鳥栖駅

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鳥栖駅(とすえき)は、佐賀県鳥栖市京町にある、九州旅客鉄道(JR九州)のである。

概要

九州の交通の結節点的役割を果たしている鳥栖市の、鉄道における中心駅であり全列車が停車する。当駅の所属線である鹿児島本線[1]と、当駅を起点とする長崎本線の2路線が乗り入れている。このほかに長崎本線肥前山口駅から分岐する佐世保線、鹿児島本線久留米駅から分岐する久大本線に直通する特急・普通列車も利用可能である。鹿児島本線の普通列車の運行上の拠点駅の1つでもあり、荒尾駅以南に乗り入れる普通列車はほとんどが当駅始発・終着となる。

なお、優等列車を介しての熊本駅方面と長崎駅佐世保駅方面の接続駅としての機能は、九州新幹線鹿児島ルートの開業により鹿児島ルートと長崎本線が接続する新鳥栖駅に移行した。

鹿児島本線の起点である門司港駅から続いてきた福岡近郊区間は当駅までである。また当駅以南の鹿児島本線は全区間最高速度が100km/hとなる。

歴史

かつては現在のホームの東側に鳥栖操車場鳥栖機関区(跡地は現在の鳥栖スタジアムなど)が存在し鉄道の街として発展した。また1990年(平成2年)以降は日本貨物鉄道(JR貨物)のコンテナホームが開設されていた。隣の田代駅東側に1面1線、150メートルほどのホームがあったが、2006年(平成18年)に久留米駅の機能を統合し鳥栖貨物ターミナル駅に改称した。2010年(平成22年)には、それまで自動車と歩行者とが入り乱れていた駅前周辺の再整備が進み、歩道が整備されたり信号が設置されたりするなど自動車・歩行者双方の安全性が向上した。

年表

駅構造

ファイル:Platform at Tosu Station.JPG
ホーム、駅舎(西)側(2007年8月

島式ホーム3面6線を持つ地上駅。ホームに接する本線のほかに通過線もある。駅舎とホーム間はホーム両端に設けられた2本の地下通路でつながっている。

駅舎は1911年(明治44年)3月に完成した2代目のもので、九州鉄道時代に建築された大規模駅舎である。ホームの屋根を支える鉄柱は明治時代に製造されたレールを利用し建築されている。ホームと地下通路を昇降するエレベーターが設置されている。

JR九州の直営駅であり、みどりの窓口自動改札機が設置されている。駅自動放送が導入されている。駅の改札口は西側にしかないが、鳥栖スタジアムへのアクセスなど東西の往来の利便のため、駅を出てすぐ傍に「虹の橋」という自由通路(跨線橋)がある。

のりば

以下の乗り場表記は日中の基本的なパターンを示したもので、運用が複雑なことから朝晩を中心に例外が存在する。

1 テンプレート:Color鹿児島本線(上り) 二日市博多香椎小倉門司港方面 主に快速列車・特急「かもめ
2 テンプレート:Color長崎本線 佐賀長崎佐世保ハウステンボス方面 主に当駅始発の普通列車
3 テンプレート:Color鹿児島本線(下り) 久留米・羽犬塚大牟田方面 主に当駅始発の普通列車
テンプレート:Color鹿児島本線(上り) 二日市・博多・小倉・門司港方面 主に特急「みどり」「ハウステンボス
4 テンプレート:Color鹿児島本線(上り) 二日市・博多・小倉・門司港方面 主に普通列車
5 テンプレート:Color長崎本線 佐賀・長崎・佐世保・ハウステンボス方面 主に特急列車
6 テンプレート:Color鹿児島本線(下り) 久留米・羽犬塚・大牟田方面 主に快速列車・特急「有明」「ゆふ」「ゆふいんの森
備考
  • 上り特急(熊本・長崎・佐世保・由布院方面からの列車)は1・2・3番のりばのいずれかから発車する。
  • 鹿児島本線久留米駅方面と長崎本線を跨いで運行する列車は当駅でスイッチバックを行う。2013年11月現在定期列車では該当する列車はないが、熊本駅方面からの有田陶器市向けの団体専用列車や、1泊2日コースでの「ななつ星in九州」がスイッチバックを行っている。
  • 5番線のホームの柱は下り方から青・赤・緑の3色に塗られている。これは塗られた当時、肥前山口駅・早岐駅で分割を行う「かもめ・みどり・ハウステンボス」の3階建て列車が運行されていたためで、青が「かもめ」、赤が「ハウステンボス」、緑が「みどり」に対応していた。

駅弁・立ち食い店

中央軒が構内での駅弁の販売と立ち食いうどん店の運営を行っている。

駅ホームのうどん店と改札内外の売店で駅弁が販売されている。「焼麦(しゃおまい)」と呼ばれるシューマイが有名で、横浜駅の「シウマイ」と並び称される。また、かしわめしも有名。主な駅弁は下記の通り。

  • かしわめし[2]
  • 焼麦
  • 焼麦弁当
  • 長崎街道焼麦弁当
  • 鳥栖弁当
  • 肥前路弁当
  • 花つくし
  • あさりめし
  • 牛めし
  • うみたけ寿司

当駅のうどん店は、駅構内にある立ち食いうどんとしては九州で最も長い歴史を持つものであり、現在も「かしわうどん」で知られる。改札口横、1・2番ホーム、3・4番ホーム、5・6番ホームの計4箇所に店があるが、なぜか5・6番ホームにある店舗が最もうまいという評判が昔からあり、わざわざ入場券を買って食べる人もいるという[3]

なお、構内の店舗により営業時間や取り扱う駅弁の種類が違う場合があるため注意が必要である。

利用状況

2012年度の1日平均乗車人員は6,748人である[4]。これは、佐賀県内では佐賀駅に次いで第2位である。

近年の1日平均乗降人員・乗車人員は下表のとおりである。

年度別一日平均乗降・乗車人員[5][6]
年度 1日平均
乗降人員
1日平均
乗車人員
1998年(平成10年) 12,980 6,430
1999年(平成11年) 13,210 6,515
2000年(平成12年) 13,224 6,534
2001年(平成13年) 13,001 6,429
2002年(平成14年) 12,957 6,419
2003年(平成15年) 13,003 6,450
2004年(平成16年) 12,906 6,409
2005年(平成17年) 13,061 6,482
2006年(平成18年) 13,228 6,569
2007年(平成19年) 13,461 6,685
2008年(平成20年) 13,675 6,791
2009年(平成21年) 13,442 6,672
2010年(平成22年) 13,473 6,696
2011年(平成23年) 13,424 6,682
2012年(平成24年) 6,748

駅周辺

鳥栖市中心市街地の東側に位置している。鳥栖市役所は当駅の約1.2km西側の国道34号沿いに位置する。

バス路線

その他

  • かつて「みずほ」「明星・あかつき」「さくら・はやぶさ」など当駅で分割・併合を行う寝台特急列車が存在したが、2008年(平成20年)の「なはあかつき」の廃止を最後にすべて消滅した。
  • 藤井フミヤが高校卒業後に半年間の見習期間に働いていたことがある。その後早岐駅に配属された。
  • 駅近くにソフトバンク社長の孫正義の生家があったが現存しない。
  • 駅の高架化、周辺再開発が長年の懸案であったが、地元負担を巡って計画が白紙になっている。
  • 駅東側には、国鉄230形蒸気機関車(268号機)が静態保存されている。かつて鳥栖市役所に保存されていたものが移設された。
  • 鳥栖スタジアムサガン鳥栖の試合があった日は試合終了後に駅が混みあう。狭い駅舎のため、切符の購入に時間がかかることがあり、前もって帰りの切符やSUGOCAを買っておく方が無難である。

ギャラリー

隣の駅

九州旅客鉄道
鹿児島本線
テンプレート:Color快速・テンプレート:Color準快速
基山駅 - 鳥栖駅 - 久留米駅
テンプレート:Color快速「くまもとライナー」(到着列車のみ)
鳥栖駅肥前旭駅
テンプレート:Color普通
田代駅 - 鳥栖駅 - 肥前旭駅
長崎本線
  • 特急「かもめ」「みどり」「ハウステンボス」停車駅
テンプレート:Color普通
鳥栖駅 - 新鳥栖駅

位置情報

テンプレート:日本の位置情報

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist

関連項目

外部リンク

テンプレート:Sister

テンプレート:鹿児島本線 (福岡地区)

テンプレート:長崎本線
  1. 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTB 1998年
  2. JR時刻表2010年8月号(交通新聞社刊)406、438ページ
  3. 鳥栖駅のうどん - 中央軒公式サイト内
  4. テンプレート:Cite web
  5. 鳥栖市統計書
  6. 佐賀県統計年鑑