固定電話
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固定電話(こていでんわ)とは携帯電話などの移動体電話に対するレトロニムで、0AB~J方式の番号を付与された有線式加入電話(ISDN含む)/共同電話/IP電話を指す。
特に、個人宅に設置されたものは俗に「家電」(いえでん)と呼ばれることもある。
概要
固定電話は設置場所が電気通信事業者により特定され、警察・消防当局はそれぞれの緊急番号である110番受報、119番受報においてその位置を知る事ができる。
貸金業者は貸金業法の規定により、貸金業登録簿に記載できる電話番号は固定電話のみとされる。
主な特徴
- 使用場所への物理的な電話線(銅線、光ファイバ)の引き込みや配線が必要である。
- 申し込みによって、当該番号に付加する特殊電話サービス(フリーダイヤル、ナビダイヤルなどの着信など)を利用することが可能な場合が多い。
- 設置場所が固定されていることから、電話番号(市外局番、市内局番)から地域が判別できる。(例・東京23区:03、名古屋市:052、大阪市:06)
- このことから信用度が高いとされ、許認可や契約行為の際の電話番号として使える(前述の貸金業登録を始めローンやクレジットの契約などで携帯電話の番号は認められない場合も多い)。
- 携帯電話に比べ通信が安定しており、音声の帯域が広く高音質である。
現況
2007年(平成19年)あたりから、携帯電話の普及に連れて固定電話を引いていない世帯が増加しているといわれている[1]。
出典
関連項目
- 電気通信役務:電話の付加サービスなど。
- 電話回線:電話機の接続インターフェースなど。
- 電話加入権:施設設置負担金問題など。
- 有線放送電話:地域団体が設置する地域内の固定電話・放送サービス。
- 基礎的電気通信役務:いわゆる「ユニバーサルサービス」など。
- 日本の電話番号計画 - 日本の電話番号 - 日本の市外局番 - 日本における市外局番の変更
- 加入電話 - ISDN - 直収電話(NTT東西以外の会社が提供する固定電話サービス)