印西市
テンプレート:Infobox 印西市(いんざいし)は、千葉県北西部に位置する面積123.8km², 人口約9万1千人の市。印西市と周辺2市に広がる「千葉ニュータウン」があり、市民の約6割がこの地域に住む。市政施行直前には全国で最も人口の多い町となり、印西市文化ホール(市役所隣)前には全国町村人口日本一の記念碑が建てられている。東京都特別区部への通勤率は24.2%(平成22年国勢調査)。
全国の市を対象に公表される「住みよさランキング」(東洋経済)では印西市は総合評価で全国1位(2012,2013,2014年)に3年連続でランクインする。
目次
概要
地理
東京の都心から約40km, 千葉市から約20km, 成田国際空港から約15kmに位置する。面積は123.80km²。三方を利根川、印旛沼、手賀沼に囲まれた水と緑豊かな市。周辺の佐倉市、四街道市、白井市、八街市、成田市、富里市、酒々井町、栄町と合わせて「印旛地域」と称される。
地形
千葉県北部に位置し、標高20から30メートル程度の平坦な下総台地と利根川、印旛沼、手賀沼などからなる周辺の低地により構成されている。台地と低地部の境には、低地部から台地に入り込む浸食谷や、谷津と呼ばれる地形が広がる。地質は、台地上は洪積層に属し関東ローム層からなっており、低地部は沖積層に属し一般に肥沃な土地が広がっている。 土地利用は台地上は主に畑や山林として利用されてきたが、近年は強固な地盤であることから、千葉ニュータウンをはじめとした市街地が広がっている。低地部は豊かな水に恵まれ水田として利用されてきた。現在も谷津田など、緑豊かな田園風景が見られる。
- 自然
全て利根川水系の河川であり、本流は市北端を流れている。
池沼
隣接する自治体
隣接する自治体のうち、利根町とは直接的な往来はできない。我孫子市または栄町を経由する必要がある。千葉県で他県と接していながら直接的な往来ができない自治体は印西市のみである。また、千葉ニュータウン中央駅の西隣の小室駅が船橋市にあるため船橋市と隣接していると思われがちだが、実際には白井市を挟んでいるため隣接していない。
歴史
江戸時代は利根川の水運が盛んで、物資移送や香取神宮、鹿島神宮、息栖神社の三社詣などで木下街道付近にあった木下河岸が栄えた。
- 1889年(明治22年)4月1日 - 町村制施行に伴い、印旛郡木下町、大杜村、船穂村、永治村、六合村、宗像村、本郷村、埜原村が誕生。
- 1901年(明治34年)4月1日 - 成田鉄道安食 - 我孫子間が開通。木下駅が開設される。
- 1913年(大正2年)3月1日 - 大杜村が町制施行・改称して大森町となる。
- 1913年(大正2年)4月1日 - 本郷村、埜原村が合併して本埜村が誕生。
- 1920年(大正9年)9月1日 - 成田鉄道が国有化され、成田線と呼称。
- 1941年 (昭和16年)4月28日 - 逓信省印旛地方航空機乗員養成所が開設される。
- 1942年(昭和17年)6月6日 - 印旛飛行場が完成。
- 1944年(昭和19年)10月11日 - 印旛飛行場に陸軍飛行第二三戦隊が配備される。
- 1954年(昭和29年)12月1日 - 木下町、大森町、船穂村、永治村(平塚・谷田・清戸・十余一を除く)の2町2村が合併し、印旛郡印西町が誕生。
- 1955年(昭和30年)3月10日 - 六合村、宗像村が合併し、印旛村が誕生。
- 1961年(昭和36年)7月27日 - 沼南町(現柏市)と印西を結ぶ手賀沼架橋完成。
- 1966年(昭和41年)6月 - 日本で初めてナウマン象のほぼ完全な化石が発掘される。
- 1967年(昭和42年)12月27日 - 印西都市計画千葉北部地区新住宅市街地開発事業(千葉ニュータウン事業) 施工の都市計画決定。
- 1969年(昭和44年)3月15日 - 国鉄成田線から蒸気機関車が引退。
- 1970年(昭和45年)9月21日 - 交通安全宣言町を宣言。
- 1973年(昭和48年)9月28日 - 国鉄成田線が電化される。
- 1976年(昭和51年)8月3日 - 町役場が現在地に移転。
- 1977年(昭和52年)12月9日 - 木下駅構内地下道が開通。
- 1981年(昭和56年)12月4日 - 公共下水道供用開始。
- 1983年(昭和58年)7月27日 - 町内に降雹による被害。農作物に大きな被害が出る。
- 12月15日 - 法務省印旛少年院が千葉ニュータウン開発事業用地として売り払われる。
- 1984年(昭和59年)3月1日 - 印西町役場千葉ニュータウン出張所開所。
- 3月16日 - 千葉ニュータウン入居開始。
- 3月19日 - 北総開発鉄道北総・公団線(千葉ニュータウン線)が開通し、千葉ニュータウン中央駅開業。
- 6月6日 - 北千葉揚排水機場完成。
- 1988年(昭和63年)4月1日 - 印西町民憲章制定。
- 1991年(平成3年)3月31日 - 北総開発鉄道北総・公団線都心直通乗り入れ開始。
- 1993年(平成5年)4月1日 - 全国町村人口日本一(人口51,753人)となる。
- 1994年(平成6年)1月 - 日本医科大学千葉北総病院が開設。
- 7月6日 - 文化ホール、図書館オープン。
- 1995年(平成7年)4月1日 - 北総開発鉄道北総・公団線印西牧の原駅開業。千葉ニュータウン西の原エリアへの入居開始。
- 10月11日 - 非核平和都市を宣言。
- 1996年(平成8年)3月22日 - 市制施行の自治省(現・総務省)官報告示。
- 1997年(平成9年)3月 - 千葉ニュータウン滝野エリアへの入居開始。
- 2000年(平成12年)3月 - 千葉ニュータウンいには野エリアへの入居開始。
- 2002年(平成14年)12月26日 - 5市町村(印西市・白井市・印旛村・本埜村・栄町)が市町村合併任意協議会を設置。
- 2003年(平成15年)4月1日 - 印西市・白井市・印旛村・本埜村合併協議会を設置。
- 2004年(平成16年)7月1日 - 北総開発鉄道北総・公団線が改称。北総鉄道・北総線となる。
- 2007年(平成19年)9月26日 - 印西牧の原駅自由通路(牧の原ロードブリッジ)開通。
- 2008年(平成20年)1月15日 - 歩行喫煙、ポイ捨て等防止条例が施行。
- 2009年(平成21年)1月9日 - 印西市・印旛村・本埜村合併協議会(法定)を設置。
- 4月1日 - 印西牧の原駅南北駅前広場が完成。
- 2010年(平成22年)3月23日 - 印旛郡印旛村と本埜村を編入。新「印西市」となる。
- 2010年(平成22年)7月17日 - 成田スカイアクセス開業。
- 2011年(平成23年)3月11日 - 東北地方太平洋沖地震(M9.0)により市内で震度6弱を記録。負傷者7名、建物全壊12棟、半壊56棟、一部損壊874棟、断水、停電、道路損壊などの被害を出す[1]。
- 2012年(平成24年)5月25日 - 北千葉道路一部開通。白井市谷田地先~印西市印西牧の原駅付近(約6.5km)印西市印旛日本医大駅付近 いには野地区(約0.8km)。
人口
- 世帯数は31,740世帯[2](2010年3月末現在)。
行政
市長 : 板倉正直(いたくら まさなお)、2012年7月28日就任(1期目)
初代市長は、伊藤利明(元印西町長、1996年、1期、市制直後に在職中急逝)。
2代目市長は、海老原栄(1996年 - 2004年、2期、市長退任後に急逝)。
3代目市長は、山﨑山洋(やまざき・さんよう、﨑の正字は『崎』)(2004年 - 2012年、2期)。
2012年7月8日、印西市長選挙の投開票が行われ、市(町)議を10期務めた板倉が現職の山崎を破り初当選、4代目市長となる。初登庁は同月30日。
行政機関
役所
- 印西市役所
- 印旛支所
- 本埜支所
- 中央駅前出張所
- 牧の原出張所
- 小林出張所
- 船穂出張所
- 滝野出張所
- 岩戸出張所
- 平賀出張所
消防
- 印西地区消防組合 - 白井市及び本市で構成されている。
- 印西地区消防組合消防本部
- 牧の原消防署
- 印旛消防署
- 本埜消防署
- 印西西消防署
- 印西消防署
- 印西地区消防組合消防本部
警察
- 印西警察署
- 管内は、印西市・白井市並びに印旛郡栄町の一部(布鎌地区)。
広域行政
- 印旛郡市広域市町村圏事務組合
- 佐倉市、四街道市、白井市、八街市、成田市、富里市、印旛郡酒々井町、栄町及び本市の7市2町で構成されている。
- 印西地区環境整備事業組合
- 白井市、印旛郡栄町及び本市の2市1町で構成されている。
- 印旛利根川水防事務組合
- 八千代市、白井市、佐倉市、四街道市、成田市、印旛郡酒々井町、栄町及び本市の6市2町で構成されている。
- 印西地区衛生組合
- 印旛郡栄町と本市で構成されている。
- 長門川水道企業団
- 印旛郡栄町と本市で構成されている。
県の機関
- 千葉県企業庁地域整備部ニュータウン・内陸建設事務所
- 千葉県水道局船橋水道事務所千葉ニュータウン支所
- 千葉県手賀沼土地改良区
市町村合併
2003年、印西市・白井市・印旛郡印旛村・本埜村の2市2村の合併が検討され、2003年4月1日には「印西市・白井市・印旛村・本埜村合併協議会」が設立されていたが、2004年7月の白井市で行われた住民投票で反対票が過半数をしめ、合併計画は白紙となった。詳しくは、北総市を参照。
その後、2008年に印西市・印旛村・本埜村の1市2村の枠組みで、市町村の合併の特例等に関する法律(新合併特例法)の期限である2010年3月末までの合併に関する話合いを行うために、2008年10月24日に合併問題懇談会が、それぞれの市村の長及び議会議員の代表により構成され設置された。そして、2009年1月9日には合併協議会[3]が設置された。
合併の期日は2010年(平成22年)3月23日、合併方式は印西市に印旛村・本埜村を編入する編入合併、新市の名称は「印西市」とすることで合意したが、本埜村の小川利彦村長(当時)が、「現時点で合併の必要を感じていない」などと発言し、実現性が不透明な状態となった。混乱の末、2009年12月に小川村長のリコールが成立し、これを受けて合併申請が行われ、2010年3月5日総務省告示第73号で合併が決定した。これにより、予定通り2010年3月23日に「新・印西市」が誕生することになった。
条例
2008年1月15日歩行喫煙、ポイ捨て等防止条例が施行となり、千葉ニュータウン中央駅周辺が重点区域に指定された。指定喫煙場所以外の喫煙・空き缶などのごみのポイ捨ての違反者に対し命令に従わない場合、同年4月1日から過料徴収を実施している。
立法
印西市議会
- 定数:24名
- 任期:2011年(平成23年)4月30日 - 2015年(平成27年)4月29日
- 議長:渡邊正一 (無会派、3期)
- 副議長:小川義人 (北総志政会、3期)
会派名 | 議席数 | 議員名(◎は代表者) |
---|---|---|
北総志政会 | 5 | ◎藤代武雄、近藤瑞枝、酢﨑義行、中澤俊介、小川義人 |
新政 | 3 | ◎板橋睦、海老原作一、軍司俊紀 |
昴(すばる) | 3 | ◎松本多一郎、岩崎成子、松尾榮子 |
公明党 | 2 | ◎橋本和治、浅沼美弥子 |
市民 | 2 | ◎雨宮弘明、山本清 |
ひびき | 2 | ◎小川勇、金丸和史 |
無会派 | 5 | 大塚輝男、國嶋久善、上條公司、山田喜代子、渡邊正一 |
計 | 22 |
※2011年の選挙の直後の同年5月11日、市議の出山国雄が公職選挙法違反で逮捕される。出山は5月18日に辞職し、次点の上條公司が繰り上がり当選した。2012年7月8日の印西市長選挙に、市議の板倉正直が出馬し当選。2013年3月19日、自治会費横領の疑いで刑事告訴されていた市議の齋藤光彦が辞職。
※2014年4月1日現在、板倉と齋藤の辞職により市議会は「欠員2」である。
商業
千葉ニュータウンの開発により多くの企業が進出した。千葉ニュータウン中央駅および印西牧の原駅周辺は、印西市における経済・産業の中心地となっている。また、関東平野の中で活断層が無く岩盤が強固[4]とされることから、防災上の理由で多くの金融機関が千葉ニュータウン内に事務センターを配置している。
市内に事務センターを置く主な金融機関
- 富国生命保険
- 三菱東京UFJ銀行
- みずほ銀行
- 東京海上日動火災保険
- 三井住友海上火災保険
- 労働金庫連合会
- ゆうちょ銀行(東日本貯金事務計算センター)
企業
- NTTデータ
- ソフトバンクテレコム
- 竹中工務店技術研究所
- ヒュンダイモータージャパン
- 起亜ジャパン
- マブチモーター技術センター
- 千趣会
- KVHデータセンター
市内の主な大型商業施設
- イオンモール千葉ニュータウン・イオン千葉ニュータウン店
- ジョイフル本田千葉ニュータウン店
- 牧の原モア
- ビッグホップガーデンモール印西
- コストコ 千葉ニュータウン店
- カインズ 千葉ニュータウン店
- ベイシア 千葉ニュータウン店
地域
千葉ニュータウン中央・印西牧の原地区
- 1980年代以降千葉ニュータウンの開発でベッドタウン化が進み、マンションなどの住宅が立ち並んでいる。また、印西市において最も人口が多いエリアである。市の中西部にあたり、北総線および国道464号に沿って発展しており、広大な土地を利用し大型商業施設が相次いで進出している。また、それにより北総エリアにおける一大ショッピングゾーンを築いており、新市街地として開発が進む。詳細は千葉ニュータウンの項目を参照。また、草深原 (そうふけっぱら)のような貴重な自然も残る。
木下地区
印旛地区
- 市の東南部に位置し、旧・印旛村地区にあたる。北総エリアの基幹病院である日本医科大学千葉北総病院があり、印旛日本医大駅を中心とした千葉ニュータウン「いには野」地区では宅地化が進行する。一方で谷津田をはじめ自然も多く残されており、樹齢300年を超える「吉高の大桜」や「ナウマン像発掘」の地などの観光名所がある。
本埜地区
- 市の北東部に位置し、旧・本埜村地区にあたる。北印旛沼に面して水田が広がり、冬には越冬のために800羽を越す白鳥が飛来する。印西牧の原駅北側の千葉ニュータウン「滝野」地区では宅地化が進行する。また、成田空港に近いため、近年国道464号線の沿道のみどり台などには研究所や物流センターなどの進出が目立つ。
主な住宅団地
UR都市機構(旧住宅・都市整備公団)により開発された住宅団地のほか、民間のデベロッパーにより複数の大規模住宅団地が開発されている。
- 小林団地
- アバンドーネ原
- 原山団地
- 高花団地
- 内野中央団地
- 内野東団地
- 内野西団地
- 内野南第一団地
- 内野南第二団地
教育
大学
全3校
中等教育学校
高等学校・専門学校等
全2校
市立中学校
全9校
廃校
- 印西町立大森中学校(1958年木下中と統合し印西中学校へ)
- 印西町立木下中学校(1958年大森中と統合し印西中学校へ)
- 印西町立永治中学校(1958年印西中学校永治分校となり、1959年廃校)
- 印旛村立六合中学校(1975年六合中と統合し印旛中学校へ)
- 印旛村立宗像中学校(1975年宗像中と統合し印旛中学校へ)
市立小学校
全20校
- 印西市立木下小学校
- 印西市立小林小学校
- 印西市立大森小学校
- 印西市立船穂小学校
- 印西市立永治小学校
- 印西市立木刈小学校
- 印西市立内野小学校
- 印西市立原山小学校
- 印西市立小林北小学校
- 印西市立小倉台小学校
- 印西市立高花小学校
- 印西市立西の原小学校
- 印西市立原小学校
- 印西市立六合小学校
- 印西市立宗像小学校
- 印西市立平賀小学校
- 印西市立いには野小学校
- 印西市立本埜第一小学校
- 印西市立本埜第二小学校
- 印西市立滝野小学校
※このほかにも、千葉ニュータウン21住区(牧の原地区)に小学校が開校される予定である。
廃校
- 印西町立船穂小学校武西分校(1964年船穂小学校へ統合)
- 印西市立草深小学校(2003年西の原小学校と原山小学校へ分割統合)
特別支援学校
幼稚園
公立
- 大森幼稚園
- 瀬戸幼稚園
- もとの幼稚園
私立
- 天神幼稚園
- 小林天神幼稚園
- 印西しおん幼稚園
- きかり幼稚園
- 原山幼稚園
- 西の原幼稚園
保育園
公立
- 木下保育園
- 大森保育園
- 内野保育園
- 木刈保育園
- 高花保育園
- 西の原保育園
- もとの保育園
私立
- 原山保育園
- どんぐり保育園
- 銀の鈴保育園
- しおん保育園
- 山ゆり保育園
- 牧の原宝保育園
市立図書館
- 大森図書館:蔵書数163,145冊
- 小林図書館:蔵書数45,663冊
- そうふけ図書館:蔵書数75,513冊
- 小倉台図書館:蔵書数147,194冊
- 印旛図書館:蔵書数 冊
- 本埜図書館:蔵書数 冊
計 冊[5](2008年3月31日現在)
交通
鉄道
- 市役所の最寄駅:木下駅
- 利用者が最も多い駅: 千葉ニュータウン中央駅
- 東日本旅客鉄道(JR東日本)
- 京成電鉄・北総鉄道
- 北総線経由で都心と成田空港を結ぶ成田スカイアクセスが2010年7月17日に開業し、千葉ニュータウン中央駅および印旛日本医大駅の両駅に空港アクセス列車であるアクセス特急(特別料金不要)が停車するようになった[6]。
未成線
バス
- ちばレインボーバス
- 一般路線バス
- 市内循環「ふれあいバス」
- 北総交通
- 大成交通
- 都市交通タクシー
- 成田空港交通
- 有楽町駅-千葉ニュータウン中央駅(深夜急行バス)
- 松戸駅-柏駅-千葉ニュータウン中央駅-日本医科大学千葉北総病院-京成成田駅-成田空港(高速バス)
- 印西市ふれあいバス
航空
現在の北総線「印西牧の原駅」付近に位置する印旛郡船穂村草深(そうふけ)には、1938年(昭和13年)に逓信省航空局航空機乗員養成所が創設され、民間搭乗員として大空に憧れる青年を募集した。教練、学科、体育、滑空機による操縦法を学び、初等機、中等機、高練へと進んで巣立って行った。1944年(昭和19年)には陸軍飛行第二十三戦隊印旛飛行場となった。今でも飛行機を格納する掩体壕跡を見ることが出来るが、近年の千葉ニュータウンの開発により姿を消していっている。なお西の原公園には逓信省印旛地方航空機乗員養成所跡地、陸軍飛行第二十三戦隊印旛飛行場跡地を示す平和の碑が建てられている。
付近には、印西空港農園という名称が付いた農園があるが、羽田国際空港などに植物を供給する目的の農園であり、これとは関係がない。
道路
- 一般国道
- 都道府県道
観光
名所・旧跡
- 宗像神社
- 多聞院
- 鳥見神社
- 印西七福神
- 観音寺(浦部仁王尊)
- 最勝院
- 長楽寺
- 厳島神社
- 観音堂
- 三宝院
- 宝泉院地蔵寺
- 結縁寺
- 宝珠院
- 松虫寺
- 泉福寺
- 龍腹寺(天台宗)
- 栄福寺薬師堂
- 押付の水塚
- 木下貝層
- 小金牧(印西牧跡)
観光スポット
温泉
博物館
- メタル・アート・ミュージアム光の谷
- 印旛医科器械歴史資料館
- 印旛歴史民俗資料館
祭り
- 印西よかっぺ夢まつり
- 別所の獅子舞(宝泉院地蔵寺・地蔵堂)
- いなざき獅子舞(和泉鳥見神社)
- ほくそう春まつり(千葉ニュータウン中央駅周辺)
催事
- 東日本実業団対抗駅伝競走大会(2007年まで)
- 元日に行われる全日本実業団駅伝の予選会を兼ねていて、テレビ中継(録画)もされていた時期もあった。
- 関東大学女子駅伝対校選手権大会が、印西市千葉ニュ-タウン周回コ-スで2008年の第14回から開催されている。
- 市内の重要文化財(国指定)一覧
番号 | 種別 | 名称 | 所在地 | 所有者又は管理者 | 指定年月日 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 建造物 | 宝珠院観音堂 | 小倉1138 | 宝珠院 | 昭和9年1月30日 | 永禄6年頃(室町時代後期)。 |
2 | 〃 | 栄福寺薬師堂 | 角田2 | 栄福寺 | 昭和29年9月17日 | 文明4年(室町時代後期)建立年代が明確な県下最古の建造物。 |
3 | 〃 | 泉福寺薬師堂 | 岩戸1671 | 泉福寺 | 昭和52年6月27日 | 室町時代後期。 |
5 | 彫刻 | 銅造不動明王立像(1躯) | 結縁寺516 | 結縁寺 | 大正3年4月17日 | 鎌倉時代の作品。嘉元元年九月ノ銘アリ。 |
6 | 〃 | 木造薬師如来坐像(1躯) | 松虫7 | 松虫寺 | 昭和34年6月27日 | 平安時代の作品。 |
7 | 〃 | 木造薬師如来坐像(6躯) | 松虫7 | 松虫寺 | 昭和34年6月27日 | 平安時代の作品。 |
- 市内の登録有形文化財一覧
番号 | 種別 | 名称 | 所在地 | 所有者又は管理者 | 登録年月日 | 登録番号 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 建造物 | 岩井家住宅主屋(旧武蔵屋店舗) | 木下1645 | 個人 | 平成19年12月05日 | 第12-0089号 | 大正3年頃。木造2階建、瓦葺、建築面積99㎡。 |
番号 | 種別 | 名称 | 所在地 | 所有者又は管理者 | 指定年月日 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 天然記念物 | 木下貝層 | 木下1944ほか | 平成14年3月19日 | 木下万葉公園内。約12~13万年前の地層。 |
- 千葉県指定文化財は千葉県指定文化財一覧を参照。
スポーツ施設
- 習志野カントリークラブ
- 1973年の第一回大会から1997年までサントリーオープンゴルフトーナメントが開催されていた。また、フィランソロピー・LPGAプレイヤーズ・チャンピオンシップの第二回・第三回(最終大会)の会場でもあった。
- 総武カントリークラブ
- 松山下公園陸上競技場
- 平岡自然公園
- 成田射撃場
- 2013年に開かれた第68回国民体育大会(スポーツ祭東京2013)では唯一の千葉県内の会場だった。
放送
CATV
市内ではらーばんねっとがケーブルテレビを運営している(印旛地区・本埜地区を含む)。
名誉市民
出身著名人
- 香取秀真 - 工芸家、歌人
- 五十嵐敬之助 - 元力士、7代勝ノ浦親方
- 鳳谷五郎 - 大相撲第24代横綱
- 滝田栄 - 俳優
- 井ノ上奈々 - 声優
- 秋野央樹 - サッカー選手
- 池田圭 - サッカー選手
- 澤野大地 - 陸上競技棒高跳選手
- 真木よう子 - 女優
- 森迫永依 - 子役、女優
- 古川牧子 - 元バレーボール選手
- 大野靖之 - シンガーソングライター
- NAOKI - EXILEメンバー
- の子 - 神聖かまってちゃんメンバー
印西市を舞台にした作品
印西市でロケがおこなわれた作品
- ブラックジャックによろしく(2003年 TBS系列 主演:妻夫木聡、国仲涼子、鈴木京香)ロケ地:日本医科大学千葉北総病院
- 天才!志村どうぶつ園」(2004年放送)ロケ地:印西牧の原駅
- 映画電車男(2005年公開)ロケ地:印西牧の原駅
- 映画オトシモノ(2006年公開)ロケ地:印西牧の原駅
- 轟轟戦隊ボウケンジャー(2006年放送)ロケ地:印西牧の原駅
- ハツカレ実写版(2006年・Gyaoでのネットシネマとして放映)ロケ地:印西牧の原駅
- コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-(2008年 - 2010年 フジテレビ 主演:山下智久、新垣結衣、戸田恵梨香、比嘉愛未、浅利陽介)ロケ地:日本医科大学千葉北総病院、ビッグホップガーデンモール印西
※ブラックジャックによろしく、コード・ブルーはいずれも旧印旛村時代
関連項目
その他
- かつて、法務省印旛少年院があったが、1983年に地方公共団体(千葉ニュータウン開発)へ渡財産や払い下げされ、現在は存在しない。
- 2011年に、印西市のマスコットキャラクターが、いんザイ君[7]に決定した。
- 東洋経済新報社が日本の都市を対象に取りまとめている都市データパック「住みよさランキング」2014年版で、印西市が「総合」第1位となり、2012年、2013年に続き、3年連続でのトップ(3連覇)を達成[8]し、住みやすさについて一定の評価を得ている。人口当たりの公園面積をもとにした「快適度」が第6位であり、「住居水準充実度」も86位と上位にある一方、保育所定員数、人口当たりの病床数、高齢者当たりの介護施設定員をもとにした「安心度」では第629位と下位であった。
脚注
外部リンク
- 行政
- 観光