手稲駅
手稲駅(ていねえき)は、北海道札幌市手稲区手稲本町1条4丁目3-7にある、北海道旅客鉄道(JR北海道)函館本線の駅。駅番号はS07。電報略号はテネ。
JR北海道では札幌駅に次いで第2位の利用者数がある。札幌市手稲区の中心駅であり、快速エアポート、ニセコライナーをはじめとする全列車が停車する(一部臨時列車は除く)。
西側に位置する札幌運転所とは出入庫線で繋がっており、当駅を始発・終着とする列車が多く設定されているほか、当駅 - 札幌駅間では、昼夜を問わず札幌と道内外とを結ぶ優等列車の回送列車や、それを活用したホームライナーが多く運転されている。
目次
駅構造
2面4線の島式ホームを有する地上駅で、橋上駅舎を持つ。北東側が北口、南西側が南口で、北口からは手稲区役所と西友手稲店に2階建ての連絡通路が通じる。
ホームの付番は南口側から1、2、3、4番線。1、2番線が主に小樽方面、3、4番線が札幌方面。当駅始発・終着列車や、当駅で快速列車を待避する普通列車は偶数番線、それ以外の列車は本線である奇数番線から発車する。ホーム有効長が6両分しかないため、カシオペアや北斗星など長編成の回送列車や一部のホームライナーはホームからはみ出して停車する。なお、2002年に実施された駅改良工事以前は3面4線の構造だった。
終日社員配置駅で、みどりの窓口、ツインクルプラザ(旅行センター)を備える。Kitacaチャージ機、自動改札機、デジタル公衆電話(国内専用)、AEDが設置されている。
1 | ■函館本線 | (上り) | ほしみ・小樽・倶知安方面 | 区間快速「いしかりライナー」(手稲から各駅停車) 快速「エアポート」・「ニセコライナー」 普通列車の一部 |
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2 | ■函館本線 | (上り) | ほしみ・小樽方面 | 普通列車(待避)・当駅止まりの列車 |
(下り) | 札幌・岩見沢・新千歳空港方面 | 当駅折り返し列車の一部 | ||
3 | ■函館本線 | (下り) | 札幌・岩見沢・新千歳空港方面 | 区間快速「いしかりライナー」 快速「エアポート」・「ニセコライナー」 普通列車の一部 |
4 | ■函館本線 | (下り) | 札幌・岩見沢・新千歳空港方面 | 普通列車(待避)・ホームライナー(平日のみ運転) 当駅始発列車・当駅折り返し列車の一部 |
駅構内の店舗・施設
- みどりの窓口(営業時間:5時30分-22時45分)
- ツインクルプラザ(旅行センター)手稲支店(営業時間:10時00分-18時00分、土・日・祝は17時00分まで)
- コインロッカー(Kitaca対応)
- コンビニキヨスク手稲店(営業時間:7時00分-23時00分)
- てもみんステーションJR手稲駅店(営業時間:10時00分-20時00分)
- 北欧JR手稲店(営業時間:7時30分-22時00分、日・祝は21時00分まで)
- ゆうちょ銀行ATM(札幌支店JR手稲駅内出張所)
- 駅ナカBANK(北海道銀行・北洋銀行)
- 北海道工業大学電光情報板
あいくる
駅舎に併設される形で、線路で分断された駅南北の市街地を繋ぐ「あいくる」という愛称の自由通路(ペデストリアンデッキ)が設置されている[1]。建設・管理は札幌市が行い、2002年(平成14年)5月25日に新駅舎とともに供用が開始された[1]。総工費は22億円[2]。通路内には展示スペースのほか、國松明日香の彫刻「雪だるまをつくる人」が置かれている。
「あいくる」は、英語で「通路」を意味する「aisle」に、「出会い」・「愛くるしい」・「来る」の意味がかけられている。 テンプレート:-
利用状況
乗車人員推移 | |
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年度 | 1日平均人数 |
2003 | 13,630 |
2004 | 13,640 |
2005 | 13,930 |
2006 | 14,240 |
2007 | 14,150 |
2008 | 14,170 |
2009 | 14,030 |
2010 | 14,130 |
2011 | 14,340 |
2012 | 14,429 |
2013 | 14,720 |
2013年度の1日平均の乗車人員は14,720人であり、前述したようにJR北海道の駅の中で、札幌駅に次いで2番目に利用者数が多い駅である。以下新札幌駅、新千歳空港駅、琴似駅と続く。
5つの高校が手稲駅発着のスクールバスを設けており、朝・夕は学生も多く見られる。
石狩市・小樽市からも利用客を集め、サッポロテイネ、スノークルーズ・オーンズへの行楽客の利用もあり、年中利用客で溢れている。
また、人口3,000人規模(予定)のニュータウン「明日風のまち」も手稲区北部に誕生し、今後も利用者の増加が見込まれる。 テンプレート:-
駅周辺
北口・南口にそれぞれバスのりばがあり、札幌都心をはじめ西区・北区・石狩市・小樽市方面へのバスが数多く発着している。 北口の駅正面には広い駐車場があり、それをはさんで手稲区役所、手稲区民センター、手稲保健センターがある。
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手稲駅駅名板1(2009年2月)
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手稲駅駅名板2(2009年2月)
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朝のホームの様子(2009年8月)
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手稲駅北口(2005年1月)
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手稲駅入口(2005年2月)
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手稲駅改札口(2005年2月)
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手稲駅待合所(2010年5月)
南口
- 国道5号(北5条手稲通)
- 札樽自動車道手稲インターチェンジ
- 手稲ステーションホテル・手稲駅前ビル・テイネ1.4ビル(直結)
- キテネ・キテネビル(直結)
- ミリオンスカイ・手稲ステーション
- 手稲警察署手稲交番
- 札幌市手稲消防署
- 北洋銀行新手稲支店・手稲本町出張所
- 小樽信用金庫手稲支店
- 北央信用組合手稲支店
- 手稲本町郵便局
- 手稲神社
- サッポロスターライトドーム
- TSUTAYA手稲5号線店
- スポーツクラブジョイフィット手稲
- 札幌市立手稲中央幼稚園
北口
- 北海道道44号石狩手稲線(石狩手稲通)
- 樽川通
- 手稲駅西通
- 手稲緑道
- 札幌市手稲区役所・手稲区民センター・手稲保健センター(直結)
- メルシャン・プラースビル(直結)
- 手稲楽市ビル
- 北海道銀行手稲支店
- 北洋銀行手稲中央支店
- 北門信用金庫手稲前田支店
- 北海信用金庫手稲あけぼの代理店
- 手稲郵便局
- 手稲駅前郵便局
- 札幌市農業協同組合(JAさっぽろ)手稲支店・西経済センター
- 手稲渓仁会病院
- パボッツ手稲
- シンフォニー手稲店
- キャッツアイ手稲店
- ジェイ・アール生鮮市場手稲前田店
- 天然温泉極楽湯さっぽろ手稲店
- 手稲曙温水プール
- 札幌市手稲老人福祉センター
- 札幌市曙図書館
- 札幌市手稲区体育館
- 北海道警察本部札幌運転免許試験場
- 北海道工業大学
- 札幌市立手稲鉄北小学校
かつて周辺にあった施設
- 南口
- モスバーガー手稲駅前店 - 2005年閉店。
- 手稲警察署手稲駅前連絡所 - 2008年廃止。
- スポーツスタジアムテイーネ - 2009年閉場。
- 卸売スーパー手稲店 - 2012年5月20日閉店、31日同区前田へ移転。
- 北口
バス路線
手稲駅の南北の出入口それぞれに停留所が併設されている。
乗り入れる路線バス事業者は、ジェイ・アール北海道バス、北海道中央バスである。詳細は各項目・各社HP・外部リンク(さっぽろえきバスnavi)を参照されたい。
「手稲駅北口」停留所
- 北海道中央バス
- ジェイ・アール北海道バス
- 手40:手稲山口団地行(樽川通経由)
- 循環手40:(循環)手稲山口団地経由 手稲駅北口行(樽川通先廻り)
- 手41:手稲山口団地行(曙通経由)
- 循環手41:(循環)手稲山口団地経由 手稲駅北口行(曙通先廻り)
- 循環手48:(循環)工業大学前経由 手稲駅北口行
- 宮49・宮49-1:地下鉄宮の沢駅行(新発寒5条2丁目経由)
- 手60:手稲営業所前行(手稲工業団地通南経由)
- 宮74:地下鉄宮の沢駅行(新発寒7条4丁目経由)
- 手81:星置通行(運転免許試験場・星置駅経由)
- 手82:星置通行(星置駅経由)
- 手83:星置通東行(樽川通・あすかぜ高校前経由)
- 手84:明日風3丁目行(曙通経由)
- 手85:星置駅行(工業大学前・明日風3丁目経由)
- 手90:運転免許試験場行
- 手95:手稲山口団地行(前田6条10丁目・樽川通経由)
- 手100(手稲高台シャトル):手稲駅南口行(稲積公園駅・富丘通経由)
「手稲駅南口」停留所
- ジェイ・アール北海道バス
- 55-1・快速64(ていねライナー)・快速65:JR札幌駅行
- 55・57・66:JR札幌駅行(地下鉄宮の沢駅経由)
- 42:JR札幌駅行(発寒団地前・地下鉄宮の沢駅経由)
- 琴50:JR琴似駅行(地下鉄宮の沢駅経由)
- 宮44・宮45・宮55・宮59・宮65:地下鉄宮の沢駅行
- 宮42:地下鉄宮の沢駅行(発寒団地前経由)
- 宮58:地下鉄宮の沢駅行(富丘1条4丁目経由)
- 42・宮42:手稲山口団地行(樽川通経由)
- 宮44:星置通東行(曙通経由)
- 宮45:手稲山口団地行(曙通経由)
- 琴50・55:手稲営業所前行
- 57:手稲鉱山行
- 宮59:星置駅行(手稲営業所前経由)
- 快速64(ていねライナー):手稲鉱山通行(手稲稲穂1条7丁目東経由)
- 宮65:小樽駅行
- 66:張碓行
- 手70(季節運行):テイネハイランド(冬季)・手稲山ロープウェイ(夏季)行
- 手100(手稲高台シャトル):手稲駅北口行(富丘通・稲積公園駅経由)
歴史
当駅は1880年(明治13年)に設置された。当時は乗客があるときだけ旗の合図で停車する簡易停車場(フラグステーション)だったが、1884年(明治17年)に普通停車場に変更された。1934年(昭和9年)に改築された駅舎は、皮がついたままの丸太を用いた山小屋風の建物で、現在の駅舎ができるまで駅舎横に保存してあった。1960年代から周辺地域の人口が増加すると利用者数が著しく増えた。
年表
- 1880年(明治13年)11月28日:官営幌内鉄道の軽川駅(フラグステーション・旅客駅)として開業。[3]
- 1881年(明治14年)10月:貨物の取扱いを開始。
- 1883年(明治16年):営業休止。
- 1884年(明治17年):営業再開。軽川駅(がるがわえき)に昇格。
- 1889年(明治22年)12月11日:北海道炭礦鉄道に譲渡。
- 1906年(明治39年)10月1日:北海道炭礦鉄道の鉄道路線国有化により、国有鉄道に移管。
- 1912年(明治45年)5月:駅裏に日本石油北海道製油所創業。専用線使用開始。
- 1922年(大正11年)10月:軽石軌道の軽川駅が開業。
- 1934年(昭和9年)1月22日:2代目の駅舎に改築。
- 1937年(昭和12年)9月:軽石軌道の営業休止。
- 1940年(昭和15年)10月:軽石軌道の駅が廃止。
- 1945年(昭和20年)7月15日:日本石油北海道製油所が米軍により爆撃破壊され操業停止。戦後に再開。
- 1950年(昭和25年)6月:日石製油所が精製をやめて原油タンクのみ稼働、同社秋田製油所へタンク車で輸送。
- 1952年(昭和27年)11月15日:手稲駅に改称。
- 1959年(昭和34年)10月25日:駅裏の日石製油所敷地隣に三楽オーシャン(現・メルシャン)札幌工場創業。専用線使用開始。
- 1960年(昭和35年):日石製油所が閉鎖。
- 1980年(昭和55年)7月1日:貨物の取扱い廃止(旅客駅となる)。
- 1981年(昭和56年)4月:3代目の駅舎に改築、橋上駅舎化。北側に隣接する三楽オーシャン保有の工場跡地を利用し北口広場開設。
- 1985年(昭和60年)3月14日:荷物の取扱い廃止。
- 1987年(昭和62年)
- 1998年(平成10年):自動改札機導入。
- 2002年(平成14年)5月25日:手稲駅周辺地区交通結節点整備事業(札幌市の街路事業)に伴う駅舎全面改築完了、4代目新駅舎供用開始[1](総工費50億円[2])。手稲駅周辺地区交通結節点整備事業(札幌市の街路事業)に伴う自由通路「あいくる」完成[1](総工費22億円[2])。
- 2006年(平成18年)4月1日:日本貨物鉄道の駅が廃止され、貨物の取扱いが終了。
- 2007年(平成19年)
- 2008年(平成20年)10月25日:Kitaca導入。当駅を含む9駅でサービス開始記念Kitaca(無記名)発売。
- 2009年(平成21年)
- 2010年(平成22年)
- 2011年(平成23年)10月3日:各ホームの札幌方側端にあった喫煙スペースが風通しの良い小樽方側端へ移動。
- 2012年(平成24年)
- 2月27日:スウィーツショップ「Sweets Station」が閉店する。
- 4月1日:てもみんステーションが開店する。
隣の駅
- 北海道旅客鉄道
- ■函館本線
関連項目
- 日本の鉄道駅一覧
- 北海道旅客鉄道の鉄道駅一覧 (電報略号順)
- 日本のペデストリアンデッキ一覧
- 軽石軌道
- 宮の沢駅 (札幌市営地下鉄) - 代替輸送の指定駅。直結していない。