羽犬塚駅
羽犬塚駅(はいぬづかえき)は、福岡県筑後市大字山ノ井にある、九州旅客鉄道(JR九州)鹿児島本線の駅。
筑後市の中心駅としてだけでなく、八女地区の玄関口としての役割も果たしている。快速停車駅であり、2011年3月11日以前は博多方面からの快速・準快速の約半数は当駅で折り返していたが12日以降は荒尾駅まで延長運転されることとなり、当駅発着列車の運転は朝夕ラッシュ時に限定されている。また、一部の特急も停車する。
駅名は、開業当時当駅が八女郡羽犬塚村(のち羽犬塚町→筑後市)に所在した事に由来する。
駅構造
線路東側に駅舎があり、駅舎側に単式ホーム1面1線の下り本線、駅本屋と反対側に島式ホーム1面2線、計2面3線のホームを有する地上駅。互いのホームは跨線橋で連絡している。
駅舎は鉄筋コンクリート造平屋建で自動改札機、自動券売機が設置されているほか、観光案内所やコンビニ、飲食店、お菓子、特産の八女茶の店舗も設置されている。九州新幹線の計画ルートがちょうど駅本屋と重るため、在来の駅舎を取り壊して仮駅舎で営業していたが、2009年12月26日より新駅舎での営業を開始した。
JR九州鉄道営業が駅業務を行う業務委託駅で、みどりの窓口がある。
のりば
1 | テンプレート:Color鹿児島本線(下り) | 大牟田・玉名・熊本方面 |
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2・3 | テンプレート:Color鹿児島本線(上り) | 久留米・鳥栖・博多方面 |
- 1985年(昭和60年)迄は、当駅始発「矢部線」の発着する0番ホームが存在していた。
利用状況
2010年度の1日平均乗車人員は3,065人である[1]。
駅周辺
駅前には「羽犬塚」の地名の由来とされる羽の生えた犬の銅像があった。銅像は九州新幹線高架橋建設工事によって市民の森公園に移転された。 駅周辺は筑後市の中心部となっている。
- 筑後市役所
- 福岡県立八女高等学校
- 福岡県立八女工業高等学校
- 筑後郵便局
バス路線
歴史
- 1891年(明治24年)4月1日 - 九州鉄道の駅として開業。
- 1907年(明治40年)7月1日 - 九州鉄道の国有化により国鉄の駅となる。
- 1945年(昭和20年)12月26日 - 矢部線 当駅~黒木間が開業。
- 1965年(昭和40年)11月 - 2代目本屋完成。
- 1985年(昭和60年)4月1日 - 矢部線廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により九州旅客鉄道・日本貨物鉄道の駅となる。
- 1996年(平成8年)3月16日 - 貨物列車の設定廃止。
- 1996年(平成8年)8月 - 駅舎改装。
- 2001年(平成13年)4月1日 - JR貨物の駅(貨物の取扱)が廃止。
- 2006年(平成18年)10月28日 - 九州新幹線高架橋工事に伴い仮駅舎に業務を移転。
- 2009年(平成21年)3月1日 - ICカードSUGOCAの利用を開始。
- 2009年(平成21年)12月26日 - 新駅舎の使用を開始。
駅名の由来
「羽犬塚」は古くから宿場町として栄え、その地名の由来は400年前から続くふたつの伝説にある。どちらも犬を塚に葬ったというのが由来で、天下統一を目指す豊臣秀吉の行く手を阻んだ羽犬が仕留められた説と秀吉の病死した愛犬が羽が生えたように素早かった説である。
近隣にある宗岳寺には今もこの塚が残されている。
なお、近隣に「犬塚駅」があるが、こちらは西鉄の駅であり当駅とは関係ない。
隣の駅
- 九州旅客鉄道
- 鹿児島本線
- 特急「有明」一部停車駅
- テンプレート:Color快速(下記以外の列車)・テンプレート:Color準快速(上り列車)
- テンプレート:Color快速(久留米 - 荒尾間各駅停車)・テンプレート:Color快速「くまもとライナー」(上り1本のみ運転)・テンプレート:Color準快速(下り列車)・テンプレート:Color普通
- 西牟田駅 - 羽犬塚駅 - 筑後船小屋駅
脚注
関連項目
外部リンク
テンプレート:矢部線- ↑ 筑後市市勢要覧 資料編(交通) JR九州各駅の乗車人員