西鉄バス久留米
西鉄バス久留米株式会社(にしてつバスくるめ)は、西日本鉄道(西鉄)の子会社の一つで、福岡県久留米市、大川市、柳川市などで路線バスおよび貸切バスを運行するバス事業者である。また、郵便輸送用の自動車を保有しており、久留米市内において郵便輸送も行っている。西日本鉄道100%出資。
目次
沿革
- 1987年8月24日: 西鉄大川営業所を分社化し、南筑交通として設立。
- 1987年11月1日: バス営業開始。
- 1992年4月1日: 久留米支社を西鉄京町営業所に併設の形で新設し、縄手営業所と名称変更した上で管理委託化(車両は西鉄が保有、運転士は南筑交通に所属)。
- 1998年12月1日: 久留米市内路線を全面的に管理委託化。
- 1999年4月1日: 久留米支社を西鉄久留米営業所内に移転。同時に、久留米支社を本社とし、それまでの本社を大川支社に改組。それまでの久留米支社の施設は西鉄観光バスへ譲渡。
- 1999年10月1日: 船小屋支社を西鉄筑後営業所に併設の形で新設し、船小屋第二営業所として管理委託化。
- 2001年8月1日: 西鉄バス久留米に社名変更。
- 2003年7月1日: 西鉄グループのバス事業再編により、西鉄八女・京町営業所及び西鉄バス両筑吉井支社を移管(管理委託)。
- 2005年7月1日: 西鉄グループのバス事業再編により、西鉄バス両筑杷木支社が運行していたローカル線を吉井支社に移管。
- 2009年4月26日: 本社・吉井支社・八女車庫・筑後車庫が運行する全路線においてnimocaの供用を開始。
- 2009年8月30日: 大川支社が運行する全路線においてnimocaの供用を開始。
- 2011年6月29日: 京町支社をJR久留米駅前待機場から、旧縄手営業所跡地へ移転。
- 2012年7月16日から8月24日: 平成24年7月九州北部豪雨で久大本線が被災したことに伴い、代行バスを貸切扱いで日田バスと共に筑後吉井駅 - 日田駅間で運行。
営業所と所在地
西鉄バス久留米の路線は西鉄本体からの管理委託によるものが中心である。一部の路線については路線・車両とも完全移管されている。
【 】内は営業所表記。実際は○の中に漢字1文字または2文字で表示する。*印は西鉄から管理委託を受けて運行する路線。
本社
- 所在地:福岡県久留米市御井町2291番1号
- 最寄りバス停:信愛女学院(旧:久留米営業所)
京町支社
- 所在地:福岡県久留米市荘島町1の4
- 最寄りバス停:縄手
- 営業所表記:【○京】
2011年6月から現在の敷地(旧西鉄縄手営業所→西鉄観光バス久留米支社)に移転となった。担当路線は以下の高速2路線。いずれも西鉄からの委託による運行。
- *高速:北九州 - 久留米線
- *高速:福岡空港 - 久留米線
吉井支社
- 所在地:福岡県うきは市吉井町板橋33番地
- 最寄りバス停:吉井営業所(旧:上吉井)
八女車庫
- 所在地:福岡県八女市大字馬場字川原出345番2号
- 最寄りバス停:八女営業所
筑後車庫
- 所在地:福岡県筑後市尾島字船小屋191番地
- 最寄りバス停:船小屋
大川支社
- 所在地:福岡県大川市向島字出来島2136番1号
- 最寄りバス停:大川橋
行先番号
付番について
当社でもほかの西鉄グループのバス会社と同様に、久留米市近辺において、西鉄久留米を中心として行き先番号と色によって方面を区別している。以下で掲載するのはすべて、西鉄久留米を基準とした久留米市内およびその周辺で使用される付番法則である。ただし、支社ごとに独自の付番法則を設けている場合も多く、それは例外とする。
- 色
色 | 条件 | |
---|---|---|
青色 | テンプレート:Color | 久留米市内線・または市街地で完結する路線・または八女方面の路線 |
橙色 | テンプレート:Color | 久留米市東部・またはそれ以遠へ行く路線 |
黄色 | テンプレート:Color | 久留米市西部・佐賀方面の路線 |
黄緑色 | テンプレート:Color | 久留米市南部・またはそれ以遠へ行く路線 |
色なし | テンプレート:Color | その他 |
- 番号
番号 | 条件 |
---|---|
1桁 | 比較的短距離の路線・または市街地のみを通る路線 |
10番台 | 当社の本社以外・または他の西鉄グループバス会社から久留米市内へ乗り入れる路線 |
20番台 | 久留米市東部・またはそれ以遠へ行く路線 |
30番台 | 国道3号を経由する路線 |
40番台 | JR久留米駅以西へ運行する路線 |
50番台 | 国道209号を経由する路線 |
2桁の番号に関しては1の位の数字に規則性はなく、欠番が多い。
- 例(カッコ内は運行会社)
- ■ 48 若宮線(本社)
- JR久留米以遠へ運行し、久留米市南部へ行くため、黄緑色・40番台。
- ■ 31 諏訪野町福島線(八女支社)
- 国道3号線を経由して八女方面へ運行するため、青色・30番台。
- ■ 25 草野線(吉井支社)
- 市内東部の山本・草野方面へ運行するため、橙色・20番台。
- ■ 2 野中線(本社)
- 野中町を経由して信愛女学院で終点になり、久留米市都心部のみで路線が完結するため、青色・1桁。
- ■ 48 若宮線(本社)
- 現在、すべての行き先について、ローマ字表記は入らない。ただし以前使用されていた方向幕式の行先表示機ではJR久留米駅行きと西鉄久留米行き、八女営業所行きのみにローマ字表記が入っていた。
行先番号の統一
2013年4月1日より、久留米市街地の一部区間において行先番号の統一が行われることになり、以下で挙げる区間では始発地に関係なく行先番号が変更される。
始点 | 経由 | 終点 | 番号 |
---|---|---|---|
西鉄久留米 | 荘島 | JR久留米駅 | 1 |
西鉄久留米 | 市役所前 | JR久留米駅 | 3 |
西鉄久留米 | 市役所前 | 大学病院 | 8 |
西鉄久留米 | 千本杉 | 信愛女学院 | 1 |
西鉄久留米 | 千本杉→御井町 | 信愛女学院 | 1-1 |
- 佐賀第二合同庁舎→信愛女学院の40番の場合
- 佐賀第二合同庁舎→西鉄久留米は40番として、西鉄久留米→信愛女学院は1番として運行する。
- 青峰団地→大学病院の3番の場合
- 青峰団地→西鉄久留米は3番として、西鉄久留米→大学病院は8番として運行する。
- JR久留米駅→ローソン常持店前の20-2番の場合
- 全区間を20-2番として運行する。
方面別行先番号
2007年4月まで、市内線の一部は始発地に関係なく経由と終着地だけで行先番号が決められていた。
線名 | 下り番号 | 上り番号 | 上り方向の経由地 |
---|---|---|---|
市内 | 1 | 5 | 信愛女学院(→御井町)→千本杉→西鉄久留米→荘島→JR久留米駅→大学病院→高専前 |
市内(竹の子) | 9 | 1 | 竹の子→千本杉→西鉄久留米→荘島→JR久留米駅 |
国分 | 3 | 5 | 青峰団地→諏訪野町/南久留米→西鉄久留米→荘島→JR久留米駅→大学病院→高専前 |
- 荘島・JR久留米駅経由の高専前行きはすべて5番
- 荘島経由のJR久留米駅行きはすべて1番
- 荘島・千本杉経由の信愛女学院行きはすべて1番
- 国分経由の青峰団地行きはすべて3番
運行している地域
主なターミナル
※このほか、西鉄系他社のターミナルにも乗り入れる。
郵便物輸送業務
郵便車仕様の1BOXバン(日産・キャラバン)及び2t-4tトラック(アルミバンタイプ。2t車がいすゞ・エルフ、4t車がいすゞ・フォワード)計9台を保有しており、久留米東郵便局所管区域の郵便ポスト収集業務及び同局と他の郵便局との間の郵便物逓送業務を行っている[1]。
脚注
外部リンク
自社公式ウェブサイトはない。西鉄バス久留米の時刻・運賃は西日本鉄道公式ウェブサイト内の「にしてつ総合時刻・運賃案内」で検索可能。
テンプレート:NishitetsuBus テンプレート:SUNQPASS
- ↑ 『バスラマ・インターナショナル』臨時増刊7「西鉄バスの本」(ぽると出版、1998年)p.63には、1998年当時、分社前の久留米営業所に郵便車9台が在籍していたことが記載されている。