ケイ・オプティコム
テンプレート:Infobox 株式会社ケイ・オプティコム(K-opticom Corporation)は関西電力系列の電気通信事業者(電力系通信事業者)である。
目次
概要
「光をもっと、あなたのそばに。」をコーポレートスローガンに、関西電力のサービスエリア地域を対象(具体的には近畿2府4県と福井県大飯郡おおい町、大飯郡高浜町、三方上中郡若狭町、三方郡美浜町、小浜市だが便宜上省略する[1])に、送電線とともに敷設した光ケーブルを用いた、FTTHのeo光・企業向けIP-VPN・IP電話・ケーブルテレビ(eo光テレビ)・PHSデータ通信などの事業を行っている。
今日のケイ・オプティコムは関西電力が携帯電話事業向けの光ファイバー賃貸業者として設立された関西通信設備サービス(のちにケイ・オプティコムと改称)[2]、関西電力と大阪市などの合弁企業で企業向け通信網を提供する大阪メディアポート、ケーブルテレビ事業を行う関西ケーブルサービスから成り立っている。
全国でも電力系の光ファイバーインターネット網としては提供エリアの広さは群を抜いている。また利用料金も、「eoネット【ホームタイプ】(旧名称:ホームファイバー)」の場合、光IP電話とのセットで通常5300円、2年間契約の条件で更に100円割引と、業界最安クラスである。それらも手伝って、NTT西日本のフレッツ光シリーズと激しい競争を展開している。このため、光ファイバーの加入者回線において東西NTTのシェアが低い地域が関西に特に集中している[3]。
個人顧客向けサービス全体のブランド名はeo(イオ)、企業向けサービス全体のブランド総称はビジネス光である。
沿革
- 1985年(昭和60年) - 大阪市、関西電力、大阪ガス、阪神高速道路公団、三菱商事、三井物産、住友商事などの合弁事業として大阪メディアポートを設立。
- 1988年(昭和63年) - 関西電力の完全出資子会社として関西通信設備サービスを設立。主に企業向け通信事業を中心に展開した。
- 1997年(平成9年) - 大阪メディアポートが電力系初のインターネットサービスプロバイダである「WCN」を開始(2001年(平成13年)にパワードコムに売却)
- 2000年(平成12年)
- 2001年(平成13年)
- 2002年(平成14年)
- 2003年(平成15年)
- 2004年(平成16年)
- 2005年(平成17年)
- 7月1日 - 1Gbps回線を利用した最大1GbpsのFTTHインターネット接続サービス(1ギガコース)、および 1Gbps回線を利用した最大100MbpsのFTTHインターネット接続サービス(100Mプレミアムコース)を開始。
- 同日 - ケイ・キャットeoTVのサービス名称を「ケイ・キャットeo光テレビ」と改め、上記京阪電鉄沿線だけでなく、近畿地方一円でサービス提供地域を順次拡大。(当初のケイ・キャットとの提携は奈良県全域と大阪府四条畷市田原地区を除く)
- 11月1日 - 近鉄ケーブルネットワークと提携し「KCN eo光テレビ」のサービスを奈良県全域と四条畷市田原地区で開始し、近畿全域でeo光テレビのサービスを本格展開開始
- 2006年(平成18年)
- 12月18日 - eoメガエアの新規受付終了。
- 2007年(平成19年)
- 11月30日 - eoメガエアのサービス停止。
- 2008年(平成20年)
- 2010年(平成22年)
- 2011年(平成23年)
- 2012年(平成24年)
- 1月26日 -「訪問修理サービス」の提供開始。
- 1月16日 -「eo光」キャンペーンとして通常料金よりネットが1,000円/月、テレビ800円/月安くなる「スタート割」を新たに開始。
- 1月16日 -「eo光ネット」と「eoモバイル」の融合サービス「光ハイブリッドタイプ」に42Mコースが新登場。
- 2月14日 - KDDIの業務提携によりauスマートバリュー開始。
- 3月6日 -「ニフティクラウド for KOPT」の提供開始。
- 4月2日 -関西最大級の音楽コンテスト「eo Music Try 2012」の開催およびエントリー受付開始。
- 6月1日 -タブレット端末を利用したeoスマートリンク開始。
- 8月18日 - 京セラドーム大阪 オリックス・バファローズvs福岡ソフトバンクホークス戦への冠協賛の実施。
- 7月13日 -UQコミュニケーションズ、KDDI、ケイ・オプティコム、及び、Wi2 4社協力による大阪市営地下鉄への公衆無線LAN及びWiMAX環境の整備。
- 7月5日 -「ケイ・オプティコム マラソン応援ソング」が誕生。
- 8月21日 -『フラッシュボウルシリーズ(秋季)』冠協賛の実施。
- 9月27日 -「オフィスeo光」の提供開始。
- 10月1日 -eo光ネット1ギガコースを大幅値下げ。従来8,700円/月を5,200円/月と業界最安値となる。
- 10月1日 -eo光ネットのオプションを大幅値下げ。無線ルーター650円/月を100円/月、ファミリーパック780円/月を500円/月に。
- 10月1日 - ケイ・キャットを吸収合併(存続会社は当社)ケイ・キャットeo光テレビのサービス名称を「eo光テレビ」に統一(ケイ・キャット提携地域が直営化。またKCNのサービスも継続)
- 10月29日 -「TSUTAYA TV for eo」を「eo光テレビ」にて提供開始
- 11月29日 -個人向けサービス「eo光ネット」長期利用者様への「1ギガグレードアップキャンペーン」の実施。
- 11月26日 -「TSUTAYA TV for eo」マルチスクリーンサービス開始。テレビ・パソコンから視聴可能に。
- 2013年(平成25年)
- 1月16日 - 「ニフティクラウド for KOPT」向け『ルータパック』の提供開始。
- 1月24日 - 「ウイルスバスター マルチデバイス 月額版 for eo」の提供開始。
- 1月31日 - タブレット・スマートフォンの遠隔サポート開始について
- 2月5日 - 『クラウドストレージサービス』提供開始。
- 2月6日 - 「ワイヤレスゲート Wi-Fi」への「eoモバイル Wi-Fiスポット」アクセスポイント提供開始。
- 2月21日 - タブレット端末サービスのキャンペーンカー「リンクちゃん号」の製作およびARアプリ向けコンテンツ提供開始。
- 5月30日 - eoユーザー向け会員優待サービス「eo倶楽部WELBOX」の提供開始。
- 3月26日 - 「eo光スティックレンタルサービス」提供開始。
- 5月31日 - Q&Aコミュニティ『eo OKCorporation』の開設。
- 8月30日 - eoスマートリンク「タブレット3年保証」のサービス開始。
- 9月2日 - 月額料金最大3カ月無料ケイ・オプティコムの個人向けサービス「eo光」新キャンペーン「スタートダッシュ割」のキャンペーン開始。
- 9月11日 - レイヤー2の1Gbpsベストエフォート回線追加。レイヤー2の閉域網サービス「イーサネットVPN」では業界初となる。
- 9月25日 - スマートフォン用050識別番号を追加で割り当てられる050通話アプリ「LaLa Call(ララコール)」をAndroid搭載端末向けに提供開始。
eo光事業
eo光は家庭用のサービスブランド名で、戸建て住宅、マンション、アパートなどの集合住宅のいずれにも対応している。基本的に戸建て住宅は「ホームタイプ」、マンションは「マンションタイプ」、アパートなど中小規模の賃貸住宅は「メゾンタイプ」を利用する。またeo光仕様の専用タブレットPCを利用してインターネットを利用することができる「eoスマートリンク」のサービスや、外出先でもパソコン・タブレットPC、携帯電話・スマートフォンを利用できる「eoモバイル(3G、wifiスポット、wimax)」もある。
他に、IP電話サービスの「eo光電話」も利用できるほか、携帯電話auと提携した「auスマートバリュー」との連動割引も適用される。
2008年(平成20年)3月より一部の家電量販店でVDSLマンションタイプの店頭申し込みが試験実施されている。
- 2009年(平成21年)3月現在、VDSLマンションタイプ、メゾンタイプ(棟内配管を利用し各戸まで光ファイバーを配線するタイプ。賃貸マンション向け)の受付が可能。
- 1Gbps回線を利用したサービス(1ギガコース、100Mプレミアムコース、200Mコース)は、それぞれ光回線終端装置の交換のみで他コースへの変更が出来る。
- 100Mコースから1Gbps回線を利用したサービスへの変更(またはその逆)は大規模な工事が必要である。
- 100Mプレミアムコースの新規受付は終了しているために、このコースへの変更は不可である。
ビジネス光事業
ビジネス光は、ケイ・オプティコムの法人向けサービスのブランド名である。インターネット接続サービス、データセンターサービス、VPNサービス、ソリューションサービス、IP電話サービス、専用線サービスの提供を行っている。
ケーブルテレビ事業
また、併設した光ケーブルを使ったケーブルテレビ事業「eo光テレビ」を運営(2012年9月30日まではケイ・キャットと提携していたが、会社の合併により直営化。これとは別に奈良県と四条畷市田原地区は近鉄ケーブルネットワークと提携するサービスもあり)して配信を提供している(または地域により提供する予定)。当初は試験的に一般的なHFC回線を敷設していない、ないしは敷設することが不可能な地域に、光ファイバー(FTTH)回線を使ってケーブルテレビの番組を提供することを目的にスタートしたが、現在は既存局開局地域を含め、2府4県の大半でサービスを提供している。
地上波は地上アナログテレビジョン放送・地上デジタルテレビジョン放送共に各府県の放送対象地域内の放送局のみを再送信しているので、地上波で放送対象地域外の放送局を直接受信によって視聴していた場合、完全に乗り換えると視聴できなくなる(区域外再放送問題)。ただし大阪府ではサンテレビジョンの再送信が全域で、一部では京都放送の再送信が、兵庫県および京都府の一部地域ではテレビ大阪の再送信が行われている。
なお、サービスを提供する地域の一覧はeo光テレビ#サービスエリア、配信する番組は、ケイ・オプティコムの直営地域(旧・ケイ・キャット提携地域)については同項のチャンネル、近鉄ケーブルネットワークとの提携地域については同局の#主な放送チャンネルのそれぞれの項を参照のこと。
また、枚方市、八幡市と、京田辺市の京阪東ローズタウンの地域については、ケイ・キャット時代から提供していたHFC(同軸ケーブル線)を利用したケーブルテレビとその応用サービスであるケーブルテレビインターネット、ケーブルテレビ電話(ZAQサービス)を利用することができるが、2012年10月1日の法人統合後はHFCを利用したサービスの新規申し込み、及びFTTH(光ファイバー)からのサービス転換申し込みはすることができなくなった[6]。
PHS事業
アステル関西
アステル関西は、2000年(平成12年)11月1日に株式会社アステル関西より譲受したPHSサービスのブランド名称である。すでにサービスは終了している。
eo64エア
PHSを利用した、定額制データ通信サービス。新規の受付は2010年(平成22年)8月31日を以って停止されている。2011年(平成23年)9月30日限りでサービス終了した。
仮想移動体通信事業者
eoモバイル
eo光ネットの追加サービス(オプション)扱いで、仮想移動体通信事業者(MVNO)としてイー・モバイルの回線を使った「eoモバイル」を展開している。自社のPHS回線を使うeo64エアと比べて通信速度が速く、全国で使えるというメリットがある。
mineo
2014年6月3日、KDDI(auブランド)の4G LTE(データ・FDD-LTE)・3G(音声・CDMA2000 1xRTT)網を利用した仮想移動体通信事業者で[7]。
その他
- 市外局番06地域では新規加入時に7200~7900番台の市内局番が割り当てられる。
- 2006年(平成18年)2月から、インターネット上での帯ドラマとして「キミのミカタ」と題した作品をネット配信された。ネット上で行われるオリジナルドラマの製作は日本では史上初の試みで、小阪由佳、香西りえなど、グラビアアイドルらが出演している。
- 2008年(平成20年)には、RBBTODAYベストキャリアアワード・J.D.パワーアジア・パシフィック・価格.comの満足度調査において1位を獲得した。特に継続利用意向調査においては、他の光ファイバー事業者が平均52.1%と低迷している中、ケイ・オプティコムは77.4%と大きく差をつけている。
- eo Music Tribe
- 第65回びわ湖毎日マラソン(2010年3月)のメーンスポンサー
CM出演者
- 現在
- 過去
- アステル関西時代
提供番組
現在テレビではスポットCMのみ。過去には提供番組も存在した。
- ラジオ
協賛イベント・スポーツ大会
- びわ湖毎日マラソン - ゼッケン・大会筆頭スポンサー。2010年大会より
- 大阪マラソン - ゼッケン・特別共催スポンサー。第1回大会より
- 関西学生アメリカンフットボール連盟- 2012年度より「FLASH BOWL SERIES」の協賛スポンサーとなった(2011年度までは親会社の関西電力が協賛)
かつての関連会社
- 関西どっとコム
- 関西に特化したポータルサイト「 関西どっとコム」とブログサービス「関西どっとコムblog」を運営していた。
- 元々、ケイ・オプティコム、博報堂、関西電力、京阪神エルマガジン社の出資で設立されたが、2008年(平成20年)5月29日にケイ・オプティコムの完全子会社となった。
- 2008年(平成20年)7月1日付けでケイ・オプティコムに吸収合併された、合併に伴い、ポータルサイトの「関西どっとコム」は6月30日で閉鎖し、「関西どっとコムblog」は9月30日にサービス終了予定で、「関西どっとコム」のコンテンツの一部は「eoポータルサイト」に移行し、「関西どっとコムblog」についてはケイ・オプティコム運営のブログサービス「eoblog」へ移行した。
出典
- ↑ http://www.ksos-web.jp/home-eye/qa/qa_02.html
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ 先に同軸線(HFC)で開局済みであった枚方市・八幡市・京阪東ローズタウンではこの当時FTTHでの配信は実施されていなかった
- ↑ 「eoモバイル」の名称自体は、ケイ・オプティコムのモバイルブロードバンドサービス全体のブランド名となった。
- ↑ 「K-CATケーブルテレビサービス」・「K-CAT・ZAQインターネット接続サービス」の新規申込受付の終了について
- ↑ テンプレート:Cite news
- ↑ 主演映画『20世紀少年』とのタイアップバージョンもあり、同作に登場する「よげんの書」を捩った「せつやくの書」「おトクの書」が登場した。
- ↑ かつて同業他社のNTTコミュニケーションズ運営のインターネットプロバイダーOCNに出演していた。
外部リンク
- ケイ・オプティコム 公式サイト
- eo(イオ) - 光インターネット by K-OPTI.COM
- eo光電話(光ファイバー使用の電話事業)
- eo光テレビ(光ファイバー使用のケーブルテレビ事業)
- eoモバイル
- eoスマートリンク(タブレット端末を利用したサービス)
- eo倶楽部(eoユーザー向けWELBOX会員限定優待・割引情報)
- eo倶楽部(スマートフォン用050識別番号を追加で割り当てられる050通話アプリ)
- キミのミカタ・オフィシャルサイト