札幌運転所
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札幌運転所(さっぽろうんてんじょ)は、北海道札幌市手稲区にある北海道旅客鉄道(JR北海道)の車両基地である。また運転士も所属している。本社鉄道事業本部の管轄。所属略号は「札サウ」。
苗穂運転所は構内が非電化であるため、札幌圏で使用される電車は当運転所に配置されている。一方で、当運転所には入換用機関車が配置されていないため、客車や気動車などの入換業務は旭川運転所のDE10形および函館運輸所のDD51形が間合い運用で担当している。
配置車両
2014年4月1日現在の所属車両は以下のとおり[1][2]。2012年10月のダイヤ改正で、183系気動車は苗穂運転所に転属している。
電車
- 785系電車(35両)
- 0番台の5両編成7本(NE-1 - NE-5, NE-501, NE-502編成)が所属している。
- L特急「すずらん」、L特急「スーパーカムイ」、快速「エアポート」で使用される。
- 789系電車(30両)
- 1000番台の5両編成6本(HL-1001 - HL-1004, HL-1006, HL-1007編成)が所属している。
- 785系電車との共通運用で、L特急「すずらん」、L特急「スーパーカムイ」、快速「エアポート」で使用される。
- 711系電車(42両)
- 3両編成14本(S-101 - S-103, S-105 - S-111, S-113, S-114, S-116, S-117編成)が所属している。
- 本運転所の留置容量の関係上、定期的な検査・修繕等で入区する以外は運用される線区の主要駅(小樽駅・札幌駅・旭川駅など)にて留置されるほか、岩見沢運転所に滞泊・留置されるケースが多い。
- 主に函館本線・札沼線の普通列車に使用される。千歳線・室蘭本線への普通列車運用もあったが、こちらは2012年10月のダイヤ改正をもって完全撤退した。S-110編成は2011年6月に、S-114編成は2012年5月[3]に車体塗装を国鉄色へ変更した。
- 721系電車(135両)
- 一般仕様の3両編成23本(F-1 - F-6, F-2107, F-8 - F-14, F-3015 - F-3021, F-1009, F-5001編成)と、快速「エアポート」仕様の6両編成11本(F-3101 - F-3103 + F-3201 - F-3203, F-3123 + F-3222, F-4101 - F-4104 + F-4201 - F-4204、F-5101 - F-5103 + F-5201 - F-5203編成)が所属している。
- 函館本線・千歳線・札沼線の普通列車のほか、快速「エアポート」、区間快速「いしかりライナー」に使用される[4]。
- 3両編成のうち、F-1009編成には「uシート」が連結されており、F-5001編成と連結して「エアポート」の運用に入る場合がある。
- 731系電車(63両)
- 3両編成21本(G-101 - G-121編成)が所属している。
- 一部が721系電車(3両編成)との共通運用で、函館本線・千歳線・札沼線の普通列車、区間快速「いしかりライナー」に使用される。
- 733系電車(57両)
- 3両編成19本(B-101 - B-119編成)が所属している。
- 2012年の札沼線(桑園駅 - 北海道医療大学駅間)電化開業に伴い導入された[5]。
- 721系(3両編成)・731系・735系との共通運用で、函館本線・千歳線・札沼線の普通列車のほか、区間快速「いしかりライナー」に使用される。
- 735系電車(6両)
- 3両編成2本(A-101・A-102編成)が所属している。
- 2010年の新製当初は各種試験に使用され、2012年5月1日から営業運転を開始した[6]。
- 721系(3両編成)・731系・733系との共通運用で、函館本線・千歳線・札沼線の普通列車のほか、区間快速「いしかりライナー」に使用される。
気動車
- 283系気動車(32両)
- キハ283形12両(2, 4, 6, 8, 10, 12, 14, 16, 18, 20, 901, 902)、キハ282形16両(2, 4, 6, 8, 102, 104, 106, 108, 110, 2001, 2002, 2004, 2006, 2008, 3002, 3004)、キロ282形4両(2, 4, 6, 8)の計32両が所属している。
- 特急「スーパーおおぞら」に使用される。
- 261系気動車(27両)
- ST-1100編成[7]が2両編成4本(ST-1101 - ST-1104)、ST-1200編成[8]が2両編成4本(ST-1201 - ST-1204)、キハ260形1300番台が11両(1301 - 1311)の計27両が所属している。
- いずれも1000番台で、特急「スーパーとかち」で使用される。
- 帯広方にST-1100編成、札幌方にST-1200編成を連結した4両編成で運転される。キハ260形1300番台は増結用である。
客車
- 14系客車
- オハ14形11両(503 - 505, 507, 508, 510 - 512, 515, 531, 535)、スハフ14形9両(501, 502, 506, 508, 509, 551, 555, 556, 557)、スハネフ14形2両(551, 552)の計22両が配置されている。
- オハ14形のうち2両(512, 515)はカーペット車、5両(503, 505, 507, 508, 510)はドリームカーとなっている。
- 急行「はまなす」で使用される。
- 24系客車
- オハネ24形3両(501 - 503)、オハネ25形10両(11, 15, 551, 552, 561 - 566)、スハネ25形3両(501 - 503)、オハネフ24形2両(501, 502)、オハネフ25形7両(2 - 4, 7, 8, 15, 216)、カニ24形1両(502)の計26両が配置されている。
- 寝台特急「北斗星」、急行「はまなす」で使用される。
- オハネフ25形のうち4両(2・4・8・15)がBコンパート、残る2両が開放B寝台となっている。
- マヤ34形客車
- 高速軌道試験車として、1両(マヤ34 2008)が配置されている。
- Sapporo untensho kohnai 01.jpg
運転所構内(2007年6月)
- 特急まりも.jpg
キハ183-1550
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キハ183-501