・37・40系統)
- 須田町 - 万世橋 - 外神田三丁目 - 上野広小路 - 上野公園 - 上野駅前
- 1903年11月25日:開業
- 1972年11月12日:廃止
- 吾妻橋線(24・30系統)
- 上野駅前 - 菊屋橋 - 雷門 - 浅草 - 本所吾妻橋
- 1904年3月18日:上野駅前 - 雷門間開業。一部は単線一方通行(隣接する2本の道路に、それぞれ逆方向行きの軌道が敷かれていた)
- 1907年頃:経路変更
- 1908年4月12日:雷門 - 浅草間開業(雷門 - 吉野町間開業)
- 1920年代後半:浅草 - 本所吾妻橋間開業
- 1972年11月12日:廃止
- 蔵前線(22・31系統)
- 雷門 - 駒形二丁目 - 厩橋 - 蔵前 - 浅草橋駅前 - 浅草橋
- 1904年2月1日:開業
- 1967年12月10日:駒形二丁目 - 雷門間廃止
- 1971年3月18日:廃止
- 室町線(22・31系統)
- 浅草橋 - 小伝馬町 - 室町三丁目 - 新常盤橋 - 丸ノ内一丁目
- 1904年2月1日:浅草橋 - 室町付近開業。一部は単線一方通行
- 1910年頃:経路変更
- 1914年4月6日:本石町(室町三丁目) - 新常盤橋間開業
- 1920年10月5日:新常盤橋 - 丸ノ内一丁目間開業
- 1969年10月26日:室町三丁目 - 丸ノ内一丁目間廃止
- 1971年3月18日:廃止
東京市街鉄道(街鉄)が一部または全部を敷設した路線
- 神田橋線(2・5・15・25・35・37系統)
- 日比谷公園 - 馬場先門 - 大手町 - 神田橋 - 小川町
- 1903年9月15日:日比谷公園 - 神田橋間開業
- 1903年12月29日:神田橋 - 小川町間開業
- 1968年3月31日:日比谷公園 - 大手町間廃止
- 1968年9月29日:廃止
- 築地線(8・9・11・36系統)
- 日比谷公園 - 数寄屋橋 - 銀座四丁目 - 三原橋 - 築地 - 桜橋 - 茅場町( - 人形町)
- 1903年9月15日:日比谷公園 - 数寄屋橋間開業
- 1904年5月15日:数寄屋橋 - 人形町間開業(のち茅場町 - 水天宮前は新大橋線に、水天宮前 - 人形町は和泉橋線に編入)
- 1968年9月29日:日比谷公園 - 築地間廃止
- 1971年3月18日:廃止
- 半蔵門線(8・9・10・11系統)
- 日比谷公園 - 桜田門 - 三宅坂 - 半蔵門
- 1903年11月1日:開業
- 1968年2月25日:桜田門 - 半蔵門間廃止
- 1968年9月29日:廃止
- 新宿線(11・12・13系統)
- 半蔵門 - 四谷見附 - 四谷三丁目 - 新宿二丁目 - 四谷三光町 - 角筈 - 新宿駅前
- 1903年12月29日:開業
- 1949年4月1日:新宿駅前停留所を現在の歌舞伎町交差点に移転。旧停留所(現・スタジオアルタ前) - 新宿三丁目間撤去。
- 1968年2月25日:半蔵門 - 四谷見附間廃止
- 1970年3月27日:廃止
- 両国橋線(10・12・25・29系統)
- 小川町 - 淡路町 - 須田町 - 岩本町 - 浅草橋 - 両国 - 両国二丁目
- 1903年12月29日:小川町 - 両国間開業
- 1905年6月3日:両国 - 小泉町(両国二丁目)間開業
- 1970年1月27日:小川町 - 須田町間廃止
- 1972年11月12日:廃止
- 浜町線
- 人形町 - 両国
- 1904年5月15日:開業
- 1944年5月4日:廃止
- 蓬莱橋線(一部)
- 三原橋 - 蓬莱橋
- 1904年頃:開業
- 1909年頃?:一旦廃止
- 千代田橋線(15・28・38系統)
- 大手町 - 丸ノ内一丁目 - 呉服橋 - 日本橋 - 茅場町 - 永代橋
- 1904年5月15日:茅場町 - 永代橋間開業
- 1910年5月4日:呉服橋 - 茅場町間開業
- 1912年12月28日:大手町 - 呉服橋間開業
- 1968年9月29日:大手町 - 丸ノ内一丁目間廃止
- 1969年10月26日:丸ノ内一丁目 - 日本橋間廃止
- 1972年11月12日:廃止
- 洲崎線(28・38系統)
- 永代橋 - 永代二丁目 - 門前仲町 - 洲崎 - 東陽公園前
- 黒江町(永代二丁目) - 亀住町(深川一丁目)(のち高橋線は門前仲町経由となり廃線)
- 洲崎 - 東陽公園前は城東電気軌道と共用
- 1904年5月15日:永代橋 - 亀住町間開業
- 1911年10月15日:黒江町(永代二丁目) - 門前仲町間開業
- 1914年7月13日:門前仲町 - 沢海橋間開業
- 1915年頃? : 洲崎まで開業
- 1930年3月1日 : 門前仲町 - 深川一丁目間開業に伴い、黒江町 - 深川一丁目間営業休止
- 1942年2月1日 :陸上交通事業調整法に基づき水神森 - 洲崎間を城東電車より東京市に統合
- 陸上交通事業調整法に基づき東京市に統合された軌道線の区間は次のとおり。
- 王子電車:三輪橋 - 早稲田、王子 - 赤羽
- 城東電車:錦糸町 - 西荒川、水神森 - 洲崎
- 西武鉄道:新宿駅 - 荻窪
- 陸上交通事業調整法に基づき東京市に統合された軌道線の区間は次のとおり。
- 1972年11月12日:廃止
- 三田線(2・5・35・37系統)
- 三田 - 芝園橋 - 御成門 - 西新橋一丁目 - 日比谷公園
- 1904年6月21日:開業
- 1967年12月10日:三田 - 西新橋一丁目間廃止
- 1968年2月25日:廃止
- 九段線(10・12・15系統)
- 小川町 - 神保町 - 九段下 - 九段上
- 1904年12月7日:小川町 - 九段下間開業
- 1907年7月6日:九段下 - 九段上間開業
- 1970年3月27日:廃止
- 本郷線(19系統)
- 須田町 - 外神田二丁目 - 本郷三丁目 - 東大農学部前 - 向丘二丁目 - 白山上
- 1904年1月15日:須田町 - 本郷三丁目間開業
- 1913年3月15日:本郷三丁目 - 本郷追分町間開業
- 1915年3月8日:本郷追分町 - 本郷肴町、本郷肴町 - 白山坂上間開業
- 1922年:須田町 - 松住町(外神田二丁目)間廃止
- 1943年4月28日:白山連絡線:本郷肴町(向丘二丁目) - 白山上間旅客営業休止
- 1971年3月18日:廃止
- 切通線(16・39系統)
- 文京区役所前 - 本郷三丁目 - 上野広小路
- 1904年11月8日:本郷四丁目(三丁目) - 上野広小路間開業
- 1908年4月12日:春日町(文京区役所前) - 本郷三丁目間開業
- 1971年3月18日:廃止
- 青山線(6・9・10系統)
- 三宅坂 - 赤坂見附 - 北青山一丁目 - 北青山三丁目 - 南青山五丁目 - 青山車庫前 - 渋谷駅前
- 1904年9月6日:三宅坂 - 青山四丁目(北青山三丁目)間開業
- 1906年12月29日:青山四丁目 - 青山七丁目(青山車庫前)間開業
- 1911年8月3日:青山七丁目 - 中渋谷ステーション前(渋谷駅東口の宮益坂下)間開業
- 1923年3月29日:中渋谷 - 渋谷駅前間開業(渋谷駅前は西口の現在のハチ公前広場の位置。後に建てられた東横百貨店の一階に食い込んでいた)。
- 1957年3月26日:渋谷駅前を西口の東横百貨店一階から東口の現・渋谷ヒカリエ前へ移転。既にあった天現寺橋線の渋谷駅前停留所と集約。渋谷駅前(西口) - 渋谷駅前(東口・宮益坂下)間を撤去し、宮益坂上 - 宮益坂 - 渋谷駅前(東口)間を単線化とする代わりに、渋谷駅前(東口) - 金王坂 - 宮益坂上間を単線で敷設。この結果、青山車庫前 - 渋谷駅前間がループ状となる。
- 1963年10月1日:三宅坂 - 北青山一丁目間廃止
- 1968年9月29日:廃止
- 江戸川線(15・39系統)
- 九段下 - 飯田橋 - 大曲 - 江戸川橋 - 早稲田車庫前 - 早稲田
- 1906年3月21日:九段下 - 飯田橋間開業
- 1906年9月27日:飯田橋 - 大曲間開業
- 1907年11月28日:大曲 - 江戸川橋間開業
- 1918年7月6日:江戸川橋 - 早稲田(下戸塚)間開業
- 1949年12月1日:早稲田で早稲田線(旧王電路線)と接続
- 1968年9月29日:廃止
- 番町線(10系統)
- 半蔵門 - 九段上
- 1905年12月19日:半蔵門 - 三番町間開業
- 1906年1月20日:三番町 - 九段上間開業
- 1963年10月1日:廃止
- 市ヶ谷線(12系統)
- 九段上 - 市ヶ谷見附
- 1906年1月20日:九段上 - 市ヶ谷間開業
- 1920年9月19日:市ヶ谷 - 市ヶ谷見附間開業
- 1970年3月27日:廃止
- 厩橋線(16・39系統)
- 上野広小路 - 御徒町駅前 - 三筋二丁目 - 厩橋 - 本所一丁目
- 1905年7月18日:上野 - 西町間、本所 - 小島町間開業
- 1905年9月17日:西町 - 小島町間開業
- 1971年3月18日:廃止
- 虎ノ門線(3・8系統系統)
- 桜田門 - 虎ノ門 - 神谷町
- 虎ノ門 - 霊南坂
- 1905年10月11日:桜田門 - 霊南坂間開業(一部外濠線と共用)
- 1909年11月23日:虎ノ門 - 霊南坂間廃止
- 1911年頃:新線建設のため桜田門 - 虎ノ門間撤去
- 1912年6月7日:桜田門 - 神谷橋間新線開業
- 1968年9月29日:廃止
- 江東橋線(25・29・38系統)
- 両国二丁目 - 緑町一丁目 - 江東橋 - 錦糸堀車庫前 - 錦糸堀
- 1905年6月3日:小泉町(両国二丁目) - 亀沢町(緑町一丁目)間開業
- 1911年12月28日:亀沢町 - 江東橋間開業
- 1910年代後半:江東橋 - 錦糸堀(錦糸堀車庫前)間開業(1918年6月24日江東橋 - 花房町三丁目0.6km開業)
- 1920年頃:錦糸堀車庫前 - 錦糸堀間開業(1922年2月1日花房町三丁目 - 同地内0.2km開業)
- 1972年11月12日:廃止
- 業平線(16・23・24系統)
- 緑町一丁目 - 石原一丁目 - 本所一丁目 - 本所吾妻橋 - 業平橋 - 押上 - 十間橋 - 柳島 - 福神橋
- 業平橋 - 浅草駅(現:とうきょうスカイツリー駅)前
- 1905年頃:亀沢町(緑町一丁目) - 外手町(本所一丁目)間開業
- 1910年頃:外手町 - 浅草駅前間開業
- 1907年4月18日:厩橋一丁目 - 吾妻橋間開業
- 1910年4月19日:吾妻橋 - 中ノ郷間開業
- 1910年7月28日:中ノ郷 - 業平橋間開業
- 1913年11月11日:業平橋 - 押上橋(押上)間開業
- 1919年7月18日:押上 - 柳島橋間開業
- 1910年代:押上橋 - 柳島妙見堂前(十間橋)間開業
- 1920年頃:柳島妙見前 - 柳島間開業
- 1931年6月25日:業平橋 - 浅草駅前間廃止
- 1958年4月25日:柳島 - 福神橋間開業
- 1972年11月12日:廃止
東京電気鉄道(外濠線)が一部または全部を敷設した路線
- 錦町線
- 御茶ノ水 - 駿河台下 - 錦町河岸 - 神田橋 - 新常盤橋
- 1904年12月8日:開業
- 1944年5月4日:御茶ノ水 - 錦町河岸間廃止(残余は水道橋線に編入)
- 土橋線(17系統)
- 新常盤橋 - 呉服橋 - 東京駅八重洲口 - 鍛冶橋 - 数寄屋橋 - 新橋駅北口
- 1904年12月8日:開業
- 1944年5月4日:数寄屋橋 - 新橋駅北口間廃止
- 1968年3月31日:廃止
- 溜池線(3・6系統)
- 虎ノ門 - 溜池 - 赤坂見附 - 四谷見附
- 喰違見附付近が専用軌道。同区間に都電唯一のトンネルがあったが、首都高速道路新宿線建設により移設された
- 1905年9月15日:四谷見附 - 葵坂間開業
- 1905年10月11日:虎ノ門 - 葵坂間開業
- 1967年12月10日:廃止
- 牛込線(3・12系統)
- 四谷見附 - 市ヶ谷見附 - 飯田橋
- 1905年頃:開業(1905年4月5日お茶の水 - 東竹町間開業、1905年5月12日東竹町 - 神楽坂間開業、1905年8月12日神楽坂 - 四谷見附間開業)
- 1967年12月10日:市ヶ谷見附 - 飯田橋間廃止
- 1970年3月27日:廃止
- 信濃町線(7・33系統)
- 四谷三丁目 - 信濃町 - 北青山一丁目
- 信濃町の国鉄線跨線橋は都電専用橋
- 1906年3月3日:信濃町 - 青山一丁目(北青山一丁目)間開業
- 1907年10月25日:四谷塩町(四谷三丁目) - 信濃町間開業
- 1969年10月26日:廃止
- 広尾線(7系統)
- 青山一丁目 - 西麻布 - 天現寺橋
- 大半が専用軌道
- 1906年3月3日:開業
- 1969年10月26日:廃止
- 蓬莱橋線(6系統)
- 三原橋 - 新橋 - 西新橋一丁目 - 虎ノ門
- 三原橋 - 蓬莱橋間は一時街鉄線として存在
- 1905年頃:八官町(新橋付近?) - 琴平宮前(虎ノ門付近?)間開業
- 1905年4月3日:土橋 - 虎ノ門間開業
- 1909年頃:土橋 - 虎ノ門間新線建設のため撤去
- 1909年11月23日:新橋 - 虎ノ門間新線開業、土橋 - 二葉町間開業
- 1922年8月20日:二葉町 - 芝口一丁目間開業
- 1924年6月21日:芝口一丁目 - 木挽町四丁目(三原橋)間開業
- 1944年5月4日:三原橋 - 汐留間廃止
- 1961年4月1日:新橋駅前 - 汐留間廃止
- 1967年12月10日:廃止
- お茶の水線(13・19系統)
- 飯田橋 - 水道橋 - 御茶ノ水 - 外神田二丁目 - 万世橋 - 秋葉原駅東口
- 1905年4月5日:お茶の水 - 東竹町間開業
- 1905年5月12日:東竹町 - 神楽坂間開業(飯田橋開業?)
- 1905年11月23日:お茶の水 - 松住町(外神田二丁目)間開業
- 1907年7月25日:松住町 - 万世橋間開業
- 1958年4月25日:万世橋 - 秋葉原駅東口間開業
- 1970年3月27日:飯田橋 - 外神田二丁目、万世橋 - 秋葉原駅東口間廃止
- 1971年3月18日:廃止
東京鉄道が一部または全部を敷設した路線
- 富坂線(16・17・39系統)
- 大曲 - 伝通院前 - 文京区役所前
- 1908年4月12日:(本郷三丁目) - 春日町(文京区役所前) - 小石川表町(伝通院前)間開業
- 1909年12月30日:大曲 - 小石川表町間開業
- 1968年9月29日:大曲 - 伝通院間廃止
- 1971年3月18日:廃止
- 白山線(2・18・35系統)
- 文京区役所前 - 白山上
- 1909年1月20日:春日町(文京区役所前) - 指ヶ谷町間開業
- 1910年4月30日:指ヶ谷町 - 白山上間開業
- 1968年2月25日:廃止
- 高橋線(23系統)
- 門前仲町 - 深川一丁目 - 高橋 - 森下町 - 緑町一丁目
- 福島橋(永代二丁目) - 亀住町(深川一丁目)を洲崎線より編入?
- 1908年6月13日:深川(深川一丁目) - 本所(緑町一丁目)間開業
- 1916年3月1日:深川一丁目 - 門前仲町間開業、深川一丁目 - 黒江町間を廃止し、門前仲町経由に変更
- 1972年11月12日:廃止
- 和泉橋線(13・21系統)
- 土州橋 - 水天宮前 - 人形町 - 小伝馬町 - 岩本町 - 秋葉原駅東口 - 御徒町駅前 - 上野駅前
- 水天宮前 - 人形町は築地線より編入
- 上野駅前周辺(昭和通り)はセンターリザベーション化されていた
- 1904年5月15日:(数寄屋橋) - 水天宮前 - 人形町 - (両国)間開業
- 1910年9月2日:人形町 - 車坂町(上野駅前付近)間開業
- 1923年4月15日:土州橋 - 水天宮前間開業
- 1944年5月4日:土州橋 - 水天宮前間廃止
- 1969年10月26日:水天宮前 - 岩本町、秋葉原駅東口 - 上野駅前間廃止
- 1970年3月27日:廃止
- 三ノ輪線(21・31系統)
- 上野駅前 - 下谷二丁目 - 三ノ輪車庫前 - 三ノ輪橋 - 千住大橋
- 上野駅前周辺はセンターリザベーション化されていた
- 1908年6月16日:車坂町(上野駅前付近) - 坂本四丁目間開業
- 1910年4月11日:坂本二丁目 - 金杉上町間開業
- 1911年4月16日:三ノ輪橋 - 下谷三島神社間開業
- 1912年12月29日:三ノ輪橋 - 千住大橋間開業
- 1968年2月25日:三ノ輪橋 - 千住大橋間廃止
- 1969年10月26日:廃止
- 水道橋線(2・17・18・35系統)
- 新常盤橋 - 神田橋 - 錦町河岸 - 神保町 - 水道橋 - 後楽園 - 文京区役所前
- 新常盤橋 - 錦町河岸は錦町線より編入
- 1904年12月8日:新常盤橋 - 錦町河岸間開業
- 1908年4月12日:神保町 - 春日町(文京区役所前)間開業
- 1920年5月29日:錦町河岸 - 神保町間開業
- 1968年3月31日:廃止
- 古川線(4・5・7・8・34系統)
- 天現寺橋 - 古川橋 - 麻布十番 - 赤羽橋 - 芝園橋 - 金杉橋
- 一の橋周辺はセンターリザベーション化されていた
- 1908年11月18日:天現寺橋 - 四ノ橋間開業
- 1908年12月29日:四ノ橋 - 一ノ橋間開業
- 1909年6月22日:一ノ橋 - 赤羽橋間開業
- 1911年12月26日:赤羽橋 - 芝園橋間開業
- 1914年3月15日:芝園橋 - 金杉橋間開業
- 1969年10月26日:廃止
- 大塚線(16・17系統)
- 伝通院前 - 大塚三丁目 - 新大塚 - 大塚車庫前 - 大塚駅前
- 1910年10月14日:伝通院前 - 大塚窪町(大塚三丁目)間開業
- 1911年11月2日:大塚窪町 - 大塚郡市境界間開業
- 1913年4月5日:大塚郡市境界 - 大塚駅前間開業
- 1971年3月18日:廃止
- 巣鴨線(18系統・35系統・2系統)
- 白山上 - 東洋大学前 - 千石一丁目 - 巣鴨駅前 - 巣鴨車庫前
- 1910年4月30日:(指ヶ谷町) - 白山上 - 白山下間開業
- 1911年7月14日:白山下 - 小石川原町(東洋大学前 - 千石一丁目間)間開業
- 1911年11月2日:小石川原町 - 小石川郡市境界間開業
- 1912年4月30日:小石川郡市境界 - 巣鴨橋(巣鴨車庫前)間開業
- 1968年2月25日:廃止
- 千住線(22系統)
- 駒形二丁目 - 浅草 - 隅田公園 - 泪橋 - 南千住
- 1908年4月12日:(雷門) - 浅草 - 吉野町間開業
- 1909年4月18日:吉野町 - 泪橋間開業
- 1910年7月28日:泪橋 - 南千住間開業
- 1921年3月26日:駒形二丁目 - 浅草間開業
- 1971年3月18日:廃止
王子電気軌道が敷設した路線
- 三河島線(27系統:現・荒川線)
- 三ノ輪橋 - 熊ノ前
- 大半が専用軌道
- 1913年4月1日:開業
- 荒川線(27・32系統:現・荒川線)
- 熊ノ前 - 荒川車庫前 - 梶原 - 栄町 - 王子駅前
- 大半が専用軌道
- 1913年4月1日:熊ノ前 - 飛鳥山下(梶原)間開業
- 1913年10月31日:飛鳥山下 - 栄町間開業
- 1925年11月12日:栄町 - 王子駅前間開業
- 赤羽線(27系統)
- 王子駅前 - 神谷橋 - 赤羽
- 1926年3月28日:王子柳田 - 神谷橋間開業
- 1927年12月15日:神谷橋 - 赤羽間開業
- 1932年12月1日:王子駅前 - 王子柳田間開業
- 1972年11月12日:廃止
- 滝野川線(32系統:現・荒川線)
- 王子駅前 - 飛鳥山 - 新庚申塚 - 大塚駅前
- 大半が専用軌道
- 1911年8月20日:飛鳥山 - 大塚駅前間開業
- 1915年4月17日:王子(鉄道線の南側) - 飛鳥山間開業
- 1928年:王子駅前 - 王子間開業
- 早稲田線(32系統:現・荒川線)
- 大塚駅前 - 東池袋四丁目 - 鬼子母神前 - 面影橋 - 早稲田
- 大半が専用軌道
- 1925年11月12日:大塚駅前 - 鬼子母神前間開業
- 1928年12月25日:鬼子母神前 - 面影橋間開業
- 1930年3月30日:面影橋 - 早稲田間開業
- 1932年1月17日:早稲田停留所移設
城東電気軌道が敷設した路線
- 小松川線(25・29・38系統)
- 錦糸堀 - 亀戸駅前 - 水神森 - 小松川四丁目 - 浅間前 - 西荒川
- 亀戸駅前周辺(京葉道路)はセンターリザベーション化されていた
- 浅間前付近に専用軌道あり
- 1917年12月30日:錦糸町 - 小松川(四丁目)間開業
- 錦糸町駅は錦糸堀交差点南東角の現在は東京トラフィック錦糸町ビルが在るビルの一階に位置していた。
- 1926年3月1日:小松川 - 西荒川間開業
- 1947年9月1日:錦糸堀停留所を移設し、江東橋線と接続
- 1968年9月29日:水神森 - 西荒川廃止
- 1972年11月12日:廃止
- 砂町線(29・38系統)
- 水神森 - 竪川通 - 大島一丁目 - 境川 - 南砂三丁目 - 東陽公園前 - 洲崎
- 竪川通および南砂町付近に専用軌道あり。また後者には都電の最低地点(海抜0m以下)があった。
- 1920年12月28日:水神森 - 小名木川(大島一丁目)間開業
- 1924年7月11日:小名木川 - 仙気稲荷前(南砂三丁目)間開業
- 1927年3月8日:仙気稲荷前 - 東陽公園前間開業(のち東陽公園前 - 洲崎は洲崎線に統合)
- 1928年6月3日:東陽公園前 - 洲崎(旧)間開業
- 1929年5月7日:洲崎(旧) - 洲崎間開業
- 1972年11月12日:廃止
- 一之江線(26系統:通称・今井線)
- 東荒川 - 今井橋
- 一部単線。荒川を挟んで他路線との連絡が無く、離れ小島的存在(西荒川との間に架橋する計画があったが実現せず)
- 1925年12月31日:開業
- 1952年5月19日:廃止
玉川電気鉄道が敷設した路線
- 天現寺橋線(8・34系統系統)
- 渋谷駅前 - 渋谷橋 - 天現寺橋
- 1921年6月11日:渋谷 - 渋谷橋間開業
- 1924年5月21日:渋谷橋 - 天現寺橋間開業
- 1937年(年月不詳):渋谷駅前停留所を東口へ移設(のちの東急玉川線と線路分断)
- 1969年10月26日:廃止
- 中目黒線(8系統)
- 渋谷橋 - 中目黒
- 1927年3月29日:開業
- 1967年12月10日:廃止
西武軌道が敷設した路線
高円寺線・荻窪線は杉並線の通称を持っていた。これらは軌間が1067mmであった。
- 高円寺線(14系統:通称杉並線)
- 新宿駅前 - 高円寺一丁目
- 開業時には高円寺一丁目停留所は存在せず
- 1921年8月25日:淀橋 - 荻窪間開業
- 1922年12月1日:角筈 - 淀橋間開業
- 1926年9月15日:新宿駅前(東口) - 角筈間開業
- 1944年5月4日:新宿駅前 - 角筈一丁目(上記角筈と同一停留所。のちの新宿駅前)間休止
- 1963年12月1日:廃止
- 荻窪線(14系統:通称杉並線)
- 高円寺一丁目 - 杉並車庫前 - 荻窪駅前
- 1921年8月25日:開業
- 1956年1月29日:荻窪駅前停留所を移設(南口から天沼陸橋を渡り、北口へ)
- 1963年12月1日:廃止
その他の路線
- 新大橋線(9・36系統系統)
- 茅場町 - 水天宮前 - 浜町中ノ橋 - 新大橋 - 森下町 - 菊川二丁目 - 住吉町二丁目
- 茅場町 - 水天宮前は築地線より編入
- 1912年12月15日:蛎殻町 - 伊予橋間開業
- 1913年2月26日:伊予橋 - 菊川橋(のち停留所廃止)間開業
- 1922年12月7日:菊川橋 - 猿江裏町(住吉町二丁目)間開業
- 1971年3月18日:廃止
- 札の辻線(3・8系統)
- 飯倉一丁目 - 赤羽橋 - 札ノ辻
- 1912年6月7日:開業
- 1967年12月10日:廃止
- 恵比寿線(豊沢線、天現寺線とも)
- 天現寺橋 - 伊達跡 - 恵比寿長者丸
- 元々は外濠線が免許を取得していた路線。池上方面への延伸計画があったが実現せず
- 1913年4月27日:天現寺橋 - 恵比寿(伊達跡)間開業
- 1922年7月31日:伊達跡 - 恵比寿長者丸間開業
- 1944年5月4日:廃止
- 六本木線(3・8・33系統)
- 浜松町一丁目 - 御成門 - 神谷町 - 飯倉一丁目 - 六本木 - 北青山一丁目
- 1911年8月1日:御成門 - 麻布台町(六本木?)間開業
- 1912年6月7日:青山一丁目 - 六本木間開業
- 1915年5月25日:宇田川町(浜松町一丁目) - 御成門間開業
- 1969年10月26日:廃止
- 伊皿子線(4・5・7系統)
- 古川橋 - 魚籃坂下 - 泉岳寺
- 1913年9月13日:古川橋 - 白金志田町(魚籃坂下)間開業
- 1919年9月18日:白金志田町(魚籃坂下) - 車町(泉岳寺前)間開業
- 1969年10月26日:廃止
- 目黒線(4・5系統)
- 魚籃坂下 - 清正公前 - 上大崎 - 目黒駅前
- 1913年9月13日:(古川橋) - 白金志田町 - 白金郡市境界(白金火薬庫前(上大崎))間開業
- 1914年2月6日:白金郡市境界(元白金火薬庫前) - 目黒駅前間開業
- 1967年12月10日:廃止
- 角筈線(13系統)
- 飯田橋 - 若松町 - 東大久保 - 大久保車庫前 - 新田裏 - 四谷三光町
- 東大久保(抜弁天) - 新田裏間は専用軌道
- 新田裏(新宿六丁目交差点・日清食品本社横) - 角筈(新宿区役所前交差点・新宿ピカデリー前)
- ゴールデン街をかすめる専用軌道
- 1912年12月28日:飯田橋 - 焼餅坂間開業
- 1913年6月6日:焼餅坂 - 若松町間開業
- 1913年12月29日:若松町 - 東大久保間開業
- 1914年5月7日:東大久保 - 新宿角筈間開業
- 1949年4月1日:四谷三光町経由に変更。旧線は大久保車庫への回送線となる
- 1970年3月27日:廃止
- 霞町線(6系統)
- 溜池 - 六本木 - 西麻布 - 南青山五丁目
- 1914年9月1日:(麻布三河台) - 六本木 - 青山六丁目(南青山五丁目)間開業
- 1925年6月6日:溜池 - 六本木間開業
- 1967年12月10日:廃止
- 淡路町線(37系統)
- 淡路町 - 外神田二丁目 - 外神田三丁目
- 1922年3月8日:松住町(外神田二丁目) - 旅篭町(外神田三丁目)間開業
- 1929年7月19日:佐柄木町(淡路町) - 松住町間開業
- 1967年12月10日:廃止
- 駒込線(19系統)
- 向丘二丁目 - 上富士前 - 駒込橋 - 駒込駅前
- 1917年6月4日:本郷肴町(向丘二丁目) - 駒込富士前町間開業
- 1922年4月10日:駒込富士前町 - 駒込橋間開業
- 1923年4月15日:駒込橋 - 駒込車庫前(駒込駅前)間開業
- 1971年3月18日:廃止
- 飛鳥山線(19系統)
- 駒込駅前 - 飛鳥山
- 1923年4月15日:開業
- 1949年12月1日:飛鳥山で滝野川線(旧王電路線)に接続
- 1971年3月18日:廃止
- 動坂線(20・37・40系統)
- 上野公園 - 動坂下 - 神明町車庫前 - 上富士前 - 千石一丁目
- 上野公園前 - 根津一丁目間(上野不忍池畔)は専用軌道
- 1917年7月27日:上野三橋(上野公園) - 動坂下(駒込動坂町)間開業
- 1921年9月16日:動坂下 - 神明町間開業
- 1921年12月28日:神明町 - 上富士前町間開業
- 1922年2月1日:上富士前町 - 駕篭町(千石一丁目)間開業
- 1971年3月18日:廃止
- 護国寺線(17・20系統)
- 千石一丁目 - 大塚三丁目 - 護国寺前
- 1921年12月28日:駕篭町(千石一丁目) - 大塚仲町(大塚三丁目)間開業
- 1924年7月11日:大塚仲町 - 護国寺前間開業
- 1971年3月18日:廃止
- 千束線(31系統)
- 蔵前一丁目 - 三筋二丁目 - 菊屋町 - 入谷二丁目 - 三ノ輪車庫前
- 1921年3月31日:三ノ輪車庫前 - 松清町間開業
- 1921年8月1日:松清町 - 蔵前一丁目間開業
- 1969年10月26日:廃止
- 丸ノ内線(28・31系統)
- 丸ノ内一丁目 - 東京駅丸ノ内北口 - 丸ノ内南口 - 都庁前
- 1921年3月31日:丸の内一丁目 - 八重洲町(丸ノ内南口)間開業
- 1926年5月8日:丸ノ内南口 - 都庁前間開業
- 1944年5月4日:丸ノ内南口 - 都庁前間廃止(戦後復活)
- 1969年10月26日:廃止
- 八丁堀線(5系統)
- 馬場先門 - 都庁前 - 鍛冶橋 - 京橋 - 桜橋 - 永代橋
- 1920年2月22日:鍛冶橋 - 霊岸島塩町(永代橋?)間開業
- 1920年7月11日:馬場先門 - 鍛冶橋間開業
- 1967年12月10日:廃止
- 月島線(23系統)
- 門前仲町 - 月島
- 1923年7月29日:開業
- 1972年11月12日:廃止
- 両国駅引込線(12系統)
- 両国二丁目 - 両国駅前
- 1915年11月1日:開業
- 1968年3月31日:廃止
- 芝浦線
- 東京港口 - 芝浦二丁目
- 船路橋(後述)を渡る
- 1910年:芝浦に東京市電気局の工場が建ち、出入庫線が設けられる
- 1926年4月1日:本芝一丁目(東京港口) - 芝浦二丁目間開業、旅客営業開始
- 1944年5月4日:旅客営業休止
- 1969年10月26日:非営業線廃止
- 五反田線(4系統)
- 清正公前 - 白金猿町 - 五反田駅前
- 1927年8月16日:清正公前 - 白金猿町間開業
- 1933年11月6日:白金猿町 - 五反田駅前間開業
- 1967年12月10日:廃止
- 音羽線(20系統)
- 護国寺前 - 江戸川橋 - 矢来下
- 1928年12月11日:開業
- 1944年5月4日:江戸川橋 - 矢来下間廃止
- 1971年3月18日:廃止
- 板橋線(18・41系統)
- 後述の志村線に含めることもある。
- 巣鴨車庫前 - 新庚申塚 - 西巣鴨 - 板橋駅前
- 1929年4月19日:巣鴨二丁目 - 西巣鴨間開業
- 1929年5月27日:西巣鴨 - 下板橋間開業
- 1966年5月29日:廃止
- 志村線(18・41系統)
- 板橋駅前 - 志村坂上 - 志村橋
- 1929年5月27日:西巣鴨 - 下板橋(板橋五丁目)間開業
- 1944年7月5日:下板橋 - 板橋十丁目(板橋本町)間開業
- 1944年10月5日:板橋十丁目 - 志村坂上間開業
- 1955年6月10日:志村坂上 - 志村橋間開業
- 1966年5月29日:廃止
- 北千住線(21系統)
- 千住大橋 - 北千住駅 - 千住四丁目
- 1928年7月24日:開業
- 1968年2月25日:廃止
- 向島線(30系統)
- 本所吾妻橋 - 言問橋 - 向島五丁目 - 東向島二丁目
- 1931年3月23:吾妻橋(吾妻橋二丁目→本所吾妻橋) - 向島(向島須崎町→向島五丁目)間開業
- 1950年12月25日:向島須崎町 - 寺島町(寺島町二丁目→東向島二丁目)間開業
- 1969年10月26日:廃止
- 石原線(16系統)
- 石原町一丁目 - 大平町三丁目 - 錦糸町駅前(北口)
- 大平町三丁目 - 亀戸天神橋
- 1928年12月8日:石原町(石原町一丁目) - 亀戸天神(亀戸天神橋)間開業
- 1949年11月1日:太平町三丁目 - 錦糸町駅前間開通に伴い、亀戸天神橋 - 太平町三丁目間撤去
- 1971年3月18日:廃止
- 猿江線(28・36系統)
- 錦糸町駅前(南口) - 錦糸堀 - 住吉町二丁目 - 東陽公園前
- 1930年9月3日:錦糸堀 - 東陽公園前 - 木場町間開業(東陽公園前 - 洲崎間は城東電気軌道と共用)
- 1958年5月29日:錦糸町駅前 - 錦糸堀間開業
- 1972年11月12日:廃止
- 葛西橋線(29系統)
- 境川 - 葛西橋
- 1944年5月5日:境川 - 北砂町九丁目(葛西橋?)間開業
- 1972年11月12日:廃止
- 池袋線(17系統)
- 護国寺前 - 東池袋四丁目 - 池袋駅前
- 1939年4月1日:開業
- 1969年10月26日:廃止
- 戸塚線(15系統)
- 高田馬場駅前 - 面影橋
- 1949年12月1日:開業
- 1968年9月29日:廃止
- 勝鬨橋線(11系統)
- 築地 - 月島
- 勝鬨橋で橋が跳ね上がる際は都電も運休した(橋が開閉しなくなったのは都電撤去後)。
- 築地電停、月島電停の位置は、いずれも現在の地下鉄駅とは異なっている(築地電停は現在の東銀座駅、月島電停は現在の勝どき駅の位置にあった)。
- 1913年12月29日:築地 - 林病院前(築地五丁目)間開業
- 1944年10月1日:築地 - 築地五丁目間廃止
- 1944年12月25日:築地 - 勝鬨橋間開業
- 1946年4月6日:勝鬨橋 - 月島八丁目間開業
- 1968年9月29日:廃止
系統
全盛期の系統数41は日本の路面電車史上最多である。とはいえ、放射状に広がる広大な路線網を効率的に運行するため、各系統の独立性が高く、単一系統しか通過しない区間も多かった。同じ理由により、他の大都市(例:京都市電)で見られた循環系統も存在しない。現在でも都電の回想記には他の都市ではあまり見られない「系統」を切り口とするものが多くあり、こうした特徴に起因するものと考えられる。
なお、この全41系統は一時期にすべて揃っていたわけではない(26系統の廃止後に41系統が新設された)。1974年10月1日をもって、それまで残っていた27系統と32系統が「荒川線」として統一され、系統番号は消滅した。
1系統 | 品川駅前 - (品川線) - 三田 - (金杉線) - 新橋 - (本通線) - 須田町 - (上野線) - 上野駅前(日祝日の一部は三田 - 室町 - 雷門で運行) |
---|---|
2系統 | 三田 - (三田線) - 日比谷公園 - (神田橋線) - 神田橋 - (水道橋線) - 文京区役所前 - (白山線) - 白山上 - (巣鴨線) - 東洋大学前 |
東洋大学前電停は都電に数多くあった大学前電停で唯一の系統終点となっていた | |
3系統 | 品川駅前 - (品川線) - 札ノ辻 - (札の辻線) - 飯倉一丁目 - (六本木線) - 神谷町 - (虎ノ門線) - 虎ノ門 - (溜池線) - 四谷見附 - (牛込線) - 飯田橋 |
4系統 | 五反田駅前 - (五反田線) - 清正公前 - (目黒線) - 魚籃坂下 - (伊皿子線) - 古川橋 - (古川線) - 金杉橋 - (金杉線) - 新橋 - (本通線) - 銀座二丁目 |
5系統 | 目黒駅前 - (目黒線) - 魚籃坂下 - (伊皿子線) - 古川橋 - (古川線) - 芝園橋 - (三田線) - 日比谷公園 - (神田橋線) - 馬場先門 - (八丁堀線) - 永代橋 |
6系統 | 渋谷駅前 - (青山線) - 南青山五丁目 - (霞町線) - 溜池 - (溜池線) - 虎ノ門 - (蓬莱橋線) - 新橋 |
7系統 | 四谷三丁目 - (信濃町線) - 北青山一丁目 - (広尾線) - 天現寺橋 - (古川線) - 古川橋 - (伊皿子線) - 泉岳寺 - (品川線) - 品川駅前 |
8系統 | 中目黒 - (中目黒線) - 渋谷橋 - (天現寺橋線) - 天現寺橋 - (古川線) - 赤羽橋 - (札の辻線) - 飯倉一丁目 - (六本木線) - 神谷町 - (虎ノ門線) - 桜田門 - (半蔵門線) - 日比谷公園 - (築地線) - 築地 |
9系統 | 渋谷駅前 - (青山線) - 三宅坂 - (半蔵門線) - 日比谷公園 - (築地線) - 茅場町 - (新大橋線) - 浜町中ノ橋(一部新佃島・森下町まで延長) |
10系統 | 渋谷駅前 - (青山線) - 三宅坂 - (半蔵門線) - 半蔵門 - (番町線) - 九段上 - (九段線) - 小川町 - (両国橋線) - 須田町 |
11系統 | 新宿駅前 - (新宿線) - 半蔵門 - (半蔵門線) - 日比谷公園 - (築地線) - 築地 - (勝鬨橋) - 月島(一部新佃島まで延長) |
12系統 | 新宿駅前 - (新宿線) - 四谷見附 - (牛込線) - 市ヶ谷見附 - (市ヶ谷線) - 九段上 - (九段線) - 小川町 - (両国橋線) - 両国二丁目 - (両国駅引込線) - 両国駅前 |
13系統 | 新宿駅前 - (新宿線) - 四谷三光町 - (角筈線) - 飯田橋 - (お茶の水線) - 秋葉原駅東口 - (和泉橋線) - 水天宮前 |
14系統 (杉並線) |
新宿駅前 - (高円寺線) - 高円寺一丁目 - (荻窪線) - 荻窪駅前 |
15系統 | 高田馬場駅前 - (戸塚線) - 面影橋 - (早稲田線) - 早稲田 - (江戸川線) - 九段下 - (九段線) - 小川町 - (神田橋線) - 大手町 - (千代田橋線) - 茅場町(一部洲崎まで延長) |
16系統 | 大塚駅前 - (大塚線) - 伝通院前 - (富坂線) - 文京区役所前 - (切通線) - 上野広小路 - (厩橋) - 本所一丁目 - (業平線) - 石原町一丁目 - (石原線) - 錦糸町駅前 |
17系統 | 池袋駅前 - (池袋線) - 護国寺前 - (護国寺線) - 大塚三丁目 - (大塚線) - 伝通院前 - (富坂線) - 文京区役所前 - (水道橋線) - 新常盤橋 - (土橋線) - 数寄屋橋 |
18系統 | 志村坂上 - (志村線) - 板橋駅前 - (板橋線) - 巣鴨車庫前 - (巣鴨線) - 白山上 - (白山線) - 文京区役所前 - (水道橋線) - 神田橋 |
19系統 | 王子駅前 - (滝野川線) - 飛鳥山 - (飛鳥山線) - 駒込駅前 - (駒込線) - 向丘二丁目 - (本郷線) - 外神田二丁目 - (お茶の水線) - 万世橋 - (上野線) - 須田町 - (本通線) - 通三丁目 |
20系統 | 江戸川橋 - (音羽線) - 護国寺前 - (護国寺線) - 千石一丁目 - (動坂線) - 上野公園 - (上野線) - 須田町(日祝日は一部池袋駅前 - 護国寺前 - 上野広小路 - 通三丁目で運行) |
21系統 | 千住四丁目 - (北千住線) - 千住大橋 - (三ノ輪線) - 上野駅前 - (和泉橋線) - 水天宮前 |
22系統 | 南千住 - (千住線) - 駒形二丁目 - (蔵前線) - 浅草橋 - (室町線) - 室町三丁目 - (本通線) - 新橋 |
臨時系統扱いの支線(駒形二丁目 - 雷門)あり | |
23系統 | 福神橋 - (業平線) - 緑町一丁目 - (高橋線) - 門前仲町 - (月島線) - 月島 |
24系統 | 福神橋 - (業平線) - 本所吾妻橋 - (吾妻橋線) - 上野駅前 - (上野線) - 須田町 |
25系統 | 西荒川 - (小松川線) - 錦糸堀 - (江東橋線) - 両国二丁目 - (両国橋線) - 小川町 - (神田橋線) - 日比谷公園 |
26系統 (1952年5月19日廃止) |
東荒川 - (一之江線) - 今井橋 |
27系統 | 三ノ輪橋 - (三河島線) - 熊ノ前 - (荒川線) - 王子駅前 - (赤羽線) - 赤羽 |
28系統 | 錦糸町駅前 - (猿江線) - 東陽公園前 - (洲崎線) - 永代橋 - (千代田橋線) - 丸ノ内一丁目 - (丸ノ内線) - 都庁前 |
29系統 | 葛西橋 - (葛西橋線) - 境川 - (砂町線) - 水神森 - (小松川線) - 錦糸堀 - (江東橋線) - 両国二丁目 - (両国橋線) - 須田町 |
朝夕のみ運行の臨時系統(葛西橋 - 境川 - 門前仲町 - 日本橋)あり | |
30系統 | 東向島二丁目 - (向島線) - 本所吾妻橋 - (吾妻橋線) - 上野駅前 - (上野線) - 須田町 |
31系統 | 三ノ輪橋 - (三河島線) - 三ノ輪車庫 - (千束線) - 蔵前一丁目 - (蔵前線) - 浅草橋 - (室町線) - 丸ノ内一丁目 - (丸ノ内線) - 都庁前 |
32系統 | 荒川車庫前 - (荒川線) - 王子駅前 - (滝野川線) - 大塚駅前 - (早稲田線) - 早稲田 |
33系統 | 四谷三丁目 - (信濃町線) - 北青山一丁目 - (六本木線) - 浜松町一丁目 |
34系統 | 渋谷駅前 - (天現寺橋線) - 天現寺橋 - 古川橋 - (古川線) - 金杉橋 |
35系統 | 巣鴨車庫前 - (巣鴨線) - 白山上 - (白山線) - 文京区役所前 - (水道橋線) - 神田橋 - (神田橋線) - 日比谷公園 - (三田線) - 西新橋一丁目 |
36系統 | 錦糸町駅前 - (猿江線) - 住吉町二丁目 - (新大橋線) - 茅場町 - (築地線) - 築地 |
37系統 | 三田 - (三田線) - 日比谷公園 - (神田橋線) - 小川町 - (両国橋線) - 淡路町 - (淡路町線) - 外神田三丁目 - (上野線) - 上野公園 - (動坂線) - 千駄木二丁目 |
38系統 | 錦糸堀車庫前 - (江東橋線) - 錦糸堀 - (小松川線) - 水神森 - (砂町線) - 東陽公園前 - (洲崎線) - 永代橋 - (千代田橋線) - 日本橋 |
39系統 | 早稲田 - (江戸川線) - 大曲 - (富坂線) - 文京区役所前 - (切通線) - 上野広小路 - (厩橋) - 厩橋 |
40系統 | 神明町車庫前 - (動坂線) - 上野公園 - (上野線) - 須田町 - (本通線) - 銀座七丁目 |
41系統 | 志村橋 - (志村線) - 板橋駅前 - (板橋線) - 巣鴨車庫前 |
臨時22系統 | 雷門 - (蔵前線) - 浅草橋 - (室町線) - 室町三丁目 - (本通線) - 新橋 |
臨時29系統 | 葛西橋 - (葛西橋線) - 境川 - (砂町線) - 東陽公園前 - (州崎線) - 永代橋 - (千代田橋線) - 日本橋 |
廃線跡
都電は道路を運行していたため、廃線跡はほとんどの場合道路に埋もれてしまい、現存していない。しかし、一部の専用軌道など、廃線跡として残っているものもある。
船路橋
港区芝浦二丁目にあった、都電の車両工場へ繋がる専用の橋である船路橋は、21世紀初頭まで残っていた都電の数少ない廃線跡であった。対岸の工場跡には難民やホームレスの収容施設が建てられたこともあった。しかし、工場跡地を含む一帯が芝浦アイランドとして再開発されるのに伴い撤去された。
- 2007年5月28日に同じ場所に掛け替えられた新しい船路橋には、来歴にちなんでタイルでレールをかたどった装飾が施されている。
城東電気軌道錦糸町駅
小松川線は東京地下鉄道(旧・城東電気軌道)の路線を継承したもので、錦糸町起点は1947年9月までは江東橋線錦糸堀電停とは繋がっておらず、錦糸町駅前交差点南東角の白木屋錦糸町店の1階に位置しており、そこから京葉道路(国道14号)に出ていた(小松川線の項参照)。建物はその後東京都交通局の外郭団体が経営する「江東デパート」という名のショッピングビルになっていたが、老朽化のため隣接する富士銀行(現・みずほ銀行)錦糸町支店とともに1990年に東京トラフィック錦糸町ビルに建て替えられ、痕跡は残っていない。
亀戸緑道公園・竪川人道橋・大島緑道公園
砂町線は水神森から大島一丁目までは明治通りに沿うような形の専用軌道となっており、途中竪川を専用橋で渡っていたが、廃線後は竪川を境に以北は亀戸緑道公園、以南は大島緑道公園として整備され、専用橋跡は「竪川人道橋」として歩行者専用橋に転用された。現在は橋の北詰に都電をあしらったモニュメントとともに説明板が置かれている。
南砂緑道公園
砂町線は南砂三丁目から南砂二丁目までも専用軌道になっていた。南砂三丁目交差点附近から西へ入って小名木川貨物線を潜り、江東南砂団地(旧:汽車会社東京支店工場跡地)をぐるりと囲むように東陽町まで延びていた専用軌道跡は、南砂緑道公園として整備されている。
西荒川付近
小松川線も亀戸九丁目より国道14号から外れて終点の西荒川まで専用軌道が続いていた。廃線後もしばらくの間空き地となっていたが整備され、江東区側の大部分は「浅間通り」と言う名称の道路として整備された。旧中川を渡っていた専用橋跡は1995年同じ場所に「亀小橋」という名称の道路橋が架橋された。道路橋から先は再開発事業に伴い、江戸川区さくらホールと新築移転後の小松川第二小学校の敷地、区道、病院の敷地にそれぞれ取り込まれ、また終点西荒川駅跡は首都高速7号小松川線の高架脇の側道となっているが、これも再開発事業に伴い周囲が更地となり、かつ2002年までにスーパー堤防として整備されたため地形も変形しており、面影はまったく残っていない。
一之江線
東荒川より今井橋までの全線は今井街道上ではなく、専用軌道であった。現在の起点の東荒川は首都高速7号小松川線の高架下で児童公園になっており、南に折れる形で道路として続いている。小松川境川親水公園を跨ぎ、東小松川二丁目西児童遊園を経て、船堀街道から先は一旦民地(宅地)に取り込まれる。途中廃線跡に設置された貞明児童遊園がある。また、一之江境川親水公園の上にガーダー橋が掛けられているが、都電設置時と位置が異なっている。この先廃線跡は保育園敷地や道路となり、また新中川開削時に水没している。終点の今井橋は新大橋通りの高架下付近となっている。なお、都営新宿線の一之江駅は一之江線の一之江電停跡ではなく、瑞江電停跡付近に立地している。
池ノ端地区
上野公園前より池ノ端二丁目までの区間。不忍池の畔の専用軌道跡は、入り口付近が下町風俗資料館となり、そのまま上野動物園までは公園内歩道として跡を辿ることができるが、モノレール高架下より先は動物園敷地のほか、上野グリーンクラブ敷地等の民地となっている。専用軌道から不忍通りに出る池之端二丁目電停跡地は台東区の手により池之端児童公園として整備され、線路が敷かれてその上に東京都交通局7500形電車(7506号)が設置され、静態保存されている。
新宿遊歩道公園「四季の路」
靖国通りから大久保車庫に向かう回送線用専用軌道の跡である。もともとは13系統が運行されていたが、1948年12月25日に13系統は明治通りから四谷三光町交差点で靖国通りに入る路線に付け替えられ、従来の軌道は翌1949年4月1日より回送用軌道として運用された。
新宿区役所前交差点から新宿六丁目交差点(新田裏)へ抜ける遊歩道として整備されていて、新宿ゴールデン街を囲むような線形となっている。
角筈終点
13系統は角筈から先も新宿通りに線路が向かっており、新宿通りとの交点に角筈終点があった。1953年6月1日に廃止され、跡地は区画整理され、2014年現在は道路(新宿区道11-60号線)となっている。[3]
大久保車庫周辺
東大久保(抜弁天)より新田裏(新宿六丁目交差点)までの区間。牛込より新宿駅方向にかけて下る坂道で、途中に大久保車庫があった。道路として整備され、現在は牛込より新宿駅方面への一方通行道路となっている。
喰違見附
若葉一丁目から赤坂見附までの区間。専用軌道は両端から坂を下る形で見附跡のトンネルをくぐっていた。なお、このトンネルは都電唯一の専用トンネルだった。1963年7月にトンネルは廃止され、赤坂方は首都高速4号新宿線の敷地となり、トンネル入口は首都高速の赤坂トンネル入口に改築されている。四谷方は桜並木となっている。1963年より1967年12月までの同区間は外堀通り脇の専用軌道を単線で運行していたが、こちらは外堀通りの歩道となっている。
渋谷駅
1911年8月3日、前身の東京市街鉄道が渋谷地区まで延伸した際の終点は「中渋谷」であった。宮益坂下から渋谷川を渡り、山手線をくぐらずそのまま直角に向きを変えて山手線に沿い、現在の玉川通りを越えたところに中渋谷終点が位置していた。2013年現在は東急東横線の高架廃線跡となっている。
1923年3月29日より1957年3月25日まで、青山線の渋谷駅前電停は渋谷駅西口に位置していた。1938年からは東急百貨店1階に食い込むように存在していたが、これは従来あった線路の上に建物が建築されたためである。建物は現存しているが、改装されており痕跡は残っていない。
1957年3月26日以降は天現寺橋線の渋谷駅前電停に集約された。このターミナルは、都電廃止後形状を若干変更しただけで(34系統用停留所をバスに転用するため、行き止まりとなっていた部分を通り抜けられるようにした)そのまま都営バスのバスターミナルに転用された。このターミナルは長らく使用されたが、1990年代後半に明治通りの交通運用改善を狙った駅前広場整備が実施され(バスターミナル部を西側、一般車線を東側に集約)、その際、残置されていた軌条、架線柱などはすべて撤去された。
恵比寿線
戦前に廃止された区間であり、天現寺橋より伊達跡までの間は外苑西通りになっており、その先は一部が道路になっているほかは民地(宅地)になっている。
広尾線
テンプレート:節stub 当初、天現寺橋から西麻布を経て北青山一丁目までは専用軌道であったが、東京オリンピック関連街路整備の一環として環状4号線(外苑西通り)・補助6号線・環状3号線等の道路敷地として利用されることとなり、街路整備以降は全線にわたり併用軌道区間となった(なお、青山一丁目 - 南町一丁目間など街路中央から微妙に偏心している区間、広尾車庫前のように明確に偏側している区間もあった)。
廃止時においても西側に大幅に偏側し、計画道路区域をはみ出していた広尾車庫周辺は現在、都営広尾五丁目アパートの敷地となっている。
なお、開業当初については、地形上の問題や周辺施設との関連から若干廃止時の線形と異なっている部分があり、例えば当初、南青山一丁目 - 墓地下付近は陸軍の射撃場を避けるため大きく西側に回り込んでいたが、戦後すぐの段階で線形が修正されていることが確認できる。この部分は現在青山葬儀所の敷地となっている。
道路上の痕跡
併用軌道を廃止する場合、事業者は原状を回復する必要があるため、原則として軌条類は撤去される必要がある。しかし、都電の大規模廃止が実施された時期は、全国的に事業者の経営問題による軌道の廃止が相次いでおり、現状復旧費用が事業者の収支をさらに悪化させる懸念があったことから、特例として軌条の上に5センチのオーバレイ舗装を行うのみで原状復旧とみなしてよいこととなっていた。このため、経年により線路のある部分が浮き出し、軌道がわかるような箇所がいくつかあったが、そのような箇所は舗装改修の際の撤去や街路拡幅工事により2000年代前半までに概ね処理された。現在も残っている部分としては、墓地下 - 学術会議前の港区道、橋梁に組み込まれている部分(中央区築地橋、勝鬨橋)などがある程度である。なお、銀座通り(通り三丁目 - 新橋)については、使用していた軌条をすべて共同溝の立杭に転用しているほか、御影石は整備のうえ歩道の舗石としてリサイクルしており、大規模撤去の対象区間でありつつも、例外的に完全な撤去が行われた。
車両
戦後は東京以外の路面電車においても、都電の車体デザインを模倣した車両が比較的多く製造され、現在も現役で稼動している事業体・路線・形式が存在する。
現行の車両
- 7000形 19両(7001 - 7003, 7005, 7007, 7010, 7013, 7015, 7016, 7018, 7019, 7022 - 7026, 7029 - 7031)
- 8500形 5両(8501 - 8505)
- 8800形 10両(8801 - 8810)
- 9000形 2両(9001, 9002)
以前在籍した車両
電車
杉並線以外の車両 (1372mm)
- 1形(初代・ヨト形)
- 1形(2代・ヨヘロ形)
- 150形
- 160形
- 170形
- 400形
- 700形
- 800形
- 1000形
- 1100形
- 1200形
- 1300形
- 1500形
- 3000形
- 4000形
- 5000形
- 5500形
- 6000形
- 6500形
- 8000形
- 7500形
杉並線用 (1067mm)
のちに一部が改軌の上各車庫に転属している。
貨車
有蓋貨車
無蓋貨車
備品
車庫
- 荒川電車営業所(荒川車庫前) 現存する唯一の車庫。荒川線(旧27, 32系統)を担当。旧・王子電気軌道船方車庫。
- 三田電車営業所(三田) 6500形、5500形はこの車庫のみ配属。1, 2, 3, 37系統を担当。1967年廃止。現在は都営芝五丁目アパートが建ち、地下に都営三田線三田駅がある。
- 目黒電車営業所(目黒駅前) 4, 5系統を担当。1967年廃止。車庫敷地は建物を撤去したうえで都営バス目黒営業所の拡張用地に転用し、電車営業所建物はそのままバス営業所として使用継続。2005年3月27日まで都営バス品川営業所目黒分駐所(2003年まで目黒営業所→品川営業所目黒支所)。現在再開発中。
- 広尾電車営業所(天現寺橋) 7, 8, 33, 34系統を担当。1969年廃止。現在は都営広尾五丁目アパートが建つ。
- 青山電車営業所(青山車庫前) 6, 9, 10系統を担当。1968年廃止。構内敷地は広く、電車運転教習所が併設され、築山や池、林もあった立派な教習コースが存在した(ただし一方通行)。現在は国連大学本部、こどもの城(青山劇場、青山円形劇場など)が立地し、教習所跡は2008年3月31日までは東京都職員共済組合青山病院があったが廃院となり、2013年4月以降はTBSハウジング渋谷会場となっている。
- 大久保電車営業所(大久保車庫前) 13系統を担当。元々は新宿車庫の分車庫。1963年に親元の新宿電車営業所を統合して11, 12系統を継承。1970年廃止。現在は新宿区立新宿文化センターと都営東大久保一丁目アパート。
- 新宿電車営業所(角筈) 11, 12系統を担当。5500形に次ぐ大型車の5000形は当初はこの車庫のみの配置(5500形運用開始直前から直後までの一時期に1系統限定運用で三田車庫に一部が転属していたが、後に全車新宿車庫に戻る)。戦災で焼失し以降大久保車庫を間借り。1963年正式に統合された。この時5000形も大久保車庫に転属した。なお元々車庫のあった跡地には隣接していた伊勢丹本館が増築された。
- 杉並電車営業所(杉並車庫前) 14系統(杉並線)を担当。旧・西武鉄道軌道線車庫。1963年廃止。現在は都営バス小滝橋営業所杉並支所。
- 早稲田電車営業所(早稲田) 15, 39系統を担当。1918年開設、1968年廃止。現在は都営早稲田アパートが建ち、1階には都営バス早稲田営業所がある。
- 大塚電車営業所(大塚車庫前) 16, 17系統担当。1971年廃止。現在は都営南大塚二丁目アパートと豊島区区民ひろば南大塚、南大塚地域文化創造館、南大塚ホールがある。
- 大塚電車営業所日ノ出町派出所(東池袋四丁目)17系統専用の操車場。1969年廃止。グリーン大通りと荒川線の交差点に位置しており、都電廃止後は長らく都営バスの操車場として使用されてきた(池86系統など)。東京メトロ副都心線の開業に伴う都バスの路線再編により、2008年6月13日限りで閉鎖され、以降は更地となった。
- 巣鴨電車営業所(巣鴨駅前)18, 35,および41系統(志村線)を担当。1968年廃止。現在は都営バス巣鴨営業所。
- 駒込電車営業所(駒込駅前) 19系統を担当。1939年開設、1971年廃止。ソメイヨシノの発祥の地らしく、構内には桜の木が多く植えられていた。現在は都営駒込二丁目アパートが建ち、豊島区区民ひろば駒込、駒込地域文化創造館、豊島区立駒込図書館などが併設されている。
- 神明町電車営業所(神明町車庫前) 20, 40系統担当。1971年廃止。現在は都営本駒込四丁目アパートが建ち、文京区立勤労福祉会館、文京区立本駒込図書館、文京区立本駒込幼稚園、および神明都電車庫跡公園を併設。同公園には6000形及び乙1形が展示されている。
- 三ノ輪電車営業所(三ノ輪車庫前) 21, 31系統を担当。1969年廃止。構内を区道が横切っていたが、その区道は窪んでおり車庫線はガードで跨いでいた。現在は都営東日暮里一丁目アパートと都営根岸五丁目アパート(低層階は台東区立根岸図書館)の敷地となっている。
- 南千住電車営業所(南千住) 22系統を担当。1971年廃止。構内はループ線となっており、他の車庫がトラバーサーを用いていたのと対照的であった。現在は、都営南千住二丁目アパートが建ち、1階に都営バス南千住営業所がある。
- 柳島電車営業所(柳島) 23, 24, 30系統を担当。1930年に本所車庫が移転し、開設。1972年廃止。その後、江東区立亀島小学校となったが、児童の減少により廃校に。その後、改築中の江東区立第二亀戸中学校の仮校舎となったが、その役目も終わり湖山医療福祉グループの社会福祉法人カメリア会の諸施設(母子生活支援施設「パークサイド亀島」・介護老人保健施設「キーストーン」・特別養護老人ホーム「カメリア」)が建った。
- 錦糸堀電車営業所(錦糸堀) 25, 28, 29, 36, 38系統を担当。1945年に城東車庫(後述)を統合。1972年廃止。現在は丸井錦糸町店(上階はすみだ産業会館)。
- 城東車庫(小松川四丁目)1945年戦災に遭い廃止。旧・東京地下鉄道城東車庫。跡地は交通局の寮に使用された。現在は再開発で移転してきた江戸川区立小松川第二小学校の敷地。
- 錦糸堀電車営業所境川派出所(境川) 29系統を担当。1971年廃止。車両棟は壁が無く屋根以外は柱のみの独特な建物。都営バス境川操車場として使用されてきたが、組織改編により役目を終え、現在は回転寿司チェーンスシローの店舗が建っている。
- 錦糸堀電車営業所東荒川車庫(東荒川) 26系統(今井線)を担当。1952年廃止。現在は首都高速7号小松川線高架下で児童公園が併設されている。小野原稲荷神社南脇。
- 括弧内は最寄り電停名。
工場
- 交通局車輌工場 通称・芝浦工場。 1920年10月、芝浦6号埋立地北側に東京市電気局工場(浜松町の現在の世界貿易センタービル所在地に存在した)の支場が設置され、関東大震災後に芝浦に集約された。電車の修繕・改修から新性能車の開発なども手がけていた。トロリーバス車両の修繕も行っていた。なお、田町駅東口から現在港区スポーツセンターがあるまでの広大な敷地には局倉庫があり、工場、営業線と軌道で連携していた。
都電が荒川線だけになった後は自動車整備工場として都バス車両の修繕を行っていたが1991年7月に合理化により江東区東雲2丁目(交通局東雲庁舎内)に移転。その後跡地は芝浦アイランドのA1 - A3地区となって高層マンションが建ち並んでいる。
軌間
- 現存する荒川線を含め、ほとんど(高円寺線・荻窪線を除く)の路線が1372mm軌間である。馬車鉄道に由来することから馬車軌間と呼ばれることが多い。この軌間はJR(旧国鉄)在来線の1067mmとも標準軌1435mmとも異なる特殊軌間であり、国内で東京圏以外では函館市電が採用しているのみである(世界的に見ても珍しい)。
- 東京の私鉄では、路面電車との直通運転をもくろんでこの軌間を採用したところが少なくない。都内に残るもう一つの軌道線である東急世田谷線のほか、鉄道路線の京王電鉄京王線(井の頭線は狭軌)は現在もこの軌間である。このため、都電を運営している東京都交通局が運営する都営地下鉄新宿線は京王線との直通運転のためにこの1372mm軌間で建設され、かつて都電への乗り入れを目的に軌間を都電とあわせた京王線に、新宿線が軌間を合わせるいわば逆転現象が起こっている。
- 過去の例としては、京浜急行電鉄(戦前、京浜電気鉄道時代の一時期、現在は標準軌)、京成電鉄(都営地下鉄浅草線《当時は1号線》・京急線と直通運転を行なうため標準軌に改軌する以前)、新京成電鉄(1067mm→馬車軌→標準軌と2回改軌している)、東急玉川線(大部分が廃止され、現存する東急世田谷線はその支線)・横浜市電などがある。
その他の構造物など
- 電停標識
- 中に蛍光灯を持ち、時計が設置された電飾形の電停標識が安全地帯のある電停にはほぼすべてに設置されていたが、荒川線のワンマン化に伴う電停改修でいったん姿を消した。2007年に三ノ輪橋停留場のリニューアルに際して復元されたほか、荒川車庫に隣接する「都電おもいで広場」や、あらかわ遊園の6152号、江戸東京たてもの園の7514号周囲にもそれぞれ建てられている。
- 戦前はデザインが異なり、時計は設置されておらず、理髪店のサインポールに似たようなスタイルをしていた。この形態の模造品が新宿歴史博物館に5000形の模造品と共に設置されている。
- 電柱の電灯標識は赤色に白文字(明朝体)であった。また、電停表示板は弘亜社が制作し設置した物であり、同型の物が全国主要都市で採用された。
- 信号塔
- 分岐点などがある交差点角に設置された建物。中に分岐器の操作を行う装置が設けられ、テコとチェーンで結んで操作した。のち分岐器は架線に設置されたスイッチにビューゲルが接触して切り替えることで自動化されたが、多くの信号塔は廃線まで存置されていた。
住宅となった都電
戦後の住宅不足のおり、木造車の廃車車体を利用して、都の教員官舎に充てていたことがある。
都電が登場する作品
- 漫画 - 三丁目の夕日(夕焼けの詩、西岸良平) - 第17集「都電通り」、第47集「追憶」など。
- 漫画 - こちら葛飾区亀有公園前派出所(秋本治) - 第26巻「ガンコ電車の巻」(荒川線)、第154巻「東京中に都電のいた頃の巻(上・下)」など。たまに登場する。
- 漫画 - 名物!たびてつ友の会(山口よしのぶ) - 会報71「東京下町散歩」(荒川線)
- 漫画 - でんしゃ通り一丁目(池田邦彦) - 昭和30年代の都電が舞台の作品。
- テレビ映画 - 怪奇大作戦 セカンドファイル(2007年) - 第2話『昭和幻燈小路』で都電廃止によるサヨナラ運転の8ミリフィルムなどが登場している。
- アニメ - 人狼 JIN-ROH - パラレルワールドにおける東京が舞台だが、6000形が車内も含めて登場
- アニメ - さよなら絶望先生 - 第11話で6000形(旧塗装、上野線30系統)が2両登場。
- アニメーション映画 - うしろの正面だあれ - 戦中の本所が舞台で、下町を走る市電・都電が描かれている。原作のエッセーでは、作者の海老名香葉子の家族が生活の足として利用している描写がところどころ出てくる。
- 歌曲 - 風をあつめて(はっぴいえんど) - 明確に「都電」とは歌われていないが、歌詞の着想は都電であることがメンバーの書いたものから窺われる。フジテレビのフィラーで都電映像とこの曲の融合が試みられている。作詞の松本隆は「茶色の鞄(赤いハイヒールのB面)」(太田裕美)でも「路面電車」を登場させており、都電が走っていた時代への愛着が伺える。
- 小説 - 坊っちゃん(夏目漱石) - 都電そのものではないが、主人公の坊っちゃんは松山の中学校を退職した後に都電の母体の一つである街鉄(東京市街鉄道)の技手になっている。
- ビデオクリップ - 信じる力(Whiteberry) - 荒川線の車内で撮影を行っている。
- ビデオクリップ - 女子かしまし物語(モーニング娘。) - 荒川線の車内で撮影を行っている。
- ビデオクリップ - 月光(Tatsh feat.星野奏子) - 荒川線の車内で撮影を行っている。
- DVDオリジナル - 鉄道物語3(鉄道が舞台のショートドラマ)- 荒川線の車内で撮影を行っている(第3話)。
写真資料・書籍
- 「都電 懐かしの街角 昭和40年代とっておきの東京」
- (明元社刊 2004年 ISBN 4902622033 )
- 「発掘カラー写真昭和30年代鉄道原風景 (路面電車編)」
- (JTBパブリッシング刊 2004年 ISBN 453305644X )
脚注
関連項目
- 都営交通
- 東京都地下高速電車(都営地下鉄)
- 東京都乗合自動車・東京都貸切自動車(都営バス)
- 東京都無軌条電車(都営トロリーバス)
- 東京都懸垂電車(都営モノレール)
- 日暮里・舎人ライナー
- 東京臨海高速鉄道
- ↑ 東京都電車条例
- ↑ テンプレート:Citation
- ↑ 『茶の湯連翹抄』(戸田勝久(茶家) 2005年12月 思文閣出版)425頁に当時の思い出として「トタン張りの大きな倉庫のようになっていた」と記述されている。