新千歳空港駅
テンプレート:駅情報 新千歳空港駅(しんちとせくうこうえき)は、北海道千歳市美々にある、北海道旅客鉄道(JR北海道)千歳線の駅。駅番号はAP15[1]。電報略号はシセ。
概要
日本最北および最東の空港駅であり、新千歳空港国内線旅客ターミナルへ直結している。2014年3月14日に海峡線(津軽海峡線)の吉岡海底駅と竜飛海底駅が廃止されてからは[2]、JR北海道管内における唯一の地下駅となっている[3]。
国内線出発ロビーまでは徒歩約6分。出発客は改札口正面左右のエスカレーターで出発ロビーへ、到着客は両脇のコンコースから改札口へ向かうよう通行ルートを完全に分離している。国際線利用客は、国内線ターミナル2階からターミナル間連絡通路を利用して国際線ターミナルへの移動となる。なお、国内線到着ロビーに当駅始発列車と南千歳駅乗換列車の発車標が設置されており、航空機を降りてすぐに列車の発車時刻を確認できるようになっている。
2012年10月現在、接続する航空機到着便のない朝7時台までの当駅出発便と札幌発20時台以降の一部到着便が普通列車であるほかは、全て快速「エアポート」の運転で、全列車が札幌駅を経由し、かつ同駅まで先着する。
9時台から20時台は15分おきの等間隔運転で、日中は1時間あたり小樽行き2本(毎時04分、34分発)、旭川行き1本(毎時19分発。札幌からはエル特急「スーパーカムイ」となる)、札幌行き1本(毎時49分発)の運転である[4]。札幌までの所要時間は36分(夜間の一部列車を除く)。
苫小牧・室蘭・函館方面(室蘭本線)およびトマム・帯広・釧路方面(石勝線)へは、隣の南千歳駅で乗り換えとなる。
歴史
- 1992年(平成4年)7月1日:新千歳空港ターミナルビル供用開始に合わせて開業。同時に隣の千歳空港駅は南千歳駅に改称された。
- 1998年(平成10年):自動改札機導入。
- 2008年(平成20年)10月25日:ICカードKitaca使用開始。
- 2009年(平成21年)3月14日:Suicaとの相互利用開始。
駅構造
- のりば
1・2 | テンプレート:Color千歳線 | 南千歳・札幌・手稲・小樽・旭川方面 |
新千歳空港国内線ターミナルビルに直結する地下駅であるため、独自の駅舎はない。青色を基調とし、赤色のアクセントカラーを配した内装デザインは、JR北海道と提携関係にあるデンマーク国鉄との共同制作である。通路部分に見られる鮮やかな配色と、照度を抑えた待合室が特徴。国際的な鉄道デザインコンペティションである第5回「ブルネル賞」で奨励賞を受賞しており、開業当初のコンコースにはポスターや売店ののぼりの類も無く、さながら現代美術館風の様相を呈していた。
社員配置駅。みどりの窓口(営業時間6時30分 - 22時45分)、近距離自動券売機、指定席券売機、オレンジカード自動販売機、自動改札機設置駅。自動券売機は到着ロビーからの動線に合わせ、改札口の左右双方に配置されている。駅としてのトイレは改札外の待合室にあり、入場後は列車のトイレを利用する形となる。
ホームは島式1面2線で、キヨスクと飲料自動販売機が設置されている。早朝と深夜を除いたほとんどの時間帯で、いずれかのホームで快速「エアポート」が発車を待つダイヤになっているため、ダイヤの乱れなどが無い限り、基本的に乗客はホームで待たずにそのまま乗車できる。この形態を前提としているため、ホームは乗降客数に比較して狭く、ベンチも設置されていない。
- New Chitose Airport Station 004.JPG
待合室の照明と椅子(2008年7月)
- New Chitose airport Station Platform.jpg
プラットホーム(2010年9月)
- New-Chitose-Airport-Sta01.JPG
旧駅名標(2010年8月、翌2011年夏に別デザイン(札幌駅ほかJR北海道の大半の駅に設置されている標準デザイン)のものに交換されたため現存しない)
- New-Chitose-Airport-Sta02.JPG
現在の駅名標(2013年9月)
利用状況
乗車人員推移 | |
---|---|
年度 | 1日平均人数 |
2003 | 10,400 |
2004 | 10,640 |
2005 | 11,120 |
2006 | 11,660 |
2007 | 11,780 |
2008 | 11,790 |
2009 | 11,140 |
2010 | 11,010 |
2011 | 11,610 |
2012 | 12,801 |
2013 | 13,458 |
駅弁
主な駅弁は下記の通り[5]。
- カニイクラ
- さけイクラ
- たこめし
- かに釜めし
- 石狩鮨
- 鮭親子めし
- いくら石狩鮨
- 北海海鮮ちらし
- ズワイかにめし
- 鮭いくら弁当
- 北の海幸づくし
- たらば蟹ちらし鮨
- たらば太巻鮨
- うにめし
- よくばり弁当
- うにごはん
- 帆立弁当
- たらば蟹鮨
- 極上三色ちらし
駅周辺
- 新千歳空港
- 千歳郵便局新千歳空港内分室
- 北洋銀行千歳中央支店新千歳空港出張所
- エアターミナルホテル(旧三井アーバンホテル新千歳空港・ホテルコムズ新千歳空港)
隣の駅
- 北海道旅客鉄道(JR北海道)
- テンプレート:Color千歳線(支線)
- テンプレート:Color快速「エアポート」・テンプレート:Color普通
- 新千歳空港駅 (AP15) - 南千歳駅 (H14)
- テンプレート:Color快速「エアポート」・テンプレート:Color普通
その他
- 当駅開業前は、現在の南千歳駅(1980年開業)が「千歳空港駅」を名乗っており、(旧)千歳空港・新千歳空港への最寄り駅として機能していた。テンプレート:Main また南千歳駅は当駅の隣であるものの、新千歳空港駅 - 南千歳駅間は+140円の加算運賃が設定されているため、営業キロは2.6キロながら運賃は310円となる。
- 新千歳空港着の航空便が遅れた場合には、札幌方面行き最終列車の発車を遅らせて利用客の接続を取る場合がある。また、航空便の到着が大幅に遅れる場合は最終列車は定時で発車させたうえ、札幌方面ゆき臨時普通列車を運転させることがある。
- かつては当駅からトマム駅、富良野駅、ニセコ駅方面などに臨時リゾート列車(「クリスタルエクスプレス トマム & サホロ」や「ニセコエクスプレス」など)が直通運転されていたが、快速「エアポート」に時刻変更が発生するなどダイヤ編成上の不都合が多く、2005年以降は設定されていない。
- 開業当初は、隣の南千歳駅までのトンネル壁面にLED式のアニメーション表示装置が設置され、北海道の風景画などを乗客向けに放映していたが、設備の老朽化で撤去され現存しない。